JP3173534U - ケーブルコネクタ構造 - Google Patents

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【課題】構造が堅固で引張強度と耐電磁波干渉能力が強いケーブルコネクタ構造の提供。
【解決手段】この構造は絶縁体1、フラットケーブル2及び筐体3を備える。絶縁体1は載置台、突合せ部を有し、載置台の縦向きに載置空間が設けられて突合せ部上に延ばされ、載置空間の両側にリミット部が設けられる。フラットケーブル2は端部に電気的接続部22が設けられ、その両側縁に嵌合部が設けられる。筐体3は絶縁体1の外部を被覆するように形成される。このようにしてフラットケーブル2端部を絶縁体1の載置空間に収納するとともに電気的接続部22を突合せ部上に設けて、筐体3と絶縁体1との組合せによりフラットケーブル2端部を載置空間内に収め固定する。
【選択図】図1

Description

本考案は、ケーブルコネクタ製品に関するもので、特に、構造が堅固で、引張強度と耐電磁波干渉能力が比較的強いケーブルコネクタ構造に関する。
液晶ディスプレイのドライブボードから出力されたデジタル信号は、RGBデータ信号のほかに、水平同期信号、垂直同期信号、ピクセルクロックなどの信号が含まれ、そのうち、ピクセルクロック信号は、ピクセルクロックの周波数が最大28MHz以上であり、TTLインターフェース使用の場合、データの伝送速度が遅く、伝送距離も比較的短く、そして耐電磁波干渉(EMI)能力も悪いので、RGBデータにマイナスな影響を及ぼすこと、また、TTL多チャンネルデータの信号は、フラットケーブルで伝送されることから、フラットケーブル数は全部で何十チャンネルもあり、接続不便であると同時に、超薄型化の傾向に一致しないということで、現在の液晶ディスプレイは大抵、ケーブルコネクタLVDS出力インターフェースでデータ伝送することとなる。LVDS(Low−Voltage Differential Signaling 低電圧差動信号)は、アメリカのある半導体会社が提案した信号伝送モードで、標準レベルの一つであり、液晶ディスプレイインターフェースに広く使用され、LVDSコネクタの使用により、データ伝送が高速度、低ノイズ、遠距離、高正確度で行われる。
従来のLVDSコネクタは一般的に、絶縁体、柔軟なフラットケーブル及び金属筐体を備えてなる。絶縁体は柔軟なフラットケーブルを収納するための開口が設けられ、組み立てのときに、柔軟なフラットケーブルが絶縁体の後方から開口に挿入され、これが絶縁体内の型締装置でしっかりと締められるようになっている。金属筐体は絶縁体を被覆するように設けられ、電磁波障害防止効果を有している。
しかしながら、従来のLVDSコネクタ構造には、次のように不十分な点が存在する。
(1)フラットケーブルを絶縁体後方から開口に挿入し、絶縁体にある型締め装置で、フラットケーブルをしっかりと締めるようにしているが、フラットケーブルの引張強度が足りず、外力を受けると、フラットケーブルが容易に絶縁体の開口から抜けてしまう。その不十分な点を解決するため、製造側では、製造過程で、フラットケーブルと絶縁体が係合するところを結束テープで括り、両者の安定性を強め、フラットケーブルの引張強度を高めるようにしているが、そうすると、製品全体の見栄えが悪く、厚みが増え、液晶ディスプレイの超薄型化向けの発展に不利である。
(2)従来の金属筐体は半被覆構造であるため、電磁波障害防止効果が悪い。
そこで、このような問題点に対して技術改善案が例えば中国特許番号ZL200720129565.5により提案されている。そして、この出願公開された実用新案の明細書には、金属筐体は、上、下金属筐体を組み立ててなり、下金属筐体は絶縁体に、上金属筐体はそれに対応するために、絶縁体のフラットケーブルの載置台に設けられ、上、下金属筐体の組み合わせにより、柔軟なフラットケーブルと台座が保持、固定されることが記載されている。この技術案では、従来の構造に比べて、進歩性があるものの、フラットケーブルの引張強度の不十分さを完全に改善できないという問題点が残されている。
本考案は、このような従来の技術の不十分な点を改善するもので、構造が堅固で、引張強度と耐電磁波干渉能力が比較的強いケーブルコネクタ構造を提供する、ことを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案は、次のような技術的特徴を備えるケーブルコネクタ構造を提供する。
