JP3173662B2 - 位置検出装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械のバケットの
位置、工作機械のワークの位置などを検出する位置検出
装置に関する。
位置、工作機械のワークの位置などを検出する位置検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械のバケット等を俯仰させる油圧
シリンダには、一般に磁気式の直線位置検出装置が取り
付けてある。そして、建設機械の磁気式位置検出装置
は、バケット等の被検出物(制御対象)の移動量のみを
検出するインクリメンタル方式が採用されている。尚、
インクリメンタル方式において制御対象の絶対位置を検
出する場合は、シリンダの端部にリミットスイッチを付
けたり、シリンダのロッドのトップまたはエンドに原点
を示すパターンを形成し、ロッドを伸長限または縮小限
まで伸縮させ、これによるシリンダの俯エンド又は仰エ
ンドでのリミットスイッチのバケット構成部材等との当
接に基きリミットスイッチを作動させたり、、または原
点パターンを検出してカウンタをリセットするようにし
ている。また、回転エンコーダの場合には、ロータに磁
石を付属させて原点を検出できるようにしている。
シリンダには、一般に磁気式の直線位置検出装置が取り
付けてある。そして、建設機械の磁気式位置検出装置
は、バケット等の被検出物(制御対象)の移動量のみを
検出するインクリメンタル方式が採用されている。尚、
インクリメンタル方式において制御対象の絶対位置を検
出する場合は、シリンダの端部にリミットスイッチを付
けたり、シリンダのロッドのトップまたはエンドに原点
を示すパターンを形成し、ロッドを伸長限または縮小限
まで伸縮させ、これによるシリンダの俯エンド又は仰エ
ンドでのリミットスイッチのバケット構成部材等との当
接に基きリミットスイッチを作動させたり、、または原
点パターンを検出してカウンタをリセットするようにし
ている。また、回転エンコーダの場合には、ロータに磁
石を付属させて原点を検出できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インクリメン
タル方式において、制御対象の絶対位置を求める場合
に、上記のようにロッドを伸長限または縮小限まで伸縮
させるのでは、無駄な操作を必要とし、操作に時間を要
する欠点がある。また、原点パターンを検出したり、磁
石を取り付けた原点を検出する原点検出回路の構成が、
繰り返し信号(いわゆるインクリメンタル信号)を検出
する回路の構成に対して異なる。つまり、異なる回路構
成要素を準備する必要があるため、製造上の歩留りが悪
く、また使用上の保守点検も容易でない。
タル方式において、制御対象の絶対位置を求める場合
に、上記のようにロッドを伸長限または縮小限まで伸縮
させるのでは、無駄な操作を必要とし、操作に時間を要
する欠点がある。また、原点パターンを検出したり、磁
石を取り付けた原点を検出する原点検出回路の構成が、
繰り返し信号(いわゆるインクリメンタル信号)を検出
する回路の構成に対して異なる。つまり、異なる回路構
成要素を準備する必要があるため、製造上の歩留りが悪
く、また使用上の保守点検も容易でない。
【0004】すなわち、繰り返し信号を検出するインク
リメンタルなセンサの回路においては、検出したアナロ
グ信号を矩形波にするコンパレータの閾値のレベル調整
を、矩形波のデューティ比が50%になるように設定す
ればよい。これに対して、原点検出回路においては、単
発の信号処理をする必要があり、単発の信号を出力でき
るようにするだけでなく、検出した単一波形の最高振幅
と最低振幅とを求めて処理レベルを決定する必要があ
り、検出信号の処理が煩雑である。従って、このような
特別な信号処理をすることなく基準点を検出できること
が望まれる。
リメンタルなセンサの回路においては、検出したアナロ
グ信号を矩形波にするコンパレータの閾値のレベル調整
を、矩形波のデューティ比が50%になるように設定す
ればよい。これに対して、原点検出回路においては、単
発の信号処理をする必要があり、単発の信号を出力でき
るようにするだけでなく、検出した単一波形の最高振幅
と最低振幅とを求めて処理レベルを決定する必要があ
り、検出信号の処理が煩雑である。従って、このような
特別な信号処理をすることなく基準点を検出できること
が望まれる。
【0005】本発明は、上記の要請に鑑みてなされたも
ので、被検出物をある程度移動させるだけで絶対位置を
知るための基準点を検出でき、また基準点検出の信号処
理を比較的容易にできる位置検出装置を提供することを
目的としている。
ので、被検出物をある程度移動させるだけで絶対位置を
知るための基準点を検出でき、また基準点検出の信号処
理を比較的容易にできる位置検出装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る位置検出装置は、スケールに所定周
期をもって形成した物理的変化部を検出して被検出物の
位置を検出する位置検出装置において、所定周期の物理
的変化部を形成してある主スケールと、主スケールの物
理的変化部を検出する主検出器と、主検出器が検出した
主スケールの物理的変化部の数を計数する主計数回路
と、主スケールの物理的変化部の所定周期と同周期の第
1物理的変化部、第1物理的変化部に引き続き配置さ
れ、かつ第1物理的変化部の所定周期に対して180度
ずれた周期ずれ部及び周期ずれ部に引き続き形成され、
かつ第1物理的変化部の所定周期と同周期の第2物理的
変化部を有してなる物理的変化部を形成してある副スケ
