JP6025999B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置に関し、特に、背景が透けて見えるシースルータイプの画像表示装置に関する。
近年、画像を表示するだけではなく、背面側に置かれている物体が表示面側から透けて見えるディスプレイ(以下、「透明ディスプレイ」という場合がある)を備えたシースルータイプの画像表示装置の開発が活発に進められている。
例えば、特許文献1には、従来のシースルータイプの画像表示装置に用いられているディスプレイの構成が記載されている。図21は、特許文献1に記載されたシースルータイプの画像表示装置に用いられているディスプレイ60の構成を示す図である。図21に示すように、ディスプレイ60では、表示面側から背面側に向かって、回折光学素子66、位相差フィルム65、液晶パネル64、回折光学素子63、偏光変換フィルム62、および端部に光源67が取り付けられた導光板61がこの順に配置されている。
図22は、ディスプレイ60において、光の透過/吸収を示す図である。液晶パネル64には、画像信号に応じた信号電圧が印加されているオン状態の画素64aと信号電圧が印加されていないオフ状態の画素64bとが含まれている。導光板61の端部には、蛍光ランプなどからなる光源(図示しない)が取り付けられている。図22に示すように、導光板61は光源が発した光をバックライト光として表示面側および背面側に射出する。導光板61と液晶パネル64との間に配置された偏光変換フィルム62は、バックライト光に含まれるP偏光およびS偏光のうち、S偏光を透過し、P偏光を反射するフィルムである。反射されたP偏光は導光板61に戻され、直線偏光から変化した楕円偏光として再び射出される。導光板61から射出された楕円偏光が再び偏光変換フィルム62に入射すると、楕円偏光に含まれるS偏光が偏光変換フィルム62を透過する。このように、導光板61から射出されたS偏光だけでなく、偏光変換フィルム62と導光板61との間で多重反射を繰り返すことにより、P偏光から変換されたS偏光も偏光変換フィルム62を透過する。
偏光変換フィルム62を透過したS偏光は回折光学素子63を透過して液晶パネル64の各画素に入射する。S偏光は、オン状態の画素64aでは、偏光状態を変換されることなく通過し、オフ状態の画素64bではP偏光に変換されて通過する。液晶パネル64を透過したP偏光およびS偏光は、位相差フィルム65を透過し、回折光学素子66に入射する。回折光学素子66は、S偏光を回折させることなく直進させ、P偏光を回折させて紙面の斜め上方に進ませる。このため、表示面側にいる視聴者はS偏光のみを視認することができる。
このようなディスプレイ60では、導光板61から射出されたS偏光だけでなく、偏光変換フィルム62と導光板61との間で多重反射を繰り返すことによってP偏光から変換されたS偏光も利用されるので、光の利用効率が向上する。また、ディスプレイ60は、背面側から入射した光を表示面側に透過させることができる透明ディスプレイとしても機能するので、表示面側にいる視聴者は、ディスプレイ60の背面側の物体や風景を液晶パネル64のオン状態の画素64aを通して視認することができる。
特開2001−83458号公報
特許文献1に記載のディスプレイ60を備えたシースルータイプの画像表示装置は、導光板61から表示面側に射出されたバックライト光に含まれるP偏光を、偏光変換フィルム62と導光板61との間で多重反射を繰り返してS偏光に変換することにより、バックライト光の利用効率を向上させている。しかし、この画像表示装置は、導光板61から射出されたバックライト光のうち、背面側に射出された光を全く利用していない。
そこで、本発明は、導光板から射出される光のうち、表示面側に射出される光だけでなく、背面側に射出された光も有効利用することにより、導光板から射出される光の利用効率をより一層向上させることができるシースルータイプの画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面は、画像信号に基づく画像を表示し、または透明ディスプレイとして機能するディスプレイを備えた画像表示装置であって、
前記ディスプレイは、
第1および第2偏光を含む光を射出する光源と、
前記光源が端部に取り付けられ、前記光源からの光を前記ディスプレイの表示面側および背面側に向けて射出する導光板と、
前記導光板を挟むように背面側に配置された第1反射型偏光板および表示面側に配置された第2反射型偏光板と、
外部から与えられた第1画像信号に基づく画像を表示可能であって、前記第2反射型偏光板よりも表示面側に設けられ、複数の画素を含む第1液晶パネルと
前記第1液晶パネルを挟むように背面側および表示面側にそれぞれ配置された第1吸収型偏光板および第2吸収型偏光板とを備え、
前記第1反射型偏光板と前記第2反射型偏光板は、前記第1偏光を透過する第1位相の偏光板であり、
前記第1吸収型偏光板は前記第1位相の偏光板であり、前記第2吸収型偏光板は前記第2偏光を透過する第2位相の偏光板であり、
前記第1画像信号が前記第1液晶パネルに与えられたとき、前記第1液晶パネルの偏光非変換状態の画素に対応する画面は第1表示状態になり、偏光変換状態の画素に対応する画面は第2表示状態になることによって、前記第1画像信号に基づく画像を表示し、
前記第1画像信号が前記第1液晶パネルに与えられないとき、前記第1液晶パネルの画素は偏光変換状態になり、背面側から入射する光を表示面側に到達させることを特徴とする。
本発明の第の局面は、本発明の第の局面において、
前記ディスプレイは、前記第1反射型偏光板の背面側に配置された第3吸収型偏光板をさらに備え、前記第3吸収型偏光板は前記第1位相の偏光板であることを特徴とする。
本発明の第の局面は、本発明の第の局面において、
前記第1液晶パネルの前記偏光変換状態の画素は、前記第1偏光の偏光状態を前記第1偏光と前記第2偏光との間の所定の偏光状態にする信号を与えられたとき、前記第1偏光の偏光状態を前記所定の偏光状態に変換して射出することを特徴とする。
本発明の第の局面は、本発明の第の局面において、
前記第1液晶パネルは、ノーマリホワイト型の液晶パネルであることを特徴とする。
本発明の第の局面は、本発明の第の局面において、
前記第1液晶パネルの表面にカラーフィルタが貼り付けられていることを特徴とする。
本発明の第の局面は、本発明の第の局面において、
前記ディスプレイは、
前記第1反射型偏光板の背面側に配置され、外部から与えられる第2画像信号に基づく画像を表示可能であって、複数の画素を含む第2液晶パネルと、
前記第2液晶パネルを挟むように前記第2液晶パネルの背面側に配置された第3吸収型偏光板および前記第2液晶パネルの表示面側に配置された第4吸収型偏光板をさらに備え、
前記第3吸収型偏光板は前記第2位相の偏光板であり、前記第4吸収型偏光板は、前記第1位相の偏光板であり、
前記第2画像信号が前記第2液晶パネルに与えられたとき、前記第2液晶パネルの偏光非変換状態の画素に対応する画面は第1表示状態になり、偏光変換状態の画素に対応する画面は第2表示状態になることによって、前記第2画像信号に基づく画像を表示することを特徴とする。
本発明の第の局面は、本発明の第の局面において、
前記ディスプレイは、
前記第1反射型偏光板の背面側に配置され、外部から与えられる第2画像信号に基づく画像を表示可能であって、複数の画素を有する第2液晶パネルと、
前記第2液晶パネルの背面側に配置された第3反射型偏光板とをさらに備え、
前記第3反射型偏光板は前記第1位相の偏光板であり、
前記第2画像信号が前記第2液晶パネルに与えられたとき、前記第2液晶パネルの偏光非変換状態の画素に対応する画面は第2表示状態になり、偏光変換状態の画素に対応する画面は第1表示状態になることによって、前記第2画像信号に基づく画像を表示し、
前記第2液晶パネルの画素が偏光非変換状態で、かつ前記第1液晶パネルの画素が偏光変換状態のときに、背面側から入射する光が、前記第2液晶パネルの画素および前記第1液晶パネルの画素を順に通過して表示面側に到達させることを特徴とする。
本発明の第の局面は、本発明の第または第の局面において、
前記第2液晶パネルの前記偏光変換状態の画素は、前記第1偏光の偏光状態を前記第1偏光と前記第2偏光との間の所定の偏光状態にする信号を与えられたとき、前記第1偏光の偏光状態を前記所定の偏光状態に変換して射出することを特徴とする。
本発明の第の局面は、本発明の第または第の局面において、
前記第2液晶パネルは、ノーマリホワイト型の液晶パネルであることを特徴とする。
本発明の第10の局面は、本発明の第1の局面において、
前記光源は複数の色の光を時分割で順に発光することを特徴とする。
本発明の第11の局面は、本発明の第1の局面において、
前記導光板は、ヘイズが2〜3%になるように調整されていることを特徴とする。
本発明の第12の局面は、本発明の第11の局面において、
前記導光板のヘイズは、前記導光板に大きさが略20μm〜300μmの透明な粒子を前記導光板の製造時に混入することによって調整されていることを特徴とする。
本発明の第1の局面によれば、第1反射型偏光板と第2反射型偏光板は、導光板を挟むように配置されている。これにより、導光板から表示面側に射出された第2偏光を第1反射型偏光板によって導光板に戻して再利用するだけでなく、背面側に射出された第2偏光も第2反射型偏光板によって導光板に戻して再利用するので、導光板から射出される光の利用効率を向上させることができる。また、第1液晶パネルの偏光非変換状態の画素は、入射した第1偏光の偏光状態を変えることなく通過させる。第1液晶パネルを通過した第1偏光は第2吸収型偏光板に吸収されるので、偏光非変換状態の画素に対応する画面は第1表示状態になる。一方、偏光変換状態の画素は、入射した第1偏光を第2偏光に変換する。この第2偏光は第2吸収型偏光板を透過するので、偏光変換状態に対応する画面は第2表示状態になる。これにより、表示面側にいる視聴者は、第1画像信号に基づくモノクロの画像を視認できる。一方、第1液晶パネルのすべての画素が偏光変換状態のときには、ディスプレイの背面側の光が偏光変換状態の画素を通過して表示面側に透過するので、表示面側にいる視聴者は、第1液晶パネルを通して表示面側から背面側を視認できる。
本発明の第の局面によれば、導光板から第2吸収型偏光板までのディスプレイの構成は、第2の発明に含まれるディスプレイの構成と同じであるので、表示面側にいる視聴者は、第1画像信号に基づくモノクロの画像を視認できる。一方、第1液晶パネルのすべての画素が偏光変換状態のときには、ディスプレイの背面側から入射した光が表示面側に透過するので、表示面側にいる視聴者は、第1液晶パネルを通して表示面側から背面側の状態を視認できる。同時に、ディスプレイの表示面側から入射した光が背面側に透過するので、背面側にいる視聴者は、第1液晶パネルを通して背面側から表示面側の状態を視認できる。