(1)載置台、載置台前端の突合せ部を備えてなる絶縁体が備わり、該載置台の縦向きに載置空間が設けられ、該載置空間は突合せ部の上に伸ばされるように設けられ、該載置空間内にリミット部が設けられており、載置空間内に設けられるフラットケーブルが備わり、該載置空間の端部の表面に電気的接続部が設けられ、該電気的接続部は該突合せ部の上に設けられ、フラットケーブルの両側縁には、該リミット部相に合わせるための嵌合部が設けられており、絶縁体の外部を被覆するように設けられる筐体が備わり、筐体と絶縁体の組み合わせにより、フラットケーブルの端部がしっかりと該載置空間内に収められるように設けられていることを特徴とするケーブルコネクタ構造。
(2)該載置台は、底板と底板両側の平らな台を備えてなり、底板には、幾つかの開口が設けられ、該突合せ部は、該底板が伸びて形成された突合せ板、平らな台が伸びて形成されたガイド柱が設けられていることを特徴とする上記(1)に記載の該ケーブルコネクタ構造。
(3)該突合せ板縁には、凸縁が設けられていることを特徴とする上記(2)に記載の該ケーブルコネクタ構造。
(4)該載置空間内のリミット部は嵌合凸部で、フラットケーブル端部両側の嵌合部はスロットであることを特徴とする上記(1)に記載の該ケーブルコネクタ構造。
(5)該載置空間内のリミット部はスロットで、フラットケーブル端部両側の嵌合部は嵌合凸部であることを特徴とする上記(1)に記載の該ケーブルコネクタ構造。
(6)該絶縁体の上には、筐体に合わせるための位置決め溝または/及び位置決めブロックが設けられていることを特徴とする上記(1)に記載の該ケーブルコネクタ構造。
(7)該筐体は、一体成形された上筐体、下筐体、及び上、下筐体の間が、絶縁体全体を被覆するキャビネットを備えてなることを特徴とする上記(1)に記載の該ケーブルコネクタ構造。
(8)該上筐体の前側縁には、下向きに反り返して弾力押さえ片が形成され、該弾力押さえ片は、フラットケーブル端部の表面に突き当てるように設けられていることを特徴とする上記(7)に記載の該ケーブルコネクタ構造。
(9)該下筐体の前側面には、前へ伸びて突合せ片が形成され、下筐体の上には、ばね片と位置決めアームが設けられていることを特徴とする上記(7)に記載の該ケーブルコネクタ構造。
(10)該絶縁体両側の内部には、係合具が設けられていることを特徴とする上記(1)に記載の該ケーブルコネクタ構造。
本考案のケーブルコネクタ構造によれば、上記の構成により、次のような効果を奏する。
(1)このケーブルコネクタ構造は、構造が堅固で、フラットケーブルと絶縁体を上下重ねて組み立てるが、通常利用する両面テープで粘着してもよく、そして絶縁体とフラットケーブルの上には、それぞれ対応の嵌合凸部とスロットが設けられ、この嵌合により、フラットケーブル端部がしっかりと絶縁体の載置空間内に収められ、フラットケーブルが外部からの引っ張り力などを受けて、抜けたりすることを防げると同時に、本考案の金属筐体がフラットケーブルを押さえるように設けられることにより、フラットケーブルの緩みや上に反ることを防げる。
(2)特に、金属筐体は、一体成形されたもので、絶縁体の載置台と載置台内にあるフラットケーブルを完全に被覆し、コンセントに合わせて、電気的接続が行われるフラットケーブルの電気的接続部は、絶縁体の突合せ部に設けられることにより、耐電磁波干渉能力が大幅に高まる。
本考案の一実施の形態によるケーブルコネクタ構造を示す斜視図 同ケーブルコネクタ構造の特に?縁体を示す斜視図 同ケーブルコネクタ構造の特にフラットケーブルを示す一部省略平面図 同ケーブルコネクタ構造の特に?縁体とフラットケーブルとの組み立て状態を示す一部省略平面図 同ケーブルコネクタ構造の特に筐体を示す斜視図 同ケーブルコネクタ構造の特に筐体を別の角度から示す斜視図 同ケーブルコネクタ構造の特に筐体をまた別の角度から示す斜視図 同ケーブルコネクタ構造と差込口の組み合わせを示す斜視図
以下、本考案の一実施の形態について図1乃至図8を用いて説明する。
図1に示すように、このLVDSケーブルコネクタ構造は、絶縁体1、フラットケーブル2及び金属筐体3を備えてなり、フラットケーブル2の端部が、絶縁体1に設けられる。
図2に示すように、絶縁体1は、載置台11、載置台11前端の突合せ部12を備えてなる。載置台11の縦向きに載置空間10が設けられ、この載置空間10は突合せ部12の上に延ばされる。また、この載置空間10内の両側にはリミット部が設けられる。この載置空間10はフラットケーブル2の端部を収納するために設けられ、その形状はフラットケーブル2端部の形状に対応するように形成される。
