JP3174776B2 - カラープリンタ - Google Patents

カラープリンタ

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JP3174776B2
JP3174776B2 JP25469199A JP25469199A JP3174776B2 JP 3174776 B2 JP3174776 B2 JP 3174776B2 JP 25469199 A JP25469199 A JP 25469199A JP 25469199 A JP25469199 A JP 25469199A JP 3174776 B2 JP3174776 B2 JP 3174776B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラープリンタに
関し、特に紙をベルトに吸着して搬送しながら順次異な
る色の像を転写していくカラープリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンターのカラー化が図られて
おり、小型で高速のカラープリンタが要望されている。
カラープリンタは通常シアン(C)、マゼンタ(M)、
イエロー(Y)の3色又はこの3色に黒(B)を加えた
4色のインク又はトナーで色分解像を形成で、それらを
重ね合わせることによりカラー像を得る。ここでは、4
色のトナーを使用する静電方式のカラープリンタを例と
して説明する。高速化を図るには、CMYKの4色のト
ナーでそれぞれ像を形成する4つの静電方式の像形成ユ
ニットを使用する必要があり、形成された4色の色分解
像を正確に位置決めして紙に転写する必要がある。
【0003】図1は、静電方式のカラープリンタの従来
例の構成を示す図である。参照番号10a〜10dは、
それぞれ4色の色分解像を形成する像形成ユニットであ
る。各像形成ユニットは、感光ドラム13、露光装置1
4、現像器15、転写チャージャ16、クリーナ17、
チャージャ18などを有している。像形成ユニット10
a〜10dの構成は、広く知られているので、ここでは
詳しい説明は省略する。なお、この図示の例では、露光
装置14として画素(ピクセル)の配列に対応して配列
されたLEDチップを使用するLED露光ユニットを使
用している。
【0004】カラー像が形成される媒体(ここでは紙)
は、搬送ローラ24aと24bにより送り込まれ、駆動
ローラ12aと12bにより一定速度で移動する搬送用
のベルト11に吸着されて、各像形成ユニット10a〜
10dの転写部を通過し、トナー像が転写される。ベル
ト11は、例えば、ポリエステルフィルムで作られ、つ
なぎ目があるものとないものがある。つなぎ目がある場
合には、つなぎ目の部分を避けて紙を保持する。4つの
像形成ユニット10a〜10dのトナー像が転写されて
4色のトナー像が重ね合わされ、カラー像が形成され
る。紙は、最後の像形成ユニット10dのトナー像が転
写された後、搬送ガイド25上を通って定着ローラ26
aと26bの間を通過する。この時に、熱と圧力により
転写された4色のトナー像が紙に転写され、カラープリ
ント像が得られる。
【0005】各像形成ユニット10a〜10dにおいて
露光が行われてから転写されるまでの時間は、感光ドラ
ム13上の露光位置と転写位置の関係及び感光ドラム1
3の回転速度で決定される。各像形成ユニット10a〜
10dは、搬送されてくる紙が転写部を通過するのに合
わせて露光を行い、現像器で現像されたトナー像が転写
部で紙に転写される。制御回路19は、各像形成ユニッ
ト10a〜10dの露光開始及び画像データに応じた各
ラインの露光を制御する。各像形成ユニット10a〜1
0dには、各部の制御を行う制御回路も設けられている
が、ここでは省略してある。
【0006】カラープリンタ、特にフルカラープリンタ
では、4色のトナー像は転写される位置が正確に一致す
ることが必要であり、転写位置がずれると色ずれが発生
する。良好な画質を得るのは、各色間のずれは画素ピッ
チの数十%以下であることが必要であり、例えば、60
0DPI(600ドット/インチ;23.62ドット/
mm)の場合には、画素ピッチは42.3μmであり、
±5μmの位置合わせ精度が必要である。色ずれが発生
しないように各種の工夫がされている。まず、紙は一定
速度で搬送される必要があり、ベルト11に吸着されて
搬送される。最初の像形成ユニット10aは、図示して
いないセンサにより搬送されてくる紙の先端を検出し
て、紙上の所望の位置にトナー像が転写できるように露
光装置14aによる露光(すなわち像形成)を開始す
る。残りの像形成ユニット10b〜10dは、最初の像
形成ユニット10aのトナー像が転写された位置に合う
ように、それぞれ最初の像形成ユニット10aの像形成
開始から所定時間後に像形成を開始する。この時間を設
定するため、各像形成ユニット10a〜10dがあるタ
イミング差で形成した四角形などのパターンを透明なベ
ルト11に転写し、駆動ローラ12bを通って下側に来
た4つのパターンを、光源22及び受光器23で構成さ
れる光センサで検出する。その検出タイミングの差と像
形成のタイミング差から、パターンを一致させられる像
形成ユニット10b〜10dの最初の像形成ユニット1
0aに対するタイミング差を決定し、制御回路19に記
憶する。上記のように、最初の像形成ユニット10a
は、紙の先端を検出して像形成を開始し、残りの像形成
ユニット10b〜10dは像形成の開始から記憶された
タイミング差分遅れて像形成を開始する。これにより、
各像形成ユニット10a〜10dの像は位置合わせして
転写されることになる。
【0007】ベルト11は、温度で伸縮する上、駆動ロ
ーラ12aと12bで両側に引くように圧力を加えてい
るため徐々にではあるが伸びる傾向にある。そのため、
上記のタイミング差の決定処理はパワーオンリセット時
や、長時間プリントを行う場合には定期的に行う必要が
ある。参照番号21はタイミング差の決定のためにベル
ト11に転写されたトナー像を除去するクリーナであ
り、20dはクリーナのブラシに対向するローラであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図1に示したカラープ
リンタは、各像形成ユニット10a〜10dの像形成の
開始タイミングを設定するためにベルト11にトナー像
を転写しており、クリーナ21を設けて転写されたトナ
ー像をクリーニングしている。このクリーナ21は画像
の形成には直接関係しない要素であり、その分コストが
増加するという問題があった。
【0009】また、各像形成ユニット10a〜10dで
形成されたトナー像はほとんどが紙に転写されるため、
転写後感光ドラム13に残るトナーは少量である。その
上、感光ドラムはある程度の剛性があり、クリーナ17
ではブレードなどを押し当てて残ったトナーを完全に除
去することが可能である。これに対して、ベルト11に
転写されたトナーは転写されないので、ベルト11には
トナーが残っている。その上、クリーニングのためにブ
レードなどを押し当てると、それがベルト11の負荷に
なりベルトの搬送速度を変化させるという問題が生じ
る。そのため、図1に示すように、ブラシによるクリー
ナ21を使用する必要があり、ベルト11に転写された
トナーを完全に除去するのが難しいという問題があっ
た。もし、ベルト11に転写されたトナーが残っている
と、プリント時に紙の裏面を汚すという問題が発生す
る。
【0010】更に、図1のカラープリンタでは、紙はベ
