JP3173978B2 - 衣服仕上げ装置 - Google Patents

衣服仕上げ装置

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JP3173978B2
JP3173978B2 JP31365895A JP31365895A JP3173978B2 JP 3173978 B2 JP3173978 B2 JP 3173978B2 JP 31365895 A JP31365895 A JP 31365895A JP 31365895 A JP31365895 A JP 31365895A JP 3173978 B2 JP3173978 B2 JP 3173978B2
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幸男 宮田
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幸男 宮田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、ジーパ
ン、パンツ、スカート等の衣服に付いた不必要な皺を取
除くときに用いられる衣服仕上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような衣服を蒸らし処理
する方法としては、例えば、所定形態に形成させた衣服
被覆台を任意方向に回転させながら、同衣服被覆台に被
覆セットされた衣服にスチームを外側から吹付けて蒸ら
し処理する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
して衣服被覆台に被覆セットされた衣服を蒸らし処理す
る場合、衣服全体をスチームにより外側から蒸らし処理
するので、直接吹付けられるスチームにより衣服が部分
的に蒸らし処理され、衣服の一部に付いた不必要な皺は
取除くことができるが、衣服に直接吹付けられなかった
スチームは周囲に拡散してしまうため、衣服全体を均一
に蒸らし処理することが困難である。且つ、蒸らし処理
時に於いて、室内或いは大気中にスチームが大量放出さ
れてしまうため、1枚分の衣服を蒸らし処理するときに
大量のスチームを供給しなければならず、蒸らし作業に
手間及び時間が掛かるだけでなく、作業能率が悪いとい
う問題点を有している。
【0004】この発明は上記問題に鑑み、衣服被覆台に
被覆した衣服を所定形態に緊張した後、該衣服内部にス
チームや熱風等の雰囲気を供給することにより、衣服全
体を均一に蒸らし処理及び乾燥処理でき、衣服に付いた
不必要な皺を確実に取除くことができると共に、仕上げ
作業の能率アップを図ることができる衣服仕上げ装置の
提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は
服が被覆される衣服被覆台を衣服収納室に設け、該衣
服被覆台に被覆された衣服にスチーム及び熱風を吹付け
て仕上げ処理する衣服仕上げ装置であって、上記衣服収
納室の前面側開口部に回転により該前面開口部を開閉す
る回転扉を設け、上記回転扉の前後取付け面に上記衣服
被覆台を設け、上記取付け面に、上記衣服被覆台に被覆
された衣服を所定形態に緊張する衣服緊張手段を設け、
前記衣服収納室に、上記回転扉を回転して衣服被覆台を
衣服収納室内に収納したとき、該衣服被覆台に被覆され
る衣服内にスチーム及び熱風を供給する雰囲気供給手段
を設けた衣服仕上げ装置であることを特徴とする。
【0006】請求項記載の発明は、上記請求項記載
の構成と併せて、上記衣服被覆台を、上記回転扉の上部
取付け面に上記衣服の腰部を被覆するための腰部被覆台
を設けて構成し、上記衣服緊張手段を、上記衣服の腰部
が最大寸法に緊張される形態に上記腰部被覆台を拡張す
る腰部緊張手段を設けて構成した衣服仕上げ装置である
ことを特徴とする。
【0007】請求項記載の発明は、上記請求項1又は
記載の構成と併せて、上記衣服被覆台を、上記回転扉
