JP3169767B2 - 蓄積画像データ再生制御方法およびこれを用いたマルチメディア情報蓄積交換システム - Google Patents

蓄積画像データ再生制御方法およびこれを用いたマルチメディア情報蓄積交換システム

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JP3169767B2
JP3169767B2 JP12211294A JP12211294A JP3169767B2 JP 3169767 B2 JP3169767 B2 JP 3169767B2 JP 12211294 A JP12211294 A JP 12211294A JP 12211294 A JP12211294 A JP 12211294A JP 3169767 B2 JP3169767 B2 JP 3169767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ITU−T勧告に準拠
したテレビ電話装置等からの動画像、音声、データから
なるマルチメディア多重化データをセンタに入力・蓄積
し、その後、出力・再生するセンタ・ツウ・エンドの通
信形態を用いたマルチメディア情報蓄積交換システムと
それに用いられる蓄積画像データ再生制御方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図11(a)はテレビ電話装置等の通信
端末からの動画像、音声、データからなるマルチメディ
ア多重化データをセンタに入力・蓄積し、その後、出力
・再生するセンタ・ツウ・エンドの通信形態を用いたマ
ルチメディア情報蓄積交換システムの構成を示したもの
である。通信端末117と、センタ110は通信網12
0を介して接続されている。センタ110は図11
(b)に示す多重化データ受信部115、図11(c)
に示す多重化データ送信部116と通信端末117から
入力されるマルチメディア情報を蓄積する記憶装置11
9と、蓄積されたマルチメディア情報を取り出す制御等
のシステム全体の制御を行うシステム制御部118から
構成される。
【0003】図11(b),(c)は図11(a)で示
したシステムにおける多重化データ受信部と多重化デー
タ送信部の従来の構成を示したものである。図11
(b)において、111は回線多重化データから蓄積多
重化データを抽出する蓄積データ抽出部、112はその
蓄積多重化データから蓄積パケットデータを生成する蓄
積パケット生成部、115はそれらで構成される多重化
データ受信部である。図11(c)において、113は
再生パケットデータを再生多重化データに分解する再生
パケット分解部、114はその再生多重化データから回
線多重化データを生成する回線多重化データ生成部、1
16はこれらで構成される多重化データ送信部である。
【0004】図12(a)はテレビ電話等で用いられて
いるデータの多重化形式を示す図であり、国際標準(I
TU−T勧告H.221)として採用されているもので
ある。図12(a)は2Bチャネル通信の場合の1フレ
ームの信号の配置例である。121は音声データに割り
当てられる第1Bチャネルの領域であり、オーディオデ
ータは発生順にA1,A2,…A560に配置される。
122は画像データに割り当てられる第1、第2Bチャ
ネルの領域であり、ビデオデータは発生順にV1,V
2,…V688に配置される。123はフレーム同期信
号(FAS)であり、Bチャネル毎の第8サブチャネル
の第1〜第8オクテットのビットが該当し、フレーム化
情報、マルチフレーム化情報として用いる。124はビ
ットレート割当信号(BAS)であり、Bチャネル毎の
第8サブチャネルの第9〜第16オクテットのビットが
該当し、ビット割当信号により、単一のチャネルまたは
複数の同期したチャネルを様々に構造化する端末能力を
示し、また受信側にそのような構造化した信号を分離
し、使用する指示をする符号を送信できる(詳細につい
ては、上記H.221勧告を参照)。図12(b)はB
チャネル毎に回線に送信されるフレーム内データの送信
順序を示したものであり、矢示125で示すように第1
オクテットの第1ビットから第8ビットまで送信される
と第2オクテットの第1ビットから第8ビットまで送信
されるという順序で第80オクテットまで送信される。
この送信データは、図11(b)に示す回線多重化デー
タに該当する。
【0005】図13は従来の蓄積時のパケットフォーマ
ットを示す図であり、131は伝送レートや多重化レー
ト、符号化方式等の蓄積データを管理するヘッダ情報、
132はパケットで構成されるサブマルチフレームの
数、133はサブマルチフレームデータであり、図12
(a)に示すフレームフォーマットで多重化された多重
化データの2フレーム分で構成されている(1フレーム
が10ms分のデータであるから、20ms分のデータ
をパケット化の単位としている)。
【0006】マルチメディア情報蓄積交換システムの動
作概要及び該システムで用いられている従来の蓄積、再
生動作を図11、図12、図13を用いて説明する。
【0007】まず、蓄積時には、通信端末117から通
信網120を経由して送出される回線多重化データは多
重化データ受信部115内の蓄積データ抽出部111で
受信される。蓄積データ抽出部111は蓄積する多重化
データの抽出を行い、蓄積パケット生成部112に蓄積
多重化データを出力する。蓄積パケット生成部112で
は、システム制御部118の指示に従い、通信時のデー
タの多重化レート、符号化方式などの蓄積データを管理
するヘッダ情報を付加して、図13に示すフォーマット
に従って蓄積パケットを生成し、記憶装置119に出力
する。
【0008】次に、再生時には、記憶装置119から出
力される再生パケットデータは再生パケット分解部11
3で受信される。再生パケット分解部113はパケット
のヘッダ情報の内容をシステム制御部118に通知す
る。システム制御部118は回線多重化データ生成部1
14に対し、図12のBAS124を使用して、蓄積時
の通信端末の動作モードと再生時の通信端末の動作モー
ドの整合を行わせる。それが完了すると、再生パケット
分解部113でパケットの分解を行い、再生する多重化
データを回線多重化データ生成部114に出力する。回
線多重化データ生成部114では、図12に示すFAS
123、BAS124の書き換えを行って回線多重化デ
ータを生成し、通信網120に送出し、通信端末117
で再生させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の蓄積画