ルト11に吸着されて搬送されるが、紙を一定速度で搬
送するには、ベルト11が一定速度で移動することが必
要である。図1のカラープリンタは、駆動ローラ12a
と12bの間に力を印加してベルト11を引っ張り、駆
動ローラ12a又は12bを回転駆動してベルト11を
移動させる。回転駆動しない駆動ローラ12a又は12
bは、従動するようになっている。図1のカラープリン
タは小型化するため、駆動ローラ12a又は12bの直
径を小さくしている。そのため、ベルト11と駆動ロー
ラ12a又は12bの間で滑りが発生し易いという問題
がある。滑りが発生すると、紙は一定速度で搬送されな
いことになる。滑りが生じないように、駆動ローラ12
a又は12bの表面を硬質ゴムなどで形成して、ベルト
11と駆動ローラ12a又は12bの表面の摩擦抵抗を
高めることが考えられる。しかし、駆動ローラ12a又
は12bの表面を硬質ゴムなどで形成すると、ローラの
加工精度を高めるのが難しく、表面の回転速度にむら、
すなわちベルト11の移動速度のむらが生じるという問
題がある。これは駆動ローラ12a又は12bの直径が
小さい場合に影響が大きく、ベルト11の移動速度のむ
らが大きくなる。
【0011】また、上記のように、タイミング差の決定
処理はパワーオンリセット時や、長時間プリントを行う
場合には定期的に行われるが、次にタイミング差の決定
処理を行うまでの間にベルトの伸縮や駆動ローラ12a
又は12bの変化などがあると転写位置のずれとなり、
色ずれが発生する。このような問題を避けるには、頻繁
にタイミング差の決定処理を行う必要があるが、タイミ
ング差の決定処理の間は使用することはできず、スルー
プットが低下するという問題が生じる。また、タイミン
グ差の決定処理でもトナーなどが消費されるので、タイ
ミング差の決定処理を頻繁に行うとランニングコストが
増加するという別の問題も生じる。
【0012】以上のように、図1のような小型のカラー
プリンタでは、ベルト11の移動速度は完全に一定では
なく、ある程度の移動速度のむら及び変化が避けられな
い。
【0013】カラープリンタの画素密度が低い場合には
上記のような移動速度のむらもあまり問題にはならなか
った。しかし、近年たとえ小型のカラープリンタであっ
ても画素密度が高くなっており、紙を吸着して搬送する
ベルトの移動速度のむらが大きな問題になってきた。
【0014】更に、図1のような小型のカラープリンタ
において、ベルト11の紙面に垂直な方向の位置は、若
干ではあるが変動する。従来このような変動はないもの
として特に対策は行われていなかった。しかし、画素密
度が高くなるとこのような変動も問題になってきた。
【0015】本発明は、このような問題を解決するため
のもので、紙を吸着して搬送するベルトに移動速度のむ
らや移動方向と垂直な方向に変動が発生しても色ずれが
小さいカラープリンタを実現することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のカラープリンタは、ベルトの紙を吸着しな
い部分にマークを設け、このマークを検出するセンサを
各像形成機構毎に設け、各像形成機構の近傍でマークを
検出して像形成の開始を制御する。
【0017】すなわち、本発明のカラープリンタは、紙
をベルトに吸着して搬送する搬送機構と、それぞれ複数
の異なる色の像を形成し、形成した像をベルトに吸着し
て搬送される紙に順次転写するように配置された複数の
像形成機構と、搬送機構による紙の搬送に同期して、各
像形成機構による像の形成を順次開始し、形成した各像
が所定の位置関係で前記紙に転写されるように制御する
制御回路とを備えるカラープリンタにおいて、ベルト
は、紙を吸着しない部分に第1マークを備え、各像形成
機構は、当該像形成機構の近傍で、当該像形成機構が像
の形成を開始する前に第1マークを検出する第1マーク
検出機構を備え、制御回路は、各像形成機構が、対応す
る第1マーク検出機構が第1マークを検出した時点から
所定時間後に、像の形成を開始するように制御すること
を特徴とする。
【0018】従来のカラープリンタでは、最初の像形成
機構の開始タイミングに対する他の像形成機構の開始タ
イミングの遅れを測定し、その測定結果に応じて他の像
形成機構の開始タイミングを制御していた。そのため、
最初の像形成機構が像の形成を開始してから他の像形成
機構、特に最後の像形成機構が像の形成を開始するまで
の時間が長く、その間のベルトの移動速度の変動、すな
わち紙の搬送量のずれが大きくなり、色ずれを大きくし
ていた。これに対して、本発明では、各像形成機構はそ
の近傍で第1マークを検出し、各像形成機構における像
形成の開始を制御している。従って、第1マークを検出
してから形成された像が紙に転写されるまでの時間が短
く、たとえベルトの移動速度が同じだけ変動してもずれ
が低減できる。
【0019】なお、各像形成機構において第1マークを
検出してから像形成を開始する必要があり、各像形成機
構の第1マーク検出機構は像の形成を開始する前に第1
マークを検出できるように配置する必要がある。また、
各像形成機構において、第1マークを検出してから像の
形成を開始するまでの時間は、図1で説明したカラープ
リンタと同様のタイミング差の決定処理で決定し、この
処理を定期的に行ってタイミング差を再設定してもよい
が、変動の影響を受けにくいので、製造工程で紙に転写
したパターンのずれを測定して設定するだけでも良好な
プリント品質を維持できる。
【0020】つなぎ目のあるベルトを使用する場合に
は、つなぎ目を避けて紙を吸着する必要があり、ベルト
に対する紙の吸着位置はあらかじめ定められているの
で、第1マークは、ベルトに紙を吸着した時の紙の先端
位置付近に設ける。第1マークは、同じマークを検出し
て像形成の開始を制御するだけであるので、位置精度が
高精度である必要はない。
【0021】つなぎ目のないベルトやつなぎ目があって
もつなぎ目を避けずに紙を吸着する場合、ベルトの位置
にかかわらずプリント要求から直ちにプリントを開始で
きることが要求される。そこで、第1マークを比較的細
かな所定のピッチで設けてこれを検出する。この場合、
所定のピッチをベルトの速度で除した周期で周期的に第
1マークを検出することになるが、各像形成機構は同じ
第1マークを検出して像の形成を開始する必要がある。
そこで、第1マークを設けるピッチを、最初に配置され
た像形成機構による第1マークの検出位置から最後に配
置された像形成機構による第1マークの検出位置の間に
ベルトが搬送される量の予測される最大ずれ量より大き
く設定しておく。これであれば、最初に配置された像形
成機構の第1マーク検出機構が第1マークを検出してか
ら、他の像形成機構の第1マーク検出機構が同一の第1
マークを検出すると予測される時間にある幅を有するウ
インドウを設定して第1マークを検出することにより、
このウインドウ内で検出した第1マークが同一のマーク
であると判定できる。この場合も同一の第1マークであ
ると特定できればよく、ピッチなどが高精度である必要
はない。
【0022】以上のような構成により、各像形成機構に
よる像形成の開始タイミングを一致させることができ
る。しかし、一致させられるのは像形成の開始タイミン
グのみであり、像形成を開始した後にベルトの搬送速度
が変動した場合には色ずれが発生する。
【0023】この問題を解決するため、本発明の第2の
態様のカラープリンタは、ベルトに比較的短いピッチで
周期的にマークを設け、最初の像形成機構のマーク検出
