JP3170131B2 - クリンカーホッパ - Google Patents
クリンカーホッパInfo
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- JP3170131B2 JP3170131B2 JP01041594A JP1041594A JP3170131B2 JP 3170131 B2 JP3170131 B2 JP 3170131B2 JP 01041594 A JP01041594 A JP 01041594A JP 1041594 A JP1041594 A JP 1041594A JP 3170131 B2 JP3170131 B2 JP 3170131B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラなどの火炉に適
用されるクリンカーホッパに関する。
用されるクリンカーホッパに関する。
【0002】
【従来の技術】図3はボイラの火炉に使用されている従
来のクリンカーホッパの説明図である。図において、ボ
イラの火炉の炉底部3の下部には石炭等の灰分を含んだ
固体燃料を燃焼させる際に発生して火炉底部3から落下
する灰を捕集するクリンカーホッパが設けられており、
このクリンカーホッパ本体1上部外周に沿ってシール槽
2を設けてシール水を溜めている。そして、炉底部3に
シールプレート6を吊下げラグ4、取付けボルト5など
を介して吊下げ、このシールプレート6の先端が常にシ
ール水に没するようにして炉内に空気が漏込むのを防止
している。また、シールプレート6の内側にドリップシ
ール9を吊下金物7、取付けボルト8などを介して吊下
げ、灰がシール水に入り込むのを防止している。
来のクリンカーホッパの説明図である。図において、ボ
イラの火炉の炉底部3の下部には石炭等の灰分を含んだ
固体燃料を燃焼させる際に発生して火炉底部3から落下
する灰を捕集するクリンカーホッパが設けられており、
このクリンカーホッパ本体1上部外周に沿ってシール槽
2を設けてシール水を溜めている。そして、炉底部3に
シールプレート6を吊下げラグ4、取付けボルト5など
を介して吊下げ、このシールプレート6の先端が常にシ
ール水に没するようにして炉内に空気が漏込むのを防止
している。また、シールプレート6の内側にドリップシ
ール9を吊下金物7、取付けボルト8などを介して吊下
げ、灰がシール水に入り込むのを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のク
リンカーホッパにおいては、火炉底部3の熱膨張により
ドリップシール9が3次元的に移動するため、クリンカ
ーホッパ本体1とドリップシール9との間隙を充分にと
る必要があり、この間隙から灰がシール槽2内に入って
沈澱、堆積する。この灰を定期的に排出するため、シー
ル槽2に注入ノズル05と排出穴07とを幾つか設置
し、この注入ノズル05に連結されているシール水の供
給管04の注入弁03と排出穴07に連結されている排
水管08の排出弁09とを1対としたものをシーケンシ
ャルに多数配置して常時シール水を給排水する必要があ
り、この灰の排出装置及び制御システムが非常に複雑に
なっている。また、このような構造の灰の排出装置を配
置してもシール槽2内に灰が入って堆積し、シール水の
水位の維持が阻害される。
リンカーホッパにおいては、火炉底部3の熱膨張により
ドリップシール9が3次元的に移動するため、クリンカ
ーホッパ本体1とドリップシール9との間隙を充分にと
る必要があり、この間隙から灰がシール槽2内に入って
沈澱、堆積する。この灰を定期的に排出するため、シー
ル槽2に注入ノズル05と排出穴07とを幾つか設置
し、この注入ノズル05に連結されているシール水の供
給管04の注入弁03と排出穴07に連結されている排
水管08の排出弁09とを1対としたものをシーケンシ
ャルに多数配置して常時シール水を給排水する必要があ
り、この灰の排出装置及び制御システムが非常に複雑に
なっている。また、このような構造の灰の排出装置を配
置してもシール槽2内に灰が入って堆積し、シール水の
