JP3170867B2 - カーペット凹凸バッキング方法 - Google Patents

カーペット凹凸バッキング方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカーペット凹凸バッキン
グ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来カーペットの滑り止め材として、共
役ジエン重合体ラテックスやアクリル酸エステル重合体
ンラテックスが用いられており、その滑り止め効果を高
めるために、これらラテックスを凹凸状となるように、
基材上にフォームを形成させている。その滑り止め効果
は凸部分の高さ(凹凸の差)が大きい程大きいことが知
られている。
【0003】ところで、本発明者の知見によればフォー
ムの凸部の高さは常に一定であるとは限らず、特に発泡
前のカーペットバッキング剤の温度に大きく依存するこ
とがわかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば冬場に、特に1
4℃未満の低温のカーペットバッキング剤をそのまま発
泡・塗工・乾燥してカーペットを裏打ちして凹凸フォー
ムを得ようとすると、そのバッキング層は殆ど凹凸の無
い平滑な面にしかならず、凹凸形成による滑り止め効果
が充分に発揮できない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記実状に
鑑みて鋭意検討したところ、上記したのとは根本的に全
く異なる手法、即ち低温のカーペットバッキング剤を暖
めてから発泡させて用いれば、増粘剤や感熱ゲル化剤を
用い無くとも、凹凸のはっきりしたフォームを形成で
き、しかもそれらを用いた場合のフォームの重量アップ
やフォーム生産性の低下等の欠点も生じないことを見い
出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち本発明は、18℃未満で凝固点以上の
カーペットバッキング剤を、20℃〜30℃となる様に
加熱した後、発泡させ、これをカーペット裏地に塗布し
乾燥させるカーペットの凹凸バッキング方法を提供する
ものである。
【0007】また本発明の対照となるカーペットは、水
廻りマット及び通常のカーペットで、ラテックスフォー
ムによる滑り止めを付与する必要性のあるものである。
本発明において、凹凸のはっきりしたフォームを形成さ
せるためには、公知慣用のカーペットバッキング剤を所
定温度に暖めてから用いればよい。
【0008】カーペットバッキング剤は、合成樹脂を必
須成分として、必要に応じて充填剤、発泡剤、増粘剤を
配合すれば得られる。この際に用いる合成樹脂として
は、例えばエチレン−酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブ
タジェン系共重合体、アクリロニトリル−ブタジェン系
共重合体、(メタ)アクリル酸低級アルキルエステル−
ブタジェン系共重合体、アクリル酸低級アルキルエステ
ル−N−メチロールアクリルアミド系共重合体等が挙げ
られるが、好ましくはスチレン−ブタジエン系共重合
体、アクリル酸低級アルキルエステル−N−メチロール
アクリルアミド系共重合体である。
【0009】これらの樹脂は通常溶液又は分散液の形態
で用いられることが多く、特に火災や公害の心配が少な
い点で水性分散液の形態で用いられる。充填剤として
は、例えば重質炭酸カルシュウム、水酸化カルシウム、
クレー、タルクが一般的であるが、難燃性を付与したけ
れば水酸化アルミニウム、酸化アンチモン等を用いても
よい。
【0010】発泡剤としては、例えば脂肪酸石鹸、アル
キルアリルスルホン酸ナトリウム、高級アルコール硫酸
エステルナトリウム,N−オクタデシルスルホコハク酸
モノアミドジナトリウム等が挙げられる。
【0011】増粘剤としては、例えばポリアクリル酸ソ
ーダ、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコ
ール、カゼイン、発酵多糖類等が挙げられるが、好まし
くは低分子量のポリアクリル酸ソーダである。
【0012】分散剤としては、例えばトリポリリン酸ソ
ーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ等が挙げられる。上記し
たような合成樹脂に、必要に応じて充填剤、発泡剤、増
粘剤等を混合して、カーペットバッキング剤組成物とす
るが、配合としては(全て固形分換算で)、合成樹脂1
00部に対して、通常充填剤20〜100部、発泡剤
(泡安定剤を含む)3〜8部、増粘剤0.2〜1.0で
ある。
【0013】カーペットバッキング剤は、BM型粘度計
を用いて粘度6000〜15000cps(12rp
m)、全固形分50〜75%となる様、必要最少限の水
を添加して調整して用いるのが好ましい。
【0014】本発明の効果は、凝固点以上で18℃未満
のカーペットバッキング剤を暖めて20〜30℃に加熱
してから発泡させることにより発現するものである。カ
ーペットバッキング剤を、例えば冬場に貯蔵した場合、
バッキング剤が液温18℃以下、特に14℃以下になっ
た場合では、上記するようにカーペットバッキング剤の
発泡、塗工、特に乾燥工程中にフォームの凸部がレベリ
ングしてしまい良好な凹凸フォームが得られないことが
わかった。
【0015】この現象は、カーペットバッキング剤中の
合成樹脂成分の造膜温度と関係があると考えられ、発泡
後のバッキング剤の温度が低いと、乾燥初期ではフォー
ムの表面に存在する合成樹脂成分が造膜して、凸部の表
面骨格を形成するのに時間を要するため、その間に発泡
したバッキング剤のチクソ性が減少し、凹部と凸部が融
合してレベリングするものと考えられる。
【0016】凝固点以上で18℃未満のカーペットバッ
キング剤を暖めて20〜30℃に加熱するための加熱手
段は、特に制限されないが、例えばカーペットバッキン
グ剤に直接水蒸気を吹き込んで加熱する方法、温水また
はスチームを循環させそれが直接カーペットバッキング
剤に接触しない様に加熱する方法が挙げられる。
【0017】上に例示した加熱手段の内、前者は後者に
比べ短時間の内にバッキング剤を所定温度に加熱でき、
発泡バッキングカーペットの生産性の点で好ましく、後
者は生産性は前者よりも劣るが、前者より凹凸がはっき
りした発泡バッキングカーペットが得られる点で好まし
い。生産性及び性能のどちらを優先させるかによって加
熱手段は適宜選択して採用すればよい。
【0018】20〜30℃に加熱されたバッキング剤
は、発泡機で発泡させた後、カーペット裏地に塗布さ
れ、所望の形状に凹凸がつけられた後、乾燥される。バ
ッキング剤の発泡倍率は特に制限されるものではない
が、通常2〜5倍、中でも2.5〜3.5倍としてから
用いるのが好ましい。
【0019】この様にして得られた発泡バッキング剤
は、カーペット裏地に塗布した後、未乾燥の発泡バッキ
ング剤に、凹凸を設けてから乾燥させて、発泡バッキン
グを行う。発泡バッキング剤のカーペット裏地への塗布
方法は、公知慣用の塗布方法がいずれも採用できるが、
例えばロールコート、バーコート、スピンコート等が挙
げられる。
【0020】次いで、発泡バッキング剤が凹凸に塗布さ
れたカーペット裏地を、乾燥させれば凹凸バッキングさ
れたカーペットが得られる。この際の乾燥温度は特に制
限されるものではないが、通常100〜160℃で5〜
30分である。熱風を当ててもよいが、未乾燥の凹凸バ
ッキング剤層が破壊されない様に行うのが好ましい。
【0021】遠赤外線やマイクロ波を照射して、バッキ
ング剤の乾燥を行ってもよい。この様にして得られたバ
ッキングされたカーペットは、必要に応じて所望の形状
・大きさに切断され、使用に供される。
【0022】
【実施例】次に本発明を実施例により詳しく説明する。
以下、特に断りのない限り「部」は重量部、「%」は重
量%を示すものとする。 実施例1 スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス(造膜温度
0℃以下)100部(固形分)、水酸化アルミニウム5
0部、ステアリン酸アンモニウム5部、ポリアクリル酸
ソーダ0.7部を用いてカーペットバッキング剤を調製
した(全固形分60%、粘度12000cps)。
【0023】上記カーペットバッキング剤100kgを
気温5℃の恒温室に24時間放置したところ、カーペッ
トバッキング剤の液温は8℃となった。このカーペット
