JP2561188B2 - 金属溶湯ポンプ - Google Patents
金属溶湯ポンプInfo
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- JP2561188B2 JP2561188B2 JP3274538A JP27453891A JP2561188B2 JP 2561188 B2 JP2561188 B2 JP 2561188B2 JP 3274538 A JP3274538 A JP 3274538A JP 27453891 A JP27453891 A JP 27453891A JP 2561188 B2 JP2561188 B2 JP 2561188B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、減圧及び加圧により
金属溶湯を溶解炉から鋳型へ円滑に移送することを目的
とした金属溶湯ポンプに関する。
金属溶湯を溶解炉から鋳型へ円滑に移送することを目的
とした金属溶湯ポンプに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、金属溶湯は、溶鉱炉から溶湯を取
鍋に取り、取鍋を傾けて鋳造型に注ぎ込み、又は炉の溶
湯取出口の栓を抜いて溶湯を落下させて鋳造型に注入す
る（特公平２−８２３７号）などの手段をとっている。
鍋に取り、取鍋を傾けて鋳造型に注ぎ込み、又は炉の溶
湯取出口の栓を抜いて溶湯を落下させて鋳造型に注入す
る（特公平２−８２３７号）などの手段をとっている。
【０００３】
【発明により解決すべき課題】前記従来の方法は、何れ
も人力を主としているので、作業者は苛酷な条件下で重
労働を強いられる問題点があり、その上、危険を伴う作
業であった。また、溶湯の一部が空気に触れるが、その
酸化防止をすることは至難であった。
も人力を主としているので、作業者は苛酷な条件下で重
労働を強いられる問題点があり、その上、危険を伴う作
業であった。また、溶湯の一部が空気に触れるが、その
酸化防止をすることは至難であった。
【０００４】また、溶湯ポンプを使用する場合に、その
吐出管先端には、空気が出入することになり、酸化のお
それがあった。
吐出管先端には、空気が出入することになり、酸化のお
それがあった。
【０００５】
【課題を解決する為の手段】然るにこの発明は、吐出管
の先端に逆Ｕ字管を連結することにより吐出終了時の金
属溶湯レベルを常時一定にすると共に、密閉留槽へ給排
手段を設けることにより、前記従来の問題点を解決した
のである。
の先端に逆Ｕ字管を連結することにより吐出終了時の金
属溶湯レベルを常時一定にすると共に、密閉留槽へ給排
手段を設けることにより、前記従来の問題点を解決した
のである。
【０００６】即ちこの発明は、溶湯ポンプの吐出管の先
端部に、逆Ｕ字管を縦設したことを特徴とする金属溶湯
ポンプである。
端部に、逆Ｕ字管を縦設したことを特徴とする金属溶湯
ポンプである。
【０００７】また他の発明は、下端を溶解炉の下部に開
口する吸入管の上端を密閉留槽の上部に連結し、前記密
閉留槽の下部に吐出管の下端を連結し、前記吐出管の上
端を縦設した逆Ｕ字管の一端に連結し、前記逆Ｕ字管の
他端を成形機の鋳型に連結し、前記密閉留槽に排気手段
と、不活性ガスの給排手段を連結すると共に、前記逆Ｕ
字管の上端部に不活性ガスの給排手段を連結したことを
特徴とする金属溶湯ポンプである。前記における逆Ｕ字
管の左右両端は同一レベルとしたものである。また、排
気手段は真空ポンプとその吸気管とし、給排手段は給排
管、開閉弁及び給排気ポンプを結合したものである。
口する吸入管の上端を密閉留槽の上部に連結し、前記密
閉留槽の下部に吐出管の下端を連結し、前記吐出管の上
端を縦設した逆Ｕ字管の一端に連結し、前記逆Ｕ字管の
他端を成形機の鋳型に連結し、前記密閉留槽に排気手段
と、不活性ガスの給排手段を連結すると共に、前記逆Ｕ
字管の上端部に不活性ガスの給排手段を連結したことを
特徴とする金属溶湯ポンプである。前記における逆Ｕ字
管の左右両端は同一レベルとしたものである。また、排
気手段は真空ポンプとその吸気管とし、給排手段は給排
管、開閉弁及び給排気ポンプを結合したものである。
【０００８】前記における溶湯ポンプの具体的構造には
限定されないので、公知の各種ポンプを用いることがで
きる。次に、不活性ガスとしては、窒素ガス、アルゴン
ガスなどがある。前記における密閉留槽へ塩素ガスを注
入し、バブリングすれば、溶湯中の水素ガスを可及的に
