JP3175354U - ロール製品用ラック - Google Patents

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Abstract


【課題】収容するロール製品の長さを容易に変更可能なロール製品用ラックを提供する。
【解決手段】支管受け部310を備える妻枠300の両端の支柱360に中間係合ピン381及び下部係合ピン382を設け、これをコーナ金具200の受け溝230,250に落とし込むことにより妻枠300をパレット100上に立設する。受け溝230、250としてロール製品の長さに応じた複数の受け溝232及び251及び252を設けておき、落とし込む溝を変えることにより収容対象のロール製品の長さを変更可能にする。コーナ金具200から離れて妻枠300を立設する場合には、支柱360とコーナ金具200との間に突っ張りバー500を介在させて妻枠300の支柱360を支持する。
【選択図】図2

Description

本考案は、ロール製品用ラックに関し、特に、不使用時に場所を取らない組み立て式のラックであって、異なる軸方向長さのロール製品でも1種類のラックで輸送あるいは保管等が可能なロール製品用ラックに関する。
軸方向長さが異なる複数種類のロール製品を収容可能なロール製品用ラックとしては、従来、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているようなロール製品用ラックがある。
特許文献1に開示されているロール製品用ラックは、ロール製品の支軸を受ける端壁パネルの支柱が挿入される差込孔をパレット上の複数の位置に形成しておき、ロール製品の軸方向長さに応じて支柱を差し込む位置(差込孔)を変えることにより、対向する端壁パネル間の距離をロール製品の軸方向長さに合った長さに調節するものである。
また、特許文献2に開示されているロール製品用ラックは、支管受けを有する仕切り枠をガイドレールに沿って移動可能に設置し、任意の位置でボルト−ナットにより仕切り枠(支管受け)をガイドレールに対して固定できるようにしたもので、任意の長さのロール製品に対応可能なものである。
しかしながら、特許文献1に開示されているロール製品用ラックは、端壁パネルの重量が重く取り扱いが困難あるいは面倒であった。また、端部パネルが斜めに反ってしまったり、端壁パネルの支柱下部が変形して差込孔への抜き差しが困難になる等の不具合が生じる場合があった。また、特許文献2に開示されているロール製品用ラックは、構造が複雑で部品点数が多く、また、高い加工精度が必要で加工時間も長くなり、コストが高くなるという問題があった。
特開2005−335747号公報 特開2010−173716号公報
本考案はこのような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、取り扱いが簡単で組み立て等の作業負担を軽減でき、また、部品点数が比較的少なくすみ加工精度や加工時間等が負担となることを防ぐことができるようなロール製品用ラックを提供することにある。すなわち、軸方向長さが異なるロール製品を適切に収容等することができ、ロール製品の収容や取り出し作業を効率よく行うことができ、不使用時には折り畳んで容積を小さくすることができ、さらにコストも低減された実用性の極めて高いロール製品用ラックを提供することにある。
前記課題を解決するために、本願考案のロール製品用ラックは、ロール製品を収容するロール製品用ラックであって、ロール製品を収容する空間の下面を規定する脚部と、対向する位置にロール製品の支管を受ける支管受け部が設置され、ロール製品を収容する時は各々前記脚部上に対向して立設されて組み立てられ、ロール製品を収容しない時は各々前記脚部上に倒置されて折り畳まれる一対の枠部材と、前記枠部材を回動可能に挟持するとともに当該枠部材を前記立設した状態に維持可能な前記脚部の各角部に設置されるコーナ金具とを有し、前記枠部材の各々は、対向配置され、内側に前記支管受け部が設置され、外面が前記コーナ金具の主板面に隣接する一対の支柱を有し、当該支柱の各々は、前記外面から前記コーナ金具方向に当該コーナ金具と干渉するように突出したピンであって、当該支柱の下部に形成された下部係合ピンと、当該支柱を前記脚部上に立設した状態において前記コーナ金具の上辺付近に形成される中間係合ピンとを有し、前記コーナ金具は、当該コーナ金具の上辺の異なる位置に当該上辺から下方に形成される前記支柱の前記中間係合ピンが通過可能な複数の溝であって、当該中間係合ピンが落とし込まれることにより当該中間係合ピンの当該コーナ金具に沿った水平方向位置が規定される複数の中間係合ピン受け溝と、前記支柱の前記下部係合ピンが係合される溝であって、前記支柱の下部係合ピンが落としこまれることにより当該下部係合ピンの当該コーナ金具に沿った水平方向位置が規定される、前記複数の中間係合ピン受け溝に対応した位置に形成される複数の位置決め縦溝と、前記下部係合ピンが通過可能に前記複数の位置決め縦溝の上部を接続する接続横溝とを有する下部係合ピン受け溝とを有し、前記枠部材の前記支柱の前記中間係合ピン及び前記下部係合ピンが、前記コーナ金具の任意の位置の前記中間係合ピン受け溝及び当該中間係合ピン受け溝に対応する位置の前記下部係合ピン受け溝に落とし込まれることにより、前記枠部材が当該位置に立設されることを特徴とするものである。
このような構成の本考案のロール製品用ラックによれば、取り扱いが簡単で組み立て等の作業負担を軽減でき、また、部品点数が比較的少なくすみ加工精度や加工時間等が負担となることを防ぐことができるロール製品用ラック、すなわち、軸方向長さが異なるロール製品を適切に収容等することができ、ロール製品の収容や取り出し作業を効率よく行うことができ、不使用時には折り畳んで容積を小さくすることができ、さらにコストも低減された実用性の極めて高いロール製品用ラックを提供することができる。
