JP3173396B2 - 動力出力装置およびその制御方法 - Google Patents

動力出力装置およびその制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力出力装置およ
びその制御方法に関し、詳しくは、原動機から出力され
る動力を効率的に駆動軸に出力する動力出力装置および
その制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の動力出力装置としては、
車両に搭載される装置であって、原動機の出力軸と電動
機のロータが結合されている駆動軸とを電磁継手により
電磁的に結合して原動機の動力を駆動軸に伝達するもの
が提案されている(例えば、特開昭49−43311号
公報等)。この動力出力装置は、電磁継手の電磁的な結
合を調節することにより原動機から出力される動力の一
部を駆動軸に出力すると共に、電磁継手の滑りによって
生じる回生電力を電磁継手から見て並列に接続された電
動機や二次電池に供給する。電動機は、電磁継手により
駆動軸に出力される動力では所望の動力に不足する場合
には、その不足分を電磁継手により回生される電力や二
次電池に蓄えられた電気エネルギを用いて駆動軸に出力
する。また、この装置は、駆動軸に電動機が取り付けら
れているから、原動機の運転を停止し、二次電池に蓄え
られた電気エネルギを用いて電動機から駆動軸に出力さ
れる動力のみで車両を駆動することも可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た動力出力装置では、電動機から駆動軸に出力される動
力のみで車両を駆動する場合、発進時や上り坂を低速で
走行するときなどを考慮すると、電動機に要求されるト
ルクは大きなものとなるから、こうした動作をも可能と
するために電動機が大型化するという問題があった。一
般に、電動機に要求されるトルクは、電動機の回転子の
軸方向の長さに比例し、回転子の回転子の直径の2乗に
比例する。したがって、電動機に要求されるトルクが大
きくなると、電動機自体も大きくなってしまう。
【0004】本発明の動力出力装置およびその制御方法
は、原動機から出力される動力を効率よくトルク変換し
て駆動軸に出力する装置およびその制御方法を提供する
ことを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置
およびその制御方法は、原動機の運転を停止した状態で
駆動軸に動力を出力することを目的の一つとする。さら
に、本発明の動力出力装置およびその制御方法は、上述
の目的を達成する小型の装置およびその制御方法を提供
することを目的の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の動力出力装置およびその制御方法は、上述の目的
の少なくとも一部を達成するするために、以下の手段を
採った。
【0006】本発明の動力出力装置は、駆動軸に動力を
出力する動力出力装置であって、出力軸を有する原動機
と、前記出力軸に結合された第1のロータと、前記駆動
軸に結合され該第1のロータに対して相対的に回転可能
な第2のロータとを有し、該両ロータ間の電磁的な結合
を介して該出力軸と該駆動軸との間で動力のやり取りを
する第1の電動機と、少なくとも前記出力軸と動力のや
り取りが可能な第2の電動機と、前記第1の電動機の駆
動に必要な電気エネルギと、前記第2の電動機の駆動に
必要な電気エネルギとを供給可能な蓄電手段と、前記蓄
電手段に蓄えられた電気エネルギを用いて前記第1の電
動機から前記駆動軸に動力を出力するよう該第1の電動
機を駆動制御する第1電動機制御手段と、前記原動機へ
の燃料供給が停止されている状態で前記駆動軸から該駆
動軸の回転方向と順方向の正の動力を出力する場合に
は、前記蓄電手段に蓄えられた電気エネルギを用いて前
記第2の電動機から前記出力軸に出力される動力によ
り、前記第1の電動機から前記駆動軸に動力を出力する
際に反力として前記出力軸に出力される動力の少なくと
も一部を打ち消すよう該第2の電動機を駆動制御する第
2電動機制御手段とを備えることを要旨とする。
【0007】この本発明の動力出力装置は、原動機の出
力軸に結合された第1のロータと駆動軸に結合され第1
のロータに対して相対的に回転可能な第2のロータとを
有する第1の電動機が、この両ロータ間の電磁的な結合
を介して原動機の出力軸と駆動軸との間で動力のやり取
りを行ない、第2の電動機が、必要に応じて原動機の出
力軸と動力のやり取りを行なう。蓄電手段は、必要に応
じて、第1の電動機の駆動に必要な電気エネルギと、第
2の電動機の駆動に必要な電気エネルギとを供給する。
第1電動機制御手段は、蓄電手段に蓄えられた電気エネ
ルギを用いて第1の電動機から駆動軸に動力を出力する
よう第1の電動機を駆動制御する。また、第2電動機制
御手段は、前記原動機への燃料供給が停止されている状
態で前記駆動軸から該駆動軸の回転方向と順方向の正の
動力を出力する場合には、蓄電手段に蓄えられた電気エ
ネルギを用いて第2の電動機から原動機の出力軸に出力
される動力により、第1の電動機から駆動軸に動力を出
力する際に反力として原動機の出力軸に出力される動力
の少なくとも一部を打ち消すよう第2の電動機を駆動制
御する。なお、ここでいう「動力」は、軸に作用するト
ルクとその軸の回転数との積の形態で表わされるエネル
ギを意味する。したがって、「動力」には、回転方向と
同じ向き(順方向)にトルクが作用する正の動力や、回
転方向とは逆向きにトルクが作用する負の動力が含まれ
るのは勿論、回転はないがトルクは作用しているような
動力も含まれる。
【0008】こうした本発明の動力出力装置によれば、
原動機への燃料供給が停止されている状態で駆動軸から
正の動力を出力する場合でも、第2の電動機で原動機の
出力軸に出力される反力としての動力の少なくとも一部
を受け持つから、原動機の出力軸と駆動軸とに各々結合
されたロータを持つ第1の電動機から駆動軸に動力を出
力することができる。
【0009】この本発明の動力出力装置において、前記
第2の電動機の回転軸と前記出力軸との機械的な接続と
該接続の解除とを行なう接続手段を備え、前記第2電動
機制御手段は、前記接続手段により前記第2の電動機の
回転軸と前記出力軸とを機械的に接続した後に、前記第
2の電動機を制御する手段であるものとすることもでき
る。
【0010】また、本発明の動力出力装置において、前
記第2の電動機により打ち消される前記反力として前記
出力軸に出力される動力の残余を前記原動機で受け止め
可能な動力により打ち消すよう該原動機を制御する原動
機制御手段を備えるものとすることもできる。ここで、
原動機で受け止め可能な動力には、摩擦仕事や圧縮仕事