の下部取付け面に上記衣服の裾部を被覆するための裾部
被覆台を設けて構成し、上記衣服緊張手段を、上記衣服
の裾部が最大寸法に緊張される形態に上記裾部被覆台を
拡張する裾部緊張手段を設けて構成した衣服仕上げ装置
であることを特徴とする。
【0008】請求項記載の発明は、上記請求項1,
又は3記載の構成と併せて、上記衣服緊張手段を、上記
衣服被覆台を構成する腰部被覆台及び又は裾部被覆台を
上記衣服全体が最長寸法に伸張される方向に相対移動す
る衣服伸張手段を設けて構成した衣服仕上げ装置である
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の衣服仕上げ装置は、回転扉の前
面側に設けた衣服被覆台に衣服を被覆セットした後、回
転扉を回転して、衣服を衣服収納室内に収納し、同衣服
収納室の開口部を回転扉により閉塞する。衣服緊張手段
を駆動して、衣服を所定形態に緊張した後、雰囲気供給
手段を駆動して、衣服内にスチームを供給して内側から
蒸らし処理した後、熱風を供給して内側から乾燥処理す
る。一方、回転扉の後面側に設けた衣服被覆台に次の衣
服を被覆する。
【0010】請求項記載の衣服仕上げ装置は、上記請
求項記載の作用と併せて、回転扉の上部取付け面に設
けた腰部被覆台に衣服の腰部を被覆セットした後、腰部
緊張手段を駆動して、腰部被覆台に被覆された衣服の腰
部を最大寸法に緊張(例えば三方又は四方に衣服の腰部
を緊張)する。
【0011】請求項記載の衣服仕上げ装置は、上記請
求項1又は2記載の作用と併せて、回転扉の下部取付け
面に設けた裾部被覆台に衣服の裾部を被覆セットした
後、裾部緊張手段を駆動して、裾部被覆台に被覆された
衣服の裾部を最大寸法に緊張する。
【0012】請求項記載の衣服仕上げ装置は、上記請
求項1,2又は3記載の作用と併せて、衣服伸張手段を
駆動して、衣服全体が最長寸法に伸張される方向に腰部
被覆台又は及び裾部被覆台を相対移動させ、衣服に付い
た不必要な皺を延ばす。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、衣服被覆台に被覆さ
れた衣服を所定形態に緊張した後、同衣服内部に供給さ
れるスチームや熱風等の雰囲気により膨らませるので、
衣服全体が雰囲気により満たされ、衣服全体を内側から
均一に蒸らし処理及び乾燥処理できる。且つ、衣服の腰
部及び裾部を所定形態に緊張した状態のまま立体的に仕
上げるので、衣服に付いた不必要な皺を確実に取除くこ
とができる。
【0014】しかも、衣服収納室の開口部を回転扉によ
り閉塞した状態のまま仕上げ作業を行うので、スチーム
や熱風等の雰囲気が室外に漏洩するのを確実に防止で
き、装置周囲の作業環境を良好な状態に保つことができ
る。
【0015】さらに、先に被覆した衣服の仕上げ作業に
要する時間を利用して、次に準備した衣服の被覆作業を
行うことで、衣服収納室内に収納した衣服の仕上げ作業
が終了するまで作業を休止又は待機する必要が無く、且
つ、衣服の裾部を伸張しながら回転扉を回転すること
で、衣服収納時に要する動作時間が短縮され、仕上げ作
業の能率アップを図ることができる。
【0016】さらにまた、衣服全体を最長寸法に伸張し
て処理するので、衣服に付いた不必要な皺を延ばした状
態に仕上げることができる。
【0017】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。
【0018】図面は衣服の一例としてジーパンに付いた
不必要な皺を取除くときに用いられる衣服仕上げ装置を
示し、図1及び図6に於いて、この衣服仕上げ装置1
は、蒸らし室2の前面側開口部2aに軸支した回転扉3
を180度回転して、同回転扉3の前面側に取付けた腰
部被覆台4及び裾部被覆台5を前向けて回転移動停止し
た後、腰部被覆台4及び裾部被覆台5にジーパンAを被
覆セットする。再び回転扉3を180度回転して、蒸ら
し室2内にジーパンAを収納して同室の開口部2aを回
転扉3で閉塞する。先に被覆セットしたジーパンA内に
