JP3169757B2 - ほぞ切り機のバイス装置 - Google Patents

ほぞ切り機のバイス装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ほぞ切り機に付設され
るバイス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のバイス装置は、通常
例えば実公昭56−14972号あるいは実公昭62−
45847号公報等に開示されているように材料をクラ
ンプするための一対のバイスブロックをほぞ切り機本体
に対して前進後退可能に装設した構成とされているが、
材料をクランプ・アンクランプすべく上記一対のバイス
ブロックを相互に開閉させる動作はハンドルを回転操作
することによって行う一方、このバイスブロックを前進
後退させる動作は、上記ハンドルとは別途設けられたス
ライドレバーによって行う構成となっていた。また、バ
イスブロックをほぞ切り機本体に対して所定の位置に固
定するためには、さらに別に設けられた固定ネジ等を締
めつけることによりなされるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のバ
イス装置にあっては、材料のクランプ・アンクランプ操
作、あるいはバイス装置の移動および固定操作は、それ
ぞれ別々に設けられたハンドルあるいはレバー等により
なされる構成であったので、材料のセッティングに際し
て当該バイス装置のあちこちに配置されたレバー等を操
作する必要があり、このためバイス装置の操作が非常に
煩雑になり、ひいてはほぞ切り作業の能率を悪くしてい
た。
【0004】本発明はこの問題に鑑みなされたもので、
ほぞ切り機本体に対して材料をセッティングするにあた
って操作手数が少なく済むバイス装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
のバイス装置は、ほぞ切り機本体に対して前進後退する
フレーム上に、ネジ軸の回転により開閉して材料をクラ
ンプ・アンクランプする一対のバイスブロックを備えた
バイス装置であり、前記ネジ軸にハンドルを回転可能か
つ軸方向移動可能に設け、該ハンドルを前記ネジ軸の軸
方向一方に移動させると該ハンドルが前記ネジ軸に対し
て回転について一体化され、該ハンドルを前記ネジ軸の
軸方向他方に移動させると、該ハンドルが前記ネジ軸に
対して回転について切り離されるとともに、該ハンドル
に設けたギヤ部が前記ほぞ切り機本体に設けたラックに
噛み合って該ハンドルの回転により前記フレームを前記
ほぞ切り機本体に対して前進後退可能な構成とした。
【0006】また、請求項2記載のバイス装置は、請求
項1記載のバイス装置であって、ハンドルをネジ軸の軸
方向に移動させるための切り換えレバーを備え、該切り
換えレバーの操作により前記ハンドルをネジ軸の軸方向
一方に移動させると前記フレームの移動が阻止される構
成とした。
【0007】
【作用】請求項1記載の構成によれば、ハンドルをネジ
軸の軸方向に移動させることにより該ハンドルの機能が
切り換わる。すなわち、ハンドルをネジ軸の軸方向一方
に移動させると、このハンドルはネジ軸に対して回転に
ついて一体化されるため、該ハンドルを回転操作すると
ネジ軸が回転し、これによりバイスブロックを開閉して
材料をクランプ・アンクランプすることができる。逆
に、ハンドルをネジ軸の軸方向他方に移動させると、こ
のハンドルはネジ軸に対して回転について切り離される
とともに、該ハンドルに設けたギヤ部が前記ほぞ切り機
本体に設けたラックに噛み合って該ハンドルの回転によ
り前記フレームを前記ほぞ切り機本体に対して前進後退
可能となるため、該ハンドルを回転操作すると、バイス
ブロックをほぞ切り機本体に対して前進後退させること
ができる。このように一つのハンドルをネジ軸の軸方向
に移動させることにより、該ハンドルの回転操作により
バイスブロックを開閉させることができ、またバイスブ
ロックをほぞ切り機本体に対して前進後退させることが
できるので、従来よりも少ない操作手数で材料をほぞ切
り機本体に対してセッティングすることができる。
【0008】請求項2記載の構成によれば、より一層操
作手数を簡略化することができる。すなわち、切り換え
レバーを操作することにより、ハンドルをネジ軸の軸方
向一方または他方に移動させることができ、該切り換え
レバーを、ハンドルをネジ軸の軸方向他方に移動させる
方向に操作すると、フレームの移動が阻止されるととも
にハンドルの回転操作によりバイスブロックを開閉操作
可能な状態となる。このことから、従来別々に設けられ