機構により連続的に検出されるマークに対する、最初に
配置された像形成機構が像の各ラインを形成する時のタ
イミングを検出して記憶する。そして、他の像形成機構
は、このマークで像形成の開始タイミングを制御すると
共に、それ以降連続して検出されるマークに対して、記
憶された最初に配置された像形成機構が像の各ラインを
形成する時のタイミングと同じタイミングで各ラインを
形成する。
【0024】すなわち、本発明の第2の態様のカラープ
リンタは、紙をベルトに吸着して搬送する搬送機構と、
それぞれ複数の異なる色の像を形成し、形成した像をベ
ルトに吸着して搬送される紙に順次転写するように配置
された複数の像形成機構と、搬送機構による紙の搬送に
同期して、各像形成機構による像の形成を順次開始し、
形成した各像が所定の位置関係で紙に転写されるように
制御する制御回路とを備えるカラープリンタにおいて、
ベルトは、連続して設けられたマークを備え、各像形成
機構は、当該像形成機構の近傍に配置され、マークを検
出するマーク検出機構を備え、制御回路は、各像形成機
構が、対応する第1マーク検出機構が同一の第1マーク
を検出した時点から所定時間後に、像の形成を開始する
ように制御すると共に、最初の像形成機構のマーク検出
機構により連続的に検出されるマークに対する、最初の
像形成機構が像の各ラインを形成する時のラインタイミ
ング(位置関係)を記憶するプリント条件記憶回路を備
え、2番目以降の像形成機構が、プリント条件記憶回路
に記憶されたマークに対するラインタイミングに応じて
像の各ラインを形成することを特徴とする。
【0025】なお、第2の態様のマークのピッチなどが
高精度でなくても、それぞれのマークに対して最初の像
形成機構が像の各ラインを形成する時のラインタイミン
グを記憶し、2番目以降の像形成機構では、同一のマー
クに対して同じラインタイミングで対応するラインを形
成するので、問題はない。
【0026】なお、本発明の第1の態様と第2の態様を
組み合わせることも可能であり、その場合には、第1の
態様の開始位置を検出する第1マークを広い間隔を開け
て設け、第2の態様の各ラインのタイミングを調整する
第2マークを比較的狭いピッチで第1マークに対して所
定の位置関係で設け、第1マークを検出して開始位置を
調整すると共に第2マークを特定する。後は、第2の態
様と同じように、最初の像形成機構の第2マーク検出機
構により連続的に検出される第2マークに対する、最初
の像形成機構が像の各ラインを形成する時のラインタイ
ミングを記憶し、2番目以降の像形成機構は、特定され
た第2マークに対して記憶されたラインタイミングに応
じて像の各ラインを形成する。
【0027】以上のように、本発明の第1及び第2の態
様により、紙の搬送方向の色ずれが低減される。しか
し、搬送用のベルトは、搬送方向に垂直な方向にも若干
移動して位置が変動する。この方向のベルトの位置変動
(横ずれ)は、搬送方向に垂直な方向の色ずれを発生さ
せる。ベルトが一定速度で移動するように、ベルトに穴
を設け、駆動ローラにスプロケットを設けて、スプロケ
ットが穴に嵌まるようにして駆動することが行われてい
る。この機構は、ベルトが搬送方向に垂直な方向に移動
しない役割も果たしている。しかし、穴の形状や位置精
度が移動速度や搬送方向に垂直な方向のずれに影響する
ため、カラープリンタの画素密度が増加すると、それに
応じて穴を高精度で形成する必要があるが、要求される
精度で穴を形成するのが難しくなってきた。また、その
ような精度で穴を形成する場合、ベルトのコストが増加
するという問題がある。別の方法として、駆動ローラの
両側やベルトの経路の両側にガイドを設けることも行わ
れているが、ベルトの精度が影響するため、ある程度の
搬送方向に垂直な方向にある程度ずれが生じるのは避け
られない。
【0028】カラープリンタの画素密度が低い場合には
このようなずれはあまり問題にならなかったが、画素密
度が増加し、高画質が要求されるようになると、搬送方
向に垂直な方向の色ずれが問題になってきた。本発明の
第3の態様ではこの問題を解決する。
【0029】本発明の第3の態様のカラープリンタで
は、上記の問題を解決するため、各像形成機構がベルト
の進行方向に垂直な方向に像の各ラインの形成位置を調
整可能にし、各像形成機構の近くでベルトの搬送方向に
垂直な方向のずれを検出して、像の各ラインの形成位置
を調整する。
【0030】すなわち、本発明の第3の態様のカラープ
リンタは、紙をベルトに吸着して搬送する搬送機構と、
それぞれ複数の異なる色の像を形成し、形成した像をベ
ルトに吸着して搬送される紙に順次転写するように配置
された複数の像形成機構と、搬送機構による紙の搬送に
同期して、各像形成機構による像の形成を順次開始し、
形成した各像が所定の位置関係で紙に転写されるように
制御する制御回路とを備えるカラープリンタにおいて、
各像形成機構は、ベルトの進行方向に垂直な方向に像の
各ラインの形成位置が調整可能であり、各像形成機構
は、その像形成機構の近傍に配置され、ベルトの進行方
向に垂直な方向の位置ずれを検出する横ずれ検出機構を
備え、横ずれ検出機構が検出したベルトの進行方向に垂
直な方向のずれに応じて、各像形成機構による像の各ラ
インの前記ベルトの進行方向に垂直な方向の形成位置を
変化させる横ずれ制御回路を更に備えることを特徴とす
る。
【0031】横ずれ検出機構は、ベルトの横ずれを検出
できるものであればどのようなものでもよいが、例え
ば、ベルトの進行方向に垂直な垂直エッジと斜めの斜め
エッジを有する三角波状のマークをベルト上に設け、横
ずれ検出機構は、対応する像形成機構の近傍に配置され
る三角波状のマークを検出するマーク検出機構を有し、
マーク検出機構がマークの垂直エッジと斜めエッジを検
出したタイミングの差からベルトの進行方向に垂直な方
向のずれを検出する。
【0032】なお、本発明の第3の態様を第1及び第2
の態様を組み合わせることも可能である。例えば、第2
の態様と組み合わせる時には、第2の態様の各ラインの
タイミングを調整する比較的狭いピッチで設けられる第
2マークを正確なピッチで形成し、第2マークを検出す
るサイクル時間からベルトの移動速度を算出し、第3の
態様のマークの垂直エッジと斜めエッジを検出したタイ
ミングの差を算出したベルトの移動速度で除して正規化
することが望ましい。これにより、ベルトの移動速度が
変動しても、横ずれを正確に検出できる。
【0033】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の第1実施例のカ
ラープリンタの構成を示す図である。図1の構成例と比
較して明らかなように、ベルト11に設けられた第1マ
ークを光学的に検出するための光源32a〜32dと受
光器31a〜31dが設けられており、制御回路33が
第1マークを検出したタイミングに応じて像形成ユニッ
ト10a〜10dの像形成の開始を制御する点と、ベル
ト11のクリーナ21及びベルト11上に転写されたト
ナー像のマークを検出するための光源22及び受光器2
3が除かれている点が異なり、他の部分は図1の構成と
同じであり、同一要素については参照番号で示してい
る。
【0034】ここで、光源32a〜32dと受光器31
a〜31dの組がそれぞれ第1マークを検出する位置か
ら、対応する各像形成ユニット10a〜10dで形成さ
れたトナー像が転写される位置までベルトが移動する時
間は、露光装置14a〜14dが感光ドラム11a〜1
1dに像を露光してから現像器15a〜15dを経てト