本発明の第の局面によれば、第1液晶パネルの偏光変換状態の画素は、第1偏光の偏光状態を、第1偏光と第2偏光との間の所定の偏光状態に変化させて射出するので、第1液晶パネルに表示される画像は階調表示される。
本発明の第の局面によれば、ノーマリホワイト型の第1液晶パネルにおいて、画素を偏光変換状態にすることにより対応する画面を第2表示状態にするためには、画素をオフ状態にすればよいので、第1液晶パネルの制御が容易になる。
本発明の第の局面によれば、表示面側にいる視聴者は、第1画像信号に基づくカラー画像を視認したり、第1液晶パネルを通して背面側の状態をカラーで表示したりできる。
本発明の第の局面によれば、第1反射偏光板から表示面側の第2吸収型偏光板までの構成、および、第2反射偏光板から背面側の第3吸収型偏光板までの構成は、それぞれ第2の発明に含まれるディスプレイの構成と同じである。このため、表示面側にいる視聴者は、第1画像信号に基づくモノクロの画像を視認することができ、背面側にいる視聴者は、第2画像信号に基づくモノクロの画像を視認することができる。また、導光板から表示面側および背面側に射出された光は、第1液晶パネルおよび第2液晶パネルをそれぞれ透過する光として利用されるので、導光板から射出される光の利用効率をより一層向上させることができる。
本発明の第の局面によれば、導光板から第2吸収型偏光板までのディスプレイの構成は、第2の発明に含まれるディスプレイの構成と同じである。このため、表示面側にいる視聴者は、第1画像信号に基づくモノクロの画像を視認できる。また、導光板から背面側に射出された光のうち第1偏光が、第2画像信号を与えられた第2液晶パネル、および第3反射型偏光板を透過して背面側に到達する。このとき、第3反射型偏光板は、背面側から入射する光を反射するのでミラー面にもなっている。そこで、背面側にいる視聴者は、背景を映す鏡に表示された第2画像信号に基づく画像を視認できる。一方、第1液晶パネルの画素が偏光変換状態の画素で、かつ第2液晶パネルの画素が偏光非変換状態の画素であるときには、背面側から入射した第1偏光が、第2液晶パネルの偏光非変換状態の画素、および第1液晶パネルの偏向変換状態の画素を順に通過して表示面側に透過する。これにより、表示面側にいる視聴者は、第1および第2液晶パネルを通して表示面側から背面側の状態を視認できる。
本発明の第の局面によれば、第2液晶パネルの偏光変換状態の画素は、第1偏光の偏光状態を、第1偏光と第2偏光との間の所定の偏光状態に変化させて射出するので、第2液晶パネルに表示される画像は階調表示される。
本発明の第の局面によれば、ノーマリホワイト型の第2液晶パネルにおいて、画素を偏光変換状態にすることにより対応する画面を第2表示状態にするためには、画素をオフ状態にすればよいので、第2液晶パネルの制御が容易になる。
本発明の第10の局面によれば、光源が発する光の色を時分割で変えることにより、表示面側にいる視聴者は、第1画像信号に基づくカラー画像を視認したり、第1液晶パネルを通して背面側の状態をカラー画像として視認したりでき、背面側にいる視聴者は、第2画像信号に基づくカラー画像を視認したり、第2液晶パネルを通して表示面側の状態をカラー画像として視認したりできるだけでなく、カラーフィルタを使用する場合に比べて、これらの画像を高い輝度で表示できる。
本発明の第11の局面によれば、導光板のヘイズを調整することにより、導光板内で拡散反射が起こりやすくなる。これにより、導光板は第1および第2反射型偏光板のいずれかで反射された第2偏光から第1および第2偏光を生成しやすくなる。このため、導光板から射出される光の利用効率を向上させることができる。
本発明の第12の局面によれば、略20μm〜300μmの透明な粒子を製造時に混入した導光板を用いたディスプレイは、他の方法で製造された導光板を用いたディスプレイと比較して、より品位の高い画像を表示することができる。
基礎検討で使用したディスプレイの構成を示す図である。 図1に示すディスプレイにおいて、液晶パネルに画像信号が与えられているときの光の透過/吸収を示す図である。 図1に示すディスプレイにおいて、液晶パネルのすべての画素をオフ状態にしたときの光の透過/吸収を示す図である。 図1に示すディスプレイを備えた画像表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るシースルータイプの画像表示装置に使用されるディスプレイの構成を示す図である。 図5に示すディスプレイにおいて、液晶パネルに画像信号が与えられているときの光の透過/吸収を示す図である。 図5に示すディスプレイにおいて、液晶パネルのすべての画素をオフ状態にしたときの光の透過/吸収を示す図である。 拡散反射を起こしやすい導光板の断面図であり、より詳しくは、(A)は、ヘイズを制御した導光板の断面図であり、(B)は両面にドットが印刷された導光板の断面図であり、(C)は両面にくさび形が形成された導光板の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るシースルータイプの画像表示装置に使用されるディスプレイの構成を示す図である。 図5に示すディスプレイにおいて、液晶パネルに画像信号が与えられているときの光の透過/吸収を示す図である。 図5に示すディスプレイにおいて、液晶パネルのすべての画素をオフ状態にしたときに、背面側に置かれた物体からの光の透過/吸収を示す図である。 図5に示すディスプレイにおいて、液晶パネルのすべての画素をオフ状態にしたときに、表示面側に置かれた物体からの光の透過/吸収を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るシースルータイプの画像表示装置に使用されるディスプレイの構成を示す図である。 図13に示すディスプレイにおいて、第1および第2液晶パネルに第1および第2画像信号がそれぞれ与えられているときの光の透過/吸収を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るシースルータイプの画像表示装置に使用されるディスプレイの構成を示す図である。 図15に示すディスプレイにおいて、第1および第2液晶パネルに画像信号が与えられているときの光の透過/吸収を示す図である。 図15に示すディスプレイにおいて、第1液晶パネルのすべての画素をオフ状態にし、第2液晶パネルのすべての画素をオン状態にしたときに、ディスプレイの背面側に置かれた物体からの光の透過/吸収を示す図である。 図5に示すディスプレイの第1の変形例であるディスプレイの構成を示す図である。 図5に示す第1の実施形態のディスプレイにおいて、液晶パネルに与えられた画像信号に基づいて階調表示が行われているときの光の透過/吸収を示す図である。 図5に示す第1の実施形態のディスプレイにおいてノーマリブラック型の液晶パネルを使用したときの光の吸収/透過を示す図である。 特許文献1に記載されたシースルータイプの画像表示装置に用いられているディスプレイの構成を示す図である。 図21に示すディスプレイにおいて光の透過/吸収を示す図である。
<1.基礎検討>
本発明の各実施形態に係る画像表示装置を説明する前に、上記課題を解決すべく発明者が事前に行った基礎検討について説明する。
<1.1 ディスプレイの構成>
図1は、基礎検討で使用したディスプレイ10の構成を示す図である。図1に示すように、ディスプレイ10では、表示面側から背面側に向かって、第2吸収型偏光板42、ノーマリホワイト型の液晶パネル31、第1吸収型偏光板41、および導光板20がこの順に配置されている。
液晶パネル31は、ノーマリホワイト型のパネルであるため、液晶パネル31に含まれる画素は、オフ状態(信号電圧が書き込まれていない状態または0Vの信号電圧が書き込まれている状態)のときに透明になり、書き込まれる信号電圧が高くなるのに伴って光の透過率が低下し黒くなる。液晶パネル31の背面側の表面には第1吸収型偏光板41が貼り付けられており、表示面側の表面には、第1吸収型偏光板41とは逆位相の第2吸収型偏光板42が貼り付けられている。すなわち、第1吸収型偏光板41はP偏光を透過し、S偏光を吸収する偏光板であり、第2吸収型偏光板42は逆にS偏光を透過し、P偏光を吸収する偏光板である。なお、本明細書では、P偏光およびS偏光のうちいずれか一方を第1偏光といい、他方を第2偏光ということがある。また、第1偏光を透過し、第2偏光を吸収する偏光板を「第1位相の偏光板」といい、逆に「第2偏光」を透過し、「第1偏光」を吸収する偏光板を「第2位相の偏光板」ということがある。
さらに、第1吸収型偏光板41の背面側に配置された導光板20は、例えばアクリル、ポリカーボネートなどの透明な樹脂からなり、導光板20の端部には、例えばLED(Light Emitting Device)などからなる光源25が取り付けられている。このため、光源25が発するP偏光とS偏光を含む光は、導光板20の内部を全反射しながら進み、導光板20の表示面側および背面側の平面からディスプレイ10の表示面側および背面側に向かって射出される。
<1.2 液晶パネルに画像信号が与えられているときの光の透過/吸収>
図2は、基礎検討で使用したディスプレイ10において、液晶パネル31に画像信号DV1が与えられているときの光の透過/吸収を示す図であり、より詳しくは、図2の上図は、液晶パネル31の画素がオン状態の場合における光の透過/吸収を示す図であり、図2の下図は、液晶パネル31の画素がオフ状態の場合における光の透過/吸収を示す図である。なお、本明細書では、画像信号DV1に応じた信号電圧が書き込まれた画素をオン状態の画素といい、0Vが書き込まれた画素をオフ状態の画素という。
まず、図2の上図を参照して、オン状態の画素におけるP偏光およびS偏光の透過/吸収について説明する。光源25が点灯することによって導光板20から射出されたP偏光およびS偏光が第1吸収型偏光板41に入射すると、S偏光は第1吸収型偏光板41に吸収され、P偏光は第1吸収型偏光板41を透過して、液晶パネル31に入射する。液晶パネル31のオン状態の画素は、入射したP偏光の偏光状態を変えることなく通過させ、第2吸収型偏光板42に向けて射出する。第2吸収型偏光板42はP偏光を吸収するので、第2吸収型偏光板42に入射したP偏光は第2吸収型偏光板42に吸収される。この場合、導光板20から射出されたP偏光およびS偏光はいずれも表示面側に到達できないので、オン状態の画素に対応する画面は黒表示状態になる。
