JP3172975B2 - コレステロール生合成の抑制剤としての新規なアザデカリンアミド類及びチオアミド類 - Google Patents

コレステロール生合成の抑制剤としての新規なアザデカリンアミド類及びチオアミド類

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コレステロール生合成
の抑制剤として、また必要な患者の全血清コレステロー
ルを低下させる薬剤として有用な、ある新規なアザデカ
リンアミド類及びチオアミド類に関する。本発明はま
た、これらの新規な化合物類を使用するための製剤組成
物も提供している。
【0002】非環式ポリオレフィンスクアレンの環式ス
テロイドラノステロールへの変換は、コレステロール生
合成の重要段階である。この変換は二段階で起こる。ス
クアレンエポキシダーゼは、スクアレンの(3S)-2,3-オ
キシドスクアレンへの変換を触媒する。次に、オキシド
スクアレンサイクラーゼは、(3S)-2,3-オキシドスクア
レンをラノステロールへ変換する。ラノステロールは、
幾つかのそれに続く酵素段階を通ってコレステロールに
変換される。スクアレンエポキシダーゼの阻害は、コレ
ステロールへ変換するために利用されるオキシドスクア
レンの量を減少させる。オキシドスクアレンサイクラー
ゼの阻害は、コレステロールへの変換に利用されるラノ
ステロールの量を減少させる。従って、スクアレンエポ
キシダーゼ及び/又はオキシドスクアレンサイクラーゼ
の阻害は、コレステロール合成量を減らす結果となり、
最終的に血中コレステロールの低下をもたらす。
【0003】アテローム性動脈硬化症は、その主要な臨
床合併症である虚血性心疾患に見られるとおり、工業国
での主要な死因となっている。アテローム性動脈硬化症
が動脈内皮への局所的損傷から始まり、続いて内側層か
ら血管内膜層への動脈平滑筋細胞の増殖と、損傷部にお
ける脂質沈着及び泡沫細胞の蓄積を伴うことは、現在、
十分に認められている。アテローム性動脈硬化症のプラ
クが出現すると、次第にこれが影響を受けた血管をます
ます閉塞し、最後には虚血又は梗塞に至らしめる。従っ
て、必要な患者において、アテローム性動脈硬化症の進
行を阻止する方法を提供することが望ましい。
【0004】高コレステロール血症が心疾患と関連する
重要な危険因子であることを立証する証拠は、現在、多
数集成されている。例えば1984年12月に、国立衛生研究
所の世論開発会議分科会は、決定的に高い血中コレステ
ロール水準(特に低密度リポ蛋白コレステロールの血中
水準)を低下させると、冠状心疾患による心臓発作の危
険が減少する、という結論に達した。従って、高コレス
テロール血症をもった患者の、血中コレステロールを低
下させる方法を提供することが望ましい。
【0005】典型的には、コレステロールは乳糜脂粒、
極低密度リポ蛋白(VLDL)、低密度リポ蛋白(LDL)、
及び高密度リポ蛋白(HDL)のようなある脂質蛋白複合
体の形で温血動物の血液中を運ばれる。LDLは血管壁へ
のLDLコレステロールの沈着を直接もたらすような形で
機能し、HDLは血管壁からコレステロールを拾い上げ、
それを肝臓へ運び、ここで代謝される結果をもたらすよ
うな形で機能することが、広く受け入れられている[ブ
ラウン(Brown)及びゴールドスタイン(Goldstein)、
Ann. Rev.Biochem. 52巻223頁(1983年);ミラー(Mil
ler)、Ann. Rev. Med. 31巻97頁(1980年)]。例え
ば、種々の疫学研究で、LDLコレステロール水準は冠状
心疾患の危険性と十分な相関関係にあるが、HDLコレス
テロール水準は冠状心疾患と逆の関係にある[パットン
(Patton)ら、Clin. Chem. 29巻1890頁(1983年)]。
異常に高いLDLコレステロール水準の低下が、高コレス
テロール血症の処置ばかりでなく、アテローム性動脈硬
化症の処置にも有効な療法であることは、当業者に一般
的に受け入れられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の新規なアザデ
カリンアミド類及びチオアミド類は、スクアレンエポキ
シダーゼ及び/又はオキシドスクアレンサイクラーゼの
阻害剤である。従って、これらの化合物はコレステロー
ル生合成を抑制し、必要な患者の血中コレステロールを
低下させるのに有用である。
【0007】更に、イヌ小胞子菌(Microsporum cani
s)、テノミセス・メンタグロフィテス(Ctenomyces me
ntagrophytes)、トリコフィトン・ルブルム(Trichoph
ytonrubrum)、フィアロフォラ・ヴェルコサ(Phialoph
ora verrucosa)、クリプトコックス・ネオホルマンス
(Cryptococcus neoformans)、カンジダ・トロピカリ
ス(Candida tropicalis)、カンジダ・アルビカンス
(Candida albicans)、ムコール(Mucor)種、アスペ
ルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、
スポロトリクム・スケンキイ(Sporotrichum schencki
i)、及びサプロレグニア(Saprolegnia)種を含めた多
くの真菌類は、ジェイ・ダブリュー・フォスター(J.
W. Foster)による「真菌類の化学的活性」[アカデミ
ックプレス社、1949年]に記述されているとおり、成長
と増殖のために内因性エルゴステロールの生合成に依存
している。 エルゴステロール生合成の抑制は、これら
の真菌類の成長と増殖を防ぐ点で、抗真菌効果を提供す
るものである。本発明の新規なアザデカリンアミド類及
びチオアミド類は、エルゴステロール生合成を阻止し、
このため抗真菌剤として有用である。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明は式(I)
【化13】 の新規な化合物類に関する。式中EはO又はSであり;A
は直鎖又は分枝鎖構造の飽和C1-C14アルキレンであり;
Yは酸素、硫黄、スルフィニル、又はスルホニルであ
り;Bは直鎖又は分枝鎖構造の飽和C1-C14アルキレンで
あり;Dは直鎖又は分枝鎖構造の飽和又は不飽和C1-C4
アルキル、-CF3、-CHF2、-CH2F、又はフェニルである。
【0009】本発明はまた、式(II)
【化14】 の新規化合物に関する。式中EはO又はSであり;Aは直
鎖又は分枝鎖構造の飽和C1-C14アルキレンであり;Yは
酸素、硫黄、スルフィニル、又はスルホニルであり;D
は直鎖又は分枝鎖構造の飽和又は不飽和C1-C4アルキ
ル、-CF3、-CHF2、-CH2F、又はフェニルである。
【0010】本発明はまた、式(III)
【化15】 の新規化合物類に関する。式中EはO又はSであり;Aは
直鎖又は分枝鎖構造の飽和C1-C14アルキレンであり;D
は直鎖又は分枝鎖構造の飽和又は不飽和C1-C4アルキ
ル、-CF3、-CHF2、-CH2F、又はフェニルである。
【0011】本発明はまた、式(IV)
【化16】 の新規化合物類に関する。式中EはO又はSであり;D1
はH、-CF3、-CHF2、-CH2F、-CH3、又はフェニルであ
る。
【0012】更に、本発明は式(I)化合物、式(II)化合
物、式(III)化合物、又は式(IV)化合物のコレステロー
ル生合成抑制有効量を必要な患者に投与することを含め
てなる、上記の患者のコレステロール生合成を抑制する
方法を提供している。
【0013】また、本発明は式(I)化合物、式(II)化合
物、式(III)化合物、又は式(IV)化合物の血中コレステ
ロール低下有効量を必要な患者に投与することを含めて
なる、上記の患者の血漿コレステロールを低下させる方
法、及び高コレステロール血症にかかった患者の処置法
を提供している。
【0014】本明細書で使用される用語「Y」は、酸素
原子、硫黄原子、スルフィニル基、又はスルホニル基の
ことである。換言すれば、用語「Y」は式-O-、-S-、-S
(O)-、又は-SO2-の2価の基を指している。用語「ハロ
ゲン」又は「ハロ」又は「Hal」は塩素、臭素、又はヨ
ウ素原子のことである。
【0015】本明細書で使用される用語「A」と「B」
は、直鎖又は分枝鎖構造のC1-C14アルキレン類をさす。
従って、用語「A」と「B」は、直鎖又は分枝鎖構造の
1-14個の炭素原子の飽和ヒドロカルビレン基をさす。特
定的に、この用語の範囲内に含まれるものは、-CH2-、-
CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、-CH2(CH2)2CH2-、-CH2-(CH2)3C
H2-、-CH2(CH2)4CH2-、-CH2(CH2)5CH2-、-CH2(CH2)6CH2
-、-CH2(CH2)7CH2-、-CH2(CH2)8CH2-、-CH2(CH2)9CH
2-、-CH2(CH2)10CH2-、-CH2(CH2)11CH2-、-CH2(CH2)12C
H2-、-CH(CH3)CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH(CH3)-CH2CH
2CH2-、-CH(CH3)CH2(CH2)2CH2-、-CH(CH3)CH2CH(CH3)
-、-CH(CH3)CH2CH2CH(CH3)-、-CH(CH3)CH2(CH2)2CH(C
H3)-、及び-CH(CH3)-(CH2)3-CH(CH3)-(CH2)3-CH(CH3)-
(CH2)3-CH(CH3)-CH2-の基である。本明細書で使用され
る用語「D」は、直鎖又は分枝鎖構造のC1-C4飽和又は
不飽和アルキル、-CF3、CHF2、CH2F、又はフェニルをさ
す。 用語「C1-C4」は1-4個の炭素原子を含有する飽和
又は不飽和の直鎖又は分枝鎖アルキル基をさし、-CH3
-CH2CH3、-C(CH3)3、-CH2CH(CH3)2、又はCH2-CH=CH2
包含する。ここで使用される用語「E」は酸素原子又は
硫黄原子をさし、また用語「D1」は水素、-CF3、CH
F2、CH2F、又はフェニルをさす。
【0016】式(I)、(II)、(III)及び(IV)は、幾何学
異性体ならびに立体異性体を含めた種々の異性体構造で
存在することが理解されよう。更に本発明が、異性体を
指定するための標準的な手法及び規約を利用して、式
(I)、(II)、(III)、及び(IV)の構造によって描かれる
種々の異性体のすべてを包含することも理解されよう。
種々の個々の幾何学及び立体異性体類、並びにそれらの
混合物は、本発明の範囲に含まれる。例えば、本発明化
合物類のアザデカリニル環が、種々の幾何学及び立体異
性体構造を提供するような、種々の置換基をもつことは
自明である。アザデカリニル環の橋頭炭素については、
橋頭メチルが橋頭水素に対してトランスである場合の本
発明化合物類が一般に好ましい。非橋頭メチルが橋頭メ
チルに対してトランスで、橋頭水素に対してシスである
場合の化合物類が、一般に好ましい。ヒドロキシ置換基
が橋頭メチルに対してシスで、橋頭水素と非橋頭メチル
に対してトランスである場合の化合物類が、一般に好ま
しい。
【0017】式(I)化合物類は、当業者に周知の認めら
れた手順及び手法を利用してつくることができる。これ
らの化合物類を調製するための一般的な合成経路を経路
Aに示す。ここで他に注意がなければ、すべての置換基
はすでに定義されている。 経路A
【化17】
【化18】
【0018】経路Aは、式(I)化合物類を調製するため
の一般的な合成経路を提供している。
【0019】段階aで、適当なN-ベンジル-8-アザ-4,10
-ジメチル-トランス-デカル-3-オール(1)の3-アルコー
