JP3170366U - 指圧突起を備えたマッサージ器 - Google Patents

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Abstract

【課題】指圧のような刺激を機械的に与えることが出来るマッサージ器を提供する。【解決手段】ケース1の内部に納められたモータ2の回転軸にカム31が取り付けられており、このカムの位置に対応するケースの壁面部分に開孔部11が設けられていると共に、この開孔部にカムの突出部が接触することにより押し出される指圧突起3が填め込んだ。また前記指圧突起と前記カムとの間に柔軟な筒体を、前記カムの突出部が前記筒体の前記指圧突起がある位置に接触することによって前記指圧突起が前記開孔部から押し出されるように構成した。モータの回転軸から出力される回転は円運動であるが、これによってカムが回転し、このカムの動作がカムの突出部を介して指圧突起に伝達され、指圧突起が間欠的に押し出されて、これに触れる身体の部位を機械的に指圧する。【選択図】図1

Description

この考案は、ケースに指圧突起を備えることによって身体患部を効果的に指圧することが出来るようなハンディータイプのマッサージ器に関する。
従来より、肩や背中などの患部を指先で揉んで凝りを解したり、指圧することが行われている。また棒状のケースの内部にバイブレータを内蔵し、この振動で凝りを解そうと言うバイブレータが提供されている。このバイブレータはモータに片持ち状態に取り付けた重りを回転させて振動を発生させるものである。
上述したような指先を用いて人力で患部を揉んだり押したりするのでは、すぐに指先が疲れたり痛くなったりして長続きがしないと言う問題がある。また機械で行うにしても指で押しているような刺激が欲しいと言う要求も多い。
この考案は上述のような問題点を解決して、指圧のような刺激を機械的に与えることが出来るようなマッサージ器を提供しようと言うものである。
このためこの考案では、ケースの内部に納められたモータの回転軸にカムが取り付けられており、このカムの位置に対応するケース壁面に開孔部が設けられていると共に、この開孔部にカムの突出部が接触することによって押し出される指圧突起が填め込まれていることを特徴とする、指圧突起を備えたマッサージ器を提供する。なお前記モータには、電源となる電池と前記モータをON/OFFするスイッチとが接続されている。
モータの回転軸から出力される回転は円運動であるが、これによってカムが回転し、このカムの動作がカムの突出部を介して指圧突起に伝達され、指圧突起が間欠的に押し出される。これにより指圧突起が肩や背中などの筋肉に対して指圧するような刺激を与えることが可能となり、効果的なマッサージ効果が得られるのである。このような間欠的に押し出される指圧突起によるマッサージと言うものは珍しい感覚のものである。
なおカムの突出部の大きさや形状を変えることで指圧突起による指圧力や指圧パターンに変化を与えることができる。またカムの突出部に押されていない時には指圧突起には力が働いていないが、これをバネなどを介在させることによってカムの突出部に押されていない時には戻るように付勢するように構成することも可能である。また指圧突起の形状や素材の選択に付いては任意である。
またこの考案では、ケースの内部に納められたモータの回転軸にカムが取り付けられており、このカムの位置に対応するケース壁面に開孔部が設けられていると共に、この開孔部に指圧突起が填め込まれており、この指圧突起と前記カムとの間に柔軟な筒体があって、前記カムの突出部が前記筒体の前記指圧突起がある位置に接触することによって前記指圧突起が前記開孔部から押し出されるように構成されていることを特徴とする、指圧突起を備えたマッサージ器を提供する。なお前記モータには、電源となる電池と前記モータをON/OFFするスイッチとが接続されている。
このマッサージ器にあっても、カムの回転運動がカムの突出部を介して指圧突起に伝達され、指圧突起が間欠的に押し出されることに変わりはないが、指圧突起と前記カムとの間に柔軟な筒体が介在しており、この筒体を介して指圧突起が押し出される点で異なる。従って前記カムはこの筒体の内側を滑るようにして回転するために動作が極めて円滑である。なお指圧突起の前記カムの突出部に押される側が筒状体に接着されている構成としても良いが、独立している構成としても良い。
次に上述したような指圧突起を備えたマッサージ器に於いて、モータの回転軸に複数個のカムが取り付けられており、その各々に対応させて前記開孔部と指圧突起とが設けられているものとすることが出来る。モータの回転軸の長手方向に沿ってカムが並ぶが、これに対応して複数個の指圧突起が並んでいるため、より広い範囲に指圧作用を加えることが出来る。
このことに関連して、前記複数個のカムが、その突出部の位置をずらすようにしてモータの回転軸に取り付けられているものとしても良い。例えばカムが2回対称の位置にカムの突出部を備えているものでは、このカムに隣合うカムを突出部の方向が直角となるように配置するのである。するとカムの突出部が回って来た側の指圧突起は押し出される。この時に隣合うカムの側では突出部は指圧突起の位置になく指圧突起に力は加えられないが、この後モータの回転軸が90度回転するとカムの突出部が回って来て指圧突起が押し出されるようになる。従って隣合うカムは間欠的に且つ交互に指圧突起が肩や背中などの患部に対して指圧するような刺激を与えることになる。