水位の維持が阻害される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクリンカー
ホッパは上記課題の解決を目的にしており、クリンカー
ホッパ本体の上部外周にシール槽を設置して上記クリン
カーホッパ本体の上方に設けられている火炉の炉底部に
吊下されたシールプレート下端を上記シール槽内のシー
ル水に没水させて上記火炉内へ気体が侵入するのを防ぐ
ようにしたクリンカーホッパにおいて、可撓性を有し、
上記クリンカーホッパ本体の上記炉底部との相対移動に
追従して、上記クリンカーホッパ本体の内周面に常時当
接して上記クリンカーホッパ本体内の灰が上記シール槽
内へ侵入するのを防止する侵入防止板(以下単に防止板
又は灰の侵入防止板という)を上記シールプレートの内
側に設けたことを特徴とする。
ホッパは上記課題の解決を目的にしており、クリンカー
ホッパ本体の上部外周にシール槽を設置して上記クリン
カーホッパ本体の上方に設けられている火炉の炉底部に
吊下されたシールプレート下端を上記シール槽内のシー
ル水に没水させて上記火炉内へ気体が侵入するのを防ぐ
ようにしたクリンカーホッパにおいて、可撓性を有し、
上記クリンカーホッパ本体の上記炉底部との相対移動に
追従して、上記クリンカーホッパ本体の内周面に常時当
接して上記クリンカーホッパ本体内の灰が上記シール槽
内へ侵入するのを防止する侵入防止板(以下単に防止板
又は灰の侵入防止板という)を上記シールプレートの内
側に設けたことを特徴とする。
【0005】また、本発明に係るクリンカーホッパは、
クリンカーホッパ本体の上部外周にシール槽を設置して
上記クリンカーホッパ本体の上方に設けられている火炉
の炉底部に吊下されたシールプレート下端を上記シール
槽内のシール水に没水させて上記火炉内へ気体が侵入す
るのを防ぐとともに、上記シールプレート内側に可撓性
を有し、上記クリンカーホッパ本体の上記炉底部との相
対移動に追従して、上記クリンカーホッパ本体の内周面
に常時当接する防止板を設置して、上記クリンカーホッ
パ本体内の灰が上記シール槽内へ侵入するのを防ぐよう
にしたクリンカーホッパにおいて、上記防止板が弾力性
および耐食性を有する複数の薄板を重ね合わせた可撓性
の合板または石綿製シートをステンレス金網により挟ん
で形成され、可撓性を有し上記クリンカーホッパ本体の
内面に当接するように設けられている構成を特徴とす
る。
クリンカーホッパ本体の上部外周にシール槽を設置して
上記クリンカーホッパ本体の上方に設けられている火炉
の炉底部に吊下されたシールプレート下端を上記シール
槽内のシール水に没水させて上記火炉内へ気体が侵入す
るのを防ぐとともに、上記シールプレート内側に可撓性
を有し、上記クリンカーホッパ本体の上記炉底部との相
対移動に追従して、上記クリンカーホッパ本体の内周面
に常時当接する防止板を設置して、上記クリンカーホッ
パ本体内の灰が上記シール槽内へ侵入するのを防ぐよう
にしたクリンカーホッパにおいて、上記防止板が弾力性
および耐食性を有する複数の薄板を重ね合わせた可撓性
の合板または石綿製シートをステンレス金網により挟ん
で形成され、可撓性を有し上記クリンカーホッパ本体の
内面に当接するように設けられている構成を特徴とす
る。
【0006】また、本発明に係るクリンカーホッパは、
クリンカーホッパ本体の上部外周にシール槽を設置して
上記クリンカーホッパ本体の上方に設けられている火炉
の炉底部に吊下されたシールプレート下端を上記シール
槽内のシール水に没水させて上記火炉内へ気体が侵入す
るのを防ぐとともに、上記シールプレート内側に可撓性
を有し、上記クリンカーホッパ本体の上記炉底部との相
対移動に追従して、上記クリンカーホッパ本体の内周面
に常時当接する防止板を設置して、上記クリンカーホッ
パ本体内の灰が上記シール槽内へ侵入するのを防ぐよう
にしたクリンカーホッパ若しくは、これに加えて、上記
防止板が弾力性および耐食性を有する複数の薄板を重ね
合わせた可撓性の合板または石綿製シートをステンレス
金網により挟んで形成され、可撓性を有し上記クリンカ
ーホッパ本体の内面に常時当接するようにされたクリン
カーホッパにおいて、上記シール水を上記シール槽へ供