ールと、副スケールの物理的変化部を検出する副検出器
と、副検出器が検出した副スケールの物理的変化部の数
を計数する副計数回路と、主検出器と副検出器との検出
信号間に180度の位相ずれが有ったとき、これを検知
する周期ずれ部検知回路と、周期ずれ部検知回路が18
0度の位相ずれを検知したとき、そのときの副計数回路
の計数値を記憶する記憶部と、 主計数回路の計数値から
副計数回路の計数値を減算し外部へ出力する減算回路と
を有することを特徴としている。
めに、本発明に係る位置検出装置は、スケールに所定周
期をもって形成した物理的変化部を検出して被検出物の
位置を検出する位置検出装置において、所定周期の物理
的変化部を形成してある主スケールと、主スケールの物
理的変化部を検出する主検出器と、主検出器が検出した
主スケールの物理的変化部の数を計数する主計数回路
と、主スケールの物理的変化部の所定周期と同周期の第
1物理的変化部、第1物理的変化部に引き続き配置さ
れ、かつ第1物理的変化部の所定周期に対して180度
ずれた周期ずれ部及び周期ずれ部に引き続き形成され、
かつ第1物理的変化部の所定周期と同周期の第2物理的
変化部を有してなる物理的変化部を形成してある副スケ
ールと、副スケールの物理的変化部を検出する副検出器
と、副検出器が検出した副スケールの物理的変化部の数
を計数する副計数回路と、主検出器と副検出器との検出
信号間に180度の位相ずれが有ったとき、これを検知
する周期ずれ部検知回路と、周期ずれ部検知回路が18
0度の位相ずれを検知したとき、そのときの副計数回路
の計数値を記憶する記憶部と、 主計数回路の計数値から
副計数回路の計数値を減算し外部へ出力する減算回路と
を有することを特徴としている。
【0007】主スケールと副スケールとの物理的変化部
は、スケールに形成した凹凸であってよい。この場合、
副スケールに設けた周期ずれ部は、凸状に形成するとよ
い。そして、スケールの凹凸を検出する主検出器と副検
出器とは、強磁性体薄膜からなる磁気抵抗素子などの磁
気センサによって構成することができる。
は、スケールに形成した凹凸であってよい。この場合、
副スケールに設けた周期ずれ部は、凸状に形成するとよ
い。そして、スケールの凹凸を検出する主検出器と副検
出器とは、強磁性体薄膜からなる磁気抵抗素子などの磁
気センサによって構成することができる。
【0008】なお、各スケールの物理的変化部をスリッ
トや光の透過率が異なった光学特性変化部とし、主検出
器と副検出器とを光センサから構成して、光学式の位置
検出装置とすることも可能である。
トや光の透過率が異なった光学特性変化部とし、主検出
器と副検出器とを光センサから構成して、光学式の位置
検出装置とすることも可能である。
【0009】
【作用】上記の如く構成した本発明は、物理的変化部を
周期的に形成した副スケールの一部、例えばスケールの
中央部に物理的変化部の周期ずれ部を設け、この周期ず
れ部を検出して主スケールの物理的変化部を計数してい
る主計数回路の計数値を、副スケールの周期ずれ部検出
後の計数値に修正するため、被検出物がある程度移動し
て副検出器が周期ずれ部を検出すると、周期ずれ部を絶
対位置の表示に必要な基準点とすることが可能となり、
いわば疑似アブソリュートな位置検出が可能となる。
周期的に形成した副スケールの一部、例えばスケールの
中央部に物理的変化部の周期ずれ部を設け、この周期ず
れ部を検出して主スケールの物理的変化部を計数してい
る主計数回路の計数値を、副スケールの周期ずれ部検出
後の計数値に修正するため、被検出物がある程度移動し
て副検出器が周期ずれ部を検出すると、周期ずれ部を絶
対位置の表示に必要な基準点とすることが可能となり、
いわば疑似アブソリュートな位置検出が可能となる。
【0010】しかも、基準点となる周期ずれ部は、イン
クリメンタルな信号を出力するように形成した副スケー
ルの物理的変化部の一部として形成してあるため、検出
信号の処理が主スケールの検出信号と同様に行うことが
可能となり、信号処理が簡易となり、回路構成が簡素化
される。即ち上記構成によれば、被検出物をある程度移
動させるだけで絶対位置を知るための基準点を検出で
き、また基準点検出の信号処理を比較的容易にできる。
クリメンタルな信号を出力するように形成した副スケー
ルの物理的変化部の一部として形成してあるため、検出
信号の処理が主スケールの検出信号と同様に行うことが
可能となり、信号処理が簡易となり、回路構成が簡素化
される。即ち上記構成によれば、被検出物をある程度移
動させるだけで絶対位置を知るための基準点を検出で
き、また基準点検出の信号処理を比較的容易にできる。
【0011】各スケールの物理的変化部をスケールの表
面に形成した凹凸によって構成すると、スケールの加工
が容易であり、また凹凸は磁気センサによって容易に検
出することができ、コストの低減を図れる。そして、副
スケールに設けた周期ずれ部を、副スケールの表面に形
成した凸状部として形成したり、凹部として形成する。
機械加工の場合などは周期ずれ部を凸状部とすることに
より、スケール表面の疵などによる外乱の影響を小さく
することができる。
面に形成した凹凸によって構成すると、スケールの加工
が容易であり、また凹凸は磁気センサによって容易に検
出することができ、コストの低減を図れる。そして、副
スケールに設けた周期ずれ部を、副スケールの表面に形
成した凸状部として形成したり、凹部として形成する。
機械加工の場合などは周期ずれ部を凸状部とすることに
より、スケール表面の疵などによる外乱の影響を小さく
することができる。
【0012】
【実施例】本発明に係る位置検出装置の好ましい実施例
