JP3172670B2 - 車輌用前照灯 - Google Patents

車輌用前照灯

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JP3172670B2
JP3172670B2 JP03135096A JP3135096A JP3172670B2 JP 3172670 B2 JP3172670 B2 JP 3172670B2 JP 03135096 A JP03135096 A JP 03135096A JP 3135096 A JP3135096 A JP 3135096A JP 3172670 B2 JP3172670 B2 JP 3172670B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車輌用前照灯、
特にその反射鏡およびレンズの構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車輌用の前照灯は一般に、バルブからの
光を反射鏡およびレンズで配光制御して所要の配光パタ
ーンを得るように構成されているが、近年においては、
レンズに頼ることなく反射鏡のみによる配光制御で所要
の配光パターンを得るように構成された前照灯も開発さ
れてきている。
【0003】このような反射鏡のみによる配光制御を行
うようにすればレンズを素通しで形成することが可能と
なるが、その具体的手法として反射鏡の反射面に配光制
御用反射ステップを形成する手法がある。この手法を採
用した場合には、素通しレンズを通して反射面に形成さ
れた配光制御用反射ステップが灯具外部から見えるの
で、奥行き感のある彫刻的な美観を呈する灯具を得るこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単にレ
ンズを素通しで形成した場合には、配光制御用反射ステ
ップのみならずバルブおよびその取付部も(シェードが
設けられている場合にはシェードも)素通しレンズを通
して灯具外部からハッキリ見えてしまうので、この点に
おいて逆に灯具の美観を損ねてしまう、という問題があ
る。
【0005】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、奥行き感のある彫刻的な美観を呈す
る灯具を得ることができ、かつ、これを実現させる際に
生じる弊害を除去することができる車輌用前照灯を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、素通しレン
ズの利点を生かしつつバルブ等の内部構造物を見えにく
くするレンズ面構成を採用することにより、上記目的達
成を図るようにしたものである。
【0007】すなわち、本願発明は、請求項1に記載し
たように、バルブと、このバルブからの光を前方へ反射
する反射鏡と、この反射鏡の前方に配置されたレンズ
と、を備えた車輌用前照灯において、上記反射鏡の反射
面に配光制御用反射ステップが形成されているととも
に、上記レンズのレンズ面に配光制御用レンズステップ
が形成されており、上記配光制御用レンズステップが、
上記レンズ面におけるバルブ前方近傍領域にのみ形成さ
れており、上記配光制御用反射ステップが、上記反射面
におけるバルブ近傍領域以外の領域にのみ形成されてい
る、ことを特徴とするものである。
【0008】上記「配光制御用反射ステップ」および
「配光制御用レンズステップ」は、配光制御機能を有す
るステップであれば、そのセグメント形状あるいは断面
形状等は特に限定されるものではない。また、このこと
から導かれることであるが、「上記レンズ面における上
記バルブ前方近傍領域」以外の領域については、これを
素通しにしてよいことはもちろんであるが、配光制御機
能に影響しない罫書線等を有する構成としてもよい。
【0009】上記「バルブ前方近傍領域」とは、バルブ
前方の領域およびその周辺領域をいい、灯具正面視にお
いて少なくともバルブ投影面積をカバーし得る領域であ
れば、その広狭は特に限定されるものではない。
【0010】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願発明に
おいては、反射鏡の反射面に配光制御用反射ステップが
形成されており、レンズのレンズ面に配光制御用レンズ
ステップが形成されており、さらに配光制御用レンズス
テップがレンズ面におけるバルブ前方近傍領域にのみ形
成されているので、次のような作用効果を得ることがで
きる。
【0011】すなわち、レンズ面におけるバルブ前方近
傍領域に形成された配光制御用レンズステップの像変形
作用によりバルブ等の構造物を灯具外部から見えにくく
することができ、一方、レンズ面におけるバルブ前方近
傍領域以外の領域には配光制御用レンズステップが形成
されていないので、該領域を通して反射面に形成された
配光制御用反射ステップを灯具外部から見えるようにす