ナー像が転写されるまでの時間より長いことが必要であ
る。感光ドラム11a〜11dの周速は、ベルト11の
移動速度に等しいので、言い換えれば、第1マークの検
出位置から転写位置までの距離は、露光位置から転写位
置までのドラムの円周距離より長いことが必要である。
【0035】図3は、つなぎ目のあるベルトを使用し、
つなぎ目を避けて紙を吸着する場合の第1マークの位置
を示す図である。図示のように、ベルト11にはつなぎ
目41があり、紙はつなぎ目を避けて参照番号43で示
す部分に吸着されて搬送される。この場合は、ベルト1
1は2枚の紙を重ならないように吸着でき、一方をつな
ぎ目41の近傍に先端がくるように吸着し、他方をそれ
に続けて吸着する。吸着された2枚の紙のそれぞれの先
端付近に第1マーク42a、42bを設ける。プリント
を行う場合には、プリント開始の要求に応じて、図示し
ていないセンサで第1マーク42a、42b又はつなぎ
目41などを検出し、タイミングを調整して紙を供給し
て、先端が第1マーク42a又は42bに対して所定の
位置関係になるように吸着する。ここで、ベルト11は
ポリエステルフィルムなどの透明体であり、マークは遮
光体である。光源32a〜32dからの光は、通常受光
器31a〜31dに受光されているが、マークが通過す
ると光が遮られ、受光器31a〜31dの出力が変化す
るので、マークが検出できる。マークは単にタイミング
を検出するためであり、同一のマークを検出するので、
あまり高い位置精度は必要ない。なお、各種サイズの紙
を使用する場合には、それに応じてマークを設ける位置
も増加させる。
【0036】図2に戻って、各像形成ユニット10a〜
10dは、近傍に設けた対応する光源32a〜32dと
受光器31a〜31dで構成されるマーク検出機構が第
1マーク42a、42bを検出すると、あらかじめ設定
された所定時間後に露光を開始する。この時間は、図1
に示した光源22、受光器23及びクリーナ21を設け
て、各像形成ユニット10a〜10dで実際にプリント
して転写したトナー像の位置を検出して設定することも
可能であるが、本実施例では、生産工程で、各像形成ユ
ニット10a〜10dで実際に像を形成して紙に転写
し、そのずれを測定して第1マークを検出してから露光
を開始するまでの時間を設定する。本実施例では、第1
マークを検出して露光を開始してから、転写されるまで
の時間が短く、変動の影響を低減できるので、生産工程
で一旦設定すれば長時間変更しなくてもずれは小さい状
態に維持されるので、良好なプリント品質が得られる。
【0037】図4は、つなぎ目のないベルトを使用する
場合やつなぎ目があってもつなぎ目を避けずに紙を吸着
する場合の第1マークの例とその検出方法を示す図であ
る。この場合、ベルトの位置にかかわらずプリント要求
から直ちにプリントを開始できることが要求される。参
照番号45は紙の吸着される領域を示すが、紙の先端位
置は不定である。そこで、図4の(1)に示すように、
第1マーク44を所定のピッチPで配列する。図示して
いないセンサ(又は光源32aと受光器31aで構成さ
れるセンサ)で、第1マーク44を検出し、適当なタイ
ミングで紙を吸着する。これにより、吸着された紙の先
端は、第1マーク44のいずれかに対して所定の位置関
係になる。
【0038】最初の像形成ユニット10aの第1マーク
44を検出する光源32aと受光器31aで構成される
第1マーク検出機構(センサ)aは連続的に第1マーク
44を検出するので、いずれかを検出してから所定時間
後に像形成を開始する。これは図3の第1マーク42
a、42bの場合と同じである。残りの像形成ユニット
10b〜10dの第1マーク44を検出する光源32b
〜32dと受光器31b〜31dでそれぞれ構成される
第1マーク検出機構(センサ)b〜dも、同様に連続的
に第1マーク44を検出することになり、最初の像形成
ユニット10aが像形成を開始する時に検出したマーク
を特定する必要がある。そこで、最初の第1マーク検出
機構aが第1マーク44を検出してから他のセンサb〜
dが同一の第1マーク44を検出すると予測される時間
付近で検出したマークを同一のマークとして像形成の開
始を制御する。しかし、上記のようにベルト11の搬送
速度はある程度変動するので、変動量が大きいと誤って
隣接するマークを同一のマークと判定する恐れがある。
そこで、第1マーク44を設けるピッチPは、最初のセ
ンサaによる第1マークの検出位置から最後のセンサd
による第1マークの検出位置の間にベルトが搬送される
量の予測される最大ずれ量ΔTより十分に大きく設定す
る。そして、図4の(2)に示すように、正常な場合に
最初の第1マーク検出機構aが第1マーク44を検出し
てから他のセンサb〜dが同一の第1マーク44を検出
すると予測される時間Tの前後±ΔT/2の範囲で検出
した第1マーク44を同一のマークと判定する。検出範
囲はΔTであるから、たとえベルトの移動量が最大量変
動しても同一の第1マーク44を検出でき、しかも隣接
するマークはΔT以上のP離れているので検出されるこ
とはない。従って、この場合もマーク44は、同一マー
クと判定できればよく、間隔が十分にひろければ、あま
り高い位置精度は必要としない。
【0039】第1実施例では、像形成の開始位置のみを
一致させ、像形成を開始した後はベルトの搬送速度は一
定であるとしてプリントを行っている。しかし、像形成
を開始した後ベルトの搬送速度が一定であるという保証
はなく、ベルトの搬送速度が変動した場合には色ずれが
発生する。第2実施例では、この問題も解決される。
【0040】図5は、第2実施例のカラープリンタにお
けるベルト11のマークとその検出機構を示す図であ
る。図5の(1)に示すように、第2実施例では、ベル
ト11に、第1実施例の図4の(1)に示した第1マー
ク44に加えて、より狭いピッチを配置された第2マー
ク46が設けられている。図5の(2)に示すように、
各像形成ユニット10a〜10dには、光源48と受光
器47で構成される第1マーク44を検出するための第
1マーク検出機構と、光源50と受光器49で構成され
る第2マーク46を検出するための第2マーク検出機構
とが設けられている。光源48、50はベルト11上で
収束するようなビームを出力し、受光器47、49でこ
れを受ける。図5の(1)の破線又は2点鎖線は、光源
48、50から出射されるビームの軌跡を示す。ビーム
の収束位置をマークが通過すると受光器の出力が変化す
るので、この変化を検出してマークの位置を検出する。
【0041】図6は、第2実施例において、各像形成ユ
ニット間で像の各ラインの位置を合わせる原理を説明す
る図である。図6の(1)に示すように、まず第1マー
クを第1マーク検出機構で検出して、設定された所定時
間後に最初のラインの形成(露光装置14への画像デー
タの供給)を開始する。これは第1実施例と同じであ
る。
【0042】図5の(1)に示すように、第1マーク4
4と第2マーク46は所定の位置関係にあり、第1マー
ク検出機構により第1マーク44が検出されると、それ
に応じて第2マーク検出機構により検出される第2マー
ク46が特定される。ここでは、第1マーク検出機構と
第2マーク検出機構は同じ位置に配置され、ベルト11
の移動方向に対して同じ位置で第1及び第2マークを検
出するので、第1マーク44が検出されると同じ位置の
第2マーク46が特定されるものとする。ここではこの
第2マーク46を特定第2マークと呼ぶことにする。最
初の像形成機構10aでは、第1マーク検出機構が第1