を、添付図面に従って詳説する。図1は、本発明の実施
例に係る位置検出装置のブロック図である。
を、添付図面に従って詳説する。図1は、本発明の実施
例に係る位置検出装置のブロック図である。
【0013】図1において、主スケール10と副スケー
ル20とが平行して設けてある。各スケール10、20
には、それぞれ所定のピッチp(例えば、2mm毎)を
もって形成した凹部12、22と凸部14、24とから
なる物理的変化部による目盛が形成してある。
ル20とが平行して設けてある。各スケール10、20
には、それぞれ所定のピッチp(例えば、2mm毎)を
もって形成した凹部12、22と凸部14、24とから
なる物理的変化部による目盛が形成してある。
【0014】また、副スケール20の一部、例えばシリ
ンダの最も良く使用される中央部には、周期ずれ部26
が設けてある。周期ずれ部26は、2つの凸部24を連
続させて形成してあり、この周期ずれ部26の図におけ
る右側の凹凸(目盛)が、主スケール10の対応する凹
凸と半周期ずれるようにし、センサの生シグナルのベー
スラインがでない位の長さまでにしてある。すなわち、
副スケール20は、周期ずれ部26の左側の凹部22と
凸部24とが、主スケール10の凹部12と凸部14と
に対応した位置に形成してあり、周期ずれ部26の右側
の凹部22が主スケール10の凸部14と対応した位置
に形成され、凸部24が主スケール10の凹部12と対
応した位置に形成されている。
ンダの最も良く使用される中央部には、周期ずれ部26
が設けてある。周期ずれ部26は、2つの凸部24を連
続させて形成してあり、この周期ずれ部26の図におけ
る右側の凹凸(目盛)が、主スケール10の対応する凹
凸と半周期ずれるようにし、センサの生シグナルのベー
スラインがでない位の長さまでにしてある。すなわち、
副スケール20は、周期ずれ部26の左側の凹部22と
凸部24とが、主スケール10の凹部12と凸部14と
に対応した位置に形成してあり、周期ずれ部26の右側
の凹部22が主スケール10の凸部14と対応した位置
に形成され、凸部24が主スケール10の凹部12と対
応した位置に形成されている。
【0015】一方、主スケール10と副スケール20と
に近接した位置には、詳細を後述する主検出器32、3
4と副検出器52、54とがスケール10、20と相対
移動可能に配置してある。主検出器32と副検出器52
とは、対応する主スケール10と副スケール20とに形
成した凹凸の変化を検出するとともに、出力する検出信
号が、主検出器34、副検出器54の出力する検出信号
との間で、位相が90度ずれるように配置してある。す
なわち、主検出器32と副検出器52とは、いわゆるA
相を構成し、主検出器34と副検出器54とは、いわゆ
るB相を構成している。
に近接した位置には、詳細を後述する主検出器32、3
4と副検出器52、54とがスケール10、20と相対
移動可能に配置してある。主検出器32と副検出器52
とは、対応する主スケール10と副スケール20とに形
成した凹凸の変化を検出するとともに、出力する検出信
号が、主検出器34、副検出器54の出力する検出信号
との間で、位相が90度ずれるように配置してある。す
なわち、主検出器32と副検出器52とは、いわゆるA
相を構成し、主検出器34と副検出器54とは、いわゆ
るB相を構成している。
【0016】主検出器32、34の出力信号は、それぞ
れ増幅器36、38によって増幅され、正弦波状の信号
を矩形波に変換する波形成形回路40、42に入力する
ようになっている。そして、波形成形回路40、42の
出力側には、主スケール10と主検出器32、34との
相対移動の方向を判別する方向判別器44と、方向判別
器44の出力信号を受け、入力してくる波形成形回路4
0、42の出力信号を介して、主検出器32、34が検
出した主スケール10の凹凸(物理的変化部)を計数す
るアップダウンカウンタ46とが接続してある。すなわ
ち、アップダウンカウンタ46は、アップ/ダウン切替
入力ピンが方向判別器44に接続され、カウント入力ピ
ンが波形成形回路40、42に接続されている。
れ増幅器36、38によって増幅され、正弦波状の信号
を矩形波に変換する波形成形回路40、42に入力する
ようになっている。そして、波形成形回路40、42の
出力側には、主スケール10と主検出器32、34との
相対移動の方向を判別する方向判別器44と、方向判別
器44の出力信号を受け、入力してくる波形成形回路4
0、42の出力信号を介して、主検出器32、34が検
出した主スケール10の凹凸(物理的変化部)を計数す
るアップダウンカウンタ46とが接続してある。すなわ
ち、アップダウンカウンタ46は、アップ/ダウン切替
入力ピンが方向判別器44に接続され、カウント入力ピ
ンが波形成形回路40、42に接続されている。
【0017】副検出器52、54の出力信号も主検出器
32、34の出力信号と同様に、増幅器56、58を介
して波形成形回路60、62に入力し、矩形波に変換さ
れる。そして、波形成形回路60、62の出力信号は、
計数値修正回路70に入力するようになっている。
32、34の出力信号と同様に、増幅器56、58を介
して波形成形回路60、62に入力し、矩形波に変換さ
れる。そして、波形成形回路60、62の出力信号は、
計数値修正回路70に入力するようになっている。
【0018】計数値修正回路70は、波形成形回路6
0、62の出力信号から副スケール20と副検出器5
2、54との相対移動の方向を判別する方向判別器72
と、方向判別器72の出力信号を受け、入力してくる波
形成形回路60、62の信号に基づいて、副検出器5
