JP3175527U - 写真立て - Google Patents

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優子 嶋崎
恵美子 矢端
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匠メイツ株式会社
恵美子 矢端
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Abstract

【課題】写真だけでなく、プリザーブドフラワーやミニチュアカー、思い出の品等の小物類をも、透明または半透明の素材でなるケースの外部から透視して観賞できる写真立てを提供する。
【解決手段】プリザーブドフラワー、ドライフラワー、アーティフィシャルフラワー、ミニチュアカー、腕時計、メダル、思い出の品等の小物類4を収納するケース2と、そのケース2の上に着脱自在に装着され、写真5を飾るフレーム3とを有する写真立て1であって、ケース2を、下方に底板8を有する周壁9の上方に開口部が形成されたケース本体6と、該ケース本体6の開口部を塞ぐ蓋7とで形成し、蓋7の上面に、フレーム3を着脱自在に装着するフレーム支持部12を設け、かつ、ケース本体6、蓋7、およびフレーム3を、透明または半透明の素材により形成した。また、透明または半透明の素材は、アクリル樹脂の板材を用いる。
【選択図】図2

Description

本考案はプリザーブドフラワー、ドライフラワー、アーティフィシャルフラワー、ミニチュアカー、腕時計、メダル、思い出の品等の小物類を収納したケースが、写真類のフレームを着脱自在に載置されるフレーム台として利用できる写真立てに関する。
従来、写真立ての技術として、特許文献1のように、写真を透明樹脂体のフレームに装着して飾る写真立てがある。しかし、この写真立ては写真を飾る機能だけしか有さず、物を収納する構造を備えた台の上にフレームが設けられるといった形態のものではない。
係る台の上にフレームを支持する技術として、例えば特許文献2に記載のものが公知である。この特許文献2に記載の技術は、カタログを収納する空間を有する外箱と、その外箱の上に折りたたみ可能に設けた蓋部とを備えている。蓋部には窓をくりぬき、そこに写真が嵌め込められるように構成している。
上記技術によれば、写真を嵌め込んだ蓋部を写真フレームとして立ち上げて外箱に位置決め固定することで、写真立てが製作でき、写真を外箱の上で飾ることができる。
さらに、写真と小物とを同時に飾る形態の技術として特許文献3に記載の技術が知られている。このものは全体がアクリル樹脂材で透明体ケースが形成され、そこに小物としてのボールを飾る場所と、写真立て部と、メダルやワッペン等の小物を収納する引き出し箱とを設けた構造である。これにより、ボール等の思い出の品々を写真と共に展示できるようにしている。
実用新案登録第3148225号公報 特開2006−137164号公報 特開2005−52331号公報
しかしながら、前述の如く、上記特許文献2に記載のものにあっては、外箱に形成されたカタログ収納空間は外部から内部を透視できる構造ではなく、カタログを視認できない。また、特許文献3のものでは、写真立て部の写真は観賞することはできるが、引き出し箱にしまい込まれた小物を外部から透視して観賞できない問題がある。
本考案は、上記に鑑みて工夫されたもので、フレームに飾り付けた写真等を観賞するだけでなく、フレームを支持するケースに装飾的な配慮でアレンジして収納されたプリザーブドフラワー、ドライフラワー、アーティフィシャルフラワー、ミニチュアカー、腕時計、メダル、思い出の品等の小物類も、透明または半透明の素材でなるケースの外部から透視して観賞でき、室内インテリアとしても利用可能な写真立てを提供しようとするものである。
上記の課題を解決するために、以下に示すような手段を講じることとした。すなわち、