次に、図2の下図を参照して、オフ状態の画素におけるP偏光およびS偏光の透過/吸収について説明する。このとき、導光板20から光が射出され、液晶パネル31の画素オフ状態になっている。図2の上図の場合と同様にして、この液晶パネル31のオフ状態の画素に、導光板20から射出された光のうちP偏光が入射する。オフ状態の画素は、入射したP偏光をS偏光に変換し、第2吸収型偏光板42に向けて射出する。第2吸収型偏光板42はS偏光を透過させるので、第2吸収型偏光板42に入射したS偏光は第2吸収型偏光板42を透過する。その結果、導光板20から射出されたP偏光はS偏光に変換されて表示面側に到達するので、オフ状態の画素に対応する画面は白表示状態になる。
このように、画像信号DV1を液晶パネル31の画素にそれぞれ与えることにより、液晶パネル31の複数の画素のうち、オン状態の画素に対応する画面は黒表示状態になり、オフ状態の画素に対応する画面は白表示状態になる。これにより、液晶パネル31には黒表示状態の画面と白表示状態の画面とからなるモノクロ(白黒)の画像が表示される。このため、表示面側にいる視聴者は、画像信号DV1に基づくモノクロの画像を視認することができる。
上記のように、ノーマリホワイト型の液晶パネル31では、オン状態の画素は入射する光の偏光状態を変えることなく通過させ、オフ状態の画素は入射する光の偏光状態を変換して通過させる。このため、ノーマリホワイト型の液晶パネル31において、オン状態の画素を「偏光非変換状態の画素」といい、オフ状態の画素を「偏光変換状態の画素」ということがある。また、オン状態の画素に対応する画面の黒表示状態を「第1表示状態」といい、オフ状態の画素に対応する画面の白表示状態を「第2表示状態」ということがある。
<1.3 液晶パネルに画像信号が与えられていないときの光の透過/吸収>
図3は、基礎検討で使用したディスプレイ10において、液晶パネル31のすべての画素をオフ状態にしたときの光の透過/吸収を示す図である。この場合、ディスプレイ10は透明ディスプレイとして機能する。
図3に示すように、液晶パネル31に画像信号が与えられないので、液晶パネル31のすべての画素はオフ状態である。このとき、光源25を点灯しているので、導光板20から射出された光だけでなく、ディスプレイ10の背面側に置かれた物体からの光も表示面側に到達する。このため、表示面側にいる視聴者は、ディスプレイ10の背面側に置かれた物体からの光だけでなく、導光板20から射出された光も視認することになる。このとき、図3に示すように、光源25が点灯されているので、導光板20からも光が射出されている。しかし、この光の透過/吸収は図2の下図に示す場合と同様であるので、図3ではその記載を省略する。
図3を参照して、オフ状態の画素におけるP偏光およびS偏光の透過/吸収について説明する。背面側に置かれた物体からの光のうち、P偏光は、導光板20および第1吸収型偏光板41を透過して液晶パネル31に入射する。また、S偏光は導光板20でP偏光とS偏光に変換され、そのうちP偏光のみが第1吸収型偏光板41を透過して液晶パネル31に入射する。第1吸収型偏光板41を透過したP偏光は、液晶パネル31のオフ状態の画素に入射する。オフ状態の画素は、入射したP偏光をS偏光に変換し、第2吸収型偏光板42に向けて射出する。第2吸収型偏光板42はS偏光を透過させるので、第2吸収型偏光板42に入射したS偏光は第2吸収型偏光板42を透過し、表示面側に到達する。この場合、液晶パネル31の画素はすべてオフ状態であるため、画面は白表示状態になり、背面側から入射した光を表示面側に透過させる。
これにより、液晶パネル31のすべての画素に対応する画面が白表示状態になるので、ディスプレイ10の全体が透明ディスプレイとして機能し、表示面側にいる視聴者は、背面側に置かれた物体を液晶パネル31を通して視認することができる。
なお、上記説明では、光源25を点灯した場合に、ディスプレイ10の全体が透明ディスプレイとして機能すると説明した。しかし、図3において、光源25を消灯させた場合にも、ディスプレイ10の背面側に置かれた物体からの光も表示面側に到達する。このことから、導光板20から光が射出されない場合にも、ディスプレイ10の全体が透明ディスプレイとして機能することがわかる。
<1.4 画像表示装置の構成と動作>
本明細書では、以下の各実施形態において詳細に説明するディスプレイを備える画像表示装置は公知のものを使用する。ここでは、基礎検討で使用したディスプレイ10を備える画像表示装置について説明するが、後述の各実施形態において説明するディスプレイを備える画像表示装置の場合も同様である。
図4は、図1に示すディスプレイ10を備えた画像表示装置110の構成を示すブロック図である。図4に示すように、画像表示装置110は、ディスプレイ10、表示制御回路112、走査信号線駆動回路113、および、データ信号線駆動回路114を備えたアクティブマトリクス型の画像表示装置である。このディスプレイ10は、液晶パネル31だけではなく、光源が取り付けられた導光板および各種の偏光板を含むが、導光板などの図示は省略する。
ディスプレイ10に含まれる液晶パネル31は、n本の走査信号線G1〜Gn、m本のデータ信号線S1〜Sm、および、(m×n)個の画素Pijを含んでいる(ただし、mは2以上の整数、jは1以上m以下の整数)。走査信号線G1〜Gnは互いに平行に配置され、データ信号線S1〜Smは走査信号線G1〜Gnと直交するように互いに平行に配置される。走査信号線Giとデータ信号線Sjの交点近傍には、画素Pijが配置される。このように(m×n)個の画素Pijは、行方向にm個ずつ、列方向にn個ずつ、2次元状に配置される。走査信号線Giはi行目に配置された画素Pijに共通して接続され、データ信号線Sjはj列目に配置された画素Pijに共通して接続される。
画像表示装置110の外部からは、水平同期信号HSYNC、垂直同期信号VSYNCなどの制御信号と画像信号DV1が供給される。表示制御回路112は、これらの信号に基づき、走査信号線駆動回路113に対してクロック信号CKとスタートパルスSTを出力し、データ信号線駆動回路114に対して制御信号SCと画像信号DV1を出力する。
走査信号線駆動回路113は、ハイレベルの出力信号を1つずつ順に走査信号線G1〜Gnに与える。これにより、走査信号線G1〜Gnが1本ずつ順に選択され、1行分の画素Pijが一括して選択される。データ信号線駆動回路114は、制御信号SCと画像信号DV1に基づき、データ信号線S1〜Smに対して画像信号DV1に応じた信号電圧を与える。これにより、選択された1行分の画素Pijに画像信号DV1に応じた信号電圧が書き込まれる。このようにして、画像表示装置110は液晶パネル31に画像を表示する。
<1.5 基礎検討によりわかったこと>
基礎検討によれば、液晶パネル31に与えられた画像信号DV1に基づく画像をディスプレイ10に表示したり、ディスプレイ10を透明ディスプレイとして使用したりすることができる。これにより、表示面側にいる視聴者は、画像信号DV1に基づく画像を視認したり、背面側に置かれた物体を液晶パネル31を通して視認したりすることができる。しかし、導光板20から背面側に射出された光はディスプレイ10の外部に抜けてしまうので、画像を表示するために利用できない。このため、基礎検討で使用したディスプレイ10は、導光板20から射出される光の利用効率が低いという問題を有する。
そこで、以下の各実施形態において、導光板20から射出された光の利用効率を向上させることができるシースルータイプの画像表示装置について説明する。
<2.第1の実施形態>
<2.1 ディスプレイの構成>
図5は、本発明の第1の実施形態に係るシースルータイプの画像表示装置に使用されるディスプレイ11の構成を示す図である。図5に示すように、本実施形態のディスプレイ11には、図1に示すディスプレイ10において、さらに2枚の反射型偏光板51、52が追加して配置されている。そこで、本実施形態のディスプレイ11の構成要素のうち、図1に示すディスプレイ10の構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素を中心に説明する。
図5を参照して、導光板20を挟むようにして、導光板20の背面側および表示面側に第1および第2反射型偏光板51、52がそれぞれ配置されている。これらの第1および第2反射型偏光板51、52は、いずれも第1吸収型偏光板41と同位相の反射板である。すなわち、第1および第2反射型偏光板51、52は、P偏光を透過し、S偏光を反射する偏光板である。また、導光板20の端部には、光源25が取り付けられている。
<2.2 液晶パネルに画像信号が与えられているときの光の透過/吸収>
図6は、本実施形態で使用したディスプレイ11において、液晶パネル31に画像信号DV1が与えられているときの光の透過/吸収を示す図であり、より詳しくは、図6の上図は、液晶パネル31の画素がオン状態の場合における光の透過/吸収を示す図であり、図6の下図は、液晶パネル31の画素がオフ状態の場合における光の透過/吸収を示す図である。
まず、図6の上図を参照して、液晶パネル31の画素がオン状態のときのP偏光およびS偏光の透過/吸収について説明する。導光板20から射出されたP偏光およびS偏光は、背面側に配置された第1反射型偏光板51と、表示面側に配置された第2反射型偏光板52にそれぞれ入射する。まず、第1反射型偏光板51に入射するP偏光およびS偏光について説明する。なお、以下の説明において、導光板20から最初に射出された光を「第1成分」の光といい、第1または第2反射型偏光板51、52によって反射されて導光板20に戻され、導光板20で生成された光を「第2成分」の光という場合がある。
第1反射型偏光板51に入射した第1成分のP偏光は、第1反射型偏光板51を透過して背面側に抜けていく。これに対し、第1成分のS偏光は第1反射型偏光板51によって反射され、導光板20に戻される。導光板20は、戻された第1成分のS偏光から第2成分のP偏光とS偏光を生成し、それらを第2反射型偏光板52に向けて射出する。
第2反射型偏光板52に入射した第2成分のP偏光は、第2反射型偏光板52を透過し、第1吸収型偏光板41に向かう。一方、第2成分のS偏光は、第2反射型偏光板52によって反射され、再び導光板20に戻される。導光板20は、戻された第2成分のS偏光から第2成分のP偏光とS偏光を生成し、それらを第1反射型偏光板51に向けて射出する。以下、同様にして、第1または第2反射型偏光板51、52に入射したP偏光とS偏光のうち、P偏光だけが第1または第2反射型偏光板51、52を透過し、S偏光は多重反射されることを繰り返す。