像データ再生制御方法では、図12(a)に示すデータ
の多重化形式で蓄積を行っているため、蓄積した画像を
通信端末117で再生する場合、通常FEC(Forw
ard Error Correction)フレーム
同期が確立してから画像を表示するようになっている。
再生途中で中断(任意の時点で再生データを止める)指
示を行うと、中断を指示した時点でビデオオフを図12
(a)のBAS124を用いて通信端末117に送信す
るので、FEC(Forward Error Cor
rection)フレーム同期が外れる。再生の中断再
開の指示があると、FECフレーム同期の再引き込みを
行い、同期が確立してから画像を表示するようになって
いる。このため、再生中断状態から再開状態に移行した
場合、画像データが欠落したり、再開時の画像が乱れた
りするといった問題が発生する。
【0010】また、記憶装置119から多重化データ送
信部116に再生パケットデータを出力する際に記憶装
置119の一時的な転送処理能力の低下が発生した場合
には、多重化データ送信部116と通信端末117との
間で転送すべき画像データが途切れる場合も発生する。
この場合にも、前述のFECフレーム同期が外れ、FE
Cフレームの再同期が確立するまでに送信される再生パ
ケットデータが欠落したり、あるいはFECフレーム同
期確立後に表示される画像が乱れたりするという問題が
発生する。
【0011】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、センタがマルチメディア情報を蓄積し通信端末
でその再生を行う場合において、再生中断、中断再開時
もしくはセンタにおけるデータ転送処理能力の一時的な
低下による画像データの欠落時にも、画像の乱れや表示
再生の応答遅延の劣化を防止できる蓄積画像データ再生
制御方法およびマルチメディア情報蓄積交換システムを
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、入力された画像、音声等のマ
ルチメディアデータを多重化して送受信する通信端末
と、前記通信端末と通信網を介して接続され前記マルチ
メディアデータを蓄積する記憶手段を有するセンタとか
らなるマルチメディア情報蓄積交換システムにおいて、
前記通信端末から通信網を介して受信した前記マルチメ
ディアデータのうちの画像データについては、前記セン
タへの蓄積時に、ビデオフレームを抽出して予めビデオ
フレーム単位に区分けして前記記憶手段に蓄積してお
き、通常時は、蓄積した前記画像データを読み出し、ビ
デオフレーム単位を検出し、マルチメディアデータとし
て多重化して前記通信端末に送出し、前記通信端末への
送出中に前記通信端末からの再生停止要求あるいは前記
記憶手段からの転送途切れを含む要因による中断が発生
した時は、中断発生時点以降の前記画像データのビデオ
フレーム単位の送出を中断し、そのかわりに、フィルビ
ットを強制的に挿入したビデオフレーム単位を生成し、
マルチメディアデータとして多重化して前記通信端末に
送出し、前記通信端末からの再開指示要求あるいは前記
記憶手段からの転送途切れの回復を含む要因による中断
解除時は、中断していた前記画像データのビデオフレー
ム単位からマルチメディアデータとして多重化して前記
通信端末への送出を再開することを特徴とする蓄積画像
データ再生制御方法を手段とする。
【0013】また、請求項2の発明では、入力された画
像、音声等のマルチメディアデータを多重化して送受信
する通信端末と、前記通信端末と通信網を介して接続さ
れ前記マルチメディアデータを蓄積する記憶手段を有す
るセンタとからなるマルチメディア情報蓄積交換システ
ムにおいて、前記センタへの蓄積時には、前記マルチメ
ディアデータを前記記憶手段に蓄積しておき、通常時
は、蓄積した前記マルチメディアデータを読み出し、前
記マルチメディアデータのうちの画像データについて
は、ビデオフレームを抽出してビデオフレーム単位に区
分けをし、マルチメディアデータとして多重化して前記
通信端末に送出し、前記通信端末への送出中に前記通信
端末から再生停止要求あるいは前記記憶手段からの転送
途切れを含む要因よる中断が発生した時は、中断発生時
点以降の前記画像データのビデオフレーム単位の送出を
中断し、そのかわりに、フィルビットを強制的に挿入し
たビデオフレーム単位を生成し、マルチメディアデータ
として多重化して前記通信端末に送出し、前記通信端末
からの再開指示要求あるいは前記記憶手段からの転送途
切れの回復を含む要因による中断解除時は、中断してい
た前記画像データのビデオフレーム単位からマルチメデ
ィアデータとして多重化して前記通信端末への送出を再
開することを特徴とする蓄積画像データ再生制御方法を
手段とする。
【0014】また、請求項3の発明では、上記の蓄積画
像データ再生制御方法において、前記記憶手段に蓄積さ
れた前記マルチメディアデータのうちの音声データにつ
いては、前記通信端末への送出中に前記通信端末からの
再生停止要求あるいは前記記憶手段からの転送途切れを
含む要因による中断が発生した時は、中断発生時点以降
の前記音声データの送出を中断し、そのかわりに、無音
データを強制的に挿入した音声データを生成し、マルチ
メディアデータとして多重化して前記通信端末に送出
し、前記通信端末からの再開指示要求あるいは前記記憶
手段からの転送途切れの回復を含む要因による中断解除
時は、中断していた前記画像データのビデオフレーム単
位からマルチメディアデータとして多重化して前記通信
端末への送出を再開することを特徴とする蓄積画像デー
タ再生制御方法を手段とする。
【0015】また、請求項4の発明では、入力された画
像、音声等のマルチメディアデータを多重化して送受信
する通信端末と、前記通信端末と通信網を介して接続さ
れ前記マルチメディアデータを蓄積する記憶手段を有す
るセンタとからなるマルチメディア情報蓄積交換システ
ムにおいて、前記センタが、前記通信端末から通信網を
介して受信した多重化された前記マルチメディアデータ
から各種メディアデータを分離する回線データ分離手
段、前記回線データ分離手段から出力される画像データ
の誤り訂正を行う誤り訂正手段、前記誤り訂正手段から
出力される画像データからのビデオフレームの抽出を行
うビデオフレーム抽出手段、前記ビデオフレーム抽出手
段から出力される画像データと前記回線データ分離手段
から出力される音声データを含むデータから蓄積パケッ
トを生成する第1の蓄積パケット生成手段を有して構成
される多重化データ受信手段と、前記第1の蓄積パケッ