好適には、本考案のロール製品用ラックにおいて前記コーナ金具は、前記枠部材が、前記支柱の前記中間係合ピン及び前記下部係合ピンが前記コーナ金具の最も外側の前記中間係合ピン受け溝及び下部係合ピン受け溝に落とし込まれて立設された場合に、前記支柱の、当該枠部材の対向面とは反対の面を支持する支柱支持面を有し、また、前記枠部材が、前記支柱の前記中間係合ピン及び前記下部係合ピンが前記コーナ金具の最も外側ではない内側の前記中間係合ピン受け溝及び下部係合ピン受け溝に落とし込まれて立設された場合に、前記支柱の当該枠部材の対向面とは反対の面と前記コーナ金具の前記支柱支持面との間に介在し、前記支柱の前記反対面を支持するスペーサ部材をさらに有することを特徴とするものである。
このような構成の本考案のロール製品用ラックによれば、支柱に形成された係合ピンとコーナ金具に形成された係合ピン受け溝という簡単な構造により枠部材の支柱を支持する構成であっても、係合ピンが最も外側の係合ピン受け溝に落とし込まれた場合にはコーナ金具の支柱支持面により、また、係合ピンが内側の係合ピン受け溝に落とし込まれた場合にはスペーサ部材により、各々枠部材の支柱の一方の面を支持することができるので、支柱、すなわち枠部材の位置が不安定となったり反ったり振動したりすることを防ぐことができ、軸方向長さが異なるロール製品を、安全かつ確実に、適切に収容等することができる。
さらに好適には、本考案のロール製品用ラックにおいては、 前記脚部は、下面角部の各々に、当該ロール製品用ラックが段積みされる場合に、前記折り畳まれた状態の他の前記ロール製品用ラックの前記コーナ金具の上辺、又は、前記組み立てられた状態の他の前記ロール製品用ラックの前記枠部材の前記支柱の上端上に載置される脚プレートを有し、
当該脚プレートは、前記枠部材が、前記支柱の前記中間係合ピン及び前記下部係合ピンが前記コーナ金具のいずれの前記中間係合ピン受け溝及び下部係合ピン受け溝に落とし込まれて立設された場合においても、当該枠部材の前記支柱の上端が当接される範囲に形成されていることを特徴とするものである。
このような構成のロール製品用ラックによれば、異なるロール製品を収容したことにより支柱(枠部材)が異なる位置に設置された複数のロール製品用ラックについても、それらを段積みすることができる。その結果、軸方向長さが異なるロール製品を効率よく保管、運搬等することができ、保管コストや運搬コストをも低減することができる極めて実用性の高いロール製品用ラックを提供することができる。
図1は、本考案の一実施形態のロール製品用ラックの構成を示す図であって、長いロール製品を収容するために組み立てられたロール製品用ラックを示す斜視図である。 図2は、図1と同じく本考案の一実施形態のロール製品用ラックの構成を示す図であって、短いロール製品を収容するために組み立てられたロール製品用ラックを示す斜視図である。 図3は、図1及び図2とともに本考案の一実施形態のロール製品用ラックの構成を示す図であって、図3(A)は、長いロール製品を収容するために組み立てられたロール製品用ラックの上面図であり、図3(B)は、長いロール製品を収容するために組み立てられたロール製品用ラックの側面図である。 図4は、図1〜図3に示したロール製品用ラックの妻枠(枠部材)の構成を示す図であり、図3(A)は上面図であり、図3(B)は正面図であり、図3(C)は側面図である。 図5は、図1〜図3に示したロール製品用ラックの突っ張りバー(スペーサ部材)の構成を示す図であり、図5(A)は平面図であり、図5(B)は側面図である。 図6は、図5に示した突っ張りバー(スペーサ部材)の使用形態を示す図であり、図6(A)は突っ張りバー(スペーサ部材)装着前の状態を示す図であり、図6(B)は突っ張りバー(スペーサ部材)を装着した状態を示す図である。 図7は、図1〜図3に示したロール製品用ラックの連結棒の構成を示す図である。 図8は、図1〜図3に示したロール製品用ラックを折り畳んだ状態を示す側面図である。
本考案の一実施形態について図1〜図8を参照して説明する。
本実施形態においては、ロール製品を収容し搬送、保管等を行うための折り畳み式のロール製品用ラックであって、軸方向長さの異なる2種類のロール製品(以後、2種類のロール製品のうち、相対的に長さが長い方のロール製品を単に「長いロール製品」と、相対的に長さが短い方のロール製品を単に「短いロール製品」と称する。)に対して使用可能であり、長いロール製品あるいは短いロール製品いずれかを2本収容することができるロール製品用ラックを例示して本考案について説明する。
なお、収容対象のロール製品は、例えば液晶用フィルム、金属箔、各種フィルムシート、織物等が支管の回りに巻回してあるものである。
図1及び図2は、各々、組み立てられてロール製品を収容可能な状態にされたロール製品用ラック1の全体構成を示す斜視図であり、図1は、長いロール製品を収容可能に組み立てられたロール製品用ラック1を示す図であり、図2は、短いロール製品を収容可能に組み立てられたロール製品用ラック1を示す図である。また、図3は、図1と同様に長いロール製品を収容可能な状態にされたロール製品用ラック1の構成を示す図であり、図3(A)は上面図であり、図3(B)は側面図である。なお、図3においては、ロール製品用ラック1に収容されるロール製品を二点鎖線で示している。
図1〜図3に示すように、ロール製品用ラック1は、パレット(脚部)100、コーナ金具200、妻枠(枠部材)300、突っ張りバー(スペーサ部材)500及び連結棒600を有する。
パレット100は、ロール製品用ラック1の基台である。パレット100は、長方形の平面形状を有し、少なくとも長手方向の側面には、フォークリフトの爪部(フォーク)が差し込まれるフォーク用開口101が形成されている。また、パレット100の上面には、ステンレス製の底板110が設置されている。底板110は、ステンレス製の他、鋼板生や樹脂製でもよい。