また、導光板20から第2反射型偏光板52に入射した第1成分のP偏光およびS偏光についても、上記の場合と同様に、P偏光は第2反射型偏光板52を透過して、第1吸収型偏光板41に向かう。S偏光は第2反射型偏光板52によって反射され、導光板20に戻される。導光板20は、戻された第1成分のS偏光から第2成分のP偏光とS偏光を生成し、それらを第1反射型偏光板51に向けて射出する。以下同様にして、P偏光は、第1または第2反射型偏光板51、52を透過し、S偏光は多重反射されることを繰り返す。
このようにして、第2反射型偏光板52に入射した第1成分および第2成分のP偏光は、第2反射型偏光板52を透過して第1吸収型偏光板41に向かう。S偏光は、第1反射型偏光板51と第2反射型偏光板52との間で繰り返し反射されて導光板20に戻され、導光板20で第2成分のP偏光とS偏光を生成するために使用される。
第1吸収型偏光板41に入射した第1成分および第2成分のP偏光は、第1吸収型偏光板41を透過し、液晶パネル31のオン状態の画素に入射する。オン状態の画素は、P偏光の偏光状態を変えることなく通過させ、第2吸収型偏光板42に向けて射出する。しかし、第2吸収型偏光板42はP偏光を吸収するので、第2吸収型偏光板42に入射したP偏光は吸収され、表示面側に透過できない。これにより、オン状態の画素に対応する画面は黒表示状態になる。
次に、図6の下図を参照して、オフ状態の画素におけるP偏光およびS偏光の透過/吸収について説明する。この場合も、図6の上図の場合と同様にして、導光板20から射出された光のうち、第1成分および第2成分のP偏光が液晶パネル31のオフ状態の画素に入射する。オフ状態の画素は、入射したP偏光をS偏光に変換し、第2吸収型偏光板42に向けて射出する。第2吸収型偏光板42は入射したS偏光を透過させるので、S偏光は表示面側に透過する。これにより、オフ状態の画素に対応する画面は白表示状態になる。
このように、液晶パネル31の画素のうち、画像信号DV1を与えられた画素はオン状態になり、対応する画面は黒表示状態になる。また、画像信号DV1を与えられない画素はオフ状態になり、対応する画面は白表示状態になる。これにより、液晶パネル31には黒表示状態の画面と白表示状態の画面とからなるモノクロ(白黒)の画像が表示される。このため、表示面側にいる視聴者は、画像信号DV1に基づくモノクロの画像を視認することができる。
なお、表示面側に到達する光には、第1成分のP偏光から偏光状態が変換されたS偏光だけでなく、第2成分のP偏光から偏光状態が変換されたS偏光も含まれる。これにより、表示面側に到達する光の輝度が向上するので、表示されるモノクロの画像のコントラストが向上する。
このとき、第1成分および第2成分のP偏光は、第1反射型偏光板51を背面側にも透過する。これにより、ディスプレイ11の背面側にいる視聴者には、ディスプレイ11の背面が発光しているように見える。
<2.3 液晶パネルに画像信号が与えられていないときの光の透過/吸収>
図7は、本実施形態で使用したディスプレイ11において、液晶パネル31のすべての画素をオフ状態にしたときの光の透過/吸収を示す図である。図7を参照して、背面側に置かれた物体からの光のうち、S偏光は第1反射型偏光板51により反射されるが、P偏光は第1反射型偏光板51、導光板20、第2反射型偏光板52、および第1吸収型偏光板41を順に透過し、液晶パネル31のオフ状態の画素に入射する。オフ状態の画素は、入射したP偏光をS偏光に変換し、第2吸収型偏光板42に向けて射出する。第2吸収型偏光板42はS偏光を透過させるので、入射したS偏光は表示面側に到達する。この場合、液晶パネル31の画素はすべてオフ状態であるため、これらの画素に対応する画面が白表示状態になり、背面側から入射した光を表示面側に透過させる。これにより、ディスプレイ11の全体が透明ディスプレイとして機能し、表示面側にいる視聴者は、背面側に置かれた物体を液晶パネル31を通して視認することができる。このとき、図7に示すように、光源25が点灯されているので、導光板20からも光が射出されている。しかし、この光の透過/吸収は図6の下図に示す場合と同様であるので、図7ではその記載を省略する。
また、ディスプレイ11の背面側から入射する光のうち、S偏光は第1反射型偏光板51によって反射されるので、ディスプレイ11の背面はミラー面になり、背面側にいる視聴者には、背景を映す鏡のように見える。
なお、上記説明では、光源25を点灯した場合に、ディスプレイ11の全体が透明ディスプレイとして機能すると説明した。しかし、図7において、光源25を消灯させた場合にも、ディスプレイ10の背面側に置かれた物体からの光も表示面側に到達する。このことから、導光板20から光が射出されない場合にも、ディスプレイ10の全体が透明ディスプレイとして機能することがわかる。
<2.4 導光板>
導光板20は、アクリル、ポリカーボネートなどの透明な樹脂からなり、光源が発するP偏光およびS偏光を含む第1成分の光を、第1および第2反射型偏光板51、52に向けて射出するだけではなく、それらによって反射され、入射するS偏光を再利用する。ここで、再利用とは、第1反射型偏光板51または第2反射型偏光板52で反射されて導光板20に戻されたS偏光から、第2成分のP偏光およびS偏光を生成して射出することをいう。第2成分のP偏光およびS偏光は、主に導光板20内で生じる拡散反射によって生成される。なお、導光板20を構成する材料は、上記アクリルやポリカーボネートなどの樹脂に限定されず、光を伝搬する透明な材料、例えばガラス等を用いてもよい。
図8は、拡散反射を起こしやすい導光板の断面図であり、より詳しくは、図8(A)は、ヘイズを制御した導光板21の断面図であり、図8(B)は両面にドット27が印刷された導光板22の断面図であり、図8(C)は両面にくさび形28が形成された導光板23の断面図である。なお、図8(B)に示す導光板22では、ドット27は導光板22の両面のみに形成されているが、表示面側の平面のみ、または背面側の平面のみに形成されていてもよい。図8(C)でも同様に、くさび形28は、導光板23の表示面側の平面のみに、または背面側の平面のみに形成されていてもよい。
図8(A)を参照して、ヘイズを制御した導光板21について説明する。導光板21は拡散反射を生じやすくするために、その製造時に、透明な樹脂にシリカなどからなる透明な粒子26を混入させる。これにより、導光板21のヘイズを2〜3%にする。ここで、ヘイズとは、導光板20の透明性に関する指標で、濁度(曇度)を表し、全透過光に対する拡散透過光の割合を示す数値である。なお、混入させる粒子26は、その直径が数十μmから数百μm程度のものが好ましく、略20μm〜300μmのものがより好ましい。また、粒子26の形状は、球状のものが好ましいが、円錐状または角錐状のものであってもよい。
ヘイズが高い領域ほど、導光板20に入射するS偏光からより多くの第2成分のS偏光とP偏光を生成することができる。このため、ヘイズは導光板20の中央付近で高くし、周辺部に行くほど低くなるようにしたり、導光板20の中央から所定の範囲内で一定にし、それよりも外側で小さくなるようにしたりしてもよい。これにより、液晶パネル31の中央付近を透過する光量が多くなるので、画像の品位を向上させることができる。
なお、拡散反射だけでなく、導光板21内で生じる界面反射でも再利用によってS偏光から第2成分のP偏光およびS偏光が生成される。しかし、界面反射は拡散反射に比べ、再利用により第2成分のS偏光とP偏光を生成する効率が悪いので、画像の品位の向上に対する寄与が少ない。
図8(B)に示すように、光を射出する左右の平面に、大きさが数μm程度の透明なインクからなるドット27をインクジェット印刷によって印刷した導光板22を使用したり、図8(C)に示すように、大きさが数μm程度のくさび形28を形成した導光板23を使用したりしてもよい。しかし、ドット27を印刷した導光板22を使用した場合には、視聴者は画像と共にドット27を視認し易くなるという問題や、法線に対して大きな角度で光が導光板22から射出されるので、画像の輝度が低くなるという問題がある。また、くさび形28を形成した導光板23を使用した場合にも同様の問題がある。そこで、ディスプレイ11の導光板20には、粒子26を混入させることによりヘイズを調整した導光板21を用いることが最も好ましい。
<2.5 効果>
本実施形態によれば、第1反射型偏光板51と第2反射型偏光板52が、導光板20を挟むように配置されている。これにより、導光板20から表面側に射出されたS偏光を第2反射型偏光板52によって導光板20に戻すように反射するだけでなく、背面側に射出されたS偏光も第1反射型偏光板51によって導光板20に戻すように反射する。このように、導光板20から表示面側に射出された光だけでなく、背面側に射出された光も再利用するので、導光板20から射出される光の利用効率を向上させることができる。
さらに、第1または第2反射型偏光板51、52で反射されたS偏光が導光板20に戻されれば、導光板20は、戻されたS偏光からP偏光およびS偏光を生成し、それらを導光板20から再び射出する。これにより、導光板20から射出される光の利用効率をより一層向上させることができる。
また、液晶パネル31の画素のうち、オン状態の画素に対応する画面は黒表示状態になり、オフ状態の画素に対応する画面は白表示状態になる。これにより、表示面側にいる視聴者は、黒表示状態の画面と白表示状態の画面からなる画像信号DV1に基づいたモノクロの画像を視認できる。このとき、導光板20から背面側に射出された光のうちP偏光が第1反射型偏光板51を背面側に透過するので、ディスプレイ11の背面は発光しているように見える。
また、液晶パネル31のすべての画素がオフ状態のときには、ディスプレイ11の背面側から入射した光がオフ状態の画素を通過して表示面側に透過するので、表示面側にいる視聴者は、液晶パネル31を通して背面側に置かれた物体を視認できる。これにより、ディスプレイ11は透明ディスプレイとしても機能する。このとき、ディスプレイ11の背面は背景を映すミラー面になっている。
<3.第2の実施形態>
<3.1 ディスプレイの構成>
図9は、本発明の第2の実施形態に係るシースルータイプの画像表示装置に使用されるディスプレイ12の構成を示す図である。図9に示すように、本実施形態のディスプレイ12では、図5に示すディスプレイ11の背面側に、さらに第3吸収型偏光板43が追加して配置されている。そこで、本実施形態のディスプレイ12の構成要素のうち、図5に示すディスプレイ11の構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素を中心に説明する。
