JP3171331B2 - マンホールの排水装置 - Google Patents

マンホールの排水装置

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JP3171331B2
JP3171331B2 JP10146999A JP10146999A JP3171331B2 JP 3171331 B2 JP3171331 B2 JP 3171331B2 JP 10146999 A JP10146999 A JP 10146999A JP 10146999 A JP10146999 A JP 10146999A JP 3171331 B2 JP3171331 B2 JP 3171331B2
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悦郎 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下に埋設された
管体にケーブル等を配索するため、又は配索されたケー
ブル等を点検するために所定間隔毎に設けられるマンホ
ールに設けられた排水装置に関する。更に詳しくは、マ
ンホールに侵入した雨水又は地下水等を外部に排出する
ために形成された排水孔に設けられた排水装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、都市型の地下には水道管や下水管
等とともに電信電話用のケーブル若しくは電力供給用の
ケーブル等が内部に配索された管体が埋設される。これ
らの管体は所定間隔毎に設けられたマンホールを接続す
るように埋設される。マンホールの上端は地上に表出し
て開口し、上端開口部には鋼鉄製の蓋により閉止され
る。マンホール内部の側壁には昇降用の梯子が取付けら
れ、マンホールは蓋を取外して開口した上端開口部から
作業員がその梯子を使用して内部に進入可能な大きさに
形成される。ケーブル等が内部に配索された管体を接続
するマンホールの内部は、作業員がその管体に新たにケ
ーブル等を配索し、又は配索されたケーブル等を点検で
きるようになっている。
【0003】しかし、このようなマンホールは上端を地
上に表出して地下に埋設されることから、雨天時に上端
開口部から雨水が侵入する場合がある。また、地下に埋
設された管体との接続部における隙間から地下に浸透し
た雨水がマンホールに流入する場合もある。更にマンホ
ールを接続するように埋設された管体に地下水が侵入し
た場合にはこの地下水が管体内部を流れてマンホールに
流入する場合もある。このような雨水はマンホール内部
で作業する作業員の作業の妨げになるため、従来、作業
員がマンホールに入る以前に、マンホールの上端開口部
からポンプによりその雨水をマンホールの外部に排出し
た後、実際に作業員がそのマンホールの内部に入るよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際の作業以
前に上端開口部からポンプで雨水を排出することは、配
索又は点検作業における作業時間を実質的に延長する不
具合がある。この点を解消するために、マンホールの底
部に排水孔を形成し、マンホールに流入した雨水をこの
排水孔を介してマンホールより下方の地下に浸透させる
ことも考えられるが、雨天の後の地下に浸透した雨水に
より地下水の水位が上昇すると、この地下水が排水孔を
逆流してマンホールに入り込む不具合がある。本発明の
目的は、流入した雨水を外部に排水するとともに外部か
らの地下水の流入を阻止して配索又は点検作業における
作業時間を短縮し得るマンホールの排水装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1示すように、マンホール10の底部に鉛直方向に
成された排水孔11に取付けられ上部開口部21a及び
下部開口部21bを有する筒体21と、上部開口部21
aに取外し可能に取付けられた上部有孔蓋22と、下部
開口部21bに取付けられた下部有孔蓋24と、上部有
孔蓋22と下部有孔蓋24との間の筒体21に周縁が内
周面に密着するように設けられ略中央に円孔25aが形
成された仕切板25と、円孔25aに取付けられた弾性
体からなるリング状のパッキン27と、仕切板25と下
部有孔蓋24の間の空間を上下動可能に設けられ円孔2
5aの直径より大きな直径を有する比重が1未満の球状
フロート26とを備え、球状フロート26の浮上状態で
球状フロート26がパッキン27に接触して円孔25a