ていたレバーあるいはハンドル等により操作されてい
た、フレームの前後方向の移動操作、バイスブロックの
開閉操作およびフレームのロック操作の各操作が切り換
えレバーとハンドルの二つによって操作可能となり、よ
り一層操作手数を簡略化することができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1ないし図5に基
づいて説明する。図中1は本例のバイス装置のベースで
あり、このベース1には前後方向(ほぞ切り機本体に対
して前進または後退する方向、以下同じ)に沿って二本
のスライドシャフト2,2が相互に平行に支持されてお
り、この両スライドシャフト2,2を介してフレーム3
がほぞ切り機本体に対して前進または後退可能に支持さ
れている。
【0010】このフレーム3の左右両側部には支持縁3
a,3aが立ち上がり状に設けられており、この両支持
縁3a,3a間には図2または図4によく示されている
ように二本のスライドシャフト4,4が相互に平行にか
つ一定の範囲で軸方向に移動可能に支持されている。両
スライドシャフト4,4の左端部は支持縁3aから左方
へ突き出されており、この突出し先端部で両スライドシ
ャフト4,4は連結ブロック6に固定されている。この
ように支持された両スライドシャフト4,4を介して一
対のバイスブロック5,5が相互に対向して左右方向に
移動可能に支持されている。
【0011】両バイスブロック5,5の下部には、それ
ぞれネジ孔5a,5aが同心に設けられており、この両
ネジ孔5a,5aにはネジ軸7のネジ部7a,7bがネ
ジ込まれている。このネジ軸7の両ネジ部7a,7bは
同じリードで相互に逆ネジに形成されている。このた
め、このネジ軸7を右回りに回転すると両バイスブロッ
ク5,5は相互に接近する方向に移動し、左回りに回転
させると相互に離れる方向に移動する。ただし、両ネジ
部7a,7bのリードが同じであるので両バイスブロッ
ク5,5間の中心すなわち材料のクランプ中心は移動し
ない。材料のクランプ中心の移動すなわち当該バイス装
置の芯出しは後述する芯出しレバー8によって行われ
る。
【0012】このネジ軸7も両支持縁3a,3aに対し
て軸方向へ一定の範囲で移動可能に支持され、またその
左端部は支持縁3aから突き出されて連結ブロック6に
回転可能に支持されている。このため、連結ブロック6
を左右方向に移動させると前記両スライドシャフト4,
4およびネジ軸7が移動し、従って両バイスブロック
5,5が一体となって左右方向に移動する。両バイスブ
ロック5,5が一体となって移動することにより材料の
クランプ中心が移動し、当該バイス装置の芯出しがなさ
れる。
【0013】以下、この芯出し機構について説明する。
上記フレーム3の左側の支持縁3aにはプレート8aが
取り付けられ、このプレート8aには芯出しレバー8が
回転可能に取付けられている。この芯出しレバー8の先
端には、図1に示すようにより小径のシャフト部8bが
一定寸法だけ偏心して一体形成されている。一方、上記
した連結ブロック6の上面にはその長手方向に沿って長
溝孔6aが形成されており、この長溝孔6aに上記偏心
したシャフト部8bが挿入されている。このため、芯出
しレバー8をその軸心回りに回転させると、偏心したシ
ャフト部8bは当該芯出しレバー8の軸心回りに移動す
るので連結ブロック6は支持縁3aに対して接近または
離間する方向に平行移動し、従って上記したように両ス
ライドシャフト4,4、両バイスブロック5,5および
ネジ軸7が一体となって左右方向に移動し、これにより
両バイスブロック5,5のクランプ中心を移動させて当
該バイス装置の芯出しをすることができる。なお、図2
または図4に示すように上記左側の支持縁3aの上面に
は別途固定ネジ9が設けられており、この固定ネジ9を
締込んでその先端部をスライドシャフト4に押し当てて
おくことで連結ブロック6は支持縁3aに対して移動不
能に固定され、これにより芯出したクランプ中心をずれ
ないよう固定しておくことができる。
【0014】次に、上記ネジ軸7の右端部もフレーム3
の右側の支持縁3aから突き出されており、この突出し
部にはハンドル10が軸方向に移動可能に取付けられて
いる。ネジ軸7の右先端部にはその径方向にピン11が
打ち込まれて、その両端部を突出した状態で固定されて
いる。一方、ハンドル10のボス部10aの右端面には
径方向に沿った溝部10b,10bが形成されている。
このため、ハンドル10を右方に移動させて溝部10
b,10b内に上記ピン11の突出し両端部を嵌め込む
とハンドル10はネジ軸7と回転について連結され、従