ル官能基をアシル化すると、構造(2)の対応するN-ベン
ジル-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテートを生
ずる。
【0020】例えば、適当なN-ベンジル-8-アザ-4,10-
ジメチル-トランス-デカル-3-オール(1)を、モル過剰量
の無水酢酸のような適当なアシル化剤及びモル過剰量の
ピリジンのような適当な非親核性塩基と、触媒量のジメ
チルアミノピリジンのようなアシル化触媒と一緒に接触
させる。典型的には、室温で10-60時間にわたって、反
応体類を一緒にかきまぜる。構造(2)のN-ベンジル-8-ア
ザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテートは、この技術で
知られたとおりに、抽出法によって反応帯域から回収さ
れる。これをシリカゲル・クロマトグラフィで精製でき
る。
【0021】段階bで、構造(2)の適当なN-ベンジル-8-
アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテートのN-ベンジル
官能基を除去すると、構造(3)の対応する8-アザ-4,10-
ジメチル-デカル-3-アセテートを生ずる。
【0022】例えば、構造(2)の適当なN-ベンジル-8-ア
ザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテートを触媒量の10%
パラジウム/炭素のような水添触媒と接触させ、40-50
psiの範囲の圧力下に水素ガスで処理する。典型的に
は、酢酸のような適当な酸性溶媒中で反応体類を接触さ
せる。典型的には、室温で2-24時間にわたって反応体類
を振とうする。構造(3)の8-アザ-4,10-ジメチル-デカル
-3-アセテートは、この技術で知られたとおりに、抽出
法によって反応帯域から回収される。
【0023】段階cで、構造(3)の適当な8-アザ-4,10-
ジメチル-デカル-3-アセテートのアミン官能基を構造
(4)の適当なハロアルカノイルクロライドでアルキル化
すると、構造(5)の対応するN-(1-オキソハロアルキル)-
8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテートを生ずる。
【0024】例えば、構造(3)の適当な8-アザ-4,10-ジ
メチル-デカル-3-アセテートをややモル過剰量の構造
(4)の適当なハロアルカノイルクロライド及びややモル
過剰量のトリエチルアミンのような適当な非親核性塩基
と接触させる。典型的には、塩化メチレンのような適当
な有機溶媒中で反応体類を接触させる。典型的には、室
温で2-24時間にわたって反応体類を一緒にかきまぜる。
構造(5)のN-(1-オキソハロアルキル)-8-アザ-4,10-ジメ
チル-デカル-3-アセテートは、この技術で知られたとお
りに、抽出法によって反応帯域から回収される。これを
シリカゲル・クロマトグラフィで精製できる。
【0025】段階dで、構造(5)の適当なN-(1-オキソハ
ロアルキル)-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテー
トのN-ハロアルカノエート官能基を構造(6)の適当な置
換アルキルアルコール又は置換アルキルチオールと反応
させると、構造(7)の対応するN-[(置換)-(1-オキソアル
キルヘテロ)アルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3
-アセテートを生ずる。
【0026】例えば、構造(5)の適当なN-(1-オキソハロ
アルキル)-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテート
をモル過剰の構造(6)の適当な置換アルキルアルコール
又は置換アルキルチオール及びモル過剰量の炭酸カリウ
ムのような適当な塩基と接触させる。典型的には、ジメ
チルホルムアミドのような適当な非プロトン性有機溶媒
中で、反応体類を接触させる。典型的には、室温〜45℃
の温度範囲で、2-10時間にわたって、反応体類を一緒に
かきまぜる。構造(7)のN-[(置換)-(1-オキソアルキルヘ
テロ)アルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセ
テートは、この技術で知られたとおりに、抽出法によっ
て反応帯域から回収される。これをシリカゲル・クロマ
トグラフィによって精製できる。
【0027】任意付加的段階e1で、構造(7)の適当なN-
[(置換)-(1-オキソアルキルヘテロ)アルキル]-8-アザ-
4,10-ジメチル-デカル-3-アセテートの3-アセテート官
能基を加水分解すると、構造(8)の対応するN-[(置換)-
(1-オキソアルキルヘテロ)アルキル]-8-アザ-4,10-ジメ
チル-デカル-3-オールを生ずる。
【0028】例えば、構造(7)の適当なN-[(置換)-(1-オ
キソアルキルヘテロ)アルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル-
デカル-3-アセテートをモル過剰量の水酸化リチウム又
は水酸化ナトリウムのような適当な塩基と接触させる。
典型的には、メタノールのような適当なプロトン性有機
溶媒中で、反応体類を接触させる。典型的には、室温で
2-24時間にわたって、反応体類を一緒にかきまぜる。構
造(8)のN-[(置換)-(1-オキソアルキルヘテロ)アルキル]
-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-オールは、この技術
で知られたとおりに、抽出法によって反応帯域から回収
される。これをシリカゲル・クロマトグラフィによって
精製できる。
【0029】任意付加的段階e2で、構造(7)の適当なN-
[(置換)-(1-オキソアルキルヘテロ)アルキル]-8-アザ-
4,10-ジメチル-デカル-3-アセテートのアミド官能基を
対応するチオアミドに変換すると、構造(9)のN-[(置換)
-(1-チオオキソ)アルキルヘテロアルキル]-8-アザ-4,10
-ジメチル-デカル-3-アセテートを生ずる。
【0030】例えば、構造(7)の適当なN-[(置換)-(1-オ
キソアルキルヘテロ)アルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル-
デカル-3-アセテートをややモル過剰のロエッソン試薬
のようなチオアミド化剤と接触させる。典型的には、ク
ロロホルムのような適当な有機溶媒中で、反応体類を接
触させる。典型的には、室温ないし60℃の温度範囲で、
2-24時間にわたって、反応体を一緒にかきまぜる。構造
(9)のN-[(置換)-(1-チオオキソ)アルキルヘテロアルキ
ル]-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテートは、溶
媒蒸発によって反応帯域から回収される。これをシリカ
ゲル・クロマトグラフィによって精製できる。
【0031】任意付加的段階fで、構造(9)の適当なN-
[(置換)-(1-チオキソ)アルキルヘテロアルキル]-8-アザ
-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテートの3-アセテート官
能基を、任意付加的段階e1ですでに述べたとおりに加
水分解すると、構造(10)の対応するN-[(置換)-(1-チオ
キソ)アルキルヘテロアルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル-
デカル-3-オールを生ずる。
【0032】経路Aに使用される出発材料は、当業者に
容易に入手できる。例えば、N-ベンジル-8-アザ-4α,10
-ジメチル-トランス-デカル-3β-オールは、Phytochemi
stry24巻(6号)1223-32頁(1985年)に記述されている。
【0033】以下の実施例は経路Aに記述されたとおり
の典型的な合成を提示している。これらの実施例は例示
のためだけに提示されたものであり、本発明の範囲をい
かなる形でも制限する意図のものではないことが理解さ
れよう。本明細書で使用される以下の用語は指定の意味
をもっている。「g」はグラムを指す。「mg」はミリグ
ラムを指す。「mmol」はミリモルを指す。「ml」はミリ
リットルを指す。bpは沸点のことである。「mp」は融点
をさす。℃は摂氏の度数を指す。「mm Hg」は水銀のミ
リメートルを指す。「μl」はマイクロリットルをさ
す。「μg」はマイクログラムをさす。「μM」マイクロ
モルを指す。
【0034】実施例1 N-[1-オキソ-5-(3-メチルブチ
ルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラ
ンス-デカル-3β-オール 段階a: N-ベンジル-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラン
ス-デカル-3β-アセテート ジメチルアミノピリジン(100mg, 0.82mmol)、ピリジ
ン(2ml, 24.7mmol)、及び無水酢酸(50ml)を混合
し、窒素雰囲気下に置く。N-ベンジル-8-アザ-4α,10-
ジメチル-トランス-デカル-3β-オール(4.5g, 16.5mmo
l)を滴加し、室温で48時間かきまぜる。溶媒を真空中
で蒸発させ、残留油をエチルエーテル(250ml)に溶解
し、10%水酸化ナトリウム(2x100ml)で洗う。乾燥(M
gSO4)し、溶液をシリカゲルに通して濾過し、エチルエ
ーテルで洗う。溶媒を真空中で蒸発させると、表題化合
物を油(5.16g, 99%)として生ずる。 分析: C20H29NO2の計算値:C, 76.15;H, 9.27; N, 4.4
4; 測定値:C, 76.28; H,9.63; N, 4.31.
【0035】段階b: 8-アザ-4α,10-ジメチル-トラ
ンス-デカル-3β-アセテート N-ベンジル-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-
3β-アセテート(4.89g, 14.6mmol)を酢酸(125ml)に
溶解し、10%パラジウム/炭素(550mg)を加える。水
素50 psi下に15時間水素添加する。セライトに通して濾
過し、乾固まで共沸させると、オフホワイト色の固体を
生ずる。塩化メチレンと飽和炭酸カリウムとの間で分配
し、有機相を分離し、水相を塩化メチレンで洗う。一緒
にした有機相を乾燥(MgSO4)し、溶媒を真空中で蒸発
させると、表題化合物を生ずる。
【0036】段階c: N-(1-オキソ-5-クロロペンチ
ル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-ア
セテート 8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテ
ート(14.6mmol)を塩化メチレン(250ml)に溶解し、0
℃に冷却し、トリエチルアミン(25ml, 0.18mol)を加
える。塩化メチレン中の5-クロロバレリルクロライド
(2.32g, 15mmol)の溶液を加える。室温に暖め、一夜
かきまぜる。溶媒を真空中で蒸発させ、エチルエーテル
(200ml)を加え、2N塩酸で洗う。乾燥(MgSO4)し、溶
媒を真空中で蒸発させ、シリカゲル・クロマトグラフィ
(50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、10%水酸化ナ
トリウムで洗うと、表題化合物(49%)を生ずる。MS(C
I/CH4)344(M+1), 308(M+1-HCl).