図9に示すように、第3吸収型偏光板43は、第1反射型偏光板51の背面側に配置されている。この第3吸収型偏光板43は、第1反射型偏光板51と同位相の偏光板であり、P偏光を透過し、S偏光を吸収する。
<3.2 液晶パネルに画像信号が与えられているときの光の透過/吸収>
図10は、本発明の第2の実施形態で使用したディスプレイ12において、液晶パネル31に画像信号DV1が与えられているときの光の透過/吸収を示す図であり、より詳しくは、図10の上図は、液晶パネル31の画素がオン状態の場合における光の透過/吸収を示す図であり、図10の下図は、液晶パネル31の画素がオフ状態の場合における光の透過/吸収を示す図である。
まず、図10の上図を参照して、液晶パネル31の画素がオン状態のときに、ディスプレイ12におけるP偏光およびS偏光の透過/吸収について説明する。導光板20から射出された第1成分のS偏光、および第1成分のS偏光から導光板20により生成された第2成分のS偏光は、第1反射型偏光板51と第2反射型偏光板52との間で多重反射を繰り返しながら導光板20に戻されて再利用される。これにより、導光板20は第2成分のS偏光とP偏光を生成して射出する。このようにして射出された第2成分のP偏光は、第1成分のP偏光と共に、第2反射型偏光板52、第1吸収型偏光板41を透過して、液晶パネル31に入射する。液晶パネル31の画素のうち、画像信号DV1を与えられてオン状態になっている画素に入射したP偏光は偏光状態を変えることなく通過し、第2吸収型偏光板42に入射する。しかし、第2吸収型偏光板42はP偏光を吸収するので、第2吸収型偏光板42に入射した第1成分および第2成分のP偏光は、いずれも表示面側に到達することができない。これにより、オン状態の画素に対応する画面は黒表示状態になる。
次に、図10の下図を参照して、液晶パネル31の画素がオフ状態のときに、ディスプレイ12におけるP偏光およびS偏光の透過/吸収について説明する。この場合に、第1成分のP偏光、および導光板20で生成された第2成分のP偏光は、図10の上図に示す場合と同様にして、液晶パネル31の画素のうち、画像信号DV1を与えられずオフ状態になっている画素に入射する。オフ状態の画素は入射したP偏光をS偏光に変換し、第2吸収型偏光板42に向けて射出する。第2吸収型偏光板42はS偏光を透過するので、第2吸収型偏光板42に入射した第1成分および第2成分のS偏光は表示面側に透過する。これにより、オフ状態の画素に対応する画面は白表示状態になる。
このように、液晶パネル31の画素のうち、画像信号DV1を与えられた画素はオン状態になり、対応する画面は黒表示状態になる。また、画像信号DV1を与えられない画素はオフ状態になり、対応する画面は白表示状態になる。これにより、液晶パネル31には黒表示状態の画面と白表示状態の画面とからなるモノクロ(白黒)の画像が表示される。このため、表示面側にいる視聴者は、画像信号DV1に基づくモノクロの画像を視認することができる。
なお、表示面側に到達する光には、第1成分のP偏光から偏光状態が変換されたS偏光だけでなく、第2成分のP偏光から偏光状態が変換されたS偏光も含まれる。これにより、表示面側に到達する光の輝度が向上するので、表示されるモノクロの画像のコントラストが向上する。
また、第3吸収型偏光板43は、液晶パネル31がオン状態であるか否かにかかわらず、光源25が点灯している場合には、導光板20から射出された第1成分および第2成分のP偏光を背面側に透過させる。これにより、ディスプレイ12の背面側にいる視聴者は、ディスプレイ12の背面が発光しているように見える。
<3.3 液晶パネルに画像信号が与えられていないときの光の透過/吸収>
<3.3.1 表示面側から見た場合>
図11は、本発明の第2の実施形態で使用したディスプレイ12において、液晶パネル31のすべての画素をオフ状態にしたときに、背面側に置かれた物体からの光の透過/吸収を示す図である。図11を参照して、オフ状態の画素におけるP偏光およびS偏光の透過/吸収について説明する。ディスプレイ12の背面側に置かれた物体からの光のうち、S偏光は第3吸収型偏光板43によって吸収され、P偏光は第3吸収型偏光板43を透過する。第3吸収型偏光板43を透過したP偏光は、第1反射型偏光板51、導光板20、第2反射型偏光板52、第1吸収型偏光板41の順に透過し、液晶パネル31のオフ状態の画素に入射する。オフ状態の画素は入射したP偏光をS偏光に変換し、第2吸収型偏光板42に向けて射出する。第2吸収型偏光板42はS偏光を透過させるので、第2吸収型偏光板42に入射したS偏光は表示面側に到達する。この場合、液晶パネル31の画素はすべてオフ状態であるため、これらの画素に対応する画面が白表示状態になり、背面側から入射した光を表示面側に透過させる。これにより、ディスプレイ12の全体が透明ディスプレイとして機能し、表示面側にいる視聴者は、背面側に置かれた物体を液晶パネル31を通して視認することができる。
また、背面側から第3吸収型偏光板43に入射した光のうち、S偏光は第3吸収型偏光板43に吸収され、P偏光は第3吸収型偏光板43を透過してさらにディスプレイ12の内部に進む。このため、図7に示す場合と異なり、ディスプレイ12の背面はミラー面にならない。
<3.3.2 背面側から見た場合>
図12は、本発明の第2の実施形態で使用したディスプレイ12において、液晶パネル31のすべての画素をオフ状態にしたときに、表示面側に置かれた物体からの光の透過/吸収を示す図である。図12に示すように、表示面側に置かれた物体からの光のうち、P偏光は第2吸収型偏光板42に吸収される。しかし、S偏光は、第2吸収型偏光板42を透過し、液晶パネル31のオフ状態の画素に入射する。オフ状態の画素は、入射したS偏光の偏光状態をP偏光に変換し、第1吸収型偏光板41に向けて射出する。第1吸収型偏光板41に入射したP偏光は、第2反射型偏光板52、導光板20、第1反射型偏光板51、第3吸収型偏光板43の順に透過し、背面側に到達する。これにより、オフ状態の画素に対応する画面は白表示状態になり、表示面側から入射した光を背面側に透過させる。この場合も、ディスプレイ12の全体が透明ディスプレイとして機能し、背面側にいる視聴者は、表示面側に置かれた物体を液晶パネル31を通して視認することができる。この場合も光源25は点灯されているが、図11に示す場合と同様に、光源25は消灯されていてもよい。
なお、第2吸収型偏光板42は、表示面側から入射するS偏光をディスプレイ12の内部に透過させ、P偏光を吸収するので、ディスプレイ12の表面が発光しているように見えたり、ミラー面になったりすることはない。
なお、上記のいずれの場合も、光源25を点灯したときに、ディスプレイ12の全体が透明ディスプレイとして機能すると説明した。しかし、図11において、光源25を消灯させた場合にも、ディスプレイ11の背面側に置かれた物体からの光は表示面側に到達する。また、図12において、光源25を消灯させた場合にも、ディスプレイ11の表示面側に置かれた物体からの光は背面側に到達する。これらのことから、導光板20から光が射出されない場合にも、ディスプレイ11の全体が透明ディスプレイとして機能することがわかる。
<3.4 効果>
本実施形態によれば、導光板20から射出される光の利用効率を向上させることができるだけでなく、さらに次のような効果も奏する。光源25が点灯されているときには、画像信号DV1に基づいて、液晶パネル31の画素のうちオン状態の画素に対応する画面は黒表示状態になり、オフ状態の画素に対応する画面は白表示状態になる。これにより、液晶パネル31には黒表示状態の画面と白表示状態の画面とからなるモノクロ(白黒)の画像が表示される。このため、表示面側にいる視聴者は、画像信号DV1に基づくモノクロの画像を視認することができる。このとき、導光板20から背面側に射出された光のうち、P偏光が第2反射型偏光板52および第3吸収型偏光板43を透過して背面側に到達するので、背面側にいる視聴者にはディスプレイ12の背面全体が発光しているように見える。
また、液晶パネル31のすべての画素がオフ状態のときには画面全体が白表示状態になる。これにより、ディスプレイ12の背面側から入射した光は表示面側に到達するので、表示面側にいる視聴者は、液晶パネル31の全体を通して背面側におかれた物体を視認できる。同時に、ディスプレイ12の表示面側から入射した光が背面側に到達するので、背面側にいる視聴者は、液晶パネル31の全体を通して表示面側に置かれた物体を視認できる。このように、ディスプレイ12は、表示面側から見た場合も背面側から見た場合も透明ディスプレイとして機能する。
<4.第3の実施形態>
<4.1 ディスプレイの構成>
図13は、本発明の第3の実施形態に係るシースルータイプの画像表示装置に使用されるディスプレイ13の構成を示す図である。図13に示すように、本実施形態のディスプレイ13は、導光板20の左側の第1反射型偏光板51から表示面側の第2吸収型偏光板42までの各構成要素の配置は、図5に示すディスプレイ11の各構成要素の配置と同じである。また、第1反射型偏光板51から背面側に向かって、第4吸収型偏光板44、液晶パネル32、第3吸収型偏光板43が順に配置されている。別の見方をすれば、これらの構成要素の配置は、導光板20を中心にして、左右に線対象となるように各構成要素が配置されているともいえる。あるいは、導光板20を挟んで配置された第1および第2反射型偏光板51、52を含む表示面側の第2吸収型偏光板42までの構成、および、導光板20を挟んで配置された第1および第2反射型偏光板51、52を含む背面側の第3吸収型偏光板43までの構成はいずれも、図5に示すディスプレイ11の構成と同じであるともいえる。そこで、本実施形態のディスプレイ13の構成要素のうち、図5に示すディスプレイ11の構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号を付し、異なる構成要素を中心に説明する。
本実施形態において追加された第3吸収型偏光板43は、第2吸収型偏光板42と同位相の吸収型偏光板であり、S偏光を透過し、P偏光を吸収する。第4吸収型偏光板44は、第1吸収型偏光板41と同位相の吸収型偏光板であり、P偏光を透過し、S偏光を吸収する。また、本実施形態では、液晶パネル31を第1液晶パネル31、液晶パネル32を第2液晶パネル32という。第1および第2液晶パネル31、32はいずれもノーマリホワイト型の液晶パネルであるとする。また、第1液晶パネル31には、外部から第1画像信号DV1が与えられ、第2液晶パネル32には、外部から第2画像信号DV2が与えられる。これらの第1および第2画像信号DV1、DV2は同じ画像信号であってもよく、あるいは異なる画像信号であってもよい。
