JP3173729U - スライド培養装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リムーバーを用いることなく、また、蓋体に突起を設けることなく、使用者がスライドに接着された仕切り部材を容易に且つ確実に剥離できるスライド培養装置を提供する。
【解決手段】本考案のスライド培養装置1は、略矩形のスライド2と、スライド2の表面に接着されて、生物試料を培養するための1又は複数の培養領域を画成する仕切り部材3と、仕切り部材3に着脱自在に配置される蓋体5とを備える。仕切り部材3は、スライド2の表面に略平行にスライド2の長手方向に突出する凸部37を有している。蓋体5を仕切り部材3から外して、蓋体5の周壁部53における蓋体5の短手方向に沿った部分57を、凸部37とスライド2の間に嵌め込むと、蓋体5の長手方向がスライド2の表面と略垂直になるように、蓋体5がスライド2上に立設される。
【選択図】図7

Description

本考案は、スライド上に画成された培養領域に細胞や細菌などの生物試料を培養するスライド培養装置に関する。
スライド培養法は、スライド上で細胞、細菌やウイルスなどの生物試料を培養して、顕微鏡による検査や観察、さらにはその後の標本保存を容易にする手法として広く知られている。スライド培養法で使用されるスライド培養装置には、特開平8−154661号に開示されているような、スライド上にて複数の試料を培養条件を変えて培養可能なスライド培養装置がある(特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている培養スライドキット(スライド培養装置)は、スライド12と、スライド12の上部表面30上に配置される仕切り14と、仕切り14をスライド12に剥離可能に接着する結合要素16と、仕切り14の上部を覆う取り外し可能なカバー66とを備えている(特許文献1の図1乃至図3参照)。仕切り14は、スライド12の上部表面30上の空間を格子状に仕切る壁部を有している。結合要素16は、接着剤18を有しており、仕切り14の下端とスライド12の上部表面30とを接着する。
スライド12の上部表面30上に仕切り14が接着された状態にて、仕切り14の壁部で仕切られた各培養領域(又はチャンバー)内には、培養される細胞や細菌などの生物試料と培地等との混合物が入れられて、これら培養領域がカバー66で覆われた状態で、試料が培養される。試料の培養が完了すると、仕切り14からカバー66が取り外され、さらには、仕切り14がスライド12から剥離される。スライド12の上部表面30には、スライド12上で培養された試料が、培養領域(又は培養条件)別に分離した状態で付着する。
特開平8−154661号
特許文献1に開示されているスライド培養装置では、仕切り14をスライド12から剥離する際に使用者がつかむタブ64が仕切り14の外面に突設されている。しかしながら、このようなタイプのスライド培養装置では、培養領域間で生物試料や培地等が混合するのを防止するために、スライド12に仕切り14を強固に隙間無く接着する必要がある。故に、タブ64がカバー66に設けられていても、実際にはそのタブ64をつかんでスライド12から剥離することが困難な場合が多い。
この問題に対処するために、特許文献1に開示されているタイプのスライド培養装置には、カバー66に楔状の突起を設け、タブ64とスライド12の間の隙間に該突起を差し込んで、仕切り14を押し上げるものが存在している。しかしながら、仕切り14がスライド12に強固に接着されている場合には、スライド12を押し上げようとしてカバー66を操作しても、突起が弾性的に変形するだけで仕切り14が剥離せず、さらには、突起が破損する事態も起こる。そのため、このタイプのスライド培養装置では、リムーバーと称される装置をスライド培養装置に付属させて、当該リムーバーを用いてスライド12から仕切り14を剥離することも行われている。しかしながら、リムーバーを保管したり、仕切り14を剥離するためにリムーバーにスライド培養装置をセッティングすることは、使用者にとって煩わしい。
本考案は、上記の問題を解決して、リムーバー等の別個の装置を用いることなく、また、カバーに突起を設けることなく、使用者がスライドから仕切りをより容易に且つより確実に分離又は剥離できるスライド培養装置を提供するものである。