マーク44を検出した後、所定時間後に露光装置14a
に画像データが供給されて最初のラインの像形成が開始
されるが、各ラインを形成するタイミングが、特定第2
マークから何番目のマークを検出した後で、そのマーク
を検出してからラインを形成するまでの時間を記憶す
る。そして、他の像形成機構10b〜10dでは、第1
マーク検出機構が第1マーク44を検出することによ
り、特定第2マークを検出する。その時点から、第2マ
ークの検出と検出後の時間の計時を開始し、最初の像形
成機構10aで各ラインを形成した第2マークの位置と
そのマークを検出してからラインを形成するまでの時間
になる毎に対応するライン形成信号を発生させる。この
ライン形成信号は、像形成機構10b〜10d毎に設定
された所定時間だけ遅延されて露光装置14b〜14d
に供給されて像の各ラインの形成が行われる。これによ
り、たとえ途中でベルトの移動速度が変動しても、像形
成機構10b〜10dにおける各ラインの形成は、最初
の像形成機構10aでラインを形成した時の第2マーク
に対する位置関係と同じ位置関係で行われ、第2マーク
のピッチ毎に修正されるので転写位置のずれが低減され
る。
【0043】なお、像形成機構10b〜10dでは最初
の像形成機構10aでラインを形成した時の第2マーク
に対する位置関係と同じ位置関係を検出した後に、各ラ
インの形成を開始する必要があるため、像形成機構10
b〜10dの第1及び第2マーク検出機構は、像形成機
構10aの第1及び第2マーク検出機構より、露光開始
位置に対して離れていることが必要である。すなわち、
像形成機構10b〜10dの第1及び第2マーク検出機
構の転写位置までの距離と露光装置14b〜14dから
転写位置までの円周距離の差は、像形成機構10aの第
1及び第2マーク検出機構の転写位置までの距離と露光
装置14aから転写位置までの円周距離の差より大きい
ことが必要である。
【0044】図7は、第2実施例のカラープリンタの構
成を示す図である。図2の第1実施例の構成とは、マー
クを検出するための光源46a〜46dと受光器45a
〜45dが、図5の(2)に示すように、第1及び第2
マークを検出する2組の光源48、50と受光器47、
49が設けられている点と、制御回路が第1〜第4プリ
ントタイミング制御回路52〜55及び初期タイミング
記憶回路51で構成される点が異なる。図2の第1実施
例の制御回路33は、第1プリントタイミング制御回路
52と同じ回路を4個備え、各像形成ユニット10a〜
10dの最初のラインの形成タイミングを制御してい
た。従って、最初に設けられる像形成ユニット10aで
は、第1実施例と同じように、最初のラインの形成タイ
ミングは第1マーク検出機構が第1マークを検出したタ
イミングで制御され、それ以降のラインの形成タイミン
グは、クロックとカウンタによる電気的な時間制御で、
一定間隔になるように制御される。
【0045】図8は、初期タイミング記憶回路51の構
成を示す回路図であり、図9はその動作を示すタイムチ
ャートである。初期タイミング記憶回路51は、最初に
設けられる像形成ユニット10aにおいて各ラインを形
成するタイミングが、特定第2マークを検出してから何
番目の第2マークを検出した後であるか、及びそのマー
クを検出してからの経過時間を検出して記憶する。プリ
ントを開始する時には、紙がベルト11に吸着され、紙
の先端が光源48と受光器47で構成される第1センサ
の手前に来た時点でリセット信号が「低(L)」から
「高(H)」に変化する。これにより、フリップフロッ
プ(FF)61は動作状態になるが、出力ONは「L」
のままである。第1センサが第1マークを検出するとパ
ルスを発生させ、タイミング調整カウンタ62が動作を
開始し、あらかじめ設定された時間に対応する数をカウ
ントするとスタート信号を発生させる。これに応じて、
同期信号発生回路63が、所定時間間隔で各ラインの同
期信号、すなわちHsync信号を発生させる。露光装
置14aは、各ラインの画像データに対応した光パター
ンをHsync信号に同期して発生させ、各ラインの露
光を行う。
【0046】一方、第1センサがパルスを発生させる
と、FF61の出力PONは「H」に変化する。これに
応じて、第1カウンタ65が動作状態になり、光源50
と受光器49で構成される第2センサが検出する第2マ
ークの個数をカウントできる状態になる。第1及び第2
マークが図5の(1)のような形状であれば、第2セン
サの出力は、FF61での遅延のため、PONが「H」
に変化した時点ではすでに「H」になっているので、第
2センサの出力が次に「H」に変化するまでそのままで
ある。第2マークは狭いピッチで形成されたマークであ
り、第2センサの出力は短い間隔で変化し、第1カウン
タ65のカウント値は変化する。このカウント値は、特
定第2マークから何番目のマークであるかを示す。
【0047】第2センサの出力が「H」に変化すると、
短パルス発生回路64は、クロックパルス程度の短い期
間「L」になる短パルスを発生し、ANDゲート67に
出力する。ANDゲート67にはPONも入力されてお
り、PONは「H」であるので、短パルスにより第2カ
ウンタ68はクリアされ、その後カウント可能な状態に
なる。すなわち、第2カウンタ68は、第2センサの出
力が「H」に変化するとクリアされ、その後クロックを
カウントする。従って、第2カウンタ68のカウント値
は、第2マークを検出した後の時間経過を示す。
【0048】ラッチ66及び69は、同期信号発生回路
63の出力するHsync信号に同期して、第1カウン
タ65及び第2カウンタ68のカウント値をそれぞれラ
ッチする。このラッチされた値は、各ラインを露光する
時のタイミングが、特定第2マークから何番目のマーク
を検出した後で、そのマークを検出してからの経過時間
を示している。
【0049】CPU70とROM71とRAM72は、
コンピュータを構成し、Hsync信号に応じてラッチ
66及び69にラッチされた値を読み取って、RAM7
2に記憶する。これをすべてのラインを露光するまで繰
り返す。これにより、最初の像形成ユニット10aで像
の各ラインを形成(露光)した時の第2マークに対する
位置関係データが記憶されたことになる。
【0050】図10は、第2〜第4プリントタイミング
制御回路53〜55の構成を示す回路図であり、図11
はその動作を示すタイムチャートである。CPU70と
ROM71とRAM72は、図8の初期タイミング記憶
回路51と共通である。
【0051】ウインドウ信号発生回路81は、図4の
(2)で説明したように、最初に設けられる像形成ユニ
ット10aにおいて第1センサ(光源48と受光器4
7)が第1マークを検出してから他の像形成ユニット1
0b〜10dで第1センサが第1マークを検出すると予
測される時間Tの前後±ΔT/2の間「H」になる信号
WDを発生させる。信号WDは、第1センサの出力が入
力されるANDゲートに入力され、信号WDが「H」の
間、第1センサの出力がFF86のクロック端子に入力
されるようにする。FF86は、クロック端子に信号が
入力されると、出力QONを「H」に変化させる。これ
により、第3カウンタ87は動作状態になり、ゼロから
カウントを開始できる状態になり、光源50と受光器4
9で構成される第2センサが検出する第2マークの個数
をカウントできる状態になる。いいかえれば、特定第2
マークが検出されたことになる。第2センサの出力は短
い間隔で変化し、第3カウンタ87のカウント値が変化
する。このカウント値は、特定第2マークから何番目の