除去し、良好な金属溶湯とすることにより、製品の品質
を向上することができる。
限定されないので、公知の各種ポンプを用いることがで
きる。次に、不活性ガスとしては、窒素ガス、アルゴン
ガスなどがある。前記における密閉留槽へ塩素ガスを注
入し、バブリングすれば、溶湯中の水素ガスを可及的に
除去し、良好な金属溶湯とすることにより、製品の品質
を向上することができる。
【０００９】また、密閉留槽を有するポンプにあって
は、これを複数台（２〜３台）併列使用することにより
吐出状態を平均化することができる。この発明のポンプ
は、例えば炉壁へ埋設することにより、保温、加熱を容
易にすると共に、設置場所を特設する必要がない。
は、これを複数台（２〜３台）併列使用することにより
吐出状態を平均化することができる。この発明のポンプ
は、例えば炉壁へ埋設することにより、保温、加熱を容
易にすると共に、設置場所を特設する必要がない。
【００１０】
【作用】この発明は、ポンプの吐出管の先端部に逆Ｕ字
管を縦設したので、金属溶湯の注出を中止した場合に、
吐出管端に溶湯栓を形成し、空気の侵入が防止される。
管を縦設したので、金属溶湯の注出を中止した場合に、
吐出管端に溶湯栓を形成し、空気の侵入が防止される。
【００１１】また、不活性ガスの給排により、金属溶湯
の注出が全自動化できる。従って、遠隔操作できる。
の注出が全自動化できる。従って、遠隔操作できる。
【００１２】
【実施例】金属溶解炉１９中に吸入管１の先端を挿入
し、該吸入管１の先端を密閉留槽２の上部に連結し、前
記密閉留槽２の下部に、吐出管３の下端を連結し、前記
吐出管３の上端を縦設した逆Ｕ字管４の一端に連結し、
前記逆Ｕ字管４の他端を成形機の鋳型５に連結し、前記
密閉留槽２に吸引管６と給排気管７とを連結し、前記吐
出管３と逆Ｕ字管４との連結部に給排気管８を連結した
ものである。
し、該吸入管１の先端を密閉留槽２の上部に連結し、前
記密閉留槽２の下部に、吐出管３の下端を連結し、前記
吐出管３の上端を縦設した逆Ｕ字管４の一端に連結し、
前記逆Ｕ字管４の他端を成形機の鋳型５に連結し、前記
密閉留槽２に吸引管６と給排気管７とを連結し、前記吐
出管３と逆Ｕ字管４との連結部に給排気管８を連結した
ものである。
【００１３】次に、このポンプについて動作を説明す
る。
る。
【００１４】図１において、吸引管６から矢示９のよう
に吸引すると、密閉留槽２内が減圧されるので、金属溶
解炉内の金属溶湯１０が吸入管１を介して吸い上げられ
て、密閉留槽２内に入り、充填される。この場合に、金
属溶湯の一部１０ａは、前記逆Ｕ字管４内へ充填されて
いる。次に、吸気を中止しバルブ２１を閉じ、バルブ２
０を開き、給排気管７から窒素ガスを矢示１１のように
圧入すると、密閉留槽２内の金属溶湯１０は矢示１２の
ように吐出管３内を押し上げられる。この場合にバルブ
２２を開くと、吐出管３の上部に入っている不活性ガス
は、給排気管８から矢示１３のように排出される。そこ
で、溶湯１０は溶湯１０ａを押して逆Ｕ字管４を矢示１
５のように上昇し、ついで、鋳型５内に注入される。所
定量の溶湯を注入して、窒素ガスの圧入を中止すると、
図３のように密閉留槽２の下部、逆Ｕ字管４内及び吸入
管１の下部に溶湯１０、１０ａ、１０ｂが夫々溜ってい
る。前記において鋳型５の下部面と、逆Ｕ字管４の湯面
レベルとがほぼ一致させておけば、逆Ｕ字管４の開放端
から空気が入り込む余地はない。
に吸引すると、密閉留槽２内が減圧されるので、金属溶
解炉内の金属溶湯１０が吸入管１を介して吸い上げられ
て、密閉留槽２内に入り、充填される。この場合に、金
属溶湯の一部１０ａは、前記逆Ｕ字管４内へ充填されて
いる。次に、吸気を中止しバルブ２１を閉じ、バルブ２
０を開き、給排気管７から窒素ガスを矢示１１のように
圧入すると、密閉留槽２内の金属溶湯１０は矢示１２の
ように吐出管３内を押し上げられる。この場合にバルブ
２２を開くと、吐出管３の上部に入っている不活性ガス
は、給排気管８から矢示１３のように排出される。そこ
で、溶湯１０は溶湯１０ａを押して逆Ｕ字管４を矢示１
５のように上昇し、ついで、鋳型５内に注入される。所
定量の溶湯を注入して、窒素ガスの圧入を中止すると、
図３のように密閉留槽２の下部、逆Ｕ字管４内及び吸入
管１の下部に溶湯１０、１０ａ、１０ｂが夫々溜ってい
る。前記において鋳型５の下部面と、逆Ｕ字管４の湯面
レベルとがほぼ一致させておけば、逆Ｕ字管４の開放端
から空気が入り込む余地はない。