ることができ、これにより灯具を奥行き感のある彫刻的
な美観を呈するものとすることができる。
【0012】このように本願発明によれば、奥行き感の
ある彫刻的な美観を呈する灯具を得ることができ、か
つ、従来これを実現させる際に生じていた弊害(すなわ
ち、レンズを素通しにしたために灯具外部からバルブ等
の構造物がハッキリ見えて灯具の美観を損なうという弊
害)を除去することができる。
【0013】しかも本願発明においては、配光制御用レ
ンズステップが配光制御用反射ステップに対して前方に
浮き上がって見えるため、レンズ面に配光制御用レンズ
ステップが全く形成されていない場合に比して、灯具の
奥行き感を一層高めることができる。
【0014】さらに本願発明においては、上記配光制御
用反射ステップが、反射面の全域ではなく反射面におけ
るバルブ近傍領域以外の領域にのみ形成されているの
で、該配光制御用反射ステップと配光制御用レンズステ
ップとの重複を回避することができ、これにより灯具外
観をスッキリしたものとすることができる。
【0015】ただしこの場合、両ステップの重複が全く
生じないようにすると、灯具前方斜め方向から見たとき
反射面の配光制御用反射ステップが形成されていない部
分が見えてしまうので、彫刻的な美観を完全なものとす
るという観点からは、請求項2に記載したように、配光
制御用レンズステップと配光制御用反射ステップとを、
灯具正面視において部分的に重複して見えるように形成
することが好ましい。
【0016】また、上記構成において、配光制御用反射
ステップおよび配光制御用レンズステップの断面形状等
が特に限定されないものであることは上述した通りであ
るが、請求項3に記載したように、これら両ステップを
共に左右拡散用ステップとすれば、両ステップ相互間の
意匠上の調和を図ることができ、また、プリズム状ステ
ップとした場合に比して配光制御用レンズステップの像
変形作用が大きくなるのでバルブ等を一層見えにくくす
ることができる。さらに、上記構成において、請求項4
に記載したように、配光制御用レンズステップと配光制
御用反射ステップとを略等ピッチで形成すれば、両ステ
ップ相互間の意匠上の調和をより完全なものとすること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本願発明の
実施の形態について説明する。
【0018】まず、本願発明の第1実施形態について説
明する。
【0019】図1は、本実施形態に係る車輌用前照灯を
示す側断面図であり、図2はそのII-II 線断面図、図3
はそのIII 方向矢視図である。
【0020】これらの図に示すように、この前照灯10
は、バルブ12と、このバルブ12からの光を前方へ反
射する反射鏡14と、この反射鏡14の前方に配置され
たレンズ16と、上記反射鏡14を後方から覆うハウジ
ング18とを備えてなるフォグランプであって、灯具正
面視において円形の輪郭を有している。
【0021】上記バルブ12は、いわゆるC−6タイプ
のフィラメント12aを有するH3バルブである。この
バルブ12は、線バネ20により反射鏡14に対してそ
の光軸Ax上の所定位置に固定されている。
【0022】上記反射鏡14は、ダイカスト製の反射鏡
であって、横長楕円形の輪郭を有する曲面からなる反射
面14Aと、その周囲の円形の輪郭を有する平面からな
る非反射面14Bとからなっている。
【0023】上記反射面14Aは、これを左右方向に略
3分割した領域のうち中央の領域14A1は基本曲面の
ままであるが、その両側の領域14A2は基本曲面の上
に複数の配光制御用反射ステップ14sが形成されてい
る。これら各配光制御用反射ステップ14sは、上下両
端部が中間部に比して外側に反るようにして僅かに湾曲
した略上下方向に延びる左右拡散用ステップであって、
互いに略等ピッチで形成されている。
【0024】上記反射面14Aの中央には、略矩形のバ
ルブ挿入孔14aが形成されており、このバルブ挿入孔
14aの上方近傍には、シェード(本実施形態の灯具に
は取り付けられていない)の取付けを可能にするための
シェード取付部14bが形成されており、上記バルブ挿
入孔14aの側方近傍には、上記線バネ20を係止する
バネ係止部14cを形成可能とするための孔14dが形
成されている。
【0025】上記レンズ16は、円形の輪郭を有するレ
ンズ面16Aを有しており、このレンズ面16Aの内面
には、これを左右方向に略3分割した領域のうち中央の
領域16A1に複数の配光制御用レンズステップ16s
が形成されており、その両側の領域16A2は素通しの
ままである。上記各配光制御用レンズステップ16s
は、上下方向に延びる左右拡散用ステップであって、レ
ンズ面16Aの中央付近の領域が比較的狭いピッチのレ
ンズステップ16s1で形成されており、その両側の領
域が、上記配光制御用反射ステップ14sと略等ピッチ
の比較的広いピッチのレンズステップ16s2で形成さ
れている。
【0026】上記配光制御用レンズステップ16sは、