<4.2 液晶パネルに画像信号が与えられているときの透過/吸収>
図14は、本発明の第3の実施形態で使用したディスプレイ13において、第1および第2液晶パネル31、32に第1および第2画像信号DV1、DV2がそれぞれ与えられているときの光の透過/吸収を示す図である。より詳しくは、図14の上図は、第1液晶パネル31および第2液晶パネル32の画素がいずれもオン状態の場合の光の透過/吸収を示す図であり、図14の下図は、第1液晶パネル31および第2液晶パネル32の画素がいずれもオフ状態の場合の光の透過/吸収を示す図である。
まず、図14の上図を参照して、第1液晶パネル31の画素がオン状態の場合におけるP偏光およびS偏光の透過/吸収について説明する。上述のように、第1反射型偏光板51から表示面側の第2吸収型偏光板42までの構成が、図5に示す第1の実施形態のディスプレイ11の構成と同じである。そこで、第1の実施形態の場合と同様に、導光板20から表示面側に向かって射出された第1成分のP偏光および第2成分のP偏光はいずれも、第2吸収型偏光板42に吸収され、表示面側に透過できない。また、第1成分および第2成分のS偏光は、いずれも第2反射型偏光板52によって反射され、第1反射型偏光板51と第2反射型偏光板52の間で多重反射を繰り返すので、第2吸収型偏光板42を透過して表示面側に到達できない。このように、導光板20から射出されたP偏光もS偏光も表示面側に透過できないので、第1液晶パネル31のオン状態の画素に対応する画面は黒表示状態になる。
また、第2液晶パネル32のオン状態の画素におけるP偏光およびS偏光の透過/吸収について説明する。上述のように、第2反射型偏光板52から背面側の第3吸収型偏光板43までの構成は、第1反射型偏光板51から表示面側の第2吸収型偏光板42までの構成と同じである。この場合も、導光板20から射出されたP偏光およびS偏光はいずれも第3吸収型偏光板43を透過して背面側に到達できないので、第2液晶パネル32のオン状態の画素に対応する画面も黒表示状態になる。
次に、図14の下図を参照して、第1液晶パネル31の画素がオフ状態の場合におけるP偏光およびS偏光の透過/吸収について説明する。液晶パネル31の画素がオフ状態の場合も、オン状態の場合と同様に、導光板20から射出された光のうち、第1成分のP偏光および導光板20での再利用により生成された第2成分のP偏光は、第2反射型偏光板52および第1吸収型偏光板41を透過して第1液晶パネル31のオフ状態の画素に入射する。オフ状態の画素は、入射したP偏光の偏光状態をS偏光に変換し、第2吸収型偏光板42に向けて射出する。第2吸収型偏光板42はS偏光を透過させるので、第2吸収型偏光板42に入射したS偏光は表示面側に到達する。このため、第1液晶パネル31のオフ状態の画素に対応する画面は白表示状態になる。
同様に、導光板20から背面側に向かって射出された光のうち、第1成分のP偏光および第2成分のP偏光も、第2液晶パネル32によってS偏光に変換され、第3吸収型偏光板43を透過して背面側に到達する。このため、第2液晶パネル32のオフ状態の画素に対応する画面も白表示状態になる。
このように、第1液晶パネル31の画素のうち、第1画像信号DV1を与えられた画素はオン状態になり、対応する画面は黒表示状態になる。また、第1画像信号DV1を与えられない画素はオフ状態になり、対応する画面は白表示状態になる。同様に、第2液晶パネル32の画素のうち、第2画像信号DV2を与えられた画素はオン状態になり、対応する画面は黒表示状態になる。また、第2画像信号DV2を与えられない画素はオフ状態になり、対応する画面は白表示状態になる。これにより、表示面側にいる視聴者は、第1画像信号DV1に基づき、第1液晶パネル31に表示されるモノクロの画像を視認することができる。また、背面側にいる視聴者は、第2画像信号DV2に基づき、第2液晶パネル32に表示されるモノクロの画像を視認することができる。
また、表示面側および背面側に到達する光には、第1成分のP偏光から偏光状態が変換されたS偏光だけでなく、第2成分のP偏光から偏光状態が変換されたS偏光も含まれる。これにより、表示面側および背面側に到達する光の輝度が高くなるので、表示されるモノクロの画像のコントラストが向上する。
<4.3 効果>
本実施形態によれば、第1の実施形態の場合と同様に、導光板20から射出される光の利用効率を向上させることができるだけでなく、さらに次のような効果も奏する。第1および第2液晶パネル31、32に第1および第2画像信号DV1、DV2をそれぞれ与えることによって、第1および第2液晶パネル31、32の複数の画素のうち、一部の画素をオン状態とし、残りの画素をオフ状態にする。これにより、ディスプレイ13の表示面側には第1画像信号DV1に基づくモノクロの画像が表示され、背面側には、第2画像信号DV2に基づくモノクロの画像が表示される。このとき、第1画像信号DV1と第2画像信号DV2が同じ画像信号である場合には、表示面側の視聴者と背面側の視聴者は同じ画像を視認する。また、第1画像信号DV1と第2画像信号DV2が異なる画像信号である場合には、表示面側の視聴者と背面側の視聴者は異なる画像を視認する。
また、導光板20から表示面側および背面側に射出された光は、それぞれ第1液晶パネル31および第2液晶パネル32に照射されるバックライト光として利用される。これにより、導光板20から射出される光の利用効率をより一層向上させることができる。
<5.第4の実施形態>
<5.1 ディスプレイの構成>
図15は、本発明の第4の実施形態に係るシースルータイプの画像表示装置に使用されるディスプレイ14の構成を示す図である。図15に示すように、本実施形態のディスプレイ14では、導光板20の背面側の第1反射型偏光板51から表示面側に向かって第2吸収型偏光板42までの各構成要素の配置は、図5に示すディスプレイ11の各構成要素の配置と同じである。また、第1反射型偏光板51の背面側には、第2液晶パネル32および第3反射型偏光板53が順に配置されている。そこで、本実施形態のディスプレイ14の構成要素のうち、図5に示すディスプレイ11の構成要素と同じ構成要素にそれぞれ同じ参照符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素を中心に説明する。
本実施形態において追加された第3反射型偏光板53は、第1および第2反射型偏光板51、52と同位相の反射型偏光板であり、P偏光を透過し、S偏光を反射する。また、本実施形態では、液晶パネル31を第1液晶パネル31、液晶パネル32を第2液晶パネル32という。第1および第2液晶パネル31、32はいずれもノーマリホワイト型の液晶パネルである。
<5.2 液晶パネルに画像信号が与えられているときの光の透過/吸収>
図16は、本発明の第4の実施形態で使用したディスプレイ14において、第1および第2液晶パネル31、32に第1および第2画像信号DV1、DV2がそれぞれ与えられているときの光の透過/吸収を示す図である。より詳しくは、図16の上図は、第1液晶パネル31および第2液晶パネル32の画素がいずれもオン状態の場合の光の透過/吸収を示す図であり、図16の下図は、第1液晶パネル31および第2液晶パネル32の画素がいずれもオフ状態の場合の光の透過/吸収を示す図である。また、第1液晶パネル31には、外部から第1画像信号DV1が与えられ、第2液晶パネル32には、外部から第2画像信号DV2が与えられる。これらの第1画像信号DV1と第2画像信号DV2は同じ画像信号であってもよく、または異なる画像信号であってもよい。
<5.2.1 表示面側からディスプレイを見た場合>
表示面側からディスプレイ14を見たときに、ディスプレイ14の画面の表示状態を説明する。まず、図16の上図に示すように、第1液晶パネル31の画素がオン状態の場合について説明する。第1反射型偏光板51から表示面側の第2吸収型偏光板42までの構成は、図5に示す第1の実施形態のディスプレイ11と同じである。このため、第1の実施形態の場合と同様に、第1成分および第2成分のP偏光は、オン状態の第1液晶パネル31までは透過するが、第2吸収型偏光板42に吸収され、表示面側に透過することができない。また、第1成分および第2成分のS偏光は、第1反射型偏光板51と第2反射型偏光板52との間で多重反射を繰り返し、第2反射型偏光板52よりも表示面側に透過することができない。このように、導光板20から射出されたP偏光およびS偏光はいずれも表示面側に透過できないので、第1液晶パネル31のオン状態の画素に対応する画面は黒表示状態になる。
次に、図16の下図に示す場合は、図14の下図に示す場合と同様に、第1成分および第2成分のP偏光は、第1吸収型偏光板41を透過して第1液晶パネル31に入射する。液晶パネル31のオフ状態の画素に入射したP偏光はS偏光に変換され、第2吸収型偏光板42に向けて射出される。第2吸収型偏光板42に入射したS偏光は、第2吸収型偏光板42を透過して表示面側に到達する。これにより、第1液晶パネル31のオフ状態の画素に対応する画面は白表示状態になる。
このように、第1液晶パネル31の画素のうち、第1画像信号DV1を与えられた画素はオン状態になり、対応する画面は黒表示状態になる。また、第1画像信号DV1を与えられない画素はオフ状態になり、対応する画面は白表示状態になる。これにより、第1液晶パネル31には黒表示状態の画面と白表示状態の画面とからなるモノクロ(白黒)の画像が表示される。このため、表示面側にいる視聴者は、第1画像信号DV1に基づくモノクロの画像を視認することができる。
なお、表示面側に到達する光には、第1成分のP偏光から偏光状態が変換されたS偏光だけでなく、第2成分のP偏光から偏光状態が変換されたS偏光も含まれる。これにより、表示面側に到達する光の輝度が高くなるので、表示されるモノクロの画像のコントラストが向上する。
<5.2.2 背面側からディスプレイを見た場合>
背面側からディスプレイ14を見たときに、ディスプレイ14の画面の表示状態を説明する。まず、図16の上図を参照して、第2液晶パネル32の画素がオン状態の場合について説明する。導光板20から背面側に向かって射出された光のうち、第1成分および第2成分のS偏光は、第1反射型偏光板51と第2反射型偏光板52との間で反射を繰り返し、第1反射型偏光板51よりも背面側に透過することができない。
