JP3174057U - 遊技機用収納装置 - Google Patents

Abstract

【課題】隣接する遊技機間の空間を有効に利用でき、かつ小物等の物品を安全に収納できる遊技機用収納装置を提供する。
【解決手段】遊技機用収納装置は、隣接する遊技機間の隙間を覆うパネルに設けられた開口に挿入されて装着され、前面に開口部を有し後方に箱状の収納部を有する本体部材と、下端部を中心にして回動するように本体部材に取付けられ、開口部を閉成可能な前面板と前面板の側方にこの前面板と連続して形成された一対の側面板とこの前面板の先端部から立ち上がって設けられた先端板とを有する蓋部材とを備え、本体部材の収納部の側方外側には、蓋部材の一対の側面板を挿入可能な一対のスリットが設けられている。
【選択図】図１

Description

本考案は、隣接する遊技機台間の隙間を覆うパネルに装着され、例えば、財布、鍵、タバコ、ライター及び／又は携帯電話を含む小物等の物品を収納するための遊技機用収納装置に関する。

遊技場においては、一般に、遊技機を設置するための設置ユニットに多数の遊技機（例えば、パチンコ台、スロット台及び／又はパチスロ台等）が互いに並列に設置されており、これら互いに隣接する遊技機の間には、台間の隙間を覆うパネルが設置されている。

互いに隣接する遊技機間の空間を有効に利用するために、例えばこのパネルの上部に遊技機の遊技内容に関する説明書を収容する収容部（カードホルダ）が設けられることがある。また、この空間をさらに有効に利用するため、本出願人は、このパネルに設置される折畳み可能なカップホルダを提案している（例えば、特許文献１）。

特許第４１８３２７３号公報

隣接する遊技機の間に設置されるこの種のパネルには、前述したカードホルダやカップホルダを設置したとしても、さらに利用可能なスペースが存在するが、現状では、このスペースが有効に利用されていない。

また、遊技場に来場した顧客は、財布、鍵、タバコ、ライター及び／又は携帯電話を含む小物等の物品を持参していること多く、遊技中にこれらの物品を安全に置いておく場所が切望されていた。

従って、本考案の目的は、このような状況に鑑みてなされたものであって、隣接する遊技機間の空間を有効に利用でき、かつ小物等の物品を安全に収納できる遊技機用収納装置を提供することにある。

本考案によれば、隣接する遊技機間の隙間を覆うパネルに設けられた開口に挿入されて装着され、前面に開口部を有し後方に箱状の収納部を有する本体部材と、下端部を中心にして回動するように本体部材に取付けられ、開口部を閉成可能な前面板と前面板の側方にこの前面板と連続して形成された一対の側面板とこの前面板の先端部から立ち上がって設けられた先端板とを有する蓋部材とを備え、本体部材の収納部の側方外側には、蓋部材の一対の側面板を挿入可能な一対のスリットが設けられている遊技機用収納装置が提供される。

このような遊技機用収納装置によれば、箱状の収納部内に財布、鍵、タバコ、ライター及び／又は携帯電話を含む小物等の物品を収納することができると共に、蓋部材が開いた状態では、蓋部材自体をこれら小物等の物品入れとしても利用することが可能となる。また、先端板を設けたことにより、蓋部材を開けた際に、収納部から物品が滑り出して落下することを防止可能となる。さらに、一対の側面板が収納部の側方外側のスリットに挿入され収納部内には挿入されないので、収納部内に収納されている物品につかえて蓋部材が閉成されないような不都合も生じない。さらにまた、蓋部材を閉じた状態では、側面板の自重により蓋部材を閉じた状態に維持することができる。

本体部材の開口部の下端には、パネルの開口の縁端に嵌合する溝が設けられていることが好ましい。このような溝を設けることによって、本体部材の下部において、止めネジ等が不要となるので、部品の数を少なくすることができ、本体部材の装着が簡単になる。

本体部材の開口部の上端部には、蓋部材を開く際に指を蓋部材の上端に引っ掛けるための凹部が設けられていることも好ましい。このような凹部を設けることによって、取っ手を設ける必要がなく、蓋部材を簡単に開くことが可能となる。

本体部材の開口部の上方には、本体部材を前記パネルに固定するための貫通穴と、パネルの上部に設置されるカードホルダの下端を嵌入可能な嵌合部とが設けられていることも好ましい。これにより、パネルの上部に設けられる説明書を収容するカードホルダを固定するためのネジを利用して本体部材を固定することが可能となる。