も含まれる。こうすれば、原動機の出力軸に出力される
反力としての動力のすべてを第2の電動機から出力可能
な動力によって打ち消すことができないときでも、原動
で受け止め可能な動力により打ち消すことができるか
ら、第2の電動機から出力可能な動力以上の動力を第1
の電動機から駆動軸に出力することができる。
【0011】さらに、本発明の動力出力装置において、
前記第2電動機制御手段は、前記第1の電動機から前記
駆動軸に動力を出力する際に反力として前記出力軸に出
力される動力を打ち消す以上の動力を出力するよう該第
2の電動機を駆動制御する手段であるものとすることも
できる。この態様では、原動機の出力軸を第2の電動機
によりモータリングすることになるから、駆動軸は、第
1の電動機の回転数以上の回転数で回転することにな
る。この結果、駆動軸を第1の電動機の定格回転数以上
の回転数で回転させることができる。
【0012】本発明の動力出力装置の制御方法は、出力
軸を有する原動機と、前記出力軸に結合された第1のロ
ータと、駆動軸に結合され該第1のロータに対して相対
的に回転可能な第2のロータとを有し、該両ロータ間の
電磁的な結合を介して該出力軸と該駆動軸との間で動力
のやり取りをする第1の電動機と、少なくとも前記出力
軸と動力のやり取りが可能な第2の電動機と、前記第1
の電動機の駆動に必要な電気エネルギと、前記第2の電
動機の駆動に必要な電気エネルギとを供給可能な蓄電手
段とを備え、前記駆動軸に動力を出力する動力出力装置
の制御方法であって、 (a)前記蓄電手段に蓄えられた電気エネルギを用いて
前記第1の電動機から前記駆動軸に動力を出力するよう
該第1の電動機を駆動制御し、 (b)前記原動機への燃料供給が停止された状態で前記
駆動軸から該駆動軸の回転方向と順方向の正の動力を出
力する場合には、前記蓄電手段に蓄えられた電気エネル
ギを用いて前記第2の電動機から前記出力軸に出力され
る動力により、前記第1の電動機から前記駆動軸に動力
を出力する際に反力として前記出力軸に出力される動力
の少なくとも一部を打ち消すよう該第2の電動機を駆動
制御することを要旨とする。
【0013】この本発明の動力出力装置の制御方法によ
れば、原動機への燃料供給が停止された状態で動力出力
装置が正の動力を出力する場合でも、第2の電動機で原
動機の出力軸に出力される反力としての動力の少なくと
も一部を受け持つから、原動機の出力軸と駆動軸とに各
々結合されたロータを持つ第1の電動機から駆動軸に動
力を出力することができる。
【0014】こうした本発明の動力出力装置の制御方法
において、更に、(c)前記第2の電動機により打ち消
される前記反力として前記出力軸に出力される動力の残
余を前記原動機で受け止め可能な動力により打ち消すよ
う該原動機を制御するステップを備えるものとすること
もできる。こうすれば、原動機の出力軸に出力される反
力としての動力のすべてを第2の電動機から出力可能な
動力によって打ち消すことができないときでも、原動機
で受け止め可能な動力により打ち消すことができるか
ら、第2の電動機から出力可能な動力以上の動力を第1
の電動機から駆動軸に出力することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例として
の動力出力装置20の概略構成を示す構成図、図2は図
1の動力出力装置20を組み込んだ車両の概略構成を示
す構成図である。説明の都合上、まず図2を用いて、車
両全体の構成から説明する。
【0016】図2に示すように、この車両には、動力源
であるエンジン50としてガソリンにより運転されるガ
ソリンエンジンが備えられている。このエンジン50
は、吸気系からスロットルバルブ66を介して吸入した
空気と燃料噴射弁51から噴射されたガソリンとの混合
気を燃焼室52に吸入し、この混合気の爆発により押し
下げられるピストン54の運動をクランクシャフト56
の回転運動に変換する。ここで、スロットルバルブ66
はアクチュエータ68により開閉駆動される。点火プラ
グ62は、イグナイタ58からディストリビュータ60
を介して導かれた高電圧によって電気火花を形成し、混
合気はその電気火花によって点火されて爆発燃焼する。
【0017】このエンジン50の運転は、電子制御ユニ
ット(以下、EFIECUと呼ぶ)70により制御され
ている。EFIECU70には、エンジン50の運転状
態を示す種々のセンサが接続されている。例えば、スロ
ットルバルブ66の開度(ポジション)を検出するスロ
ットルバルブポジションセンサ67、エンジン50の負
荷を検出する吸気管負圧センサ72、エンジン50の水
温を検出する水温センサ74、ディストリビュータ60
に設けられクランクシャフト56の回転数と回転角度を
検出する回転数センサ76および回転角度センサ78な
どである。なお、EFIECU70には、この他、例え
ばイグニッションキーの状態STを検出するスタータス
イッチ79なども接続されているが、その他のセンサ,
スイッチなどの図示は省略した。
【0018】エンジン50のクランクシャフト56に
は、後述するクラッチモータ30およびアシストモータ
40を介して駆動軸22が結合されている。駆動軸22
は、ディファレンシャルギヤ24に結合されており、動
力出力装置20からのトルクは最終的に左右の駆動輪2
6,28に伝達される。このクラッチモータ30および
アシストモータ40は、制御装置80により制御されて
いる。制御装置80の構成は後で詳述するが、内部には
制御CPUが備えられており、シフトレバー82に設け
られたシフトポジションセンサ84やアクセルペダル6
4に設けられたアクセルペダルポジションセンサ65な
ども接続されている。また、制御装置80は、上述した
EFIECU70と通信により、種々の情報をやり取り
している。
【0019】図1に示すように、実施例の動力出力装置
20は、大きくは、エンジン50と、エンジン50のク
ランクシャフト56にアウタロータ32が結合されると
共に駆動軸22にインナロータ34が結合されたクラッ
チモータ30と、クランクシャフト56に結合されたロ
ータ42を有するアシストモータ40と、クラッチモー
タ30およびアシストモータ40を駆動制御する制御装
置80とから構成されている。
【0020】クラッチモータ30は、図1に示すよう
に、アウタロータ32の内周面に永久磁石35を備え、
インナロータ34に形成されたスロットに三相のコイル
36を巻回する同期電動機として構成されている。この
三相コイル36への電力は、スリップリング38を介し
て供給される。インナロータ34において三相コイル3
6用のスロットおよびティースを形成する部分は、無方
向性電磁鋼板の薄板を積層することで構成されている。
【0021】他方、アシストモータ40も同期電動機と
