JP3173271B2 - 自動車の車室における乗員の保護構造 - Google Patents

自動車の車室における乗員の保護構造

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JP3173271B2 JP02917894A JP2917894A JP3173271B2 JP 3173271 B2 JP3173271 B2 JP 3173271B2 JP 02917894 A JP02917894 A JP 02917894A JP 2917894 A JP2917894 A JP 2917894A JP 3173271 B2 JP3173271 B2 JP 3173271B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車室における
乗員の保護構造に関し、特に、ピラーのインナパネル、
ルーフサイドレールのインナパネルのような車体のパネ
ルと、このパネルの内方に取り付けるピラーガーニッシ
ュ、ルーフライナのような内装材との間に配置されるワ
イヤハーネスプロテクタを備える車室において乗員の頭
部を保護する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ピラーのインナパネルとピラーガーニッ
シュとの間にエネルギ吸収ブラケットを取り付けてお
き、乗員の頭部から所定以上の荷重が加わるときエネル
ギ吸収ブラケットを変形させ、これによって衝撃エネル
ギを吸収し、頭部保護を図る保護構造が提案されている
(米国特許第5,163,730 号明細書)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車のピラーまたは
ルーフサイドレールと内装材との間には、車室内のルー
フランプ、ラジオのアンテナ、パワーウインドゥなどの
ための配線、すなわちワイヤハーネスとこれを保護する
ワイヤハーネスプロテクタとを配置することがあるが、
前記提案に係る保護構造のようなエネルギ吸収ブラケッ
トを設ける場合、ワイヤハーネスプロテクタのためのス
ペースが少なくなることから、ピラーまたはルーフサイ
ドレールの有効断面積に変化をもたらすような設計変更
を余儀なくされるおそれがある。
【0004】本発明の目的は、ピラーまたはルーフサイ
ドレールの有効断面積を変えることなく、ワイヤハーネ
スを配置でき、衝撃エネルギを吸収できる、自動車の車
室における乗員の保護構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、車体のピラー
またはルーフサイドレールのパネルと該パネルの内方に
取り付ける内装材との間に配置され、前記パネルに取り
付けられるワイヤハーネスプロテクタを備える車室にお
ける乗員の保護構造であって、前記ワイヤハーネスプロ
テクタは、ワイヤハーネスを収容できるように、かつ、
収容したワイヤハーネスとの間に変形可能な間隔ができ
るように中空に形成され、前記内装材を経て所定以上の
荷重が加わるとき前記間隔がつぶれ、荷重によるエネル
ギを吸収する。
【0006】
【作用および効果】ワイヤハーネスをワイヤハーネスプ
ロテクタに収容し、ワイヤハーネスプロテクタをパネル
に取り付ける。内装材を経て所定以上の荷重が加わる
と、ワイヤハーネスプロテクタはワイヤハーネスとの間
の間隔をつぶして変形する。この変形によって荷重によ
るエネルギを吸収する。
【0007】ワイヤハーネスの経路を確保し、ワイヤハ
ーネスを保護するワイヤハーネスプロテクタ自体をエネ
ルギ吸収材として有効に利用するため、エネルギ吸収の
ためのブラケットなどを別途設ける必要がなく、ピラー
またはルーフサイドレールの有効断面積を変えるような
設計変更が不要である。したがって、たとえばピラーの
大型化による視界の狭小化のような不都合は起こらな
い。
【0008】
【実施例】乗員の保護構造は、図1に示すように、車体
のピラーまたはルーフサイドレールのパネル10とパネ
ル10の内方に取り付ける内装材12との間に配置さ
れ、パネル10に取り付けられるワイヤハーネスプロテ
クタ14を備える車室16において乗員の身体、特に頭
部を保護するものである。
【0009】図1に示す実施例では、パネル10は、自
動車のフロントピラー18のインナパネルであり、内装
材12はピラーガーニッシュである。フロントピラー1
8は、インナパネル10とアウタパネル20とからな
り、それぞれの互いに対面するフランジ22、23を重
ね合せ、スポット溶接して閉じ断面構造に形成されてい
る。フロントピラー18の一方のフランジ22には、シ
ール材24を介してウインドシールドガラス26を取り
付けてあり、他方のフランジ23にはオープニングトリ
ム28を取り付けてある。フロントピラー18には、さ
らに、ドアガラス30用のウエザストリップ32を取り
付けてある。
【0010】ワイヤハーネスプロテクタ14は、ワイヤ
ハーネス34を収容できるように、かつ、収容したワイ
ヤハーネス34との間に変形可能な間隔36ができるよ
うに中空に形成されている。図1に示す実施例では、ワ
イヤハーネスプロテクタ14は、水平断面内に継ぎ目ま
たは切れ目のない環状なものとして、樹脂をブロー成形
して作られている。樹脂は、たとえば硬質のポリプロピ
レンである。
【0011】ワイヤハーネスプロテクタ14の一端から
ワイヤハーネス34を差し込んでワイヤハーネスプロテ
クタ14内に収容すると、ワイヤハーネスプロテクタ1
