JP3171737B2 - 検出器用巻線の正弦波巻線方法 - Google Patents
検出器用巻線の正弦波巻線方法Info
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Description
巻線方法に関し、特に、各スロットピッチ毎に順次巻回
した巻線グループを直列接続して1相分巻線群を構成
し、この1相分巻線群をn相分巻回して2P極かつn相
の正弦波磁束を得ると共に、自動機による巻線を行うこ
とができるようにするための新規な改良に関する。
又はシンクロ等の検出器用巻線の正弦波巻線方法として
は、一般に、図13から図17に示す方法が採用されて
いる。まず、図15,16において符号20で示される
ものは、全体が円筒状をなすステータであり、このステ
ータ20の内側に形成された複数のスロット30のうち
スロット番1〜16のうち、4と6、3と7、2と8、
1と9、16と10、15と11及び14と12間には
輪状にあらかじめ形成した第1相用の第1ステータ巻線
21が設けられ、この第1ステータ巻線2の装着後に矢
印Bの方向に拡開することにより各スロット30の内側
にロータ受け孔22が形成されている。
ト番2と16、3と15、4と14、5と13、6と1
2、7と11及び8と10間には、前記第1ステータ巻
線21と直交して第2相用の輪状をなす第2ステータ巻
線23が設けられ、この第2ステータ巻線23の装着後
に矢印Aの方向に拡開することにより、図15で示すよ
うに、各ステータ巻線21,23は、ステータ20の各
スロット30に配設され、前記ロータ受け孔22内に図
示しないロータ巻線を有するロータを回転自在に設ける
ことができるように構成されている。なお、各ステータ
巻線21,23は、図13,14に示すように各スロッ
ト30に対する巻数がSIN波又はCOS波の磁束分布
となるように設定して巻回されている。
記ロータ巻線に一定の交流電圧を加えると、電磁誘導に
より各ステータ巻線21,23には鎖交磁束により電圧
が生じ、回転検出信号を得ることができる。
正弦波巻線方法は、以上のように構成されていたため、
次のような課題が存在していた。すなわち、隣接するス
ロットを飛び越した状態で各スロット内にあらかじめ輪
状に形成された巻線を挿入し、その後、この巻線を拡開
して各スロット上に配設する方法であるため、巻線機に
よる自動巻は不可能で、全て手作業によって行うため
に、生産効率の向上及びコストダウンを達成することは
不可能であった。
めになされたもので、特に、各スロットピッチ毎に順次
巻回した巻線グループを直列接続して1相分巻線群を構
成し、この1相分巻線群をn相分巻回して2P極かつn
相の正弦波磁束を得ると共に、自動機による巻線を行う
ようにした検出器用巻線の正弦波巻線方法を提供するこ
とを目的とする。
線の正弦波巻線方法は、任意の数(S)の歯部とスロッ
トを内径側に有する輪状コアにn相巻線群を巻回し、前
記n相巻線群の1相分巻線群が発生する磁束分布が2P
極の正弦波分布となるように構成する検出器用巻線の正
弦波巻線方法において、前記輪状コアの1スロットピッ
チ毎に順次巻回した巻線グループを前記スロットの数
(S)と一致する合計S個として直列接続することによ
り1相分巻線群を構成し、さらに、複数の前記1相分巻
線群を用いることによりn相分のn相分巻線群を構成
し、2P極かつn相の正弦波磁束を得る方法である。
ロットにおける巻回数は、数2の(1)式により設定した
方法である。
N相とCOS相でレゾルバを構成し、前記SIN相とC
OS相は前記各スロットの奥側と手前側に交互に設ける
方法である。
トの外方位置に設けられた案内ピンを介して前記n相分
巻線群を巻回する方法である。
ットに、案内ピンを有する絶縁部材を設け、前記案内ピ
ンを介して前記n相分巻線群を巻回する方法である。
おいては、輪状コアの1スロットピッチ毎に順次巻回し
て所定のスロット数Sと一致するS個の巻線グループを
得ると共に、各巻線グループを直列接続することにより
1相分巻線群を形成するため、巻線機を介して自動巻を
行うことができる。また、この1相分巻線群をn相分巻
回することによりn相の正弦波磁束を得ることができ
る。
の正弦波巻線方法の好適な実施例について詳細に説明す
る。なお、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付
して説明する。図1から図12迄は本発明による検出器
用巻線の正弦波巻線方法を示すためのものである。
内径側に開口した任意の個数Sのスロット30と歯部3
1を有し多数のコアエレメントが積層された構成のステ
ータとしての輪状コアであり、この各スロット30に設
けられた1相巻線群Zは、図2の場合は2相又は1相、
図3の場合は3相(シンクロ)、図4の場合は4相(変