して構成されているが、回転磁界を形成する三相コイル
44は、ケース45に固定されたステータ43に巻回さ
れている。このステータ43も、無方向性電磁鋼板の薄
板を積層することで形成されている。クランクシャフト
56に機械的に結合されたロータ42の外周面には、複
数個の永久磁石46が設けられている。アシストモータ
40では、この永久磁石46により磁界と三相コイル4
4が形成する磁界との相互作用により、ロータ42が回
転する。
【0022】こうしたクラッチモータ30とアシストモ
ータ40は、エンジン50をも含めてその関係を簡略に
言えば、エンジン50からクランクシャフト56に出力
される軸トルクとアシストモータ40からクランクシャ
フト56に出力される軸トルクとの和がクラッチモータ
30のアウタロータ32およびインナロータ34を介し
て駆動軸22に出力されるものとなる。
【0023】アシストモータ40は、通常の永久磁石型
三相同期モータとして構成されているが、クラッチモー
タ30は、永久磁石35を有するアウタロータ32も三
相コイル36を備えたインナロータ34も、共に回転す
るよう構成されている。そこで、クラッチモータ30の
構成の詳細について、さらに説明する。クラッチモータ
30のアウタロータ32はクランクシャフト56に、イ
ンナロータ34は駆動軸22に結合されており、アウタ
ロータ32に永久磁石35が設けられていることは既に
説明した。この永久磁石35は、実施例では8個(N
極,S極が各4個)設けられており、アウタロータ32
の内周面に貼付されている。その磁化方向はクラッチモ
ータ30の軸中心に向かう方向であり、一つおきに磁極
の方向は逆向きになっている。この永久磁石35と僅か
なギャップにより対向するインナロータ34の三相コイ
ル36は、インナロータ34に設けられた計12個のス
ロット(図示せず)に巻回されており、各コイルに通電
すると、スロットを隔てるティースを通る磁束を形成す
る。各コイルに三相交流を流すと、この磁界は回転す
る。三相コイル36の各々は、スリップリング38から
電力の供給を受けるよう接続されている。このスリップ
リング38は、駆動軸22に固定された回転リング38
aとブラシ38bとから構成されている。なお、三相
(U,V,W相)の電流をやり取りするために、スリッ
プリング38には三相分の回転リング38aとブラシ3
8bとが用意されている。
【0024】隣接する一組の永久磁石35が形成する磁
界と、インナロータ34に設けられた三相コイル36が
形成する回転磁界との相互作用により、アウタロータ3
2とインナロータ34とは種々の振る舞いを示す。通常
は、三相コイル36に流す三相交流の周波数は、クラン
クシャフト56に直結されたアウタロータ32の回転数
とインナロータ34の回転数との偏差の周波数としてい
る。
【0025】駆動軸22は、ケース45に設けられたベ
アリング49により軸支されており、ケース45には、
駆動軸22の回転角度θdを検出するレゾルバ48が取
り付けられている。また、クランクシャフト56にも、
その回転角度θeを検出するレゾルバ39が設けられて
いるが、このレゾルバ39は、ディストリビュータ60
に設けられた回転角度センサ78と兼用することも可能
である。
【0026】次に、クラッチモータ30およびアシスト
モータ40を駆動制御する制御装置80について説明す
る。制御装置80は、クラッチモータ30を駆動する第
1の駆動回路91と、アシストモータ40を駆動する第
2の駆動回路92と、両駆動回路91,92を制御する
制御CPU90と、二次電池であるバッテリ94とから
構成されている。制御CPU90は、1チップマイクロ
プロセッサであり、内部に、ワーク用のRAM90a、
処理プログラムを記憶したROM90b、入出力ポート
(図示せず)およびEFIECU70と通信を行なうシ
リアル通信ポート(図示せず)を備える。この制御CP
U90には、レゾルバ39からのエンジン50の回転角
度θe、レゾルバ48からの駆動軸22の回転角度θ
d、アクセルペダルポジションセンサ65からのアクセ
ルペダルポジション(アクセルペダルの踏込量)AP、
シフトポジションセンサ84からのシフトポジションS
P、第1の駆動回路91に設けられた2つの電流検出器
95,96からのクラッチ電流値Iuc,Ivc、第2
の駆動回路に設けられた2つの電流検出器97,98か
らのアシスト電流値Iua,Iva、バッテリ94の残
容量を検出する残容量検出器99からの残容量BRMなど
が、入力ポートを介して入力されている。なお、残容量
検出器99は、バッテリ94の電解液の比重またはバッ
テリ94の全体の重量を測定して残容量を検出するもの
や、充電・放電の電流値と時間を演算して残容量を検出
するものや、バッテリの端子間を瞬間的にショートさせ
て電流を流し内部抵抗を測ることにより残容量を検出す
るものなどが知られている。
【0027】また、制御CPU90からは、第1の駆動
回路91に設けられたスイッチング素子である6個のト
ランジスタTr1ないしTr6を駆動する制御信号SW
1と、第2の駆動回路92に設けられたスイッチング素
子としての6個のトランジスタTr11ないしTr16
を駆動する制御信号SW2とが出力されている。第1の
駆動回路91内の6個のトランジスタTr1ないしTr
6は、トランジスタインバータを構成しており、それぞ
れ、一対の電源ラインL1,L2に対してソース側とシ
ンク側となるよう2個ずつペアで配置され、その接続点
に、クラッチモータ30の三相コイル(UVW)36の
各々が、スリップリング38を介して接続されている。
電源ラインL1,L2は、バッテリ94のプラス側とマ
イナス側に、それぞれ接続されているから、制御CPU
90により対をなすトランジスタTr1ないしTr6の
オン時間の割合を制御信号SW1により順次制御し、各
コイル36に流れる電流を、PWM制御によって擬似的
な正弦波にすると、三相コイル36により、回転磁界が
形成される。
【0028】他方、第2の駆動回路92の6個のトラン
ジスタTr11ないしTr16も、トランジスタインバ
ータを構成しており、それぞれ、第1の駆動回路91と
同様に配置されていて、対をなすトランジスタの接続点
は、アシストモータ40の三相コイル44の各々に接続
されている。従って、制御CPU90により対をなすト
ランジスタTr11ないしTr16のオン時間を制御信
号SW2により順次制御し、各コイル44に流れる電流
を、PWM制御によって擬似的な正弦波にすると、三相
コイル44により、回転磁界が形成される。
【0029】以上構成を説明した実施例の動力出力装置
20の動作について説明する。実施例の動力出力装置2
0の動作原理、特にトルク変換の原理は以下の通りであ
る。エンジン50がEFIECU70により運転され、
