JP3173901U - 陶芸物 - Google Patents

陶芸物 Download PDF

Info

Publication number
JP3173901U
JP3173901U JP2011007402U JP2011007402U JP3173901U JP 3173901 U JP3173901 U JP 3173901U JP 2011007402 U JP2011007402 U JP 2011007402U JP 2011007402 U JP2011007402 U JP 2011007402U JP 3173901 U JP3173901 U JP 3173901U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soil
specific
clay
ceramic
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011007402U
Other languages
English (en)
Inventor
優 木下
Original Assignee
株式会社ゆう工房
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ゆう工房 filed Critical 株式会社ゆう工房
Priority to JP2011007402U priority Critical patent/JP3173901U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3173901U publication Critical patent/JP3173901U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

【課題】記念品として最適で、従来にない価値を生み出すことのできる陶芸物を提供する。
【解決手段】陶芸物である焼物本体1は、特定の色を有する粘土性の素地である陶土2に、素地の色とは異なる色を有する粒状の特定の土3を分散させて焼き上げた器を含み、特定の土を分散させた痕跡が表面に現れている。焼物本体は、陶土の表面に特定の土を含むコーティング膜により模様を形成して焼きあげ、コーティング膜は素地上に所定の厚みを有しており、膜上に粒子が凸状に現れており、コーティング膜中に特定の土を含んでいる、あるいは、特定の色を有する陶土の表面に形成したくぼみに異なる色の土を陶土に混ぜて埋め込んだ痕跡が現れている。
【選択図】図1