載置台11はフラットケーブル2の端部を載置するために、突合せ部12は、このケーブルコネクタに対応するコンセント5に合わせるために設けられる。具体的に言えば、載置台11は、底板111、底板111両側の平らな台112を備えてなり、底板111には、幾つかの開口15が設けられる。突合せ部12は、底板111から延びて形成された突合せ板121、平らな台112から延びて形成されたガイド柱122を備えてなり、ガイド柱121は、このケーブルコネクタを対応するコンセント差込口51へ挿入させるように導くために設けられる。
突合せ部12の底板縁部には、凸縁13が設けられ、凸縁13の高さは、フラットケーブル2の厚みに相当するものである。
載置空間10内にある平らな台112には、リミット部になる嵌合凸部14が設けられ、この場合、嵌合凸部14は突出する突出台である。嵌合凸部14の前にあるガイド柱121は、対応の差込口51に挿入され、嵌合凸部14の後にある平らな台112は、金属筐体11に被覆されるように設けられる。
図3に示すように、フラットケーブル2の端部には、電気的接続部22が設けられ、電気的接続部22は差込口51内の電気通信端子52と接触し、差込口内の電気通信端子52とフラットケーブル2が電気的に接続されることになる。このフラットケーブル2の端部には、リミット部に合わせるための嵌合部が設けられる。具体的に言えば、図3、図4に示すように、フラットケーブル2端部の両側には、嵌合部になるスロット21が設けられ、スロット21は、電気的接続部22に近いフラットケーブル2端部の両側に設けられ、このスロット21と嵌合凸部14との嵌合により、フラットケーブル2に対する位置決めになる。なお、これとは反対に、載置空間10内のリミット部はスロットとして、フラットケーブル2の嵌合部は嵌合凸部として設けられてもよい。
図1に示すように、筐体3は、絶縁体1の外部を被覆するように形成され、筐体3と絶縁体1の組み合わせにより、フラットケーブル2の端部がしっかりと載置空間10内に収められるようになっている。絶縁体1の両側内には、係合具4が設けられる。
図5〜図7に示すように、筐体3は、一体成形された上筐体31と下筐体32とを備えてなり、上、下筐体31,32の間に、絶縁体1全体を被覆する空間が形成される。上筐体31の前側縁には、弾力押さえ片311が下向きに反り返して形成される。この弾力押さえ片311は柔軟で、フラットケーブル2端部の表面に突き当たるように設けられ、また、上筐体31の表面には、ばね片312が設けられる。下筐体32の前側面には、前へ延びる突合せ片321が形成され、また、下筐体32上には、ばね片322と位置決めアーム323が設けられる。
なお、筐体3は一体成形されたもので、上筐体31の弾力押さえ片311は、フラットケーブル2に突き当たるように設けられて、これにより、圧力の安定性が高められており、また、筐体31の強度を確保するため、上筐体31の表面に幾つかのリブ313が設けられる。
図2に示すように、絶縁体1の平らな台112の上には筐体3のばね片312に対応する位置決め溝16が設けられ、絶縁体1の下表面には筐体3のばね片312に対応するための位置決め溝が設けられ、絶縁体1と筐体3のばね片、及び位置決め溝との組み合わせにより、絶縁体1と筐体3がしっかりと組み立てられるようになっている。なお、この実施例では、位置決め溝とばね片だけの組み合わせについて述べたが、位置決めブロックと嵌合孔との組み合わせによって実施してもよいことはもちろんである。原理は同じなので、ここではそれ以上述べないことにする。
このLVDSケーブルコネクタを組み立てるときは、絶縁体1とフラットケーブル2を上下に重ねて組み立てるが、フラットケーブル2を上から下へと、絶縁体1の載置空間10内に直接に収め、絶縁体1のリミット部とフラットケーブル2端部の嵌合部を嵌合して、嵌合凸部14とスロット21を固定する。次いで、筐体3を絶縁体1の外部に被覆し、上、下筐体31,32にあるばね片312,322を絶縁体1の位置決め溝に嵌め入れ、下筐体32内の突合せ片321を絶縁体1の下表面に載置し、下筐体32にある位置決めアーム323を絶縁体1に開設された開口15に通し、フラットケーブル2の背面に接触させる。そして、上筐体31にある弾力押さえ片311をフラットケーブル2の正面に突き当てるようにし、それにより、フラットケーブル2を絶縁体1と金属筐体3の間に固定する。このようにして絶縁体1両側内に取り付けられた係合具4のフック41が、絶縁体1の平らな台112の外に露出される。
