JP5935018B2 - ロッカー装置 - Google Patents
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Description
また、本発明においては、当該ロッカー装置の下端部に、該下端部の前方に蹴込み状空間を形成するように前面を前記下段側の収納室の前面よりも後退させた台輪状部を更に設けてもよい。
なお、以下の実施形態では、それぞれが同方向に向けて開口するロッカー装置の各収納室の開口に対面した使用者を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向及び左右方向等の方向を原則的に説明する。
本実施形態に係るロッカー装置1は、それぞれが前方に開口する上下に複数段の収納室10,20と、これら収納室10,20の開口をそれぞれに開閉する施解錠可能とされた扉17,27と、を備えている。
また、ロッカー装置1は、図1(b)に示すように、下段側の収納室20を、上段側の収納室10よりも奥行寸法が大きくなるように前方に向けて突出させてこの下段側の収納室20に突出収納部26を設けている。つまり、下段側収納室20の奥行寸法(内寸)D2を、上段側収納室10の奥行寸法(内寸)D1よりも大きくするようにして下段側収納室20の前方側部位に、上段側収納室10よりも前方側に突出する突出収納部26を設けている。
つまり、収納室毎に高さ寸法を変えて収納容量を変える構成と比べて、当該ロッカー装置1自体の高さ寸法を比較的に低くすることができ、収納容量の異なる複数の収納室を効率的に設けることができる。つまりは、当該ロッカー装置1の高さを抑えながらも上下の収納室10,20の段数を効率的に確保することができる。また、下段側収納室20を奥行方向に大きくしているので、例えば、長尺の被収納物を収納した際に、収納室を縦長とする構成と比べて、扉27の開放時等における被収納物の前方側への倒れ等を抑制することができ、安全性を向上させることもできる。
また、下段側収納室20に、上記のような突出収納部26を設けているので、下段側収納室20と上段側収納室10との境に段差部が形成される。従って、この段差部に荷物等の被収納物を仮置き等することができ、使い勝手を向上させることができる。例えば、上段側収納室10に被収納物を出し入れ等する際に、上記段差部に仮置き等することができるので、使い勝手を向上させることができる。
この下段側収納室20の奥行寸法D2としては、上記同様の観点や突出寸法D3、扉の納め態様等に応じて、適宜、設定可能である。この下段側収納室10の奥行寸法D2を、例えば、300mm〜1000mm程度としてもよく、図例では、500mm程度とした例を示している。
複数段の上段側収納室10は、図2及び図4に示すように、それぞれ略同様の構成とされており、上板部11、底板部12、左右の側板部13,13及び背板部14によって収納空間が区画され、前方に開口する略直方体箱形状とされている。
複数段の下段側収納室20は、図2及び図4に示すように、それぞれ略同様の構成とされており、上板部21、底板部22、左右の側板部23,23及び背板部24によって収納空間が区画され、前方に開口する略直方体箱形状とされている。
本実施形態では、上述のように、これら各扉17,27は、各扉17,27を閉鎖させた状態において、各収納室10,20の前方開口縁手前にアウトセット状に納められる構成とされている。なお、各収納室10,20の前方開口縁部に、略全周に亘って前方に向けて突出する突出片を設け、各扉17,27を、閉状態における後方側に開口した薄型箱形状とし、各収納室10,20の突出片を受け入れるようにしてアウトセット状に閉鎖する構造としてもよい。この場合は、各収納室10,20の突出片の基端部を、各収納室10,20の前方開口縁前面15,25として把握するようにしてもよい。また、各扉17,27の開閉態様としては、蝶番等の回動連結部材によって各扉17,27と各収納室10,20の一側部等とを連結して開閉可能とする態様としてもよく、回動軸と軸受部との組み合わせにより、開閉可能とする態様としてもよい。また、各扉17,27に取手等の手掛部を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、この段差天板3の上面3aを、最上段の下段側収納室20の突出収納部26の上面3aとして把握し、この上面3aを当該ロッカー装置1の高さ寸法H1の1/2以上の高さに位置させている。なお、最上段の下段側収納室20の突出収納部26の上板部21aの上面を、最上段の下段側収納室20の突出収納部26の上面として把握するようにしてもよい。