Description

この考案は、粘土性の陶土で形作り焼き固めた器や置物などのような陶芸物に関する。
例えば、結婚式において参列者に引き出物が手渡されるが、新郎新婦が引き出物を選ぶとき、その引き出物を見ただけで自分たちの結婚式の記念であると後々まで思い出させるものを希望する。引き出物として陶磁器などの器を選ぶことがあるが、市販されている陶磁器は、材質やデザインや模様などが予め決められた既製品が多い。包装箱などに記念品である旨の文字を印刷するだけで済ましてしまっている。しかし、包装箱などは捨ててしまうため、後にその陶磁器を見ても誰の結婚式の引き出物であったのか思い出として残らない。
また観光地を訪れて、その土地の名産品の陶磁器を購入しても、後々どこの観光地で購入したものか印象に残らないことが多い。
特許文献1には、任意の文字などを陶磁器の表面に描写する方法が記載されている。この方法を用いれば、陶磁器などにどのような記念であるかを文字によって表すことは可能である。
特開2001−233663号公報
しかし、陶磁器に文字を表すためには、陶磁器の購入者自身が文字を書き込む必要がある。このことは、購入者自身が陶磁器に対する造詣がなければ、十分な品質のものを制作できず、購入者自身に多大な負担がかかることになる。
そこで、この考案は、記念品として最適で、従来にない価値を生み出すことのできる陶芸物を実現することを目的とする。
この考案は陶芸物であって、特定の色を有する粘土性の素地に、素地の色とは異なる色を有する粒状の特定の土を分散させて焼き上げ、特定の土を分散させた痕跡が表面に現れていることを特徴とする。
より好ましくは、粒の形が表面に模様として現れているか、粒が表面から凸状の形状として現れている。模様あるいは形状により特定の土を分散させた痕跡として残すことができる。
より好ましくは、特定の土は、素地に対して20%以下の含有量である。含有量を20%以下にすることにより、形状を形作ったときにもろくなることがない。
より好ましくは、特定の土は、ガラス質、可塑性、溶融性の少なくともいずれかの性質を有している。このような性質を有しているので、窯で加熱したときに溶けて素地である陶土に溶け込みやすくなる。
この考案の他の局面は陶芸物であって、粘土性の素地の表面に特定の土を含むコーティング膜により模様を形成して焼きあげ、コーティング膜は素地上に所定の厚みを有しており、膜上に粒子が凸状に現れており、コーティング膜中に特定の土を含んでいる痕跡が現れている。
より好ましくは、特定の土は、泥状の土である。泥状であるため、コーティングしやすくなる。
この考案のさらに他の局面は陶芸物であって、特定の色を有する粘土性の素地の表面に素地とは異なる色の特定の土で模様を形成して焼き上げ、特定の土の模様の痕跡が表面に現れていることを特徴とする。
より好ましくは、特定の土の表面は、素地の表面と同一面を構成しているかあるいは凹凸面を有している。凹凸面を形成することにより、特定の土を埋め込んだ痕跡をより顕著に表すことができる。
より好ましくは、特定の土は、複数の異なる土を含む。新郎新婦の実家の土を混ぜて陶土に分散させることができる。
より好ましくは、素地は陶土である。陶土は粘土性があるので、器や置物を制作するのに好適である。
より好ましくは、陶芸物は陶磁器の器あるいは置物である。記念品として種々のものを提供できる。
この考案によれば、入手した土を素地に混入した痕跡あるいはコーティング膜中に特定の土を含んでいる痕跡が現れるので、月日が経ってもいつまでも世の中に他に存在しない陶芸物を最適な記念品として残すことができ、従来にない価値を生み出すことができる。
この考案の一実施形態の焼物本体1を示す正面図である。 図1に示した焼物本体1の縦断面図であり、(a)は縦断面図の一例であり、(b)は縦断面図の他の例である。 この考案の他の実施形態の焼物本体1aを示す正面図である。 図3に示した焼物本体1aの縦断面図である。 この考案のその他の実施形態の焼物本体1bを示す正面図である。 図1に示した焼物本体1の制作工程を示す図である。 包装部材20の外観図である。 焼物本体1を包装部材20で包装する作業を示す図である。 焼物本体1が包装された状態を示す外観図である。 図3に示した焼物本体1aの制作工程を示す図である。 図5に示した焼物本体1bの制作工程を示す図である。
この考案は、従来にない新たな試みとして、陶土に、記念となる実在の土を混在させて、実在の土を混在させたことを痕跡として残すことにより記念品として、従来にない価値を生み出す陶芸物を実現するものであり、図1および図2を参照して一実施形態について説明する。
陶芸物の一例の焼物本体1は、素地である陶土2中に特定の土3を分散させて湯のみ形状に成形して焼き上げたものである。たとえば、結婚式において新郎新婦から、それぞれの両親に対して、この世に他に存在しないものを結婚の記念としてプレゼントしたいという要望がある。そこで、新郎新婦のそれぞれの実家の特定の土3を採取して混ぜ合わせ、さらにその土3を焼物の素地である粘土性の陶土2に混ぜ合わせる。
ブライダル商品のみならず、観光として訪れた土地の土を持ち帰って陶土に混ぜ合わせて、器を形成してもよい。器の表面には、器を焼き上げた後、訪れた土地の土を混ぜ合わせた痕跡が現れるので、完成した陶芸物を見るたびに訪れた土地の思い出をいつまで経っても記念として残すことができる。
焼物本体1の形状は、湯のみに限ることなく、ビアカップ、茶碗、皿などであってもよい。また、焼物本体1の高さ、直径などの大きさは大、中、小のいずれでもよい。さらに焼物本体1として、時計のメカニズムを収納できるようにした置物や、筆入れやその他の置物などであってもよい。
焼物本体1は、底部4と、底部4の周縁部から上方に立ち上がる側壁部5とを含む。焼物本体1の素地は特定の色として第1の色を有する粘土性のある陶土2であり、陶土2に記念となる特定の土3が混ぜ合わされている。特定の土3は陶土2の色とは異なる第2の色を有し、たとえば粗めの砂や石を粉砕した粒子を含む。