バッキング剤に3分間直接スチームを吹き込みながら攪
拌を行い液温25℃とした。このバッキング剤を発泡機
に導入し、3倍発泡させ、ロールコーターで塗工速度
5.2m/秒でカーペット裏地に塗布した。次いで更に
その上に歯形ナイフで凹凸を設けた後、140℃の乾燥
炉で15分間乾燥を行って、凹凸バッキングカーペット
を得た。
【0024】このバッキング剤は、定常的に発泡倍率3
倍を確保でき、塗工性についても全く問題が無く、非常
に凹凸性に優れたフォームバッキングカーペットが生産
性よく得られた。又このカーペットは滑り止め効果に優
れていた。 比較例1 液温8℃のカーペットバッキング剤をスチームの吹き込
み等の加温を一切行わず、そのまま発泡機に導入しする
以外は実施例1と同様の操作を行った。
【0025】カーペットバッキング剤の粘度が1600
0cpsに上昇し、発泡機内での空気とカーペットバッ
キング剤の混合がきわめて不均一化したため、発泡倍率
が2.3倍に低下し、発泡機からの発泡したカーペット
バッキング剤の供給状態が不連続化してしまった。
【0026】そこで塗工速度を2.5m/秒まで遅くし
なければならず、発泡バッキングカーペットの生産性は
劣ってしまった。しかもさらにバッキング剤乾燥後の発
泡層の凹凸性が殆ど無く、多少クラックのある平面的な
フォームバッキングカーペットとなってしまった。この
カーペットは実施例1のものに比べて滑り止め効果は劣
っていた。 実施例2 カーペットバッキング剤の加熱手段を、スチーム循環機
構を有する加熱ヒーターを用い攪拌を行う以外は、実施
例1と同様な操作を行った。8℃のバッキング剤を25
℃とするのには実施例1よりも時間がかかった。しかし
ながら、得られたカーペットの凹凸は実施例1のそれに
比べて、よりはっきりしていた。
【0027】
【発明の効果】本発明のカーペット凹凸バッキングの製
造方法では、所定温度まで加温を行ったバッキング剤を
発泡させて用いるので、凹凸のめりはりの効いた滑り止
め効果の高いバッキングカーペットを得ることができ
る。従来法に比べて、塗工速度が速くかつ高発泡の凹凸
フォームバッキングが得られる格別顕著な効果を奏す
る。
【0028】しかも、凹凸部のめりはりを発現させる本
発明以外の技術的手段、例えば増粘剤添加による粘度向
上や感熱ゲル化剤の添加等の手段を講じた場合の欠点も
同時に解決された。即ち、発泡倍率が低下することがな
く、バッキング剤の塗布量がより少量で済んで経済的で
あると同時に軽量化でき、しかも粘度アップにより塗布
速度が低下することもなくし、凹凸フォームの生産性も
高くなった。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】18℃未満で凝固点以上のカーペットバッ
    キング剤を20℃〜30℃となる様に加熱した後、発泡
    させ、これをカーペット裏地に塗布し乾燥させるカーペ
    ットの凹凸バッキング方法。
  2. 【請求項2】カーペットバッキング剤の加熱手段が、カ
    ーペットバッキング剤に直接水蒸気を吹き込んで加熱す
    る方法か、温水またはスチームを循環させそれが直接カ
    ーペットバッキング剤に接触しない様に加熱する方法で
    ある請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】カーペットバッキング剤の加熱手段が、カ
    ーペットバッキング剤に直接水蒸気を吹き込んで加熱す
    る方法である請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】カーペットバッキング剤が、共役ジエン系
    重合体及び/またはアクリル系重合体を必須成分として
    含有したものである請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】カーペットバッキング剤を発泡倍率が2.
    5〜3.5倍となる様に発泡させる請求項1記載の方
    法。
  6. 【請求項6】カーペットバッキング剤の全固形分が50
    〜75重量%である請求項1記載の方法。
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