また前記複数個のカムの内にその突出部の数の異なるものが取り付けられているものとしても良い。例えばあるカムは3回対称の位置にカムの突出部を備えており、また他のカムは4回対称の位置にカムの突出部を備えている、などとするのである。これにより何れのカムも間欠的にではあるが、しかし指圧突起を押し出すタイミングが異なることになり、部分部分で異なる刺激を与えることが出来るのである。
なお、この考案のマッサージ器に於いて、ケースを覆うための柔軟な素材から成るカバーが掛けられているものとすることが出来る。このカバーにはゴム素材のもの、プラスチック素材のもの、布素材のものなどで柔軟なものが任意に利用可能である。皮膚に触れる指圧突起が前記カバーで覆われているために当たりがソフトなものと成り、効果的なマッサージ作用が得られる。或いは好みのカバーに交換し得るように、カバーをケースに対して着脱自在とするなどもよい。このような構成であるため、肩や背中などの患部に対してはこのカバーの裏側から指圧するようになる。従ってこのようなカバーを介しての当たりはソフトなものであり、やはり心地良いものである。
この考案によれば、患部に対して指圧のような刺激を機械的に効果的に与えることが出来るような、ハンディータイプのマッサージ器を提供することに成功している。
実施例1の説明図である。 動作状態の説明図である。 動作状態の説明図である。 実施例2の説明図である。 実施例3のカム6の説明図である。 実施例4のカム60の説明図である。 実施例5のカム61の説明図である。 実施例6の説明図である。
図1乃至図3はこの発明の実施例1のマッサージ器を表したものである。細長い棒状を呈するケース1の周囲壁部に設けた開孔部11から指圧突起3が突出しており、ケース1内部に設けたモータ2を動力に、この指圧突起3で肩や背中などの患部に指圧刺激を加えるものである。
このケース1は、その底部に、図示しないコントローラ兼電池ボックスを取り付けることが出来る接続部13が設けられている。この接続部13より先方にはモータ2が納められている。このモータ2のシャフトはギヤボックス21に接続されており、ここで減速された回転力が回転軸22に出力されるように成っている。なおケース1は縦2分割に成型されて成るものであり、これ等を合わせてネジ孔12で止めてケース1が組み立てられている。またモータ2のリード線20は接続部13の部位の隔壁から引き出されて、上述したコントローラ兼電池ボックスに接続されている。電池ボックスには乾電池が収納されている。またコントローラはモータ2の回転数を制御するための、すなわち指圧突起3に圧力を加えるリズムを制御するためのスライダックを備えている(図示せず)。
ケース1内の前記回転軸22の先方には、指圧突起3回りの構成を納める隔壁10が形成されている。この隔壁10の間に前記回転軸22に取り付けられたカム30が回転自在に納められている。この実施例に於けるカム31は楕円形状を呈しており、図2及び図3から明らかなように直径の大きな部分と小さな部分とから成る。従ってこの考案で言うところのカムの突出部とはカム31では直径の大きな部分と言うことになる。またこのカム31に対応させてケース1の周囲壁部の4回対称の位置に開孔部11が形成されており、ここに内側から指圧突起3が挿着されている。この指圧突起3は、指圧突起3よりも幅広の受圧板30を備えているため開孔部11から外へ飛び出すようなことはない。
従ってモータ2の回転に伴って回転軸22が回転するとカム31が回転し、カム31の突出部が前記受圧板30を押した時に、指圧突起3が外方向に押し出されることになる。またカム31の突出部が前記受圧板30に作用しなくなった時に、指圧突起3を押し出そうとする力が指圧突起3に働かなくなるのである。このようにして指圧突起3が力を加えられたり解放されたりすることによって、肩や背中などの身体患部に指圧刺激を加えることが出来るのである。なおこの実施例のマッサージ器では、ケース1に図示しないコントローラ兼電池ボックスが取り付けられた後で、鎖線で示すようなシリコン樹脂製のカバー4が掛けられる。従って前記指圧突起3による指圧刺激は、このカバー4を介して身体患部に加えられることになる。
図2では4回対称の位置に設けられている4つの指圧突起3に付き、図の左右側の指圧突起3,3にカム31の突出部の力が図の矢印の方向に加わっており、図の上下側の指圧突起にはカム31の突出部の力が加えられていない状態(この状態のカムに符号3’を振った)が表わされている。この後にカム31の回転に伴なって次のような変化が生ずる。すなわちカム31が4分の1回転すると、カム31の突出部が図3で表わした位置に来るが、これによって図の上下側の指圧突起3,3にカム31の突出部の力が図の矢印の方向に加わるようになり、他方で図の左右側の指圧突起にはカム31の突出部の力が加わらない状態(上記同様この状態のカムに符号3’を振った)になるのである。このような一連の動作がモータ2の回転に伴ってリズミカルに繰り返される。
この結果このケース1が肩や背中の筋肉に当っていれば、力が加えられたり、力が加えられなくなったりする指圧突起3によってリズミカルな指圧刺激が与えられることになり、今までにない感覚のマッサージ効果を与えることが出来るのである。