2、54が検出した副スケール20の凹凸を計数するア
ップダウンカウンタ74と、アップダウンカウンタ74
が出力した計数値を記憶するメモリ76と、主スケール
側(主検出系)のアップダウンカウンタ46の計数値が
入力し、この計数値からメモリ76に記憶した計数値を
減算する減算器78とから構成してある。
0、62の出力信号から副スケール20と副検出器5
2、54との相対移動の方向を判別する方向判別器72
と、方向判別器72の出力信号を受け、入力してくる波
形成形回路60、62の信号に基づいて、副検出器5
2、54が検出した副スケール20の凹凸を計数するア
ップダウンカウンタ74と、アップダウンカウンタ74
が出力した計数値を記憶するメモリ76と、主スケール
側(主検出系)のアップダウンカウンタ46の計数値が
入力し、この計数値からメモリ76に記憶した計数値を
減算する減算器78とから構成してある。
【0019】なお、主検出器34の検出信号を波形成形
する波形成形回路42の出力信号と、副検出器52の検
出信号を波形成形する波形成形回路60の検出信号と
は、周期ずれ部検出回路である位相反転検出回路80に
も入力するようにしてある。この位相反転検出回路80
は、波形成形回路42、60の出力信号に基づいて、後
述するように副スケール20に設けた周期ずれ部26を
検知し、計数値修正回路70のメモリ76に対し、アッ
プダウンカウンタ74が出力した計数値を記憶させる命
令を出力する。なお、計数値修正回路70の減算器78
の出力信号は、図示しない被検出物(制御対象)の位置
を求める位置演算器82に入力するようになっている。
する波形成形回路42の出力信号と、副検出器52の検
出信号を波形成形する波形成形回路60の検出信号と
は、周期ずれ部検出回路である位相反転検出回路80に
も入力するようにしてある。この位相反転検出回路80
は、波形成形回路42、60の出力信号に基づいて、後
述するように副スケール20に設けた周期ずれ部26を
検知し、計数値修正回路70のメモリ76に対し、アッ
プダウンカウンタ74が出力した計数値を記憶させる命
令を出力する。なお、計数値修正回路70の減算器78
の出力信号は、図示しない被検出物(制御対象)の位置
を求める位置演算器82に入力するようになっている。
【0020】主検出器32、34と副検出器52、54
とは、同一の構造をなしている。すなわち、各検出器3
2、34、52、54は、図2に示したように、それぞ
れがブリッジ回路を構成している4つの磁気センサ32
a〜32d、34a〜34d、52a〜52d、54a
〜54dを有している。これら磁気センサは、例えば薄
膜強磁性体からなる磁気抵抗素子(いわゆる、MR素
子)によって構成してあり、背面側(スケールと反対
側)にスケール10、20の面に直交した磁場(磁束)
を発生するバイアス磁石(図示せず)を有し、スケール
10、20の凹凸を磁場(磁束)の揺らぎとして検出す
るようになっている。
とは、同一の構造をなしている。すなわち、各検出器3
2、34、52、54は、図2に示したように、それぞ
れがブリッジ回路を構成している4つの磁気センサ32
a〜32d、34a〜34d、52a〜52d、54a
〜54dを有している。これら磁気センサは、例えば薄
膜強磁性体からなる磁気抵抗素子(いわゆる、MR素
子)によって構成してあり、背面側(スケールと反対
側)にスケール10、20の面に直交した磁場(磁束)
を発生するバイアス磁石(図示せず)を有し、スケール
10、20の凹凸を磁場(磁束)の揺らぎとして検出す
るようになっている。
【0021】上記の如く構成した実施例の作用は、次の
とおりである。位置計測の開始時に、副検出器52、5
4は、図1において周期ずれ部26の右側にあったと
し、例えば主スケール10、副スケール20が主検出器
32、34と副検出器52、54とに対して図1の右方
向に相対移動して、各スケール10、20の凹部12、
22と凸部14、24とが交互に各検出器32、34、
52、54の前方を通過すると、各検出器はスケールの
凹凸に応じて正弦波状の検出信号を増幅器36、38、
56、58に入力する。ただし、主検出器32は、主検
出器34の検出信号より位相が90度進んだ検出信号を
出力し、副検出器52は、副検出器54の検出信号より
位相が90度進んだ検出信号を出力する。
とおりである。位置計測の開始時に、副検出器52、5
4は、図1において周期ずれ部26の右側にあったと
し、例えば主スケール10、副スケール20が主検出器
32、34と副検出器52、54とに対して図1の右方
向に相対移動して、各スケール10、20の凹部12、
22と凸部14、24とが交互に各検出器32、34、
52、54の前方を通過すると、各検出器はスケールの
凹凸に応じて正弦波状の検出信号を増幅器36、38、
56、58に入力する。ただし、主検出器32は、主検
出器34の検出信号より位相が90度進んだ検出信号を
出力し、副検出器52は、副検出器54の検出信号より
位相が90度進んだ検出信号を出力する。
【0022】各増幅器36、38、56、58は、対応
する検出器から入力してきた検出信号を増幅し、波形成
形回路40、42、60、62に送出する。そして、各
波形成形回路は、増幅器の出力信号を図3に示したよう
に矩形波に波形成形して出力する。
する検出器から入力してきた検出信号を増幅し、波形成
形回路40、42、60、62に送出する。そして、各
波形成形回路は、増幅器の出力信号を図3に示したよう
に矩形波に波形成形して出力する。
【0023】主検出系においては、波形成形回路40、
42から出力された矩形波信号が方向判別器44とアッ
プダウンカウンタ46とに入力する。方向判別器44