陶土2の色と特定の土3は色が異なっているので、陶土2に特定の土3が分散していることが痕跡として現れている。特に、特定の土3として粒子を使用したとき、土3の粒子が陶土2の中に混じりあっているのみならず、図2(a)に示すように土3の粒子の形が側壁部3の表面に模様として現れているか、あるいは図2(b)に示すように土3の粒子の形自体が側壁部3から凸状に現れている。特定の土3が鉄分を含んでいれば、焼き上げると、赤茶っぽい色として表すことができる。その他の金属を含む土を用いてもよい。
なお、焼物本体1には、印花あるいは無地などの下地装飾が施され、キセト、青磁、土灰などの釉薬が塗布されて焼き上げられている。釉薬は焼物本体1の側壁部5の内面と外面が同じ色あるいは異なる色となるように塗布してもよい。また、焼物本体1の底部4に記念の土であることを説明するメッセージを入れるようにしてもよい。
焼き上げられた焼物本体1は、素地である陶土2自体が有している第1の色をベースとして、第2の色を有する土3の粒子が模様あるいは形状として現れる。したがって、同じ素地である陶土2で同じ形状の器を形作っても、土3の粒子自体はそれぞれ異なっているので、この世に他にない焼物を制作できる。図1、図2に示した焼物本体1は、記念品として配布される。
図3および図4は、この考案の他の実施形態の焼物本体1aを示す図であり、特に図3は正面図を示し、図4は縦断面図を示す。
焼物本体1aは、素地である陶土2で湯のみ形状に成形し、表面に特定の土6を含むコーティング膜により模様を形成して焼きあげたものである。この例においても、焼物本体1aの形状は、湯のみに限ることなく、ビアカップ、茶碗、皿などの器やその他の置物などであってもよい。
焼物本体1aは、図1と同様にして底部4と側壁部5とを含む。焼物本体1aの素地は粘土性のある陶土2であり、素地の表面に特定の土6を含むコーティング膜7により模様を形成して焼きあげて構成されている。特定の土6はコーティングするのに最適なように非粘土性、あるいは粘土性のどろ状の土が用いられており、細かい砂状の粒子8を含んでいる。コーティング膜7は素地の陶土2上に所定の厚みを有しており、コーティング膜7上に粒子8が凸状に現れる。粒子8は鉄分などの金属を含んでいてもよい。
焼物本体1aには、下地装飾が施され、釉薬が塗布されて焼き上げられている。焼き上げられた焼物本体1aの素地である陶土2に対して、コーティング膜7中に特定の土6を含んでいる痕跡が模様として現れている。したがって、同じ素地である陶土2で同じ形状の器を形作っても、コーティング膜7自体はそれぞれ異なっているので、この世に他にない焼物を制作できる。
図5はこの考案のその他の実施形態の焼物本体1bを示す図である。
この実施形態における焼物本体1bは、図1と同様にして底部4と側壁部5とを含む。焼物本体1bの素地は特定の色を有する粘土性のある陶土2であり、素地の表面に象嵌により文字や図形などにより模様を形成したものである。模様となる文字や図形などの部分にくぼみ13を形成し、その部分に陶土2とは異なる色を有する特定の土9を陶土に混ぜて埋め込む。くぼみ13は特定の土9を埋め込むために深さは浅くても深くてもよくあるいは外面から内面に貫通する溝であってもよい。また、くぼみ13を形成することなく、素地の表面に直接特定の土9で模様などを形成してもよい。くぼみ13に埋め込まれた特定の土9の表面は、陶土2の表面と均一であってもよく、あるいは陶土2の表面に対して突出、あるいはくぼんでいて凹凸面を構成していてもよい。凹凸面により、埋め込んだ痕跡をより顕著に表すことができる。
焼物本体1bには、下地装飾が施され、釉薬が塗布されて焼き上げられている。焼き上げられた焼物本体1bの素地である陶土2に対して、表面に形成された模様に素地とは色が異なる特定の土9を埋め込んだ痕跡が文字や図形などの模様として現れている。したがって、同じ素地である陶土2で同じ形状の器を形作っても、特定の土9自体はそれぞれ色が異なっているので、この世に他にない焼物を制作できる。
図6は、図1,2に示した焼物本体1を製作する手順を説明するための図である。
図6に示す(a1)〜(a7)、(b1)、(b2)を参照して、焼物本体1を製造する手順について説明する。
(a1)製造者側で陶土2を購入する。陶土2は、より好ましくは信楽の土や、唐津の土などの陶芸物の産地から出土される粘土性の陶土が用いられる。
(b1)消費者側は希望する特定の土3を入手する。土3として、例えば新郎,新婦の各実家の土を混ぜ合わせたもの、すなわち複数の異なる土が用いられる。土3として、その他に、北海道阿寒湖周辺の土、鹿児島の桜島の火山灰、富士山の土など旅行先の思い出の土を使用してもよい。より好ましくは、土3はふるいをかけて選ばれた比較的粗い粒子のものを使用する。土3は、粘土性でない砂などの粒状のものであり、ガラス質、可塑性、溶融性の少なくともいずれかの性質を有している。このような性質を有しているので、窯で加熱したときに溶けて素地である陶土に溶け込みやすくなる。消費者側で入手した土3を製造者側に提供する。
(b2)消費者は制作を希望する陶芸物の種類、大きさ、模様、色合いなどを製造者側に指示する。すなわち、陶芸物の種類として、器や置物などの輪郭、大きさとして大、中、小など、模様としての下地装飾として、例えば「白化粧ドボ掛け」、「白化粧刷毛目」、「白化粧印花紋」などのいずれかを指定し、色合いを決める釉薬は例えば「キセト」、「青磁」、「土灰」などのいずれかを指定する。
(a2)製造者側で陶土2と土3とを混ぜ合わせる。土3を陶土2に対して混ぜる割合は、土3が粘土性でない場合は、多くても20%以下にするのが好ましい。粘土性でない場合、多すぎると陶芸物を形成したときにもろくなるからである。
(a3)製造者側では、陶土2と土3とを混ぜ合わせた土を使用して轆轤を用いて、指定された陶芸物として、例えば器10を形作る。
(a4)製造者は、消費者から指定された下地装飾を器10に施し、釉薬を塗布する。下地装飾を施した後、素焼きしてもよい。
(a5)製造者は器10を窯に入れて焼き上げることにより焼物本体1が完成する。