図4はこの発明の第2実施形態のマッサージ器を表したものである。肩や背中などの身体表面に当てたり、屈折させた脚の膝の裏側などに挿入することが可能な形状の、ケース1の周囲壁部の4回対称の位置に設けた開孔部11から指圧突起3が突出しており、ケース1内部に設けたモータ2を動力にしてこの指圧突起3で身体各部に指圧刺激を加えるものであり、上述した実施例1のマッサージ器に設けられているカム31と指圧突起3との組をケース1の長手方向に3組設けている点に特徴を有するものである。図4(a)は半割りされたケース1の上述の各部品が組み込まれた側を表わしたものであり、(b)はもう片側のケース1を表わしたものである。ここで分解して表わした(a)(b)のケースが互いに組み付けられて1つのマッサージ器が完成すると言うわけである。
ケース1内に於いて隔壁10は、指圧突起3回りの構成を3組分納めることが出来るように設けられている。そして前記回転軸22には3つのカム31の内の中央の1つが他のカムに比して回転方向に90度回転した状態で取り付けられている。
このように構成されていることにより、回転軸22の回転に伴なって4方向3列に配置された指圧突起3がリズミカルに押し出されたり、力が加えられなくなったりする。すなわちケース1の先端部に近い側のカム31の突出部の力が図の左右側の指圧突起3,3に加わった時には、図には現われていない手前側と奥側の指圧突起(3’,3’)にはカム31の突出部の力が加えられていない。これと同様の状態は、ケース1の後端部に近い側の指圧突起に付いても生じている。これに対して中央部分のカム31に関してはカム31が他のカムに比して回転方向に90度回転した状態で取り付けられていることによって、カム31の突出部の力は図には現われていない手前側と奥側との指圧突起に加えられている。従って図の左右側にはカム31の突出部の力が加えられていない指圧突起3’,3’が描かれているのである。
従って4方向3列に配置された指圧突起3により、身体各部にはより複雑でかつ広範囲な指圧刺激を与え得ることがこの実施例の特長となっている。これによって今までにない感覚のマッサージ効果を与えることが出来るのである。
図5はこの考案の実施例3のカム6を表わしたものである。上述した実施例1及び実施例2に於けるカム31の形状は、図2及び図3で表わされている通りであるが、このカムの形状を変えることで、指圧突起に加えられる押す力のリズムやパターンを変化させることが可能である。図5のカム6は角丸の三角形状を呈し、中心部分を前記回転軸22に挿して固定するものである。
このカム6の三角形状は突出部が3回対称の位置に来るようにデザインされている。従って回転軸22が1回転する毎に図示しない指圧突起には、3回突出部が接触して力が加えられ押し出されることになる。
図6はこの考案の実施例4のカム60を表わしたものである。このカム60は角丸の十字形状を呈している。このカム60は突出部が4回対称の位置に在ることになり、指圧突起には回転軸22が1回転する毎に4回力が加えられることになる。上述した実施例3と同様で、指圧突起に加えられる力のリズムが上述した実施例1や実施例2のものとは異なる。
図7はこの考案の実施例5のカム61を表わしたものである。このものは上述した実施例3の三角形状のカムの変形例であって、突出部は3回対称の位置に置かれているものの、3つある突出部の回転軸22からの距離が異なるように設計されているものである。このことは回転軸22を中心とする、鎖線で表わした同心円が3つあることにより了解される。従って回転軸22が1回転する毎に指圧突起3には、等しい間隔で3回突出部が接触するが、指圧突起3を押し出す力には3種類の強弱が付くことになる点に特徴を有する。これによって身体各部には異なる強弱の刺激を等間隔で与えることが出来ると言う特長を生ずるのである。なお更に突出部を3回対称の位置からずらして設けることによって、指圧刺激に複雑度を加えることが可能である。
ところでこの実施例の指圧突起3にはコイル状のバネ32が取り付けられている。このバネ32は内部に指圧突起3を通すようにして、前記受圧板30とケース1の内壁との間に納められている。受圧板30がカム61の何れかの突出部に押されるとその力に応じた反発力が発生して指圧突起3を内方に引き戻そうとする。これによって受圧板30からカム61の突出部からの力が取り去られると、指圧突起3は積極的に内方に戻ろうとするのである。
次に図8はこの実施例のマッサージ器を表わしたものである。このものは上述した実施例1のマッサージ器の指圧突起3とカム31との間にポリプロピレン製になる柔軟な筒体5があって、この筒体5の表面に指圧突起3が受圧板30を以て接着固定されている点に特徴を有する。カム31はこの筒体5の裏面を擦るようにして回転する。
カム31の回転運動がカム31の突出部(図8ではカム31の左右側の部位)を介して指圧突起3に伝達され、指圧突起3は間欠的に押し出される。この際に指圧突起3とカム31との間に柔軟な筒体5が介在しており、この筒体5を介して指圧突起3が押し出されるが、カム31はこの筒体5の内側を滑るようにして回転するために動作が極めて円滑である。
この考案のマッサージ器は、頭髪の育毛用や美顔用として構成することが可能である。
1 ケース
10 隔壁
11 開孔部
12 ネジ孔
13 接続部
2 モータ
20 リード線
21 ギヤボックス
22 回転軸
3 指圧突起
3’ 指圧突起
30 受圧板
31 カム
32 バネ
4 カバー
5 筒体
6 カム
60 カム
61 カム