エンジン50の回転数Neが所定の回転数N1で回転し
ているとする。このとき、制御装置80がスリップリン
グ38を介してクラッチモータ30の三相コイル36に
何等電流を流していないとすれば、すなわち第1の駆動
回路91のトランジスタTr1,3,5をオフとしトラ
ンジスタTr2,4,6をオンとした状態であれば、三
相コイル36には何等の電流も流れないから、クラッチ
モータ30のアウタロータ32とインナロータ34とは
電磁的に全く結合されていない状態となり、エンジン5
0のクランクシャフト56は空回りしている状態とな
る。この状態では、三相コイル36からの回生も行なわ
れない。すなわち、エンジン50はアイドル回転をして
いることになる。
【0030】制御装置80の制御CPU90が制御信号
SW1を出力してトランジスタをオンオフ制御すると、
エンジン50のクランクシャフト56の回転数Neと駆
動軸22の回転数Ndとの偏差(言い換えれば、クラッ
チモータ30におけるアウタロータ32とインナロータ
34の回転数差Nc(Ne−Nd))に応じて、クラッ
チモータ30の三相コイル36に一定の電流が流れ、ク
ラッチモータ30は発電機として機能し、電流が第1の
駆動回路91を介して回生され、バッテリ94が充電さ
れる。このとき、アウタロータ32とインナロータ34
とは一定の滑りが存在する結合状態となり、インナロー
タ34は、エンジン50の回転数Ne(クランクシャフ
ト56の回転数)よりは低い回転数Ndで回転する。
【0031】こうした状態でエンジン50から出力され
るトルクの一部をアシストモータ40から出力するもの
とし、この置き換えるトルクを、アシストモータ40に
より消費される電気エネルギがクラッチモータ30によ
り回生される電気エネルギに等しくなるよう設定すれ
ば、エンジン50から出力される動力がクラッチモータ
30とアシストモータ40とによりトルク変換されて駆
動軸22に出力されることになる。
【0032】こうしたトルク変換の様子を図3に示す。
今、エンジン50が、図3中のトルクと回転数とにより
表わされるエネルギが一定の曲線上のトルクTeが値T
1,回転数Neが値N1の運転ポイントP1で運転され
ており、駆動軸22を回転数Ndが値N2でトルクTd
が値T2の運転ポイントP2で運転したいときを考え
る。アシストモータ40からクランクシャフト56にト
ルクTa(Ta=T2−T1)を出力すれば、図3中の
領域G2と領域G3の和で表わされるエネルギがクラン
クシャフト56に与えられて、クランクシャフト56の
トルクは値T2(T1+Ta)となる。このとき、クラ
ッチモータ30を値T2のトルクTcとして制御すれ
ば、駆動軸22にこのトルクTc(T1+Ta)が出力
されると共に、エンジン50の回転数Neと駆動軸22
の回転数Ndとの回転数差Nc(N1−N2)に基づく
電力(領域G1と領域G3との和で表わされるエネル
ギ)が回生される。したがって、アシストモータ40の
トルクTaをクラッチモータ30により回生される電力
により丁度賄えるよう設定し、この回生電力を電源ライ
ンL1,L2を介して第2の駆動回路92に供給すれ
ば、アシストモータ40は、この回生電力により駆動す
る。
【0033】逆に、エンジン50が、トルクTeが値T
2,回転数Neが値N2の運転ポイントP2で運転され
ており、駆動軸22を回転数Ndが値N1でトルクTd
が値T1の運転ポイントP1で運転したいときを考え
る。このとき、アシストモータ40のトルクTaをT2
−T1で求められる値として制御すれば、アシストモー
タ40は回生制御され、図3中の領域G2で表わされる
エネルギ(電力)をクランクシャフト56から回生す
る。クラッチモータ30は、インナロータ34がアウタ
ロータ32に対して回転数差Nc(N1−N2)の回転
数で駆動軸22の回転方向に相対的に回転するから、通
常のモータとして機能し、回転数差Ncに応じた領域G
1で表わされるエネルギを駆動軸22に回転エネルギと
して与える。したがって、アシストモータ40のトルク
Taを、アシストモータ40により回生される電力でク
ラッチモータ30により消費される電力を丁度賄えるよ
う設定すれば、クラッチモータ30は、アシストモータ
40により回生される電力により駆動する。
【0034】なお、実施例の動力出力装置20では、こ
うしたエンジン50から出力される動力のすべてをトル
ク変換して駆動軸22に出力する動作の他に、エンジン
50から出力される動力(トルクTeと回転数Neとの
積)と、クラッチモータ30により回生または消費され
る電気エネルギと、アシストモータ40により消費また
は回生される電気エネルギとを調節することにより、余
剰の電気エネルギを見い出してバッテリ94を放電する
動作としたり、不足する電気エネルギをバッテリ94に
蓄えられた電力により補う動作など種々の動作とするこ
ともできる。
【0035】また、実施例の動力出力装置20では、エ
ンジン50への燃料噴射を停止した状態で、バッテリ9
4に蓄えられた電気エネルギを用いてクラッチモータ3
0とアシストモータ40とにより駆動軸22に動力を出
力することもできる。以下、このモータ駆動処理につい
て図4に例示するモータ駆動トルク制御ルーチンに基づ
き説明する。なお、こうしたモータ駆動処理は、環境保
全等の必要から燃焼ガスの排気が禁止されている区域を
走行するときや、バッテリ94が満充電かあるいはこれ
に近い状態にあるとき、または、エンジン50の効率運
転が可能な動力以下の動力を駆動軸22に出力するとき
等に実行される。
【0036】図4のモータ駆動制御ルーチンが実行され
ると、制御装置80の制御CPU90は、まず、アクセ
ルペダルポジションセンサ65により検出されるアクセ
ルペダル64の踏込量であるアクセルペダルポジション
APを読み込む処理を行なう(ステップS100)。ア
クセルペダル64は運転者が出力トルクが足りないと感
じたときに踏み込まれるものである。したがって、アク
セルペダルポジションAPの値は運転者の欲している出
力トルク(すなわち、駆動軸22に出力すべきトルク)
に対応するものである。続いて、読み込まれたアクセル
ペダルポジションAPに基づいて駆動軸22に出力すべ
きトルクの目標値(以下、トルク指令値という)Td*
を導出する処理を行なう(ステップS102)。実施例
では、各アクセルペダルポジションAPに対して対応す
るトルク指令値Td*を定め、これを予めマップとして
ROM90bに記憶しておき、アクセルペダルポジショ
ンAPが読み込まれると、ROM90bに記憶したマッ
プを参照して読み込んだアクセルペダルポジションAP
に対応するトルク指令値Td*を導出するものとした。
【0037】次に、導出したトルク指令値Td*をクラ
ッチモータ30のトルク指令値Tc*に設定すると共に