給し上記シール槽から上記クリンカーホッパ本体内へオ
ーバーフローさせる手段を備えた構成を特徴とする。
クリンカーホッパ本体の上部外周にシール槽を設置して
上記クリンカーホッパ本体の上方に設けられている火炉
の炉底部に吊下されたシールプレート下端を上記シール
槽内のシール水に没水させて上記火炉内へ気体が侵入す
るのを防ぐとともに、上記シールプレート内側に可撓性
を有し、上記クリンカーホッパ本体の上記炉底部との相
対移動に追従して、上記クリンカーホッパ本体の内周面
に常時当接する防止板を設置して、上記クリンカーホッ
パ本体内の灰が上記シール槽内へ侵入するのを防ぐよう
にしたクリンカーホッパ若しくは、これに加えて、上記
防止板が弾力性および耐食性を有する複数の薄板を重ね
合わせた可撓性の合板または石綿製シートをステンレス
金網により挟んで形成され、可撓性を有し上記クリンカ
ーホッパ本体の内面に常時当接するようにされたクリン
カーホッパにおいて、上記シール水を上記シール槽へ供
給し上記シール槽から上記クリンカーホッパ本体内へオ
ーバーフローさせる手段を備えた構成を特徴とする。
【0007】
【作用】即ち、本発明に係るクリンカーホッパにおいて
は、クリンカーホッパ本体の上部外周にシール槽を設置
してクリンカーホッパ本体の上方に設けられている火炉
の炉底部に吊下されたシールプレート下端をシール槽内
のシール水に没水させて火炉内へ気体が侵入するのを防
ぐとともにシールプレート内側に防止板を装着してシー
ル槽内へ灰が侵入するのを防ぐクリンカーホッパにおけ
る防止板が可撓性を有しクリンカーホッパ本体の内面に
当接して設けられており、運転中は火炉の炉底部が熱膨
張により下方及び水平方向に移動するのに対してクリン
カーホッパ本体は地上に固定されているが、灰の侵入を
防ぐ防止板が可撓性を有していることによりこの移動量
の差に追従して常にクリンカーホッパ本体内面に密着し
て灰が火炉からクリンカーホッパ本体内を経て外周のシ
ール槽へ侵入するのを防止する。これにより、シール槽
内に灰が沈澱、堆積しなくなる。
は、クリンカーホッパ本体の上部外周にシール槽を設置
してクリンカーホッパ本体の上方に設けられている火炉
の炉底部に吊下されたシールプレート下端をシール槽内
のシール水に没水させて火炉内へ気体が侵入するのを防
ぐとともにシールプレート内側に防止板を装着してシー
ル槽内へ灰が侵入するのを防ぐクリンカーホッパにおけ
る防止板が可撓性を有しクリンカーホッパ本体の内面に
当接して設けられており、運転中は火炉の炉底部が熱膨
張により下方及び水平方向に移動するのに対してクリン
カーホッパ本体は地上に固定されているが、灰の侵入を
防ぐ防止板が可撓性を有していることによりこの移動量
の差に追従して常にクリンカーホッパ本体内面に密着し
て灰が火炉からクリンカーホッパ本体内を経て外周のシ
ール槽へ侵入するのを防止する。これにより、シール槽
内に灰が沈澱、堆積しなくなる。
【0008】また、本発明に係るクリンカーホッパにお
いては、クリンカーホッパ本体の上部外周にシール槽を
設置してクリンカーホッパ本体の上方に設けられている
火炉の炉底部に吊下されたシールプレート下端をシール
槽内のシール水に没水させて火炉内へ気体が侵入するの
を防ぐとともにシールプレート内側に防止板を装着して
シール槽内へ灰が侵入するのを防ぐクリンカーホッパに
おける防止板が弾力性および耐食性を有する複数の薄板
による合板または石綿製シートをステンレス金網により
挟んだ合板により形成されて可撓性を有しクリンカーホ
ッパ本体の内面に当接して設けられており、運転中は火
炉の炉底部が熱膨張により下方及び水平方向に移動する
のに対してクリンカーホッパ本体は地上に固定されてい
るが、灰の侵入を防ぐ防止板が弾力性および耐食性とと
もに可撓性を有していることによりこの移動量の差に追
従して常にクリンカーホッパ本体内面に密着して灰が火
炉からクリンカーホッパ本体内を経て外周のシール槽へ
侵入するのを防止する。これにより、シール槽内に灰が
沈澱、堆積しなくなる。
いては、クリンカーホッパ本体の上部外周にシール槽を
設置してクリンカーホッパ本体の上方に設けられている
火炉の炉底部に吊下されたシールプレート下端をシール