則2相レゾルバ)、図5の場合は5相の場合を示してい
る。
0の外方位置には案内ピン41が植立して設けられてお
り、前記n相巻線群Zはこの各案内ピン41を介して巻
回されている。
に、案内ピン41を一体に有するスリット絶縁部42を
一体とした一対の輪状の絶縁部材43,43aが輪状コ
ア20の両端に嵌合されており、この案内ピン41を介
してn相巻線群Zを巻回する方法である。
20を用いてステータを構成し、この輪状コア20の中
心に形成されたロータ案内孔22内にロータ44が回転
自在に設けられ、この輪状コア20とロータ44により
レゾルバ55を構成している。なお、前述の輪状コア2
0はステータに限ることなく、図3で示すロータ44に
も適用することができる。
正弦波巻線の方法について述べる。例えば、図10で示
す輪状コア20のスロット30が10個すなわちS=1
0で歯部31の数が10個、かつ、1極対数Pの2P極
のレゾルバの1相分巻線群yの場合、各スロット30に
おいて、1スロットピッチ毎に順次巻線40を巻回し、
各スロット30ごとに巻線グループxを前記数S=10
と一致するS個として直列接続し、この10個の巻線グ
ループxにより1相分の1相分巻線群yを形成し、この
1相分巻線群yをn個形成することによりn相分巻線群
Zを形成する。従って、このn相分巻線群Zの形成によ
り、輪状コア20の全周2πラジアンにおいては、各ス
ロット30における各巻線グループx(各スロット30
ごとに巻数が異なる)ごとにパルス状の起磁力が図10
に示す棒グラフのように発生し、各起磁力を近似線で接
続すると正弦波磁束Aを得ることができる。
S=12の場合においても、前述と同じ巻線方法によ
り、12個の各巻線グループxを直列接続した1相分巻
線群yを形成し、この1相分巻線群yをn個用いたn相
分巻線群Zを用い、SIN側とCOS側の磁束分布を得
ることができる。
xを直列接続した構成の1相分巻線群yをn相分巻回し
たn相分巻線群Zは、一般式にて表すと、次の数3の
(1)式にて表される。
(S−1)番目迄の任意のk番目の巻線数を示してお
り、各スロット30に対してNk1〜Nk(n)までの各式が
適用される。
例えば、レゾルバに限らず、回転機のステータ及びロー
タに適用できるものであるが、レゾルバの場合、n=4
相で変則2相となる。
る1相分巻線群yを形成し、(3)式によりCOS側の1
相巻線である1相分巻線群yを形成し、各巻線群x,y
によりn相分巻線群Zを構成している。但し、n=3番
目と1番目は同一、n=4番目と3番目は同一であるの
でここでは省略している。
分巻線yを個々のスロット30ごとに分解して巻線グル
ープx(スロット30の数S分ある)を示すと、数5の
(4)式となる。
yを各スロット30ごとに分解して示すと数6の(5)式
となる。
なる。
のN11,N21,N31,N41は、図13に示すように、各
スロット30の奥側B及び手前側Cの位置に各々設けて
いる。
に示す)とCOS側(5式に示す)の各スロット30に
おける各巻線グループxは、次の表1の第1表に示すよ
うに配設されている。なお、第1表のS1〜S4は図4
の各端子S1〜S4に相当する。
各巻線グループxは、スロット30の奥側Bと手前側C
(図13で示す)に交互に配設されている。
方法は、以上のように構成されているため、各スロット
毎に巻線を施すことができ、従来、不可能であった自動
巻線機による巻線が可能となり、大幅なコストダウンを
達成することができる。前述の入れ方の効果により、2
相のコイルのスロット30内での位置が均一化されるた
め、精度が安定し、改善される。また、各巻線部の巻数
を容易に(1)式を用いて演算できるため、高精度な正弦
波状の磁束分解分布を得ることができ、レゾルバ等とし
て得られる回転アナログ信号の精度を大幅に向上させる
ことができる。
す斜視図である。
ある。
る。
図である。
図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 任意の数(S)の歯部(31)とスロット(3
0)を内径側に有する輪状コア(20)にn相巻線群(Z)を
巻回し、前記n相巻線群(Z)の1相分巻線群(y)が
発生する磁束分布が2P極の正弦波分布となるように構
成する検出器用巻線の正弦波巻線方法において、前記輪
状コア(20)の1スロットピッチ毎に順次巻回した巻線グ
ループ(x)を前記スロット(30)の数(S)と一致する
合計S個として直列接続することにより前記1相分巻線
群(y)を構成し、さらに、複数の前記1相分巻線群
(y)を用いることによりn相分の前記n相分巻線群
(Z)を構成し、2P極かつn相の正弦波磁束を得るこ
とを特徴とする検出器用巻線の正弦波巻線方法。 - 【請求項2】 前記1相分巻線群(y)の各スロット(3