ト生成手段からの出力データを蓄積し画像データに対し
てはビデオフレーム単位で蓄積する前記記憶手段と、前
記記憶手段から出力された前記蓄積パケットから各種メ
ディアデータに分離する再生パケット分離手段、前記再
生パケット分離手段から出力される画像データに対して
ビデオフレーム単位を検出するビデオフレーム検出手
段、前記ビデオフレーム検出手段から出力される画像デ
ータに対してフィルビットの挿入を行うフィルビット挿
入手段、前記通信端末からの再生停止・再開指示あるい
は前記記憶手段から出力される蓄積パケットの転送途切
れあるいはその回復を含む中断・中断再開要因を監視し
前記フィルビット挿入手段の制御と前記ビデオフレーム
検出手段の制御を行うデータ監視手段、前記フィルビッ
ト挿入手段からの画像データから誤り訂正フレームを生
成する誤り訂正フレーム生成手段、前記誤り訂正フレー
ム生成手段から出力される画像データと前記再生パケッ
ト分解手段から出力される音声データとを含むデータの
多重化を行う回線データ多重化手段を有して構成される
多重化データ送信手段と、を具備することを特徴とする
マルチメディア情報蓄積交換システムを手段とする。
【0016】また、請求項5の発明では、入力された画
像、音声等のマルチメディアデータを多重化して送受信
する通信端末と、前記通信端末と通信網を介して接続さ
れ前記マルチメディアデータを蓄積する記憶手段を有す
るセンタとからなるマルチメディア情報蓄積交換システ
ムにおいて、前記センタが、前記通信端末から通信網を
介して受信した多重化された前記マルチメディアデータ
から蓄積データを抽出するマルチメディア多重化データ
抽出手段、前記マルチメディア多重化データ抽出手段か
ら出力されるマルチメディアデータを蓄積パケットに生
成する第2の蓄積パケット生成手段を有して構成される
多重化データ受信手段と、前記第2の蓄積パケット生成
手段からの出力データをそのままの形式で蓄積する前記
記憶手段と、前記記憶手段から出力された前記蓄積パケ
ットから各種メディアデータに分離を行うマルチメディ
ア多重化データ分離手段、前記マルチメディア多重化デ
ータ分離手段から出力される画像データに対して誤り訂
正を行う訂正手段、前記誤り訂正を行う誤り訂正手段か
ら出力される画像データからビデオフレームの抽出を行
うビデオフレーム抽出手段、前記ビデオフレーム抽出手
段から出力される画像データに対してフィルビットの挿
入を行うフィルビット挿入手段、前記通信端末からの再
生停止・再開指示あるいは前記記憶手段から出力される
蓄積パケットの転送途切れあるいはその回復を含む中断
・中断再開要因を監視し前記フィルビット挿入手段の制
御と前記ビデオフレーム抽出手段の制御を行うデータ監
視手段、前記フィルビット挿入手段からの画像データか
ら誤り訂正フレームを生成する誤り訂正フレーム生成手
段、前記誤り訂正フレーム生成手段から出力される画像
データと前記マルチメディア多重化データ分離手段から
出力される音声データを含むデータの多重化を行う回線
データ多重化手段を有して構成される多重化データ送信
手段と、を具備することを特徴とするマルチメディア情
報蓄積交換システムを手段とする。
【0017】さらに、請求項6の発明では、上記のマル
チメディア情報蓄積交換システムにおいて、前記多重化
データ送信手段が、前記再生パケット分解手段あるいは
前記マルチメディア多重化データ分解手段から出力され
る音声データに対して前記通信端末からの再生停止・再
開指示あるいは前記記憶手段から出力される蓄積パケッ
トの転送途切れあるいはその回復を含む中断・中断再開
要因の監視を行う前記データ監視手段の指示で無音デー
タの挿入を行う無音データ挿入手段と、前記無音データ
挿入手段からの音声データと前記誤り訂正フレーム生成
手段から出力される画像データを含むデータの多重化を
行う回線データ多重化手段とを有してなることを特徴と
するマルチメディア情報蓄積交換システムを手段とす
る。
【0018】
【作用】本発明の蓄積画像データ再生制御方法およびマ
ルチメディア情報蓄積交換システムでは、マルチメディ
ア多重化データの画像データの蓄積形態がビデオフレー
ム単位であるか否かによらず、多重化データ送信手段で
ビデオフレーム単位の検出もしくはビデオフレームの抽
出を行って、ビデオフレーム単位に区切って転送制御を
行い、かつ、転送すべきデータが無い時にはフィルビッ
ト挿入を行って通信端末に送信することにより、再生時
の再生中断(いわゆるポーズ)、中断再開といった操作
を行った場合にも、通信端末での同期外れを無くして、
画像の乱れや、表示再生の応答遅延の劣化を防止する。
また、記憶手段と多重化データ送信手段との間のデータ
転送能力が一時的に低下した場合に発生する通信端末に
転送すべき画像データの欠落にも、データ監視手段によ
る監視制御でフィルビット挿入を行うことにより、同様
にして、通信端末で画像が静止したような表示を行わ
せ、画像の乱れや、表示再生の応答遅延の劣化を防止す
る。更には、上記事由のため、画像データの送出を行わ
ない時には、音声データには無音データを挿入すること
により、画像データの送信再開時の音声と画像の同期を
保持させる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により詳細に説
明する。
【0020】図1は本発明によるマルチメディア情報蓄
積交換システムの構成図であり、1は通信端末、2はセ
ンタ、3は通信端末1をセンタ2に接続しているISD
N等の通信網、4はカメラ、5はモニタ、6はハンドセ
ットである。また、通信端末1を構成するものとして、
7はシステム制御部、8は画像符号化/復号化部、9は
音声符号化/復号化部、10は端末の多重化データ送受
信部である。さらに、センタ2を構成するものとして、
11はセンタのシステム制御部、12は多重化データ受
信部、13は多重化データ送信部、14は記憶装置であ
る。
【0021】図1において、マルチメディア情報蓄積交
換システムの基本動作を説明する。
【0022】通信端末1側のカメラ4からの画像データ
は画像符号化/復号化部8でフレーム間予測符号化され
る。符号化された画像データは、ハンドセット6から入
力され音声符号化/復号化部9で符号化された音声デー
タとシステム制御部7からの制御情報と共に多重化デー
タ送受信部10で多重化され、通信網3を通じてセンタ
2に伝送される。センタ2では、通信端末1から送信さ
れてきたマルチメディア多重化データを多重化データ受
信部12で受信し、蓄積パケットデータを生成して、記
憶装置14に転送する。記憶装置14では、適当なファ
イルとして蓄積を行う。