マークであるかを示す。
【0052】第2センサの出力が「H」に変化すると、
短パルス発生回路88は、図8のものと同じ期間「L」
になる短パルスを発生し、ANDゲート89に出力す
る。ANDゲート89にはQONも入力されており、Q
ONは「H」であるので、短パルスにより第4カウンタ
90はクリアされ、その後カウント可能な状態になる。
すなわち、第4カウンタ90は、第2センサの出力が
「H」に変化するとクリアされ、その後クロックをカウ
ントする。従って、第4カウンタ90のカウント値は、
第2マークを検出した後の時間経過を示す。
【0053】CPU70により、RAM72に記憶され
た位置関係データのうち、各ラインの形成(露光)が何
番目の第2マークが検出された後に行われたかを示すデ
ータが第1レジスタ91に、そのマーク検出後の経過時
間を示すカウント値が第2レジスタ93に順次設定され
る。従って、各像形成ユニットでの像形成の開始時に
は、最初のラインについてそれぞれのデータが第1レジ
スタ91及び第2レジスタ93に設定される。第1一致
検出回路92は、第3カウンタ87のカウント値が第1
レジスタ91の設定値を比較し、第3カウンタ87のカ
ウント値が第1レジスタ91の設定値と等しい時には、
出力=が「H」になり、他の出力>と<は「L」にな
り、第3カウンタ87のカウント値が第1レジスタ91
の設定値より小さい時には、出力<が「H」になり、他
の出力=と>は「L」になり、第3カウンタ87のカウ
ント値が第1レジスタ91の設定値より大きい時には、
出力>が「H」になり、他の出力=と<は「L」にな
る。同様に、第2一致検出回路94は、第4カウンタ9
0のカウント値が第2レジスタ93の設定値を比較し、
第4カウンタ90のカウント値が第2レジスタ93の設
定値と等しい時には、出力=が「H」になり、他の時は
出力=は「L」になる。従って、第1及び第2一致検出
回路92、94の出力=が主に「H」になるとANDゲ
ート96の出力が「H」になり、NORゲート95の出
力が「H」になり、FF82に入力されるクロックが立
ち上がるとFF82の出力STが「H」に変化する。な
お、NORゲート95の出力は、第1一致検出回路92
の出力>が「H」に変化した場合にも「H」に変化する
が、これについては後で説明する。
【0054】出力STが「H」に変化すると、水平同期
パルス発生回路84がHsyncの各パルスに相当する
短いパルスを発生させ、この短いパルスはディレイ83
で各像形成ユニット10b〜10dに応じた遅延量だけ
遅延された後、信号Hsyncとして出力される。像形
成ユニット10b〜10dにおける像形成(露光)は、
この信号Hsyncに同期して行われる。水平同期パル
ス発生回路84が出力する短いパルスはFF82をリセ
ットし、短いパルスが「H」に戻るまでFF82を比動
作状態にする。また、この短いパルスはCPU70に入
力され、CPU70はこれに応じて次のラインの位置関
係データを第1レジスタ91及び第2レジスタ93に設
定する。このような動作をすべてのラインの露光が終了
するまで繰り返す。このようにして、各ラインを露光す
るタイミング(Hsync)が発生される。
【0055】このようにして発生された各ラインを露光
するタイミングは、最初に設けられた像形成ユニット1
0aで各ラインを露光する時の第2マークに対する位置
関係と同じ位置関係であり、第2マーク毎に位置ずれを
補正し、次の第2マークを検出するまではクロックとカ
ウンタによって電気的な時間制御でタイミングを発生さ
せる。従って、たとえ途中でベルトの移動速度が変化し
ても、短いピッチで形成された第2マークに対して順次
位置合わせして露光位置を調整することになる。なお、
第1マークは第1実施例のマーク44と同程度の位置精
度でよく、第2マークに対する相対位置精度も、第2マ
ークが特定できればよい。また、第2マークのピッチな
どの位置精度も、第2マークの位置が所定の位置からず
れている場合には、ずれている第2マークに対してタイ
ミングを記憶してそのタイミングでラインを形成するこ
とになるので、高精度である必要はない。
【0056】各トナー像の転写位置は、各像形成ユニッ
ト10a〜10dで露光してから実際にトナー像が転写
されるまでの間の変動分だけはずれる。しかし、第1実
施例のように紙の先端を合わせた後は紙の搬送速度が一
定であると仮定して何ら補正しないのに比べて、紙の搬
送速度の変動に応じて紙の途中でも4つのトナー像の位
置が一致するように調整するので、色ずれを低減でき
る。
【0057】ここで、最初に配置された像形成ユニット
(第1ユニット)10aで、第2センサの出力が変化す
る付近でHsync信号が発生された場合を、図12を
参照して考える。初期タイミング記憶回路51では、第
2センサの出力が「H」に変化した直後にHsync信
号が発生された場合には、第1カウンタの値が変化した
直後のカウント値がラッチされて記憶されるので、特に
問題は生じない。問題は、第2センサの出力が「H」に
変化する直前にHsync信号が発生された場合であ
る。この場合には、図12の(1)に示すように、第1
カウンタの値のカウント値A1がラッチされた直後に第
1カウンタの値がA2に変化することになる。この時、
第2カウンタのカウント値B2も記憶される。
【0058】このような値を第2〜第4プリントタイミ
ング制御回路53〜55の第1及び第2レジスタ91、
93に設定した場合を考える。そして、紙の搬送速度が
変動した場合を考える。紙の搬送速度が遅くなるように
変動するか同じである場合には、第2センサが「H」に
変化する前に、第4カウンタのカウント値がB2に変化
し、その時点でHsyncが発生され、その直後に第3
カウンタのカウント値が変化するので、問題は生じな
い。しかし、紙の搬送速度が速くなった場合には、図1
2の(2)に示すように、第4カウンタのカウント値が
B2に変化する前に第2センサが「H」に変化した場合
には、第3カウンタのカウント値はA2に変化してしま
うので、第1一致検出回路92の出力=は「L」に変化
してしまい、第4カウンタもリセットされてしまうの
で、出力が「H」にならない。そのため、ANDゲート
96の出力は「H」にならず、以後Hsyncパルスが
発生されないことになる。
【0059】上記のような事態が発生した場合、第1一
致検出回路92の出力>が「H」になるので、第2実施
例では、図10に示すように、第1一致検出回路92の
出力>をNORゲート95に入力し、それが「H」にな
った場合には直ちにHsyncパルスが発生されるよう
にしている。Hsyncパルスが発生された後は、次の
位置関係データが設定されるので、正常な動作が行われ
る。
【0060】上記の第2実施例では、ベルト11に第1
及び第2マーク44、46を設け、第1マーク44を検
出して第2マーク46を特定した。これは、第2マーク
46を設けるピッチが、最初のセンサによる第1マーク
の検出位置から最後のセンサによる第1マークの検出位
置の間にベルトが搬送される量の予測される最大ずれ量
ΔTより小さいためであり、第2マーク46だけでは隣
接するマークを同一マークと誤って検出する可能性があ
るためである。しかし、第2マーク46のピッチをΔT
より大きくすれば、第2マーク46だけで同一の第2マ
ークであるかが特定できる。この場合には、第1マーク
44及びそれを検出する第1センサ(光源48と受光器
47)を除くことが可能で、それに応じて、初期タイミ
ング記憶回路51及び第2〜第4プリントタイミング制