槽内のシール水に没水させて火炉内へ気体が侵入するの
を防ぐとともにシールプレート内側に防止板を装着して
シール槽内へ灰が侵入するのを防ぐクリンカーホッパに
おける防止板が弾力性および耐食性を有する複数の薄板
による合板または石綿製シートをステンレス金網により
挟んだ合板により形成されて可撓性を有しクリンカーホ
ッパ本体の内面に当接して設けられており、運転中は火
炉の炉底部が熱膨張により下方及び水平方向に移動する
のに対してクリンカーホッパ本体は地上に固定されてい
るが、灰の侵入を防ぐ防止板が弾力性および耐食性とと
もに可撓性を有していることによりこの移動量の差に追
従して常にクリンカーホッパ本体内面に密着して灰が火
炉からクリンカーホッパ本体内を経て外周のシール槽へ
侵入するのを防止する。これにより、シール槽内に灰が
沈澱、堆積しなくなる。
【0009】また、本発明に係るクリンカーホッパにお
いては、クリンカーホッパ本体の上部外周にシール槽を
設置してクリンカーホッパ本体の上方に設けられている
火炉の炉底部に吊下されたシールプレート下端をシール
槽内のシール水に没水させて火炉内へ気体が侵入するの
を防ぐとともにシールプレート内側に防止板を装着して
シール槽内へ灰が侵入するのを防ぐクリンカーホッパに
おける防止板が弾力性および耐食性を有する複数の薄板
による合板または石綿製シートをステンレス金網により
挟んだ合板により形成されて可撓性を有しクリンカーホ
ッパ本体の内面に当接して設けられているとともにシー
ル水がシール槽へ供給されてシール槽からクリンカーホ
ッパ本体内へオーバーフローするようになっており、運
転中は火炉の炉底部が熱膨張により下方及び水平方向に
移動するのに対してクリンカーホッパ本体は地上に固定
されているが、灰の侵入を防ぐ防止板が弾力性および耐
食性とともに可撓性を有していることによりこの移動量
の差に追従して常にクリンカーホッパ本体内面に密着し
て灰が火炉からクリンカーホッパ本体内を経て外周のシ
ール槽へ侵入するのを防止する。これにより、シール槽
内に灰が沈澱、堆積しなくなる。また、シール水がシー
ル槽からクリンカーホッパ本体内へオーバーフローする
ことによりシール槽に非常に複雑な灰の排出装置を配置
してシール水を絶えず給排水する必要がなくシール水の
制御システムが極めて簡単になる。
いては、クリンカーホッパ本体の上部外周にシール槽を
設置してクリンカーホッパ本体の上方に設けられている
火炉の炉底部に吊下されたシールプレート下端をシール
槽内のシール水に没水させて火炉内へ気体が侵入するの
を防ぐとともにシールプレート内側に防止板を装着して
シール槽内へ灰が侵入するのを防ぐクリンカーホッパに
おける防止板が弾力性および耐食性を有する複数の薄板
による合板または石綿製シートをステンレス金網により
挟んだ合板により形成されて可撓性を有しクリンカーホ
ッパ本体の内面に当接して設けられているとともにシー
ル水がシール槽へ供給されてシール槽からクリンカーホ
ッパ本体内へオーバーフローするようになっており、運
転中は火炉の炉底部が熱膨張により下方及び水平方向に
移動するのに対してクリンカーホッパ本体は地上に固定
されているが、灰の侵入を防ぐ防止板が弾力性および耐
食性とともに可撓性を有していることによりこの移動量
の差に追従して常にクリンカーホッパ本体内面に密着し
て灰が火炉からクリンカーホッパ本体内を経て外周のシ
ール槽へ侵入するのを防止する。これにより、シール槽
内に灰が沈澱、堆積しなくなる。また、シール水がシー
ル槽からクリンカーホッパ本体内へオーバーフローする
ことによりシール槽に非常に複雑な灰の排出装置を配置
してシール水を絶えず給排水する必要がなくシール水の
制御システムが極めて簡単になる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の第一の実施例に係るクリンカ
ーホッパの説明図、図2は第二の実施例に係るクリンカ
ーホッパの説明図である。図において、これらの実施例
に係るクリンカーホッパはボイラなどの火炉に使用され
るもので、図に示すようにボイラの火炉の炉底部3の下
部には石炭等の灰分を含んだ固体燃料を燃焼させる際に