その最外部に位置するレンズステップが、上記配光制御
用反射ステップ14sの最内部に位置する反射ステップ
と、灯具正面視において1ピッチ分だけ重複するように
して形成されている。
【0027】本実施形態の灯具10においては、バルブ
12のフィラメント12aから反射面14Aの中央領域
14A1に入射した光は、該反射面14Aで反射した
後、配光制御用レンズステップ16sを透過する際、該
配光制御用レンズステップ16sにより左右拡散され、
一方、反射面14Aの両側領域14A2に入射した光
は、配光制御用反射ステップ14sにより拡散反射した
後、レンズ面16Aの素通し部分をそのまま透過するこ
ととなる。このように反射面14Aへの入射位置に応じ
て該反射面14Aあるいはレンズ面16Aによる配光制
御が行われ、所定のフォグランプ用の配光パターンが形
成されるようにしている。
【0028】なお、上記レンズ16は接着剤22により
反射鏡14に固定されており、この反射鏡14はスペー
サ24を介してネジ26によりハウジング18に固定さ
れている。
【0029】以上詳述したように、本実施形態において
は、反射鏡14の反射面14Aに配光制御用反射ステッ
プ14sが形成されており、レンズ16のレンズ面16
Aに配光制御用レンズステップ16sが形成されてお
り、さらに配光制御用レンズステップ16sがレンズ面
16Aにおけるバルブ前方近傍領域にのみ形成されてい
るので、次のような作用効果を得ることができる。
【0030】すなわち、レンズ面16Aにおけるバルブ
前方近傍領域16A1に形成された配光制御用レンズス
テップ16sの像変形作用により灯具内部構造物(すな
わち、バルブ12、バルブ挿入孔14a、シェード取付
部14b、バネ係止部14cおよび孔14d)を灯具外
部から見えにくくすることができる。その際、本実施形
態においては、配光制御用レンズステップ16sが像変
形作用の大きな左右拡散用ステップであり、しかも配光
制御用レンズステップ16sのうちレンズ面16Aの中
央付近の領域が比較的狭いピッチのレンズステップ16
s1で形成されているので、灯具内部構造物の中でも特
に目立つバルブ12、バルブ挿入孔14aおよびシェー
ド取付部14b(これらは反射面14Aの中央に位置し
ている)を灯具外部から見えにくくすることができる。
【0031】一方、レンズ面16Aにおけるバルブ前方
近傍領域以外の領域16A2は素通しで形成されている
ので、該領域16A2を通して反射面14Aに形成され
た配光制御用反射ステップ14sを灯具外部から見える
ようにすることができ、これにより灯具10を奥行き感
のある彫刻的な美観を呈するものとすることができる。
【0032】このように本実施形態によれば、奥行き感
のある彫刻的な美観を呈する灯具を得ることができ、か
つ、従来これを実現させる際に生じていた弊害(すなわ
ち、レンズを素通しにしたために灯具外部からバルブ等
の構造物がハッキリ見えて灯具の美観を損なうという弊
害)を除去することができる。
【0033】しかも本実施形態においては、配光制御用
レンズステップ16sが配光制御用反射ステップ14s
に対して前方に浮き上がって見えるため、レンズ面16
Aに配光制御用レンズステップ16sが全く形成されて
いない場合に比して、灯具の奥行き感を一層高めること
ができる。
【0034】さらに、本実施形態における配光制御用反
射ステップ14sは、反射面14Aにおけるバルブ近傍
領域以外の領域14A2にのみ形成されているので、該
配光制御用反射ステップ14sと配光制御用レンズステ
ップ16sとの重複を回避することができ、これにより
灯具外観をスッキリしたものとすることができる。
【0035】その際、配光制御用レンズステップ16s
と配光制御用反射ステップ14sとが、灯具正面視にお
いて1ピッチ分だけ部分的に重複して見えるように形成
されているので、たとえ少しくらい灯具前方斜め方向か
ら見ても、反射面14Aの配光制御用反射ステップ14
sが形成されていない部分14A1が見えてしまうこと
はなく、灯具の彫刻的な美観を完全なものに近づけるこ
とができる。
【0036】また、本実施形態においては、配光制御用
反射ステップ14sおよび配光制御用レンズステップ1
6sが共に左右拡散用ステップであるので、両ステップ
相互間の意匠上の調和を図ることができ、また、プリズ
ム状ステップとした場合に比して配光制御用レンズステ
ップ16sの像変形作用が大きくなるのでバルブ12等
を一層見えにくくすることができる。しかも、配光制御
用レンズステップ16sのうち両側の領域が、配光制御
用反射ステップ14sと略等ピッチのレンズステップ1
6s2で形成されているので、両ステップ相互間の意匠
上の調和をより完全なものとすることができる。
【0037】さらに、本実施形態においては、反射面1
4Aが横長楕円形の輪郭を有する上に、その周囲の非反
射面14Bが円形の輪郭を有する平面で形成されている