【0037】段階d: N-[1-オキソ-5-(3-メチルブチ
ルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラ
ンス-デカル-3β-アセテート N-(1-オキソ-5-クロロペンチル)-8-アザ-4α,10-ジメチ
ル-トランス-デカル-3β-アセテート(367mg, 1.07mmo
l)、3-メチル-1-ブタンチオール(0.4ml, 3.2mmol)、
炭酸カリウム(0.67g, 4.8mmol)、及びジメチルホルム
アミド(10ml)を混合する。窒素雰囲気下に置き、40℃
に2時間加熱する。エチルエーテル(200ml)と10%水
酸化ナトリウム(100ml)の間で分配する。有機相を分
離し、水相をエチルエーテル(100ml)で抽出する。有
機相を一緒にし、水(4x150ml)、及び次に塩水で洗
う。乾燥(MgSO4)し、溶媒を真空中で蒸発させる。シ
リカゲル・クロマトグラフィ(20-50%酢酸エチル/ヘ
キサン)で精製すると、表題化合物(308mg)を生ず
る。
【0038】任意付加的段階e1: N-[1-オキソ-5-(3-
メチルブチルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジ
メチル-トランス-デカル-3β-オール N-[1-オキソ-5-(3-メチルブチルメルカプト)ペンチル]-
8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテ
ート(250mg, 0.63mmol)をメタノール(2ml)に溶解
し、水酸化リチウム溶液(水1ml中1mmol)を加える。室
温で窒素雰囲気下に24時間かきまぜる。塩化メチレン
(50ml)で希釈し、水洗する。有機相を分離し、水相を
塩化メチレン(2x50ml)で抽出する。有機相を一緒に
し、塩水で洗う。乾燥(MgSO4)し、溶媒を真空中で蒸
発させると、無色の油190mgを生ずる。シリカゲル・ク
ロマトグラフィ(5%メタノール/塩化メチレン)で精
製すると、表題化合物を生ずる。 分析:C21H39NO2Sの計算値:C, 68.24;H, 10.64; N, 3.
79; 測定値:C, 68.05; H, 10.70; N, 3.69.
【0039】実施例2 N-[1-チオキソ-5-(3-メチルブ
チルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-ト
ランス-デカル-3β-オール 任意付加的段階e2: N-[1-チオキソ-5-(3-メチルブチ
ルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラ
ンス-デカル-3β-アセテート N-[1-オキソ-5-(3-メチルブチルメルカプト)ペンチル]-
8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテ
ート(2.63 g, 6.6mmol)を無水クロロホルム(50ml)
に溶解する。ロエッソン試薬(2.83g, 7mmol)を加え、
55-60℃で数時間かきまぜる。溶媒を真空中で蒸発さ
せ、シリカゲル・クロマトグラフィで精製すると、表題
化合物を生ずる。
【0040】任意付加的段階f N-[1-チオキソ-5-(3-
メチルブチルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジ
メチル-トランス-デカル-3β-オール N-[1-チオキソ-5-(3-メチルブチルメルカプト)ペンチ
ル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-ア
セテート(261mg, 0.63mmol)をメタノール(2ml)に溶
解し、水酸化リチウム溶液(水1ml中1mmol)を加える。
室温で窒素雰囲気下に24時間かきまぜる。塩化メチレン
(50ml)で希釈し、水洗する。有機相を分離し、水相を
塩化メチレン(2x50ml)で抽出する。有機相を一緒に
し、塩水で洗う。乾燥(MgSO4)し、溶媒を真空中で蒸
発させ、シリカゲル・クロマトグラフィで精製すると、
表題化合物を生ずる。
【0041】実施例3 N-[1-オキソ-5-(フェニルメチ
ルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラ
ンス-デカル-3β-オール 段階d: N-[1-オキソ-5-(フェニルメチルメルカプト)
ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3
β-アセテート N-(1-オキソ-5-クロロペンチル)-8-アザ-4α,10-ジメチ
ル-トランス-デカル-3β-アセテート(351mg)をジメチ
ルホルムアミド(10ml)に溶解し、窒素雰囲気下に置
く。炭酸カリウム(670mg)とベンジルメルカプタン
(0.36ml)を加える。40℃で24時間加熱し、10%水酸化
ナトリウム(75ml)とエチルエーテル(75ml)との間で
分配する。有機相を分離し、水相をエチルエーテル(2x
75ml)で抽出する。有機相を一緒にし、乾燥(MgSO4
し、溶媒を真空中で蒸発させる。シリカゲル・クロマト
グラフィ(30/70酢酸エチル/ヘキサン)で精製する
と、表題化合物(334mg)を生ずる。
【0042】任意付加的段階e1: N-[1-オキソ-5-
(フェニルメチルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-
ジメチル-トランス-デカル-3β-オール N-[1-オキソ-5-(フェニルメチルメルカプト)ペンチル]-
8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテ
ート(324mg)をメタノール(2ml)に溶解し、窒素雰囲
気下に置く。水酸化リチウム溶液(水1ml中20mg)を加
える。室温で3時間かきまぜ、塩化メチレン(50ml)で
希釈し、水洗する。有機相を分離し、水相をエチルエー
テル(2x75ml)で抽出する。有機相を一緒にし、乾燥
(MgSO4)し、溶媒を真空中で蒸発させる。シリカゲル
・クロマトグラフィ(2%メタノール/塩化メチレン)
で精製すると、表題化合物を生ずる。 分析:C23H35NO2Sの計算値:C, 70.91;H, 9.06; N, 3.6
0; 測定値:C, 70.91; H,8.95; N, 3.57.
【0043】実施例4 N-[1-チオキソ-5-(フェニルメ
チルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-ト
ランス-デカル-3β-オール 任意付加的段階e2: N-[1-チオキソ-5-(フェニルメチ
ルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラ
ンス-デカル-3β-アセテート N-[1-オキソ-5-(フェニルメチルメルカプト)ペンチル]-
8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテ
ート(2.77g, 6.6mmol)を無水クロロホルム(50ml)に
溶解する。ロエッソン試薬(2.83g, 7mmol)を加え、55
-60℃で数時間かきまぜる。溶媒を真空中で蒸発させ、
シリカゲル・クロマトグラフィによって精製すると、表
題化合物を生ずる。
【0044】任意付加的段階f: N-[1-チオキソ-5-
(フェニルメチルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-
ジメチル-トランス-デカル-3β-オール N-[1-チオキソ-5-(フェニルメチルメルカプト)ペンチ
ル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-ア
セテート(274mg, 0.63mmol)をメタノール(2ml)に溶
解し、水酸化リチウム溶液(水1ml中1mmol)を加える。
室温で窒素雰囲気下に24時間かきまぜる。塩化メチレン
(50ml)で希釈し、水洗する。有機相を分離し、水相を
塩化メチレン(2x50ml)で抽出する。有機相を一緒に
し、塩水で洗う。乾燥(MgSO4)し、溶媒を真空中で蒸
発させ、シリカゲル・クロマトグラフィで精製すると、
表題化合物を生ずる。
【0045】実施例1−4に述べたものと同様な方法
で、以下の化合物類を調製できる。N-[1-チオキソ-5-
(フェニルメチルスルフィニル)ペンチル]-8-アザ-4α,1
0-ジメチル-トランス-デカル-3β-オール;N-[1-オキソ
-5-(フェニルメチルスルフィニル)ペンチル]-8-アザ-4
α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オール;N-[1-オ
キソ-5-(3-メチルブチルスルフィニル)ペンチル]-8-ア
ザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オール;N-
[1-チオキソ-5-(3-メチルブチルスルフィニル)ペンチ
ル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オ
ール;N-[1-チオキソ-5-(フェニルメチルスルホニル)ペ
ンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β
-オール;N-[1-オキソ-5-(フェニルメチルスルホニル)
ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3
β-オール;N-[1-オキソ-5-(3-メチルブチルスルホニ
ル)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカ
ル-3β-オール;N-[1-チオキソ-5-(3-メチルブチルスル
ホニル)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-
デカル-3β-オール;
【0046】式(II)化合物類は、当業者に周知の認めら
れた手順及び手法を用いて調製できる。これらの化合物
類を調製するための一般的な合成経路を経路Bに示す。
ここで他に注意がなければ、すべての置換基はすでに定
義されている。 経路B
【化19】
【0047】経路Bは式(II)化合物類を調製するための
一般的な合成経路を提供している。段階aで、構造(5)
の適当なN-(1-オキソハロアルキル)-8-アザ-4,10-ジメ
チル-デカル-3-アセテートのN-ハロアルカノエート官能
基を、経路A、段階dですでに述べたように、構造(11)
の適当な置換アルコール又は置換チオールと反応させる
と、構造(12)の対応するN-[(置換)-(1-オキソ)ヘテロア
ルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテートを
生ずる。
【0048】任意付加的段階b1で、構造(12)の適当なN
-[(置換)-(1-オキソ)ヘテロアルキル]-8-アザ-4,10-ジ
メチル-デカル-3-アセテートの3-アセテート官能基を、
経路A、任意付加的段階e1ですでに述べたとおりに加
水分解すると、構造(13)の対応するN-[(置換)-(1-オキ
ソ)ヘテロアルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-
オールを生ずる。
【0049】任意付加的段階b2で、構造(12)の適当なN
-[(置換)-(1-オキソ)ヘテロアルキル]-8-アザ-4,10-ジ
メチル-デカル-3-アセテートのアミド官能基を、経路
A、任意付加的段階e2ですでに述べたとおりに、対応
するチオアミドに変換すると、構造(14)のN-[(置換)-(1
-チオカルボニル)ヘテロアルキル]-8-アザ-4,10-ジメチ
ル-デカル-3-アセテートを生ずる。
【0050】任意付加的段階cで、構造(14)の適当なN-
[(置換)-(1-チオカルボニル)ヘテロアルキル]-8-アザ-
4,10-ジメチル-デカル-3-アセテートの3-アセテート官
能基を、経路A、任意付加的段階fですでに述べたとお
りに加水分解すると、構造(15)の対応するN-[(置換)-(1
-チオカルボニル)ヘテロアルキル]-8-アザ-4,10-ジメチ
ル-デカル-3-オールを生ずる。経路Bで使用される出発
材料は、当業者に容易に入手できる。
【0051】以下の実施例は、経路Bに示す典型的な合
成を提示している。これらの実施例は、例示的なものと
してのみ理解されるべきで、いかなる形でも本発明の範
囲を限定することを意図していない。
【0052】実施例5 N-[1-オキソ-5-(フェニルメル
カプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-
デカル-3β-オール 段階a: N-[1-オキソ-5-(フェニルメルカプト)ペンチ
ル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-ア
セテート N-(1-オキソ-5-クロロペンチル)-8-アザ-4α,10-ジメチ
ル-トランス-デカル-3β-アセテート(358mg)をジメチ
ルホルムアミド(10ml)に溶解し、窒素雰囲気下に置
く。炭酸カリウム(0.7g)とチオフェノール(0.33ml)
を加える。45℃で5時間加熱し、10%水酸化ナトリウム
(150ml)と塩化メチレン(200ml)との間で分配する。
有機相を分離し、水相を塩化メチレン(3x200ml)で抽
出する。有機相を一緒にし、溶媒を真空中で蒸発させ
る。残留物をエチルエーテルに溶解し、水(3x200ml)
で洗う。乾燥(MgSO4)し、溶媒を真空中で蒸発させる
と、無色の油530mgを生ずる。シリカゲル・クロマトグ
ラフィ(10-50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製する
と、表題化合物(480mg)を生ずる。
【0053】任意付加的段階b1:N-[1-オキソ-5-(フェ
ニルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-ト
ランス-デカル-3β-オール N-[1-オキソ-5-(フェニルメルカプト)ペンチル]-8-アザ
-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテート(4
80mg)をメタノール(3ml)に溶解し、窒素雰囲気下に
置く。水酸化リチウム(水1ml中0.3g)を加え、一夜か
きまぜる。塩化メチレン(50ml)で希釈し、水洗する。
有機相を分離し、水相をエチルエーテル(2x50ml)で抽
出する。有機相を一緒にし、塩水で洗う。残留物をエチ
ルエーテルに溶解し、水(3x200ml)で洗う。乾燥(MgS
O4)し、溶媒を真空中で蒸発させると、表題化合物を生
ずる。 分析:C22H33NO2Sの計算値:C, 70.36;H, 8.86; N, 3.7
3; 測定値:C, 70.22; H,9.01; N, 3.66.