を閉塞するように構成されたマンホールの排水装置であ
る。
【0006】この請求項1に係る発明では、マンホール
10に流入した雨水が排水孔11に達すると、その雨水
は上部開口部21aから筒体に21の内部に侵入し、下
部開口部21bからマンホール10の外部に排水され
る。一方、地下水の水位が上昇して排水孔11に達する
と、球状フロート26が仕切板25と下部有孔蓋24の
間の空間で上昇し、球状フロート26がパッキン27に
接触すると円孔25aは閉塞され、球状フロート26が
マンホール10の外部からの地下水の流入を阻止する。
このため、マンホール10に雨水が貯留することはな
く、マンホール10の上端開口部からポンプによりその
雨水を外部に排出する作業を不要にする。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載の発
明であって、上部有孔蓋22の周縁に筒体内部に延びる
短管部23が上部有孔蓋22と一体的に形成され、仕切
板25が短管部23の下端に短管部23と一体的に設け
られたマンホールの排水装置である。この請求項2に係
る発明では、上部開口部21aから上部有孔蓋22を取
外すだけの簡単な作業で、仕切板25を短管部23とと
もに筒体21から取出すことができ、球状フロート26
を上部開口部21aを介して筒体21から取出すことに
より、球状フロート26のメンテナンスを容易に行うこ
とができる。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1記載の発
明であって、図6に示すように、筒体21が下方に向う
に従って小さな内径を有し、筒体21の内径に相応して
傾斜した外形を有する補助筒体31が筒体21に挿入さ
れ、仕切板25が補助筒体31に一体的に設けられたマ
ンホールの排水装置である。この請求項3に係る発明で
は、補助筒体31が傾斜した外形を有するので、筒体2
1への挿入又は筒体21からの離脱が容易であり、筒体
21へ挿入した後上部有孔蓋22を上部開口部21aに
取付けるだけの簡単な作業で補助筒体31が筒体21に
対して上下動することを容易に防止して仕切板25を筒
体21に容易に取付けることができる。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
いずれかに係る発明であって、図7に示すように、球状
フロート46を上下動可能に包囲しかつ円孔と同心の案
内柵48が仕切板45と下部有孔蓋44との間に設けら
れたマンホールの排水装置である。この請求項4に係る
発明では、球状フロート46を上下動可能に包囲する案
内柵48を円孔45aと同心に設けたので、下部有孔蓋
44を透過して下部開口部41bから筒体41の内部に
侵入した地下水の上昇により、球状フロート46は案内
柵48に包囲された状態で上昇する。従って、案内柵4
8は球状フロート46を円孔45aに確実に案内し、円
孔45aは完全に閉塞されて地下水がマンホールの内部
に侵入することを有効に防止することができる。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
いずれか記載の発明であって、図3に示すように、上部
有孔蓋22が、マンホール内部に臨む第1蓋22aと、
筒体内部に臨む第2蓋22bと、第1蓋22aと第2蓋
22bとにより挟持されたフィルタ22cとを有するマ
ンホールの排水装置である。この請求項5に係る発明で
は、上部開口部21aから筒体に21の内部に侵入する
雨水をフィルタ22cが濾過し、球状フロート26とパ
ッキン27との間に異物が付着することを防止して球状
フロート26の地下水の流入を阻止する機能を保全す
る。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図2に示すように、本発明の
排水装置20はマンホール10の底部に形成された排水
孔11に設けられる。この実施の形態におけるマンホー
ル10は、図示しない電信電話用のケーブル若しくは電
力供給用のケーブル等が内部に配索された管体12が接
続するものであって、このマンホール10はこの管体1
2を接続するように所定間隔毎に設けられる。図示しな
いが、このマンホール10は掘削された孔に砂利又は砕
石等の雨水の地下浸透を促す透水層13を形成した上に
型枠を組み、この型枠内にコンクリートを流し込んで硬
化させた後にその型枠を取外すことにより作られる。こ