スチームGを供給して内側から蒸らし処理し、同室内の
スチームGを排気してからジーパンA内に熱風Hを供給
して内側から乾燥処理する。この後、回転扉3を180
度回転して、同回転扉3の前面側に取付けた腰部被覆台
4及び裾部被覆台5を前向けて回転移動停止した後、腰
部被覆台4及び裾部被覆台5から処理済みのジーパンA
を取外して回収し、次に準備した未処理のジーパンAを
被覆セットして仕上げ作業を継続する。且つ、先に被覆
したジーパンAの仕上げ作業に要する時間を利用して、
回転扉3の後面側に取付けた腰部被覆台4及び裾部被覆
台5に未処理のジーパンAを被覆セットする。
【0019】上述した蒸らし室2は、同室前部を全面開
放してなる開口部2aに回転扉3を開閉可能に取付ける
と共に、同開口部2aの上縁側中央部及び下縁側中央部
に固定した各軸受部6,6と、回転扉3の上縁側中央部
及び下縁側中央部に突設した各支持軸7,7とを回転可
能に軸受して、各支持軸7,7を回転中心として回転扉
3を任意方向に手動回転(例えば、180度又は360
度)に軸受している。なお、減速機付きモータ(図示省
略)の駆動力により上述した回転扉3を回転駆動するも
よい。
【0020】一方、蒸らし室2上部に形成した吹出し口
2bに3本の各噴射ノズル8…を下向きに垂設し、各噴
射ノズル8…を一つに集合して蒸気発生器(図示省略)
に連通接続し、蒸気発生器(図示省略)から供給される
スチームGを各噴射ノズル8…から均等に夫々吐出す
る。且つ、同室上部に配設したブロワ9と吹出し口2b
とを互いに連通接続して、同室内部に放出されたスチー
ムGをブロワ9の吸気作用により吹出し口2bを介して
強制排気する。又は、加熱ヒータ(図示省略)により加
熱された熱風Hをブロワ9の送気作用により吹出し口2
bを介して室内に送気する。
【0021】前述した腰部被覆台4は、図2、図3に示
すように、上述した回転扉3の上端側前後部に各天井板
10,10を固定し、各天井板10,10の下面側中央
部に上述した蒸らし室2の吹出し口2bと対向して各吹
出し孔10a,10aを形成し、上述した回転扉3を1
80度回転したとき、蒸らし室2に形成した吹出し口2
bと、天井板10に形成した吹出し孔10aとを互いに
連通する。且つ、吹出し孔10aを中心とする前後位置
に各整形板11,12を相対向して垂設し、同吹出し孔
10aを中心とする左右位置に各整形板13,14を相
対向して垂設すると共に、各整形板11,12,13,
14の整形面全体に多数個の各孔部11a,12a,1
3a,14aを所定間隔に隔てて形成し、各整形板1
1,12,13,14の整形面をジーパンAの腰部Aa
内面と対応する曲面形状に夫々形成している。
【0022】上述した整形板11は、天井板10に形成
した吹出し孔10aの前側縁部に整形板11を垂直固定
し、天井板10の前端側中央部に押えアーム15を上下
回動可能に軸支し、同押えアーム15の下端部に上述し
た整形板11の前面側中央部と対向して押え板16を固
定し、天井板10の前側上部に固定した押え用シリンダ
17を押えアーム15の基端部に連結すると共に、同押
えアーム15を長さ方向に対して伸縮調節可能に設けて
いる。つまり、押え用シリンダ17の作動により、整形
板11に被覆されたジーパンAの腰部Aa前面に押え板
16を押圧する押圧位置と、同押え板16を所定角度に
回動停止した待機位置とに押えアーム15を上下回動す
る。
【0023】前述した整形板12は、天井板10に形成
した吹出し孔10aの後側縁部に支持レール18を前後
方向に架設し、同支持レール18上に取付けた可動板1
9の前端部に整形板12を垂直固定し、回転扉3の上端
部に取付けた進退用シリンダ20をV字形の連結リンク
21を介して可動板19の後端部に連結し、進退用シリ
ンダ20の作動により、天井板10の吹出し孔10a内
に移動した前進位置と、ジーパンAの腰部Aa後面を後
方向に緊張する後退位置とに整形板12を前後移動す
る。