また、第1成分および第2成分のP偏光は、第1反射型偏光板51を透過し、第2液晶パネル32に入射する。第2液晶パネル32のオン状態の画素は、入射したP偏光の偏光状態を変えることなく、第3反射型偏光板53に向けて射出する。第3反射型偏光板53はP偏光を透過させるので、第3反射型偏光板53に入射したP偏光は背面側に到達する。このとき、第2液晶パネル32には第2画像信号DV2が与えられているので、第2画像信号DV2に基づく画像が第2液晶パネル32に表示される。これにより、背面側にいる視聴者は、第2画像信号DV2に基づく画像を視認することができる。
なお、図16の下図に示す、第2液晶パネル32の画素がオフ状態の場合には、第2液晶パネル32に入射した第1および第2成分のP偏光は、第2液晶パネル32を通過することにより、それぞれ第1および第2成分のS偏光に変換され、さらに第3反射型偏光板53によって反射される。したがって、導光板20から射出されたP偏光およびS偏光はいずれも背面側に到達できない。
このとき、第3反射型偏光板53は、背面側から入射するS偏光を反射するので、ディスプレイ14の背面はミラー面になり、背面側にいる視聴者には、背景を映す鏡のように見える。
<5.3 液晶パネルに画像信号が与えられていないときの光の透過/吸収>
図17は、本発明の第4の実施形態で使用したディスプレイ14において、第1液晶パネル31のすべての画素をオフ状態にし、第2液晶パネル32のすべての画素をオン状態にしたときに、ディスプレイ14の背面側に置かれた物体からの光の透過/吸収を示す図である。
ディスプレイ14の背面側から第3反射型偏光板53を透過したP偏光が、透過させる第2吸収型偏光板42を透過して表示面側に到達するためには、ディスプレイ14の内部でP偏光をS偏光に変換する必要がある。このためには、第2液晶パネル32は入射したP偏光の偏光状態を変えることなく通過させ、第1液晶パネル31はP偏光をS偏光に変換して通過させる。そこで、第2液晶パネル32のすべての画素をオン状態にし、第1液晶パネル31のすべての画素をオフ状態にする。
図17に示すように、ディスプレイ14の背面側に置かれた物体からの光のうち、S偏光は第3反射型偏光板53によって反射される。しかし、P偏光は第3反射型偏光板53を透過し、第2液晶パネル32の画素に入射する。第2液晶パネル32のすべての画素はオン状態であるので、これらの画素は入射したP偏光の偏光状態を変えることなく、第1反射型偏光板51に向けて射出する。射出されたP偏光は、第1反射型偏光板51、導光板20、第2反射型偏光板52、および第1吸収型偏光板41を透過し、第1液晶パネル31に入射する。第1液晶パネル31のすべての画素はオフ状態であるので、これらの画素はP偏光をS偏光に変換し、第2吸収型偏光板42に向けて射出する。第2吸収型偏光板42に入射したS偏光は第2吸収型偏光板42を透過し、表示面側に到達する。
このように、第2液晶パネル32のすべての画素をオン状態にし、第1液晶パネル31のすべての画素をオフ状態にすることにより、ディスプレイ14の画面は白表示状態になる。これにより、表示面側にいる視聴者は第1および第2液晶パネル31、32を通してディスプレイ14の背面側の置かれた物体を視認することができる。
このとき、ディスプレイ14の背面側に置かれた物体からのP偏光は、第2画像信号DV2によって透過率を調整された第2液晶パネル32を通過する。これにより、表示面側にいる視聴者は背面側に置かれた物体を階調表示された画像として視認することができる。
このとき、第3反射型偏光板53は、ディスプレイ14の背面側から入射する光のうち、S偏光を反射する。このため、ディスプレイ14の背面はミラー面になり、背景を映す鏡になる。
なお、上記説明では、光源25を点灯したときに、ディスプレイ14の全体が透明ディスプレイとして機能すると説明した。しかし、図17において、光源25を消灯させた場合にも、ディスプレイ14の背面側に置かれた物体からの光は表示面側に到達する。このことから、導光板20から光が射出されない場合にも、ディスプレイ14の全体が透明ディスプレイとして機能することがわかる。
<5.4 効果>
本実施形態によれば、第1の実施形態の場合と同様に、導光板20から射出される光の利用効率を向上させることができるだけでなく、さらに次のような効果も奏する。導光板20から第2吸収型偏光板42までのディスプレイ14の構成は、図9に示す第2の実施形態のディスプレイ12の構成と同じである。このため、光源25が点灯しているとき、表示面側にいる視聴者は、第1画像信号DV1に基づくモノクロの画像を視認できる。
このとき、第1画像信号DV1と第2画像信号DV2が同じ信号である場合には、表示面側と背面側の視聴者は同じ画像を視認できる。また、第1画像信号DV1と第2画像信号DV2が異なる信号である場合には、表示面側と背面側の視聴者はそれぞれ異なる画像を視認できる。
また、導光板20から背面側に射出された光のうちP偏光が背面側に到達する。そこで、背面側にいる視聴者は、第2画像信号DV2に基づくモノクロの画像を視認できる。このとき、第3反射型偏光板53は、背面側から入射する光を反射するのでミラー面になっているので、背景を映す鏡にモノクロの画像が表示される。
また、第1液晶パネル31の画素がオフ状態であり、かつ第2液晶パネル32の画素がオン状態のときには、背面側から入射したP偏光が、第2液晶パネル32のオン状態の画素、および第1液晶パネル31のオフ状態の画素を順に通過して表示面側に透過する。これにより、表示面側にいる視聴者は、第1および第2液晶パネル31、32を通して背面側に置かれた物体を視認することができる。このとき、ディスプレイ14の背面は、背景を映すミラー面になっているので、背面側にいる視聴者には背景を映す鏡のように見える。
<6.各実施形態に共通の変形例>
以下では、第1から第4の実施形態に共通の変形例について説明する。なお、説明の便宜上、第1の実施形態のディスプレイ11について各変形例を説明するが、第2から第4の実施形態の変形例についても同様である。
<6.1 第1の変形例>
第1の実施形態では、ディスプレイ11の表示面に表示される画像はモノクロの画像であるとして説明した。しかし、ディスプレイ11の構成を少し変えるだけでカラー画像を表示することができる。具体的には、カラーフィルタを配置する構成、または光源25をフィールドシーケンシャル駆動とする構成が考えられる。これらの構成はいずれも公知であるため、簡単に説明する。
図18は、図5に示すディスプレイ11の第1の変形例であるディスプレイの構成を示す図である。図18に示すディスプレイでは、図5に示すディスプレイ11の液晶パネル31と第2吸収型偏光板42との間にカラーフィルタ70が配置されている。そこで、本変形例のディスプレイの構成要素のうち、図5に示すディスプレイ11の構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素を中心に説明する。
図18に示すように、ディスプレイでは、カラーフィルタ70は、液晶パネル31の表示面側の表面に貼り付けられている。カラーフィルタ70には、例えばR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のサブピクセルからなる画素がマトリクス状に複数個配列されている。このカラーフィルタ70は、液晶パネル31の表面全体に貼り付けられていてもよく、また液晶パネル31の一部の表面上のみに貼り付けられていてもよい。カラーフィルタ70は透過する光の一部を吸収するので、カラーフィルタ70を液晶パネル31の一部に貼り付けた場合には、液晶パネル31を通過した光のうち、カラーフィルタ70が貼り付けられていない画素を透過した光はカラーフィルタ70に一部が吸収されることなく透過する。これにより、視聴者は高い輝度のモノクロの画像を視認することができる。
また、第3の実施形態のディスプレイ13および第4の実施形態のディスプレイ14は、第1液晶パネル31だけでなく、さらに第2液晶パネル32も含んでいる。このため、第1液晶パネル31の場合と同様に、第2液晶パネル32にもカラーフィルタを貼り付ければ、背面側にいる視聴者も第2液晶パネル32に表示されるカラー画像を視認したり、表示面側に置かれた物体のカラー画像を視認したりすることができる。
また、フィールドシーケンシャル駆動の場合には、光源25を制御することにより、時分割で例えばR、G、Bの光を順に発光させて液晶パネル31に照射する。これにより、表示面側にいる視聴者はカラー画像を視認することができる。この場合、液晶パネル31にカラーフィルタ70を貼り付ける必要がないので、視聴者は高い輝度のカラー画像を視認することができる。また、ディスプレイ11を透明ディスプレイとして使用する場合にも、図7に示す場合と同様にして、背面側に置かれた物体をカラー表示させることができる。
なお、光源25から時分割で発光された光は、導光板20により表示面側だけでなく、背面側にも射出される。背面側に射出された光は、第3の実施形態のディスプレイ13および第4の実施形態のディスプレイ14の第2液晶パネル32を通過する。このため、背面側にいる視聴者は、第2画像信号DV2に基づくカラー画像を視認したり、第2液晶パネル32を通して表示面側に置かれた物体をカラー画像として視認したりすることができる。
<6.2 第2の変形例>
第1の実施形態では、ディスプレイ11の表示面に表示される画像は、それぞれ単一階調の黒色と白色によって表示されるモノクロの画像であるとして説明した。このモノクロの画像は階調表示されない画像である。しかし、ディスプレイは、モノクロの画像を階調表示することもできる。
そこで、ディスプレイ11の表示面に表示されるモノクロの画像を階調表示する場合について説明する。図19は、図5に示す第1の実施形態のディスプレイ11において、液晶パネル31に与えられた信号に基づいて階調表示が行われているときの光の透過/吸収を示す図であり、より詳しくは、図19の上図は、液晶パネル31の画素がオン状態の場合における光の透過/吸収を示す図であり、図19の下図は、液晶パネル31の画素に階調表示をするための電圧(階調表示電圧)を与えたときの光の透過/吸収を示す図である。
まず、図19の上図を参照して、液晶パネル31の画素がオン状態の場合における光の透過/吸収を説明する。図6の上図の場合と同様にして、導光板20から射出された光が、液晶パネル31のオン状態の画素を透過して第2吸収型偏光板42に入射し、第2吸収型偏光板に吸収される。このため、オン状態の画素に対応する画面は黒表示状態になる。