このような組み立てにより、筐体3が絶縁体1を局所的に被覆し、フラットケーブル2端部の電気的接続部22や絶縁体1の突合せ部12が外部に露出される。図8に示すように、ケーブルコネクタとこれに対応するコンセント5を組み立てるとき、フラットケーブル2端部の電気的接続部22と突合せ部12を挿入部として、対応するコンセント5の差込口51内に挿入することにより、フラットケーブル2の電気的接続部22と差込口51内の電気通信端子52との電気的接続が行われ、挿入接続組立が完了する。
このケーブルコネクタの組み立てを行う場合、フラットケーブル2と絶縁体1の間を通常利用する両面テープで粘着してもよく、それにより、両者の安定性が高められ、フラットケーブル2を直接に上下からクランプして絶縁体1に固定する代わりに、フラットケーブル2と絶縁体1間の嵌合により、フラットケーブル2に対する位置決めを行うと同時に、金属筐体3の挟込みによる力で、フラットケーブル2をしっかりと固定するようにするため、優れた引張強度が得られる。
なお、上述したのは、本考案の好適な実施例に関する説明のみであり、それを以って、本考案の実用新案登録請求の範囲が制限されるものではなく、本考案の実用新案登録請求の範囲に述べられた構造、特徴と原理に基づいて、その改造や変更などを行って、それと同等な効果を得たとしても、それらの改造や変更などはすべて、本考案の実用新案登録請求の範囲に含まれるものである。
1 絶縁体
10 載置空間
11 載置台
12 突合せ部
111 底板
112 平らな台
121 突合せ板
122 ガイド柱
13 凸縁
14 嵌合凸部
15 開口
16 位置決め溝
2 フラットケーブル
21 スロット
22 電気的接続部
3 筐体
31 上筐体
311 弾力押さえ片
312 ばね片
313 リブ
32 下筐体
321 突合せ片
322 ばね片
323 位置決めアーム
4 係合具
41 フック
5 コンセント
51 差込口
52 電気通信端子

Claims (10)

  1. 絶縁体、フラットケーブル及び筐体を備え、
    前記絶縁体は載置台及び載置台の前端に設けられる突合せ部を有し、当該載置台の縦向きに前記フラットケーブルのための載置空間を設けられて当該載置空間が前記突合せ部上に延ばされ、当該載置空間の両側にリミット部が設けられてなり、
    前記フラットケーブルは前記載置空間内に収納可能に設けられ、当該フラットケーブルの端部に電気的接続部を設けられ、当該端部の両側縁に前記リミット部に嵌め合わせるための嵌合部が設けられてなり、
    前記筐体は絶縁体の外部を被覆するように設けられて、
    前記フラットケーブルの端部が前記絶縁体の載置空間内に収納されるとともに、前記電気的接続部が前記突合せ部上に設けられて、前記筐体と前記絶縁体との組み合わせにより、前記フラットケーブルの端部が前記載置空間内に収め固定される、
    ことを特徴とするケーブルコネクタ構造。
  2. 載置台は底板及び底板の両側の平らな台を有してなり、前記底板に幾つかの開口が設けられ、突合せ部は前記底板が延びて形成された突合せ板及び前記平らな台が延びて形成されたガイド柱を有することを特徴とする請求項1に記載のケーブルコネクタ構造。
  3. 突合せ板の縁部に凸縁が設けられることを特徴とする請求項2に記載のケーブルコネクタ構造。
  4. 載置空間内のリミット部は凸部で、フラットケーブルの嵌合部はスロットであることを特徴とする請求項1に記載のケーブルコネクタ構造。
  5. 載置空間のリミット部はスロットで、フラットケーブルの嵌合部は凸部であることを特徴とする請求項1に記載のケーブルコネクタ構造。
  6. 絶縁体上に筐体を合わせるための位置決め溝または/及び位置決めブロックが設けられることを特徴とする請求項1に記載のケーブルコネクタ構造。
  7. 筐体は、一体成形された上筐体及び下筐体を備えてなり、前記上、下筐体の間に絶縁体全体を被覆するための空間を有することを特徴とする請求項1に記載のケーブルコネクタ構造。
  8. 上筐体の前側縁に、下向きに反り返して形成され、フラットケーブル端部の表面に突き当てるための弾力押さえ片を有することを特徴とする請求項7に記載のケーブルコネクタ構造。
  9. 下筐体の前側面に前方に延びる突合せ片が設けられ、下筐体上にばね片と位置決めアームが設けられることを特徴とする請求項7に記載のケーブルコネクタ構造。
  10. 絶縁体両側の内部に係合具が設けられることを特徴とする請求項1に記載のケーブルコネクタ構造。
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