この上面天板4は、その左右寸法(幅寸法)が横並びに配設された複数のロッカー本体2,2のそれぞれの幅寸法を足し合わせた幅寸法と略同一寸法とされている。また、この上面天板4の前後寸法(奥行寸法)は、各ロッカー本体2,2の上段側収納室10の閉状態とされた扉17の前面17aから各ロッカー本体2,2の背面までの前後寸法と略同一寸法とされている。なお、このような上面天板4を設けないようにしてもよい。
また、このような台輪状部5を設けることで、最下段の下段側収納室20が当該ロッカー装置1の設置面から浮くように設けられることとなるため、この最下段の下段側収納室20に被収納物を出し入れする際における使い勝手を向上させることもできる。
また、各ロッカー本体2,2の各収納室10,20を区画する各板部や各扉は、金属系材料や、硬質合成樹脂系材料、木質系材料等から適宜、形成されたものとしてもよい。
また、本実施形態では、複数のロッカー本体2,2を横並びに配設したロッカー装置1を例示しているが、単一のロッカー本体2からなるロッカー装置1としてもよい。
また、本実施形態では、下段側収納室20の段数を上段側収納室10の段数よりも多くした例を示しているが、下段側収納室20の段数を上段側収納室10の段数よりも少なくするようにしてもよい。つまりは、当該ロッカー装置1の設置面から最上段の下段側収納室20の突出収納部26の上面3aまでの高さ寸法H2を、ロッカー装置1の高さ寸法H1の1/2未満としてもよい。
また、本実施形態では、各収納室10,20の各扉17,27を、同一モジュールとした例を示しているが、それぞれの扉を異なる構成とされたものとしてもよい。
また、本実施形態では、上段側収納室10及び下段側収納室20の開口幅寸法W及び開口高寸法Hをそれぞれ略同一寸法とした例を示しているが、それぞれの収納室10,20の開口幅寸法W及び開口高寸法Hの両方または一方を異なる寸法としてもよい。
3a 段差天板の上面(最上段の下段側収納室の突出収納部の上面)
5 台輪状部
5a 台輪状部の前面
10 上段側収納室
17 扉
17a 上段側収納室の前面
20 下段側収納室
26 突出収納部
27 扉
27a 下段側収納室の前面
D1 上段側収納室の奥行寸法
D2 下段側収納室の奥行寸法
D3 突出寸法
H1 ロッカー装置の高さ寸法
H2 設置面から段差天板の上面までの高さ寸法
Claims (3)
- それぞれが前方に開口する上下に複数段の上段側収納室と、これら上段側収納室の下側に設けられ、それぞれが前方に開口する上下に複数段の下段側収納室と、これら上段側収納室及び下段側収納室の各開口をそれぞれに開閉する施解錠可能とされた扉と、を備え、
前記下段側収納室には、当該下段側収納室の奥行寸法を前記上段側収納室の奥行寸法よりも大きくするように前方に向けて突出した突出収納部がそれぞれに設けられており、
前記上段側収納室の前面から前記下段側収納室の前面までの突出寸法を、前記上段側収納室の奥行寸法の1/2以上とした構成とされ、
最上段の下段側収納室の突出収納部の上面を当該ロッカー装置の高さ寸法の1/2以上の高さに位置させた構成とし、かつ、当該ロッカー装置の設置面から前記最上段の下段側収納室の突出収納部の上面までの高さ寸法を、成人の腰高さ程度としたことを特徴とするロッカー装置。 - 請求項1において、
前記下段側収納室の奥行寸法を前記上段側収納室の奥行寸法の2倍未満としたことを特徴とするロッカー装置。 - 請求項1または2において、
当該ロッカー装置の下端部に、該下端部の前方に蹴込み状空間を形成するように前面を前記下段側収納室の前面よりも後退させた台輪状部を更に設けたことを特徴とするロッカー装置。
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