JP3172020U - ガードレール用ボルト及びガードレール接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボルト・ナットの緩み及び脱落を防止すると共に、施工時間の短縮及び作業負担の軽減を図るガードレール用ボルトを提供する。【解決手段】ガードレールGRの接続固定に用いられるガードレール用ボルト10であって、頭部11及び軸部15を備え、頭部11は、上面がドーム状に湾曲して形成されていると共に、その頂部に工具と嵌合する六角穴13が穿設されている。また、軸部15は、ガードレールGRを接続固定した際に、所定余長が得られる長さ寸法に形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、ガードレール用ボルト及びガードレール接続構造に関し、例えば、ガードレールのビーム同士の接続固定や前記ビームとガードレール支柱の接続固定に用いられるガードレール用ボルト及び当該ガードレール用ボルトを備えるガードレール接続構造に関する。
従来から、ガードレールのビーム同士の接続固定や前記ビームとガードレール支柱の接続固定には、一般的に、「ネジの呼び径が「M16」、呼び長さ(首下長さ)が「35mm」」の丸頭(首下小判根角)ボルトと、当該丸頭ボルトに螺合する六角ナットとが用いられている。そして、上記の丸頭ボルト及び六角ナットによるガードレールのビーム同士の接続固定は、以下のように行われている。
具体的には、先ず、設置するガードレールを基準にして、丸頭ボルトの頭部上面を道路の車道側に向け、ガードレールのビーム同士の重ね合わせ部に形成されている穴に、丸頭ボルトの軸部(ネジ部)を挿通し、前記ビームの裏側(背面側)から前記軸部にナットを螺合させ、これをスパナにより裏側から手動で締付けることにより、前記ビーム同士を接続固定している。尚、丸頭ボルト及び六角ナットによるガードレールを接続固定する技術(ガードレール接続構造及び方法)は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2001−263326号公報
しかしながら、上述した従来技術のガードレール接続構造は、ボルト(丸頭ボルト)及びナット(六角ナット)の緩みや脱落が生じる虞があるという技術的課題を有している。
具体的には、従来技術のガードレール接続構造は、ボルトの構造上、ガードレールの表面側(道路の車道側)からの締付作業を行うことができないため、ガードレールの裏面側でスパナによる締付け作業を行う必要がある。そして、従来技術のガードレール接続構造は、十分な余長(ボルト締結後の余長)が得られる長さ寸法のボルト(所定以上の「呼び長さ」を有するボルト)を用いた場合に、ガードレールの裏面部分(ガードレールのビーム裏面に設けられている間隔材等)とスパナとが緩衝し、締付け作業ができないようになっている。すなわち、上述した従来技術は、その構造上、ボルトの長さ寸法(呼び長さ)が制限され(所定以上の長さ寸法のボルトを用いることができず)、その結果、余長不足が生じ、ボルト・ナットの緩みや脱落が生じることがあった。
また、上述した従来技術によるガードレール接続構造は、施工(接続・固定作業)に長時間費やされると共に、作業労力が大きいという技術的課題を有している。
具体的には、上述した従来技術では、ガードレールの裏面側の狭隘な空間において、スパナによる手作業を行う必要があるため、施工時間が長くなると共に、作業者の労力が多大なものとなっている。さらに、上記の従来技術は、前記狭隘な空間でスパナによる手作業を行っているため、締付作業の最中に、スパナが外れることによる、作業者に対する安全上のリスクも有していた。特に、背面を相対向させ配置した2組のガードレールを、ガードレール支柱を挟んで設置する場合、ガードレールの裏面側が非常に狭隘な空間であるため、作業負担が非常に大きかった。
本考案は上記技術的課題に鑑みてなされたものであって、ボルト・ナットの緩み及び脱落を防止すると共に、施工時間の短縮及び作業負担の軽減を図るガードレール用ボルト及びガードレール接続構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本考案は、頭部と、該頭部の下面から突出する軸部とを備え、該軸部をガードレールの締結部に挿入し該軸部にナットを螺合し締付けることにより該ガードレールを接続固定するガードレール用ボルトであって、前記頭部は、上面がドーム状に湾曲して形成されていると共に、その頂部に工具と嵌合する穴が穿設され、前記軸部は、前記ガードレールを接続固定した際に、所定余長が得られる長さ寸法に形成されていることを特徴とする。