【0023】蓄積されたデータは通信端末1を介したユ
ーザまたはセンタ2からの指示により記憶装置14から
読み出され、センタ2内の多重化データ送信部13に送
られる。多重化データ送信部13では、システム制御部
11の指示により、蓄積時にそのまま蓄積された制御情
報を新たな制御情報に書き換え、多重化して、通信網3
を通じて通信端末1に伝送する。通信端末1では、セン
タ2から送られてきた多重化データを多重化データ送受
信部10で受信し、制御情報と音声データと画像データ
に分離し、制御情報はシステム制御部7へ、音声データ
は音声符号化/復号化部9へ、画像データは画像符号化
/復号化部8へ送られる。画像符号化/復号化部8で
は、システム制御部7からの指示に従って、画像の復号
再生が行われ、再生画像がモニタ5に表示される。音声
データは音声復号再生され、ハンドセット6から出力さ
れる。
【0024】このようにして、通信端末1からの画像、
音声等からなる情報をセンタ2に登録したり、蓄積され
た情報を検索して読み出すことも出来る。尚、通信端末
1側の多重化データ送受信部10とセンタ2側の多重化
データ受信部12、多重化データ送信部13の間の回線
による通信は常に行われており、多重化データ受信部1
2、多重化データ送信部13と記憶装置14との間のデ
ータ転送は蓄積時あるいは蓄積データの読み出し時のみ
行われる。また、制御情報は回線接続状態であれば、画
像データなどの有無によらずに送信可能である。
【0025】図2は図1のセンタ2内の多重化データ受
信部12の構成図であり、これを構成するものとして、
21は回線データ分離部、22はFECの誤り訂正部、
23はビデオフレーム抽出部、24は第1の蓄積パケッ
ト生成部である。
【0026】図3は図1のセンタ2内の多重化データ送
信部13の構成図であり、これを構成するものとして、
31は再生パケット分解部、32はビデオフレーム検出
部、33はフィルビット挿入部、34はデータ監視部、
35はFECフレーム生成部、36は回線データ多重化
部である。
【0027】図4は図2の多重化データ受信部12の画
像データを表した図であり、図4中(a)は図2の回線
データ分離部21からFECの誤り訂正部22への信号
aに相当し、FEC同期信号と誤り訂正を行うためのパ
リティ、符号化データ量の調整を行うためのフィルビッ
ト、及び画像情報ビットで構成されている画像データで
ある。図4中(b)は図2中のFECの誤り訂正部22
からビデオフレーム抽出部23への信号bに相当し、F
ECの誤り訂正が施され、フィルビット等の不要情報が
取り除かれたものである。図4中(c)は図2中のビデ
オフレーム抽出部23から第1の蓄積パケット生成部2
4への信号cに相当し、フレーム開始符号(PSC)毎
に抽出されたビデオフレームである。
【0028】図5は蓄積を行うときのパケット構成図で
ある。51は蓄積時の多重化レート、符号化方式及び符
号化能力等の情報が明記されたヘッダ情報、52は画像
データ長、53は音声データ長、54は画像のビデオフ
レーム数(N)、55は画像のビデオフレームデータ長
とビデオフレームデータの組、56は音声データであ
る。ビデオフレームデータ長とビデオフレームデータの
組は、フレーム単位でフレーム1からフレームNまであ
る。
【0029】図6は図3の多重化データ送信部13の画
像データを表した図であり、図6中(a)は図3中のビ
デオフレーム検出部32からフィルビット挿入部33へ
の信号dに相当し、フレーム開始符号(PSC)毎に抽
出されたビデオフレームである。図6中(b)は図3中
のフィルビット挿入部33からFECフレーム生成部3
5への信号eに相当し、フィルビットが挿入されたもの
である。図6中(c)は図3中のFECフレーム生成部
35から回線データ多重化部36への信号fに相当し、
FECの同期信号と伝送誤り訂正のためのパリティビッ
トが付加されたFECフレームである。
【0030】次に、以上の各図を参照して、本発明の第
1の実施例の動作について詳しく説明する。
【0031】蓄積時には、図2中の回線データ分離部2
1で通信網3から受信したマルチメディア多重化データ
を画像、音声等に分離を行い、画像データはFECの誤
り訂正部22、音声データは第1の蓄積パケット生成部
24に出力する。FECの誤り訂正部22では、図4中
(a)に示す状態の画像データ信号aを受信し、FEC
の誤り訂正を行い、図4中(b)に示す信号bをビデオ
フレーム抽出部23に出力する。ビデオフレーム抽出部
23では、受信したデータから前記PSC信号を探索し
て図4中(c)に示す信号cを第1の蓄積パケット生成
部24に出力する。第1の蓄積パケット生成部24で
は、受信した画像、音声データを図5のパケットフォー
マットに従って蓄積パケットを生成し、ヘッダ情報51
には、多重化レート、符号化方式及び符号化能力等の情
報を明記し、記憶装置14に出力する。
【0032】再生時には、再生パケット分解部31で記
憶装置14から出力されたパケットデータを受信する。
再生パケットデータを受信した再生パケット分解部31
はヘッダ情報51を抽出してシステム制御部11に通知
する。システム制御部11は回線データ多重化部36に
対して図12で説明したBAS124を使用して蓄積時
の通信端末の動作モードと再生時の通信端末の動作モー
ドとの整合をとるように指示する。回線データ多重化部
36で動作モードの整合が完了したら、再生パケット分
解部31では、パケットの分解を行い、画像データをビ
デオフレーム検出部31に出力し、音声データ等を回線
データ多重化部36に出力する。ビデオフレーム検出部
32では、図5に示すビデオフレーム数54、ビデオフ
レームデータ長とビデオフレームデータ55からビデオ
フレームデータの単位を検出し、図6中(a)に示すビ
デオフレームデータ信号dをフィルビット挿入部33
に、ビデオフレームデータ長情報をデータ監視部34に
出力する。フィルビット挿入部33では、データ監視部
34の制御に従い、蓄積画像を再生するのに先だって通
信端末においてFECの同期が確立するようにフィルビ
ットを挿入し、図6(b)中に示す信号eをFECフレ
ーム生成部35に出力する。FECフレーム生成部35
では、FECフレームを生成して、図6中(c)に示す
信号fを回線フレーム多重化部36に出力する。回線デ
ータ多重化部36では、画像、音声等のデータを図12
に示した多重化フォーマットに従って多重化して通信網
3に送出する。
【0033】蓄積画像、音声データを通信端末1で再生
中に、通信端末1から再生中断指示を行うためには、通