発生して炉底部3から落下する灰を捕集するクリンカー
ホッパが設けられており、このクリンカーホッパ本体1
の上部外周に沿ってシール槽2を設けてシール水を溜め
ている。そして、炉底部3にシールプ0ート6を吊下げ
ラグ4、取付けボルト5などを介して吊下げ、このシー
ルプレート6の先端が常にシール水に没するようにして
炉内に空気が漏込むのを防止している。また、シールプ
レート6の内側に灰の侵入防止板9を押え板7、取付け
ボルト8などを介して吊下げ、灰がシール水に入り込む
のを防止している。
ーホッパの説明図、図2は第二の実施例に係るクリンカ
ーホッパの説明図である。図において、これらの実施例
に係るクリンカーホッパはボイラなどの火炉に使用され
るもので、図に示すようにボイラの火炉の炉底部3の下
部には石炭等の灰分を含んだ固体燃料を燃焼させる際に
発生して炉底部3から落下する灰を捕集するクリンカー
ホッパが設けられており、このクリンカーホッパ本体1
の上部外周に沿ってシール槽2を設けてシール水を溜め
ている。そして、炉底部3にシールプ0ート6を吊下げ
ラグ4、取付けボルト5などを介して吊下げ、このシー
ルプレート6の先端が常にシール水に没するようにして
炉内に空気が漏込むのを防止している。また、シールプ
レート6の内側に灰の侵入防止板9を押え板7、取付け
ボルト8などを介して吊下げ、灰がシール水に入り込む
のを防止している。
【0011】第一の実施例に係るクリンカーホッパは、
図1に示すようにクリンカーホッパ本体1の外側を鋼板
で囲い、内側には耐火材が施工されており、高温に耐え
るとともに漏水しない構造になっている。クリンカーホ
ッパ本体1の上部外周に設けられているシール槽2には
給水管12からシール水が供給されて満たされており、
クリンカーホッパ本体1の上部からクリンカーホッパ本
体1内にオーバーフローするようになっている。そし
て、火炉、炉底部3に溶接された吊下げラグ4、取付け
ボルト5などを介して吊下げられているシールプレート
6の先端がこのシール水内に常に没している。シールプ
レート6の内周側には灰の侵入防止板9が押え板7、取
付けボルト8などを介して取付けられている。この灰の
侵入防止板9は弾力性があり薄くて耐食性を有する短ざ
く状の多数の板を重ね合わせて平面状に形成したもの
で、クリンカーホッパ本体1の内面に常に接触するよう
に取付けられている。シール槽2の給水管12には図2
に示すクリンカーホッパと同様にシール水の供給装置が
設置されており、シール水の供給ポンプからシール水を
シール槽2内に供給し、1個のレベルコントローラーに
よりクリンカーホッパ本体1内の水面を一定に保つよう
になっている。なお、シール槽2の点検、修理などの際
にクリンカーホッパ本体1内の水抜きを行うためにシー
ル槽2の下部に水栓11が設けられており、水抜き管1
0を介してクリンカーホッパ本体1内に排水するように
なっている。
図1に示すようにクリンカーホッパ本体1の外側を鋼板
で囲い、内側には耐火材が施工されており、高温に耐え
るとともに漏水しない構造になっている。クリンカーホ
ッパ本体1の上部外周に設けられているシール槽2には
給水管12からシール水が供給されて満たされており、
クリンカーホッパ本体1の上部からクリンカーホッパ本
体1内にオーバーフローするようになっている。そし
て、火炉、炉底部3に溶接された吊下げラグ4、取付け
ボルト5などを介して吊下げられているシールプレート
6の先端がこのシール水内に常に没している。シールプ
レート6の内周側には灰の侵入防止板9が押え板7、取
付けボルト8などを介して取付けられている。この灰の
侵入防止板9は弾力性があり薄くて耐食性を有する短ざ
く状の多数の板を重ね合わせて平面状に形成したもの
で、クリンカーホッパ本体1の内面に常に接触するよう
に取付けられている。シール槽2の給水管12には図2
に示すクリンカーホッパと同様にシール水の供給装置が
設置されており、シール水の供給ポンプからシール水を
シール槽2内に供給し、1個のレベルコントローラーに
よりクリンカーホッパ本体1内の水面を一定に保つよう
になっている。なお、シール槽2の点検、修理などの際
にクリンカーホッパ本体1内の水抜きを行うためにシー