このように、本考案のガードレール用ボルトは、頭部(ドーム状の頂部)に、工具と嵌合する穴(六角穴等の穴)が設けられている。この構成によれば、ガードレールのビーム同士の接続固定や前記ビームとガードレール支柱とを接続固定する工程において、ビームの表面側(道路の車道側)から、前記穴に工具を嵌合させ、当該ボルトを締付けることができる。すなわち、本考案によれば、頭部の頂部に工具と嵌合する穴を設けることで、ガードレールの裏面側でスパナによる締付け作業を行わざるを得ないというガードレール特有の課題が解消される。そのため、本考案では、軸部を、所定余長(ボルト締結後の余長)が得られる長さ寸法(例えば、呼び長さを40mm)に形成することが可能になり、その結果、ボルト・ナットの緩み及び脱落が防止される。
また、本考案によれば、ガードレールの表面側から締付作業を行うことができ、ガードレールの裏面側の狭隘な空間での作業から開放されるため、施工時間の短縮及び作業労力の軽減が図られる。また、本考案によれば、ガードレールの表面側の広い空間で作業ができるため、スパナが外れる等の作業者に対する安全上のリスクが軽減される。さらに、本考案によれば、道路の車道側から締付作業を行うことができるため、電動工具を使用することが可能になり、施工時間の大幅な短縮が図られると共に、作業労力が大幅に軽減される。
また、前記ガードレール用ボルトは、強度区分8.8の材料により形成されていると共に、熱処理が施されていることが望ましい。
このように、強度区分8.8の材料(例えば、冷間圧造用炭素鋼線(SWCH45K))によりガードレール用ボルトを形成しているのは、ガードレール用ボルトの頭部に工具と嵌合する穴を設けることにより生じる当該ボルトの頭部(首部)の強度低下を防止するためである。また、本考案のガードレール用ボルトは、熱処理(QT処理(焼入れ焼戻し処理)等の熱処理)が施されているため、当該ボルトの「強度及び粘り強さ」が高められている。
また、本考案のガードレール接続構造は、前記ガードレール用ボルトと、前記軸部に螺合する緩み止めナットと、道路に設置されたガードレール支柱に取付けられるガードレールとを備えるガードレール接続構造であって、前記ガードレールは、複数のビームが接続されることにより構成されていると共に、その表面が道路の車道側に向けて配置され、前記ガードレール用ボルトは、前記頭部の上面が前記車道側に向けられ、前記ガードレールの表面側から、該ガードレールの隣接するビーム同士の重ね合わせ部である前記締結部に設けられた孔に前記軸部が挿入され、且つ前記軸部に前記緩み止めナットが螺合され、前記車道側から締付けられることにより前記ビーム同士を接続固定していることを特徴とする。
このように、本考案のガードレール接続構造は、ガードレール用ボルトに螺合するナットに、緩み止めナットを用いているため、上述した効果に加え、さらに、ボルト・ナットの緩み及び脱落を防止する効果が高められる。
また、本考案のガードレール接続構造は、前記ガードレール用ボルトと、前記軸部に螺合する緩み止めナットと、道路に設置されたガードレール支柱を挟んで且つ背面を相対向させて該支柱に取付けられる2組のガードレールとを備えるガードレール接続構造であって、前記ガードレールは、複数のビームが接続されることにより構成されていると共に、その表面が道路の車道側に向けて配置され、前記ガードレール用ボルトは、前記頭部の上面が前記車道側に向けられ、前記ガードレールの表面側から、該ガードレールの隣接するビーム同士の重ね合わせ部である前記締結部に設けられた孔に前記軸部が挿入され、且つ前記軸部に前記緩み止めナットが螺合され、前記車道側から締付けられることにより前記ビーム同士を接続固定していることを特徴とする。
このように、本考案のガードレール接続構造は、背面を相対向させ配置した2組のガードレールを、ガードレール支柱を挟んで設置する場合のようなガードレールの裏面側が非常に狭隘な空間になっているケースにも適用される。そして、本考案によれば、上述した従来技術に比べて、施工時間の短縮及び作業負担の軽減が大幅に達成される。
本考案によれば、ボルト・ナットの緩み及び脱落を防止すると共に、施工時間の短縮及び作業負担の軽減を図るガードレール用ボルト及びガードレール接続構造を提供することができる。
本実施形態のガードレール接続構造を説明するための模式図である。 本実施形態のガードレール接続構造を構成するガードレール用ボルトの説明図であり、(a)がガードレール用ボルトの平面図、(b)がガードレール用ボルトの側面図である。 本実施形態のガードレール接続構造を構成する緩み止めナットの説明図であり、(a)が緩み止めナットの側面図、(b)が緩み止めナットの平面図である。 本実施形態のガードレール接続構造を構成する平座金の説明図であり、(a)が平座金の平面図、(b)が平座金の側面図である。 本実施形態のガードレール接続構造の適用例を示した模式図である。