のマンホール10の上端は地上に表出して上端開口部1
4には鋼鉄製の蓋16により閉止される。
【0013】マンホール10内部の側壁には昇降用の梯
子17が取付けられ、マンホール10は蓋16を取外し
て開口した上端開口部14から作業員がその梯子17を
使用して内部に侵入可能な大きさに形成される。マンホ
ール10の内底部は略中央部分が最低になるように僅か
に傾斜にして形成され、排水孔11はその中央部には形
成される。排水孔11には排水装置20が設けられ、こ
の排水装置20はマンホール10に流入した雨水を排水
孔11を介してマンホール10の外部である透水層13
に排水可能であって、マンホール10の外部であるその
透水層13からの地下水の流入を阻止可能な後述する
状フロート26を有する。
【0014】図1に示すように、この実施の形態におけ
る排水孔11は鉛直方向に形成され、排水装置20はこ
の排水孔11に取付けられた筒体21を有する。筒体2
1は合成樹脂を成形加工することにより上部開口部21
a及び下部開口部21bを有する円筒状に形成され、上
部開口部21aには上部有孔蓋22が取付けられる。図
3に示すように、上部有孔蓋22は、マンホール10内
部に臨む第1蓋22aと、筒体21内部に臨む第2蓋2
2bと、この第1蓋22aと第2蓋22bとにより挟持
されたフィルタ22cとを有する。第1蓋22a及び第
2蓋22bは樹脂成型品であって、それぞれ雨水が透過
可能な長孔22dが複数本形成される。第1蓋22a及
び第2蓋22bの外形は筒体21の内径より僅かに小さ
く形成され、周縁には外方に向って突出する同形同大の
一対の係止片22e,22eが対称位置にそれぞれ形成
される。
【0015】一方、筒体21の上部開口部21aにはこ
の係止片22e,22eが上端縁から進入可能な凹溝2
1cが筒体21の軸方向から円周方向に折り曲るように
クランク状に一対形成される。重ね合せた第1蓋22a
及び第2蓋22bのそれぞれの係止片22e,22eを
この凹溝21cの軸方向に進入させ、その後凹溝21c
に沿って第1蓋22a及び第2蓋22bを回転させるこ
とにより、第1蓋22aと第2蓋22bからなる上部有
孔蓋22は筒体21の上部開口部21aに取付けられ、
この上部有孔蓋22を逆方向に回転させて係止片22
e,22eを凹溝21cから引出すことによりこの上部
有孔蓋22はその上部開口部21aから取外し可能に形
成される。
【0016】図1に示すように、筒体21の下部開口部
21bには下部有孔蓋24が取付けられる。この実施の
形態における下部有孔蓋24は下部が透水層13に挿入
され両端縁が金網24aにより塞がれかつ周囲に複数の
孔24bが形成された有孔管24cである。この有孔管
からなる下部有孔蓋24は、その上部を金網24aとと
もに筒体21の下部開口部21bに挿入して接着するこ
とにより、筒体21の下部開口部21bに取付けられ
る。上部有孔蓋22とこの下部有孔蓋24との間の筒体
21には仕切板25が設けられる。この仕切板25の略
中央には円孔25aが形成され、仕切板25の周縁は筒
体21の内周面に密着するように設けられる。図1及び
図3に示すように、この実施の形態における仕切板25
は筒体21内部に延びる短管部23の下端に一体的に設
けられ、この短管部23の上端は上部有孔蓋22である
第2蓋22bの周縁に接続するようにその第2蓋22b
と一体的に形成される。
【0017】球状フロート26は仕切板25に形成され
た円孔25aの直径より大きな直径を有する比重が1未
に構成され、仕切板25と下部有孔蓋24の間の空間
を上下動可能に設けられる。一方、円孔25aには全周
縁に弾性体からなるリング状のパッキン27が設けられ
る。図4に示すように、このパッキン27は円孔25a
の孔縁を挟持する上側フランジ部27a及び下側フラン
ジ部27bを有し、球状フロート26に臨む下側フラン
ジ部27bが仕切板25との間に隙間27cを形成する
ように球状フロート26に向って膨出して形成される。
図1に戻って、球状フロート26は筒体21の下部開口
部21bから内部に侵入した雨水により浮上し、図1の
一点鎖線で示す浮上状態でパッキン27に接触し、円孔
25aはこの球状フロート26及び球状フロート26が
接触したパッキン27により閉塞されるように構成され
る。
【0018】このように構成されたマンホール10の排
水装置20の動作を説明する。マンホール10には雨天
時の上端開口部14、地下に埋設された管体12との接
続部における隙間、又はマンホール10に接続された管