4とワイヤハーネス34との間に間隔36が生ずる結
果、内装材12を経て所定以上の荷重が加わるとき間隔
36がつぶれ、このつぶれに伴い、ワイヤハーネスプロ
テクタ14が仮想線のように変形する。この変形によっ
て荷重によるエネルギを吸収する。この場合のワイヤハ
ーネスプロテクタ14の変形は塑性変形または弾性変形
である。
【0012】ワイヤハーネスプロテクタ14は、インナ
パネル10に対面する部分にクリップ38を有する。ク
リップ38は、紙面に垂直な方向へ間隔をおいて複数設
けてある。これらクリップ38をインナパネル10の穴
に差し込み、ワイヤハーネスプロテクタ14はインナパ
ネル10に取り付けられる。一方、ピラーガーニッシュ
12は、接着またはクリップ38と同様なクリップによ
りワイヤハーネスプロテクタ14に取り付けられる。
【0013】図2に示す実施例では、パネル10は、図
1の実施例と同じく、自動車のフロントピラー18のイ
ンナパネルであり、また内装材12はピラーガーニッシ
ュであるが、ワイヤハーネスプロテクタ44は図1のワ
イヤハーネスプロテクタ14とは異なる。
【0014】ワイヤハーネスプロテクタ44は、ワイヤ
ハーネス34を収容できるように、かつ、収容したワイ
ヤハーネス34との間に変形可能な間隔36ができるよ
うに中空に形成されている。さらに、ワイヤハーネスプ
ロテクタ44は、水平断面内に切れ目46がある非環状
なものとして、樹脂をブロー成形して作られている。
【0015】ワイヤハーネスプロテクタ44の切れ目4
6を開いてワイヤハーネス34をワイヤハーネスプロテ
クタ44内に収容すると、ワイヤハーネスプロテクタ4
4とワイヤハーネス34との間に間隔36が生ずる結
果、内装材12を経て所定以上の荷重が加わるとき間隔
36がつぶれ、このつぶれに伴うワイヤハーネスプロテ
クタ44の変形によって荷重によるエネルギを吸収す
る。この場合のワイヤハーネスプロテクタ44の変形は
塑性変形または弾性変形である。
【0016】ワイヤハーネスプロテクタ44は、切れ目
46の左側のインナパネル10に対面する部分にクリッ
プ38を、また切れ目46の右側のインナパネル10に
対面する部分にクリップ39を有する。クリップ38、
39は同じ形状のものであるが、クリップ38を少なく
とも1つ、またクリップ39を少なくとも1つ設ける。
これらクリップ38、39をインナパネル10の穴に差
し込み、ワイヤハーネスプロテクタ44はインナパネル
10に取り付けられる。
【0017】この実施例によれば、ワイヤハーネス34
をワイヤハーネスプロテクタ44の一端から差し込む必
要がないため、ワイヤハーネス34が長いとき、または
ワイヤハーネスプロテクタ44が曲がっているときなど
ワイヤハーネス34をワイヤハーネスプロテクタ44に
容易に収容できる。
【0018】前記実施例ではパネル10はフロントピラ
ー18のインナパネルである。図3に示すように、自動
車には、フロントピラー18の他にセンタピラー50と
リヤピラー52とがあり、またルーフサイドレール54
がある。本発明は、センタピラー50、リヤピラー52
またはルーフサイドレール54のパネルにおいても実施
できる。パネルがルーフサイドレール54のインナパネ
ルである場合、内装材はルーフライナである。さらに、
前記実施例では、ワイヤハーネスプロテクタは樹脂を成
形したものであるが、これに代え、0.8 〜1.0mm 程度の
厚みの鉄板によってワイヤハーネスプロテクタを形成す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の車室における乗員の保護
構造の実施例の断面図で、図3の1−1線に沿って切断
したものである。
【図2】本発明に係る自動車の車室における乗員の保護
構造の別の実施例の図1と同様な断面図である。
【図3】本発明に係る自動車の車室における乗員の保護
構造を実施することができる自動車の一部を示す斜視図
である。
【符号の説明】
10 パネル 12 内装材 14、44 ワイヤハーネスプロテクタ 18 フロントピラー 34 ワイヤハーネス 36 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/02 - 21/05 B60R 16/02 620 B60R 16/02 623 B62D 25/00 - 25/08 B62D 25/14 - 25/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のピラーまたはルーフサイドレール
    のパネルと該パネルの内方に取り付ける内装材との間に
    配置され、前記パネルに取り付けられるワイヤハーネス
    プロテクタを備える車室における乗員の保護構造であっ
    て、前記ワイヤハーネスプロテクタは、ワイヤハーネス
    を収容できるように、かつ、収容したワイヤハーネスと
    の間に変形可能な間隔ができるように中空に形成され、
    前記内装材を経て所定以上の荷重が加わるとき前記間隔
    がつぶれ、荷重によるエネルギを吸収する、自動車の車
    室における乗員の保護構造。
JP02917894A 1994-02-02 1994-02-02 自動車の車室における乗員の保護構造 Expired - Fee Related JP3173271B2 (ja)

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