(a6)製造者は完成した焼物本体1を包装する。包装のために図7に示す中抜きされた四角形状の枠部材21と、枠部材21の中抜き領域を覆うように枠部材21に張り付けられた透明シート22とからなる包装部材20を準備する。図8に示すように、二つの枠部材21によって焼物本体1を両側から挟み込み、一方の枠部材21と他方の枠部材21とを互いに連結する。その結果、図9に示すように、焼物本体1が包装部材20によって支持されて包装されることになる。このように包装された焼物本体1が透明シート22によって挟み込まれて支持されることにより、焼物本体1を消費者から見て可視状に包装できるので、プレゼントとしての付加価値をさらに高めることができる。
(a7)製造者は、包装部材20によって包装された焼物本体1を消費者に届ける。消費者は、自己が採取した土3を包含する焼物本体1を、入手できる。
このように、消費者は希望する土を持ち込むだけで、製造者側においてその土を焼物の素地の一部に含ませて陶芸物を製作できるので、この世に二つとない個性を備えるものを入手できる。したがって、プレゼント用としても非常に付加価値の高いものとなる。
従来は、消費者がこのような陶芸物を手に入れたい場合、消費者自ら陶芸物を製作しなければならなかった。そのためには、消費者自ら陶芸物を製作するための知識や技能を取得しなければならないが、それには時間と費用がかかる。
本願考案の実施例では、入手した土を混入した痕跡が現れるので、月日が経ってもいつまでも陶芸物を記念品として残すことができる。しかも、消費者は、混ぜ合わせようとする土のみを製造者に提供し、形状や模様などを指定するだけで、所望の陶芸物を簡単に入手できるので、わざわざ専門的な知識を取得する必要はなく、実質的な焼物の製造工程に携わることもない。
図10は、図3、図4に示した焼物本体1aを製作する手順を説明するための図である。次に、図10に示す(a11)〜(a17)、(b11)、(b12)を参照して、焼物本体1aを製造する手順について説明する。
(a11)製造者側で陶土2を購入する。
(b11)消費者側は希望する特定の土6を入手する。土6は細かい粒子状の土を含むどろ状のものである。
(b12)消費者は制作を希望する陶芸物の種類、大きさ、模様、色合いなどを製造者側に指示する。
(a12)製造者は陶土2を使用して轆轤を用いて器11を形作り、仮焼する。なお、製造者は、器11などの陶芸物は実際に制作することなく、他の焼物製造者から仕入れてもよい。
(a13)仮焼された器11の表面にコーティング膜7を形成する。コーティング膜7は、泥状の粘土に上記した記念となる特定の土6を混ぜたものを、仮焼された器11の表面に、所定の模様となるように筆などにより塗ることにより形成される。コーティング膜7は陶土2上に所定の厚みを有しており、膜上に粒子8が凸状に現れている。
(a14)製造者は、消費者から指定された下地装飾を器11に施し、釉薬を塗布する。下地装飾を器11に施した後、素焼きしてもよい。
(a15)製造者は器11を窯に入れて焼き上げることにより焼物本体1aが完成する。
(a16)製造者は完成した焼物本体1aを図6〜図8に示した包装部材20で包装する。
(a17)製造者は、包装部材20によって包装された焼物本体1aを消費者に届ける。
この実施例においても、焼物本体1aには、入手した土6を塗布した痕跡が現れるので、月日が経ってもいつまでも思い出として残すことができる。しかも、消費者は、混ぜ合わせようとする土6のみを提供するだけで、表面に土6をコーティングした所望の焼物本体1aを入手できるので、わざわざ専門的な知識を取得する必要はない。
図11は、図5に示した焼物本体1bを製作する手順を説明するための図である。次に、図11に示す(a21)〜(a27)、(b21)、(b22)を参照して、焼物本体1bを製造する手順について説明する。
(a21)製造者側で特定の色を有する陶土2を購入する。
(b21)消費者側は希望する特定の土9を入手する。土9は陶土2とは異なる色を有している。土9は、ガラス質、可塑性、溶融性の少なくともいずれかの性質を有している。
(b22)消費者は制作を希望する陶芸物の種類、大きさ、模様、色合いなどを製造者側に指示する。
(a22)製造者は陶土2を使用して轆轤を用いて器12を形作り、文字部分にくぼみ13を形成する。なお、製造者は、器12などの陶芸物は実際に制作することなく、他の焼物製造者から仕入れてもよい。
(a23)器12のくぼみ13に土9を陶土に混ぜて埋め込む。
(a24)製造者は、消費者から指定された下地装飾を器12に施し、釉薬を塗布する。下地装飾を器12に施したのち、素焼きしてもよい。
(a25)製造者は器12を窯に入れて焼き上げることにより焼物本体1bが完成する。
(a26)製造者は完成した焼物本体1bを図7〜図9に示した包装部材20で包装する。
(a27)製造者は、包装部材20によって包装された焼物本体1bを消費者に届ける。
この実施例においても、焼物本体1bには、陶土2に形成したくぼみ13に入手した土9を埋め込んだ痕跡が現れるので、月日が経ってもいつまでも思い出として残すことができる。しかも、消費者は、混ぜ合わせようとする土9のみを提供するだけで、表面に土9を埋め込んだ所望の焼物本体1bを入手できるので、わざわざ専門的な知識を取得する必要はない。
なお、上述の説明では、消費者が特定の土を製造者に提供し、製造者で器などを制作するようにしたが、これに限られることはない。例えば、陶芸教室において受講者が特定の土を持ち込み、講師の指導のもとに受講者自身が陶芸物を制作するようにしてもよい。
以上、図面を参照して本考案の実施の形態を説明したが、本考案は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、本考案と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本考案は、思い出の残る記念品として最適な陶芸物を提供するものであり、器や置物などに有利に利用される。
1,1a, 1 b 焼物本体、2 陶土、3,6,9 土、4 底部、5 側壁部、7 コーティング膜、8 粒子、10,11,12 器、12 くぼみ、20 包装部材、21 枠部材、22 透明シート。