次に、図19の下図を参照して、導光板20から射出された光が、第1吸収型偏光板41を透過して液晶パネル31の画素に入射するまでは、図6の下図に示す場合と同じである。液晶パネル31の画素には、階調表示電圧を与える。階調表示電圧は、P偏光をS偏光に90度偏光する0Vよりも高く、P偏光の偏光状態を変えないようにする0度偏光の電圧V(0)よりも低い所定の電圧V(α)を印加する。ここで、αはP偏光を偏光させる角度を表わし、電圧V(α)はP偏光をα度偏光させる電圧を表わす。電圧V(α)が印加された画素を透過した光は、α度偏光されることにより、P偏光とS偏光を所定の割合で含む光になる。このような光が、第2吸収型偏光板42に入射すれば、P偏光は吸収され、S偏光のみが第2吸収型偏光板42を透過して表示面側に到達する。例えば、液晶パネル31に、角度αが45度となる電圧V(45)を印加すれば、液晶パネル31の画素は、入射したP偏光を50%のP偏光と50%のS偏光とに変換する。このため、表示面側に到達するS偏光の輝度は、偏光前のP偏光の輝度の半分になる。
このように、角度αを調整することにより、角度αに対応する電圧V(α)を液晶パネル31の画素に印加し、表示面側に到達するS偏光の輝度を制御することができる。この場合、α度偏光された画素に対応する画面は黒表示状態と白表示状態の中間の状態、すなわち灰色表示状態になる。
その結果、液晶パネル31の画素のうち、画像信号DV1を与えられた画素に対応する画面は黒表示状態になり、電圧V(α)を与えられた画素は、角度αによって決まる階調の灰色表示状態になる。これにより、液晶パネル31には階調表示されたモノクロの画像が表示される。このため、表示面側にいる視聴者は、画像信号DV1に基づく階調表示されたモノクロの画像を視認することができる。また、ディスプレイ11を透明ディスプレイとして使用した場合にも、図7に示す場合と同様にして、背面側に置かれた物体を階調表示させることができる。
<6.3 第3の変形例>
第1の実施形態では、ディスプレイ11の液晶パネル31はノーマリホワイト型であるとした。しかし、ノーマリホワイト型の液晶パネル31に代えて、ノーマリブラック型の液晶パネルを使用することもできる。図20は、図5に示す第1の実施形態のディスプレイにおいてノーマリブラック型の液晶パネル33を使用したときの光の吸収/透過を示す図であり、詳しくは、図20の上図は、ノーマリブラック型の液晶パネル31の画素がオン状態の場合における光の透過/吸収を示す図であり、図20の下図は、ノーマリブラック型の液晶パネル31の画素がオフ状態の場合における光の透過/吸収を示す図である。なお、ノーマリホワイト型の液晶パネル31の場合と同様に、オン状態の画素は画像信号DV1に応じた信号電圧が印加された画素をいい、オフ状態の画素は、画像信号DV1に応じた信号電圧が印加されていない画素をいう。
まず、図20の上図を参照して、液晶パネル31の画素がオン状態の場合における光の透過/吸収を説明する。図6に示す場合とは異なり、液晶パネル33のオン状態の画素は、第2反射型偏光板52および第1吸収型偏光板41を透過して入射したP偏光をS偏光に変換して通過させる。変換されたS偏光を第2吸収型偏光板42に向けて射出する。S偏光は、第2吸収型偏光板42を透過し、表示面側に到達する。このため、オン状態の画素に対応する画面は白表示状態になる。
次に、図20の下図を参照して、液晶パネル31の画素がオフ状態の場合における光の透過/吸収を説明する。図6に示す場合と異なり、液晶パネル33のオフ状態の画素は、第2反射型偏光板52および第1吸収型偏光板41を透過して入射したP偏光をその偏光状態を変えることなく通過させる。オフ状態の画素を通過したP偏光は、第2吸収型偏光板42に吸収されるので、表示面側に到達できない。このため、オフ状態の画素に対応する画面は黒表示状態になる。
このように、ノーマリブラック型の液晶パネル33では、オン状態の画素は白表示状態になり、オフ状態の画素は黒表示状態になるので、ノーマリホワイト型の液晶パネル31の場合と白黒が逆になるが、画像信号DV1に基づくモノクロの画像が表示される。このため、表示面側にいる視聴者は、図6の場合と白黒を逆にしたモノクロの画像を視認することができる。なお、ディスプレイ11を透明ディスプレイとして使用する場合にも、図7に示す場合と同様にして、ノーマリブラック型の液晶パネル33を使用することができる。
上記説明からわかるように、ノーマリホワイト型の液晶パネル31の場合と異なり、ノーマリブラック型の液晶パネル33では、オン状態の画素は偏光変換状態であり、対応する画面は白表示状態(第2表示状態)になる。一方、オフ状態の画素は偏光非変換状態であり、対応する画面は黒表示状態(第1表示状態)になる。
本発明は、背景が透けて見えるシースルータイプのディスプレイを備えた画像表示装置に適用することができる。
10、11、12、13、14 … ディスプレイ
20 … 導光板
25 … 光源
31 … 液晶パネル(第1液晶パネル)
32 … 液晶パネル(第2液晶パネル)
33 … 液晶パネル
41 … 第1吸収型偏光板
42 … 第2吸収型偏光板
43 … 第3吸収型偏光板
51 … 第1反射型偏光板
52 … 第2反射型偏光板
53 … 第3反射型偏光板
DV1 … 第1画像信号
DV2 … 第2画像信号

Claims (12)

  1. 画像信号に基づく画像を表示し、または透明ディスプレイとして機能するディスプレイを備えた画像表示装置であって、
    前記ディスプレイは、
    第1および第2偏光を含む光を射出する光源と、
    前記光源が端部に取り付けられ、前記光源からの光を前記ディスプレイの表示面側および背面側に向けて射出する導光板と、
    前記導光板を挟むように背面側に配置された第1反射型偏光板および表示面側に配置された第2反射型偏光板と、
    外部から与えられた第1画像信号に基づく画像を表示可能であって、前記第2反射型偏光板よりも表示面側に設けられ、複数の画素を含む第1液晶パネルと
    前記第1液晶パネルを挟むように背面側および表示面側にそれぞれ配置された第1吸収型偏光板および第2吸収型偏光板とを備え、
    前記第1反射型偏光板と前記第2反射型偏光板は、前記第1偏光を透過する第1位相の偏光板であり、
    前記第1吸収型偏光板は前記第1位相の偏光板であり、前記第2吸収型偏光板は前記第2偏光を透過する第2位相の偏光板であり、
    前記第1画像信号が前記第1液晶パネルに与えられたとき、前記第1液晶パネルの偏光非変換状態の画素に対応する画面は第1表示状態になり、偏光変換状態の画素に対応する画面は第2表示状態になることによって、前記第1画像信号に基づく画像を表示し、
    前記第1画像信号が前記第1液晶パネルに与えられないとき、前記第1液晶パネルの画素は偏光変換状態になり、背面側から入射する光を表示面側に到達させることを特徴とする、画像表示装置。
  2. 前記ディスプレイは、前記第1反射型偏光板の背面側に配置された第3吸収型偏光板をさらに備え、前記第3吸収型偏光板は前記第1位相の偏光板であることを特徴とする、請求項に記載の画像表示装置。
  3. 前記第1液晶パネルの前記偏光変換状態の画素は、前記第1偏光の偏光状態を前記第1偏光と前記第2偏光との間の所定の偏光状態にする信号を与えられたとき、前記第1偏光の偏光状態を前記所定の偏光状態に変換して射出することを特徴とする、請求項に記載の画像表示装置。
  4. 前記第1液晶パネルは、ノーマリホワイト型の液晶パネルであることを特徴とする、請求項に記載の画像表示装置。
  5. 前記第1液晶パネルの表面にカラーフィルタが貼り付けられていることを特徴とする、請求項に記載の画像表示装置。
  6. 前記ディスプレイは、
    前記第1反射型偏光板の背面側に配置され、外部から与えられる第2画像信号に基づく画像を表示可能であって、複数の画素を含む第2液晶パネルと、
    前記第2液晶パネルを挟むように前記第2液晶パネルの背面側に配置された第3吸収型偏光板および前記第2液晶パネルの表示面側に配置された第4吸収型偏光板をさらに備え、
    前記第3吸収型偏光板は前記第2位相の偏光板であり、前記第4吸収型偏光板は、前記第1位相の偏光板であり、
    前記第2画像信号が前記第2液晶パネルに与えられたとき、前記第2液晶パネルの偏光非変換状態の画素に対応する画面は第1表示状態になり、偏光変換状態の画素に対応する画面は第2表示状態になることによって、前記第2画像信号に基づく画像を表示することを特徴とする、請求項2に記載の画像表示装置。
  7. 前記ディスプレイは、
    前記第1反射型偏光板の背面側に配置され、外部から与えられる第2画像信号に基づく画像を表示可能であって、複数の画素を有する第2液晶パネルと、
    前記第2液晶パネルの背面側に配置された第3反射型偏光板とをさらに備え、
    前記第3反射型偏光板は前記第1位相の偏光板であり、
    前記第2画像信号が前記第2液晶パネルに与えられたとき、前記第2液晶パネルの偏光非変換状態の画素に対応する画面は第2表示状態になり、偏光変換状態の画素に対応する画面は第1表示状態になることによって、前記第2画像信号に基づく画像を表示し、
    前記第2液晶パネルの画素が偏光非変換状態で、かつ前記第1液晶パネルの画素が偏光変換状態のときに、背面側から入射する光が、前記第2液晶パネルの画素および前記第1液晶パネルの画素を順に通過して表示面側に到達させることを特徴とする、請求項に記載の画像表示装置。
  8. 前記第2液晶パネルの前記偏光変換状態の画素は、前記第1偏光の偏光状態を前記第1偏光と前記第2偏光との間の所定の偏光状態にする信号を与えられたとき、前記第1偏光の偏光状態を前記所定の偏光状態に変換して射出することを特徴とする、請求項またはに記載の画像表示装置。
  9. 前記第2液晶パネルは、ノーマリホワイト型の液晶パネルであることを特徴とする、請求項またはに記載の画像表示装置。
  10. 前記光源は複数の色の光を時分割で順に発光することを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
  11. 前記導光板は、ヘイズが2〜3%になるように調整されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
  12. 前記導光板のヘイズは、前記導光板に大きさが略20μm〜300μmの透明な粒子を前記導光板の製造時に混入することによって調整されていることを特徴とする、請求項11に記載の画像表示装置。
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