御回路53〜55の第1及び第3カウンタなどを除くこ
とが可能であり、その分回路が簡単になる。但し、上記
のように、像形成位置の補正は第2マーク毎に行われ、
次の第2マークを検出するまでの間は電気的な計時によ
り制御されるので、第2マークの間隔が長くなると修正
を行う間隔が長くなり、大きなずれが一度に修正される
ことになる。しかし、いずれにしろ、4つのトナー像の
転写位置のずれは低減される。
【0061】また、上記の第2実施例では、すべてのラ
インの第2マークに対する位置を記憶して同じ位置関係
になるように制御したが、複数ラインに対して1ライン
だけ第2マークに対する位置を記憶して、他のラインに
ついては電気的な計時により制御するようにしてもよ
い。これであれば、回路構成やRAM72の容量を低減
できる。
【0062】上記の第1及び第2実施例では、紙の搬送
方向の色ずれが低減される。しかし、搬送用のベルト1
1は、搬送方向に垂直な方向にも若干移動して位置が変
動する。ここでは、駆動ローラ12a、12bの両側や
ベルト11の経路の両側にガイドを設けて搬送方向に垂
直な方向の位置が変動しないように規制しているが、こ
の方向のずれ(横ずれ)を完全にゼロにすることはでき
ない。横ずれは、搬送方向に垂直な方向の色ずれを発生
させる。第3実施例のカラープリンタでは、横ずれが発
生しても色ずれが低減される。
【0063】本発明の第3実施例のカラープリンタは、
第2実施例のカラープリンタと類似の構成を有するが、
ベルト11に横ずれが検出できるようなマークが設けら
れている点、及びそのマークを検出して横ずれ量を検出
し、検出した横ずれ量に応じて各ラインの横方向の位置
を補正する点が異なる。図13の(1)は、第3実施例
においてベルト11に設けられるマークを示す図であ
り、マーク44と46はぞれぞれ第2実施例のものと同
じであり、ここではマーク101が設けられている点が
異なる。なお、マーク46は高い位置精度で形成されて
いる。図13の(2)に示すように、マーク44、4
6、101を検出するために、3つのセンサが設けられ
ており、光源48と受光器47はマーク44を検出する
第1センサを、光源50と受光器49はマーク46を検
出する第2センサを、光源103と受光器102はマー
ク101を検出する第3センサを構成し、第2実施例の
ものと同じ構成を有する。
【0064】図14は、第3実施例におけるベルト11
の横ずれの検出原理を説明する図である。いま、第3セ
ンサの検出位置が一点鎖線上を移動するとする。ベルト
11の移動に伴って第3センサがマーク101を走査す
ると、その検出信号Sdは実線で示すように変化する。
ここで、第3センサの検出位置が破線上を移動するとす
ように、ベルト11が横方向にずれたとすると、その検
出信号Sdは破線で示すようになる。すなわち、ベルト
11の横方向にずれΔdが検出信号Sdの立ち下がりエ
ッジのタイミングをΔt変化させる。ΔdとΔtの関係
は、マーク101の斜めエッジの傾きで決定され、一定
である。従って、Δtを検出すればΔdが算出できる。
実際には、検出信号Sdの立ち上がりエッジから立ち下
がりエッジまでの時間差を検出し、第3センサの検出位
置が一点鎖線上を移動する時の値を基準値とし、それと
の差を算出することによりΔtを検出する。
【0065】なお、前述のように、ベルトの移動速度は
一定でなく変動している。そのため、たとえ第3センサ
の検出位置が一点鎖線上を移動していても、ベルトの移
動速度が変動すると検出信号Sdの立ち上がりエッジか
ら立ち下がりエッジまでの時間差が変動する。そこで、
第3実施例では、図13に示すように、8個の第2マー
ク46に対して1個の第3マーク101を設け、第2セ
ンサで8個分の第2マーク46を検出する時間で検出信
号Sdの立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの
時間差を除して正規化した上で、差Δtを演算してい
る。
【0066】次に、上記のようにして検出した横ずれに
応じて、像の各ラインの横方向の位置を調整する方法に
ついて図15を参照して説明する。図2及び図7に示す
ように、露光装置としてLEDアレイを使用する場合に
は、図15の(1)に示すように、LEDアレイ113
をガイド111と112に沿って移動できるようにし、
一方の端をばね114で付勢し、他方の端をピエゾ素子
などを貼り合わせたアクチュエータ114に押し当て
る。このアクチュエータ114の変位量は画素のピッチ
以下で、高速に変位する。また、LEDアレイ113
は、画像幅より素子幅を広くし、画像幅を左右にずらせ
るようにしておく。横ずれが画素ピッチ以下の時には、
検出した横ずれ量に応じてアクチュエータ114を変位
させて、ベルト11に対する画素の位置が一定になるよ
うに調整する。横ずれが画素ピッチ以上の時には、画素
ピッチの整数倍の成分と画素ピッチ以下の成分に分け、
画素ピッチの整数倍の成分については、LEDアレイ1
13の画像幅ずらし、画素ピッチ以下の成分については
アクチュエータ114を変位させて、ベルト11に対す
る画素の位置が一定になるように調整する。
【0067】露光装置としてレーザビームスキャナを使
用する場合には、各ビームスキャンの最初にレーザビー
ムで受光素子115を走査して、受光素子115の出力
信号の変化エッジから高速のクロックをカウントして各
スキャンのスタートタイミングを決定している。このた
めのスキャンを予備スキャンと称するが、この予備スキ
ャンの長さ、すなわちカウント数を変化させれば各ライ
ンの横方向(ベルトの移動方向に垂直な方向)の位置を
変化させられる。ここで使用するクロックの周期を、レ
ーザビームスキャンにおける画素ピッチの通過時間の数
十分の一に設定すれば、横ずれが画素ピッチ以下及び以
上の時にも、横ずれに応じて予備スキャンのカウント数
を変化させれば、横ずれによる色ずれが補正できる。
【0068】上記の第3実施例では、横ずれは連続的に
(第2マーク8個分のピッチで)検出されたが、連続し
て検出せずに、間隔を開けて検出するようにしてもよ
い。また、図13に示したマーク101ではなく、他の
形状のマークを使用することも可能で、更にベルトの横
方向の変位が検出できれば、どのような方法で検出して
もよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
紙をベルトに吸着して搬送するカラープリンタにおい
て、複数の像形成ユニットで形成される複数の像の転写
位置のずれが低減され、画像品質が向上すると共に、カ
ラープリンタの構成が簡単でメンテナンスも容易にな
る。また、1つの画像を形成している途中でベルトの移
動速度が変化したりベルトの位置が横方向に変動して
も、色ずれのない高品質の画像が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】静電方式のカラープリンタの従来例の構成を示
す図である。
【図2】本発明の第1実施例のカラープリンタの構成を
示す図である。
【図3】第1実施例で、つなぎ目のあるベルトを使用し
てつなぎ目を避けるように紙を吸着する場合に第1マー
クを設ける位置の例を示す図である。
【図4】第1実施例で、つなぎ目のないベルトを使用す
る場合及びつなぎ目があってもつなぎ目を避けずに紙を
吸着する場合の第1マークの例とその検出方法を説明す
る図である。
【図5】本発明の第2実施例のマークの例とその検出方
法を説明する図である。
【図6】第2実施例において、各像形成ユニット間で像