Claims (11)

  1. 特定の色を有する粘土性の素地に、前記素地の色とは異なる色を有する粒状の特定の土を分散させて焼き上げ、前記特定の土を分散させた痕跡が表面に現れていることを特徴とする陶芸物。
  2. 前記粒の形が表面に模様として現れているか、粒が表面から凸状の形状として現れている、請求項1に記載の陶芸物。
  3. 前記特定の土は非粘土性の土であり、前記素地に対して20%以下の含有量である、請求項1または2に記載の陶芸物。
  4. 前記特定の土は、ガラス質、可塑性、溶融性の少なくともいずれかの性質を有している、請求項1〜3のいずれかに記載の陶芸物。
  5. 粘土性の素地の表面に特定の土を含むコーティング膜により模様を形成して焼きあげ、前記コーティング膜は素地上に所定の厚みを有しており、膜上に粒子が凸状に現れており、コーティング膜中に特定の土を含んでいる痕跡が現れている、陶芸物。
  6. 前記特定の土は、泥状の土である、請求項5に記載の陶芸物。
  7. 特定の色を有する粘土性の素地の表面に前記素地とは異なる色の特定の土で模様を形成して焼き上げ、前記特定の土の痕跡が表面に現れていることを特徴とする陶芸物。
  8. 前記粘土性の素地の表面にくぼみを形成して、そのくぼみに前記特定の土を含む土を埋込み、
    前記埋め込まれた特定の土の表面は、前記素地の表面と同一面を構成しているかあるいは凹凸面を有している、請求項7に記載の陶芸物。
  9. 前記特定の土は、複数の異なる土を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の陶芸物。
  10. 前記素地は陶土である、請求項1〜9のいずれかに記載の陶芸物。
  11. 前記陶芸物は、陶磁器の器あるいは置物である、請求項1〜10のいずれかに記載の陶芸物。
JP2011007402U 2011-12-15 2011-12-15 陶芸物 Expired - Fee Related JP3173901U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011007402U JP3173901U (ja) 2011-12-15 2011-12-15 陶芸物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011007402U JP3173901U (ja) 2011-12-15 2011-12-15 陶芸物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3173901U true JP3173901U (ja) 2012-02-23