パレット100の4隅の底部には、各々脚プレート(段積金具)120が設置されている。脚プレート120は、ロール製品用ラック1を床等の上に載置する際に接地部分となるが、ロール製品用ラック1を段積みする際には下段のロール製品用ラック1の構造を受ける受け部(段積金具)となる。脚プレート120の底面には凹部が下向きに形成されており、ロール製品用ラック1を組み立てた状態で段積みする際にはパレット100上の長手方向に対向配置される枠部材300の各両端の支柱360の上端363が、ロール製品用ラック1を折り畳んだ状態で段積みする際にはパレット100の4隅に設置されるコーナ金具200の上辺203が、各々この凹部に挿入あるいは係合される。これにより、上段のロール製品用ラック1は、4隅が各々平面方向にずれることがないように係止された状態で、下段のロール製品用ラック1上に段積みされる。
なお、このような構成を可能とするために、脚プレート120は、妻枠300が、長いロール製品を収容する位置あるいは短いロール製品を収容する位置のいずれの位置に設置されても、支柱360の上端363を凹部に挿入あるいは係合することができるとともに、ロール製品用ラック1が折り畳まれた場合においてはコーナ金具200の上辺203をも凹部に挿入あるいは係合することができるように、その形状、接地範囲、あるいは、凹部の形成範囲等が規定されている。
本実施形態においては、パレット100は、ステンレスやアルミニウム等の金属の角材、角筒パイプあるいは断面がU字あるいはL字の棒状部材が溶接等により連結されて形成されているものとするが、樹脂成型により製造された樹脂パレットを用いても良い。
コーナ金具200は、パレット100の4隅に設置され、妻枠300を回動可能に保持する。
コーナ金具200は、スチール製の平板部材を断面L字状に折り曲げて形成した部材であり、パレット100の4隅に、各々その角部に沿って立設されている。
各コーナ金具200は、パレット100の長手方向の辺縁に沿って立設されパレット100の短手方向内側を指向する幅広の主板面201と、パレット100の短手方向の辺縁に沿って立設されパレット100の長手方向内側を指向する比較的幅の狭い支柱支持面202とを有する。従って、パレット100の長手方向の一方の側において短手方向の両側に設置される2つのコーナ金具200においては、主板面201同士が対向する構成となり、また、パレット100の短手方向の一方の側において長手方向の両側に設置される2つのコーナ金具200においては、支柱支持面202同士が対向する構成となる。そして、コーナ金具200は、短手方向の両側に設置されるコーナ金具200の対向する主板面201の間に、妻枠300を回動可能で離脱不能に保持する。
各コーナ金具200の主板面201の上辺203には、妻枠300の中間係合ピン381が挿入され係合される中間係合ピン受け溝230が形成されている。中間係合ピン受け溝230は、主板面201の上辺203の異なる位置に2つ、外側受け溝231と内側の内側受け溝232とが形成されている。
外側受け溝231と内側受け溝232とは、ロール製品用ラック1が収容対象とする2種類のロール製品の軸方向長さに応じた位置に形成されている。すなわち、長いロール製品を収容する場合には、妻枠300の中間係合ピン381は外側受け溝231に落とし込まれ、短いロール製品を収容する場合には妻枠300の中間係合ピン381は内側受け溝232に落とし込まれる。この中間係合ピン受け溝230(外側受け溝231及び内側受け溝232)に妻枠300の中間係合ピン381が落とし込まれることにより、妻枠300の中間部分(中間係合ピン381が形成されている部分)の平面方向(パレット100長手方向)の位置が固定される。
中間係合ピン受け溝230の幅は、妻枠300の中間係合ピン381が通過可能な幅である。また、中間係合ピン受け溝230の深さは、妻枠300を着脱する際に妻枠300を持ち上げる高さ、及び、妻枠300をコーナ金具200に設置する際の安定度等に関係するので、これらの条件を勘案して所定の長さに決定される。外側受け溝231及び内側受け溝232は同じ形状である。
各コーナ金具200の主板面201の下部のパレット100の底板110の高さに相当する位置(厳密には、底板110の板面よりも若干上方の位置)には、妻枠300の下部係合ピン382が移動可能に係合される下部係合ピン受け溝250が形成されている。下部係合ピン受け溝250は、妻枠300の下部係合ピン382が落とし込まれる2つの位置決め縦溝、すなわち外側位置決め縦溝251及び内側位置決め縦溝252と、外側位置決め縦溝251及び内側位置決め縦溝252をその上端部において接続する接続横溝255とを有する。
この下部係合ピン受け溝250に妻枠300の下部係合ピン382を嵌合することにより、妻枠300はコーナ金具200と離脱不能に、すなわちパレット100と離脱不能にされる。
妻枠300の下部係合ピン382は、下部係合ピン受け溝250の接続横溝255に沿って水平方向に移動可能である。そして、接続横溝255を介して移動された下部係合ピン382が、外側位置決め縦溝251又は内側位置決め縦溝252に落とし込まれることにより、妻枠300の下部部分(下部係合ピン382が形成されている部分)の平面方向(パレット100長手方向)の位置が固定される。すなわち、長いロール製品を収容する場合には、妻枠300の下部係合ピン382は外側位置決め縦溝251に落とし込まれ、短いロール製品を収容する場合には妻枠300の下部係合ピン382は内側位置決め縦溝252に落とし込まれる。
なお、下部係合ピン受け溝250の各部の幅は、妻枠300の下部係合ピン382が通過可能な幅である。また、外側位置決め縦溝251及び内側位置決め縦溝252の深さは、妻枠300の中間係合ピン受け溝230の外側受け溝231及び内側受け溝232の深さと同じである。