信端末1で再生制御のための情報を図12のBAS12
4に設定して、センタ2へ送信する方法がある。センタ
2側では、多重化データ受信部12を経由して、システ
ム制御部11で受信する。システム制御部11では、B
AS124で受信した再生中断指示情報をデータ監視部
34に出力する。データ監視部34では、ビデオフレー
ム検出部32に対して、再生中のビデオフレームデータ
のフィルビット挿入部33への出力をビデオフレーム単
位で停止させる。また、フィルビット挿入部33に対し
てはFECの同期を維持させるために、再生中断が解除
されるまで強制的にフィルビットの挿入を行うように制
御を行う。これにより、通信端末1側ではビデオフレー
ム単位でのデータ受信を行い、最終データを受信した状
態で画像表示が静止する。
【0034】再生中断が解除された場合は、データ監視
部34からビデオフレーム検出部33に対して、ビデオ
フレームの転送を再開するように制御を行い、フィルビ
ット挿入部33に対しては、フィルビットの制御を通常
モードに戻し、再開後の画像データを通信端末1に対し
て送出させる。これにより、通信端末1では、再生再開
後の画像データから表示を再開し、再開時の画像の乱れ
が防止出来る。また、再開中断中にもFEC同期が外れ
ることはないので、表示再開時の応答遅延の劣化がな
い。
【0035】更に、記憶装置14からの再生パケットデ
ータの途切れが発生した(実時間性が損なわれた)場合
には、再生パケット分解部31からデータ監視部34に
通知が行われ、再生中断時と同様のフィルビット挿入制
御が行われる。データの途切れが回復した場合も、再生
パケット分解部32からデータ監視部34に通知が行わ
れ、フィルビットの強制挿入を通常モードに戻すように
制御を行う。これにより、センタの処理能力が一時的に
低下した場合にも、画像の表示を乱れさせること無く、
画像表示が再開できる。また、データが途切れている間
のFEC同期外れがないので、表示再開時の応答遅延の
劣化がない。
【0036】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第2の実施例は、第1の実施例において、記憶装
置14についてマルチメディアデータを蓄積する前に、
多重化データ受信部12で実施したビデオフレームの抽
出処理を、記憶装置14からの再生時、多重化データ送
信部13で一括して行うものである。以下、具体的な構
成および動作について説明する。
【0037】図7は図1の多重化データ受信部12の他
の構成図であり、本実施例で使用するものである。図
中、71はマルチメディア多重化データ抽出部、72は
第2の蓄積パケット生成部である。
【0038】図8は多重化データ送信部13の他の構成
図であり、本実施例で使用するものである。図中、81
はマルチメディア多重化データ分離部、82はFEC誤
り訂正部、83はビデオフレーム抽出部、84はフィル
ビット挿入部、85はデータ監視部、86はFECフレ
ーム生成部、87は回線データ多重化部である。
【0039】図9は図8の多重データ送信部13の画像
データを表した図であり、図9中(a)は図8のマルチ
メディア多重化データ分離部81からFEC誤り訂正部
82への信号gに相当し、FEC同期信号と誤り訂正を
行うためのパリティ、符号化データ量の調整を行うため
のフィルビット、及び画像情報ビットで構成されている
画像データである。図9中(b)は図8のFEC誤り訂
正部82からビデオフレーム抽出部83への信号hに相
当し、FECの誤り訂正が行われ、フィルビット等の不
要情報が取り除かれたものである。図9中(c)は図8
中のビデオフレーム抽出部83からフィルビット挿入部
84への信号iに相当し、フレーム開始符号(PSC)
毎に抽出されたビデオフレームである。図9中(d)は
図8中のフィルビット挿入部84からFECフレーム生
成部86への信号jに相当し、フィルビットが挿入され
たものである。図9中(e)は図8中のFECフレーム
生成部86から回線データ多重化部87への信号kに相
当し、FECの同期信号と伝送誤り訂正のためのパリテ
ィビットが付加されたFECフレームである。
【0040】図7において、蓄積時には、通信端末1か
ら通信網3を経由して抽出される図12の形式のマルチ
メディア多重化データはマルチメディア多重化データ抽
出部71で受信され、マルチメディア多重化データ抽出
部71は蓄積する多重化データの抽出を行い、第2の蓄
積パケット生成部72に出力する。第2の蓄積パケット
生成部72では、受信した画像、音声データを図13の
パケットフォーマットに従って蓄積パケットを生成し、
ヘッダ情報131には、多重化レート、符号化方式及び
符号化能力等の情報を明記し、記憶装置14に出力す
る。
【0041】再生時には、記憶装置14から出力された
再生パケットデータはマルチメディア多重化データ分離
部81で受信される。マルチメディア多重化データ分離
部81では、パケットのヘッダ情報の内容をシステム制
御部11に通知する。システム制御部11は回線データ
多重化部87に対して図12に示すBAS124を使用
して蓄積時の通信端末の動作モードと再生時の通信端末
の動作モードとの整合をとるように指示する。回線デー
タ多重化部87で動作モードの整合が完了したら、マル
チメディア多重化データ分解部81では、多重化データ
の分離を行い、図9(a)に示す状態の画像データ信号
gをFECの誤り訂正部82、音声データ等の回線デー
タ多重化部87に出力する。FECの誤り訂正部82で
は、その画像データ信号gを受信し、FECの誤り訂正
を行い、図9中(b)に示す信号hをビデオフレーム抽
出部83に出力する。該ビデオフレーム抽出部83で
は、受信したデータから前記PSC信号を探索して図9
中(c)に示す信号iをビデオフレーム単位でフィルビ
ット挿入部84とデータ監視部85に出力する。フィル
ビット挿入部84では、データ監視部85の制御に従
い、蓄積画像を再生するのに先だって通信端末1におい
てFECの同期が確立するようにフィルビットを挿入
し、図9中(c)に示す信号jをFECフレーム生成部
86に出力する。FECフレーム生成部86では、FE
Cフレームを生成して、図9中(d)に示す信号kを回
線フレーム多重化部87に出力する。回線データ多重化
部87では、画像、音声等のデータを図12に示した多
重化フォーマットに従って多重化して通信網3に送出す
る。
【0042】蓄積画像、音声データを通信端末1で再生
中に、通信端末1から再生中断指示があった場合には、
第1の実施例で説明したように、センタ2側では、多重