ル槽2の下部に水栓11が設けられており、水抜き管1
0を介してクリンカーホッパ本体1内に排水するように
なっている。
【0012】ボイラの運転中は火炉の炉底部3が熱膨張
のために下方及び水平方向に移動する。これに対してク
リンカーホッパ本体1は地上に固定されており、炉底部
3と相対的に上方及び水平方向に移動する。灰の侵入防
止板9はこの移動量の差に追従して常にクリンカーホッ
パ本体1内面に密着しているように灰の侵入防止板9の
垂直部をクリンカーホッパ本体1上部のスペースhより
も十分に長く設定して上下方向の移動量をカバーし、ま
た灰の侵入防止板9とクリンカーホッパ本体1内面との
移動量は最大20mm程度であるが、灰の侵入防止板9の
変形により隙間を常に一定に殆ど零に保つ。
のために下方及び水平方向に移動する。これに対してク
リンカーホッパ本体1は地上に固定されており、炉底部
3と相対的に上方及び水平方向に移動する。灰の侵入防
止板9はこの移動量の差に追従して常にクリンカーホッ
パ本体1内面に密着しているように灰の侵入防止板9の
垂直部をクリンカーホッパ本体1上部のスペースhより
も十分に長く設定して上下方向の移動量をカバーし、ま
た灰の侵入防止板9とクリンカーホッパ本体1内面との
移動量は最大20mm程度であるが、灰の侵入防止板9の
変形により隙間を常に一定に殆ど零に保つ。
【0013】第二の実施例に係るクリンカーホッパは図
2に示すように第一の実施例に係るクリンカーホッパと
構造が略同一であるが、灰の侵入防止板9が石綿シート
9aをステンレス金網9bで挟み付けた構造をしてお
り、フレキシビリティを有して常にクリンカーホッパ本
体1内面に密着するようになっている。シール槽2の給
水管12にはシール水の供給装置が設置されており、シ
ール水の供給ポンプ17からシール水をシール槽2内に
供給し、1個のレベルコントローラー18によりクリン
カーホッパ本体1内の水面を一定に保つようになってい
る。なお、シール槽2の点検、修理などの際にクリンカ
ーホッパ本体1内の水抜きを行うためにシール槽2の下
部に水栓11が設けられており、水抜き管10を介して
クリンカーホッパ本体1内に排水するようになってい
る。これにより、第一の実施例に係るクリンカーホッパ
と同様の作用および効果を得ることができる。
2に示すように第一の実施例に係るクリンカーホッパと
構造が略同一であるが、灰の侵入防止板9が石綿シート
9aをステンレス金網9bで挟み付けた構造をしてお
り、フレキシビリティを有して常にクリンカーホッパ本
体1内面に密着するようになっている。シール槽2の給
水管12にはシール水の供給装置が設置されており、シ
ール水の供給ポンプ17からシール水をシール槽2内に
供給し、1個のレベルコントローラー18によりクリン
カーホッパ本体1内の水面を一定に保つようになってい
る。なお、シール槽2の点検、修理などの際にクリンカ
ーホッパ本体1内の水抜きを行うためにシール槽2の下
部に水栓11が設けられており、水抜き管10を介して
クリンカーホッパ本体1内に排水するようになってい
る。これにより、第一の実施例に係るクリンカーホッパ
と同様の作用および効果を得ることができる。
【0014】従来のクリンカーホッパにおいては、シー
ル槽に注入ノズルと排出穴とを幾つか設置し、この注入
ノズルに連結されているシール水の供給管の注入弁と排
出穴に連結されている排水管の排出弁とを1対としたも
のをシーケンシャルに多数対配置して常時シール水を給
排水する必要があり、この灰の排出装置及び制御システ
ムが非常に複雑になっている。また、このような構造の
灰の排出装置を設置してもシール槽内に灰が入って堆積
し、シール水の水位の維持が阻害されるが、上述の実施
例に係るクリンカーホッパにおいては火炉からシール槽
2内へ侵入する灰を防ぐため、炉底部3から吊下げる灰
の侵入防止板9を弾力性を有するものとし、具体的には
灰の侵入防止板9は短ざく状の多数の板の一端を重ね合
わせ、平面状に形成したものや、ステンレス金網を石綿
シート等に挟み付けて形成した構造のものなどをクリン
カーホッパ本体1の内面に密着するように取付け、また
シール槽2内のシール水はクリンカーホッパ、本体1の