体12内部から雨水が流入する。この雨水はマンホール
10の内底部における傾斜に案内され略中央部分に形成
された排水孔11に達する。排水孔11に達した雨水
は、その排水孔11に設けられた排水装置20を通過し
てマンホール10外部に排出され下方に形成された透水
層13に浸透する。具体的に説明すると、雨水は、先ず
排水装置20の上部有孔蓋22を通過する。即ち、雨水
は第1蓋22aの長孔22dから侵入してフィルタ22
cを通過し、雨水はフィルタ22cを通過する際に濾過
され、第2蓋22bの長孔22dから筒体21内部に侵
入する。第2蓋22bの長孔22dを通過した雨水は短
管部23を流下して円孔25aから筒体21内部に侵入
し、その後下部有孔蓋24を通過して透水層13に浸透
する。
【0019】透水層13に浸透する雨水の量に比較して
上部有孔蓋22から筒体21内部に侵入する雨水の量が
多い場合には球状フロート26は上昇して円孔25aを
一時的に閉塞するが、球状フロート26より下方の雨水
が透水層13に浸透する度に球状フロート26は一旦下
方に移動してその円孔25aを開放し徐々に雨水を透水
層13に浸透させる。
【0020】一方、雨天の後において地下に浸透した雨
水により地下水の水位が上昇し、地下水がこの排水孔1
1からマンホール10の内部に流入しようとすると、球
状フロート26は上昇して円孔25aを閉塞してマンホ
ール10の外部からの地下水の流入を阻止する。具体的
に、排水孔11からマンホール10の内部に流入しよう
とする地下水は下部有孔蓋24を透過して筒体21の下
部開口部21bから筒体21の内部に侵入する。この地
下水の侵入により比重が1未満の球状フロート26は上
昇する。図4に示すように、この球状フロート26が実
線矢印で示すように所定量上昇すると、仕切板25の円
孔25aに取付けられた弾性体からなるパッキン27に
接触する。接触した後の地下水の上昇により球状フロー
ト26は破線矢印で示すようにパッキン27に押付けら
れ、図5に示すように球状フロート26に接触する下部
フランジ部27bは仕切板25との間に形成された隙間
27cを押しつぶすように変形してその球状フロート2
6との密接面積を拡大する。これによりパッキン27は
球状フロート26とともに円孔25aを完全に閉塞して
雨水がその円孔25aを通過して上昇することを防止す
る。
【0021】なお、上述した実施の形態では、金網24
aにより両端が塞がれた有孔管24cからなる下部有孔
蓋24を説明したが、下部有孔蓋24は筒体21の内部
を流下する雨水を透過可能であって、かつ球状フロート
26が通過不能であれば、孔が複数形成された樹脂成型
品からなる板材であっても良い。また、上述した実施の
形態では、仕切板25を短管部23の下端に一体的に設
け、その短管部23を筒体21に挿入することにより周
縁が内周面に密着するように仕切板25を筒体21に設
けたが、図示しないが仕切板は筒体に直接設けても良
い。また、図6に示すように、筒体21が下方に向うに
従って小さな内径を有する場合には、筒体21の内径に
相応して傾斜した外形を有する補助筒体31に仕切板2
5を一体的に設けても良い。補助筒体31に一体的に設
けられた仕切板25は、その補助筒体31を筒体21に
挿入することにより周縁が内周面に密着するようにその
筒体21に設けられる。この補助筒体31では、補助筒
体31が傾斜した外形を有するので、筒体21への挿入
又は筒体21からの離脱が容易になり、筒体21へ挿入
した後上部有孔蓋22を上部開口部21aに取付けるだ
けの簡単な作業で補助筒体31が筒体21に対して上下
動することを容易に防止することができる。
【0022】更に、上述した実施の形態では合成樹脂を
円筒状に成形加工した筒体21を説明したが、筒体は金
属により形成しても良く、また、その形状は四角筒状で
あっても良い。図7に金属であるステンレス鋼板を四角
筒状に板金加工した筒体41を使用したマンホールの排
水装置40を示す。図7における下部有孔蓋44はステ
ンレス鋼板を板金加工する際に筒体41と一体的に作ら
れ、略中央部に金網44aが設けられる。下部有孔蓋4
4の下部にはその金網44aを包囲するように取付けら
れた下部管体44bが設けられ、この下部管体44bが
図示しない透水層に挿入可能に構成される。
【0023】筒体41の内周面には仕切板45を取付け
るための取付ブラケット41aが全周に渡って設けら
れ、仕切板45の周縁には取付ブラケット41aと筒体