【0054】実施例6 N-[1-チオキソ-5-(フェニルメ
ルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス
-デカル-3β-オール 任意付加的段階b2: N-[1-チオキソ-5-(フェニルメル
カプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-
デカル-3β-アセテート N-[1-オキソ-5-(フェニルメルカプト)ペンチル]-8-アザ
-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテート
(2.67g, 6.6mmol)を無水クロロホルム(50ml)に溶解
する。ロエッソン試薬(2.83g, 7mmol)を加え、55-60
℃で数時間かきまぜる。溶媒を真空中で蒸発させ、シリ
カゲル・クロマトグラフィによって精製すると、表題化
合物を生ずる。
【0055】任意付加的段階c: N-[1-チオキソ-5-
(フェニルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチ
ル-トランス-デカル-3β-オール N-[1-チオキソ-5-(フェニルメルカプト)ペンチル]-8-ア
ザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテート
(265mg, 0.63mmol)をメタノール(2ml)に溶解し、水
酸化リチウム溶液(水1ml中1mmol)を加える。室温で窒
素雰囲気下に24時間かきまぜる。塩化メチレン(50ml)
で希釈し、水洗する。有機相を分離し、水相を塩化メチ
レン(2x50ml)で抽出する。有機相を一緒にし、塩水で
洗う。乾燥(MgSO4)し、溶媒を真空中で蒸発させ、シ
リカゲル・クロマトグラフィで精製すると、表題化合物
を生ずる。
【0056】実施例7 N-[1-オキソ-5-(2-プロペンメ
ルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス
-デカル-3β-オール 段階a: N-[1-オキソ-5-(2-プロペンメルカプト)ペン
チル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-
アセテート N-(1-オキソ-5-クロロペンチル)-8-アザ-4α,10-ジメチ
ル-トランス-デカル-3β-アセテート(265mg)をジメチ
ルホルムアミド(10ml)に溶解し、窒素雰囲気下に置
く。炭酸カリウム(0.51g)とアリルメルカプタン(0.2
4ml)を加える。65℃で3時間加熱し、10%水酸化ナト
リウム(100ml)とエチルエーテル(100ml)との間で分
配する。有機相を分離し、水相をエチルエーテル(2x10
0ml)で抽出する。有機相を一緒にし、乾燥(MgSO4
し、溶媒を真空中で蒸発させる。シリカゲル・クロマト
グラフィで精製すると、表題化合物を生ずる。
【0057】任意付加的段階b1: N-[1-オキソ-5-(2-
プロペンメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチ
ル-トランス-デカル-3β-オール N-[1-オキソ-5-(2-プロペンメルカプト)ペンチル]-8-ア
ザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテート
(220mg)をメタノール(2.5ml)に溶解し、水酸化リチ
ウム(水0.5ml中15mg)を加える。室温で一夜かきまぜ
る。塩化メチレン(50ml)で希釈し、水洗する。有機相
を分離し、水相を塩化メチレン(2x50ml)で抽出する。
有機相を一緒にし、乾燥(Na2SO4)し、溶媒を真空中で
蒸発させる。シリカゲル・クロマトグラフィ(塩化メチ
レン中2-5%メタノール)で精製すると、表題化合物(1
08mg)を生ずる。
【0058】実施例8 N-[1-チオキソ-5-(2-プロペン
メルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラン
ス-デカル-3β-オール 任意付加的段階b2: N-[1-チオキソ-5-(2-プロペンメ
ルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス
-デカル-3β-アセテート N-[1-オキソ-5-(2-プロペンメルカプト)ペンチル]-8-ア
ザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテート
(2.44g, 6.6mmol)を無水クロロホルム(50ml)に溶解
する。ロエッソン試薬(2.83g, 7mmol)を加え、55-60
℃で数時間かきまぜる。溶媒を真空中で蒸発させ、シリ
カゲル・クロマトグラフィで精製すると、表題化合物を
生ずる。
【0059】任意付加的段階c: N-[1-チオキソ-5-(2
-プロペンメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチ
ル-トランス-デカル-3β-オール N-[1-チオキソ-5-(2-プロペンメルカプト)ペンチル]-8-
アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテー
ト(243mg, 0.63mmol)をメタノール(2ml)に溶解し、
水酸化リチウム溶液(水1ml中1mmol)を加える。室温で
窒素雰囲気下に24時間かきまぜる。塩化メチレン(50m
l)で希釈し、水洗する。有機相を分離し、水相を塩化
メチレン(2x50ml)で抽出する。有機相を一緒にし、塩
水で洗う。乾燥(MgSO4)し、溶媒を真空中で蒸発さ
せ、シリカゲル・クロマトグラフィで精製すると、表題
化合物を生ずる。
【0060】実施例5−8に述べたものと同様な方法
で、以下の化合物類を調製できる。N-[1-オキソ-10-(メ
トキシ)デシル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デ
カル-3β-オール;N-[1-チオキソ-10-(メトキシ)デシ
ル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オ
ール。
【0061】式(III)化合物類は、当業者に周知の手順
及び手法を利用して調製できる。これらの化合物類を調
製するための一般的な合成手順を経路Cに示す。ここで
他に注意がなければ、すべての置換基はすでに定義され
ている。 経路C
【化20】 経路Cは式(III)化合物類を調製するための一般的な合
成経路を提供している。
【0062】段階aで、構造(3)の適当な8-アザ-4,10-
ジメチル-デカル-3-アセテートのアミン官能基を、経路
A、段階cですでに述べたとおりに、構造(16)の適当な
置換アルカノイルクロライドでアルキル化すると、構造
(17)の対応するN-[(置換)-1-オキソアルキル]-8-アザ-
4,10-ジメチル-デカル-3-アセテートを生ずる。
【0063】任意付加的段階b1で、構造(17)の適当なN
-[(置換)-1-オキソアルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル-デ
カル-3-アセテートの3-アセテート官能基を、経路A、
任意付加的段階e1ですでに述べたとおりに加水分解す
ると、構造(18)の対応するN-[(置換)-1-オキソアルキ
ル]-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-オールを生ずる。
【0064】任意付加的段階b2で、構造(17)の適当なN
-[(置換)-1-オキソアルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル-デ
カル-3-アセテートのアミド官能基を、経路A、任意付
加的段階e2ですでに述べたとおりに、対応するチオア
ミドへ変換すると、構造(19)のN-[(置換)-1-(チオキソ)
アルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテート
を生ずる。
【0065】任意付加的段階cで、構造(19)の適当なN-
[(置換)-1-(チオキソ)アルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル
-デカル-3-アセテートの3-アセテート官能基を、経路
A、任意付加的段階fですでに述べたとおりに加水分解
すると、構造(20)のN-[(置換)-1-(チオキソ)アルキル]-
8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-オールを生ずる。経路
Cで使用される出発材料は、当業者に容易に入手でき
る。
【0066】以下の実施例は経路Cで記述された典型的
な合成を提示している。これらの実施例は、例示的なも
のとしてのみ理解されるべきで、いかなる形でも本発明
の範囲を限定することを意図していない。
【0067】実施例9 N-(1-オキソドデシル)-8-アザ-
4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オール 段階a: N-(1-オキソドデシル)-8-アザ-4α,10-ジメ
チル-トランス-デカル-3β-アセテート ラウリン酸(192mg, 0.96mmol)を塩化メチレン(5ml)
に溶解し、ジメチルホルムアミド(3滴)を加える。塩
化オキサリル(85μl, 0.96mmol)を加え、炭酸ガス発
生がやむまでかきまぜると、塩化ラウロイルを生ずる。
【0068】8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル
-3β-アセテート(197mg, 0.87mmol)を塩化メチレン
(5ml)に溶解し、トリエチルアミン(2ml)を加える。
塩化ラウロイル溶液(0.96mmol)を加え、室温で2時間
かきまぜる。溶媒を真空中で蒸発させ、エチルエーテル
(100ml)を加える。10%水酸化ナトリウムで抽出し、
乾燥(MgSO4)し、エチルエーテルを溶離剤として使用
し、シリカゲルに通して濾過する。溶媒を真空中で蒸発
させると、オレンジ色の油290mgを生ずる。シリカゲル
・クロマトグラフィ(30%酢酸エチル/ヘキサン)で精
製すると、表題化合物(172mg)を生ずる。 任意付加的段階b1: N-(1-オキソドデシル)-8-アザ-4
α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オール
【0069】N-(1-オキソドデシル)-8-アザ-4α,10-ジ
メチル-トランス-デカル-3β-アセテート(172mg, 0.42
mmol)をメタノール(5ml)に溶解する。ナトリウム球
2個を加え、ナトリウムが溶解するまでかきまぜる。室
温で2時間かきまぜ、溶媒を真空中で蒸発させる。エチ
ルエーテル(100ml)を加え、水洗、乾燥(MgSO4)す
る。溶媒を真空中で蒸発させると、表題化合物を粘性の
油(129mg)として生ずる。 分析:C23H43NO2の計算
値:C, 75.56; H, 11.86; N, 3.83; 測定値:C, 75.44;
H, 11.95; N,3.69.
