JP3172632B2 - マグネシウム給湯装置 - Google Patents

マグネシウム給湯装置

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JP3172632B2 JP11516394A JP11516394A JP3172632B2 JP 3172632 B2 JP3172632 B2 JP 3172632B2 JP 11516394 A JP11516394 A JP 11516394A JP 11516394 A JP11516394 A JP 11516394A JP 3172632 B2 JP3172632 B2 JP 3172632B2
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晴生 明本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネシウム給湯装置
に係り、特に給湯パイプ出口における湯切れを改善した
マグネシウム給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示すような溶融炉3の溶融
鍋2内に不活性ガスを供給して溶融マグネシウムMの酸
化を防止し、ベースプレート8に取り付けた垂直の射出
スリーブ5内の射出ピストン6を下降させて一定量の溶
融マグネシウムMをベースプレート8内部の溶湯通路8
aおよび給湯パイプ10を経由してダイカストマシンの
ダイカストスリーブ20内へ供給するようにしたマグネ
シウム給湯装置1が提案されている。すなわち、マグネ
シウム給湯装置1は、溶融炉3の内部に格納され蓋体
(トッププレート)4を備えた直立筒状の溶融鍋2と、
溶融鍋2内に水平に懸架され内部に溶湯通路8aを持つ
ベースプレート8と、ベースプレート8の上面に垂直に
立設され溶湯通路8aに連通し両端が開口され内部に摺
動自在な射出ピストン6を備えた射出スリーブ5と、一
端に開口部8bを有し射出スリーブ5の下端と直交して
接続され炉外へ延在するベースプレート8の溶湯通路8
aおよびこれに接続する給湯パイプ10と、溶湯通路8
aへの溶融マグネシウム(以下溶湯と称する)Mを連通
遮断するサクションバルブ7とベースプレート8の溶湯
通路8aの途中にある逆止弁19とから形成される。蓋
体(トッププレート)4の上には射出ピストン6とピス
トンロッド12を介して連結された射出シリンダ11と
サクションバルブ7とバルブロッド17を介して連結さ
れる油圧シリンダ16や逆止弁19用の油圧シリンダ1
9Aとが積載固設されるとともに、不活性ガスを溶融鍋
2内へ封入するための不活性ガスの注入管9が取り付け
られる。前記射出スリーブ5は溶融鍋2内の溶湯Mを炉
外へ取り出すための加圧室を形成し、サクションバルブ
7を開き逆止弁19を下降状態(閉状態)としたうえ、
射出ピストン6を上昇して溶湯Mを吸入してから、サク
ションバルブ7を閉じ逆止弁19を上昇状態(開状態)
としたうえ射出ピストン6を下降することにより、溶湯
通路8a内に充満する溶湯Mは給湯パイプ10を経由し
て炉外へ搬送され、給湯パイプ10に接続する炉外給湯
パイプ14を経由して炉外近傍のダイカストスリーブ2
0内へ吐出され、ダイカストピストン21の前進により
図示しないダイカストマシンの金型内へ注入される。
【0003】一方、給湯パイプ10の途中には、図5に
示すように、配管継手30が設けられ、給湯パイプ10
の交換ができるように構成される。また、給湯パイプ1
0に後続する炉外給湯パイプ14は、先端で立上った後
U字状に湾曲し吐出口は下向きになっており、その周囲
にヒータ18が取り付けられ炉外へ出た溶湯Mの温度降
下を防止しつつ、ダイカストスリーブ20へ給湯する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
U字状に湾曲した吐出部を有する給湯パイプにおいて
は、ショット毎に射出スリーブへの給湯完了後の湯切れ
が悪く、給湯を完了した後も炉外給湯パイプ内面に付着
している溶湯が少しずつ滴下するという問題があり、横
鋳込のダイカストマシンでは射出スリーブ内の射出ピス