ってハンドル10を回転させればネジ軸7も一体で回転
する。逆に、ハンドル10を左方に移動させて、ピン1
1の突出し両端部を溝部10内から抜き出た状態とす
ると、ハンドル10は空回りしてネジ軸7は回転しな
い。
【0015】一方、ハンドル10のボス部10aの左端
部にはギヤ部10cが一体に形成されている。これに対
して、ボス部10aの下方であって前記ベース1の右側
面にはラック12が前後方向に沿って取付けられてお
り、ハンドル10が図示左方に移動されると上記ギヤ部
10cがこのラック12に噛み合わされる。このラック
12は、図5に示すようにベース1の前端から後端に到
る長さを有しており、従ってギヤ部10cをこのラック
12に噛み合わせた状態でハンドル10を回転させる
と、フレーム3が前後方向に沿って移動する。なお、ギ
ヤ部10cがラック12と噛み合っている状態では、溝
部10b内にピン11が嵌まっていないのでハンドル1
0はネジ軸7に対して空回りし、従ってバイスブロック
5,5は開閉されない。
【0016】このように、ハンドル10はネジ軸7の突
出し先端部上を軸方向に移動可能であり、右方へ移動さ
せて溝部10bにピン11が嵌まり込んだ状態でこのハ
ンドル10を回転させるとネジ軸7が回転され、これに
よりバイスブロック5,5が開閉される。一方、ハンド
ル10を左方に移動させてギヤ部10cがラック12に
噛み合った状態でこのハンドル10を回転させるとフレ
ーム3が前後移動し、これによりバイスブロック5,5
間に固定された材料をほぞ切り機本体に対して接近また
は離間させることができる。
【0017】次に、フレーム3の右側の支持縁3aには
切換えプレート13が取付けられている。この切換えプ
レート13は、上記ハンドル10のボス部10aの上方
に張り出す張出し縁13aと、この張出し縁13aの張
出し先端から二股をなして下方に垂れ下がって設けられ
た二股縁13bと、同じく張出し縁13aの手前側部か
ら下方に垂れ下がって設けられた切換え縁13cとを有
している。張出し縁13aの図示左側の後部には長溝孔
13d,13dが形成され、この両長溝孔13d,13
dを経てボルト13e,13eが、当該切換えプレート
13の移動を許容する範囲で支持縁3aの上面にネジ込
まれており、これによりこの切換えプレート13は左右
方向に移動可能な状態で支持縁3aに支持されている。
【0018】二股縁13bはボス部10aの小径部を跨
いだ状態に配置され、この二股縁13bの表裏両面と上
記小径部の両端側壁との間にはそれぞれ同じばね定数を
有する圧縮コイルばね14,15が介装されている。こ
のため、この切換えプレート13を左右方向に移動させ
ると、一方の圧縮コイルばね14または15の付勢力に
よりハンドル10はこの切換えプレート13とほぼ一体
となってネジ軸7の軸方向に移動する。すなわち、切換
えプレート13を右方に移動させると右側の圧縮コイル
ばね14の付勢力によりハンドル10は右方にほぼ同じ
距離だけ移動し、逆に切換えプレート13を左方に移動
させると左側の圧縮コイルばね15の付勢力によりハン
ドル10は左方へほぼ同じ距離だけ移動する。
【0019】次に、この切換えプレート13には、張出
し縁13aと切換え縁13cとにかけて切換え溝13f
が形成されている。この切換え溝13fは、図示するよ
うにネジ軸7に対して一定の角度で傾斜した方向に沿っ
て、すなわち切換え縁13cの下端に到るほど鉛直線か
ら右方へ振った向きに形成されている。
【0020】この切換え溝13fには切換えレバー16
が挿入されている。この切換えレバー16は、フレーム
3の側部に回転可能かつネジ軸と平行に挿入支持され
た支持シャフト16aの先端に固定されている。従っ
て、切換えレバー16はこの支持シャフト16aを中心
としてネジ軸7に直交する面上を前後方向に回動可能に
支持されている。ここで、この切換えレバー16は上記
したように切換え溝13f内を経て支持シャフト16a
に支持されている。従って、この切換えレバー16を前
後方向に回動させるとこの切換えレバー16は切換え溝
部13f内を移動するのであるが、切換えレバー16の
移動方向と切換え溝13fの延在する方向とは一致して
いないため、切換えプレート13は切換えレバー16の
回動に伴って左右方向に移動する。
【0021】すなわち、図1、図2および図5において
実線で示すように切換えレバー16を前方に回動してほ
ぼ立てた状態とすると切換えプレート13は右方に移動
し、従ってハンドル10は右方に移動して溝部10b内
にピン11が嵌まり込み、これによりハンドル10とネ
ジ軸7が回転について連結された状態、すなわちハンド