化データ受信部12を経由して、システム制御部11で
受信する。システム制御部11では、BAS124で受
信した再生中断指示情報をデータ監視部85に出力す
る。データ監視部85では、ビデオフレーム抽出部83
に対して、再生中のビデオフレームデータのフィルビッ
ト挿入部84への出力をビデオフレーム単位で停止させ
る。また、フィルビット挿入部84に対してはFECの
同期を維持させるために、再生中断が解除されるまで強
制的にフィルビットの挿入を行うように制御を行う。こ
れにより、通信端末1側ではビデオフレーム単位でのデ
ータ受信を行い、最終データを受信した状態で画像表示
が静止する。
【0043】再生中断が解除された場合は、データ監視
部85からビデオフレーム抽出部83に対して、ビデオ
フレームの転送を再開するように制御を行い、フィルビ
ット挿入部84に対しては、フィルビットの制御を通常
モードに戻し、再開後の画像データを通信端末1に対し
て送出させる。これにより、通信端末1では、再生再開
後の画像データから表示を再開し、再開時の画像の乱れ
が防止出来る。また、再開中断中にもFEC同期が外れ
ることはないので、表示再開時の応答遅延の劣化がな
い。
【0044】更に、記憶装置14からの再生パケットデ
ータの途切れが発生した(実時間性が損なわれた)場合
には、再生パケット分解部81からデータ監視部85に
通知が行われ、再生中断時と同様のフィルビット挿入制
御が行われる。データの途切れが回復した場合も、マル
チメディア多重化データ分離部81からデータ監視部8
5に通知が行われ、フィルビットの強制挿入を通常モー
ドに戻すように制御を行う。これにより、センタ2の処
理能力が一時的に低下した場合にも、画像の表示を乱れ
させること無く、画像表示が再開できる。また、データ
が途切れている間のFEC同期外れがないので、表示再
開時の応答遅延の劣化がない。
【0045】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。
【0046】図10は図1の多重化データ送信部13の
他の構成図であり、本実施例で用いるものである。図
中、101はマルチメディア多重化データ分離部、10
2はFEC誤り訂正部、103はビデオフレーム抽出
部、104はフィルビット挿入部、105はデータ監視
部、106はFECフレーム生成部、107は回線デー
タ多重化部、108は無音データ挿入部である。
【0047】図10の構成は、第2の実施例と比較する
に、マルチメディア多重化データ分離部101から回線
データ多重化部107へ出力される音声データに対し
て、無音データ挿入部108を介設した点で相違する。
その他の同一名称のものおよび信号i〜kは第2の実施
例と同様であり、蓄積時および再生時の基本的な動作は
第2の実施例で述べたと同様である。
【0048】蓄積画像、音声データを通信端末1で再生
中に、通信端末1から再生中断指示があった場合には、
第2の実施例で説明したように、センタ2側では、多重
化データ受信部12経由して、システム制御部11で受
信する。システム制御部11では、BAS124で受信
した再生中断指示情報をデータ監視部105に出力す
る。該データ監視部105では、ビデオフレーム抽出部
103に対して、再生中のビデオフレームデータのフィ
ルビット挿入部104への出力をビデオフレーム単位で
停止させる。また、フィルビット挿入部104に対して
はFECの同期を維持させるために、再生中断が解除さ
れるまで強制的にフィルビットの挿入を行うように制御
を行う。また、音声データに対しては、データ監視部1
05から無音データ挿入部108に対し、マルチメディ
ア多重化データ分離部101から出力される音声データ
の転送を停止し、通信端末1の音声符号化方式に合わせ
た符号化無音データを挿入する。これにより、通信端末
1側ではビデオフレーム単位でのデータ受信を行い、最
終データを受信した状態で画像表示が停止すると共に、
音声については不要な雑音を除去できる。
【0049】再生中断が解除された場合は、データ監視
部105からビデオフレーム抽出部103に対して、ビ
デオフレームの転送を再開するように制御を行い、フィ
ルビット挿入部104に対しては、フィルビットの制御
を通常モードに戻し、再開後の画像データを通信端末に
対して送出させる。マルチメディア多重化データ分離部
101に対しては、音声データの転送を再開させ、無音
データ挿入部108に対しては、無音データの挿入を停
止させ、通常モードに戻す。
【0050】これにより、通信端末1では、再生再開後
の画像データから表示を再開し、再開時の画像の乱れが
防止出来る。また、再生中断中にもFEC同期が外れる
ことはないので、表示再開時の応答遅延の劣化がない。
また、画像と音声の同期再生も可能になる。
【0051】なお、無音データの挿入制御については、
第2の実施例で説明したが、第1の実施例にも適用でき
ることは明らかである。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1または請求項4の発明によれば、画像の蓄積形式が、
ビデオフレーム形式である場合に、再生側でビデオフレ
ーム単位の画像データ検出を行えるようにし、再生中の
中断操作を行い一時的に画像データの転送を停止する場
合、あるいはセンタの一時的な処理能力の低下により画
像データの実時間性が損なわれる場合などで、強制的フ
ィルビットの挿入を行うように制御するようにしたの
で、画像の表示を乱れさせること無く、画像表示が再開
できる。また、画像データが途切れている間の同期外れ
がないので、表示再開時の応答遅延の劣化がない。
【0053】また、請求項2または請求項5の発明によ
れば、画像の蓄積形式が、多重化データ形式である場合
に、再生側でビデオフレーム単位の画像データ抽出を行
えるようにし、再生中の中断操作を行い一時的に画像デ
ータの転送を停止する場合、あるいはセンタの一時的な
処理能力の一時低下により、画像データの実時間性が損
なわれる場合などで、強制的フィルビットの挿入を行う
ように制御するようにしたので、画像の表示を乱れさせ
ること無く、画像表示が再開できる。また、画像データ
が途切れている間の同期外れがないため、表示再開時の
応答遅延の劣化がない。
【0054】さらに、請求項3または請求項6の発明に
よれば、特に、再生中の中断操作を行い一時的に画像デ
ータの転送を停止する場合、あるいはセンタの一時的な
処理能力の低下により、画像データの実時間性が損なわ
れる場合などで、強制的フィルビットの挿入制御と無音
データの挿入強制を同期させて行うため、画像データの