【0070】実施例10 N-(1-チオキソドデシル)-8-
アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オール 任意付加的段階b2: N-(1-チオキソドデシル)-8-アザ
-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテート N-(1-オキソドデシル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラン
ス-デカル-3β-アセテート(2.61g, 6.6mmol)を無水ク
ロロホルム(50ml)に溶解する。ロエッソン試薬(2.83
g, 7mmol)を加え、55-60℃で数時間かきまぜる。溶媒
を真空中で蒸発させ、シリカゲル・クロマトグラフィで
精製すると、表題化合物を生ずる。
【0071】任意付加的段階c: N-(1-チオキソドデ
シル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-
オール N-(1-チオキソドデシル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラ
ンス-デカル-3β-アセテート(259mg, 0.63mmol)をメ
タノール(2ml)に溶解し、水酸化リチウム溶液(水1ml
中1mmol)を加える。室温で窒素雰囲気下に24時間かき
まぜる。塩化メチレン(50ml)で希釈し、水洗する。有
機相を分離し、水相を塩化メチレン(2x50ml)で抽出す
る。有機相を一緒にし、塩水で洗う。乾燥(MgSO4
し、溶媒を真空中で蒸発させ、シリカゲル・クロマトグ
ラフィで精製すると、表題化合物を生ずる。
【0072】実施例11 N-[1-オキソ-12,12,12-トリ
フルオロドデシル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-
デカル-3β-オール 段階a: N-[1-オキソ-12,12,12-トリフルオロドデシ
ル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-ア
セテート 塩化オキサリル(2M塩化メチレン溶液0.5ml, 1mmol)を
アルゴン雰囲気下に置き、ドライアイス/アセトン浴で
冷却する。ジメチルスルホキシド(0.14ml, 2mmol)を
加え、-70℃で10分間かきまぜる。塩化メチレン(1ml)
中の4,4,4-トリフルオロブタノール(110mg, 0.86mmo
l)を加える。-78℃で20分間かきまぜる。トリエチルア
ミン(0.56ml, 4mmol)を加え、冷却浴を除き、45分間
かきまぜる。シリカゲル・クロマトグラフィで精製する
と、4,4,4-トリフルオロブタナルを生ずる。
【0073】無水トルエン(3ml)中に8-ブロモオクタ
ン酸(1.0g)を溶解し、トリフェニルホスフィン(1.21
g)を加える。一夜加熱還流させる。下相を分離し、結
晶化(エタノール/エチルエーテル)させると、(8-カ
ルボキシオクチル)-トリフェニルホスホニウムブロマイ
ド(1.0g)を生ずる。
【0074】(8-カルボキシオクチル)-トリフェニルホ
スホニウムブロマイド(709mg, 1.46mmol)を無水テト
ラヒドロフラン(25ml)中に溶解し、-78℃に冷却し、
窒素雰囲気下に置く。リチウムジイソプロピルアミド
(1.5Mテトラヒドロフラン溶液2.0ml, 3.0mmol)を加
え、陰イオン形成が完了するまで、-78℃でかきまぜ
る。無水テトラヒドロフラン(25ml)中の4,4,4-トリフ
ルオロブタナル(181mg, 1.46mmol)の溶液を加える。-
78℃で数時間かきまぜてから、一夜に室温まで暖める。
飽和塩化アンモニウムで注意ぶかく停止させ、揮発物を
真空中で蒸発させる。残留物を酢酸エチルと塩水との間
で分配し、有機相を分離する。水相を酢酸エチル(2x50
ml)で抽出し、有機相を一緒にする。乾燥(MgSO4
し、溶媒を真空中で蒸発させる。シリカゲル・クロマト
グラフィで精製すると、12,12,12-トリフルオロ-8-ドデ
セン酸を生ずる。
【0075】12,12,12-トリフルオロ-8-ドデセン酸(1.
39g, 5.5mmol)をエタノール(50ml)に溶解し、パー水
素添加フラスコ中に入れる。10%パラジウム/炭素(50
0mg)を加える。容器に50 psiをかけ、18時間振とうす
る。セライトに通して濾過し、溶媒を真空中で除くと、
12,12,12-トリフルオロドデカン酸を生ずる。
【0076】12,12,12-トリフルオロドデカン酸(244m
g,0.96mmol)を塩化メチレン(5ml)に溶解し、ジメチ
ルホルムアミド(3滴)を加える。塩化オキサリル(85
μl,0.96mmol)を加え、炭酸ガス発生が終わるまでかき
まぜると、12,12,12-トリフルオロドデカノイルクロラ
イドを生ずる。
【0077】8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル
-3β-アセテート(197mg, 0.87mmol)を塩化メチレン
(5ml)に溶解し、トリエチルアミン(2ml)を加える。
12,12,12-トリフルオロドデカノイルクロライド(262m
g, 0.96mmol)の溶液を加え、室温で2時間かきまぜ
る。溶媒を真空中で蒸発させ、エチルエーテル(100m
l)を加える。10%水酸化ナトリウムで抽出し、乾燥(M
gSO4)し、エチルエーテルを溶離剤として使用して、シ
リカゲルに通して濾過する。溶媒を真空中で蒸発させ、
シリカゲル・クロマトグラフィによって精製すると、表
題化合物を生ずる。
【0078】任意付加的段階b1: N-[1-オキソ-12,1
2,12-トリフルオロドデシル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-
トランス-デカル-3β-オール N-[1-オキソ-12-(3,3,3-トリフルオロ)ドデシル]-8-ア
ザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテート
(283mg, 0.63mmol)をメタノール(2ml)に溶解し、水
酸化リチウム溶液(水1ml中1mmol)を加える。室温で窒
素雰囲気下に24時間かきまぜる。塩化メチレン(50ml)
で希釈し、水洗する。有機相を分離し、水相を塩化メチ
レン(2x50ml)で抽出する。有機相を一緒にし、塩水で
洗う。乾燥(MgSO4)し、溶媒を真空中で蒸発させ、シ
リカゲル・クロマトグラフィで精製すると、表題化合物
を生ずる。
【0079】実施例12 N-[1-チオキソ-12,12,12-ト
リフルオロドデシル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラン
ス-デカル-3β-オール 任意付加的段階b2: N-[1-チオキソ-12,12,12-トリフ
ルオロドデシル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デ
カル-3β-アセテート N-[1-オキソ-12,12,12-トリフルオロドデシル]-8-アザ-
4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテート(2.
96g, 6.6mmol)を無水クロロホルム(50ml)に溶解す
る。 ロエッソン試薬(2.83g, 7mmol)を加え、55-60℃
で数時間かきまぜる。溶媒を真空中で蒸発させ、シリカ
ゲル・クロマトグラフィで精製すると、表題化合物を生
ずる。
【0080】任意付加的段階c: N-[1-チオキソ-12,1
2,12-トリフルオロドデシル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-
トランス-デカル-3β-オール N-[1-チオキソ-12,12,12-トリフルオロドデシル]-8-ア
ザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテート
(293mg, 0.63mmol)をメタノール(2ml)に溶解し、水
酸化リチウム溶液(水1ml中1mmol)を加える。室温で窒
素雰囲気下に24時間かきまぜる。塩化メチレン(50ml)
で希釈し、水洗する。有機相を分離し、水相を塩化メチ
レン(2x50ml)で抽出する。有機相を一緒にし、塩水で
洗う。乾燥(MgSO4)し、溶媒を真空中で蒸発させ、シ
リカゲル・クロマトグラフィで精製すると、表題化合物
を生ずる。
【0081】実施例13 N-(1-オキソドデシル)-8-ア
ザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3α-オール 段階a: N-(1-オキソドデシル)-8-アザ-4α,10-ジメ
チル-トランス-デカル-3α-アセテート N-ベンジル-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-
3β-オール(550mg, 2.01mmol)、トリフェニルホスフ
ィン(551mg, 2.1mmol)、酢酸(2.5mmol)、及びエチ
ルエーテル(50ml)を混合する。アルゴン雰囲気下に置
き、ジエチルアゾジカルボキシレート(330μl, 2.1mmo
l)を加え、室温で一夜かきまぜる。エチルエーテルで
希釈し、2N水酸化ナトリウムで数回洗浄する。乾燥(Mg
SO4)し、溶媒を真空で蒸発させ、シリカゲル・クロマ
トグラフィ(20%酢酸エチル/ヘキサン)で精製する
と、N-ベンジル-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デ
カル-3α-アセテートを生ずる。
【0082】N-ベンジル-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラ
ンス-デカル-3α-アセテート(4.89g, 14.6mmol)を酢
酸(125ml)に溶解し、10%パラジウム/炭素(550mg)
で処理する。水素50 psiで15時間、水素添加する。セラ
イトに通して濾過し、乾固まで共沸させると、8-アザ-4
α,10-ジメチル-トランス-デカル-3α-アセテートを生
ずる。
【0083】8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル
-3α-アセテート(197mg, 0.87mmol)を塩化メチレン
(5ml)に溶解し、トリエチルアミン(2ml)を加える。
塩化ラウロイル(0.96mmol)の溶液を加え、室温で2時
間かきまぜる。溶媒を真空中で蒸発させ、エチルエーテ
ル(100ml)を加える。10%水酸化ナトリウムで抽出
し、乾燥(MgSO4)し、エチルエーテルを溶離剤として
使用して、シリカゲルに通して濾過する。溶媒を真空中
で蒸発させ、シリカゲル・クロマトグラフィによって精
製すると、表題化合物を生ずる。
【0084】任意付加的段階b1: N-(1-オキソドデシ
ル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3α-オ
ール N-(1-オキソドデシル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラン
ス-デカル-3α-アセテート(258mg, 0.63mmol)をメタ
ノール(2ml)に溶解し、水酸化リチウム溶液(水1ml中
1mmol)を加える。室温で窒素雰囲気下に24時間かきま
ぜる。塩化メチレン(50ml)で希釈し、水洗する。有機
相を分離し、水相を塩化メチレン(2x50ml)で抽出す
る。有機相を一緒にし、塩水で洗う。乾燥(MgSO4
し、溶媒を真空中で蒸発させ、シリカゲル・クロマトグ
ラフィで精製すると、表題化合物を生ずる。
【0085】実施例14 N-(1-チオキソドデシル)-8-
アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3α-オール 任意付加的段階b2: N-(1-チオキソドデシル)-8-アザ
-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3α-アセテート N-(1-オキソドデシル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラン
ス-デカル-3α-アセテート(2.70g, 6.6mmol)を無水ク
ロロホルム(50ml)に溶解する。ロエッソン試薬(2.83
g, 7mmol)を加え、55-60℃で数時間かきまぜる。溶媒
を真空中で蒸発させ、シリカゲル・クロマトグラフィで
精製すると、表題化合物を生ずる。
【0086】任意付加的段階c: N-(1-チオキソドデ
シル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3α-
オール N-(1-チオキソドデシル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラ
ンス-デカル-3α-アセテート(268mg, 0.63mmol)をメ
タノール(2ml)に溶解し、水酸化リチウム溶液(水1ml
中1mmol)を加える。室温で窒素雰囲気下に24時間かき
まぜる。塩化メチレン(50ml)で希釈し、水洗する。有
機相を分離し、水相を塩化メチレン(2x50ml)で抽出す
る。有機相を一緒にし、塩水で洗う。乾燥(MgSO4
し、溶媒を真空中で蒸発させ、シリカゲル・クロマトグ
ラフィで精製すると、表題化合物を生ずる。
【0087】実施例15 N-(1-オキソ-8-フェニルオク
チル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-
オール 段階a: N-(1-オキソ-8-フェニルオクチル)-8-アザ-4
α,10-ジメチル-トランス-デカル-3α-アセテート 8-フェニルオクタン酸(162mg)、ジメチルホルムアミ
ド1滴、及び塩化メチレン(5ml)を混合する。窒素雰
囲気下に置き、塩化オキサリル(0.07ml)を加える。室
温で2時間かきまぜ、塩化メチレン(5ml)中の8-アザ-
4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3α-アセテート(15
0mg)とトリフルオロ酢酸(1.5ml)との溶液に添加す
る。室温で一夜かきまぜる。少量のメタノールで停止さ
せ、エチルエーテル(200ml)と10%塩酸(100ml)との
間で分配する。有機相を分離し、塩酸(200ml)で洗
い、次に飽和炭酸水素ナトリウムで洗う。乾燥(Na2S
O4)し、溶媒を真空中で蒸発させると、黄色の油300mg
を生ずる。シリカゲル・クロマトグラフィ(20-50%酢
酸エチル/ヘキサン)で精製すると、表題化合物を無色
の油(200mg, 70%)として生ずる。
【0088】任意付加的段階b1: N-(1-オキソ-8-フ
ェニルオクチル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デ
カル-3α-オール N-(1-オキソ-8-フェニルオクチル)-8-アザ-4α,10-ジメ
チル-トランス-デカル-3α-アセテート(200mg, 0.468m
mol)をメタノール(4ml)に溶解し、水酸化リチウム溶
液(1M溶液中0.5ml)を加える。室温で窒素雰囲気下に2
4時間かきまぜる。水(200ml)と塩化メチレン(200m
l)との間で分配する。有機相を分離し、水相を塩化メ
チレン(2x100ml)で抽出する。有機相を一緒にし、乾
燥(Na2SO4)し、溶媒を真空中で蒸発させる。シリカゲ
ル・クロマトグラフィ(1:1酢酸エチル/ヘキサン)で
精製すると、表題化合物(153mg)を生ずる。
【0089】実施例13-15に述べたものと同様な方法
で、以下の化合物類を調製できる。N-[1-チオキソ-11,1
1-ジメチルドデシル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラン
ス-デカル-3β-オール;N-[1-オキソ-11,11-ジメチルド
デシル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β
-オール;N-(1-チオキソ-8-フェニルオクチル)-8-アザ-
4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オール.