(1)本考案は、プリザーブドフラワー、ドライフラワー、アーティフィシャルフラワー、ミニチュアカー、腕時計、メダル、思い出の品等の小物類を収納するケースと、そのケースの上に着脱自在に装着され、写真等を飾るフレームとを有する写真立てであって、前記ケースを、下方に底板を有する周壁の上方に開口部が形成されたケース本体と、前記ケース本体の開口部を塞ぐ蓋とで形成し、前記蓋の上面に、前記フレームを着脱自在に装着するフレーム支持部を設け、かつ、前記ケース本体、前記蓋、および前記フレームを、透明または半透明の素材により形成したことを特徴とする写真立てである。
本考案によれば、ケース本体および蓋でなるケースと、フレームとを透明または半透明の素材を用いて形成しているので、フレームの写真類だけでなく、ケースに収納される小物類も、外部のあらゆる角度から立体的に透視して見ることができる。このため、インテリアとしても役立つ写真立てを得ることができるようになる。
(2)本考案はまた、前記透明または半透明の素材は、アクリル樹脂の板材であることを特徴とする前記(2)記載の写真立てである。
本考案によれば、ケース本体、蓋、およびフレームをアクリル樹脂の板材を用いているので、透過性に優れ、クリスタル機能を発揮した写真立てを製作できるようになる。
(3)本考案はまた、前記透明または半透明の素材は、ガラスの板材であることを特徴とする前記(1)記載の写真立てである。
本考案によれば、ケース本体、蓋、およびフレームをガラスの板材を用いているので、透過性に優れ、かつ、クリスタル効果を効果的に醸し出す写真立てを製作できるようになる。
(4)本考案はまた、前記ケース本体に収納される前記小物類は、前記ケース本体に注入されるジェルにより位置決め固定されることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか一に記載の写真立てである。
本考案によれば、小物類をケース本体内、すなわちケース内でジェルにより位置決め保持でき、小物類の配置が乱れるのを阻止できるようになる。
(5)本考案はまた、前記フレーム支持部は、前記フレームの下縁が挿入可能な凹条溝に形成されたことを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか一に記載の写真立てである。
本考案によれば、フレームを凹条溝に容易に嵌め込んだり、引き抜いたりするだけで、フレームを蓋に装着できる、取り扱いに便利な写真立てを得ることができるようになる。
(6)本考案はまた、前記凹条溝は、前記蓋の上面に穿って形成したことを特徴とする前記(5)記載の写真立てである。
本考案によれば、蓋そのものに凹条溝を形成しているので、部品点数の少ない写真立てを実現できる。
(7)本考案はまた、前記凹条溝は、前記蓋の上面に取り付けた一対の条部材を、隙間を存して並行配置して形成されたことを特徴とする前記(5)記載の写真立てである。なお、一対の条部材はアクリル材などの透明または半透明な素材を用いるのが好ましい。
本考案によれば、蓋の上面に一対の条部材を並行配置して取り付けるだけで、簡単に凹条溝を形成できるので、製作容易な写真立てを実現できるようになる。
(8)本考案はまた、前記凹条溝は、一本の条部材を穿って形成し、これを前記蓋の上面に設けたことを特徴とする前記(5)記載の写真立てである。なお、上記(7)と同様に条部材はアクリル材などの透明または半透明な素材であるのが好ましい。
本考案によれば、一本の条部材に凹条溝を穿って形成することによっても容易にフレームを着脱自在に装着できるようになる。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
本考案に係る写真立てによれば、写真類だけでなく、ケースに収納された小物類をも同時に外部のあらゆる角度から透視して観賞でき、デザイン性に優れ、インテリアとしても利用できる写真立てを製作できる効果を奏する。
本考案に係る一実施形態における写真立てに係り、小物類や写真を飾らない状態での外観斜視図である。 図1において、小物類および写真を組み込んだ状態を示す写真立ての外観斜視図である。 上記一実施形態におけるケースに係り、(a)はケースの外観斜視図、(b)はケース本体をスケルトン構想で示し、その組み立て分解を説明する外観斜視図である。 上記一実施形態におけるケースに係り、(a)は図3(a)のA−A線における拡大断面図、(b)は図3(a)のB−B線における拡大断面図である。 上記一実施形態におけるフレームに係り、(a)はその正面図、(b)は図5(a)のC−C線における断面図である。 上記一実施形態におけるフレーム支持部の変形例に係り、(a)はケースの外観斜視図、(b)は図6(a)のD部を拡大して示した要部外観図である。 おなじく、上記フレーム支持部の別の変形例における図6(b)と同様の要部外観図である。
