JP3174052U - 手袋 - Google Patents

Abstract

【課題】デザイン性に富み、かつ導電性タッチパネルの操作が可能な手袋を提供する。
【解決手段】指袋１、２を有する手袋であって、指袋１、２の指の腹に相当する部分に、導電性繊維の糸で刺繍１１、２１が施されている。手袋Ｇをはいたままの手で導電性タッチパネルを操作したとき、指先部分は電気を通すので、携帯電話等の導電性タッチパネルを作動させることができる。また、種々の生地で手袋Ｇを形成できるので、生地の選択の自由度が広く、デザイン性に富む。
【選択図】図１

Description

本考案は、手袋に関する。さらに詳しくは、手袋をはいたままで静電式タッチパネルを操作できる手袋に関する。

最近、静電容量式のタッチパネルを搭載した携帯電話やその他各種の電子機器が増えつつある。
静電式タッチパネルは、パネル表面に指が触れたときの電荷の変化を検出するため、指とパネルとの間に電気を通さない物質があると、うまく操作できない。したがって、非通電性素材で作られた手袋をはいたままでは携帯電話等のタッチパネルを操作することはできない。
もちろん、手袋を外せば携帯電話を操作できるが、寒い屋外では、できることなら手袋を外したくない。

上記事情に鑑み、本出願人は、指袋の先端部を導電性繊維の糸で編成した手袋を考案している（特許文献１）。
本手袋によれば、指袋の先端部は通電性を有しているので、手袋をはいたままの手で導電性タッチパネルを操作しても、指先部分は電気を通すので、携帯電話等の導電性タッチパネルを作動させることができる。

しかるに、上記従来の手袋は、導電性繊維の糸で指袋の先端部を編成するために、手袋を形成する生地の種類が限られ、手袋のデザインの幅が限られたものであった。

実用新案登録第３１６０２１１号公報

本考案は上記事情に鑑み、デザイン性に富み、かつ導電性タッチパネルの操作が可能な手袋を提供することを目的とする。

第１考案の手袋は、指袋を有する手袋であって、前記指袋の指の腹に相当する部分に、導電性繊維の糸で刺繍が施されていることを特徴とする。
第２考案の手袋は、親指袋と人差指袋を有する手袋であって、前記親指袋と前記人差指袋のそれぞれの指の腹に相当する部分に、導電性繊維の糸で刺繍が施されていることを特徴とする。

第１考案によれば、指袋の指の腹に相当する部分に導電性繊維の糸で刺繍が施されているので、この部分は通電性を有している。したがって、手袋をはいたままの手で導電性タッチパネルを操作したとき、指先部分は電気を通すので、携帯電話等の導電性タッチパネルを作動させることができる。また、種々の生地で手袋を形成できるので、生地の選択の自由度が広く、デザイン性に富む。
第２考案によれば、導電性タッチパネルを操作する際によく用いられる親指と人差指で、導電性タッチパネルを操作できるので、とくに冬期に屋外で携帯電話やその他の電子機器を操作するのに便利である。

本考案の一実施形態に係る手袋の説明図である。

つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。
図１において、Ｇは手袋であり、通常の手袋と同様に手の甲と手の平を覆う本体部につなげて親指袋１と人差指袋２を有している。中指袋と薬指袋と小指袋は、別々の指袋になったものも、一体の指袋になったものも、本考案に含まれる。

上記手袋Ｇにおける親指袋１と人差指袋２の指の腹に相当する部分には、導電性繊維の糸で刺繍１１、２１が施されている。

導電性繊維としては、特に制限なく広い範囲のものから選択でき、例えば、繊維の芯部にカーボンブラック、金属（例えば、銅や銀）、金属酸化物等の導電物質を含有する芯鞘型複合紡糸繊維や、繊維表面に金属（例えば、銅や銀）を蒸着したもの、さらに金属繊維や炭素繊維、イオン導電性ポリマーからなる繊維等の導電性材料からなるもの等の公知の導電性繊維を使用できる。

このように、親指袋１と人差指袋２の指の腹に相当する部分に導電性繊維の糸で刺繍１１、２１が施されているので、この部分は通電性を有している。したがって、手袋をはいたままの手で携帯電話やその他各種の電子機器の導電性タッチパネルを親指や人差指で、軽くタッチしたり、サッとなでるように接触すると、それだけで接触部位の電荷が変化するので、静電式タッチパネルを備えた携帯電話や各種電子機器などを操作することができる。

また、刺繍１１、２１を施すことにより、手袋Ｇのデザイン性を向上させることができる。
なお、本実施形態における刺繍１１、２１は、６枚の花弁の形であるが、これに代えて、星形やハート形など種々の形の刺繍を施してもよい。

本考案の手袋Ｇは、伸縮性のある繊維の糸を編機で編んだニット等の伸縮の効く編物地の他、綿、ナイロン、皮等、種々の生地で形成することができる。そのため、生地の選択の自由度が広く、デザイン性に富む。

つぎに、本考案の他の実施形態を説明する。
図１の実施形態では、親指袋１と人差指袋２の指の腹に相当する部分に刺繍１１，２１を施したが、これを親指袋１と人差指袋２のいずれか一方の指の腹に相当する部分に刺繍を施すようにしてもよい。
また、親指袋１と人差指袋２以外にも、中指袋、薬指袋、小指袋の指の腹に相当する部分に導電性繊維の糸で刺繍を施してもよい。
ただし、導電性タッチパネルを操作する際によく用いられるのは親指と人差指であるので、図１の実施形態でも、冬期に屋外で携帯電話やその他の電子機器を操作するのに便利である。

上記各実施形態において、各指袋の指の腹に相当する部分に施す刺繍は、導電性繊維の糸のみを使って施してもよく、導電性繊維の糸と非導電性繊維の糸を混合して施してもよい。

また、指袋の指の腹に相当する部分以外の部分にも導電性繊維の糸で刺繍を施してもよい。もちろん、非導電性繊維の糸で刺繍を施してもよい。

１ 親指袋
２ 人差指袋
１１ 刺繍
２１ 刺繍

Claims (2)

1. 指袋を有する手袋であって、
   前記指袋の指の腹に相当する部分に、導電性繊維の糸で刺繍が施されている
   ことを特徴とする手袋。
2. 親指袋と人差指袋を有する手袋であって、
   前記親指袋と前記人差指袋のそれぞれの指の腹に相当する部分に、導電性繊維の糸で刺繍が施されている
   ことを特徴とする手袋。

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