本考案のスライド培養装置は、矩形板状のスライドと、前記スライドの表面に接着されて、生物試料を培養するための1又は複数の培養領域を画成する仕切り部材と、前記1又は複数の培養領域を覆うように前記仕切り部材に着脱自在に配置される蓋体とを備えるスライド培養装置において、前記蓋体は、前記1又は複数の培養領域を覆う矩形板状の主面部と、前記主面部の周縁から下方に延出して、前記仕切り部材を囲むロ字状の周壁部とを有しており、前記仕切り部材は、前記スライドの表面に略平行に前記スライドの長手方向に突出する凸部を有しており、前記蓋体を前記仕切り部材から外して、前記周壁部における前記蓋体の短手方向に沿った部分を前記凸部と前記スライドの間に嵌め込むと、前記蓋体の長手方向が前記スライドの表面と略垂直になるように、前記蓋体が前記スライド上に立設される。
さらに、本考案のスライド培養装置では、前記蓋体が前記スライド上に立設された状態にて、前記仕切り部材から離れるように前記蓋体を傾動させると、前記周壁部における前記蓋体の短手方向に沿った部分が起き上がり、前記スライドの表面から前記仕切り部材が剥離される。
また、本考案のスライド培養装置では、前記周壁部における前記蓋体の短手方向に沿った部分の厚さは、前記凸部の下面と前記スライドの表面の間の距離と同程度であるか若干短く、前記仕切り部材の短手方向に沿った前記凸部の長さは、前記蓋体の前記周壁部における前記蓋体の長手方向に沿った内壁面間の離間距離と同程度であるか若干短い。
本考案のスライド培養装置では、前記仕切り部材の前記凸部の隅は、R加工又は面取りされてよい。また、本考案のスライド培養装置では、上方及び側方に延出する延出部が、前記周壁部の挿入部分側を除いて前記主面部の周縁に沿ってコ字状に前記主面部の上面側に形成されており、前記1又は複数の培養領域を覆うように前記仕切り部材に配置された前記蓋体の上に、別個のスライド培養装置が載置される。
本考案のスライド培養装置では、一般的な構成又は形状を有する蓋体を利用して、スライドから仕切り部材が分離又は剥離される。蓋体の長手方向がスライドの表面と略垂直になった状態から蓋体が傾動するので、蓋体の可動域が、上述したカバーに突起を設けたスライド培養装置と比較して、十分に確保され、さらに、蓋に加えた力が梃子の原理によって効果的に仕切り部材に作用する。また、蓋体の周壁部に力が加わることから、上述したカバーに突起を設ける場合よりも変形し難く強度的に有利である。
凸部の下面と前記スライドの表面の間の距離を、周壁部における蓋体の短手方向に沿った部分の厚さと同程度か若干短くし、仕切り部材の短手方向に沿った凸部の長さを、蓋体の周壁部における蓋体の長手方向に沿った内壁面間の距離と同程度か若干短くすることで、蓋体の周壁部を凸部とスライドの間に安定した状態で嵌め込むことができる。また、仕切り部材の凸部の隅をR加工又は面取りすることで、蓋体の周壁部をスムースに嵌め込むことができる。
本考案の第1実施例であるスライド培養装置の斜視図である。 本考案の第1実施例であるスライド培養装置の分解斜視図である。 本考案の第1実施例であるスライド培養装置の斜視図であり、蓋体が取られた状態を示している。 本考案の第1実施例であるスライド培養装置の仕切り部材を下側から見た斜視図である。 図1に示すA−A線を含む鉛直面で破断して矢視したスライド培養装置の断面図である。 本考案の第1実施例であるスライド培養装置において、仕切り部材の凸部とスライドの間に蓋体の周壁部が嵌め込まれた模様を示す上面図である。 図6に示すB−B線を含む鉛直面で破断して矢視した断面図である。 本考案の第2実施例であるスライド培養装置の仕切り部材を上側から見た斜視図である。
以下、本考案の一実施例であるスライド培養装置(1)について、添付の図面を参照して説明する。なお、スライド培養装置(1)を用いた細胞などの生物試料の培養や顕微鏡観察などの手順や方法については、特許文献1等に開示されている従来のスライド培養装置と基本的に同じなので、本明細書では、本考案の新規な特徴に関係する点を除いて、スライド培養装置(1)の使用方法の詳細を省略する。
図1は、スライド培養装置(1)を構成する構成要素が組み合わされた状態におけるスライド培養装置(1)の斜視図である。図2は、スライド培養装置(1)の分解斜視図である。スライド培養装置(1)は、略矩形板状のスライド(2)と、スライド(2)の上面に取り外し又は剥離可能に配置されて、スライド(2)上に複数の培養領域を画成する仕切り部材(3)と、複数の培養領域を覆うように着脱自在に仕切り部材(3)に装着される蓋体(5)とを備えている。図3は、蓋体(5)が取り外された状態のスライド培養装置(1)の斜視図である。