上部をオーバーフローさせており、灰の侵入防止板9が
火炉の炉底部3の熱膨張に伴って移動してもクリンカー
ホッパ本体1の上部内面に常に密着していることにより
灰が火炉からクリンカーホッパ本体1内を経てシール槽
2内に侵入しなくなる。この結果、灰がシール槽2内に
沈澱して堆積しなくなるので、灰の排出装置を特に設備
する必要がなくシール水の制御システムがシンプルとな
る。また、シール水が灰の侵入防止板9とクリンカーホ
ッパ本体1との僅かな隙間から連続的にオーバーフロー
して流下することによりシール板9及びクリンカーホッ
パ本体1に沿って水カーテンが形成され、シール槽2内
への灰の侵入を防ぐとともに灰の侵入防止板9の冷却が
行われて灰の侵入防止板9の焼損、脱落が生じない。ま
た、運転中に火炉から灰がシール槽2内に侵入して堆積
することがないので、シール水の排水も点検時にシール
槽2の水栓を抜いて水抜き管10からクリンカーホッパ
本体1内に直接落とすことができ、特別の排水処理施設
などを設ける必要がない。
ル槽に注入ノズルと排出穴とを幾つか設置し、この注入
ノズルに連結されているシール水の供給管の注入弁と排
出穴に連結されている排水管の排出弁とを1対としたも
のをシーケンシャルに多数対配置して常時シール水を給
排水する必要があり、この灰の排出装置及び制御システ
ムが非常に複雑になっている。また、このような構造の
灰の排出装置を設置してもシール槽内に灰が入って堆積
し、シール水の水位の維持が阻害されるが、上述の実施
例に係るクリンカーホッパにおいては火炉からシール槽
2内へ侵入する灰を防ぐため、炉底部3から吊下げる灰
の侵入防止板9を弾力性を有するものとし、具体的には
灰の侵入防止板9は短ざく状の多数の板の一端を重ね合
わせ、平面状に形成したものや、ステンレス金網を石綿
シート等に挟み付けて形成した構造のものなどをクリン
カーホッパ本体1の内面に密着するように取付け、また
シール槽2内のシール水はクリンカーホッパ、本体1の
上部をオーバーフローさせており、灰の侵入防止板9が
火炉の炉底部3の熱膨張に伴って移動してもクリンカー
ホッパ本体1の上部内面に常に密着していることにより
灰が火炉からクリンカーホッパ本体1内を経てシール槽
2内に侵入しなくなる。この結果、灰がシール槽2内に
沈澱して堆積しなくなるので、灰の排出装置を特に設備
する必要がなくシール水の制御システムがシンプルとな
る。また、シール水が灰の侵入防止板9とクリンカーホ
ッパ本体1との僅かな隙間から連続的にオーバーフロー
して流下することによりシール板9及びクリンカーホッ
パ本体1に沿って水カーテンが形成され、シール槽2内
への灰の侵入を防ぐとともに灰の侵入防止板9の冷却が
行われて灰の侵入防止板9の焼損、脱落が生じない。ま
た、運転中に火炉から灰がシール槽2内に侵入して堆積
することがないので、シール水の排水も点検時にシール
槽2の水栓を抜いて水抜き管10からクリンカーホッパ
本体1内に直接落とすことができ、特別の排水処理施設
などを設ける必要がない。
【0015】
【発明の効果】本発明に係るクリンカーホッパはそれぞ
れ前記のように構成されており、シール槽内に灰が沈
澱、堆積しなくなるので、非常に複雑な灰の排出装置を
配置してシール水を絶えず給排水する必要がなくなって
シール水をシール槽へ満たしておくだけでよい。従っ
て、シール水の制御システムが極めて簡単になる。
れ前記のように構成されており、シール槽内に灰が沈
澱、堆積しなくなるので、非常に複雑な灰の排出装置を
配置してシール水を絶えず給排水する必要がなくなって
シール水をシール槽へ満たしておくだけでよい。従っ
て、シール水の制御システムが極めて簡単になる。
【図1】図1(a)は本発明の第一の実施例に係るクリ
ンカーホッパの断面図、同図(b)はその灰の侵入防止
板の断面図、同図(c)は斜視図である。
ンカーホッパの断面図、同図(b)はその灰の侵入防止
板の断面図、同図(c)は斜視図である。
【図2】図2(a)は本発明の第二の実施例に係るクリ
ンカーホッパの断面図、同図(b),(c)はその灰の
侵入防止板の断面図である。
ンカーホッパの断面図、同図(b),(c)はその灰の