【0090】式(IV)化合物類は、当業者に周知の認めら
れた手順及び手法を利用して調製できる。これらの化合
物類を調製するための一般的な合成経路を経路Dに示
す。ここで他に注意がなければ、すべての置換基はすで
に定義されている。 経路D
【化21】 経路Dは、式(IV)化合物類を調製するための一般的な合
成経路を提示している。
【0091】段階aで、構造(3)の適当な8-アザ-4,10-
ジメチル-デカル-3-アセテートのアミン官能基をアシル
化又はホルミル化すると、構造(21)の対応するN-(1-オ
キソアルキル)-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテ
ート又は構造(21)の対応するN-ホルミル-8-アザ-4,10-
ジメチル-デカル-3-アセテートを生ずる。
【0092】例えば、構造(3)の適当な8-アザ-4,10-ジ
メチル-デカル-3-アセテートを、経路A、段階cですで
に述べたとおりに、塩化アセチル又は無水酢酸のような
適当なアシル化剤でアシル化すると、構造(21)の対応す
るN-(1-オキソアルキル)-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル
-3-アセテートを生ずる。
【0093】その代わりに、構造(3)の適当な8-アザ-4,
10-ジメチル-デカル-3-アセテートをモル過剰量のt-ブ
チルジメチルシリルクロライドのようなシリル化剤、触
媒量のジメチルアミノピリジンのようなアシル化触媒、
モル過剰量のトリエチルアミンのような非親核性塩基、
及びモル過剰量のジメチルホルムアミドのようなホルミ
ル化剤と接触させることができる。典型的には、室温〜
40℃の温度範囲で、2-24時間にわたって、反応体類を一
緒にかきまぜる。構造(21)のN-ホルミル-8-アザ-4,10-
ジメチル-デカル-3-アセテートは、初めに希塩酸のよう
な酸で加水分解してから、この技術で知られたとおりに
抽出法によって反応帯域から回収できる。
【0094】任意付加的段階b1で、構造(21)の適当なN
-(1-オキソアルキル)-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-
アセテート又は構造(21)のN-ホルミル-8-アザ-4,10-ジ
メチル-デカル-3-アセテートの3-アセテート官能基を、
経路A、任意付加的段階e1ですでに述べたとおりに加
水分解すると、構造(22)の対応するN-(1-オキソアルキ
ル)-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-オール又は構造(2
2)のN-ホルミル-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-オー
ルを生ずる。
【0095】任意付加的段階b2で、構造(22)の適当なN
-(1-オキソアルキル)-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-
オール又は構造(22)のN-ホルミル-8-アザ-4,10-ジメチ
ル-デカル-3-オールのアミド官能基を、経路A、任意付
加的段階e2ですでに述べたとおりに対応するチオアミ
ドに変換すると、構造(23)のN-[(1-チオキソ)アルキル]
-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-アセテート又は構造
(23)のN-チオフォルメート-8-アザ-4,10-ジメチル-デカ
ル-3-アセテートを生ずる。
【0096】任意付加的段階cで、構造(23)のN-[(1-チ
オキソ)アルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-ア
セテート又は構造(23)のN-チオフォルメート-8-アザ-4,
10-ジメチル-デカル-3-アセテートのアセテ−ト官能基
を、経路A、任意付加的段階fですでに述べたとおりに
加水分解すると、構造(24)の対応するN-[(1-チオキソ)
アルキル]-8-アザ-4,10-ジメチル-デカル-3-オール又は
構造(24)のN-チオフォルメート-8-アザ-4,10-ジメチル-
デカル-3-オールを生ずる。
【0097】経路Dで使用される出発材料は、当業者に
容易に入手できる。以下の実施例は、経路Dに示す典型
的な合成を提示している。これらの実施例は、例示的な
ものとしてのみ理解され、いかなる形でも本発明の範囲
を限定することを意図していない。
【0098】実施例16 N-(1-オキソエチル)-8-アザ-
4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オール 段階a: N-(1-オキソエチル)-8-アザ-4α,10-ジメチ
ル-トランス-デカル-3β-アセテート 8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテ
ート(197mg, 0.87mmol)を塩化メチレン(5ml)に溶解
し、トリエチルアミン(2ml)を加える。塩化アセチル
溶液(0.96mmol)を加え、室温で2時間かきまぜる。溶
媒を真空中で蒸発させ、エチルエーテル(100ml)を加
える。10%水酸化ナトリウムで抽出し、乾燥(MgSO4
し、エチルエーテルを溶離剤として使用して、シリカゲ
ルに通して濾過する。溶媒を真空中で蒸発させ、シリカ
ゲル・クロマトグラフィで精製すると、表題化合物を生
ずる。
【0099】任意付加的段階b1: N-(1-オキソエチ
ル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オ
ール N-(1-オキソエチル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス
-デカル-3β-アセテート(168mg, 0.63mmol)をメタノ
ール(2ml)に溶解し、水酸化リチウム溶液(水1ml中1m
mol)を加える。室温で窒素雰囲気下に24時間かきまぜ
る。塩化メチレン(50ml)で希釈し、水洗する。有機相
を分離し、水相を塩化メチレン(2x50ml)で抽出する。
有機相を一緒にし、塩水で洗う。乾燥(MgSO4)し、溶
媒を真空中で蒸発させ、シリカゲル・クロマトグラフィ
で精製すると、表題化合物を生ずる。 分析:C13H23NO
2の計算値:C, 69.30; H, 10.29; N, 6.22; 測定値:C,
69.07; H, 10.58; N, 6.05.
【0100】実施例17 N-ホルミル-8-アザ-4α,10-
ジメチル-トランス-デカル-3β-オール 段階a: N-ホルミル-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラン
ス-デカル-3β-アセテート 8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-アセテ
ート(1.25g, 5.5mmol)、t-ブチル-ジメチルシリルク
ロライド(1.64g, 11mmol)、ジメチルアミノピリジン
(0.1g)、ジメチルホルムアミド(25ml)及びトリエチ
ルアミン(5ml)を混合する。40℃に数時間加熱し、エ
チルエーテルで希釈し、水(3X)、2N塩酸、水、及び塩
水で洗う。乾燥(MgSO4)し、溶媒を真空中で蒸発さ
せ、シリカゲル・クロマトグラフィで精製すると、表題
化合物を生ずる。
【0101】任意付加的段階b1: N-ホルミル-8-アザ
-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オール N-ホルミル-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-
3β-アセテート(159mg, 0.63mmol)をメタノール(2m
l)に溶解し、水酸化リチウム溶液(水1ml中1mmol)を
加える。室温で窒素雰囲気下に24時間かきまぜる。塩化
メチレン(50ml)で希釈し、水洗する。有機相を分離
し、水相を塩化メチレン(2x50ml)で抽出する。有機相
を一緒にし、塩水で洗う。乾燥(MgSO4)し、溶媒を真
空中で蒸発させ、シリカゲル・クロマトグラフィで精製
すると、表題化合物を生ずる。
【0102】実施例16−18に述べたものと同様な方
法で、以下の化合物が得られる。N-(1-オキソフルオロ
エチル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β
-オール。以下の実施例は、コレステロール生合成を抑
制する、式(I)、(II)、(III)、又は(IV)化合物類の有
用性を例示している。この実施例は、例示的なものとし
てのみ理解され、いかなる形でも本発明の範囲を限定す
ることを意図していない。
【0103】実施例18 オキシドスクアレンサイクラ
ーゼの阻害 1.HepG2細胞でのオキシドスクアレンサイクラーゼの
阻害(IC50) アメリカンタイプカルチャ−コレクション(米国型培養
基保存施設)から得られるHepG2細胞を、プラスチック
製の6穴多穴皿に植え付け、培養基培地として10%牛胎
児血清を補った最少基本培地(Minimal Essential Medi
a)を使用して、37℃、5%CO2の大気中で60-70%のコン
フルエンシーまで生育させる。細胞を洗い、培地を、10
%牛胎児血清の代わりに10%リポ蛋白質不足血清を含有
するものと交換する。24時間後、試験化合物をエタノー
ル中の培養基培地に加えて、0及び100μMの間の種々の
濃度を得る。試験化合物添加の1時間後、[14C]アセテ
ート2.0μCを各穴に加え、細胞を更に2-3時間培養す
る。次に、細胞を取り入れ、14C標識つきのコレステロ
ール、スクアレンモノエポキシド、及びスクアレンジエ
ポキシドの分析のために抽出した。これらの代謝物を分
離し、高性能液体クロマトグラフィとフロースルー液体
シンチレーションスペクトル分析との組合せによって確
認する。[14C]コレステロール生合成抑制のIC50を、対
照細胞と処理細胞の放射能に基づいて計算する。
【0104】2.精製オキシドスクアレンサイクラーゼ
の阻害(I10) オキシドスクアレンサイクラーゼは、ラット肝臓ミクロ
ソームから、1)洗剤ラウリルマルトシドでの溶解化、
及び2)FPLC陰イオン交換クロマトグラフィの逐次的方
法によって精製される。化合物類は、精製オキシドスク
アレンサイクラーゼによって触媒されるスクアレンモノ
エポキシドからラノステロールへの変換を阻止する能力
を決定するために試験される。反応混合物(最終容量20
0μl)は、燐酸カリウム緩衝液(50mM, pH 7.4)、Na2E
DTA(500μM)、ツイーン80(0.1%)、[3H]スクアレン
モノエポキシド(ラセミ混合物10μM, 50 μCi/μmo
l)、試験化合物(10μM)、及び精製オキシドスクアレ
ンサイクラーゼ(50μg)を含有する。混合に先立っ
て、試薬を37℃で10分間平衡化する。酵素を加えて反応
を開始する。混合物を水浴中で振とうしながら40分培養
する。CHCl3/MeOH(2:1, v/v)5 ml、水0.8 ml、及び各
10μgのスクアレンモノエポキシド、スクアレンジエポ
キシド、ラノステロール、及びコレステロールの添加に
よって反応を停止させる。有機相を単離し、窒素下に乾
固まで蒸発させる。残留物をヘキサン/エタノール(9
9:1)200μlに溶解し、MeOH中水3.6%で均一に溶離され
るC18逆相カラムを使用して、試料をHPLC分離にかけ
る。インライン・シンチレーション・カウンターを使用
して放射能を定量化する。オキシドスクアレンサイクラ
ーゼ活性は、10μM試験化合物でのオキシドスクアレン
サイクラーゼ活性の阻害%(I10値)として表現され
る。
【0105】表1は、本発明化合物類によるオキシドス
クアレンサイクラーゼ阻害についての試験データをまと
めたものである。 表1.オキシドスクアレンサイクラーゼの阻害 I10 IC50 試験化合物 精製酵素 HepG2細胞 102417 97% 0.7μM 100905 100% 52μM 102417 = N-(1-オキソドデシル)-8-アザ-4α,10-ジメ
チル-トランス-デカル-3β-オール。 100905 = N-(1-オキソ-5-(3-メチルブチルメルカプト)
ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3
β-オール。
【0106】更に一つの態様で、本発明はコレステロー
ル生合成を抑制する方法を提供しており、この方法は式
(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)の化合物のコレス