【0024】前述した各整形板13,14は、天井板1
0に形成した吹出し孔10aの両側縁部に各支持レール
22,22を左右方向に架設し、各支持レール22,2
2上に取付けた各可動板23,23の前端部に各整形板
13,14を垂直固定し、天井板10の両側端部に固定
した各進退用シリンダ24,24を各可動板23,23
の後端部に連結して、各進退用シリンダ24,24の作
動により、天井板10の吹出し孔10a内に移動した前
進位置と、ジーパンAの腰部Aa両面を左右方向に緊張
する後退位置とに各整形板13,14を左右移動する。
【0025】前述した裾部被覆台5は、図4、図5に示
すように、回転扉3の中央平面部に各支持レール25,
25を上下方向に架設し、各支持レール25,25上に
取付けた可動台26の下縁側両端部に左右一対の各裾引
下げ台27,27を取付けると共に、一方の支持レール
25側に近接して固定したロッドレス型の昇降用シリン
ダ28を可動台26の裏面側に連結して、上述した回転
扉3の回転動作と連動して昇降用シリンダ28を作動さ
せ、左右の各裾引下げ台27,27に対してジーパンA
の各裾部Ab,Abを被覆可能とする待機位置と、ジー
パンAの各裾部Ab,Abを最長寸法に伸張する降下位
置とに可動台26を垂直昇降する。
【0026】上述した各裾引下げ台27,27は、上述
した可動台26の下縁側両端部に各支持アーム29,2
9を任意角度に開角して水平固定し、各支持アーム2
9,29の先端部を各支持レール30,30の下面側中
央部に連結して、左右の各支持レール30,30を同一
高さに水平架設すると共に、各支持アーム29,29を
長さ方向に対して伸縮調節可能に設けている。且つ、支
持レール30上に取付けた各可動板31,31の上面側
に各裾被覆板32,32を鉛直固定し、支持レール30
の下面側中央部に固定した各進退用シリンダ33,33
を各可動板31,31の下面側に連結して、各進退用シ
リンダ33,33の作動により、ジーパンAの裾部Ab
よりも幅狭間隔に近接した待機位置と、被覆したジーパ
ンAの裾部Abを左右方向に緊張する拡張位置とに各裾
被覆板32,32を左右移動する。
【0027】且つ、各裾被覆板32,32の下端部に被
覆されるジーパンAの裾部Abに近接して、上述した支
持レール30の前面側中央部に反射型の光電センサSを
取付け、同光電センサSから出力される検知信号に基づ
いて昇降用シリンダ28を作動停止する。且つ、支持レ
ール30の前面側中央部に取付けた緊張用スイッチTの
スイッチ操作に連動して各進退用シリンダ33,33を
同期作動させ、一対の各裾被覆板32,32を拡張方向
に左右移動する。
【0028】つまり、裾引下げ台27を構成する各裾被
覆板32,32の下端部までジーパンAの裾部Abを被
覆したとき、裾部Abの「有り」を光電センサSが検知
すると共に、各裾被覆板32,32の下端部よりも上方
にジーパンAの裾部Abが若干引上げられ、同光電セン
サSから出力される検知信号が遮断されるまで昇降用シ
リンダ28を降下作動する。回転扉3の回転動作或いは
回転用スイッチ(図示省略)のスイッチ操作に連動して
昇降用シリンダ28を降下作動させ、各裾被覆板32,
32に被覆されたジーパンAの裾部Abが最長寸法に伸
張される高さ位置まで可動台26を垂直降下する。各裾
被覆板32,32に被覆されたジーパンAの裾部Abを
最長寸法に伸張することで、各裾被覆板32,32の下
端部よりも上方にジーパンAの裾部Abが若干引上げら
れ、光電センサSから出力される検知信号が遮断される
と同時に昇降用シリンダ28を降下停止して、各裾被覆
板32,32に被覆したジーパンAの裾部Abを最長寸
法に引伸ばした状態に保持する。
【0029】且つ、図6に示すように、装置前部に配設
した各フットスイッチ35,36,37,38の足踏み
操作により処理動作を作動及び停止する。つまり、起動
用のフットスイッチ35を足踏み操作して処理動作を開
始し、衣服緊張用及び緊張解除用の各フットスイッチ3
6,37を足踏み操作して腰部被覆台4を構成する整形