Claims (5)

  1. ケースの内部に納められたモータの回転軸にカムが取り付けられており、このカムの位置に対応するケース壁面に開孔部が設けられていると共に、この開孔部にカムの突出部が接触することによって押し出される指圧突起が填め込まれていることを特徴とする、指圧突起を備えたマッサージ器。
  2. ケースの内部に納められたモータの回転軸にカムが取り付けられており、このカムの位置に対応するケース壁面に開孔部が設けられていると共に、この開孔部に指圧突起が填め込まれており、この指圧突起と前記カムとの間に柔軟な筒体があって、前記カムの突出部が前記筒体の前記指圧突起がある位置に接触することによって前記指圧突起が前記開孔部から押し出されるように構成されていることを特徴とする、指圧突起を備えたマッサージ器。
  3. モータの回転軸に複数個のカムが取り付けられており、その各々に対応させて前記開孔部と前記指圧突起とが設けられている、請求項1または請求項2に記載の指圧突起を備えたマッサージ器。
  4. 前記複数個のカムが、その突出部の位置をずらすようにしてモータの回転軸に取り付けられている、請求項3に記載の指圧突起を備えたマッサージ器。
  5. 前記複数個のカムの内にその突出部の数の異なるものが取り付けられている、請求項3に記載の指圧突起を備えたマッサージ器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016501111A (ja) * 2012-12-19 2016-01-18 ニュートン メディカル, エルエルシーNewton Medical, Llc 皮膚の洗浄、刺激および治療実施のための楕円運動を伴う装置

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