以下、本考案の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態のガードレール接続構造W1は、ガードレール用ボルト(以下、単に「ボルト」という)10と、ボルト10に螺合する緩み止めナット(以下、単に「ナット」という)20と、平座金30と、支柱(ガードレール支柱(図1には示さず))に取付けられるガードレールGRとを備えている。尚、ガードレールGRは、複数のビーム40(山部と谷部が交互に形成された波形状のガードレールビーム(図5参照))が接続されて構成されていると共に、その表面が道路の車道側に向けて配置されている。
そして、ガードレール接続構造W1は、ガードレールGRの隣接するビーム40同士の接続固定やビーム40と前記支柱とを接続固定するようになっている。具体的には、ガードレール接続構造W1では、ボルト10の頭部11上面が道路の車道側に向けて配置され、軸部15がガードレールGRの接続部(図示する例では、ガードレールGRの隣接するビーム40同士の重ね合わせ部50の孔51)に挿通され、且つ軸部15に平座金30が挿通されると共にナット20が螺合され、車道側から締付けられている。これにより、前記接続部が、ボルト10及びナット20により挟持され、ガードレールGR(図示する例では、隣接するビーム40同士)が接続固定される。
また、図2に示すように、ボルト10は、平面視円形の頭部(ボルト頭)11と、頭部11の下面(一端面)から突出する棒状の軸部15とを備えている。また、頭部11は、上面(他端面)が略ドーム状(略円弧凸状)に湾曲して形成され、頭部11上面の頂部に、工具と嵌合する六角穴13が穿設されている。また、軸部15は、ガードレールGRを接続固定した際に、所定余長が得られる長さ寸法(例えば、首下長さが40mm)に形成されていると共に、その側面には、緩み止めナット20と螺合するネジ部15aが形成されている。
このように、ボルト10は、丸頭ボルトの頂部11に、六角穴13が穿設された構成になっていると共に、従来技術のガードレール用ボルトと比べ、首下長さ(呼び長さ)の寸法が長くなっている。
また、ボルト10は、強度区分8.8の材料(例えば、冷間圧造用炭素鋼線(SWCH45K))により形成されている。このように、強度区分8.8の材料を用いることにより、頭部11に六角穴13を設けることにより生じる頭部11の強度低下を防止している。
また、ボルト10は、熱処理(QT処理(焼入れ焼戻し処理)等の熱処理)が施された上で、溶融亜鉛メッキ処理が施されている。このように、本実施形態のボルト10は、前記熱処理を施すことにより、溶融亜鉛メッキ処理後の強度と粘り強さが高められている。
また、ボルト10の大きさ寸法は、例えば、以下のように形成される。具体的には、ボルト10は、ネジの呼び径が「M16」、呼び長さが「la=40mm」、ネジ部15aの長さが「lb=35mm」に形成されている。また、頭部11の直径(頭部径φda)が、一般的なガードレール用ボルトと同様の大きさ寸法に形成され(「φda=33mm」に形成され)、頭部11の高さ(頭部高さ径k)が「k=8mm」に形成され、六角穴13の幅(二面幅の呼びS1)が「S1=10mm」に形成されている。
また、図3に示すように、ナット20は、平面視六角形に形成され且つボルト挿通穴21を有する六角ナットである。また、ボルト挿通穴21は、その内周面にボルト10のネジ部15aと螺合するネジ(図示せず)が形成されている。また、ボルト挿通穴21は、一端面側(面取りがされている面側)の近傍の内周面に、ナット20の径方向内側に突出する爪片22a、22bが形成されている。そして、ナット20は、ボルト10に螺合して締付けられた際、この爪片22a、22bにより、ボルト・ナット間の緩みの発生を防止するようになっている。尚、図示する爪片22a、22bによる緩み止め防止機構は、周知技術(例えば、実公昭46−8496号公報に記載されている周知技術)であるため、詳細な説明を省略する。
また、ナット20の大きさ寸法は、特に限定されるものではない。例えば、ナット20は、ネジの呼び径が「M16」、ナット高さが「m=14.5mm」に形成されている。また、ナット20は、2面幅が「s2=24mm」、対角距離が「e=27.7mm」に形成されている。尚、緩み止めナット20は、例えば、冷間圧造用炭素鋼線(SWCH10A)により形成されている。