蓋部材は、透明又は半透明の材料から形成されていることも好ましい。これにより、蓋部材が閉じた状態でも内部を透視可能で忘れ物をすることを防止でき、かつ蓋部材が開いた状態で利用する際に、監視システムの監視視野を影響せず、蓋部材による形成した監視カメラの死角を利用した不正操作等を回避できる。

本体部材の収納部は、電磁波を遮蔽可能な材料から形成されているか、又は電磁波を遮蔽可能な材料で表面が覆われていることが好ましい。このように電磁波を遮蔽する構成とすることによって、この収納装置を利用した不正操作等を回避できる。

本考案によれば、隣接する遊技機間の幅狭の空間（例えば、幅４０ｍｍ程度の空間）を有効に利用して、箱状の収納部内に財布、鍵、タバコ、ライター及び／又は携帯電話を含む小物等の物品を収納することができると共に、蓋部材が開いた状態では、蓋部材自体をこれら小物等の物品入れとしても利用することが可能となる。また、先端板を設けたことにより、蓋部材を開けた際に、収納部から物品が滑り出して落下することを防止可能となる。さらに、一対の側面板が収納部の側方外側のスリットに挿入され収納部内には挿入されないので、収納部内に収納されている物品につかえて蓋部材が閉成されないような不都合も生じない。さらにまた、蓋部材を閉じた状態では、側面板の自重により蓋部材を閉じた状態に維持することができる。

本考案の一実施形態における遊技機用収納装置の構成を概略的に示す斜視図である。 図１の実施形態における遊技機用収納装置の構成を概略的に示す断面図である。 図１の実施形態における遊技機用収納装置の本体部材の構成を概略的に示す斜視図である。 本体部材の構成を概略的に示す断面図である。 図１の実施形態における遊技機用収納装置の蓋部材の構成を概略的に示す斜視図である。 蓋部材の構成を概略的に示す断面図である。 図１の実施形態における遊技機用収納装置の使用状態を概略的に示す斜視図である。

以下、本考案に係る遊技機用収納装置の実施形態を、図を参照して説明する。

図１及び図２は本考案の一実施形態における遊技機用収納装置１００の全体構成を示している。ただし、図１は、蓋部材１０２が開いている状態を示しており、図中の二点鎖線は、隣接する遊技機、例えばパチンコ台、の台間隙間を塞ぐためのパネルＭ、及びパネルＭの上部に設置されたカードホルダＣを示している。図２は遊技機用収納装置１００を示す図１のＡ―Ａ線断面図であり、蓋部材１０２が閉じた状態を示している。また、図２において、止めネジ１０４を省略した。図３及び図４は本体部材１０１の構成を示している。図４は本体部材１０１を示す図３のＢ−Ｂ線断面図である。図５及び図６は蓋部材１０２の構成を示している。図６は蓋部材１０２を示す図５のＣ−Ｃ線断面図である。

図１及び図２に示すように、本実施形態における遊技機用収納装置１００は、隣接する遊技機間の隙間を覆うパネルＭに設けられた開口に挿入されて装着された本体部材１０１と、下端部を中心として回動するように本体部材１０１に取付けられた蓋部材１０２とを備えている。蓋部材１０２は、本体部材１０１の下端部に設けられた軸１０３を中心にして回動可能に本体部材１０１に装着されている。本体部材１０１は、パネルＭに形成された矩形の開口Ｎに挿入されて装着され、パネルＭの裏面から突出するボルト１０４に螺合する袋ナット１０５によりパネルＭに固着されている。ここで、パネルＭにおいて、開口Ｎは、上部説明書を収容するカードホルダＣと下部のカップホルダＤ（図示せず）との間に形成されている。

本体部材１０１は、図３及び図４に示すように、前面に形成された開口部１０と、開口部１０に連続して後方に形成された箱状の収納部２０とを有しており、例えば樹脂材料を一体成型して形成されている。

蓋部材１０２は、図５及び図６にも示すように、本体部材１０１の開口部１０を閉成可能な前面板３１と、前面板３１の側方にこの前面板３１と連続して形成された一対の側面板３２及び３３と、前面板３１の先端部から立ち上がって設けられた先端板３４とを有しており、例えば樹脂材料を一体成型して形成されている。側面板３２及び３３の下端の角部３２ａ及び３３ａには、設けられた軸穴３５が形成されている。また、軸穴３５が設けられた角部３２ａ及び３３ａと対向する角部３２ｂ及び３３ｂは円弧状に形成されている。