41の内周面との間に挿入するフランジ45bが形成さ
れる。このフランジ45bを取付ブラケット41aと筒
体41の内周面との間に挿入すると仕切板45の周縁は
筒体41の内周面に密着するように構成され、この状態
でネジ止めすることにより仕切板45は上部有孔蓋42
と下部有孔蓋44との間の筒体41に設けられる。一
方、仕切板には蓋用ブラケット45cが上面に固着さ
れ、蓋用ブラケット45cの上部には上部有孔蓋42が
ネジ止めされる。このように上部有孔蓋42は、筒体4
1に設けられた仕切板45の蓋用ブラケット45cにネ
ジ止めすることにより筒体41の上部開口部41aに取
外し可能に取付けられる。
【0024】また、仕切板45の円孔45aには弾性体
からなるリング状のパッキン47が取付けられ、仕切板
45と下部有孔蓋44の間の空間には円孔45aの直径
より大きな直径を有する比重が1未満の球状フロート4
6が上下動可能に設けられる。また、仕切板45と下部
有孔蓋44との間には球状フロート46を上下動可能に
包囲する案内柵48が設けられる。図における案内柵4
8は、上部リング部48aと下部リング部48b、及び
この上部リング部48aと下部リング部48bを連結す
る複数の連結棒48cにより形成される。下部リング部
が下部有孔蓋44に取付けられて案内柵48は円孔45
aと同心に設けられる。
【0025】この図7におけるマンホールの排水装置4
0であっても、地下水の水位が上昇し、地下水がこの排
水孔11からマンホール10の内部に流入しようとする
と、球状フロート46は上昇して円孔45aを閉塞して
マンホール10の外部からの地下水の流入を阻止する。
特に、球状フロート46を上下動可能に包囲する案内柵
48を円孔45aと同心に設けたので、下部有孔蓋44
を透過して下部開口部41bから筒体41の内部に侵入
した地下水の上昇により、球状フロート46は案内柵4
8に包囲された状態で上昇する。従って、案内柵48は
球状フロート46を円孔45aに確実に案内し、円孔4
5aは完全に閉塞されて地下水がマンホールの内部に侵
入することを有効に防止する。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の排水装置
は、マンホールの底部に鉛直方向に形成された排水孔に
取付けられ上部開口部及び下部開口部を有する筒体と、
上部開口部に取外し可能に取付けられた上部有孔蓋と、
下部開口部に取付けられた下部有孔蓋と、上部有孔蓋と
下部有孔蓋との間の筒体に設けられ略中央に円孔が形成
された仕切板と、円孔に取付けられたパッキンと、仕切
板と下部有孔蓋の間の空間を上下動可能に設けられ円孔
の直径より大きな直径を有する比重が1未満の球状フロ
ートとを備える。このため、マンホールに流入した雨水
が排水孔に達すると、その雨水は上部開口部から筒体に
の内部に侵入し、下部開口部からマンホールの外部に排
水される。一方、地下水の水位が上昇して排水孔に達す
ると、球状フロートが仕切板と下部有孔蓋の間の空間で
上昇し、球状フロートがパッキンに接触すると円孔は閉
塞され、球状フロートがマンホールの外部からの地下水
の流入を阻止する。この結果、実際の作業以前に上端開
口部からポンプでマンホール内部の雨水を排出する作業
を不要にすることができ、配索又は点検作業における作
業時間を短縮することができる。
【0027】
【0028】この場合。上部有孔蓋の周縁に筒体内部に
延びる短管部を上部有孔蓋と一体的に形成し、仕切板を
短管部の下端に短管部と一体的に設ければ、上部開口部
から上部有孔蓋を取外すだけの簡単な作業で、仕切板を
短管部とともに筒体から取出すことができ、その後球状
フロートを上部開口部を介して筒体から取出すことによ
り、球状フロートのメンテナンスを容易に行うことがで
きる。また、筒体が下方に向うに従って小さな内径を有
する場合には、筒体の内径に相応して傾斜した外形を有
する補助筒体を筒体に挿入し、仕切板をこの補助筒体に
一体的に設けることもできる。この補助筒体は傾斜した
外形を有するので、筒体への挿入又は筒体からの離脱が
容易であり、筒体へ挿入した後上部有孔蓋を上部開口部
に取付けるだけの簡単な作業で補助筒体を筒体に対して
上下動することを容易に防止して仕切板を筒体に容易に
取付けることができる。
【0029】更に、球状フロートを上下動可能に包囲し
かつ円孔と同心の案内柵を仕切板と下部有孔蓋との間に
設ければ、球状フロートは案内柵に包囲された状態で上
昇するので、球状フロートは確実に円孔を閉塞し、地下
