JP3169747B2 - 情報通信装置 - Google Patents

情報通信装置

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JP3169747B2
JP3169747B2 JP17407993A JP17407993A JP3169747B2 JP 3169747 B2 JP3169747 B2 JP 3169747B2 JP 17407993 A JP17407993 A JP 17407993A JP 17407993 A JP17407993 A JP 17407993A JP 3169747 B2 JP3169747 B2 JP 3169747B2
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康広 波多野
初 高山
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松下電送システム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ等の情報
通信装置に関し、特に、ロール状記録紙の収容部とその
収容部を開閉する開閉部を備えた情報通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置として、開閉部に記録
ローラを保持させ、装置本体側に記録ヘッドを配置し、
開閉部を閉じた時にその記録ローラに記録ヘッドが押し
付けられる構成としたものが知られている。この装置に
おいて、記録ローラを記録ヘッドに対する所定位置に位
置決めし、且つ開閉部を閉じた状態に保持するために、
装置本体側には回動可能なラッチ爪と、そのラッチ爪を
閉方向に付勢するラッチばねと、解除用のボタンを設け
ており、開閉部を閉じた時、そのラッチ爪を記録ローラ
の軸に引っかけて固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
構成では、ラッチ爪、ラッチばね、解除用のボタン等を
必要とし、部品点数が多くコスト高となるという問題が
あった。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、開閉部に設けた記録ローラを簡単な機構によっ
て位置決めし且つ開閉部を閉位置に保持することの可能
な情報通信装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決するため、ローラを保持する記録紙収納開閉部と、
この記録紙収納開閉部が閉じているとき前記ローラのロ
ーラ軸を固定する係止具とを有するように構成したもの
である。
【0006】更に、本発明は上述の問題点を解決するた
め、記録ローラを保持する記録紙収納開閉部と、この記
録紙収納開閉部が閉じているとき、前記記録ローラを係
止する前記記録ローラの上方位置に突起が形成された係
止具と、この係止具に対して記録紙収納開閉部の反対側
に位置するとともに前記記録ローラを前記係止具に形成
される突起に押圧する記録ヘッドとを有するように構成
したものである。
【0007】更に、本発明は上述の問題点を解決するた
め、記録ローラを保持する記録紙収納開閉部と、この記
録紙収納開閉部の開位置から閉位置への回動に伴い、前
記記録ローラを記録ヘッドの位置する方向へと導く傾斜
面を有し、前記記録紙収納開閉部が閉位置に達したとき
前記記録ローラを係止する係止具とを有するように構成
したものである。
【0008】
【作用】本発明は上述の構成により、ローラ軸を有する
記録紙収納開閉部を閉じているとき係止具によりローラ
軸を固定することで記録紙収納開閉部を開かないように
固定することができる。
【0009】更に、本発明は上述の構成により、係止具
に形成されている突起に記録ヘッドが記録ローラを押圧
することができる。
【0010】更に、本発明は上述の構成により、記録紙
収納開閉部を閉めるとき、ローラ軸が係止具の傾斜に沿
って、係止されるべきところに移動させることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。
【0012】図1は本発明の一実施例による情報通信装
置の概略断面図である。この情報通信装置は、大別する
と、装置本体1と、その装置本体1に対して回動可能に
設けられた開閉部2、開閉部3を備えている。この装置
本体1は、板金で成形されている底板5と、その底板5
に支柱6、7等を介して取り付けられたベース8、記録
紙収容部9、ガイド板10等を備えており、そのベース
8に制御基板11が取り付けられている。また、ベース
8には記録ヘッド12がヘッド取付具13によって回動
可能に保持されており、ばね14によって記録ローラ1
5に押し付けられている。この記録ローラ15は、記録
紙収容部9を開閉するように設けられた開閉部2の先端
に取り付けられている。この構成により、受信記録時に
は、記録紙収容部9にセットされた記録紙16が鎖線で
示すように、記録ヘッド12と記録ローラ15の間を通
され、その記録ヘッド12で受信情報を記録された後、
開閉部2の上面に排出される。なお、記録ヘッド12及
び記録ローラ15等の取り付け構造については後述す
る。
【0013】装置本体1のベース8及びガイド板10に
は、給紙ローラ18、搬送ローラ19A、読取ガラス2
0、排出ローラ21A等が保持されており、また、その
下方には読取ガラス20上を通過する原稿を読み取るた
めの読取光学系が設けられている。一方、開閉部3に