本体部材１０１の開口部１０には、蓋部材１０２の前面板３１が嵌入可能な凹部１１と、蓋部材１０２の一対の側面板３２及び３３が挿入可能な一対のスリット１２及び１３と、蓋部材１０２の先端板３４が挿入可能なスリット１４と、指を蓋部材１０２の上端に引っ掛けるための略半円状の指挿入凹部１５とが設けられている。一対のスリット１２及び１３は収納部２０の側方外側に形成されており、スリット１４及び指挿入凹部１５は収納部２０の上方外側に形成されている。本体部材１０１の下端にはパネルＭの開口Ｎの下端縁に嵌合する溝１６が形成されており、その上方には軸１０３を挿入するための軸受１８とが設けられている。本体部材１０１の上端部にはこの本体部材１０１をパネルＭに固定するためのボルト１０４用の貫通穴１７が設けられている。貫通穴１７の外端には、袋ナット１０５のノブの一部を落とし込むための凹陥部１７ａが形成されている。また、開口部１０の上端には、パネルＭの上部に設置されたカードホルダＣの下端を嵌入可能な嵌合部１９が形成されている。

収納部２０は、後端板２１と、頂面板２２と、底面板２３と、左側面板２４と、右側面板２５とから構成されている。この収納部２０は、前面に開口を有する箱状に形成されている。また、図４に示すように、頂面板２２は、底面板２３より長く形成されており、奥へ進むにつれて下がるように所定角度で傾斜している。これに伴って、後端板２１も斜めに形成されている。なお、収納部２０の形状は、図示のものに限定されるものではない。

また、収納部２０を電磁波を遮蔽可能な材料、例えば、金属材料のみ若しくは金属材料を含有する樹脂材料で形成しても良いし、又は電磁波を遮蔽可能な材料で表面を覆うように形成しても良い。これにより、収納部２０内に電磁波を発生する装置を入れるなどした不正操作を回避できる。

蓋部材１０２が側面板３２及び３３と先端板３４とを有することで、蓋部材１０２を開けた状態では、前面板３１が底面となり、側面板３２及び３３と先端板３４とで囲まれ上方が開口した箱状となる。これにより、例えば、財布、鍵、タバコ、ライター及び／又は携帯電話を含む小物等の物品入れとしても利用でき、また、収納部２０内の小物等の物品が滑り出して落下することを防止できる。さらに、角部３２ｂ及び３３ｂが円弧状に形成されていることで、側面板３２及び３３は開閉動作に干渉せず、より幅を広くすることができる。これにより、蓋部材１０２を開けた状態で、小物等の物品入れとして利用する際に、携帯電話等を立てて置くこともでき、取り出しし易くなる。また、さらに、一対の側面板３２及び３３が収納部２０の側方外側の一対のスリット１２及び１３にそれぞれ挿入され、収納部２０内には挿入されないので、収納部２０内に収納されている物品につかえて蓋部材１０２が閉成されないような不都合も生じない。さらにまた、蓋部材１０２を閉じた状態では、側面板３２及び３３の重心が軸穴３５より内部に位置するため、側面板３２及び３３の自重により蓋部材１０２を閉じた状態に保持することができる。

また、蓋部材１０２は、透明又は半透明の材料から形成されている。これにより、収納部２０内を外部から透視することが可能であり、忘れ物をすることを防止でき、かつ蓋部材１０２が開いた状態で利用する際に、監視システムの監視視野を影響せず、蓋部材１０２の陰を利用した不正操作等を回避できる。さらに、携帯電話の着信光も確認できる。

図７は遊技機用収納装置１００の使用状態を示している。図中の遊技機用収納装置１００は蓋部材１０２が開いた状態にあり、また、遊技機用収納装置１００’は蓋部材１０２が閉じた状態にある。図７に示すように、隣接するパチンコ台Ｐの台間隙間を覆うパネルＭが設置されており、遊技機用収納装置１００は、パネルＭに設けられているカードホルダＣとカップホルダＤとの間に設置されている。また、遊技機用収納装置１００の上部は、カードホルダＣを固定するためのボルト及びナットを利用して固定されている。

以上説明したように、本実施形態によれば、透明又は半透明の材料から形成された蓋部材１０２は、軸１０３を介して本体部材１０１に回動可能に装着されている。また、本体部材１０１は、パネルＭに形成された開口Ｎに挿入して装着され、ボルト１０４及び袋ナット１０５により、パネルＭに固定されている。このため、幅狭の空間（例えば、幅４０ｍｍ程度の空間）に設置することができ、パネルＭ上のスペースを有効に利用し、箱状の収納部２０が小物等の物品を収納できると共に、蓋部材１０２が開いた状態では、蓋部材１０２を小物等の物品入れとしても利用することができる。また、蓋部材１０２を開けた際に、収納部２０から小物等の物品が滑り出して落下することを防止できる。