このように、コーナ金具200に対しては、妻枠300の中間係合ピン381及び下部係合ピン382が、長いロール製品を収容する場合には、各々中間係合ピン受け溝230の外側受け溝231及び下部係合ピン受け溝250の外側位置決め縦溝251に落とし込まれ、短いロール製品を収容する場合には、中間係合ピン受け溝230の内側受け溝232及び下部係合ピン受け溝250の内側位置決め縦溝252に落とし込まれる。
コーナ金具200の中間係合ピン受け溝230(外側受け溝231及び内側受け溝232)と、下部係合ピン受け溝250の外側位置決め縦溝251及び内側位置決め縦溝252との水平方向(パレット100の長手方向)の位置関係は、妻枠300の中間係合ピン381及び下部係合ピン382が、コーナ金具200の中間係合ピン受け溝230の外側受け溝231と下部係合ピン受け溝250の外側位置決め縦溝251、あるいは、コーナ金具200の中間係合ピン受け溝230の内側受け溝232と下部係合ピン受け溝250の内側位置決め縦溝252に各々落とし込まれた際に、各々、妻枠300がパレット100の上面に対して垂直に立設された状態となる位置関係に規定される。
本実施形態のロール製品用ラック1においては、図3(B)に示すように、中間係合ピン381は支柱360の外面361の幅方向(パレット100の長手方向)の略中心に設置されているのに対して、下部係合ピン382は、後述するように、支柱360の内側(パレット100の上面側)に設置された枠部材回転用軸メネジ371に対して設けられており、下部係合ピン382の方が中間係合ピン381より内側(パレット100の上面側)に設置されている。従って、中間係合ピン受け溝230の外側受け溝231及び内側受け溝232に対して、下部係合ピン受け溝250の外側位置決め縦溝251及び内側位置決め縦溝252の方が、内側(パレット100の上面側)に形成されている。
また、中間係合ピン受け溝230の外側受け溝231及び下部係合ピン受け溝250の外側位置決め縦溝251の水平方向(パレット100の長手方向)の位置は、妻枠300の中間係合ピン381及び下部係合ピン382がこれら外側受け溝231及び外側位置決め縦溝251に嵌合された際に、妻枠300の支柱360の、妻枠300の対向面とは反対側の面(パレット100の上面側とは反対側の面、以後、支管受け部310の背面と称する)362が、コーナ金具200の支柱支持面202に接する位置に規定する。
このような構成により、長いロール製品を収容する場合であって、妻枠300の中間係合ピン381及び下部係合ピン382が中間係合ピン受け溝230の外側受け溝231及び下部係合ピン受け溝250の外側位置決め縦溝251に嵌合された場合には、支柱360の背面362がコーナ金具200の支柱支持面202により支持することとなり、ロール製品用ラック1の剛性を高めることができ、支柱360が広がったり、傾斜したり、変形したりすることを防ぐことができる。また、ロール製品搬送時等の振動等も防ぐことができる。なお、短いロール製品を収容する場合には、本実施形態のロール製品用ラック1においては、突っ張りバー(スペーサ部材)500を用いることにより同様の効果を得るようにしているが、これについては、突っ張りバー(スペーサ部材)500の説明の際に詳述する。
前述したように、妻枠300の下部係合ピン382は下部係合ピン受け溝250に離脱不能に嵌合されているが、妻枠300の中間係合ピン381は、妻枠300を持ち上げればコーナ金具200の上辺203の中間係合ピン受け溝230から解放される。このように妻枠300を持ち上げて中間係合ピン381を中間係合ピン受け溝230から解放した状態で下部係合ピン382を下部係合ピン受け溝250の接続横溝255に沿って水平に移動させることにより、妻枠300は水平方向(パレット100の長手方向)に移動される。
また、ロール製品用ラック1を折り畳む場合には、このように妻枠300を持ち上げて中間係合ピン381を中間係合ピン受け溝230から解放した状態で、下部係合ピン382を内側(パレット100の上面側、内側位置決め縦溝252が形成されている位置)に移動させ、さらに妻枠300の上部をパレット100の上に傾倒させる。これにより、妻枠300はパレット100の上面に倒置され、ロール製品用ラック1は折り畳まれた状態となる(図8参照)。
なお、折り畳まれたロール製品用ラック1は、下段のロール製品用ラック1のコーナ金具200の上辺203が上段のロール製品用ラック1の脚プレート120の下側凹部に挿入あるいは係合されることにより段積み可能である。すなわち、コーナ金具200は、ロール製品用ラック1が折り畳まれて段積みされる際の支柱として使用される。従ってコーナ金具200は、ロール製品用ラック1が折り畳まれた状態において、パレット100上に折り畳まれた一対の妻枠300(2枚の妻枠300)の全体の厚みよりも高く、ロール製品用ラック1の中で最も背の高い部材となるように形成されている。
また、コーナ金具200には、支柱支持面202の外側に、後述する突っ張りバー(スペーサ部材)500を使用しない時にこれを収容しておく突っ張りバー収納部271が、また、主板面201の外側に、ロール製品用ラック1が折り畳まれた場合であって連結棒600を使用しない時にこれを収容しておく連結棒収納部272が形成されている。
妻枠300は、収容対象のロール製品の両端部の支管を支持することにより、ロール製品をパレット100上に保持する。ロール製品用ラック1においては、同一構成の2つの妻枠300が、パレット100の長手方向両端部設置されている。各妻枠300は、上述したように、パレット100の短手方向の両側に設置されたコーナ金具200により離脱不能で回動可能に保持されている。
妻枠300は、図4に示すように、2つの支管受け部310、及び、2つの支管受け部310の両側に設置される一対の(2つの)支柱360を有する。