は、波形成形回路40の出力信号が波形成形回路42の
出力信号より位相が進んでいると、アップダウンカウン
タ46をカウントアップ状態する。そして、アップダウ
ンカウンタ46は、例えば波形成形回路40、42の各
出力信号の立ち上がり時に計数値をカウントアップす
る。
42から出力された矩形波信号が方向判別器44とアッ
プダウンカウンタ46とに入力する。方向判別器44
は、波形成形回路40の出力信号が波形成形回路42の
出力信号より位相が進んでいると、アップダウンカウン
タ46をカウントアップ状態する。そして、アップダウ
ンカウンタ46は、例えば波形成形回路40、42の各
出力信号の立ち上がり時に計数値をカウントアップす
る。
【0024】一方、副スケール側なる副検出系において
は、波形成形回路60、62の出力した矩形波の信号
が、計数値修正回路70の方向判別器72とアップダウ
ンカウンタ74とに入力する。そして、アップダウンカ
ウンタ74は、主検出系と同様に波形成形回路60、6
2の出力信号に同期して計数値をカウントアップする。
は、波形成形回路60、62の出力した矩形波の信号
が、計数値修正回路70の方向判別器72とアップダウ
ンカウンタ74とに入力する。そして、アップダウンカ
ウンタ74は、主検出系と同様に波形成形回路60、6
2の出力信号に同期して計数値をカウントアップする。
【0025】波形成形回路42、60の出力信号が入力
する位相反転検出回路80は、例えばフリップフロップ
によって構成され、波形成形回路42、60から矩形波
が入力してくると、両信号間の位相関係を監視する。そ
して、スケール10、20が移動し、副スケール20に
設けた周期ずれ部26が副検出器52、54の前方を通
過すると、波形成形回路60、62からは、図3のA、
Bに示したような通常の凹凸の1周期に相当する長さの
信号が出力される。
する位相反転検出回路80は、例えばフリップフロップ
によって構成され、波形成形回路42、60から矩形波
が入力してくると、両信号間の位相関係を監視する。そ
して、スケール10、20が移動し、副スケール20に
設けた周期ずれ部26が副検出器52、54の前方を通
過すると、波形成形回路60、62からは、図3のA、
Bに示したような通常の凹凸の1周期に相当する長さの
信号が出力される。
【0026】このため、計数値修正回路70の方向判別
器72に入力する波形成形回路60、62の出力信号の
位相関係は、周期ずれ部26の通過の前後において不変
であるが、位相反転検出回路80に入力する波形成形回
路42、60の出力信号の位相関係は逆転し、波形成形
回路60側の信号が波形成形回路42側の信号より位相
が進む。そこで、位相反転検出回路80は、位相が逆転
すると、計数値修正回路70のメモリ76に、このとき
のアップダウンカウンタ74の計数値を記憶させる命令
信号を出力する。メモリ76は、位相反転検出回路80
から命令を受けると、その命令の入力時にアップダウン
カウンタ74が出力した計数値を記憶し、この計数値を
減算器78に送出する。
器72に入力する波形成形回路60、62の出力信号の
位相関係は、周期ずれ部26の通過の前後において不変
であるが、位相反転検出回路80に入力する波形成形回
路42、60の出力信号の位相関係は逆転し、波形成形
回路60側の信号が波形成形回路42側の信号より位相
が進む。そこで、位相反転検出回路80は、位相が逆転
すると、計数値修正回路70のメモリ76に、このとき
のアップダウンカウンタ74の計数値を記憶させる命令
信号を出力する。メモリ76は、位相反転検出回路80
から命令を受けると、その命令の入力時にアップダウン
カウンタ74が出力した計数値を記憶し、この計数値を
減算器78に送出する。
【0027】減算器78には、主検出系のアップダウン
カウンタ46から計数値が入力するようになっている。
この減算器78は、メモリ76からアップダウンカウン
タ74の計数値が入力するまでアップダウンカウンタ4
6の計数値をそのまま位置演算器82に出力する。そし
て、減算器78は、メモリ76から計数値が入力してく
ると、アップダウンカウンタ46の計数値からメモリ7
6から入力した計数値を引き、演算結果を位置演算器8
2に送る。
カウンタ46から計数値が入力するようになっている。
この減算器78は、メモリ76からアップダウンカウン
タ74の計数値が入力するまでアップダウンカウンタ4
6の計数値をそのまま位置演算器82に出力する。そし
て、減算器78は、メモリ76から計数値が入力してく
ると、アップダウンカウンタ46の計数値からメモリ7
6から入力した計数値を引き、演算結果を位置演算器8
2に送る。
【0028】位置演算器82は、減算器78の出力信号
に基づいて被検出物の位置を算出し、求めた位置を制御
装置や表示装置に出力する。従って、位置演算器82
は、副検出器52、54が周期ずれ部26を検出するま
では、主検出器32、34の検出信号に基づいた位置を
演算し、副検出器52、54が周期ずれ部26を検出し
たのちは、周期ずれ部26を基準点とした位置を演算す
る。
に基づいて被検出物の位置を算出し、求めた位置を制御
装置や表示装置に出力する。従って、位置演算器82
は、副検出器52、54が周期ずれ部26を検出するま
では、主検出器32、34の検出信号に基づいた位置を
演算し、副検出器52、54が周期ずれ部26を検出し
たのちは、周期ずれ部26を基準点とした位置を演算す
る。
【0029】なお、スケールと検出器との相対移動の方
向が反対になると、各方向判別器44、72は、主検出
器32、34の各出力信号間および副検出器52、54