(ステップS104)、このトルク指令値Td*から所
定トルクTefを減じた値をアシストモータ40のトル
ク指令値Ta*に設定する(ステップS106)。ここ
で、所定トルクTefは、クラッチモータ30から駆動
軸22にトルクを出力する際にクラッチモータ30から
クランクシャフト56に反力として出力されるトルクを
支えるトルクのうちエンジン50の受け持ち分であり、
エンジン50が逆回転せずに停止した状態で受け止める
ことができる最大トルクか或いはこれより若干小さな値
として設定される。このようにアシストモータ40のト
ルク指令値Ta*を設定することにより、クラッチモー
タ30から反力としてクランクシャフト56に出力され
るトルクは、このトルクを打ち消す方向に作用するアシ
ストモータ40から出力されるトルクとエンジン50か
ら出力されるトルクとによって支えられるから、クラッ
チモータ30からトルク指令値Tc*に相当するトルク
を駆動軸22に出力することができる。
【0038】両モータ30,40のトルク指令値Tc
*,Ta*を設定すると、制御CPU90は、燃料噴射
弁51からの燃料噴射を停止する信号をEFIECU7
0に出力する(ステップS108)。この信号を受信し
たEFIECU70は、燃料噴射弁51からの燃料噴射
を停止すると共にスロットルバルブ66を全閉として、
エンジン50で所定トルクTefを受け止める準備を行
なう。そして、設定したトルク指令値Tc*,Ta*で
クラッチモータ30とアシストモータ40とを駆動する
よう両モータ30,40の制御を行なう(ステップS1
10およびS112)。実施例では、図示の都合上、両
モータ30,40の各制御を本ルーチンの別々のステッ
プとして記載したが、実際には、これらの制御は本ルー
チンとは別個独立にかつ総合的に行なわれる。例えば、
制御CPU90が割り込み処理を利用して、クラッチモ
ータ30とアシストモータ40の制御を本ルーチンとは
異なるタイミングで平行して実行するのである。
【0039】クラッチモータ30の制御(図4のステッ
プS110)は、図5に例示するクラッチモータ制御ル
ーチンによりなされる。この処理が実行されると、制御
装置80の制御CPU90は、まず、駆動軸22の回転
角度θdをレゾルバ48から、エンジン50のクランク
シャフト56の回転角度θeをレゾルバ39から入力す
る処理を行ない(ステップS130,S132)、クラ
ッチモータ30の電気角θcを両軸の回転角度θe,θ
dから求める処理を行なう(ステップS134)。実施
例では、クラッチモータ30として4極対の同期電動機
を用いているから、θc=4(θe−θd)を計算する
ことになる。
【0040】次に、電流検出器95,96により、クラ
ッチモータ30の三相コイル36のU相とV相に流れて
いる電流Iuc,Ivcを検出する処理を行なう(ステ
ップS136)。電流はU,V,Wの三相に流れている
が、その総和はゼロなので、二つの相に流れる電流を測
定すれば足りる。こうして得られた三相の電流を用いて
座標変換(三相−二相変換)を行なう(ステップS13
8)。座標変換は、永久磁石型の同期電動機のd軸,q
軸の電流値に変換することであり、次式(1)を演算す
ることにより行なわれる。ここで座標変換を行なうの
は、永久磁石型の同期電動機においては、d軸及びq軸
の電流が、トルクを制御する上で本質的な量だからであ
る。もとより、三相のまま制御することも可能である。
【0041】
【数1】
【0042】次に、2軸の電流値に変換した後、クラッ
チモータ30におけるトルク指令値Tc*から求められ
る各軸の電流指令値Idc*,Iqc*と実際各軸に流
れた電流Idc,Iqcと偏差を求め、各軸の電圧指令
値Vdc,Vqcを求める処理を行なう(ステップS1
40)。即ち、まず以下の式(2)の演算を行ない、次
に次式(3)の演算を行なうのである。ここで、Kp
1,2及びKi1,2は、各々係数である。これらの係
数は、適用するモータの特性に適合するよう調整され
る。なお、電圧指令値Vdc,Vqcは、電流指令値I
*との偏差△Iに比例する部分(式(3)右辺第1項)
と偏差△Iのi回分の過去の累積分(右辺第2項)とか
ら求められる。
【0043】
【数2】
【0044】
【数3】
【0045】その後、こうして求めた電圧指令値をステ
ップS138で行なった変換の逆変換に相当する座標変
換(二相−三相変換)を行ない(ステップS142)、
実際に三相コイル36に印加する電圧Vuc,Vvc,
Vwcを求める処理を行なう。各電圧は、次式(4)に
より求める。
【0046】
【数4】
【0047】実際の電圧制御は、第1の駆動回路91の
トランジスタTr1ないしTr6のオンオフ時間により
なされるから、式(4)によって求めた各電圧指令値と
なるよう各トランジスタTr1ないしTr6のオン時間
をPWM制御する(ステップS144)。このように制
御することにより、クラッチモータ30は電動機として
動作し、トルク指令値Tc*に相当するトルクを駆動軸
22に出力する。
【0048】アシストモータ40の制御(図4のステッ
プS112)は、図6に例示するアシストモータ制御ル
ーチンによって行なわれる。本ルーチンが実行される
と、制御装置80の制御CPU90は、まず、レゾルバ
39により検出されるクランクシャフト56の回転角度
θeを入力し(ステップS150)、入力した回転角度
θeからアシストモータ40の電気角θaを計算する
(回転数Ns151)。実施例では、アシストモータ4
0も4極対(N極が4個でS極が4個)の同期電動機を
用いているから、θa=4θeを計算することになる。
続いて、アシストモータ40の各相電流を電流検出器9
7,98を用いて検出する処理(ステップS152)を
行なう。その後、クラッチモータ30と同様の座標変換
(ステップS154)および電圧指令値Vda,Vqa
の演算を行ない(ステップS156)、更に電圧指令値
の逆座標変換(ステップS158)を行なって、アシス
トモータ40の第2の駆動回路92のトランジスタTr
11ないしTr16のオンオフ制御時間を求め、PWM
制御を行なう(ステップS159)。いま、エンジン5
0は停止状態にありクランクシャフト56の回転数Ne
が値0であるから、上述のアシストモータ制御ルーチン
を繰り返しても同じ値を得るだけであるから、実施例で
は、本ルーチンによる計算を一度行ない、その後は計算
せずにその値を用いてアシストモータ40の制御を行な
う。
【0049】こうして制御されたクラッチモータ30,
アシストモータ40およびエンジン50から出力される
トルクの様子を図7に示す。図示するように、クラッチ
モータ30から反力として出力されるトルクTc(値T
c*)は、アシストモータ40から出力されるトルクT