2つの支柱360は、その下部を側枠横補強391及び側枠中央補強392により連結され、また、その間に側板393が設置されており、これら全体で妻枠300の基材を構成している。
これら、支柱360、側枠横補強391及び側枠中央補強392は、金属製角パイプで構成されている。
支柱360の外面361の中間部分には、前述したようにコーナ金具200の中間係合ピン受け溝230に係合する中間係合ピン381が設置されている。中間係合ピン381は、支柱360に貫通させた孔に、外面361から先端が所定長さで突出するようにピンを挿入し、内側(支管受け部310設置側)の端部を溶接することにより設置されている。
また、支柱360の外面361の下部の内側(パレット100の上面側)には、図4(C)に示すように、前述したようにコーナ金具200の下部係合ピン受け溝250に嵌合させる下部係合ピン382を設置するための枠部材回転用軸メネジ371が設置されている。枠部材回転用軸メネジ371は、支柱360に対して溶接により設置されている。この枠部材回転用軸メネジ371に対して、外側から、先端をオネジに形成したピンを装着することにより、妻枠300に対して下部係合ピン382が設置される。
すなわち、妻枠300にこのような枠部材回転用軸メネジ371を設けておき、妻枠300をパレット100(コーナ金具200)に設置する際に、妻枠300をパレット100の短手方向に対向配置されるコーナ金具200の主板面201間に嵌挿した後に、コーナ金具200の外側から(下部係合ピン受け溝250を通過して)枠部材回転用軸メネジ371に対して先端がオネジに形成されたピンを挿入する。妻枠300の両方の支柱360に対してこのように下部係合ピン382を設置することにより、妻枠300は、対向するコーナ金具200の間に、離脱不能で、コーナ金具200の下部係合ピン受け溝250に沿って移動可能であり、かつ、下部係合ピン382(枠部材回転用軸メネジ371)を中心として回動可能に設置される。
また、支柱360の外面361の上部には、ロール製品用ラック1を組み立てた場合に連結棒600が着脱自在に取り付けられる連結棒受け372が形成してある。
なお、支柱360の高さは、ロール製品用ラック1の内部に収容されるロール製品の直径よりも大きく設定される(図3参照)。
支管受け部310は、ロール製品用ラック1に収容するロール製品の軸方向両端部から飛び出ている支管を受ける。
支管受け部310には、図4(B)に示すように、ロール製品の支管を水平方向に移動不能に支持する底部傾斜面312、及び、ロール製品の支管を支管受け311に載置する際に位置決めを容易にするための上部傾斜面313を有する支管受け311が形成されている。ロール製品を収容時に実際に支管が載置されロール製品の荷重がかかる底部傾斜面312には、搬送時等の衝撃を吸収する支管受けゴム315が貼着されており、支管受け311の内側(パレット100の上面側)には、支管受けゴム315のずれを防止する支管受けゴムズレ止め板316が設置されている。
支管受け311の外側(パレット100の上面とは反対側)には、支管受け311に載置したロール製品の軸方向の移動を規制するための支管ストッパー321が設置されている。
また、支管受け311の上部開口には、ロール製品を載置した後にこの支管を固定するための部材であって、回動されることにより支管受け311の上部開口を開閉する支管押え板331が設置されている。支管押え板331の下面のロール製品の支管に当接する位置には、支管押えゴム332が設置されており、搬送時の衝撃等を吸収するようになっている。この支管押え板331は、支管押え止め金具取付板341に設置された支管押え止め金具342により、ロール製品の支管を押さえた状態を維持するように回動不能に固定されるようになっている。
突っ張りバー(スペーサ部材)500は、ロール製品用ラック1に短い製品を収容する場合に、妻枠300の支柱360の背面362を支持する。
前述したように、ロール製品用ラック1に長い製品を収容する場合には、図1に示すように、妻枠300の中間係合ピン381及び下部係合ピン382は、コーナ金具200の中間係合ピン受け溝230の外側受け溝231及び下部係合ピン受け溝250の外側位置決め縦溝251に嵌合され、妻枠300の支柱360の背面362は、コーナ金具200の支柱支持面202に接しこれにより支持される。
しかし、ロール製品用ラック1に短い製品を収容する場合には、妻枠300の中間係合ピン381及び下部係合ピン382は、コーナ金具200の中間係合ピン受け溝230の内側受け溝232及び下部係合ピン受け溝250の内側位置決め縦溝252に嵌合されるため、妻枠300の支柱360の背面362とコーナ金具200の支柱支持面202との間には間隙が生じ、コーナ金具200の支柱支持面202で直接支柱360の背面362を支持することができない。そのため、このような場合には、図2及び図6に示すように、突っ張りバー(スペーサ部材)500を、コーナ金具200の支柱支持面202と支柱360の背面362との間に介在させ、突っ張りバー(スペーサ部材)500により支柱360の背面362を支持する。
突っ張りバー(スペーサ部材)500は、図5に示すように、接続部520の両端に、所定の幅Wsを有し対称な構造の支持部510が設置された構成である。支持部510は、図5(B)に示すように、スペーサ部511とスペーサ部511の上面に設置される断面L字形状のカバー部512とを有する。カバー部512は、上面はスペーサ部511の上面に接触固定されているが、L字に折れ曲げられた先の端面は、スペーサ部511の側面とは所定の隙間513をなすように形成されている。
支持部510のスペーサ部511及び接続部520は、断面矩形の鋼材管部材により構成される。また、カバー部512は、鋼板を折り曲げられて形成される。