送信再開時の音声と画像の同期が保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蓄積画像データ再生制御方法の実
施例を説明するためのマルチメディア情報蓄積交換シス
テム構成図
【図2】本発明による第1の実施例の蓄積画像データ再
生制御方法の実現に用いる多重化データ受信部の構成図
【図3】上記第1の実施例の蓄積画像データ再生制御方
法の実現に用いる多重化データ送信部の構成図
【図4】図2の多重化データ受信部の画像データを表し
た図
【図5】本発明による蓄積パケットの形式を表した図
【図6】図3の多重化データ送信部の画像データを表し
た図
【図7】本発明による第2の実施例の蓄積画像データ再
生制御方法の実現に用いる多重化データ受信部の構成図
【図8】本発明による第2の実施例の蓄積画像データ再
生制御方法の実現に用いる多重化データ送信部の構成図
【図9】図8の多重化データ送信部の画像データを表し
た図
【図10】本発明による第3の実施例の蓄積画像データ
再生制御方法の実現に用いる多重化データ送信部の構成
【図11】(a)はマルチメディア情報蓄積交換システ
ムの構成図、(b)はそのシステムを構成する従来の多
重化データ受信部の構成図、(c)は同じくそのシステ
ムを構成する従来の多重化データ送信部の構成図
【図12】(a),(b)はテレビ電話等で用いられる
データの多重化形式を表す図
【図13】従来の蓄積パケットの形式を表す図
【符号の説明】
1…通信端末 2…センタ 3…ISDN等の通信網 4…カメラ 5…モニタ 6…ハンドセット 7…システム制御部 8…画像符号化/復号化部 9…音声符号化/復号化部 10…多重化データ送受信部 11…システム制御部 12…多重化データ受信部 13…多重化データ送信部 14…記憶装置 21…回線データ分離部 22…FECの誤り訂正部 23…ビデオフレーム抽出部 24…第1の蓄積パケット生成部 31…再生パケット分解部 32…ビデオフレーム検出部 33…フィルビット挿入部 34…データ監視部 35…FECフレーム生成部 36…回線データ多重化部 71…マルチメディア多重化データ抽出部 72…第2の蓄積パケット生成部 81…マルチメディア多重化データ分離部 82…FEC誤り訂正部 83…ビデオフレーム抽出部 84…フィルビット挿入部 85…データ監視部 86…FECフレーム生成部 87…回線データ多重化部 101…マルチメディア多重化データ分離部 102…FEC誤り訂正部 103…ビデオフレーム抽出部 104…フィルビット挿入部 105…データ監視部 106…FECフレーム生成部 107…回線データ多重化部 108…無音データ挿入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩野 恒明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−276194(JP,A) 特開 平5−276193(JP,A) 特開 平7−184176(JP,A) 特開 昭61−260784(JP,A) 特開 平1−218143(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/54 H04L 12/58 H04N 5/93 H04N 7/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたマルチメディアデータを多重
    化して送受信する通信端末と、前記通信端末と通信網を
    介して接続され前記マルチメディアデータを蓄積する記
    憶手段を有するセンタとからなるマルチメディア情報蓄
    積交換システムにおいて、 前記通信端末から通信網を介して受信した前記マルチメ
    ディアデータのうちの画像データについては、前記セン
    タへの蓄積時に、ビデオフレームを抽出して予めビデオ
    フレーム単位に区分けして前記記憶手段に蓄積してお
    き、通常時は、蓄積した前記画像データを読み出し、ビ
    デオフレーム単位を検出し、マルチメディアデータとし
    て多重化して前記通信端末に送出し、前記通信端末への
    送出中に前記通信端末からの再生停止要求あるいは前記
    記憶手段からの転送途切れを含む要因による中断が発生
    した時は、中断発生時点以降の前記画像データのビデオ
    フレーム単位の送出を中断し、そのかわりに、フィルビ
    ットを強制的に挿入したビデオフレーム単位を生成し、
    マルチメディアデータとして多重化して前記通信端末に
    送出し、前記通信端末からの再開指示要求あるいは前記
    記憶手段からの転送途切れの回復を含む要因による中断
    解除時は、中断していた前記画像データのビデオフレー
    ム単位からマルチメディアデータとして多重化して前記
    通信端末への送出を再開することを特徴とする蓄積画像
    データ再生制御方法。
  2. 【請求項2】 入力されたマルチメディアデータを多重
    化して送受信する通信端末と、前記通信端末と通信網を
    介して接続され前記マルチメディアデータを蓄積する記
    憶手段を有するセンタとからなるマルチメディア情報蓄
    積交換システムにおいて、 前記センタへの蓄積時には、前記マルチメディアデータ
    を前記記憶手段に蓄積しておき、通常時は、蓄積した前
    記マルチメディアデータを読み出し、前記マルチメディ
    アデータのうちの画像データについては、ビデオフレー
    ムを抽出してビデオフレーム単位に区分けをし、マルチ
    メディアデータとして多重化して前記通信端末に送出
    し、前記通信端末への送出中に前記通信端末から再生停
    止要求あるいは前記記憶手段からの転送途切れを含む要
    因よる中断が発生した時は、中断発生時点以降の前記画
    像データのビデオフレーム単位の送出を中断し、そのか
    わりに、フィルビットを強制的に挿入したビデオフレー
    ム単位を生成し、マルチメディアデータとして多重化し
    て前記通信端末に送出し、前記通信端末からの再開指示
    要求あるいは前記記憶手段からの転送途切れの回復を含
    む要因による中断解除時は、中断していた前記画像デー
    タのビデオフレーム単位からマルチメディアデータとし
    て多重化して前記通信端末への送出を再開することを特
    徴とする蓄積画像データ再生制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の蓄積画像