板11と対向する方向に押え板16を上下回動し、各整
形板12,13,14をジーパンAの腰部Aaが緊張さ
れる方向及び緊張が解除される方向に進退動作し、手動
回転用のフットスイッチ38を足踏み操作して回転扉3
を任意方向に手動回転する。
【0030】且つ、装置側部に配設した制御パネル39
に各タイマースイッチ40,41,42及び各押しボタ
ン43,44,45,46を配列し、各タイマースイッ
チ40,41,42の回動操作により衣服に対応して処
理時間を設定し、各押しボタン43,44,45,46
のスイッチ操作により処理動作を作動及び停止する。
【0031】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、衣服仕上げ装置1によりジーパンAに付いた
不必要な皺を取除くときの処理動作を説明する。
【0032】先ず、図1、図6に示すように、蒸らし室
2の開口部2aに軸支した回転扉3を180度回転し
て、回転扉3の前面側に取付けた腰部被覆台4及び裾部
被覆台5を前向けて回転停止した後、上段側の腰部被覆
台4にジーパンAの腰部Aaを被覆セットし、下段側の
裾部被覆台5にジーパンAの各裾部Ab,Abを被覆セ
ットする。つまり、図2、図3に示すように、腰部被覆
台4を構成する各整形板11,12,13,14にジー
パンAの腰部Aaを前向けた状態のまま被覆した後、衣
服緊張用のフットスイッチ36を足踏み操作して、整形
板11に被覆されたジーパンAの腰部Aa前面を押え板
16で押圧固定する。同時に、後部整形板12を後方向
に後退させ、両側部の各整形板13,14を左右方向に
水平移動して、各整形板11,12,13,14により
ジーパンAの腰部Aaを所定サイズに緊張する。
【0033】次に、ジーパンAの各裾部Ab,Abを被
覆可能とする高さ位置に裾被覆台5を予め待機させ、図
4、図5に示すように、裾部被覆台5を構成する左右の
各裾引下げ台27,27のジーパンAの各裾部Ab,A
bを被覆して、各裾引下げ台27,27を構成する各裾
被覆板32,32の下端部までジーパンAの各裾部A
b,Abを被覆した後、各裾引下げ台27,27に取付
けた各緊張用スイッチT,Tをスイッチ操作して、各裾
引下げ台27,27を構成する一対の各裾被覆板32,
32によりジーパンAの各裾部Ab,Abを左右方向に
夫々緊張する。
【0034】次に、回転扉3の回転動作に連動して可動
台26を垂直降下させ、図7、図8に示すように、左右
の各裾引下げ台27,27に被覆したジーパンAの各裾
部Ab,Abが最長寸法に伸張される高さ位置まで可動
台26を垂直降下することで、各裾引下げ台27,27
に被覆したジーパンAの各裾部Ab,Abが最長寸法に
伸張されたとき、各裾引下げ台27,27を構成する各
裾被覆板32,32の下端部よりも上方にジーパンAの
各裾部Ab,Abが若干引上げられる。同時に、各光電
センサS,Sから出力される検知信号を遮断して可動台
26を降下停止させ、左右の各裾引下げ台27,27に
被覆したジーパンAの各裾部Ab,Abを最長寸法に引
伸ばした状態に保持する。且つ、ジーパンAの腰部Aa
及び各裾部Ab,Abを緊張した状態のまま蒸らし室2
内に収納して、同蒸らし室2の開口部2aを回転扉3に
より気密状態に閉塞する。
【0035】次に、図1に示すように、蒸らし室2に形
成した吹出し口2bと、回転扉3の天井板10に形成し
た吹出し孔10aとを互いに連通して、蒸気発生器(図
示省略)から供給されるスチームGを各噴射ノズル8…
から均等に吐出させ、天井板10の吹出し孔10aを介
して腰部被覆台4及び裾部被覆台5に被覆セットされた
ジーパンA内にスチームGを供給して内側から蒸らし処
理し、ジーパンA全体に付いた不必要な皺を除去する。
【0036】次に、各噴射ノズル8…を閉塞した後、蒸
らし室2の吹出し口2b及び天井板10の吹出し孔10
aを介して、同蒸らし室2内及びジーパンA内のスチー
ムGをブロワ9の吸気作用により排気し、加熱ヒータ