テロール生合成抑制有効量を必要な患者に投与すること
を含めてなる。本発明はまた、式(I)、式(II)、式(II
I)、又は式(IV)の化合物の血中コレステロール低下有効
量を必要な患者に投与することを含めてなる、必要な患
者の血漿コレステロールを低下させる方法、及び高コレ
ステロール血症にかかった患者の処置法を提供してい
る。
【0107】本発明化合物類は、スクアレンエポキシダ
ーゼ及び/又はオキシドスクアレンサイクラーゼの阻害
を通してコレステロール生合成に対する抑制効果を現わ
すと考えられる。しかし本発明は、必要な患者におい
て、コレステロール生合成の抑制を達成する特定の作用
機構に限定されることを意図していない。
【0108】本発明に使用される用語の「患者」は、温
血動物や、ヒトを含めた哺乳類のことである。患者は、
例えば血統による高脂血症にかかった患者の場合のよう
に、高コレステロール血症にかかっている時には、コレ
ステロール生合成を抑制、又は血漿コレステロールを低
下させる処置を必要としている。
【0109】高コレステロール血症は、血漿コレステロ
ール又はLDLコレステロール水準が、当業者に正常とみ
なられる量より臨床的に有意量で上昇することを特徴と
する病状である。高コレステロール血症の処置を必要と
する患者の確認は、当業者の能力と知識の範囲内にあ
る。例えば、臨床実験室試験によって決定されるとお
り、当業者に正常とみなされる量より実質的か慢性的に
高い血清コレステロール水準又はLDLコレステロール水
準をもつ人は、高コレステロール血症の処置を必要とす
る患者である。更に例をあげると、高コレステロール血
症を発症する危険性のある人は、高コレステロール血症
の処置を必要とする患者でありうる。臨床当業者は、臨
床試験、身体検査、及び既往暦、家族暦を用いて、高コ
レステロール血症にかかった患者や、高コレステロール
血症を発症する危険性のある患者を容易に確認でき、従
って高コレステロール血症の処置を必要とする患者であ
るかどうかを容易に決定できる。
【0110】式(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)の
化合物の血中コレステロール低下有効量は、必要な患者
の血漿コレステロール水準又はLDLコレステロール水準
を低下させるのに有効な量である。このため、高コレス
テロール血症患者の順調な処置は、患者の血漿コレステ
ロール又はLDLコレステロール水準の低下を包含するこ
とが理解されよう。また、高コレステロール血症の順調
な処置は、高コレステロール血症が発症する危険性のあ
る患者で、血漿コレステロール又はLDLコレステロール
水準の臨床的に有意の上昇を防ぐ上での予防を包含する
ことも理解されよう。
【0111】式(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)の
化合物のコレステロール生合成抑制有効量は、必要な患
者でコレステロール生合成を抑制するのに有効な量であ
って、血漿コレステロール水準又はLDLコレステロール
水準の低下をもたらす量である。
【0112】血中コレステロール低下有効投与量又はコ
レステロール生合成抑制有効量は、慣用の手法を用い
て、また類似環境下に得られる結果を観察することによ
って容易に決定できる。有効投与量を決定するには、患
者の種、体格、年齢、及び一般的健康;関与している特
定疾病;病気の程度又は範囲;個々の患者の応答;投与
される特定化合物;投与方式;投与される製剤の生物学
的利用率特性;選択される最適投薬計画;及び同時的薬
物使用を包含する幾つかの因子が考慮されるが、これら
に限定はされない。
【0113】式(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)の
化合物の血中コレステロール低下有効量及びコレステロ
ール生合成抑制有効量は、一般に1日当たり体重kg当た
り約0.1 mg(mg/kg)ないし約500 mg/kg/日の範囲にあ
ろう。約0.3mg/kgないし約80mg/kgの一日量が好まし
い。
【0114】更に、本発明は真菌に感染した患者の処置
法を提供している。この処置法は、式(I)、式(II)、式
(III)、又は式(IV)の化合物の抗真菌有効量を上記の患
者に投与することからなる。「ステロール生合成の抑制
剤;薬理学及び農薬面」[ディー・バーグ(D. Berg)
及びエム・プレンペル(M. Plempel)編、エリス・ホー
ウッド、1988年]に記述されているように、ある真菌類
は成長と増殖のために内因性エルゴステロールの生合成
に依存している。エルゴステロールの生合成を抑制する
ことによって、式(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)
の化合物類は、真菌類の成長と増殖を抑制し、それによ
って抗真菌効果を提供している。
【0115】本発明に使用される用語の「真菌感染」と
は、患者の組織への真菌類の侵入と増殖をさす。式
(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)化合物の処理が特
に有用であるような真菌類の感染は、イヌ小胞子菌(Mi
crosporum canis)、テノミセス・メタグロフィテス(C
tenomyces metagrophytes)、トリコフィトン・ルブル
ム(Trichophyton rubrum)、フィアロフォラ・ヴェル
コサ(Phialophora verrucosa)、クリプトコックス・
ネオホルマンス(Cryptococcus neoformans)、カンジ
ダ・トロピカリス(Candida tropicalis)、カンジダ・
アルビカンス(Candida albicans)、ムコール(Muco
r)種、アスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus f
umigatus)、スポロトリクム・シェンキイ(Sporotrich
um schenckii)及びサプロレグニア(Saprolegnia)種
の感染を包含する。
【0116】式(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)化
合物の抗真菌有効量は、患者への1回又は複数回の投与
によって、真菌類の成長を防除するのに有効な量を指
す。本明細書で使用される用語で、真菌類の「成長を防
除する」とは、その成長又は増殖を鈍化、中断、阻止、
又は停止することを指し、必ずしも真菌類の全面的な排
除を示すものではない。
【0117】抗真菌有効投与量は、慣用的な手法を用い
て、また類似環境下に得られる結果を観察することによ
って容易に決定できる。有効投与量を決定するには、患
者の種、体格、年齢、及び一般的健康;関与している特
定疾病;病気の程度又は範囲;個々の患者の応答;投与
される特定化合物;投与方式;投与される製剤の生物学
的利用率特性;選択される最適投薬計画;及び同時的薬
物使用を包含する幾つかの因子が考慮されるが、これら
に限定はされない。
【0118】式(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)化
合物の抗真菌有効量は、一般に1日当たり体重kg当たり
約0.1 mg(mg/kg/日)ないし約500 mg/kg/日の範囲にあ
ろう。全身投与を所望する場合は、約 0.3 mg/kgないし
約80 mg/kgの一日量が好ましい。局所投与が望ましい場
合は、活性成分約5〜約500 mg、及び更に詳しくは約20
ないし約80 mgの一日量が好ましい。
【0119】患者を処置するに当たって、式(I)、式(I
I)、式(III)、又は式(IV)化合物類は経口及び非経口を
含めて、化合物を有効量で生物利用可能にするような任
意の形式又は方式で投与できる。例えば、化合物類を経
口、皮下、筋肉内、静脈内、皮膚経由、鼻内、直腸経由
等で投与できる。経口投与が一般的に望ましい。処方剤
調製の当業者は、処置すべき病状、病気の段階、及びそ
のた関連の状況に応じて、適当な投与形式及び方式を容
易に選択できる。
【0120】式(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)化
合物類は、式(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)化合
物類を製薬上受入れられる担体又は付形剤と一緒にする
ことによってつくられる製剤組成物又は薬剤の形で投与
でき、これらの担体や付形剤の割合と性質は選ばれる投
与経路と標準的薬学実施法によって決定される。
【0121】もう一つの態様で、本発明は一つ以上の不
活性担体と混合された、又はその他の形で組み合わせら
れた式(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)化合物を含
めてなる組成物類を提供している。これらの組成物類
は、例えば検定標準として、ばら荷輸送の好都合な手段
として、又は製剤組成物類として有用である。式(I)、
式(II)、式(III)、又は式(IV)化合物の検定可能量は、
当業者に周知の認められた標準的な検定手順及び手法に
よって容易に測定可能な量である。式(I)、式(II)、式
(III)、又は式(IV)化合物の検定可能量は、一般に組成
物の重量%で約0.001%ないし約75%の範囲にあろう。
不活性担体は、式(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)
化合物を分解しないか、それ以外に共有的に反応しない
ような任意の材料でありうる。適当な不活性担体の例
は、水;一般に高性能液体クロマトグラフィ(HPLC)分
析に有用なもの等の水性緩衝液;アセトニトリル、酢酸
エチル、ヘキサン等のような有機溶媒類;及び製薬上受
け入れられる担体又は付形剤である。
【0122】更に詳しくは、本発明は一つ以上の製薬上
受け入れられる担体又は付形剤と混合された、又はその
他の形で組み合わせられた式(I)、式(II)、式(III)、
又は式(IV)化合物の有効量を含めてなる製剤組成物類を
提供している。
【0123】製剤組成物類又は薬剤は、製薬技術で周知
の方法で調製される。担体又は付形剤は、活性成分のビ
ヒクル又は媒体として働く固体、半固体、又は液体材料
でありうる。適当な担体又は付形剤は、この技術で周知
である。製剤組成物は経口又は非経口用に適合され、錠
剤、カプセル剤、座薬、溶液、懸濁液等の形で患者に投
与できる。
【0124】製剤組成物は、例えば不活性増量剤と、又
は食用担体と一緒に経口投与できる。これらをゼラチン
カプセルに封入するか、又錠剤に圧縮できる。治療的な
経口投与には、式(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)
化合物類を付形剤と混合し、錠剤、トローチ剤、エリキ
シル剤、懸濁液、シロップ剤、ウエハース、チューイン
ガム等の形で使用できる。これらの製剤は活性成分とし
て少なくとも4%の式(I)、式(II)、式(III)、又は式(I
V)化合物を含有すべきであるが、特定形式に応じて変わ
り、単位重量の4%〜約70%の範囲が好都合である。組
成物中に存在する活性成分量は、投与に適した単位適量
形式が得られる量である。
【0125】錠剤、丸薬、カプセル剤、トローチ剤等は
以下の助剤の一つ以上をも含有できる。すなわち、微結
晶セルロース、トラガカントゴム、又はゼラチンのよう
な結合剤;澱粉又は乳糖のような付形剤;アルギニン
酸、プリモゲル、コーンスターチ等のような崩壊剤;ス
テアリン酸マグネシウムやステロテックスのような潤滑
剤;コロイド状二酸化珪素のような滑り剤;及び庶糖や
サッカリンのような甘み剤、更にペパミント、サリチル
酸メチル、又はオレンジ風味料のような風味料を添加で
きる。適量単位形式がカプセルの時には、これは上のタ
イプの材料に加えて、ポリエチレングリコールや脂肪油
のような液体担体を含有できる。その他の適量単位形式
は、適量単位の物理的形式を変更するような種々のその
他の材料、例えば被覆剤を含有できる。このように、錠
剤又は丸薬は、砂糖、シェラック、又はその他の腸内被
覆剤で被覆できる。シロップ剤は、活性成分のほか、甘
み剤としての庶糖、ある種の防腐剤、染料、着色剤、及
び風味料を含有できる。これらの種々の組成物の調製に
使用される材料は、製薬上純粋で、使用量において無毒
性でなければならない。
【0126】非経口投与のためには、式(I)、式(II)、
式(III)、又は式(IV)化合物類を溶液又は懸濁液中に取
り入れることができる。これらの製剤は少なくとも0.1
%の本発明化合物を含有すべきであるが、その重量の0.