の各出力信号間の位相が逆転するため、各アップダウン
カウンタ46、74をカウントダウン状態にする。ま
た、位相反転検出回路80は、先の位相反転検出状態が
維持され、リセットされるまでメモリ76に対して新た
な記憶命令を出力しない。
向が反対になると、各方向判別器44、72は、主検出
器32、34の各出力信号間および副検出器52、54
の各出力信号間の位相が逆転するため、各アップダウン
カウンタ46、74をカウントダウン状態にする。ま
た、位相反転検出回路80は、先の位相反転検出状態が
維持され、リセットされるまでメモリ76に対して新た
な記憶命令を出力しない。
【0030】このように、シリンダがある程度移動して
副検出器52、54が周期ずれ部26を検出すると、周
期ずれ部26を基準とした絶対位置を求めることができ
る。このため、被検出物の絶対位置を求めるに、ロッド
を伸長限または縮小限まで伸縮させる必要がなく、無駄
な操作を少なくできる。しかも、副スケール20に設け
た基準点となる周期ずれ部26が凹凸の繰り返しの一部
として形成してあるために、副検出系の検出は主検出系
の検出と同じく 、検出したアナログ信号を矩形波にする
コンパレータの閾値のレベル調整を、矩形波のデューテ
ィ比が50%になるように設定すればよく、これにより
従来の段落〔0004〕で述べた「検出した単一波形の
最高振幅と最低振幅とを求めて処理レベルを決定する」
との原点検出回路での単発の信号処理なる特別の信号処
理をする必要がない。また、具体的には、図1に示す通
り、副検出系を構成する副検出器52、54、増幅器5
6、58、波形整形回路60、62、方向判別器72及
びアップダウンカウンタ74が、主検出系を構成する主
検出器32、34、増幅器36、38、波形整形回路4
0、42、方向判別器44及びアップダウンカウンタ4
6と同じものを使えるために、製造上の歩留りが向上
し、また使用上の保守点検も容易となる。
副検出器52、54が周期ずれ部26を検出すると、周
期ずれ部26を基準とした絶対位置を求めることができ
る。このため、被検出物の絶対位置を求めるに、ロッド
を伸長限または縮小限まで伸縮させる必要がなく、無駄
な操作を少なくできる。しかも、副スケール20に設け
た基準点となる周期ずれ部26が凹凸の繰り返しの一部
として形成してあるために、副検出系の検出は主検出系
の検出と同じく 、検出したアナログ信号を矩形波にする
コンパレータの閾値のレベル調整を、矩形波のデューテ
ィ比が50%になるように設定すればよく、これにより
従来の段落〔0004〕で述べた「検出した単一波形の
最高振幅と最低振幅とを求めて処理レベルを決定する」
との原点検出回路での単発の信号処理なる特別の信号処
理をする必要がない。また、具体的には、図1に示す通
り、副検出系を構成する副検出器52、54、増幅器5
6、58、波形整形回路60、62、方向判別器72及
びアップダウンカウンタ74が、主検出系を構成する主
検出器32、34、増幅器36、38、波形整形回路4
0、42、方向判別器44及びアップダウンカウンタ4
6と同じものを使えるために、製造上の歩留りが向上
し、また使用上の保守点検も容易となる。
【0031】なお、前記実施例においては、副検出器を
2つ設けた場合について説明したが、副検出器を1つに
し、この副検出器と主検出器32、34のいずれか1つ
とで副スケール20に設けた周期ずれ部26を検出する
ようにしてもよい。この場合、周期ずれ部26を検出し
たときに、主検出系のアップダウンカウンタ46をリセ
ットするか、メモリ76に記憶させる計数値をアップダ
ウンカウンタ46の計数値にするとよい。このように構
成すると、回路構成がより簡素化され、部品点数が減少
してコストの低減が図れる。
2つ設けた場合について説明したが、副検出器を1つに
し、この副検出器と主検出器32、34のいずれか1つ
とで副スケール20に設けた周期ずれ部26を検出する
ようにしてもよい。この場合、周期ずれ部26を検出し
たときに、主検出系のアップダウンカウンタ46をリセ
ットするか、メモリ76に記憶させる計数値をアップダ
ウンカウンタ46の計数値にするとよい。このように構
成すると、回路構成がより簡素化され、部品点数が減少
してコストの低減が図れる。
【0032】図4は、副スケールの他の実施例を示した
ものである。本実施例の副スケール20は、周期ずれ部
26が凹状に形成してある。ところで、主検出器32、
34と副検出器52、54とは、前記の通り、背面側
(スケールと反対側)にスケール10、20の面に直交
した磁場(磁束)を発生するバイアス磁石を有し、スケ
ール10、20の凹凸を磁場(磁束)の揺らぎとして検
出する強磁性体薄膜の磁気抵抗素子(いわゆる、MR素
子)からなる磁気センサによって構成してある。ここ
で、この強磁性体薄膜の磁気抵抗素子は、例えば特開昭
60−155917号公報の第1図及び第2図並びにこ
れらの説明なる本文第1頁右下欄第7行目〜第20行目
に詳記してある通り、その感磁面なる薄面に直交した磁
場(磁束)に対してよりも薄面に平行な磁場(磁束)に
対しての方が感度よく感ずるものであ る。従って、周期
ずれ部26を凹部とすることによって、周期ずれ部26
を凸部とした場合におけるこの凸部上から凸部面に向け
て真っ直ぐに生ずる垂直磁場(磁束)(感度は略ゼロ)
よりも、凹部上から前後の凸部の角に向けて曲がって生
ずる薄面に平行な磁場(磁束)成分(感度は薄面に平行
な磁場(磁束)成分の強さに線形比例する)に基く大き
な出力信号が得られ、かつ線形比例した感度への閾値の
設定の容易さから周期ずれ部26の検出精度の向上を図
っている。
ものである。本実施例の副スケール20は、周期ずれ部