スライド(2)は、無色透明な材料で形成されており、例えば、ソーダガラス、石英ガラスや硼珪酸ガラスなどのガラス、又は、ポリスチレンなどのプラスチックで形成されている。図1に示す組み合わせ状態にて、仕切り部材(3)は、スライド(2)の一端側に寄せて配置されており、仕切り部材(3)と蓋体(5)で隠されることなく露出しているスライド(2)の上面端部(21)には、適当な筆記具で管理番号等が記載できるようにコーティング処理が施されている。
仕切り部材(3)は、8つの隔壁部(31)と、これら隔壁部(31)と一体的に繋がる基部(33)とを有している。8つの隔壁部(31)は、仕切り部材(3)の長手方向に沿って2列で配置されている。各隔壁部(31)の内側壁面は、ロ字状に繋がった略矩形の4つの面部で構成されており、各隔壁部(31)の内側壁面とその隔壁部(31)で囲まれるスライド(2)の上面部分とで、各培養領域(又はチャンバー)が規定される。基部(33)の上側にて、隣接する隔壁部(31)の外壁は離間しており、格子状の隙間Sが仕切り部材(3)に形成されている(隙間Sの作用については後述する)。仕切り部材(3)は、無色透明な、又は白や黒に着色されたポリスチレンなどのプラスチックで形成されている。
仕切り部材(3)の下側端部は、シリコン系やアクリル系などの接着剤(図示せず)を用いて、スライド(2)の上面に接着される。図4は、仕切り部材(3)を下側から見た斜視図である。本実施例の仕切り部材(3)の下側端部には、各隔壁部(31)の下側開口を囲うように溝(35)が形成されている。スライド(2)に仕切り部材(3)を接着される際には、当該溝(35)に接着剤が流し込まれる。接着剤が溝(35)に入り込んだ状態で、スライド(2)に仕切り部材(3)を接着させることで、仕切り部材(3)とスライド(2)(のコーティング処理部(23))間に生じた隙間を介して培養液や試料などが培養領域間を移動する事態が抑制される。
図2にて一点鎖線で示すように、スライド(2)の上面には格子状にフッ素樹脂コーティングを施すことでコーティング処理部(23)が形成されており、仕切り部材(3)は、接着剤が流し込まれたその下側端部がコーティング処理部(23)をトレースする(なぞる)ように接着される。スライド(2)と仕切り部材(3)の接着に使用される接着剤の接着力は、スライド(2)のフッ素コーティング処理部(23)に対してよりも、仕切り部材(3)に対して強くされるのが好ましい。
コーティング処理部(23)は、例えば黒や濃紺等に着色されており、生物試料が培養されて、仕切り部材(3)がスライド(2)から除去された後に、各培養領域に対応して試料が付着している部分が視覚的に明確に把握できるようにされている。仕切り部材(3)がスライド(2)に接着された状態で、コーティング処理部(23)が、各隔壁部(31)の内側壁面から内方又は培養領域に若干はみ出るように、仕切り部材(3)は配置される。このように配置されることで、コーティング処理部(23)の撥水性が作用して、培養領域間で培養液や試料が移動する事態が抑制される。また、仕切り部材(3)が除去された後に、試料付着部分に試薬を滴下した際に、コーティング処理部(23)の撥水性が作用して、当該試料付着部分に隣接する試料付着部分に試薬が流れ込む事態も抑制される。スライド(2)の上面におけるコーティング処理部(23)で囲まれる部分には、培養される細胞や細菌等の生物試料の増殖性や付着性を向上させる処理が施されるのが好ましい。コーティング処理部(23)には、各培養領域に対応した試料付着部分を区別する番号が示される(図示省略)。
図3に示すように、仕切り部材(3)の幅は、スライド(2)の幅とほぼ同じにされ、仕切り部材(3)の短手方向に離間している基部(33)の一対の側面部の各々は、長手方向に沿ったスライド(2)の端面に沿って配置される。仕切り部材(3)の長手方向に離間している基部(33)の一対の側面部の一方は、短手方向に沿ったスライド(2)の端面の近くに配置される。仕切り部材(3)の長手方向に離間している基部(33)の一対の側面部の他方からは、スライド(2)の上面端部(21)側に向けて、四角柱状の凸部(37)が突出している。凸部(37)の詳細については後述する。