また、図4に示すように、平座金30は、平面視円形の板状に形成され、その中心部に、前記軸部15が挿通されるボルト挿通穴31が設けられている。尚、平座金30の大きさ寸法は、特に限定されるものではない。例えば、平座金30は、呼び径が「M16」、外径が「φdb=40mm」、内径が「φdc=18mm」、厚さが「t=3.2mm」に形成されている。また、平座金30は、例えば、一般構造用圧延鋼材(SS400)により形成されている。
次に、本実施形態によるガードレールGRの接続固定の施工手順について、図1を参照しながら説明する。なお、以下では、ガードレールGRの隣接するビーム40同士を接続固定する場合を例に説明する。
具体的には、作業者は、先ず、ガードレールGRの設置位置(道路上)に、ガードレールGRの隣接するビーム40同士を重ね合わせて配置する。このときに、ガードレールGRは、その表面が道路の車道側に向けて配置される。
次に、作業者は、ボルト10、ナット20及び平座金30により、ガードレールGRの隣接するビーム40同士の重ね合わせ部(締結部)50を接続固定する(複数締結部がある場合は、順番に締結固定していく)。具体的には、作業者は、ボルト10の頭部11上面を車道側に向け、前記ビーム40同士の重ね合わせ部50の表面側から、当該重ね合わせ部50に設けられた孔51に、ボルト10の軸部15を挿入する。次に、作業者は、重ね合わせ部50の裏面側(ビームの裏面側)から、前記挿入されている軸部15に、平座金30を挿入すると共に、ナット20を螺合する(仮止めする)。
次に、作業者は、ガードレールGRのビーム40の表面側(道路の車道側)から、ボルト10の頭部11の六角穴13に工具を嵌合させ、前記表面側において、工具によりボルト10及びナット20を締付け、ガードレールGRの隣接するビーム40同士を接続固定する。
このように、本実施形態では、ボルト10の頭部11に、工具と嵌合する六角穴13が穿設されているため、ガードレールGRのビーム40の表面側である車道側から、六角穴に工具を嵌合させ、ボルト・ナットの締付けを行うことができる。すなわち、本実施形態のボルト10を用いることで、ガードレールGRの裏面側でのスパナによる締付け作業を行う必要がなくなるため、上述した従来技術のように、ボルト10の長さ寸法(呼び長さ)が制限されることがない。その結果、十分な余長が得られる長さ寸法(呼び長さ)のボルト10を用いて締付けを行うことができるため(従来技術のような余長不足が生じることが防止されるため)、ボルト・ナットの緩み及び脱落が防止される。
また、本実施形態では、ガードレールGRの接続固定に、従来技術では用いられていない緩み止め機能を備えたナット20を用いているため、従来技術と比べて、ボルト・ナットの緩み及び脱落の発生する可能性が軽減される。
また、本実施形態によれば、ガードレールGRの裏面側の狭隘な空間での作業から開放されるため、施工時間が短縮されると共に、作業負担が軽減される。また、本実施形態によれば、車道側からボルト10の締付作業を行うことができるため、締付用の電動工具を使用することが可能になる。そして、前記電動工具を使用することにより、大幅な施工時間の短縮が図られると共に、作業労力が大幅に軽減される。また、締付作業の最中に、スパナが外れることによる、作業者に対する安全上のリスクが解消される。
尚、本実施形態のガードレール接続構造は、図5に示すような、背面を相対向して配置した2組(一対)のガードレールGRを、支柱60を挟んで設置する場合にも適用され、このようなケースに特に有効である。ここで、図5は、本実施形態のガードレール接続構造の適用例を示した模式図である。
図5に示すガードレール接続構造W2は、ボルト10と、ナット20と、支柱(ガードレール支柱)60を挟んで且つ背面を相対向させて支柱60に取付けられた2組(一対)のガードレールGRとを備えている。また、支柱60には、道路の進行方向と直交方向に向けられた1対の間隔部材70が取付けられている。また、2組のガードレールGRは、いずれも、間隔部材70を介して、支柱60に取付けられている。尚、支柱60は、例えば、道路の中央分離帯に設置されている。また、ガードレールGRは、複数のビーム40が接続されることにより構成されていると共に、その表面(前面)が道路の車道側に向けて設置されている(道路の進行方向と平行に配置されている)。
このガードレール接続構造W2では、ボルト10は、頭部11上面が道路の車道側に向けて配置されている。そして、ボルト10は、ガードレールGRを構成するビーム40の表面側から、隣接するビーム40同士の重ね合わせ部50に設けられた孔51に軸部15が挿入されるようになっている。また、前記挿入された軸部15に、平座金30及びナット20が挿入され、車道側からボルト10及びナット20が工具により締付けられて、ガードレールGRを接続固定するようになっている。このように、本実施形態は、ガードレールGRの裏面側が非常に狭隘な空間になっているケースにも適用できるため、上述した従来技術に比べ、施工時間の短縮及び作業負担の軽減が大幅に達成される。