a(値Ta*)とエンジン50から出力されるトルクT
eとにより支えられ、クランクシャフト56の回転は停
止した状態となり、駆動軸22には、クラッチモータ3
0からトルクTc(値Tc*=Td*)が出力される。
【0050】以上説明した実施例の動力出力装置20に
よれば、エンジン50の運転を停止した状態で、クラッ
チモータ30から駆動軸22に動力を出力することがで
きる。しかも、クラッチモータ30から駆動軸22にト
ルクを出力する際にクラッチモータ30からクランクシ
ャフト56に反力として出力されるトルクを、アシスト
モータ40から出力されるトルクとエンジン50が逆回
転せずに停止した状態で受け止めることができるトルク
とによって打ち消すから、アシストモータ40から出力
するトルクをクランクシャフト56に反力として出力さ
れるトルクより小さなものとすることができる。この結
果、クラッチモータ30から駆動軸22に出力するトル
クをアシストモータ40から出力できる最大トルクより
大きなものとすることができる。
【0051】また、実施例の動力出力装置20によれ
ば、バッテリ94に蓄えられた電気エネルギを用いてク
ラッチモータ30とアシストモータ40とにより駆動軸
22に動力を出力するから、バッテリ94が満充電のと
きなどその残容量BRMが管理したい所定の範囲を上回る
ときにこうしたモータ駆動トルク制御を行なうことによ
り、バッテリ94の残容量BRMを素早く管理したい所定
の範囲内にすることができる。
【0052】実施例の動力出力装置20では、エンジン
50を逆回転しないものとしたが、逆回転も可能な原動
機50Bをエンジン50として用いることもできる。こ
の場合、クランクシャフト56が逆回転することから、
アシストモータ40は発電機として動作することにな
る。この発電機として動作する際のアシストモータ40
の制御は、電動機として動作させるときに比してその電
気角θaの変化の方向が逆向きになるだけだから、前述
の図6のアシストモータ制御ルーチンにより行なうこと
ができる。なお、逆回転が可能な原動機50Bをエンジ
ン50として用いたときのトルクの作用状態は、クラン
クシャフト56が逆回転している点のみ図7の状態と異
なるものとなる。こうした逆回転が可能な原動機50B
をエンジン50として用いれば、エンジン50の受け持
ち分として設定される所定トルクTefは、逆回転する
原動機50Bの摩擦仕事や圧縮仕事に基づいて原動機5
0Bが出力可能な最大トルクまでの値に設定することが
できる。この結果、クランクシャフト56に反力として
出力されるトルクとして、より大きなトルクを支えるこ
とができるから、クラッチモータ30からより大きなト
ルクを駆動軸22に出力することができる。
【0053】実施例の動力出力装置20では、クラッチ
モータ30からクランクシャフト56に反力として出力
されるトルクをアシストモータ40から出力されるトル
クとエンジン50が逆回転せずに停止した状態で受け止
めることができるトルクとによって打ち消したが、クラ
ッチモータ30からクランクシャフト56に反力として
出力されるトルクより大きなトルクをアシストモータ4
0から出力するものとしてもよい。この場合、クランク
シャフト56はアシストモータ40により回転させられ
ることになり、エンジン50がアシストモータ40によ
り連れ回される(モータリングされる)ことになる。な
お、モータ駆動トルク制御ルーチンとしては、図4のル
ーチンをアシストモータ40のトルク指令値Ta*の設
定処理(ステップS106)を代えれば、そのまま用い
ることができる。この変形例では、アシストモータ40
のトルク指令値Ta*には次式(5)により計算される
値を設定する。ここで、式(5)中のTemは、エンジ
ン50を連れ回すのに必要な摩擦仕事および圧縮仕事な
どに相当するトルクであり、クランクシャフト56をど
の回転数で回転させるかによって定まるものである。
【0054】 Ta*←Td*+Tem …(5)
【0055】こうした変形例によれば、アシストモータ
40によりクランクシャフト56を回転させ、この回転
数をベースとしてクラッチモータ30を回転させるか
ら、駆動軸22をクランクシャフト56の回転数とクラ
ッチモータ30の回転数との和の回転数で回転させるこ
とができる。この結果、駆動軸22をクラッチモータ3
0の定格回転数以上の回転数とすることができる。な
お、式(5)中のトルクTemを駆動軸22の回転数N
dに応じて変化させるものとしてもよい。こうすれば、
クラッチモータ30の回転数とアシストモータ40の回
転数とを駆動軸22の回転数Ndに基づいて定めること
ができ、クラッチモータ30とアシストモータ40をよ
り効率の高い運転ポイントで運転することができる。
【0056】実施例の動力出力装置20では、アシスト
モータ40がエンジン50とクラッチモータ30との間
のクランクシャフト56に取り付けられているが、図8
に例示する動力出力装置20Bのように、アシストモー
タ40Bとクラッチモータ30とでエンジン50を挟持
する配置としてもよい。
【0057】また、実施例の動力出力装置20を、図9
に例示する変形例の動力出力装置20Cのように、クラ
ッチモータ30Cとアシストモータ40Cとが一体とな
るよう構成してもよい。この変形例の動力出力装置20
Cの構成について以下に簡単に説明する。図示するよう
に、変形例の動力出力装置20Cのクラッチモータ30
Cは、クランクシャフト56に結合したアウタロータ3
2Cと、駆動軸22に結合したインナロータ34Cとか
ら構成され、インナロータ34Cには三相コイル36C
が取り付けられており、アウタロータ32Cには永久磁
石35Cがその外周面側の磁極と内周面側の磁極とが異
なるよう嵌め込まれている。なお、図示しないが、永久
磁石35Cの外周面側の磁極と内周面側の磁極との間に
は、非磁性体により構成された部材が嵌挿されている。
一方、アシストモータ40Cは、このクラッチモータ3
0Cのアウタロータ32Cと、三相コイル44が取り付
けられたステータ43とから構成される。すなわち、ク
ラッチモータ30Cのアウタロータ32Cがアシストモ
ータ40Cのロータを兼ねる構成となっている。
【0058】この変形例の動力出力装置20Cでは、ア
ウタロータ32Cに嵌め込まれた永久磁石35Cの内周
面側の磁極に対してインナロータ34Cの三相コイル3
6Cに印加する電圧を制御することにより、実施例の動
力出力装置20のクラッチモータ30と同様の動作をす
る。また、アウタロータ32Cに嵌め込まれた永久磁石
35Cの外周面側の磁極に対してステータ43の三相コ
イル44に印加する電圧を制御することにより実施例の
動力出力装置20のアシストモータ40と同様の動作を
する。したがって、変形例の動力出力装置20Cは、上
述した実施例の動力出力装置20が行なうすべての動作
について同様に動作することができる。
【0059】こうした変形例の動力出力装置20Cによ
れば、アウタロータ32Cがクラッチモータ30Cのロ
ータの一方とアシストモータ40Cのロータとを兼ねる
から、動力出力装置の小型化および軽量化を図ることが
できる。
【0060】実施例の動力出力装置20では、アシスト
モータ40を直接クランクシャフト56に取り付けた
が、図10の変形例の動力出力装置20Dのように、必
要に応じてアシストモータ40をクランクシャフト56
に機械的に接続するものとしてもよい。この構成につい
て簡単に説明する。アシストモータ40Dは、クランク
シャフト56に貫通された中空軸のロータ回転軸41に
取り付けられたロータ42Dと、ケース45に据え付け
られたステータ43Dとから構成されている。アシスト
モータ40Dは、アシストモータ40Dとクラッチモー
タ30Dとの間にもうけられた第1クラッチ102によ
りクランクシャフト56に機械的に接続され、或いはそ
の接続の解除がなされるようになっている。また、アシ
ストモータ40Dは、第2クラッチ104により、クラ
ッチモータ30Dのアウタロータ34Dを介して駆動軸
22に接続され、或いはその接続の解除がなされるよう
になっている。なお、この変形例の動力出力装置20D
では、クラッチモータ30Dは、クランクシャフト56
に結合され永久磁石35Dを外周面に取り付けられたイ
ンナロータ32Dと、三相コイル36が巻回されたアウ
タロータ34Dとによって構成されている。
【0061】したがって、変形例の動力出力装置20D
は、第1クラッチ102をオンとしてロータ回転軸41
とクランクシャフト56とを接続すると共に、第2クラ
ッチ104をオフとしてロータ回転軸41と駆動軸22
との接続を解除することにより実施例の動力出力装置2
0と同一の構成となるから、図4のモータ駆動トルク制
御ルーチンによる動作やその変形例として説明した動作
について実施例の動力出力装置20と同様に動作するこ
とができる。なお、変形例の動力出力装置20Dでは、
図11に例示するモータ駆動トルク制御ルーチンのステ
ップS200ないしS204の処理にように、モータ制
御に先立って第1クラッチ102と第2クラッチ104
の状態を上述の状態に設定する必要がある。なお、図1
1のモータ駆動トルク制御ルーチンのステップS210
ないしS222の処理は、図4のモータ駆動トルク制御
ルーチンと同一の処理である。両クラッチ102,10
4の状態の設定は次のように行なわれる。
【0062】制御装置80の制御CPU90は、まず、
両クラッチ102,104の状態を検出し、設定しよう
としている状態(第1クラッチ102がオンで第2クラ
ッチ104がオフの状態)になっているか否かを調べ
(ステップS200)、設定しようとしている状態にな
っていないときには、両クラッチ102,104を共に
一旦オフとした後に(ステップS202)、第1クラッ
チ102をオンとする(ステップS204)。このよう
に両クラッチ102,104を一旦共にオフとするの
は、両クラッチ102,104を共にオンとするときに
ロータ回転軸41に生じ得る大きな捩り応力の発生を防
止するためである。
【0063】この変形例の動力出力装置20Dのよう
に、アシストモータ40を必要に応じてクランクシャフ
ト56に取り付けるものでも、実施例の動力出力装置2
0が奏する効果を奏することができる。
【0064】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【0065】例えば、上述した実施例の動力出力装置2
0では、エンジン50としてガソリンにより運転される
ガソリンエンジンを用いたが、その他に、ディーゼルエ
ンジンや、タービンエンジンや、ジェットエンジンなど
各種の内燃或いは外燃機関を用いることもできる。
【0066】また、実施例の動力出力装置20では、ク
ラッチモータ30およびアシストモータ40としてPM
形(永久磁石形;Permanent Magnet type)同期電動機
を用いていたが、回生動作及び力行動作を行なわせるの
であれば、その他にも、VR形(可変リラクタンス形;
Variable Reluctance type)同期電動機や、バーニアモ
ータや、直流電動機や、誘導電動機や、超電導モータ
や、ステップモータなどを用いることもできる。
【0067】さらに、実施例の動力出力装置20では、
クラッチモータ30に対する電力の伝達手段として回転
リング38aとブラシ38bとからなるスリップリング
38を用いたが、回転リング−水銀接触、磁気エネルギ
の半導体カップリング、回転トランス等を用いることも
できる。
【0068】あるいは、実施例の動力出力装置20で
は、第1および第2の駆動回路91,92としてトラン
ジスタインバータを用いたが、その他に、IGBT(絶
縁ゲートバイポーラモードトランジスタ;Insulated Ga
te Bipolar mode Transistor)インバータや、サイリス
タインバータや、電圧PWM(パルス幅変調;Pulse Wi
dth Modulation)インバータや、方形波インバータ(電
圧形インバータ,電流形インバータ)や、共振インバー
タなどを用いることもできる。
【0069】また、バッテリ94としては、Pbバッテ
リ,NiMHバッテリ,Liバッテリなどを用いること
ができるが、バッテリ94に代えてキャパシタを用いる
こともできる。
【0070】実施例の動力出力装置20では、動力出力
装置20を車両に搭載する場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、船舶,航空機な
どの交通手段や、その他各種産業機械などに搭載するこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての動力出力装置20の
概略構成を示す構成図である。
【図2】実施例の動力出力装置20を組み込んだ車両の
概略構成を示す構成図である。
【図3】実施例の動力出力装置20の動作原理を説明す
るためのグラフである。
【図4】実施例の制御装置80により実行されるモータ
駆動トルク制御ルーチンを例示するフローチャートであ
る。
【図5】実施例の制御装置80により実行されるクラッ
チモータ制御ルーチンを例示するフローチャートであ
る。
【図6】実施例の制御装置80により実行されるアシス
トモータ制御ルーチンを例示するフローチャートであ
る。
【図7】クラッチモータ30,アシストモータ40およ
びエンジン50から出力されるトルクの様子を例示する
説明図である。
【図8】変形例の動力出力装置20Bの概略構成を示す
構成図である。
【図9】変形例の動力出力装置20Cの概略構成を示す
構成図である。
【図10】変形例の動力出力装置20Dの概略構成を示
す構成図である。
【図11】変形例の動力出力装置20Dの制御装置80
で実行されるモータ駆動トルク制御ルーチンを例示する
フローチャートである。
【符号の説明】 20…動力出力装置 20B〜20D…動力出力装置 22…駆動軸 24…ディファレンシャルギヤ 26,28…駆動輪 30…クラッチモータ 32…アウタロータ 34…インナロータ 35…永久磁石 36…三相コイル 38…スリップリング 38a…回転リング 38b…ブラシ 39…レゾルバ 40…アシストモータ 41…ロータ回転軸 42…ロータ 43…ステータ 44…三相コイル 45…ケース 46…永久磁石 48…レゾルバ 49…ベアリング 50…エンジン 51…燃料噴射弁 52…燃焼室 54…ピストン 56…クランクシャフト 58…イグナイタ 60…ディストリビュータ 62…点火プラグ 64…アクセルペダル 65…アクセルペダルポジションセンサ 66…スロットルバルブ 67…スロットルバルブポジションセンサ 68…アクチュエータ 70…EFIECU 72…吸気管負圧センサ 74…水温センサ 76…回転数センサ 78…回転角度センサ 79…スタータスイッチ 80…制御装置 82…シフトレバー 84…シフトポジションセンサ 90…制御CPU 90a…RAM 90b…ROM 91…第1の駆動回路 92…第2の駆動回路 94…バッテリ 95,96…電流検出器 97,98…電流検出器 99…残容量検出器 102…第1クラッチ 104…第2クラッチ L1,L2…電源ライン Tr1〜Tr6…トランジスタ Tr11〜Tr16…トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02K 7/20 B60K 9/00 E (56)参考文献 特開 平8−251710(JP,A) 特開 平10−84602(JP,A) 特開 平9−47096(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 7/14 B60K 6/02 B60L 11/02 - 11/14 H02K 7/11 H02K 7/18 H02K 7/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸に動力を出力する動力出力装置で
    あって、 出力軸を有する原動機と、 前記出力軸に結合された第1のロータと、前記駆動軸に
    結合され該第1のロータに対して相対的に回転可能な第
    2のロータとを有し、該両ロータ間の電磁的な結合を介
    して該出力軸と該駆動軸との間で動力のやり取りをする
    第1の電動機と、 少なくとも前記出力軸と動力のやり取りが可能な第2の
    電動機と、 前記第1の電動機の駆動に必要な電気エネルギと、前記
    第2の電動機の駆動に必要な電気エネルギとを供給可能
    な蓄電手段と、 前記蓄電手段に蓄えられた電気エネルギを用いて前記第
    1の電動機から前記駆動軸に動力を出力するよう該第1
    の電動機を駆動制御する第1電動機制御手段と、前記原動機への燃料供給が停止されている状態で前記駆
    動軸から該駆動軸の回転方向と順方向の正の動力を出力
    する場合には、 前記蓄電手段に蓄えられた電気エネルギ
    を用いて前記第2の電動機から前記出力軸に出力される
    動力により、前記第1の電動機から前記駆動軸に動力を
    出力する際に反力として前記出力軸に出力される動力の
    少なくとも一部を打ち消すよう該第2の電動機を駆動制
    御する第2電動機制御手段とを備える動力出力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動力出力装置であって、 前記第2の電動機の回転軸と前記出力軸との機械的な接
    続と該接続の解除とを行なう接続手段を備え、 前記第2電動機制御手段は、前記接続手段により前記第
    2の電動機の回転軸と前記出力軸とを機械的に接続した
    後に、前記第2の電動機を制御する手段である動力出力
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の電動機により打ち消される前
    記反力として前記出力軸に出力される動力の残余を前記
    原動機で受け止め可能な動力により打ち消すよう該原動
    機を制御する原動機制御手段を備える請求項1または2
    記載の動力出力装置。
  4. 【請求項4】 前記第2電動機制御手段は、前記第1の
    電動機から前記駆動軸に動力を出力する際に反力として
    前記出力軸に出力される動力を打ち消す以上の動力を出
    力するよう該第2の電動機を駆動制御する手段である請
    求項1または2記載の動力出力装置。
  5. 【請求項5】 出力軸を有する原動機と、 前記出力軸に結合された第1のロータと、駆動軸に結合
    され該第1のロータに対して相対的に回転可能な第2の
    ロータとを有し、該両ロータ間の電磁的な結合を介して
    該出力軸と該駆動軸との間で動力のやり取りをする第1
    の電動機と、 少なくとも前記出力軸と動力のやり取りが可能な第2の
    電動機と、 前記第1の電動機の駆動に必要な電気エネルギと、前記
    第2の電動機の駆動に必要な電気エネルギとを供給可能
    な蓄電手段とを備え、前記駆動軸に動力を出力する動力
    出力装置の制御方法であって、 (a)前記蓄電手段に蓄えられた電気エネルギを用いて
    前記第1の電動機から前記駆動軸に動力を出力するよう
    該第1の電動機を駆動制御し、 (b)前記原動機への燃料供給が停止されている状態で
    前記駆動軸から該駆動軸の回転方向と順方向の正の動力
    を出力する場合には、前記蓄電手段に蓄えられた電気エ
    ネルギを用いて前記第2の電動機から前記出力軸に出力
    される動力により、前記第1の電動機から前記駆動軸に
    動力を出力する際に反力として前記出力軸に出力される
    動力の少なくとも一部を打ち消すよう該第2の電動機を
    駆動制御する動力出力装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の動力出力装置の制御方法
    であって、更に、 (c)前記第2の電動機により打ち消される前記反力と
    して前記出力軸に出力される動力の残余を前記原動機
    受け止め可能な動力により打ち消すよう該原動機を制御
    するステップを備える動力出力装置の制御方法。
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