    データ再生制御方法において、前記記憶手段に蓄積され
    た前記マルチメディアデータのうちの音声データについ
    ては、前記通信端末への送出中に前記通信端末からの再
    生停止要求あるいは前記記憶手段からの転送途切れを含
    む要因による中断が発生した時は、中断発生時点以降の
    前記音声データの送出を中断し、そのかわりに、無音デ
    ータを強制的に挿入した音声データを生成し、マルチメ
    ディアデータとして多重化して前記通信端末に送出し、
    前記通信端末からの再開指示要求あるいは前記記憶手段
    からの転送途切れの回復を含む要因による中断解除時
    は、中断していた前記画像データのビデオフレーム単位
    からマルチメディアデータとして多重化して前記通信端
    末への送出を再開することを特徴とする蓄積画像データ
    再生制御方法。
  4. 【請求項4】 入力されたマルチメディアデータを多重
    化して送受信する通信端末と、前記通信端末と通信網を
    介して接続され前記マルチメディアデータを蓄積する記
    憶手段を有するセンタとからなるマルチメディア情報蓄
    積交換システムにおいて、 前記センタが、 前記通信端末から通信網を介して受信した多重化された
    前記マルチメディアデータから各種メディアデータを分
    離する回線データ分離手段、前記回線データ分離手段か
    ら出力される画像データの誤り訂正を行う誤り訂正手
    段、前記誤り訂正手段から出力される画像データからの
    ビデオフレームの抽出を行うビデオフレーム抽出手段、
    前記ビデオフレーム抽出手段から出力される画像データ
    と前記回線データ分離手段から出力される音声データを
    含むデータから蓄積パケットを生成する第1の蓄積パケ
    ット生成手段を有して構成される多重化データ受信手段
    と、 前記第1の蓄積パケット生成手段からの出力データを蓄
    積し画像データに対してはビデオフレーム単位で蓄積す
    る前記記憶手段と、 前記記憶手段から出力された前記蓄積パケットから各種
    メディアデータに分離する再生パケット分離手段、前記
    再生パケット分離手段から出力される画像データに対し
    てビデオフレーム単位を検出するビデオフレーム検出手
    段、前記ビデオフレーム検出手段から出力される画像デ
    ータに対してフィルビットの挿入を行うフィルビット挿
    入手段、前記通信端末からの再生停止・再開指示あるい
    は前記記憶手段から出力される蓄積パケットの転送途切
    れあるいはその回復を含む中断・中断再開要因を監視し
    前記フィルビット挿入手段の制御と前記ビデオフレーム
    検出手段の制御を行うデータ監視手段、前記フィルビッ
    ト挿入手段からの画像データから誤り訂正フレームを生
    成する誤り訂正フレーム生成手段、前記誤り訂正フレー
    ム生成手段から出力される画像データと前記再生パケッ
    ト分解手段から出力される音声データとを含むデータの
    多重化を行う回線データ多重化手段を有して構成される
    多重化データ送信手段と、 を具備することを特徴とするマルチメディア情報蓄積交
    換システム。
  5. 【請求項5】 入力されたマルチメディアデータを多重
    化して送受信する通信端末と、前記通信端末と通信網を
    介して接続され前記マルチメディアデータを蓄積する記
    憶手段を有するセンタとからなるマルチメディア情報蓄
    積交換システムにおいて、 前記センタが、 前記通信端末から通信網を介して受信した多重化された
    前記マルチメディアデータから蓄積データを抽出するマ
    ルチメディア多重化データ抽出手段、前記マルチメディ
    ア多重化データ抽出手段から出力されるマルチメディア
    データを蓄積パケットに生成する第2の蓄積パケット生
    成手段を有して構成される多重化データ受信手段と、 前記第2の蓄積パケット生成手段からの出力データをそ
    のままの形式で蓄積する前記記憶手段と、 前記記憶手段から出力された前記蓄積パケットから各種
    メディアデータに分離を行うマルチメディア多重化デー
    タ分離手段、前記マルチメディア多重化データ分離手段
    から出力される画像データに対して誤り訂正を行う訂正
    手段、前記誤り訂正を行う誤り訂正手段から出力される
    画像データからビデオフレームの抽出を行うビデオフレ
    ーム抽出手段、前記ビデオフレーム抽出手段から出力さ
    れる画像データに対してフィルビットの挿入を行うフィ
    ルビット挿入手段、前記通信端末からの再生停止・再開
    指示あるいは前記記憶手段から出力される蓄積パケット
    の転送途切れあるいはその回復を含む中断・中断再開要
    因を監視し前記フィルビット挿入手段の制御と前記ビデ
    オフレーム抽出手段の制御を行うデータ監視手段、前記
    フィルビット挿入手段からの画像データから誤り訂正フ
    レームを生成する誤り訂正フレーム生成手段、前記誤り
    訂正フレーム生成手段から出力される画像データと前記
    マルチメディア多重化データ分離手段から出力される音
    声データを含むデータの多重化を行う回線データ多重化
    手段を有して構成される多重化データ送信手段と、 を具備することを特徴とするマルチメディア情報蓄積交
    換システム。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5記載のマルチメ
    ディア情報蓄積交換システムにおいて、前記多重化デー
    タ送信手段が、 前記再生パケット分解手段あるいは前記マルチメディア
    多重化データ分解手段から出力される音声データに対し
    て前記通信端末からの再生停止・再開指示あるいは前記
    記憶手段から出力される蓄積パケットの転送途切れある
    いはその回復を含む中断・中断再開要因の監視を行う前
    記データ監視手段の指示で無音データの挿入を行う無音
    データ挿入手段と、前記無音データ挿入手段からの音声
    データと前記誤り訂正フレーム生成手段から出力される
    画像データを含むデータの多重化を行う回線データ多重
    化手段とを有してなることを特徴とするマルチメディア
    情報蓄積交換システム。
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