以下、本考案の一実施形態に係る写真立てを添付図面に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、写真立て1はケース2とフレーム3を備える。ケース2およびフレーム3は例えば、透明または半透明の、所定の肉厚を有するアクリル樹脂材の板材を用いて形成される。ケース2には、生花を特殊加工により生花に近い状態で保存して得られる所謂プリザーブドフラワー(preserved flower)、花や草を乾燥させた所謂ドライフラワー(dry
flower)、造花としての所謂アーティフィシャルフラワー(artificial flower)といった小物類4が収納される。他方、フレーム3には写真5が添設されるようになっている。以下、写真立て1の構成をさらに詳述する。
図3および図4に示されるように、ケース2はケース本体6と蓋7とで形成される。ケース本体6には、下方に底板8が存し、その周囲を取り囲むように周壁9が設けられる。底板8および周壁9はアクリル樹脂の所定の厚みを有する板材を、不図示のアクリル樹脂用の接着剤を用いて結合することで、上方に開口したボックス状のケース本体6が形成される。なお、アクリル樹脂の色は無色あるいは有色のいずれであってもよい。
一方、周壁9の上方に形成される開口部10には、アクリル樹脂の板材で形成した上記蓋7が、アクリル樹脂用の接着剤を用いて設けられる。こうして、蓋7で塞がれて形成されるケース2は外部から内部を透視できるスケルトン構造となる。
ケース2に小物類4が収納されるが、その際にケース本体6には図3(b)に示すようにジェル11が所定深さまで注入(充填)され、そこに小物類4がアレンジされ、半流動的に、ないしは完全に固化したジェルにより、小物類4が位置決め保持されるようになっている。このジェル(gel)はそれ自体公知のもので、例えば、動物や植物から得た材料で製造され、芯を突き立てて点火すればキャンドルとして燃えるものでよい。勿論、ジェル11は、ケース2と一体感ある透明感を呈するように透明感のある素材を用いるのが好都合である。
次に蓋7の構成を説明する。この蓋7も上記ケース本体6と同様に透明または半透明のアクリル樹脂の板材を用いて形成されるが、その上面には後述するフレーム3を立てて支持する直線状のフレーム支持部12が設けられる。フレーム支持部12は図4(b)によく示されるように、一条の横断面が後傾斜する凹状に穿たれた凹条溝として形成され、二点鎖線のように凹条溝12に、フレーム3の下縁を着脱自在に嵌め込むことができるようになっている。
上記フレーム3は図5に示すように、四角形状を成す表板3aと裏板3bとを有し、表裏両板の間に写真5を挟み込み、ビスなどの適宜の締結具3cで締め付けることにより写真5が保持されるようになっている。こうして、図1,2に示されるようにフレーム3を後傾斜した姿勢を保持したまま、蓋7、すなわちケース2に立てることで、写真立て1を完成することができる。
本一実施形態に係る写真立て1によれば、ケース本体6および蓋7で形成されるケース2と、フレーム3とを透明または半透明のアクリル樹脂を用いて形成しているので、写真5だけでなく、ケース2に収納される小物類4も、外部のあらゆる角度から立体的に透視できる。このため、写真立て1は全体として透明感にあふれ、透過性に優れた、クリスタル感覚に満ちたインテリア、調度品としても機能を発揮できる。
また、小物類4をケース本体6内、すなわちケース2内でジェル11により位置決め保持できるので、小物類4の位置ずれを阻止できる利点がある。
また、フレーム3を凹条溝12に嵌め込んだり、引き抜いたりするだけで、フレーム3を容易に蓋7に着脱自在に装着できる。