26が凹状に形成してある。ところで、主検出器32、
34と副検出器52、54とは、前記の通り、背面側
(スケールと反対側)にスケール10、20の面に直交
した磁場(磁束)を発生するバイアス磁石を有し、スケ
ール10、20の凹凸を磁場(磁束)の揺らぎとして検
出する強磁性体薄膜の磁気抵抗素子(いわゆる、MR素
子)からなる磁気センサによって構成してある。ここ
で、この強磁性体薄膜の磁気抵抗素子は、例えば特開昭
60−155917号公報の第1図及び第2図並びにこ
れらの説明なる本文第1頁右下欄第7行目〜第20行目
に詳記してある通り、その感磁面なる薄面に直交した磁
場(磁束)に対してよりも薄面に平行な磁場(磁束)に
対しての方が感度よく感ずるものであ る。従って、周期
ずれ部26を凹部とすることによって、周期ずれ部26
を凸部とした場合におけるこの凸部上から凸部面に向け
て真っ直ぐに生ずる垂直磁場(磁束)(感度は略ゼロ)
よりも、凹部上から前後の凸部の角に向けて曲がって生
ずる薄面に平行な磁場(磁束)成分(感度は薄面に平行
な磁場(磁束)成分の強さに線形比例する)に基く大き
な出力信号が得られ、かつ線形比例した感度への閾値の
設定の容易さから周期ずれ部26の検出精度の向上を図
っている。
【0033】前記実施例においては、スケール10、2
0が直線的に形成してある直線位置検出装置について説
明したが、ロータリエンコーダや回転式位置検出装置に
ついても適用することができる。また、前記実施例にお
いては、主検出器32、34と副検出器52、54と
が、強磁性体薄膜磁気抵抗素子からなる磁気センサによ
って構成してある場合について説明したが、半導体磁気
センサやコイル等を用いてもよい。
0が直線的に形成してある直線位置検出装置について説
明したが、ロータリエンコーダや回転式位置検出装置に
ついても適用することができる。また、前記実施例にお
いては、主検出器32、34と副検出器52、54と
が、強磁性体薄膜磁気抵抗素子からなる磁気センサによ
って構成してある場合について説明したが、半導体磁気
センサやコイル等を用いてもよい。
【0034】さらに、前記実施例においては、主スケー
ル10と副スケール20との物理的変化部が凹部12、
22と凸部14、24によって構成した場合について説
明したが、部分的な焼き入れ、焼きなまし、または部分
的な磁化や磁石の小片の貼り付け等によって形成しても
よい。そして、前記実施例においては、建設機械のシリ
ンダについて説明したが、工作機械等に適用できること
は勿論である。
ル10と副スケール20との物理的変化部が凹部12、
22と凸部14、24によって構成した場合について説
明したが、部分的な焼き入れ、焼きなまし、または部分
的な磁化や磁石の小片の貼り付け等によって形成しても
よい。そして、前記実施例においては、建設機械のシリ
ンダについて説明したが、工作機械等に適用できること
は勿論である。
【0035】前記実施例においては、磁気式の位置検出
装置について説明したが、各スケール10、20の物理
的変化部を光の透過率を異ならせて形成し、各検出器に
光センサを用いた光学式位置検出装置にも適用すること
ができる。
装置について説明したが、各スケール10、20の物理
的変化部を光の透過率を異ならせて形成し、各検出器に
光センサを用いた光学式位置検出装置にも適用すること
ができる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、物理的変化部を周期的に形成した副スケールの一部
に物理的変化部の周期ずれ部を設け、この周期ずれ部を
検出して主スケールの物理的変化部を計数している主計
数回路の計数値を、周期ずれ部検出後の計数値に修正す
るため、被検出物がある程度移動して副検出器が周期ず
れ部を検出すると、周期ずれ部を基準点とした絶対位置
の表示が可能となり、いわば疑似アブソリュートな位置
検出が可能となる。
ば、物理的変化部を周期的に形成した副スケールの一部
に物理的変化部の周期ずれ部を設け、この周期ずれ部を
検出して主スケールの物理的変化部を計数している主計
数回路の計数値を、周期ずれ部検出後の計数値に修正す
るため、被検出物がある程度移動して副検出器が周期ず
れ部を検出すると、周期ずれ部を基準点とした絶対位置
の表示が可能となり、いわば疑似アブソリュートな位置
検出が可能となる。
【0037】しかも、基準点となる周期ずれ部は、イン
クリメンタルな信号を出力するように形成した副スケー
ルの物理的変化部の一部として形成してあるため、検出
信号の処理が主スケールの検出信号の処理に準じて行う
ことが可能となり、信号処理が簡易となる。
クリメンタルな信号を出力するように形成した副スケー
ルの物理的変化部の一部として形成してあるため、検出
信号の処理が主スケールの検出信号の処理に準じて行う
ことが可能となり、信号処理が簡易となる。
【0038】また、各スケールの物理的変化部をスケー
ルに形成した凹凸によって構成すると、スケールの加工
が容易であり、凹凸を磁気センサによって容易に検出す
ることができ、コストの低減を図れる。そして、副スケ
ールに設けた周期ずれ部を、副スケールの表面に形成し
た凸部として形成すると、スケール表面の疵などは研磨
し易いために、疵などによる外乱の影響を小さくするこ
とができる。なお、副検出器を、背面側(スケールと反
対側)にスケールの面に直交した磁場(磁束)を発生す
るバイアス磁石を有し、スケールの凹凸を磁場(磁束)
の揺らぎとして検出する強磁性体薄膜磁気抵抗素子で構
成し、かつ周期ずれ部を凹部として形成すると、周期ず
れ部を大きなシグナルで得られ、また周期ずれ部に対す