ル10を回転操作すればバイスブロック5,5を開閉可
能な状態となる。以下、この状態を「バイスブロック開
閉操作状態」という。
【0022】逆に、図3、図4および図5において二点
鎖線で示すように切換えレバー16を後方(手前側)に
回動してほぼ水平に倒した状態とすると切換えプレート
13は左方に移動し、従ってハンドル10は左方に移動
してギヤ部10cがラック12に噛み合った状態とな
り、よってハンドル10を回転操作すればフレーム3す
なわち当該バイス装置を前後方向に移動可能な状態とな
る。以下、この状態を「バイス移動操作状態」という。
【0023】次に、上記支持シャフト16aの挿入基部
側の先端にはネジ部16bが形成されており、このネジ
部16bはフレームのネジ孔3bにネジ込まれてい
る。このネジ孔3bは、図1に示すようにスライドシャ
フト2が挿入された支持孔3cに貫通しているため、支
持シャフト16aが右回りに回転されてネジ部16bが
締め込まれるとこのネジ部16bの先端がスライドシャ
フト2に押圧され、これによりフレーム3は前後方向に
移動不能となる。逆に、支持シャフト16aが左回りに
回転されてネジ部16bが緩められるとこのネジ部16
bの先端はスライドシャフト2から離れるのでフレーム
3は前後方向に移動可能となる。このように、支持シャ
フト16aは、その軸回りにほぼ90°の範囲で回転さ
れることによりフレーム3ひいては当該バイス装置の前
後方向への移動をロックまたはアンロックするためのス
トッパとしての機能を有しているのであり、この支持シ
ャフト16aの回転は切換えレバー16の回動によりな
される。
【0024】すなわち、切換えレバー16を立てて上記
「バイスブロック開閉操作状態」とすると、上記したよ
うにハンドル10とネジ軸7が連結されると同時に、支
持シャフト16aは右回りに回転されるのでネジ部16
bは締込まれてその先端はスライドシャフト2に押し当
てられ、従ってフレーム3ひいては当該バイス装置は前
進後退不能にロックされた状態となり、このロック状態
においてハンドル10を回転操作すればバイスブロック
5,5の開閉操作を行うことができる。
【0025】一方、切換えレバー16を倒して「バイス
移動操作状態」とすると、ハンドル10のギヤ部10c
がラック12に噛み合うと同時に、支持シャフト16a
は左回りに回転されるのでネジ部16bは緩められてそ
の先端はスライドシャフト2から離れ、従ってフレーム
3ひいては当該バイス装置は前後方向に移動可能な状態
となり、この状態でハンドル10を回転操作すればギヤ
部10cがラック12上を転動するので当該バイス装置
を前後方向に移動させることができる。
【0026】図2および図4中17,18は材料を載置
するための受けバーであり、こ両受けバー17,18は
両支持縁3a,3a間にそれぞれ回転可能に掛け渡し支
持されている。そして、図示下側の受けバー18の右端
部には回転つまみ19が取付けられており、この回転つ
まみ19を回転操作することにより両受けバー17,1
8上に載置された材料を前後方向に移動してバイスブロ
ック5,5に対する位置合わせできるようになってい
る。
【0027】次に、以上のように構成された本例のバイ
ス装置の操作手順について説明する。先ず、図3、図4
に示すように切換えレバー16をほぼ水平に倒して「バ
イス移動操作状態」とする。なおこの状態では、ハンド
ル10は左方に移動してギヤ部10cがラック12と噛
合い、かつ支持シャフト16aのネジ部16bの先端は
スライドシャフト2から離れた状態となっている。次
に、ハンドル10を左回りに回転させてバイス装置を手
前側に後退させ、十分後退した位置で切換えレバー16
をほぼ垂直に立てて「バイスブロック開閉操作状態」と
する。なおこの状態では、ハンドル10は左方に移動さ
れてネジ軸7と回転について連結され、かつ支持シャフ
ト16aのネジ部16bは締込まれてスライドシャフト
2に押し当てられ、これによりバイス装置が前後方向に
移動しないようロックされた状態となっている。この状
態において、ハンドル10を左回りに回転させて両バイ
スブロック5,5間を十分に開いた上で材料を両バイス
ブロック5,5間に載置する。この際、回転つまみ19
を回転させて材料のバイス装置に対する前後方向の位置
を合わせておく。然る後、ハンドル10を右回りに回転
して両バイスブロック5,5を閉じ材料を挟み固定す
る。
【0028】こうして材料を固定した後、切換えレバー
16を再度倒して当該バイス装置を「バイス移動操作状
態」とし、然る後ハンドル10を右回りに回転操作して