突っ張りバー500の支持部510の幅Ws(図5(A)及び図6(A)参照)は、この支柱360の背面362とコーナ金具200の支柱支持面202との間の距離に等しい。換言すれば、支持部510の幅Wsは、中間係合ピン受け溝230の外側受け溝231と内側受け溝232との距離、あるいは、下部係合ピン受け溝250の外側位置決め縦溝251と内側位置決め縦溝252との距離に等しく、通常(短いロール製品を収容する場合に、長いロール製品との長さの差をパレット100の長手方向の両側に均等に配分する構成となっている場合)は、長いロール製品と短いロール製品の長さの差の1/2である。
また、突っ張りバー(スペーサ部材)500の長さは、突っ張りバー500の両端の支持部510の係合隙間513が、パレット100の短手方向に対向して配置されるコーナ金具200の主板面201の上辺203に係合される長さに規定される。従って、突っ張りバー500の長さは、パレット100の短手方向の長さに略等しい長さと言える。
このような構成の突っ張りバー500は、図6に示すように、ロール製品用ラック1が短いロール製品を収容する場合であって、支柱360の背面362とコーナ金具200の支柱支持面202との間に隙間がある時に、その隙間に装着される。すなわち、両端の支持部510の係合隙間513が、対向配置されたコーナ金具200の主板面201の支柱支持面202に係合され、各支持部510は、支柱360の背面362とコーナ金具200の支柱支持面202との間に挿入される。
その結果、ロール製品用ラック1に短いロール製品を収容する場合であって、妻枠300の中間係合ピン381及び下部係合ピン382が中間係合ピン受け溝230の内側受け溝232及び内側位置決め縦溝252に嵌合される場合であっても、支柱360の背面362を、突っ張りバー500を介してコーナ金具200の支柱支持面202により支持することができ、ロール製品用ラック1の剛性を高め強度を高め、支柱360が広がったり、傾斜したり、変形したりすることを防ぐことができる。また、ロール製品搬送時等の振動等も防ぐことができる。
なお、図5においては図示省略するが、図6に示すように、突っ張りバー500には、接続部520にフック532を有するゴムバンド531が装着されている。ロール製品用ラック1が短いロール製品を収容する場合であって、突っ張りバー500を支柱360の背面362とコーナ金具200の支柱支持面202との間にセットした場合には、図2に示すように、ゴムバンド531のフック532を妻枠300の側枠中央補強392に設置されているゴムバンド受け394に係止する。これにより、突っ張りバー500は下側方向(パレット100の床方向)に引っ張られた状態となり、搬送時等ロール製品用ラック1の使用時に脱落することが防止される。
また、ロール製品用ラック1が長いロール製品を収容する場合、あるいは、ロール製品用ラック1を折り畳む場合であって、突っ張りバー(スペーサ部材)500を使用しない時には、図1及び図8に示すように、突っ張りバー(スペーサ部材)500は、コーナ金具200に設けられた突っ張りバー収納部271に係合収納される。
連結棒600は、ロール製品用ラック1を組み立てた場合に、対向して立設される妻枠300の対向する各支柱360間を連結する。
連結棒600は、図7に示すように、連結パイプ601の両端部に、各々、外側掛け金602及び内側掛け金603が形成された部材である。外側掛け金602及び内側掛け金603は、各々、連結パイプ601に対して略直角を成す。連結棒600の両端の外側掛け金602間の距離は、ロール製品用ラック1に長いロール製品を収容する場合の妻枠300の対向する支柱360間の距離に略等しく、連結棒600の両端の内側掛け金603間の距離は、ロール製品用ラック1に短いロール製品を収容する場合の妻枠300の対向する支柱360間の距離に略等しい。
前述したように、妻枠300の支柱360には、外面361に連結棒受け372が形成されており、ロール製品用ラック1に長いロール製品を収容する場合、あるいは、短いロール製品を主要する場合のいずれの場合も、連結棒600の外側掛け金602あるいは内側掛け金603が連結棒受け372に挿入され係合され、対向する両支柱360が、換言すれば対向配置される妻枠300の両側が各々、連結棒600により連結される。
連結棒600は、鋼材丸パイプにより形成されている。外側掛け金602及び内側掛け金603は、連結パイプ601の端部を折り曲げたり、径の異なるパイプやT形状の管を嵌合させたり、あるいは外側掛け金602あるいは内側掛け金603を構成する部材を別途溶接により接合する等して形成する。
また、ロール製品用ラック1を折り畳む場合であって、連結棒600は使用しない時には、図8に示すように、連結棒600は、コーナ金具200に設けられた連結棒収納部272に係合収納される。
このような構成のロール製品用ラック1の使用方法について説明する。
まず、ロール製品用ラック1を、折り畳まれた状態から組み立てて長いロール製品を収容する場合について説明する。ロール製品用ラック1を組み立てるには、まず、パレット100上に傾倒されている一対の妻枠300を各々引き起こし、妻枠300を持ち上げた状態で下部係合ピン382をコーナ金具200の下部係合ピン受け溝250の接続横溝255を通過させ、パレット100の最も外側の位置に移動させる。
そして、妻枠300が最も外側になったら、(妻枠300の下部係合ピン382は、コーナ金具200の下部係合ピン受け溝250の外側位置決め縦溝251の位置になっているので、)妻枠300の中間係合ピン381もコーナ金具200の支柱支持面202の外側位置決め縦溝251の位置に合わせ、その位置で妻枠300を落とし込む。その結果、妻枠300の中間係合ピン381は、コーナ金具200の支柱支持面202の外側受け溝231へ、また、妻枠300の下部係合ピン382は、コーナ金具200の下部係合ピン受け溝250の外側位置決め縦溝251へ、各々落とし込まれ、妻枠300はコーナ金具200に対して垂直な姿勢で固定される。