1%と50%の間でありうる。このような組成物中に存在
する活性成分の量は、適当な投薬量が得られる量であ
る。
【0127】溶液又は懸濁液は一つ以上の次の助剤も包
含できる。注射用水、食塩水、不揮発性油、ポリエチレ
ングリコール、グリセリン、プロピレングリコール又は
その他の合成溶媒のような滅菌増量剤;ベンジルアルコ
ールやメチルパラベンのような抗細菌剤;アスコルビン
酸や重亜硫酸ナトリウムのような酸化防止剤;エチレン
ジアミン四酢酸のようなキレート剤;アセテート、サイ
トレート又はホスフェートのような緩衝剤;及び塩化ナ
トリウムやデキストロースのような毒性調整剤。非経口
製剤はガラス性又はプラスチック性の、アンプル、使い
捨て用の注射器、又は複数投与バイアルに封入できる。
【0128】特定の全般的有用性をもった構造的に関連
する化合物類の任意の群と同様に、ある基及び構造が最
終用途での式(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)化合
物類にとって好ましい。
【0129】式(I)化合物類に好ましい基は以下のもの
である。EがO、AがC5アルキレン、YがS、BがC2アル
キレン、Dが-CH(CH3)2。式(II)化合物類にとって好ま
しい基は以下のものである。EがO、AがC5アルキレ
ン、YがS、Dがフェニル。式(III)化合物類にとって好
ましい基は以下のものである。EがO、AがC8-C10アル
キレン、Dがメチル又はフェニル。式(IV)化合物類にと
って好ましい基は、以下のものである。EがO、D1がメ
チル。
【0130】本発明化合物類の最終用途において、式
(I)、式(II)、式(III)、又は式(IV)の以下の特定的な
化合物類が特に好ましい。N-[1-オキソ-5-(3-メチルブ
チルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-ト
ランス-デカル-3β-オール;N-[1-オキソ-5-(フェニル
メチルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-
トランス-デカル-3β-オール;N-[1-オキソ-5-(フェニ
ルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラ
ンス-デカル-3β-オール;N-(1-オキソドデシル)-8-ア
ザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オール;N-
(1-チオキソドデシル)-8-アザ-4α,10-ジメチル-トラン
ス-デカル-3β-オール。
フロントページの続き (72)発明者 ウイリアム アンソニ− バン シック レ アメリカ合衆国 45231 オハイオ州 シンシナチモッキングバ−ド レイン 8990 (72)発明者 ウイリアム リチャ−ド モ−レ アメリカ合衆国 45014 オハイオ州 フェアフィ−ルド ブライタニ− レイ ン 46 (56)参考文献 特開 平2−108665(JP,A) 特開 平1−160963(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 217/06 A61K 31/472 A61P 3/06 A61P 31/10 CA(STN) EPAT(QUESTEL) REGISTRY(STN)

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 [式中EはO又はSであり;Aは直鎖又は分枝鎖構造の飽
    和C1-C14アルキレンであり;Yは酸素、硫黄、スルフィ
    ニル、又はスルホニルであり;Bは直鎖又は分枝鎖構造
    の飽和C1-C14アルキレンであり;Dは直鎖又は分枝鎖構
    造の飽和又は不飽和C1-C4アルキル、-CF3、-CHF2、-CH2
    F、又はフェニルである]の化合物。
  2. 【請求項2】 式 【化2】 [式中EはO又はSであり;Aは直鎖又は分枝鎖構造の飽
    和C1-C14アルキレンであり;Yは酸素、硫黄、スルフィ
    ニル、又はスルホニルであり;Dは直鎖又は分枝鎖構造
    の飽和又は不飽和C1-C4アルキル、-CF3、-CHF2、-CH
    2F、又はフェニルである]の化合物。
  3. 【請求項3】 式 【化3】 [式中EはO又はSであり;Aは直鎖又は分枝鎖構造の飽
    和C1-C14アルキレンであり;Dは直鎖又は分枝鎖構造の
    飽和又は不飽和C1-C4アルキル、-CF3、-CHF2、-CH2F、
    又はフェニルである]の化合物。
  4. 【請求項4】 式 【化4】 [式中EはO又はSであり;D1はH、-CF3、-CHF2、-CH2
    F、-CH3又はフェニルである]の化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4の化合物のコレ
    ステロール生合成抑制有効量を含む、コレステロール生
    合成の抑制剤。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3又は4の化合物の血中
    コレステロール低下有効量を含む、血漿コレステロール
    の低下剤。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3又は4の化合物の血中
    コレステロール低下有効量を含む、高コレステロール血
    症にかかった患者の処置剤。
  8. 【請求項8】 不活性担体と混合するか、又はその他の
    方法で組み合わせた請求項1、2、3、又は4の化合物
    の検定可能量を含めてなるコレステロール検定用組成
    物。
  9. 【請求項9】 一つ以上の製薬上受入れられる担体又は
    付形剤と混合するか、又はその他の方法で組み合わせた
    請求項1、2、3、又は4の化合物の血中コレステロー
    ル低下有効量を含めてなる血中コレステロール低下用製
    剤組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、又は4の化合物の
    抗真菌有効量を含む、真菌感染症にかかった患者の処置
    剤。
  11. 【請求項11】 EがOである、請求項1の化合物。
  12. 【請求項12】 YがSである、請求項11の化合物。
  13. 【請求項13】 EがOである、請求項2の化合物。
  14. 【請求項14】 YがSである、請求項13の化合物。
  15. 【請求項15】 EがOである、請求項3の化合物。
  16. 【請求項16】 EがOである、請求項4の化合物。
  17. 【請求項17】 化合物がN-(1-オキソドデシル)-8-ア
    ザ-4α,10-ジメチル-トランス-デカル-3β-オールであ
    る、請求項3の化合物。
  18. 【請求項18】 化合物がN-[1-オキソ-5-(3-メチルブ
    チルメルカプト)ペンチル]-8-アザ-4α,10-ジメチル-ト
    ランス-デカル-3β-オールである、請求項1の化合物。
  19. 【請求項19】 式 【化5】 [式中EはO又はSであり;Aは直鎖又は分枝鎖構造の飽
    和C1-C14アルキレンであり;Yは酸素、硫黄、スルフィ
    ニル、又はスルホニルであり;Bは直鎖又は分枝鎖構造
    の飽和C1-C14アルキレンであり;Dは直鎖又は分枝鎖構
    造の飽和又は不飽和C1-C4アルキル、-CF3、-CHF2、-CH2
    F、又はフェニルである]の化合物類の製法であって、
    式 【化6】 [式中E、A、Y、B、及びDは上に定義されたとお
    り]の化合物を塩基水溶液と反応させることを含めてな
    る方法。
  20. 【請求項20】 式 【化7】 [式中EはO又はSであり;Aは直鎖又は分枝鎖構造の飽
    和C1-C14アルキレンであり;Yは酸素、硫黄、スルフィ
    ニル、又はスルホニルであり;Dは直鎖又は分枝鎖構造
    の飽和又は不飽和C1-C4アルキル、-CF3、-CHF2、-CH
    2F、又はフェニルである]の化合物類の製法であって、
    式 【化8】 [式中E、A、Y、B、及びDは上に定義されたとお
    り]の化合物を塩基水溶液と反応させることを含めてな
    る方法。
  21. 【請求項21】 式 【化9】 [式中EはO又はSであり;Aは直鎖又は分枝鎖構造の飽
    和C1-C14アルキレンであり;Dは直鎖又は分枝鎖構造の
    飽和又は不飽和C1-C4アルキル、-CF3、-CHF2、-CH2F、
    又はフェニルである]の化合物類の製法であって、式 【化10】 [式中E、A、及びDは上に定義されたとおり]の化合
    物を塩基水溶液と反応させることを含めてなる方法。
  22. 【請求項22】 式 【化11】 [式中EはO又はSであり;またD1はH、-CF3、-CHF2
    -CH2F、-CH3又はフェニルである]の化合物類の製法で
    あって、式 【化12】 [式中EとD1は上に定義されたとおり]の化合物を塩
    基水溶液と反応させることを含めてなる方法。
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