【００１５】次に、真空ポンプ（図示してない）を作動
して吸引管６から矢示９のように吸引すると、密閉留槽
２内が減圧されるので、溶湯が吸入管１を介して矢示１
４のように吸い上げられる。そこでバルブ２２を開く
と、吐出管３内の溶湯は矢示１６のように下降し、吐出
管３の上部には給排気管８から不活性ガスが矢示１７の
ように流入し、図１の状態になる。そこで、窒素ガスを
圧入すると、前記操作となる。これを繰り返すことによ
って、溶湯を間欠的に移送する。前記におけるバルブ２
２は開放のままでもよい。
して吸引管６から矢示９のように吸引すると、密閉留槽
２内が減圧されるので、溶湯が吸入管１を介して矢示１
４のように吸い上げられる。そこでバルブ２２を開く
と、吐出管３内の溶湯は矢示１６のように下降し、吐出
管３の上部には給排気管８から不活性ガスが矢示１７の
ように流入し、図１の状態になる。そこで、窒素ガスを
圧入すると、前記操作となる。これを繰り返すことによ
って、溶湯を間欠的に移送する。前記におけるバルブ２
２は開放のままでもよい。
【００１６】前記実施例は、密閉留槽２を有するポンプ
について説明したが、他の金属溶湯ポンプであっても、
吐出管へ逆Ｕ字管を接続することによって、金属溶湯栓
を生成し、外気の侵入を防止することができる。
について説明したが、他の金属溶湯ポンプであっても、
吐出管へ逆Ｕ字管を接続することによって、金属溶湯栓
を生成し、外気の侵入を防止することができる。
【００１７】前記実施例におけるポンプ等（逆Ｕ字管を
含む）は、例えば炉体壁に埋設し、又は一部露出部があ
れば、これに加温手段を付加することによって、溶湯状
態を保持ることができる。また、吸入管の先端を炉１９
内の凹入部１８に挿入させておけば、炉内の溶湯をほぼ
全量取り出すことができる。
含む）は、例えば炉体壁に埋設し、又は一部露出部があ
れば、これに加温手段を付加することによって、溶湯状
態を保持ることができる。また、吸入管の先端を炉１９
内の凹入部１８に挿入させておけば、炉内の溶湯をほぼ
全量取り出すことができる。
【００１８】
【発明の効果】この発明は、吐出管端に逆Ｕ字管を連設
したので、溶湯を吐出しない時には、溶湯栓を自動形成
して外気の侵入を未然に防止し得る効果がある。
したので、溶湯を吐出しない時には、溶湯栓を自動形成
して外気の侵入を未然に防止し得る効果がある。
【００１９】また、吸入管と、吐出管との間に密閉留槽
を介装した構成にあっては、不活性ガスの給排により、
溶湯を自動的に取り出し得る効果がある。従って、作業
環境の改善及び重労働からの開放など多大の効果があ
る。
を介装した構成にあっては、不活性ガスの給排により、
溶湯を自動的に取り出し得る効果がある。従って、作業
環境の改善及び重労働からの開放など多大の効果があ
る。
【図１】この発明の実施例の溶湯吐出前の原理図
【図２】同じく吐出中の原理図
【図３】同じく吐出後の原理図
１ 吸入管 ２ 密閉留槽 ３ 吐出管 ４ 逆Ｕ字管 ５ 鋳型 ６ 吸引管 ７、８ 給排気管 １０、１０ａ 金属溶湯 １９ 金属溶解炉
Claims (4)
- 【請求項１】 下端を溶解炉の下部に開口する吸入管の
上端を密閉留槽の上部に連結し、前記密閉留槽の下部に
吐出管の下端を連結し、前記吐出管の上端を縦設した逆
Ｕ字管の一端に連結し、前記逆Ｕ字管の他端を成形機の
鋳型に連結し、前記密閉留槽に排気手段と、不活性ガス
の給排手段を連結すると共に、前記逆Ｕ字管の上端部に
不活性ガスの給排手段を連結したことを特徴とする金属
溶湯ポンプ。 - 【請求項２】 逆Ｕ字管の左右両端は、同一レベルとし
た請求項１記載の金属溶湯ポンプ。 - 【請求項３】 排気手段は、真空ポンプとその吸気管と
した請求項１記載の金属溶湯ポンプ。 - 【請求項４】 給排手段は、給排気管と開閉弁及び給排
気ポンプの結合とした請求項１記載の金属溶湯ポンプ。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3274538A JP2561188B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 金属溶湯ポンプ |
| KR1019920013772A KR930005881A (ko) | 1991-09-26 | 1992-07-31 | 유체이송방법 및 유체이송시스템의 유체이송장치 |
| CA002077862A CA2077862A1 (en) | 1991-09-26 | 1992-09-09 | Method, system and apparatus for transferring fluids |