侵入防止板の断面図である。
【図3】図3(a)は従来のクリンカーホッパの断面
図、同図(b)はその配管系統図である。
図、同図(b)はその配管系統図である。
1 クリンカーホッパ本体 2 シール槽 3 炉底部 4 吊下げラグ 5 取付けボルト 6 シールプレート 7 押え板 8 取付けボルト 9 灰の侵入防止板 9a 石綿シート 9b ステンレス金網 10 水抜き管 11 水栓 12 給水管 17 供給ポンプ 18 レベルコントローラー
Claims (3)
- 【請求項1】 クリンカーホッパ本体の上部外周にシー
ル槽を設置して上記クリンカーホッパ本体の上方に設け
られている火炉の炉底部に吊下されたシールプレート下
端を上記シール槽内のシール水に没水させて上記火炉内
へ気体が侵入するのを防ぐようにしたクリンカーホッパ
において、可撓性を有し、上記クリンカーホッパ本体の
上記炉底部との相対移動に追従して、上記クリンカーホ
ッパ本体の内周面に常時当接して上記クリンカーホッパ
本体内の灰が上記シール槽内へ侵入するのを防止する侵
入防止板を上記シールプレートの内側に設けたことを特
徴とするクリンカーホッパ。 - 【請求項2】 上記侵入防止板が、弾力性および耐食性
を有する複数の薄板を重ね合わせた可撓性の合板または
石綿製シートをステンレス金網により挟んで形成されて
いるものであることを特徴とする請求項1に記載のクリ
ンカーホッパ。 - 【請求項3】 上記シール水を上記シール槽へ供給し、
上記シール槽から上記クリンカーホッパ本体内へオーバ
ーフローさせる手段を備えたことを特徴とする請求項1
または請求項2に記載のクリンカーホッパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01041594A JP3170131B2 (ja) | 1994-02-01 | 1994-02-01 | クリンカーホッパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01041594A JP3170131B2 (ja) | 1994-02-01 | 1994-02-01 | クリンカーホッパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07217855A JPH07217855A (ja) | 1995-08-18 |
JP3170131B2 true JP3170131B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=11749523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01041594A Expired - Fee Related JP3170131B2 (ja) | 1994-02-01 | 1994-02-01 | クリンカーホッパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3170131B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5855784B1 (ja) * | 2015-07-30 | 2016-02-09 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 濡れ壁構造 |
JP7258635B2 (ja) * | 2019-04-15 | 2023-04-17 | 三菱重工業株式会社 | ボイラ及びボイラシステム並びにボイラの起動方法 |
-
1994
- 1994-02-01 JP JP01041594A patent/JP3170131B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07217855A (ja) | 1995-08-18 |
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Legal Events
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