ので、この非反射面14Bとの対比で反射面14Aに一
層の奥行き感を持たせることができる。
【0038】次に、本願発明の第2実施形態について説
明する。
【0039】図4は、本実施形態に係る車輌用前照灯を
示す側断面図であり、図5はそのV-V 線断面図、図6は
そのVI方向矢視図である。なお、図中、第1実施形態と
同種の灯具構成要素には第1実施形態と同じ参照符号を
付して説明する。
【0040】これらの図に示すように、この前照灯1
0′は、バルブ12と、このバルブ12からの光を前方
へ反射する反射鏡14と、この反射鏡14の前方に配置
されたレンズ16と、シェード28と、上記反射鏡14
をリテーナ32を介して後方から覆うハウジング18と
を備えてなるフォグランプであって、灯具正面視におい
て円形の輪郭を有している。
【0041】上記バルブ12の構成は、第1実施形態と
全く同様である。
【0042】上記反射鏡14は、ダイカスト製の反射鏡
という点で第1実施形態と同様であるが、反射面14A
およびその周囲の非反射面14B共に円形の輪郭を有し
ている。この反射鏡14の光軸Axは、灯具中心軸Ax
1に対して上方にオフセットした位置に設定されてい
る。
【0043】上記反射面14Aは、基本曲面の上に複数
の配光制御用反射ステップ14sが全面にわたって形成
されている。これら各配光制御用反射ステップ14s
は、縦長の格子状に区切られており、基本曲面に対して
左右方向に凸面状に隆起している。
【0044】上記反射面14Aの中央には、バルブ取付
座14eが形成されており、このバルブ取付座14eに
略矩形のバルブ挿入孔14aが形成されている。このバ
ルブ挿入孔14aの上方近傍には、シェード取付部14
bが形成されており、上記バルブ挿入孔14aの側方近
傍には、バネ係止部14cを形成可能とするための孔1
4dが形成されており、その反対側にはボス14fが形
成されている。
【0045】上記シェード28は、反射鏡14のシェー
ド取付部14bにネジ30により固定された片持ち支持
タイプのシェードであり、バルブ12のフィラメント1
2aから灯具前方上方へ向かう直射光をカットするよう
になっている。
【0046】上記レンズ16は、円形の輪郭を有するレ
ンズ面16Aを有しており、このレンズ面16Aの内面
には、これを左右方向に略3分割した領域のうち中央の
領域16A1に複数の配光制御用レンズステップ16s
が形成されており、その両側の領域16A2は素通しの
ままであるが複数の罫書線16aが所定ピッチで形成さ
れている。
【0047】上記各配光制御用レンズステップ16s
は、上下方向に延びる左右拡散用ステップであって、レ
ンズ面16Aの中央付近の領域が比較的狭いピッチのレ
ンズステップ16s1で形成されており、その両側の領
域が、上記配光制御用反射ステップ14sと略等ピッチ
の比較的広いピッチのレンズステップ16s2で形成さ
れている。また、上記各罫書線16aも上下方向に延び
ており、レンズステップ16s2のピッチよりもさらに
広いピッチで形成されている。
【0048】本実施形態の灯具10′においては、バル
ブ12のフィラメント12aから反射面14Aに入射し
た光は、該反射面14Aの配光制御用反射ステップ12
sにより左右に拡散反射するが、その後、レンズ面16
Aの中央領域16A1を透過する光は、配光制御用レン
ズステップ16sによりさらに左右拡散され、一方、レ
ンズ面16Aの両側領域16A2を透過する光は、その
素通し部分をそのまま透過することとなる。そして、こ
のように反射面14Aあるいは該反射面14Aおよびレ
ンズ面16Aによる配光制御が行われ、所定のフォグラ
ンプ用の配光パターンが形成されるようにしている。
【0049】なお、上記レンズ16は接着剤22により
反射鏡14に固定されており、この反射鏡14はリング
状のリテーナ32を挟み込んだ状態でネジ26によりハ
ウジング18に固定されている。上記反射鏡14には、
リテーナ32をその周方向に位置決めするためのボス1
4gが形成されている。
【0050】以上詳述したように、本実施形態において
は、反射鏡14の反射面14Aに配光制御用反射ステッ
プ14sが形成されており、レンズ16のレンズ面16
Aに配光制御用レンズステップ16sが形成されてお
り、さらに配光制御用レンズステップ16sがレンズ面
16Aにおけるバルブ前方近傍領域にのみ形成されてい
るので、次のような作用効果を得ることができる。
【0051】すなわち、レンズ面16Aにおけるバルブ
前方近傍領域16A1に形成された配光制御用レンズス
テップ16sの像変形作用を利用により灯具内部構造物
(すなわち、シェード28、バルブ12、バルブ挿入孔
14a、ネジ30、シェード取付部14b、バネ係止部
14cおよび孔14d)を灯具外部から見えにくくする
ことができる。その際、本実施形態においては、配光制
御用レンズステップ16sが像変形作用の大きな左右拡
散用ステップであり、しかも配光制御用レンズステップ