本考案の写真立て1は、上記した一実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができるのは勿論である。
例えば、上記ではフレーム支持部としての凹条溝12を、蓋7自体に穿って形成したが、この代わりに図6(a)および同図(b)に示すように、蓋7と同様にアクリル樹脂で形成した一対の条部材13a,13bを、蓋7の上面に隙間を存して並行配置して設けることにより凹条溝13を形成してもよい。
また、図7に示すように、凹条溝14を穿って形成したアクリル樹脂製の一本の条部材15を蓋7に貼り付けるようにしてもよい。
さらに、ケース2に収納する小物類4は、適宜別の小物類に取り替えてアレンジすることも可能である。係る点を考慮して、上記のように蓋7をケース本体6の開口部10に接着剤で固定する代わりに、蓋7をケース本体6に着脱自在に載置して位置決め固定できる構造にして取り付けられるようにしてもよい。これにより、小物類4の取り替えを簡単に行うことができる利点がある。
また、上記小物類4はプリザーブドフラワー、ドライフラワー、アーティフィシャルフラワー等を例に挙げて説明したが、これら以外にミニチュアカー、腕時計、メダルなど各種の思い出の品であってもよいのは勿論である。
また、上記ではケース2はボックス状に形成したが、平面形状がハート形、円形、楕円などを基調とした立体形状の形態であってもよい。
また、上記ではフレーム3に写真を挟持させたが、絵はがき、イラスト画等の掲示物でもよい。
また、上記では凹条溝12,13,14を直線状の形状としたが、フレーム3の下縁の形状に応じてくの字状に屈折した形状、多角的に屈折した形状、あるいは円弧や楕円の曲線形状の形態にすることも可能である。
また、上記フレーム3は表板3aと裏板3bとの合わせ構造としたが、勿論単板構造のフレームであってもよい。
本考案の写真立ては写真類だけでなく、ケース内部にアレンジして収納された小物類を外部から透視して楽しむことができ、室内を飾るインテリアとして利用可能である。
1 写真立て
2 ケース
3 フレーム
4 小物類
5 写真
6 ケース本体
7 蓋
8 底板
9 周壁
10 開口部
11 ジェル
12 凹条溝(フレーム支持部)
13 凹条溝
13a,13b 条部材
14 凹条溝
15 条部材

Claims (8)

  1. プリザーブドフラワー、ドライフラワー、アートフィシャルフラワー、ミニチュアカー、腕時計、メダル、思い出の品等の小物類を収納するケースと、そのケースの上に着脱自在に装着され、写真等を飾るフレームとを有する写真立てであって、前記ケースを、下方に底板を有する周壁の上方に開口部が形成されたケース本体と、前記ケース本体の開口部を塞ぐ蓋とで形成し、前記蓋の上面に、前記フレームを着脱自在に装着するフレーム支持部を設け、かつ、前記ケース本体、前記蓋、および前記フレームを、透明または半透明の素材により形成したことを特徴とする写真立て。
  2. 前記透明または半透明の素材は、アクリル樹脂の板材であることを特徴とする請求項1記載の写真立て。
  3. 前記透明または半透明の素材は、ガラスの板材であることを特徴とする請求項1記載の写真立て。
  4. 前記ケース本体に収納される前記小物類は、前記ケース本体に注入されるジェルにより位置決め固定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の写真立て。
  5. 前記フレーム支持部は、前記フレームの下縁が挿入可能な凹条溝に形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の写真立て。
  6. 前記凹条溝は、前記蓋の上面に穿って形成したことを特徴とする請求項5記載の写真立て。
  7. 前記凹条溝は、前記蓋の上面に取り付けた一対の条部材を、隙間を存して並行配置して形成されたことを特徴とする請求項5記載の写真立て。
  8. 前記凹条溝は、一本の条部材を穿って形成し、これを前記蓋の上面に設けたことを特徴とする請求項5記載の写真立て。
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