水がマンホールの内部に侵入することを有効に防止する
ことができる。また、マンホール内部に臨む第1蓋と、
筒体内部に臨む第2蓋と、第1蓋と第2蓋とにより挟持
されたフィルタとを有する上部有孔蓋を使用すれば、雨
水をフィルタが濾過するので、球状フロートとパッキン
との間に異物が付着することを防止して球状フロート
地下水の流入を阻止する機能を保全することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマンホールの排水装置の縦断面図。
【図2】その装置が排水孔に設けられたマンホールの縦
断面図。
【図3】その上部有孔蓋の分解斜視図。
【図4】その球状フロートがパッキンに接触した状態を
示す図1のA部拡大断面図。
【図5】その球状フロートが更に上昇してパッキンを変
形させた状態を示す図4に対応する拡大断面図。
【図6】本発明の別のマンホールの排水装置の縦断面
図。
【図7】本発明の更に別のマンホールの排水装置の内部
構造を含む斜視図。
【符号の説明】
10 マンホール 11 排水孔 20,40 排水装置 21,41 筒体 21a,41a 上部開口部 21b,41b 下部開口部 22,42 上部有孔蓋 22a 第1蓋 22b 第2蓋 22c フィルタ 23 短管部 24,44 下部有孔蓋 25,45 仕切板 25a,45a 円孔 26,46 球状フロート 27,47 パッキン 27a 上側フランジ部 27b 下側フランジ部 27c 隙間 31 補助筒体 48 案内柵
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/12 E03F 5/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンホール(10)の底部に鉛直方向に形成
    された排水孔(11)に取付けられ上部開口部(21a,41a)及
    び下部開口部(21b,41b)を有する筒体(21,41)と、 前記上部開口部(21a,41a)に取外し可能に取付けられた
    上部有孔蓋(22,42)と、 前記下部開口部(21b,41b)に取付けられた下部有孔蓋(2
    4,44)と、 前記上部有孔蓋(22,42)と前記下部有孔蓋(24,44)との間
    の前記筒体(21,41)に周縁が内周面に密着するように設
    けられ略中央に円孔(25a,45a)が形成された仕切板(25,4
    5)と、 前記円孔(25a,45a)に取付けられた弾性体からなるリン
    グ状のパッキン(27)と、 前記仕切板(25,45)と前記下部有孔蓋(24,44)の間の空間
    を上下動可能に設けられ前記円孔(25a,45a)の直径より
    大きな直径を有する比重が1未満の球状フロート(26,4
    6)とを備え、 前記球状フロート(26,46)の浮上状態で前記球状フロー
    (26,46)が前記パッキン(27)に接触して前記円孔(25a,
    45a)を閉塞するように構成されたマンホールの排水装
    置。
  2. 【請求項2】 上部有孔蓋(22)の周縁に筒体内部に延び
    る短管部(23)が前記上部有孔蓋(22)と一体的に形成さ
    れ、仕切板(25)が前記短管部(23)の下端に前記短管部(2
    3)と一体的に設けられた請求項1記載のマンホールの排
    水装置。
  3. 【請求項3】 筒体(21)が下方に向うに従って小さな内
    径を有し、前記筒体(21)の内径に相応して傾斜した外形
    を有する補助筒体(31)が前記筒体(21)に挿入され、仕切
    板(25)が前記補助筒体(31)に一体的に設けられた請求項
    記載のマンホールの排水装置。
  4. 【請求項4】 球状フロート(46)を上下動可能に包囲し
    かつ円孔と同心の案内柵(48)が仕切板(45)と下部有孔蓋
    (44)との間に設けられた請求項1ないし3いずれか記載
    のマンホールの排水装置。
  5. 【請求項5】 上部有孔蓋(22)が、マンホール内部に臨
    む第1蓋(22a)と、筒体内部に臨む第2蓋(22b)と、前記
    第1蓋(22a)と前記第2蓋(22b)とにより挟持されたフィ
    ルタ(22c)とを有する請求項1ないし4いずれか記載の
    マンホールの排水装置。
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