0)における巻回数は、数1の(1)式により設定したこと
を特徴とする請求項1記載の検出器用巻線の正弦波巻線
方法。 【数1】 - 【請求項3】 前記n相分巻線群(Z)をSIN相とC
OS相でレゾルバを構成し、前記SIN相とCOS相は
前記各スロット(30)の奥側(B)と手前側(C)に交互
に設けることを特徴とする請求項1又は2記載の検出器
用巻線の正弦波巻線方法。 - 【請求項4】 前記輪状コア(20)の各スロット(30)の外
方位置に設けられた案内ピン(41)を介して前記n相分巻
線群(Z)を巻回することを特徴とする請求項1ないし
3の何れかに記載の検出器用巻線の正弦波巻線方法。 - 【請求項5】 前記輪状のコア(20)の各スロット(30)
に、案内ピン(41)を有する絶縁部材(43)を設け、前記案
内ピン(41)を介して前記n相分巻線群(Z)を巻回する
ことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の検
出器用巻線の正弦波巻線方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26265593A JP3171737B2 (ja) | 1992-10-27 | 1993-10-20 | 検出器用巻線の正弦波巻線方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28879892 | 1992-10-27 | ||
JP4-288798 | 1992-10-27 | ||
JP26265593A JP3171737B2 (ja) | 1992-10-27 | 1993-10-20 | 検出器用巻線の正弦波巻線方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06229780A JPH06229780A (ja) | 1994-08-19 |
JP3171737B2 true JP3171737B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=26545638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26265593A Expired - Lifetime JP3171737B2 (ja) | 1992-10-27 | 1993-10-20 | 検出器用巻線の正弦波巻線方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3171737B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011104898A1 (ja) | 2010-02-23 | 2011-09-01 | 多摩川精機株式会社 | 回転角検出又は同期装置用巻線の巻線方法 |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
DE10012202C2 (de) * | 2000-03-13 | 2002-11-07 | Siemens Ag | Einrichtung zur Erfassung von Geschwindigkeit, Bewegungsrichtung und/oder Position eines zu bewegenden Geräteteils |
JP4199826B2 (ja) | 2003-02-19 | 2008-12-24 | ミネベア株式会社 | 鉄心巻線を用いたバリアブルリラクタンス型角度検出器およびその鉄心巻線の製造方法 |
JP2009109220A (ja) | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Aisan Ind Co Ltd | 位置センサ |
JP5105169B2 (ja) | 2008-01-11 | 2012-12-19 | 日本電産株式会社 | レゾルバ、モータ、パワーステアリング装置およびレゾルバの製造方法 |
-
1993
- 1993-10-20 JP JP26265593A patent/JP3171737B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011104898A1 (ja) | 2010-02-23 | 2011-09-01 | 多摩川精機株式会社 | 回転角検出又は同期装置用巻線の巻線方法 |
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JPH06229780A (ja) | 1994-08-19 |
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