16sのうちレンズ面16Aの中央付近の領域が比較的
狭いピッチのレンズステップ16s1で形成されている
ので、灯具内部構造物の中でも特に目立つシェード2
8、バルブ12、バルブ挿入孔14a、ネジ30および
シェード取付部14b(これらは反射面14Aの中央に
位置している)を灯具外部から見えにくくすることがで
きる。
【0052】一方、レンズ面16Aにおけるバルブ前方
近傍領域以外の領域16A2は素通しで形成されている
ので、該領域16A2を通して反射面14Aに形成され
た配光制御用反射ステップ14sを灯具外部から見える
ようにすることができ、これにより灯具10を奥行き感
のある彫刻的な美観を呈するものとすることができる。
【0053】このように本実施形態によれば、奥行き感
のある彫刻的な美観を呈する灯具を得ることができ、か
つ、従来これを実現させる際に生じていた弊害(すなわ
ち、レンズを素通しにしたために灯具外部からバルブ等
の構造物がハッキリ見えて灯具の美観を損なうという弊
害)を除去することができる。
【0054】しかも本実施形態においては、配光制御用
レンズステップ16sが配光制御用反射ステップ14s
に対して前方に浮き上がって見えるため、レンズ面16
Aに配光制御用レンズステップ16sが全く形成されて
いない場合に比して、灯具の奥行き感を一層高めること
ができる。
【0055】また本実施形態においては、レンズ面16
Aの両側領域16A2が単に素通しではなく複数の罫書
線16aが所定ピッチで形成されているので、これら罫
書線16aと反射面14Aとの前後の距離感により灯具
の奥行き感を一層高めることができる。
【0056】上記各実施形態においては、車輌用前照灯
としてフォグランプを取り上げて説明したが、ヘッドラ
ンプ等の灯具においても同様の構成を採用することが可
能であり、これにより同様の作用効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態に係る車輌用前照灯を
示す側断面図
【図2】図1のII-II 線断面図
【図3】図1のIII 方向矢視図
【図4】本願発明の第2実施形態に係る車輌用前照灯を
示す側断面図
【図5】図1のV-V 線断面図
【図6】図1のVI方向矢視図
【符号の説明】
10、10′ 車輌用前照灯 12 バルブ 12a フィラメント 14 反射鏡 14A 反射面 14A1 中央領域 14A2 両側領域 14B 非反射面 14a バルブ挿入孔 14b シェード取付部 14c バネ係止部 14d 孔 14e バルブ取付座 14f ボス 14s 配光制御用反射ステップ 16 レンズ 16A レンズ面 16A1 中央領域 16A2 両側領域 16s、16s1、16s2 配光制御用レンズステッ
プ 18 ハウジング 28 シェード 32 リテーナ Ax 反射鏡の光軸 Ax1 灯具中心軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−217403(JP,A) 実開 平6−56902(JP,U) 特公 平2−31441(JP,B2) 特公 平3−60121(JP,B2) 実公 昭61−27046(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 8/10 F21V 5/00 F21V 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブと、このバルブからの光を前方へ
    反射する反射鏡と、この反射鏡の前方に配置されたレン
    ズと、を備えた車輌用前照灯において、 上記反射鏡の反射面に配光制御用反射ステップが形成さ
    れているとともに、上記レンズのレンズ面に配光制御用
    レンズステップが形成されており、 上記配光制御用レンズステップが、上記レンズ面におけ
    るバルブ前方近傍領域にのみ形成されており、 上記配光制御用反射ステップが、上記反射面におけるバ
    ルブ近傍領域以外の領域にのみ形成されている、ことを
    特徴とする車輌用前照灯。
  2. 【請求項2】 上記配光制御用レンズステップと上記配
    光制御用反射ステップとが、灯具正面視において部分的
    に重複して見えるように形成されている、ことを特徴と
    する請求項1記載の車輌用前照灯。
  3. 【請求項3】 上記配光制御用レンズステップおよび上
    記配光制御用反射ステップが共に左右拡散用ステップで
    ある、ことを特徴とする請求項1または2記載の車輌用
    前照灯。
  4. 【請求項4】 上記配光制御用レンズステップと上記配
    光制御用反射ステップとが略等ピッチで形成されてい
    る、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車輌
    用前照灯。
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