以上、説明したように、本実施形態によれば、ボルト・ナットの緩み及び脱落を防止すると共に、施工時間の短縮及び作業負担の軽減を図るガードレール用ボルト10及びガードレール接続構造W1、W2を提供することができる。
尚、本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、ボルト10の頭部11に六角穴13が穿設されているが、穴が六角穴13以外の形状であってもよい。すなわち、頭部に、工具による締付け作業が可能な穴が穿設されているボルトであれば、本考案に適用される。
また、図3に示したナット20は、あくまでも一例に過ぎない。緩み止め機能を備えており、且つボルト10に螺合するナットであれば、本考案に適用することができる。また、本実施形態では、ナット20と、平座金30とが別体に構成されているが、ナット20と、平座金30とが一体になっている座金付きナットを用いるようにしてもよい。
また、本実施形態において例示した、ボルト10の軸部15の長さ(呼び長さ)は、あくまでも、一例に過ぎない。軸部15は、ガードレールGRを接続固定した際に、所定余長(例えば、9mm)が得られる長さ寸法(例えば、40mm)に形成されていればよい。
また、本実施形態で用いた、ボルト10、ナット20及び平座金30は、ガードレールGR以外のもの(被締結体)であっても、上述したガードレールGRと類似する課題を有するものに利用すれば、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
W1、W2…ガードレール接続構造
10…ガードレール用ボルト(ボルト)、11…頭部、13…六角穴、15…軸部、15a…ネジ部
20…緩み止めナット(ナット)、21…ボルト挿通穴、22a…爪片、22b…爪片
30…平座金、31…ボルト挿通穴
GR…ガードレール、40…ビーム、50…ガードレールのビーム同士の重ね合わせ部、51…孔、60…支柱(ガードレール支柱)、70…間隔部材

Claims (4)

  1. 頭部と、該頭部の下面から突出する軸部とを備え、該軸部をガードレールの締結部に挿入し該軸部にナットを螺合し締付けることにより該ガードレールを接続固定するガードレール用ボルトであって、
    前記頭部は、上面がドーム状に湾曲して形成されていると共に、その頂部に工具と嵌合する穴が穿設され、
    前記軸部は、前記ガードレールを接続固定した際に、所定余長が得られる長さ寸法に形成されていることを特徴とするガードレール用ボルト。
  2. 強度区分8.8の材料により形成されていると共に、熱処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載のガードレール用ボルト。
  3. 請求項1又は2に記載のガードレール用ボルトと、前記軸部に螺合する緩み止めナットと、道路に設置されたガードレール支柱に取付けられるガードレールとを備えるガードレール接続構造であって、
    前記ガードレールは、複数のビームが接続されることにより構成されていると共に、その表面が道路の車道側に向けて配置され、
    前記ガードレール用ボルトは、前記頭部の上面が前記車道側に向けられ、前記ガードレールの表面側から、該ガードレールの隣接するビーム同士の重ね合わせ部である前記締結部に設けられた孔に前記軸部が挿入され、且つ前記軸部に前記緩み止めナットが螺合され、前記車道側から締付けられることにより前記ビーム同士を接続固定していることを特徴とするガードレール接続構造。
  4. 請求項1又は2に記載のガードレール用ボルトと、前記軸部に螺合する緩み止めナットと、道路に設置されたガードレール支柱を挟んで且つ背面を相対向させて該支柱に取付けられる2組のガードレールとを備えるガードレール接続構造であって、
    前記ガードレールは、複数のビームが接続されることにより構成されていると共に、その表面が道路の車道側に向けて配置され、
    前記ガードレール用ボルトは、前記頭部の上面が前記車道側に向けられ、前記ガードレールの表面側から、該ガードレールの隣接するビーム同士の重ね合わせ部である前記締結部に設けられた孔に前記軸部が挿入され、且つ前記軸部に前記緩み止めナットが螺合され、前記車道側から締付けられることにより前記ビーム同士を接続固定していることを特徴とするガードレール接続構造。
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