対向する妻枠300を各々このように立設することにより、ロール製品用ラック1は、長いロール製品を収容可能な状態に組み立てられる。
一対の妻枠300を各々上述のようにセットしたら、ロール製品をロール製品用ラック1に収容する。すなわち、対向する妻枠300の各支管受け部310の支管押え止め金具342を解除し、各々支管押え板331を上げて支管受け311に支管をセット可能にし、対向する支管受け311に両端の支管がセットされるようにロール製品を収容する。ロール製品を収容したら、両端の妻枠300の各々において、支管押え板331を下ろして支管押え止め金具342で固定する。
このように、ロール製品をセットしたら、連結棒600を妻枠300の支柱360の連結棒受け372にセットする。この時、連結棒600は、最端部の外側掛け金602を連結棒受け372に嵌挿させることとなる。
これにより、ロール製品用ラック1へのロール製品の収容が完了する。
なお、このようにして収容したロール製品を取り出す方法は、収容した方法とは逆の順序で作業をすればよいだけなので説明は省略する。
次に、長いロール製品を収容可能な状態に組み立てられているロール製品用ラック1(ロール製品は収容されていない)を、短いロール製品を収容可能な状態に変更する方法について説明する。
まず、妻枠300を若干持ち上げ、中間係合ピン381が外側受け溝231から解除されるとともに、下部係合ピン382は下部係合ピン受け溝250の接続横溝255に配置される状態とする。この状態においては、下部係合ピン382を下部係合ピン受け溝250の接続横溝255を通過させて、妻枠300を内側(パレット100の上面側)に移動させることができるので、下部係合ピン382が下部係合ピン受け溝250の内側位置決め縦溝252の位置に来るまで移動させる。
下部係合ピン382が内側位置決め縦溝252の位置に来たら、中間係合ピン381をコーナ金具200の支柱支持面202の内側受け溝232の位置に合わせ、その位置で妻枠300を下方に落とし込む。その結果、妻枠300の中間係合ピン381は、コーナ金具200の支柱支持面202の内側受け溝232へ、また、妻枠300の下部係合ピン382は、コーナ金具200の下部係合ピン受け溝250の内側位置決め縦溝252へ、各々落とし込まれ、妻枠300はコーナ金具200に対して垂直な姿勢で固定される。
次に、コーナ金具200の突っ張りバー収納部271に収容されている突っ張りバー500を取り出し、両端の係合隙間513が、対向するコーナ金具200の主板面201の支柱支持面202の、支柱360の背面362とコーナ金具200の支柱支持面202との間に嵌合するように、突っ張りバー500をセットする。
対向する妻枠300に対しても同様の作業をすることにより、ロール製品用ラック1は、短いロール製品を収容可能な状態に組み立てられる。
そして、前述した長いロール製品を収容する場合と同様にロール製品を収容したら、連結棒600を支柱360の連結棒受け372にセットする。この場合は、連結棒600の際端部の外側掛け金602ではなく、その内側の内側掛け金603を支柱360の連結棒受け372にセットする。
これにより、短いロール製品のロール製品用ラック1への収容が完了する。
次に、このようなロール製品用ラック1を折り畳む方法について説明する。
まず、連結棒600はコーナ金具200の連結棒収納部272に収納し、短いロール製品を収容するために突っ張りバー500を使用していた場合には、これもコーナ金具200の突っ張りバー収納部271に収納する。そして、妻枠300を持ち上げ、中間係合ピン381が中間係合ピン受け溝230(外側受け溝231又は内側受け溝232)から解除されるとともに、下部係合ピン382は下部係合ピン受け溝250の接続横溝255に配置される状態とする。
そして、下部係合ピン382を下部係合ピン受け溝250の接続横溝255を通過させて、妻枠300を最も内側(パレット100の上面側)に移動させる。
そして、下部係合ピン382の位置を回転中心として、妻枠300の上部をパレット100の上面方向に傾倒させていき、最終的に妻枠300がパレット100の上面に載置される状態とする。対向する一対の妻枠300の両方をこのようにパレット100の上面上に傾倒させたら、ロール製品用ラック1の折り畳みが完了する。そして、必要に応じて、図8に示すように、折り畳まれたロール製品用ラック1を順次段積みすることにより、容積を小さくしてロール製品用ラック1の保管や回送等を行うことができる。
このように、本実施形態のロール製品用ラック1によれば、妻枠300を若干持ち上げて案内される範囲(下部係合ピン382がコーナ金具200の下部係合ピン受け溝250に沿って移動する範囲)で移動させるのみで、長さの異なるロール製品を収容可能な状態に容易に変更することができる。従って、軸方向長さが異なるロール製品を適切に収容等することができ、ロール製品の収容や取り出し作業を効率よく行うことができ、不使用時には折り畳んで容積を小さくすることができ、さらにコストも低減された実用性の極めて高いロール製品用ラックを提供することができる。
なお、本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内で種々に改変することができる。
例えば、上述した実施形態のロール製品用ラック1は、軸方向長さの異なる2種類のロール製品を収容対象とするものであったが、軸方向長さの異なる3種類以上のロール製品を収容対象とすることも可能であり、そのような形態も本考案の範囲内である。そのような場合には、コーナ金具200に形成する中間係合ピン受け溝230及び下部係合ピン受け溝250の位置決め縦溝の数を、収容対象のロール製品の軸方向長さの種類に応じて増やせばよい。