(図示省略)により加熱された熱風Hをブロワ9の送気
作用によりジーパンA内に供給して内側から乾燥させる
ことで、ジーパンA全体を均一に仕上げ処理することが
できる。
【0037】処理終了後、図8に示すように、回転扉3
を180度回転して、回転扉3の後面側に取付けた腰部
被覆台4及び裾部被覆台5を前向けて回転停止すると、
回転扉3の回転動作に連動して可動台26が垂直上昇
し、ジーパンAの各裾部Ab,Abを取外し可能とする
高さ位置に裾被覆台5を上昇復帰する。
【0038】裾部被覆台5に取付けた各緊張用スイッチ
T,Tをスイッチ操作して、各裾引下げ台27,27に
被覆されたジーパンAの各裾部Ab,Abを緊張解除
し、緊張解除用のフットスイッチ37を足踏み操作し
て、腰部被覆台4に被覆されたジーパンAの腰部Aaを
緊張解除した後、腰部被覆台4及び裾部被覆台5から処
理済みのジーパンAを取外して回収し、予め準備した未
処理のジーパンAを被覆セットして処理作業を継続す
る。
【0039】且つ、回転扉3の前面側又は後面側に取付
けた腰部被覆台4及び裾部被覆台5に被覆セットされた
ジーパンAの蒸らし処理及び仕上げ処理に要する時間を
利用して、他方の腰部被覆台4及び裾部被覆台5に未処
理のジーパンAを被覆セットすることで、蒸らし室2内
に収納されたジーパンAの処理が終了するまで待機する
必要が無く、次に準備したジーパンAの被覆作業が行え
る。
【0040】以上のように、回転扉3に取付けた腰部被
覆台4及び裾部被覆台5にジーパンAを被覆セットして
所定形態に緊張した後、同ジーパンA内に供給されるス
チームGや熱風H等の雰囲気により膨らませるので、ジ
ーパンA全体が雰囲気により満たされ、ジーパンA全体
を内側から均一に蒸らし処理及び乾燥処理できる。
【0041】且つ、腰部被覆台4によりジーパンAの腰
部Aaを緊張し、裾部被覆台5によりジーパンAの裾部
Abを緊張して、ジーパンAを所定形態に緊張した状態
のまま立体的に仕上げるので、ジーパンAの腰部Aa及
び裾部Abに付いた不必要な皺を確実に取除くことがで
きる。
【0042】しかも、蒸らし室2の開口部2aを回転扉
3により閉塞した状態のまま仕上げ作業を行うので、ス
チームGや熱風H等の雰囲気が室外に漏洩するのを確実
に防止でき、装置周囲の作業環境を良好な状態に保つこ
とができる。
【0043】さらに、先に被覆したジーパンAの仕上げ
作業に要する時間を利用して、次に準備したジーパンA
の被覆作業を行うことで、蒸らし室2内に収納したジー
パンAの仕上げ作業が終了するまで作業を休止又は待機
する必要が無く、且つ、回転扉3の回転動作に連動して
左右の各裾引下げ台27,27に被覆したジーパンAの
各裾部Ab,Abを伸張することで、ジーパンAの収納
時に要する動作時間が短縮され、仕上げ作業の能率アッ
プを図ることができる。
【0044】さらにまた、ジーパンA全体を最長寸法に
伸張して処理するので、ジーパンAに付いた不必要な皺
を延ばした状態のまま仕上げることができる。
【0045】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の衣服は、実施例のジーパンAに対
応し、以下同様に、衣服収納室は、蒸らし室2に対応
し、衣服被覆台は、腰部被覆台4と、裾部被覆台5とに
対応し、雰囲気供給手段は、蒸らし室2の吹出し口2b
と、天井板10の吹出し孔10aと、噴射ノズル8と、
ブロワ9とに対応し、衣服緊張手段は、後述する腰部緊
張手段と、裾部緊張手段と、衣服伸張手段とに対応し、
腰部緊張手段は、各整形板11,12,13,14と、
押えアーム15と、押え板16と、押え用シリンダ17
と、支持レール18,22と、可動板19,23と、進
退用シリンダ20,24とに対応し、裾部緊張手段は、
裾部被覆台5を構成する裾引下げ台27と、支持アーム
29と、支持レール30と、可動板31と、裾被覆板3
2と、進退用シリンダ33とに対応し、衣服伸張手段
は、裾部被覆台5を構成する支持レール25と、可動台