トンの作動不良を起したり、竪鋳込型のダイカストマシ
ンでは射出スリーブの金型への装着が不完全になるとい
う問題が発生していた。また、いずれのタイプにおいて
も滴下の持続時間が長くなるとそれだけサイクルタイム
が長くなるという問題が発生していた。
【0005】
【問題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明においては、溶融炉上方に配設され
トッププレートから懸架されたベースプレートに固設
した射出スリーブの内部を摺動する射出ピストンによっ
て溶融炉内に収納された溶融マグネシウムを該ベースプ
レートに穿設した溶融マグネシウムの通路を経由して外
部へ連通する給湯パイプを介して供給するマグネシウム
給湯装置において、該給湯パイプの吐出部は45°から
60°の角度で立上る給湯パイプに垂直の吐出管を鋭角
で接合した構成とした。また、第2の発明では、吐出管
は肉厚0.2〜1mmの薄肉ステンレスパイプとした。
【0006】
【作用】本発明においては、給湯パイプ(炉外給湯パイ
プ)の吐出部は、45°から60°の角度で立上る給湯
パイプの縁端に垂直の吐出管が鋭角に接合されており、
1ショットの給湯量に相当する溶湯の供給が完了すると
溶湯はこの接合部に湯面が停止して形成され、垂直の吐
出管の内面に付着する溶湯が速やかに排出されるから湯
切れが良く、給湯完了後の滴下がほとんどない。また、
吐出管を0.2〜1mm程度の薄肉ステンレスパイプで
形成した場合には、さらに吐出管内面からの溶湯の落下
離脱が容易迅速に行われ、薄肉であるために吐出管の熱
容量が小さいから、給湯完了後には吐出管は溶湯温度か
ら急速に冷却されマグネシウムの燃焼温度範囲を短時間
で通過してそれ以下の温度となるので、吐出管内面に付
着の溶湯の酸化燃焼が起こらない。したがって、給湯完
了後の吐出管の付着マグネシウムの酸化物の生成が阻止
され吐出管内面は清浄に保たれる。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例の詳細に
ついて説明する。図1〜図4は本発明の実施例に係り、
図1はマグネシウム給湯装置の全体縦断面図、図2は給
湯パイプ吐出部の要部拡大縦断面図、図3と図4は他の
実施例を示す給湯パイプ吐出部の要部拡大縦断面図であ
る。図2に示すように、本発明においては、給湯パイプ
(炉外給湯パイプ14)の吐出部は従来構造のU字状の
湾曲管とせずに、急角度の傾斜で立上った直管である炉
外給湯パイプ14の縁端に垂直の直管である吐出管14
Aを接合した構成とした。吐出管14Aの上端には盲板
14Pを被覆して溶湯Mの酸化を極力防止する構造とし
た。なお、傾斜して立上る炉外給湯パイプ14の傾斜角
は30〜60°とし、できるだけ急傾斜(例えば45°
以上)とすることが望ましい。このような構成を有する
吐出部を備えた炉外給湯パイプ14では、1ショット分
の給湯を行った後給湯が完了した後の湯面は、図2の如
く、接合部の下端と同一レベルに水平に形成され、湯切
れが良いばかりでなく吐出管14Aの内面に付着してい
る溶湯Mも吐出管14Aが垂直であるから吐出管14A
内面からの湯離れが迅速に行われる。一方、図3〜図4
のものは、第2の発明に係る実施例を示し、図3のもの
は、吐出管14Aの接合部の直下で切断して吐出管14
Aを短くしたうえ、肉厚が0.2〜1mm程度の薄肉の
ステンレスパイプで形成された第2の吐出管14Bを吐
出管14Aの内部へ嵌装したものである。また、図4の
ものは、短い吐出管14Aに上端部近くに突起湾曲部を
備えた薄肉ステンレスパイプからなる第2の吐出管14
Bを下側から嵌装し接合したものである。図3,図4の
実施例は、いずれも吐出管14Bは0.2〜1mmの肉
厚を有する薄肉のステンレスパイプであるから、湯切れ
が良好であるばかりでなく、熱容量が小さく給湯開始後
直ちに溶湯Mが流れて溶湯温度近くに急昇温し、また、
給湯完了後溶湯の通過が遮断されると急激に降温し、6
50〜700℃の溶湯温度から常温近くまで急速に温度
降下するから、マグネシウムの燃焼温度範囲(温度領
域)を1〜2秒間で急激に通過する結果、吐出管14B