バイス装置をほぞ切り機本体に向けて移動させ、これに
より材料をほぞ切り機本体に対して所定の位置にセット
する。この際、必要であれば芯出しレバー8を回転して
ほぞ切り機本体に対する材料の芯出しを行い、芯出しが
完了したならば固定ネジ9を締込んで芯ズレしないよう
両バイスブロック5,5の左右方向の位置を固定してお
く。
【0029】以上で材料のセッティングが完了し、この
材料に対してほぞ切り加工が完了したならば、切換えハ
ンドル16を再度倒して「バイス移動操作状態」とし、
この状態でハンドル10を左回りに回転操作してバイス
装置を後退させる。十分後退した位置で切換えレバー
6を立てて「バイスブロック開閉操作状態」とし、然る
後ハンドル10を左回りに回転操作して両バイスブロッ
ク5,5を開き、加工された材料をバイス装置から取り
外す。
【0030】本例は以上のように構成したものであり、
この構成によれば切換えレバー16を操作するだけでハ
ンドル10をバイスブロック開閉用およびバイス装置移
動用の双方に切り換えて用いることができる。しかも、
バイスブロック5,5を開閉操作すべく切換えレバー1
6を立てた状態とすると、支持シャフト16aのネジ部
16bが締込まれてスライドシャフト2に押し当てら
れ、これによりフレーム3が移動不能にロックされる。
このように、バイスブロック5,5の開閉操作とバイス
装置の前後方向への移動操作、さらにはそのロック・ア
ンロック操作を、ハンドル10と切換えレバー16の操
作だけで達成することができ、従来それぞれ別々のレバ
ー等で達成していた構成に比してより少ない手数で材料
のセッティングを行うことができるようになる。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、フレーム
の移動とバイスブロックの開閉を一つのハンドルで操作
できるので、ほぞ切り機本体に対して材料をセッティン
グするにあたり従来より少ない手数でバイス装置を操作
でき、従ってほぞ切り作業の能率を高めることができ
る。
【0032】また、請求項2記載の発明によれば、切換
えレバーの切換え操作に伴ってフレームのロック・アン
ロックが同時に行われるので、さらに操作の簡略化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、バイスブロック開閉操
作状態にあるバイス装置の一部破断正面図である。
【図2】同じく、バイスブロック開閉操作状態にあるバ
イス装置の平面図である。
【図3】バイス移動操作状態にあるバイス装置の一部破
断正面図である。
【図4】同じく、バイス移動操作状態にあるバイス装置
の平面図である。
【図5】バイスブロック開閉操作状態とバイス移動操作
状態とにおける切換えレバーの位置を対比して示したバ
イス装置の側面図である。
【符号の説明】
1…ベース 3…フレーム 5…バイスブロック 7…ネジ軸 10…ハンドル 12…ラック 13…切換えプレート、13f…切換え溝 14,15…圧縮コイルばね 16…切換えレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27F 1/00 - 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぞ切り機本体に対して前進後退するフ
    レーム上に、ネジ軸の回転により開閉して材料をクラン
    プ・アンクランプする一対のバイスブロックを備えたバ
    イス装置であり、前記ネジ軸にハンドルを回転可能かつ軸方向移動可能に
    設け、該ハンドルを前記ネジ軸の軸方向一方に移動させ
    ると該ハンドルが前記ネジ軸に対して回転について一体
    化され、該ハンドルを前記ネジ軸の軸方向他方に移動さ
    せると、該ハンドルが前記ネジ軸に対して回転について
    切り離されるとともに、該ハンドルに設けたギヤ部が前
    記ほぞ切り機本体に設けたラックに噛み合って該ハンド
    ルの回転により前記フレームを前記ほぞ切り機本体に対
    して前進後退可能な構成としたほぞ切り機のバイス装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバイス装置であって、ハ
    ンドルをネジ軸の軸方向に移動させるための切り換えレ
    バーを備え、該切り換えレバーの操作により前記ハンド
    ルをネジ軸の軸方向一方に移動させると前記フレームの
    移動が阻止される構成としたほぞ切り機のバイス装置。
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