26と、裾引下げ台27と、昇降用シリンダ28と、支
持アーム29とに対応するも、この発明は、上述の実施
例の構成のみに限定されるものではない。
【0046】上述した実施例では、ジーパンAに付いた
皺を取除くときの処理動作を説明しているが、例えば、
スカート(図示省略)に付いた不必要な皺を取除く場
合、回転扉3に取付けた腰部被覆台4にスカートの腰部
を被覆セットして緊張保持し、裾部被覆台5を構成する
左右の各裾引下げ台27,27にスカートの両側裾部を
被覆セットして緊張保持した後、被覆セットされたスカ
ート(図示省略)内にスチームGを供給して内側から蒸
らし処理するので、実施例と同様に、スカート全体に付
いた不必要な皺を除去することができる。
【0047】且つ、回転扉3に取付けた各被覆台4,5
を、例えば、スラックス、ブレザー、背広の上衣等の衣
服と対応する形態に形成又は交換することで、その他の
衣服に付いた皺を取除く作業に適用することができ、実
施例のジーパンAのみに用途が限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 衣服仕上げ装置による仕上げ作業を示す縦断
側面図。
【図2】 腰部被覆台を構成する各整形板の取付け状態
を示す正面図。
【図3】 各整形板の取付け状態を示す側面図。
【図4】 裾部被覆台を構成する各裾引下げ台の取付け
状態を示す正面図。
【図5】 各裾引下げ台の取付け状態を示す平面図。
【図6】 腰部被覆台及び裾部被覆台の待機状態を示す
正面図。
【図7】 腰部被覆台及び裾部被覆台の緊張状態を示す
正面図。
【図8】 回転扉の回転動作を示す正面図。
【符号の説明】
A…ジーパン Aa…腰部 Ab…裾部 G…スチーム H…熱風 1…衣服仕上げ装置 2…蒸らし室 2a…開口部 2b…吹出し口 3…回転扉 4…腰部被覆台 5…裾部被覆台 8…噴射ノズル 9…ブロワ 10…天井板 10a…吹出し孔 11,12,13,14…整形板 16…押え板 27…裾引下げ台 32…裾被覆板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衣服が被覆される衣服被覆台を衣服収納室
    に設け、該衣服被覆台に被覆された衣服にスチーム及び
    熱風を吹付けて仕上げ処理する衣服仕上げ装置であっ
    て、上記衣服収納室の前面側開口部に回転により該前面開口
    部を開閉する回転扉を設け、 上記回転扉の前後取付け面に上記衣服被覆台を設け、 上記取付け面に、上記 衣服被覆台に被覆された衣服を所
    定形態に緊張する衣服緊張手段を設け、 前記衣服収納室に、上記回転扉を回転して衣服被覆台を
    衣服収納室内に収納したとき、該衣服被覆台に被覆され
    る衣服内にスチーム及び熱風を供給する雰囲気供給手段
    を設けた衣服仕上げ装置。
  2. 【請求項2】上記衣服被覆台を、上記回転扉の上部取付
    け面に上記衣服の腰部を被覆するための腰部被覆台を設
    けて構成し、 上記衣服緊張手段を、上記衣服の腰部が最大寸法に緊張
    される形態に上記腰部被覆台を拡張する腰部緊張手段を
    設けて構成した請求項1記載の 衣服仕上げ装置。
  3. 【請求項3】上記衣服被覆台を、上記回転扉の下部取付
    け面に上記衣服の裾部を被覆するための裾部被覆台を設
    けて構成し、 上記衣服緊張手段を、上記衣服の裾部が最大寸法に緊張
    される形態に上記裾部被覆台を拡張する裾部緊張手段を
    設けて構成した請求項1又は2記載の衣服仕上げ装置。
  4. 【請求項4】上記衣服緊張手段を、上記衣服被覆台を構
    成する腰部被覆台及び又は裾部被覆 台を上記衣服全体が
    最長寸法に伸張される方向に相対移動する衣服伸張手段
    を設けて構成した請求項1,2又は3記載の衣服仕上げ
    装置。
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