の各ラインの位置を合わせる原理を説明する図である。
【図7】第2実施例のカラープリンタの構成を示す図で
ある。
【図8】第2実施例のカラープリンタの初期タイミング
記憶回路の回路図である。
【図9】第2実施例のカラープリンタの初期タイミング
記憶回路の動作を示すタイムチャートである。
【図10】第2実施例のカラープリンタのプリントタイ
ミング制御回路の回路図である。
【図11】第2実施例のカラープリンタのプリントタイ
ミング制御回路の動作を示すタイムチャートである。
【図12】第2実施例のカラープリンタで、特殊なタイ
ミング関係にある時の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図13】本発明の第3実施例のマークの例とその検出
方法を説明する図である。
【図14】第3実施例における横ずれの検出方法を説明
する図である。
【図15】第3実施例において、露光装置で像の各ライ
ンの横方向の位置をずらす機構を説明する図である。
【符号の説明】
10a〜10d…像形成機構(ユニット) 11…ベルト 12a、12b…駆動ローラ 13a〜13d…感光ドラム 14a〜14d…露光装置 15a〜15d…現像器 16a〜16d…転写チャージャ 17a〜17d…クリーナ 18a〜18d…チャージャ 31a〜31d…マーク検出用受光器 32a〜32d…マーク検出用光源 33…制御回路 42a、42b、44…第1マーク 46…第2マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−186788(JP,A) 特開 平10−207167(JP,A) 特開 平10−139202(JP,A) 特開 平6−115752(JP,A) 特開 平5−297737(JP,A) 特開 平6−144631(JP,A) 特開 平6−263281(JP,A) 特開 平1−177569(JP,A) 特開 平10−246995(JP,A) 特開 平10−232566(JP,A) 特開 平11−231586(JP,A) 特開 平6−261177(JP,A) 特開 平6−263281(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 15/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙をベルトに吸着して搬送する搬送機構
    と、それぞれ複数の異なる色の像を形成し、形成した像
    を前記ベルトに吸着して搬送される前記紙に順次転写す
    るように配置された複数の像形成機構と、前記搬送機構
    による前記紙の搬送に同期して、各像形成機構による像
    の形成を順次開始し、形成した各像が所定の位置関係で
    前記紙に転写されるように制御する制御回路とを備える
    カラープリンタにおいて、前記ベルトは、前記紙を吸着
    しない部分に所定のピッチで設けられた第1マークを備
    え、各像形成機構は、当該像形成機構の近傍で、当該像
    形成機構が像の形成を開始する前に前記第1マークを検
    出する第1マーク検出機構を備え、前記制御回路は、各
    像形成機構が、対応する前記第1マーク検出機構が前記
    第1マークを検出した時点から所定時間後に、像の形成
    を開始するように制御し、前記所定のピッチは、最初に
    配置された前記像形成機構による前記第1マークの検出
    位置から最後に配置された前記像形成機構による前記第
    1マークの検出位置の間に前記ベルトが搬送される量の
    最大ずれ量より大きく設定されていることを特徴とする
    カラープリンタ。
  2. 【請求項2】 紙をベルトに吸着して搬送する搬送機構
    と、それぞれ複数の異なる色の像を形成し、形成した像
    を前記ベルトに吸着して搬送される前記紙に順次転写す
    るように配置された複数の像形成機構と、前記搬送機構
    による前記紙の搬送に同期して、各像形成機構による像
    の形成を順次開始し、形成した各像が所定の位置関係で
    前記紙に転写されるように制御する制御回路とを備える
    カラープリンタにおいて、前記ベルトは、前記紙を吸着
    しない部分に第1マークを備え、各像形成機構は、当該
    像形成機構の近傍で、当該像形成機構が像の形成を開始
    する前に前記第1マークを検出する第1マーク検出機構
    を備え、前記制御回路は、各像形成機構が、対応する前
    記第1マーク検出機構が前記第1マークを検出した時点
    から所定時間後に、像の形成を開始するように制御し、
    前記ベルトは、前記第1マークに対して所定の位置関係
    にあり、前記第1マークより密により小さなピッチで連
    続して設けられた第2マークを備え、各像形成機構は、
    当該像形成機構の近傍に配置され、対応する前記第1マ
    ーク検出機構と所定の位置関係にあり、前記第2マーク
    を検出する第2マーク検出機構を備え、前記制御回路
    は、最初の像形成機構の前記第1マーク検出機構が前記
    第1マークを検出したタイミングと像の最初のラインの
    形成を開始するタイミング関係と、最初の像形成機構が
    像の各ラインを形成する時の前記第2マーク検出機構に
    より検出される前記第2マークに対するラインタイミン
    グとを記憶するプリント条件記憶回路と、2番目以降の
    像形成機構が、対応する前記第1マーク検出機構が前記
    第1マークを検出したタイミング及び前記プリント条件
    記憶回路に記憶された前記タイミング関係から、対応す
    る前記第2マーク検出機構により検出される前記第2マ
    ークを特定し、前記プリント条件記憶回路に記憶された
    前記第2マークに対するラインタイミングに応じて像の
    各ラインを形成することを特徴とするカラープリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のカラープリンタであっ
    て、各像形成機構は、前記ベルトの進行方向に垂直な方
    向に像の各ラインの形成位置が調整可能であり、前記ベ
    ルトは、該ベルトの進行方向に垂直な垂直エッジと斜め
    の斜めエッジを有する三角波状の第3マークを更に備
    え、各像形成機構は、当該像形成機構の近傍に配置され
    る前記第3マークを検出する第3マーク検出機構を備
    え、前記第3マーク検出機構が前記第3マークの前記垂
    直エッジと前記斜めエッジを検出したタイミングの差か
    ら前記ベルトの進行方向に垂直な方向のずれを検出し
    て、各像形成機構による像の各ラインの前記ベルトの進
    行方向に垂直な方向の形成位置を変化させる横ずれ制御
    回路を更に備えるカラープリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のカラープリンタであっ
    て、前記横ずれ制御回路は、各像形成機構の前記第2マ
    ーク検出機構が所定の個数の前記第2マークを検出する
    時間を測定し、この測定した時間で前記垂直エッジと前
    記斜めエッジを検出したタイミングの前記差を正規化
    し、正規化した前記差から前記ベルトの進行方向に垂直
    な方向のずれを算出するカラープリンタ。
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