の内面に付着したマグネシウムの酸化を防止できる。
【0008】ステンレスパイプの肉厚を0.2〜1mm
とした数値限定理由について述べると、下限の0.2m
m未満とするとパイプ自体が強度的に弱くなり、変形し
やすくなって射出スリーブ20との高さや位置などのセ
ッティングが狂う惧れがあり、また、上限の1mmを超
えた肉厚では、溶湯Mが通過する際に熱容量が大きくな
って吐出管14Bが仲々昇温せず、あらかじめ給湯直前
に予熱しなければならなくなるからである。図3や図4
の例では、吐出管14Bを吐出管14Aとは別個に設け
ているので、装置や操業の都合による高さの変更に対し
て高さ調整が容易である。
【0009】以上、説明したように、本発明の給湯パイ
プを備えたマグネシウム給湯装置においては、従来構造
に比べて湯切れが良好で、給湯完了後の湯垂れが少な
く、射出スリーブ内の射出ピストンの作動不良や射出ス
リーブの金型への装着不良を防止できる。また、第2の
発明では、ステンレスパイプ使用による湯切れの向上と
薄肉パイプ使用による急激昇温、急激降温に由来する給
湯直前の予熱不要や酸化防止の効果も享受できる。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のマグネシウ
ム給湯装置は、給湯完了後の給湯パイプの湯切れが良好
で、湯垂れトラブルを防止できる。また、吐出部を薄肉
ステンレスパイプとした場合には、湯切れが良好である
とともに、付着マグネシウムの酸化防止が図られ、給湯
直前の予熱が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るマグネシウム給湯装置の
全体縦断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る給湯パイプ吐出部の要部
拡大縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る給湯パイプ吐出部の
要部拡大縦断面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る給湯パイプ吐出部の
要部拡大縦断面図である。
【図5】従来のマグネシウム給湯装置の全体縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 マグネシウム給湯装置 2 溶融鍋 3 溶融炉 4 蓋体(トッププレート) 5 射出スリーブ 6 射出ピストン 7 サクションバルブ 8 ベースプレート 8a 溶湯通路 8b 開口部 9 不活性ガスの注入管 10 給湯パイプ 11 射出シリンダ 11a ピストンロッド 12 ピストンロッド 13 軸継手 14 炉外給湯パイプ 14A 吐出管 14B 吐出管 14P 盲板 15 スタンド 16 油圧シリンダ 17 バルブロッド 18 ヒータ 19 逆止弁 19A 油圧シリンダ 20 ダイカストスリーブ 21 ダイカストピストン 30 配管継手 M 溶融マグネシウム(溶湯)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/30 B22D 39/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融炉上方に配設されたトッププレート
    から懸架されたベースプレートに固設した射出スリーブ
    の内部を摺動する射出ピストンによって溶融炉内に収納
    された溶融マグネシウムを該ベースプレートに穿設した
    溶融マグネシウムの通路を経由して外部へ連通する給湯
    パイプを介して供給するマグネシウム給湯装置におい
    て、該給湯パイプの吐出部は45°から60°の角度で
    立上る給湯パイプに垂直の吐出管を鋭角で接合した構造
    であることを特徴とするマグネシウム給湯装置。
  2. 【請求項2】 吐出管を肉厚0.2〜1mmの薄肉ステ
    ンレスパイプとした請求項1記載のマグネシウム給湯装
    置。
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