また、本体部材１０１の開口部１０の下端には、開口Ｎに嵌合する溝が設けられていることで、止めネジ等が不要となるので、部品の数を少なくすることができ、本体部材１０１の装着が簡単にできる。

また、本体部材１０１の開口部１０には、蓋部材１０２を開く際に指を蓋部材１０２の上端に引っ掛けるための凹部１５を有していることで、開くための取っ手を設ける必要がなく、蓋部材１０２を簡単に開くことができる。

また、本体部材１０１の開口部１０の上部には、この本体部材１０１をパネルＭに固定するための貫通穴１７が設けられ、かつ開口部１０の上端には、パネルＭの上部に設置された説明書を収容するカードホルダＣの下端を嵌入可能な嵌合部１９が形成されていることで、パネルＭの上部に設けられているカードホルダＣを固定するためのネジを利用して本体部材１０１を固定することができる。

また、蓋部材１０２は、透明又は半透明の材料から形成されていることで、内部を透視可能で忘れ物をすることを防止でき、かつ蓋部材１０２が開いた状態で利用する際に、監視システムの監視視野を影響せず、蓋部材１０２による形成した監視カメラの死角を利用した不正操作等を回避できる。

さらに、本体部材１０１の収納部２０は、電磁波を遮蔽可能な材料から形成され、又は電磁波を遮蔽可能な材料で表面を覆うように形成されていることによって、収納部２０を利用した不正操作等を回避できる。

なお、上述した実施形態において、蓋部材１０２は、透明又は半透明の材料から形成されている構成について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。

また、上述した実施形態においては、収納部２０は、電磁波を遮蔽可能な材料から形成され、又は電磁波を遮蔽可能な材料で表面を覆うように形成されている構成について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、電磁波を遮蔽可能な材料で内面を覆うように形成してもよい。また、電磁波を遮蔽する必要がない場合、ＡＢＳ等の樹脂材料から形成するようにしてもよい。

さらに、上述した実施形態において、遊技機用収納装置１００は、隣接するパチンコ台の間の空間に設置する例を説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えばスロット台やパチスロ台等の他の遊技機の間の空間に設置するようにしてもよい。また、本考案の遊技機用収納装置を、遊技機以外の互いに並設された機器の間の空間に設置する収納装置に適用してもよいし、隣接する機器の間ではなく、比較的に幅狭の空間に設置する収納装置に適用してもよい。

１０ 開口部
１１ 凹部
１２、１３、１４ スリット
１５ 指挿入凹部
１６ 溝
１７ 貫通穴
１７ａ 凹陥部
１８ 軸受
１９ 嵌合部
２０ 収納部
２１ 後端板
２２ 頂面板
２３ 底面板
２４ 左側面板
２５ 右側面板
３１ 前面板
３２、３３ 側面板
３２ａ、３２ｂ、３３ａ、３３ｂ角部
３４ 先端板
３５ 軸穴
１００ 遊技機用収納装置
１０１ 本体部材
１０２ 蓋部材
１０３ 軸
１０４ ボルト
１０５ 袋ナット
Ｃ カードホルダ
Ｄ カップホルダ
Ｐ パチンコ台
Ｍ パネル
Ｎ 開口

Claims (6)

1. 隣接する遊技機間の隙間を覆うパネルに設けられた開口に挿入されて装着され、前面に開口部を有し後方に箱状の収納部を有する本体部材と、
   下端部を中心にして回動するように該本体部材に取付けられ、前記開口部を閉成可能な前面板と該前面板の側方に該前面板と連続して形成された一対の側面板と前記前面板の先端部から立ち上がって設けられた先端板とを有する蓋部材とを備え、
   前記本体部材の前記収納部の側方外側には、前記蓋部材の前記一対の側面板を挿入可能な一対のスリットが設けられていることを特徴とする遊技機用収納装置。
2. 前記本体部材の前記開口部の下端には、前記パネルの前記開口の縁端に嵌合する溝が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の遊技機用収納装置。
3. 前記本体部材の前記開口部の上端部には、前記蓋部材を開く際に指を該蓋部材の上端に引っ掛けるための凹部が設けられていることを特徴とする請求項１又は２に記載の遊技機用収納装置。
4. 前記本体部材の前記開口部の上方には、該本体部材を前記パネルに固定するための貫通穴と、前記パネルの上部に設置されるカードホルダの下端を嵌入可能な嵌合部とが設けられていることを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の遊技機用収納装置。
5. 前記蓋部材は、透明又は半透明の材料から形成されていることを特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載の遊技機用収納装置。
6. 前記本体部材の前記収納部は、電磁波を遮蔽可能な材料から形成されているか、又は電磁波を遮蔽可能な材料で表面が覆われていることを特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載の遊技機用収納装置。

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