蓋体(5)は、略矩形の主面部(51)と、該主面部(51)に垂直に延出する略ロ字状の周壁部(53)とを有しており、図1に示す組み合わせ状態では、蓋体(5)の主面部(51)の内面と周壁部(53)の内面とで規定される窪みに、仕切り部材(3)の上部が嵌まっている。蓋体(5)は、仕切り部材(3)と同様に、ポリスチレンなどのプラスチックで形成されてよい。蓋体(5)が仕切り部材(3)に被せられた状態で、培養領域が観察できるように、蓋体(5)は無色透明であるのが好ましい。
図5は、図1に示すA−A線を含む鉛直面で破断して矢視したスライド培養装置の断面図である。主面部(51)の内面の4隅には、正方形状の薄い当接部(55)が突設されており(図2にて当接部(55)を波線で示す)、これら当接部(55)が仕切り部材(3)の上端部と当接することで、仕切り部材(3)の上端面の大部分は、蓋体(5)の内面と接触しない。また、蓋体(5)が被せられた状態にて、周壁部(53)の端面と基部(33)の上端とは離間しており、周壁部(53)の端面と基部(33)の上端の間にて、隔壁部(31)間の隙間Sが露出する。さらに、蓋体(5)と仕切り部材(3)は、蓋体(5)の装着時において、周壁部(53)と仕切り部材(3)の側面との間にも隙間が生じるように構成される。このような構成を採用することで、本実施例のスライド培養装置(1)では、インキュベータで試料を培養する際に、二酸化炭素などの培養環境調整用ガスが、隙間S等を通って各培養領域に均等に入り易くされている。
試料の培養が完了して、顕微鏡観察や検査などが行われる際に、本考案では、蓋体(5)を利用して、スライド(2)から仕切り部材(3)が分離又は剥離される。図1に示すように配置された蓋体(5)を仕切り部材(3)から外して、周壁部(53)における蓋体(5)の短手方向に沿った部分の一方(57)(以後、挿入部分(57))を凸部(37)とスライド(2)の間に嵌め込む。すると、図6及び図7に示すように、蓋体(5)の長手方向が前記スライド(2)と略垂直になるように、蓋体(5)がスライド(2)上に立設される。蓋体(5)がスライド(2)上に立設された状態にて、仕切り部材(3)から離れるように(図7に示す矢印Cの向きに)蓋体(5)を傾動させると、挿入部分(57)が起き上がり、梃子の原理が作用して仕切り部材(3)が押し上げられて、スライド(2)の表面から仕切り部材(3)が剥離される。
本実施例のスライド培養装置(1)では、図5に示すように、蓋体(5)の周壁部(53)の挿入部分(57)の厚さL2(例えば、2mm)は、凸部(37)の下面とスライドの上側表面の間の距離L1(例えば、2.2mm)と同程度であるか又は若干短くされている。また、仕切り部材(3)の短手方向に沿った凸部(37)の長さW1(例えば、21.2mm)は(図4参照)、蓋体(5)の周壁部(53)における蓋体(5)の長手方向に沿った内壁面間の距離W2(例えば、25.1mm)と同程度であるか又は若干短くされている(図6参照)。このような構成を採用することで、がたつきが少なく安定した状態で、周壁部(53)の挿入部分(57)を凸部(37)とスライド(2)の間に嵌め込むことができる。凸部(37)の両隅(39)(39)にはR加工がなされており、周壁部(53)の挿入部分(57)を凸部(37)とスライド(2)の間に嵌め込む際に、R加工により形成された円弧面がガイドとして機能する。R加工ではなく、凸部(37)の両隅が面取りされることでガイド面が凸部(37)に形成されてもよい。
本実施例では、凸部(37)は四角柱状又は矩形ブロック状に形成されており、図5に示すように、その厚さD1(例えば、2.8mm)は、周壁部(53)の挿入部分(57)の厚さL2と概ね同程度にされているので、蓋体(5)の傾動動作により外力が加わっても破損する可能性は少ない。また、本実施例では、図7に示す周壁部(53)の挿入部分(57)の高さT2(例えば、5mm)は、図4に示す仕切り部材(3)の長手方向に沿った凸部(37)の下面の長さT1(例えば、3.6mm)よりも若干長くされている。
図1、図2及び図5に示すように、本実施例のスライド培養装置(1)では、主面部(51)の周縁に沿ったコ字状の延出部(59)が、周壁部(53)の挿入部分(57)側を除いて(つまり、蓋体(5)の主面部(51)における短手方向に沿った端部の一方を除いて)、主面部(51)の上面側に形成されている。延出部(59)は、上方及び側方に延出しており、複数のスライド培養装置(1)を積み重ねる際のガイド・位置決め部として機能する。蓋体(5)の長手方向に沿った延出部(59)の内面間の離間距離は、スライド(2)の幅よりも若干長くされており、図1に示す組み合わせ状態のスライド培養装置(1)の蓋体(5)の上に、同じ構成を有する別個のスライド培養装置(1)を載置することができる。
図1、図2、図3及び図6に示すように、上記実施例では、仕切り部材(3)の8つの隔壁部(31)の中で、4隅に配置された隔壁部(31)の培養領域を特定する番号(図示した例では、「1」、「4」、「5」及び「8」)を示す凸文字(41)が仕切り部材(3)に形成されている。凸文字(41)は、凸部(37)の上面と、凸部(37)の反対側に位置する基部(33)の延出部分(43)の上面とに配置されている。これら凸文字(41)により、スライド(2)のコーティング処理部(23)が仕切り部材(3)に覆われた状態でも、(透明な蓋体(5)を介して視認できる)各培養領域を特定することが容易に行える。なお、凸文字(41)以外の手段を用いて、培養領域を特定する番号が仕切り部材(3)に示されてよい。
上記実施例では、仕切り部材(3)は8つの隔壁部(31)を備えていたが、本考案において、仕切り部材(3)の隔壁部(31)の数、つまり仕切り部材(3)が画成する培養領域の数は限定されず、例えば、図8に示すような2つの隔壁部(31)を備える仕切り部材(3)が使用されてもよい。なお、隔壁部(31)が1つの場合であっても、本考案の作用効果は得られるに留意すべきである。さらに、本考案において、仕切り部材(3)の隔壁部(31)の内側壁面の形状、つまり、仕切り部材(3)が画成する培養領域の形態は限定されず、例えば、仕切り部材(3)の隔壁部(31)の内側壁面は、円筒面にされて、円梁状の培養領域が画成されてもよい。
上記実施例の説明は、本考案を説明するためのものであって、実用新案登録請求の範囲に記載の考案を限定し、或いは範囲を減縮する様に解すべきではない。また、本考案の各部構成は上記実施例に限らず、実用新案登録請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
(1) スライド培養装置
(2) スライド
(3) 仕切り部材
(5) 蓋体
(21) 上面端部
(23) コーティング部
(31) 隔壁部
(33) 基部
(35) 溝
(37) 凸部
(39) 隅部
(41) 凸文字
(43) 延出部分
(51) 主面部
(53) 周壁部
(55) 当接部
(57) 挿入部分
(59) 延出部

Claims (5)

  1. 矩形板状のスライドと、前記スライドの表面に接着されて、生物試料を培養するための1又は複数の培養領域を画成する仕切り部材と、前記1又は複数の培養領域を覆うように前記仕切り部材に着脱自在に配置される蓋体とを備えるスライド培養装置において、
    前記蓋体は、前記1又は複数の培養領域を覆う矩形板状の主面部と、前記主面部の周縁から下方に延出して、前記仕切り部材を囲むロ字状の周壁部とを有しており、
    前記仕切り部材は、前記スライドの表面に略平行に前記スライドの長手方向に突出する凸部を有しており、
    前記蓋体を前記仕切り部材から外して、前記周壁部における前記蓋体の短手方向に沿った部分を前記凸部と前記スライドの間に嵌め込むと、前記蓋体の長手方向が前記スライドの表面と略垂直になるように、前記蓋体が前記スライド上に立設されるスライド培養装置。
  2. 前記蓋体が前記スライド上に立設された状態にて、前記仕切り部材から離れるように前記蓋体を傾動させると、前記周壁部における前記蓋体の短手方向に沿った部分が起き上がり、前記スライドの表面から前記仕切り部材が剥離される、請求項1に記載のスライド培養装置。
  3. 前記周壁部における前記蓋体の短手方向に沿った部分の厚さは、前記凸部の下面と前記スライドの表面の間の距離と同程度であるか若干短く、
    前記仕切り部材の短手方向に沿った前記凸部の長さは、前記蓋体の前記周壁部における前記蓋体の長手方向に沿った内壁面間の離間距離と同程度であるか若干短い、請求項1又は請求項2に記載のスライド培養装置。
  4. 前記仕切り部材の前記凸部の隅は、R加工又は面取りされている、請求項1乃至3の何れかに記載のスライド培養装置。
  5. 上方及び側方に延出する延出部が、前記周壁部の挿入部分側を除いて前記主面部の周縁に沿ってコ字状に前記主面部の上面側に形成されており、前記1又は複数の培養領域を覆うように前記仕切り部材に配置された前記蓋体の上に、別個のスライド培養装置が載置される、請求項1乃至4の何れかに記載のスライド培養装置。
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