| AU22874/92A AU2287492A (en) | 1991-09-26 | 1992-09-09 | Method, system and apparatus for transferring fluids |
| EP19920308383 EP0534663A3 (en) | 1991-09-26 | 1992-09-15 | Method, system and apparatus for transferring fluids |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3274538A JP2561188B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 金属溶湯ポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0584564A JPH0584564A (ja) | 1993-04-06 |
| JP2561188B2 true JP2561188B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=17543108
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3274538A Expired - Fee Related JP2561188B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 金属溶湯ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2561188B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4519579B2 (ja) | 2004-08-31 | 2010-08-04 | 株式会社東芝 | ディスク記憶装置 |
| CA2528757A1 (en) | 2004-12-02 | 2006-06-02 | Bruno H. Thut | Gas mixing and dispersement in pumps for pumping molten metal |
| KR100771931B1 (ko) * | 2006-06-30 | 2007-10-31 | 주식회사환경과생명 | 용탕 이송장치 |
| US7534284B2 (en) | 2007-03-27 | 2009-05-19 | Bruno Thut | Flux injection with pump for pumping molten metal |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51143527A (en) * | 1975-06-05 | 1976-12-09 | Ono Norio | Automatic pouring apparatus by suction in die casting machine |
| JPH0628800B2 (ja) * | 1985-04-23 | 1994-04-20 | 東芝機械株式会社 | 溶湯供給装置 |
| JPH0542358A (ja) * | 1991-08-09 | 1993-02-23 | Toshiba Mach Co Ltd | 給湯装置 |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP3274538A patent/JP2561188B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0584564A (ja) | 1993-04-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960611 |
|
| S803 | Written request for registration of cancellation of provisional registration |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
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