る検出精度の向上が図れる。
ルに形成した凹凸によって構成すると、スケールの加工
が容易であり、凹凸を磁気センサによって容易に検出す
ることができ、コストの低減を図れる。そして、副スケ
ールに設けた周期ずれ部を、副スケールの表面に形成し
た凸部として形成すると、スケール表面の疵などは研磨
し易いために、疵などによる外乱の影響を小さくするこ
とができる。なお、副検出器を、背面側(スケールと反
対側)にスケールの面に直交した磁場(磁束)を発生す
るバイアス磁石を有し、スケールの凹凸を磁場(磁束)
の揺らぎとして検出する強磁性体薄膜磁気抵抗素子で構
成し、かつ周期ずれ部を凹部として形成すると、周期ず
れ部を大きなシグナルで得られ、また周期ずれ部に対す
る検出精度の向上が図れる。
【0039】なお、主計数回路が計数した主スケールの
物理的変化部の数の修正は、副スケールの周期ずれ部を
検出したときに、主計数回路にリセット信号を与えても
よい。また、副検出器を1つにすると、部品点数の減少
が図れ、回路構成がより簡素化されてコストの低減が図
れる。
物理的変化部の数の修正は、副スケールの周期ずれ部を
検出したときに、主計数回路にリセット信号を与えても
よい。また、副検出器を1つにすると、部品点数の減少
が図れ、回路構成がより簡素化されてコストの低減が図
れる。
【図1】本発明の実施例に係る位置検出装置のブロック
図である。
図である。
【図2】実施例の主検出器と副検出器との詳細説明図で
ある。
ある。
【図3】実施例の作用を説明するタイムチャートであ
る。
る。
【図4】副スケールの他の実施例の説明図である。
【符号の説明】 10 主スケール 12、14 物理的変化部(凹部、凸部) 20 副スケール 22、24 物理的変化部(凹部、凸部) 26 周期ずれ部 32、34 主検出器 46 主計数回路(アップダウンカウンタ) 52、54 副検出器 70 計数値修正回路 74 計数器(アップダウンカウンタ) 80 周期ずれ部検知回路(位相反転検出回
路)
路)
Claims (3)
- 【請求項1】 スケールに所定周期をもって形成した物
理的変化部を検出して被検出物の位置を検出する位置検
出装置において、所定周期の 物理的変化部を形成してある主スケールと、 主スケールの物理的変化部を検出する主検出器と、 主検出器が検出した主スケールの物理的変化部の数を計
数する主計数回路と、主スケールの物理的変化部の所定周期と同周期の第1物
理的変化部、第1物理的変化部に引き続き配置され、か
つ第1物理的変化部の所定周期に対して180度ずれた
周期ずれ部及び周期ずれ部に引き続き形成され、かつ第
1物理的変化部の所定周期と同周期の第2物理的変化部
を有してなる 物理的変化部を形成してある副スケール
と、副スケールの 物理的変化部を検出する副検出器と、 副検出器が検出した副スケールの物理的変化部の数を計
数する副計数回路と、 主検出器と副検出器との検出信号間に180度の位相ず
れが有ったとき、これを検知する周期ずれ部検知回路
と、 周期ずれ部検知回路が180度の位相ずれを検知したと
き、そのときの副計数回路の計数値を記憶する記憶部
と、 主計数回路の計数値から副計数回路の計数値を減算し外
部へ出力する減算回路と を有することを特徴とする位置
検出装置。 - 【請求項2】 主スケールと副スケールとの物理的変化
部はスケールに形成した凹凸からなっているとともに、
主検出器と副検出器とは磁気センサによって構成され、
かつ副スケールの周期ずれ部は凸状に形成してあること
特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。 - 【請求項3】 物理的変化部は光学特性変化部であり、
主検出器と副検出器とは光センサからなることを特徴と
する請求項1に記載の位置検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17764391A JP3173662B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17764391A JP3173662B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 位置検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04372820A JPH04372820A (ja) | 1992-12-25 |
JP3173662B2 true JP3173662B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=16034581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17764391A Expired - Fee Related JP3173662B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 位置検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3173662B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP17764391A patent/JP3173662B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04372820A (ja) | 1992-12-25 |
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