Family

ID=48001101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011007402U Expired - Fee Related JP3173901U (ja) 2011-12-15 2011-12-15 陶芸物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3173901U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112299820A (zh) * 2020-11-16 2021-02-02 禹州市华龙钧窑有限公司 一种钧瓷工艺盘上凸起纹路的施釉方法
CN112299881A (zh) * 2020-11-16 2021-02-02 禹州市华龙钧窑有限公司 一种带有凸起纹路的钧瓷工艺盘的烧制工艺
CN114505944A (zh) * 2020-11-16 2022-05-17 禹州市华龙钧窑有限公司 一种钧瓷工艺盘上凸起纹路的制作方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112299820A (zh) * 2020-11-16 2021-02-02 禹州市华龙钧窑有限公司 一种钧瓷工艺盘上凸起纹路的施釉方法
CN112299881A (zh) * 2020-11-16 2021-02-02 禹州市华龙钧窑有限公司 一种带有凸起纹路的钧瓷工艺盘的烧制工艺
CN114505944A (zh) * 2020-11-16 2022-05-17 禹州市华龙钧窑有限公司 一种钧瓷工艺盘上凸起纹路的制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3173901U (ja) 陶芸物
KR101569971B1 (ko) 도자기의 표면 장식방법
JP3113219U (ja) 装飾ペンダント及びペンダント用基台
US9248694B2 (en) Method to create three dimensional image inside stone
Kanadai Curiosity Jumps: Adding Up the Layers
JP5731317B2 (ja) 文字・図柄入り陶磁器製品の製造方法
US912171A (en) Pottery ornamentation.
Clay Revealing William Hackwood: Josiah Wedgwood's Illustrious Craftsmen
KR101705953B1 (ko) 백자용 유약 조성물 및 이를 이용한 백자의 제조방법
KR20030072131A (ko) 레이어 기법을 이용한 기념품 및 그의 제작방법
JP3196938U (ja) 写真立てセット
Millet Some American Tiles
TW201208617A (en) Melamine product
Grant The makers of black basaltes
US776316A (en) Picture-frame.
JP2013035598A (ja) 陶磁器製品の包装方法
JPS60320Y2 (ja) 感温発色材
Hampson The Art of Industry
Ward-Jackson A.-E. Carrier-Belleuse, J.-J. Feuchère and the Sutherlands
Lightfoot From east to west: the early Roman glass industry
JP3196161U (ja) 平板
JP2002144794A (ja) 天然石製加工品およびその製造方法
Farmer et al. Portmeirion
RU2530841C1 (ru) Способ выполнения изобразительных работ
Barber So-Called" Red Porcelain," or Boccaro Ware of the Chinese, and Its Imitations

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3173901

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150201

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees