JP3173345U - パン及びケーキの缶詰 - Google Patents

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Abstract

【課題】パン・ケーキ生地を缶内に収容して発酵・焼成したパン・ケーキの一部が缶の内面に付着して焦げて不良品が生じるのを防止するパン及びケーキの缶詰を提供する。
【解決手段】上端を開口した缶本体の内部に耐熱性を有する内部紙を敷き、該内部紙内にパン・ケーキ生地を入れて発酵、焼成させた後、缶本体の開口部に蓋板を被せて巻き締め密封するパン・ケーキの缶詰において、内部紙は、缶本体の内周面に位置する巻胴部の上下幅を内底面から上方に設けた突出部までの幅Xとし、左右を缶本体の内周面よりやや長尺な長さYに形成し、該巻胴部の上端に缶本体の開口部から突出する高さZを有した一対の把手部を互いに対向する位置で一体に設け、缶本体の底蓋の内径よりやや小径の外径を有する底面部の周縁任意箇所を巻胴部の下端任意箇所に連結部を介して一体に形成してある。
【選択図】図2

Description

本考案は、缶内に収容する耐熱性を有した内部紙の内側に、パン・ケーキ生地を収容して発酵・焼成してなるパンケーキをそのまま密封するパン及びケーキの缶詰に関するものである。
従来、パンまたはケーキを焼成して密封する缶詰に関する技術としては、例えば、特開平10−72021号が知られている。これは、缶の内壁面を耐火性の薄葉紙で被い、その内側に生地を収容した状態で缶内で醗酵させて焼成し、ついで、缶内を滅菌及び脱気して缶の上部に缶蓋を巻き締めて密封することによりパン・ケーキの缶詰を形成している(特許文献1参照。)。
また、パン・ケーキの缶詰に関する他の技術として、例えば、特開2000−184850号がある。これは、耐熱紙を缶の内径寸法よりやや小さい直径寸法に形成した底板と、この底板の外周を取り囲む周面とでカップ紙を形成し、このカップ紙を缶の内周面との間に隙間を設けた状態で収容し、ついで、該カップ紙の内部に生地を入れて焼成してパン・ケーキの缶詰を形成している(特許文献2参照。)。
特開平10−72021号 特開2000−184850号
前者のパン・ケーキの缶詰に使用する薄葉紙は、缶の高さより上下方向を高くして円筒状に形成するために薄葉紙を使用するため、薄葉紙の余長部分である上下両端を折り畳む場合に手間や時間がかかるため作業効率が悪かった。また、パンまたはケーキ生地、特にケーキ生地はパンの生地に比べて粘度が柔らかいことから、缶の内部に収容した薄葉紙内に生地を入れる際に、薄葉紙の余長部分が長いため生地を挿入するとき生地の一部が薄葉紙の開口分周辺に付着しやすい。そのため、薄葉紙に生地の一部が付着した状態で焼成すると、生地の付着部分が焦げた状態で焼き上がる場合がある。パン・ケーキに焦げが生じても製品として問題はないが、商品を購買した消費者が缶詰を開封したときに、パンまたはケーキの表面に焼け焦げを発見すると不良品として苦情を寄せたり、返品したりするという問題点を起こすことがある。
さらに、後者のパン・ケーキの缶詰に使用する耐熱紙は、底板と周面部とでカップ状に形成するためコストが高くなって不経済であった。さらに、缶の内部からパン・ケーキを取り出す場合に指先で保持するための取手を有しないため、パン・ケーキの上部を直接指先で摘んで取り出すか、または、缶を手で持って逆さにして取り出さなければならず、パン・ケーキの取り出しに手間がかかるという問題点を有していた。
本考案は、缶の内側に収容する耐熱紙の形状を改良したもので、一枚の耐熱紙からなる内部紙を缶内に収容する際に缶の内径と略同じ径をした底面部を有し、該缶本体の内径より小さく丸めた状態で内部紙を缶の内部に収容した後に、該内部紙の重合部から手を離すと紙の有する弾発力により広がって該内部紙は缶本体の内面に密着する。このように、パンまたはケーキの生地を缶の内部に入れる場合に、該缶本体内に該内部紙を収容しやすくすると共に、耐熱紙の上端を低くして生地を入れるときに生地の一部が紙に付着するのを防止し、また、周面部分の内部紙がずれたりして生地が直接缶本体の内面に接着することにより焦げなどが生じるのを防いで、パン・ケーキに焼き焦げができないパン・ケーキ用の内部紙を使用してなるパン・ケーキの缶詰を提供することを目的とするものである。
本考案は上記課題を解決するためのもので、上端を開口させた缶本体2の内部に耐熱性を有する内部紙10を敷き、該内部紙内にパン・ケーキ生地30を入れて発酵、焼成させた後、前記缶本体の開口部5に缶蓋7を被せて密封するパン・ケーキの缶詰において、前記内部紙10は、缶本体の内周面に位置する左右に細長い帯状に形成した巻胴部11の上端に、該巻胴部の左右方向の両端が重なるように丸めると該缶本体の開口部5から突出して互いに対向する位置に把手部12、12を一体に設け、該缶本体の内底面に位置する円形状の底面部13の周縁任意箇所を前記巻胴部11の下端任意箇所に連結部14を介して一体に形成し、前記巻胴部11の下端に設けた連結部14から底面部13を直角に折り曲げ、該巻胴部11の左右両端を周方向に丸めて形成した重合部分の端部に重合片11aを設けて巻胴部11の弾発力で周方向に広がって缶本体の内周面に密着してなることを特徴とする。また、前記内部紙10の巻胴部11は、上下幅を缶本体2の内底面から上方に設けた突出部4までの幅Xとし、左右幅を缶本体2の内周面よりやや長尺な幅Yし、該巻胴部の上端に前記缶本体2の開口部5から突出する高さZを有した一対の把手部12,12を互いに対向する位置で一体に設け、前記缶本体2の内底面の直径とほぼ同一の直径Wを有する底面部13の周縁任意箇所を前記巻胴部11の下縁中央に連結部14を介して一体に形成してなることを特徴とする。さらに、第2の内部紙20は、前記缶本体2の内部に収容する左右方向に細長い帯状に形成した巻胴部21の上下幅を、缶本体2の内底面から上方に設けた突出部までの幅Xとし、左右幅を缶本体2の内周面よりやや長尺な幅Yとし、該巻胴部の上端に前記缶本体の開口部5から突出する高さZを有した一対の把手部22、22を互いに対向する位置で一体に形成し、該巻胴部の下端に前記缶本体2の内底面の直径Wとほぼ同一またはやや長い直径の円板を中央から切断して半円状に形成した切断部を有した一対の半底面部26,26が互いに接しまたは重合させて円形状になる位置に連結部24、24を介してそれぞれ一体に設けてなることを特徴とする。
上記のように、耐熱性を有した1枚からなる内部紙10で形成した巻胴部11の高さを、缶本体2の突出部4とほぼ同一高さに形成したことにより、生地挿入時に内部紙10の立ち上がり分部が邪魔にならないので、生地を挿入するとき生地の一部が紙に付着するおそれがない。したがって、生地を焼成したときに内部紙10の上端部分に焼け焦げができるのを防止できる。内部紙10の巻胴部11の下端に底面部13の一部を結合して一体に形成してあるため、缶本体2内に内部紙10を収容する作業を効率的に行うことができ、缶内部で隙間なく容器状に広がって内周面に密着し、生地を入れたとき缶内面に生地が直接触れないようにして生地を焼成するため缶内面に生地が直接接触することができる。また、焼成中に焼き具合を確認する場合、巻胴部の端部に位置する重合片をパン・ケーキ周面から剥して焼き具合を確認し、確認後に、再び重合片をもとのように巻胴部の周面に重ねてから缶内に戻して不足の焼成などを行うことにより不良品の発生を防止できるという利点を有する。
本考案にかかるパン及びケーキの缶詰の中央縦断面図である。 第1の内部紙の展開図である。 内部紙の巻胴部を周方向に丸めて底面部を途中まで折り曲げた状態の斜視図である。 缶本体に収容した内部紙の内側に生地を収容した状態の中央断面図である。 パンの焼成具合を確認するため内部紙の巻胴部端部に位置する重合片を剥がした状態の斜視図である。 第2の内部紙の展開図である。
本考案の実施の形態を図面に基いて説明すると、図1はパン・ケーキの缶詰の中央縦断面図、図2は第1の内部紙の展開図、図3は内部紙の巻胴部を丸めた状態の斜視図、図4は缶本体に収容した内部紙内に生地を収容した状態の中央断面図、図5はサンプリングしたパンの焼成具合を確認するため内部紙の巻胴部の重合片を剥がした状態の斜視図、図6は第2の内部紙の展開図である。1は焼成したパンまたはケーキを密封した缶詰で、この缶詰1は、筒状に形成した缶本体2と、底部に取付ける底蓋3と、上部に取付ける缶蓋7とからなり、該缶本体の下部に底蓋2をまき締めにより固着し、上部に開口部5を設けてある。
缶本体2は、アルミ板またはブリキ板などの金属板、好ましくは、スチール板で形成して口径より高さの低い筒状、例えば口径が略85mm、高さが略70mmの筒状の扁平に形成してある。缶本体2の開口部を密封する缶蓋7は、アルミ板またはブリキ板、好ましくはアルミ板の表面にプルトップ機能を有してまき締め加工により密封して形成してある。尚、前記缶本体2や底蓋3や缶蓋7の内面には公知の樹脂塗装をしてあるため内部紙やパン・ケーキの剥離性は良好である。なお、上記した寸法は一例を示したもので、この寸法に限るものではない。
缶本体2の内壁面の上方部分に、求心方向に突出させた突出部4を円周方向に設け、該突出部の上面位置にプルトップ機能を有した缶蓋7の裏面を当接させて密封することにより、前記缶詰を開口する際、缶蓋7の上面に具えたプルトップ片8を上方に引き起こして切り取って開封した場合、缶蓋7の切取開口部の鋭いエッジ部分の高さは、缶本体2の突出部4の高さより低い位置になるようにしてあるため、パンを取り出すために缶の内部に指先を入れても該切取開口部のエッジ部分に触れることがなく、指先は該突出部4の頂部によってガードされるため怪我を防止することができる。
この内部紙10は耐熱性を有した一枚紙からなり、特殊DP加工を施した紙の繊維が高密度で油・水を通しにくく強くて破れにくい性質を有しており、さらに適度に蒸気を通し、両面にシリコン加工を施して剥離性を高め、容易に折り曲げることができる用紙、例えばグラシン紙などで形成してあるが、必ずしもこの紙に限るものではない。
本考案の内部紙である第1の実施形態における第1の内部紙10は、左右に細長い帯状に形成した巻胴部11の上下幅を、缶本体2の内底面から突起部4までの幅X、好ましくは略65mmとし、左右幅を缶本体の内周面の長さよりやや長い幅Y、好ましくは略280mmの長さに形成し、該巻胴部の端部に重合片11aが生じるように形成してある。尚、上記の数値は、あくまでも一例を示したもので、この寸法に限るものではない。
巻胴部11の上端に設ける一対の把手部12、12は、巻胴部11の周方向の両端が重なるように丸めて重合部11bを有して缶本体2内に収容したときに、開口部5から上方に突出して互いに対向する位置に一体に設けてある。また、巻胴部11の下端の任意箇所には、前記缶本体2の底蓋3の内径W、好ましくは略83mmとほぼ同径またはやや長い直径を有した円形状の底面部13の一周縁部分、好ましくは巻胴部11の下縁中央に連結部14を介して該巻胴部11と一体に形成してある。
前記巻胴部11の高さは、缶本体2の突起部4の位置する高さとほぼ同じ高さであり、該缶本体内に収容された巻胴部11は、紙の弾発力により缶本体の内周面全体に隙間なく接しているため、生地30を缶本体の内部に収容するときには内部紙10が作業の支障にならないよう容易に生地を挿入することができると共に、缶の内周面に生地が直接付着するのを防止することができる。したがって、生地30を焼成するとき缶本体の内部紙10によって生地の周面が被われているため、生地の周面や上面に焼き焦げが生じるのを防止することができる。
第1の内部紙10は一枚の耐熱紙を打ち抜いて形成し、缶の内側周面に収容される巻胴部11の上端に一対の把手部12、また、左右方向に細長くして矩形に形成した巻胴部の下縁には連結部14を介して底面部13をそれぞれ一体に形成し、折り目加工や接着加工などを不要にしたことにより製造コストは安価で経済的にすることができる。
この第1の内部紙10を缶本体2内に収容する場合、図3に示すごとく、該内部紙10の底面部13を連結部14から略直角に折り曲げ、巻胴部11の左右幅方向の両端を互いに重ね周方向に丸めて缶本体の内径より小さく丸めてから缶本体の開口部5から内部に収容し、巻胴部11の重合部11bを一時的に保持する作業員の手や機械の器具(図示せず)が離なれると、紙の弾発力で周方向に広がって缶本体2の内周面に密着し、底面部13は内底面上に位置して容器状に形成する。
第1の薄紙状の内部紙10の底面部13の直径を缶本体の内径よりやや広く形成してあると、缶本体2の内底面に敷いたとき、底面部13の周縁部分の余分な部分は上方内側に折り曲げられ、該折り曲げ部分の内側周面に巻胴部11の下端が位置して、巻胴部11の下端と底面部13との間に隙間が生じるのを防止することができる。特に生地の粘度が柔らかいケーキ生地を収容した場合には、生地が巻胴部11の下端と底面部13との間の隙間から洩れて缶本体の内面に直接触れる可能性があるのでそれを防止することができる。
前記巻胴部11の上端に設けた一対の把手部12、12は、缶本体2の開口部5から突出する長さZは好ましくは略15mm程度に形成してあり、生地30を挿入する際、缶本体2の開口部から突出する長さが短いため、生地の挿入作業の邪魔にならならずにスムースに挿入でき、挿入時に生地の一部が把手部12に付着するおそれはほとんどないので、作業能率が向上する。
パン生地30を焼成する場合、把手部12,12は缶本体の上面部分に加熱用鉄板を乗せるため内側に折り曲げられた状態で焼成され、焼き上がったパンの上方に位置する把手部上に脱酸素剤35を載せてから缶蓋7を被せて密封する。また、缶詰の缶蓋7を開けて内部のパンを取り出す際に脱酸素剤35を除いた後、パンの上面に重合している把手片12、12を起こして指先で引きあげることにより、缶内のパンをスムースに取り出すことができる。
ケーキ生地を焼成する場合は、パン生地に比べてケーキ生地の粘度が軟らかいと共に、缶本体の上面に加熱用鉄板を乗せない状態で加熱し、該把手部12,12が立ち上がった状態で焼成されるため、該把手部は加熱用鉄板で焦げることがほとんどない。さらに、缶本体の内周面に接着した巻胴部の周面には上下方向の切込線などを有していないため、ケーキ生地に付着した巻胴部が周方向にずれて、該缶本体の内周面が露出して該露出部分に該生地が直接触れて焦げることがないという利点を有する。また、サンプリングのためいずれかの缶本体内のケーキ生地を取り出して、該巻胴部の重合部11bの端部に設けた重合片11aを少しはがすことによりケーキの周面を直接目で見て焼き具合を確認した後、再び該重合片を巻きつけるため生地30が焦げることはなく、不良品となることはない。
本考案に係る内部紙の第2の実施形態である第2の内部紙20は、耐熱紙であり前記第1の内部紙10と同一であるため説明を省略するが、左右に細長い帯状に形成した巻胴部21の上下幅は、缶本体2の内底面から上方に設けた突出部4までの幅さX、好ましくは略65mmとし、左右幅を缶本体の内周面よりやや長い幅Y、好ましくは略280mmとして全体を矩形に形成してある。前記した寸法は例示であり、必ずしもこの寸法に限るものではない。
前記巻胴部21の上端に設けた一対の把手部22、22は、巻胴部21の左右方向の両端が重なるように丸めて缶本体2に挿入するとき、開口部5から互いに対向するような位置に突出するように設けてある。また、巻胴部21の下縁の任意箇所に、前記缶本体2の底蓋3の内径とほぼ同径の直径と同一またはやや長い直径の円板を中央から分割してそれぞれ半円状に形成した一対の半底面部26、26を、前記巻胴部を円周方向に丸めたとき、巻胴部の下端に設けた半面部26、26の切断部25、25が互いに接するように、ま
たは、重合して全体が円形になる位置に連結部24、24を介して一体に形成してある。
第2の内部紙20を缶本体2内に収容する場合、巻胴部21の下端に設けた半円部26,26をそれぞれ連結部24、24から直角に折り曲げ、次いで、巻胴部21の左右方向の両端が重なるように周方向に丸め、かつ、半底面部26、26の切断部25、25が互いに接しまたは互いに重ねるように連結部から略直角に折り曲げて略円形状にしてから前記缶本体2の開口部5から収容し、巻胴部21の重合部分を押さえている手などを離すと紙の弾発力で周方向に広がって第2の内部紙20を容器状に形成することができる。
第2の内部紙20の半底面部26、26を半円状に形成し、少なくとも一方の半円状の半底面部を少し長く形成して底面部分に重合片26aを形成することにより、生地が缶本体の内底面に直接触れることを防止することができる。これにより、半底面部26、26を缶本体の内径一杯に隙間なく広げることもできる。したがって、焼成したパン・ケーキの下端エッジ部分まで形良く焼き上げることができる。重合片26aは一方の半円部25に限らず、両半円部26,26に設けてもよいものである。
前記第1、2の内部紙10、20の巻胴部11、21は、外周面に任意の図形、写真、文字、記号、紋章などを白黒又は目立つカラー色で印刷することにより宣伝効果を高めることもできる。例えば、有名な観光地や公園または大型遊園地などの図形、写真、文字、記号、紋章を印刷することにより、お土産用の缶詰として販売することが可能となる。その上、この商品は長期の保存性を有するため、災害が生じた場合の非常食としての利点を有している。即ち、このパン・ケーキの缶詰は、食する場合にお湯などを沸かす必要なく、単に缶蓋を開けるだけで直ちに食することができる利点を有する。
本考案の実施形態の作用について説明すると、第1の内部紙10を使用してパン缶を製造する場合、巻胴部11の底面部12を連結部13から直角に折り曲げ、巻胴部11の左右方向の両端を互いに重なるように周方向に丸めた後、缶本体2の開口部から内部に収容し、巻胴部11の重合部分を離すと紙の弾発力で周方向に広がって隙間なく缶本体の内壁面に密着して容器状に形成される。
第1の内部紙10内にパンまたはケーキなどの生地30を入れると、該内部紙10は缶本体の内面全体に隙間なく容器状に広がっているため、収容した生地の重さで第1の内部紙10がズレることなく収容できる。また、缶本体2の内部に収容するパン・ケーキの生地30は、周面と底面を内部紙10で包み込まれるため、缶本体2の内壁面に生地30が直接触れることはない。
次いで、該内部紙10内の生地30を発酵、焼成させると、パンを焼成するときの焼成温度は、例えば150−250℃で、約200℃で10−30分間、好ましくは18分間焼き上げる。ケーキの焼成時間は、約180℃で焼成時間は約25分位が好ましいが、この焼成時間及び焼成温度に限るものではない。
焼き上げの約8割程度で、図5に示すごとく、パン焼き釜の中から任意の缶を取り出し、缶本体2の開口部5から把手片12を手で摘んで内部紙10に包まれたパン・ケーキを缶から取り出し、周面を包んでいる巻胴部11の重合部11bの端部に位置する重合片11aを少しはがして焼き具合を直接見て確認することができる。その際、左右に細長い巻胴部11は、円形状の底面部13と一箇所で連結片14により一体に連結しているだけなので、パン・ケーキの周面を囲んでいる巻胴部11の重合部の端部に存する重合片11aを剥がしても内部紙10の底面部を破損することはないため不良品となることはない。
このように、パン・ケーキの周面の焼き具合を直接見て確認する作業をする場合、巻胴部を破くことなく、重合片を少し剥がすだけ確認できるため、焼き時間を調整して最適な焼き具合のパン・ケーキを焼き上げることができる。また、前記パン・ケーキの周面から剥して焼き具合を確認する作業を焼き上がる前に、任意の缶を取り出して焼き具合を確認することにより、不良品の発生を防止できるという利点を有している。
パンの焼成後、冷却、滅菌処理をしてから第1の内部紙10の把手部12、12を内側に折り曲げて上面に脱酸素剤35を戴置してから缶本体2の開口部5にプルトップ機能を有する缶蓋7を被せて脱気・巻き締め密封して缶詰を形成した後、缶の外周にラベルを取付けて完成するものである。
第2の内部紙20を使用して缶詰を形成する場合、巻胴部21の下端に設けた一対の半底面部26,26をそれぞれ連結部24から直角に折り曲げ、次いで、巻胴部21の左右方向の両端を互いに重ねて周方向に丸めると、前記半底面部26,26の切断部25は互いに接しまたは重なる重合片26a,26a有しているため、円形状にしてから前記缶本体2の開口部5から収容し、巻胴部21の重合部を離すと紙の弾発力で周方向に広がって缶本体2内に隙間なく容器状に形成することができる。
この第2の内部紙20の半底面部26、23を半円状に形成し、缶本体内に収容した巻胴部21の重合部分を離すと紙の弾発力で周方向に広がると、半底面部26,26の切断部25、25が缶本体2の内径とほぼ同一径またはやや長く形成してあるため、缶本体2の内径一杯に隙間なく広げても底面部に隙間が生じることはない。したがって、生地が缶本体の内面に直接触れるのを防止することができ、且つ、焼成したパン・ケーキの下端エッジ部分が形良く焼き上げることができる。この第2の内部紙20を使用したパン・ケーキの焼成・脱気密封工程は、前記第1の内部紙を使用して焼成・脱気密封工程と同一であるため説明を省略する。
1 缶詰
2 缶本体
3 底蓋
4 突出部
5 開口部
7 缶蓋
8 プルトップ片
10 第1の内部紙
11 巻胴部
11a 重合片
12 把手部
13 底面部
14 連結部
20 第2の内部紙
21 巻胴部
22 把手部
24 連結部
25 切断部
26 半底面部
26a 重合片
30 パン・ケーキ生地
32 パン・ケーキ

Claims (3)

  1. 上端を開口させた缶本体(2)の内部に耐熱性を有する内部紙(10)を敷き、該内部紙内にパン・ケーキの生地(30)を入れて発酵、焼成させた後、該缶本体の開口部(5)に缶蓋(7)を被せて密封するパン・ケーキの缶詰において、
    前記内部紙(10)は、缶本体の内周面に位置する左右に細長い帯状に形成した巻胴部(11)の上端に、該巻胴部の左右方向の両端が重なるように丸めると該缶本体の開口部(5)から突出して互いに対向する位置に把手部(12、12)を一体に設け、該缶本体の内底面に位置する円形状の底面部(13)の周縁任意箇所を前記巻胴部(11)の下端任意箇所に連結部(14)を介して一体に形成し、前記巻胴部(11)の下端に設けた連結部(14)から底面部(13)を直角に折り曲げ、該巻胴部(11)の左右両端を周方向に丸めて形成した重合部分の端部に重合片(11a)を設けて巻胴部(11)の弾発力で周方向に広がって缶本体(2)の内周面に密着してなることを特徴とするパン及びケーキの缶詰。
  2. 前記内部紙(10)の巻胴部(11)は、上下幅を缶本体(2)の内底面から上方に設けた突出部(4)までの幅Xとし、左右幅を缶本体(2)の内周面よりやや長尺な幅Yとし、該巻胴部の上端に前記缶本体(2)の開口部(5)から突出する高さZを有した一対の把手部(12)を互いに対向する位置で一体に設け、前記缶本体(2)の内底面とほぼ同一の直径Wを有する前記底面部(13)の周縁任意箇所を前記巻胴部(11)の下縁端中央に連結部(14)を介して一体に形成してなることを特徴とする請求項1記載のパン及びケーキの缶詰。
  3. 第2の内部紙(20)は、前記缶本体(2)の内部に収容する左右に細長い帯状に形成した巻胴部(21)の上下幅を、缶本体(2)の内底面から上方に設けた突出部(4)までの幅Xと、左右幅を缶本体(2)の内周面よりやや長尺な幅Yと、該巻胴部の上端に前記缶本体(2)の開口部(5)から突出する高さZを有した一対の把手部(22、22)を互いに対向する位置で一体に形成し、該巻胴部の下端に前記缶本体の内底面の直径Wとほぼ同一またはやや長い直径を有する円板を中央から切断して半円状に形成した一対の半底面部(26、26)に、前記巻胴部(21)を円周方向に丸めて前記一対の半底面部の切断部(25、25)が互いに接しまたは重合片を重合させて円形状になる位置に連結部(24、24)を介してそれぞれ一体に設けてなることを特徴とする請求項1記載のパン及びケーキの缶詰。
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