また、対向配置される2つの妻枠300に対して各々コーナ金具200に形成される中間係合ピン受け溝230及び下部係合ピン受け溝250の位置決め縦溝の251の数、位置、間隔等は、同じに構成する必要はなく、妻枠300ごとに異なる構成でもよい。例えば、対向する妻枠300で中間係合ピン受け溝230及び下部係合ピン受け溝250の外側位置決め縦溝251の間隔が異なれば、最大で対向する妻枠300における各妻枠300の位置の組合せ分だけ妻枠300の間隔を異ならせることができ、その組合せの数だけ軸方向長さの異なるロール製品に対応することができる。そのような形態で本考案を実施してもよい。
また、ロール製品用ラックの各構成部材の材質等も、上述した実施形態のロール製品用ラック1と同じである必要は無く、任意に変更してよい。
さらにまた、収容対象のロール製品の種類等も何ら限定されるものではない。
1…ロール製品用ラック
100…パレット(脚部)
101…フォーク用開口
110…底板
120…段積金具(脚プレート)
200…コーナ金具
201…主板面
202…支柱支持面
203…上辺
230…中間係合ピン受け溝
231…外側受け溝
232…内側受け溝
250…下部係合ピン受け溝
251…外側位置決め縦溝
252…内側位置決め縦溝
255…接続横溝
271…突っ張りバー収納部
272…連結棒収納部
300…枠部材(妻枠)
310…支管受け部
311…支管受け
312…底部傾斜面
313…上部傾斜面
315…支管受けゴム
316…支管受けゴムズレ止め板
321…支管ストッパー
331…支管押え板
332…支管押えゴム
341…支管押え止め金具取付板
342…支管押え止め金具
360…支柱
361…外面
362…背面
363…上端
371…枠部材回転用軸メネジ
372…連結棒受け
381…中間係合ピン
382…下部係合ピン
391…側枠横補強
392…側枠中央補強
393…側板
394…ゴムバンド受け
500…突っ張りバー(スペーサ部材)
510…支持部
511…スペーサ部
512…カバー部
513…係合隙間
520…接続部
531…ゴムバンド
532…フック
600…連結棒
601…連結パイプ
602…外側掛け金
603…内側掛け金

Claims (3)

  1. ロール製品を収容するロール製品用ラックであって、
    ロール製品を収容する空間の下面を規定する脚部と、
    対向する位置にロール製品の支管を受ける支管受け部が設置され、ロール製品を収容する時は各々前記脚部上に対向して立設されて組み立てられ、ロール製品を収容しない時は各々前記脚部上に倒置されて折り畳まれる一対の枠部材と、
    前記枠部材を回動可能に挟持するとともに当該枠部材を前記立設した状態に維持可能な前記脚部の各角部に設置されるコーナ金具とを有し、
    前記枠部材の各々は、対向配置され、内側に前記支管受け部が設置され、外面が前記コーナ金具の主板面に隣接する一対の支柱を有し、
    当該支柱の各々は、前記外面から前記コーナ金具方向に当該コーナ金具と干渉するように突出したピンであって、当該支柱の下部に形成された下部係合ピンと、当該支柱を前記脚部上に立設した状態において前記コーナ金具の上辺付近に形成される中間係合ピンとを有し、
    前記コーナ金具は、
    当該コーナ金具の上辺の異なる位置に当該上辺から下方に形成される前記支柱の前記中間係合ピンが通過可能な複数の溝であって、当該中間係合ピンが落とし込まれることにより当該中間係合ピンの当該コーナ金具に沿った水平方向位置が規定される複数の中間係合ピン受け溝と、
    前記支柱の前記下部係合ピンが係合される溝であって、前記支柱の下部係合ピンが落としこまれることにより当該下部係合ピンの当該コーナ金具に沿った水平方向位置が規定される、前記複数の中間係合ピン受け溝に対応した位置に形成される複数の位置決め縦溝と、前記下部係合ピンが通過可能に前記複数の位置決め縦溝の上部を接続する接続横溝とを有する下部係合ピン受け溝とを有し、
    前記枠部材の前記支柱の前記中間係合ピン及び前記下部係合ピンが、前記コーナ金具の任意の位置の前記中間係合ピン受け溝及び当該中間係合ピン受け溝に対応する位置の前記下部係合ピン受け溝に落とし込まれることにより、前記枠部材が当該位置に立設されることを特徴とするロール製品用ラック。
  2. 前記コーナ金具は、前記枠部材が、前記支柱の前記中間係合ピン及び前記下部係合ピンが前記コーナ金具の最も外側の前記中間係合ピン受け溝及び下部係合ピン受け溝に落とし込まれて立設された場合に、前記支柱の、当該枠部材の対向面とは反対の面を支持する支柱支持面を有し、
    前記枠部材が、前記支柱の前記中間係合ピン及び前記下部係合ピンが前記コーナ金具の最も外側ではない内側の前記中間係合ピン受け溝及び下部係合ピン受け溝に落とし込まれて立設された場合に、前記支柱の当該枠部材の対向面とは反対の面と前記コーナ金具の前記支柱支持面との間に介在し、前記支柱の前記反対面を支持するスペーサ部材をさらに有する
    請求項1に記載のロール製品用ラック。
  3. 前記脚部は、下面角部の各々に、当該ロール製品用ラックが段積みされる場合に、前記折り畳まれた状態の他の前記ロール製品用ラックの前記コーナ金具の上辺、又は、前記組み立てられた状態の他の前記ロール製品用ラックの前記枠部材の前記支柱の上端上に載置される脚プレートを有し、
    当該脚プレートは、前記枠部材が、前記支柱の前記中間係合ピン及び前記下部係合ピンが前記コーナ金具のいずれの前記中間係合ピン受け溝及び下部係合ピン受け溝に落とし込まれて立設された場合においても、当該枠部材の前記支柱の上端が当接される範囲に形成されている
    請求項1又は2に記載のロール製品用ラック。
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