は、ガイド板23、分離片24、搬送ローラ19B、排
出ローラ21B等が設けられている。この構成により、
原稿送信時には、送信原稿が原稿挿入口25から挿入さ
れ、分離片24と給紙ローラ18により1枚ずつ分別さ
れ、ガイド板10、23により形成される原稿搬送路を
搬送ローラ19A、19Bにより搬送され、読取ガラス
20上を通過し、その際に読取光学系によって読み取ら
れ、その後、排出ローラ21A、21Bにより順次排出
される。
【0014】次に、記録ヘッド12及び記録ローラ15
の取付及び位置決め構造を詳細に説明する。図2はベー
ス8に対する記録ヘッドの取り付け構造を示す概略斜視
図である。記録ヘッド12を保持したヘッド取付具13
はその両端の下端近傍の同一軸線上に回動軸13aを備
えている。一方、ベース8の両端には、その回動軸13
aを回転可能に保持するための樹脂製の取付部材27が
取り付けられている。この取付部材27のベース8への
取り付け方法は特に制限されるものではないが、アウト
サート成形で行うことが、位置決め精度を高めることが
でき且つ工程を簡略化できるので、好ましい。
【0015】取付部材27は、図3、図4に示すよう
に、ヘッド取付具13の回動軸13aを垂直に案内する
ように設けられたガイド溝28と、そのガイド溝28の
下端に形成された軸支持面29と、ガイド溝28の底面
に形成された爪30を備えている。この爪30は、通常
は図4に示すように、下方に行くに従って前方に出るよ
うに傾斜しているが、回動軸13aをガイド溝28に沿
って押し下げた際にはその回動軸13aの端面で後方に
押し込まれるように弾性変形可能なものである。また、
その爪30の下端面30aは、軸支持面29上に乗った
回動軸13aの上面を拘束する位置に形成されている。
かくして、回動軸13aをガイド溝28内で且つ軸支持
面29と爪30の下端面30aの間に装着することによ
り、ヘッド取付具13を回動可能に保持することができ
る。
【0016】図2において、ベース8はその中央部を切
り欠いており、その位置に制御基板11に取り付けられ
た接続部材32が位置している。一方、ヘッド取付具1
3には、その接続部材32に対応して接続部材33が取
り付けられており、両接続部材32、33の接続によ
り、記録ヘッド12を制御基板11に電気的に接続でき
る。この接続部材32、33は導通した状態で回動可能
なものである。
【0017】ヘッド取付具13を取付部材27に取り付
け、且つ接続部材32、33を接続するには、図5に示
すように、ヘッド取付具13をベース8及び制御基板1
1に対して平行に保ち、その状態で両端の回動軸13a
を取付部材27のガイド溝28内に入れ、押し下げれば
よい。この動作により、回動軸13aは取付部材27の
ガイド溝底面の爪30を押し込みながら下方に移動して
図6に示す所定位置に装着され、同時にヘッド取付具1
3の接続部材33が降下して制御基板11上の接続部材
32に連結される。なお、図6において、回動軸13a
の中心軸線と、接続部材32、33の回動中心とは同一
軸線上となるように定められており、ヘッド取付具13
及びそれに保持された記録ヘッド12が回動しても、接
続部材32、33間の接続状態は保たれる。
【0018】図3、図4において、取付部材27の上端
部分は、記録ローラ15の位置決めを行い且つ開閉部2
(図1参照)の開方向への回動を阻止するための係止具
35を構成している。この係止具35は、記録ローラ1
5の中心軸線に関し記録ヘッド12とは反対側に設けら
れたほぼ垂直な第一位置決め面35aと、その上端にわ
ずかに突出して形成された突起部35bを有している。
この突起部35bの下面は第一位置決め面35aに対し
て傾斜した第二位置決め面35cを形成している。第一
位置決め面35a、第二位置決め面35cは、記録ロー
ラ15を記録ヘッド12が、水平よりやや上向きに押し
た時に、その記録ローラ15を保持した記録ローラ軸3
7(厳密にはその記録ローラ軸37に取り付けられた外
面が円筒状の軸受38)に係合する位置に配置され、そ
の記録ローラ軸37及び記録ローラ15を記録ヘッド1
2に対する所定位置に位置決めするようになっている。
更に、突起部35bの上方には斜面35dが形成され、
また第一位置決め面35aの前方には、第一位置決め面
35aにほぼ直角な仮受け面35eが形成されている。
この斜面35dは、開閉部2を閉じる際に記録ローラ1
5の記録ローラ軸37がこの斜面に沿って移動し突起部
35bを乗り越えることができるように設けたものであ
る。また、仮受け面35eは、開閉部2を閉じて記録ロ
ーラ15を所定位置にセットする際、記録ローラ軸37
を一時的に支持するためのものであり、記録ローラ15
の記録ローラ軸37を第一位置決め面35a及び第二位
置決め面35cに押し付けて位置決めした時には、記録
ローラ軸37の軸受38からわずかに離れた位置となる
ように、形成されている。
【0019】図7及び図9は、記録ローラ15を保持し
た開閉部2を、閉じた状態及び開いた状態で示す概略側
面図である。開閉部2は支軸40を中心として図7に示
す閉位置と、図9に示す開位置に回動可能に保持されて
おり、先端に記録ローラ15を保持している。この記録
ローラ15は、開閉部2の先端に形成された長穴42
に、記録ローラ軸37に取り付けた軸受38を挿入させ
ることにより、保持されており、従って、記録ローラ1
5及び記録ローラ軸37、軸受38等はその長穴42の
方向に移動可能である。この長穴42の方向は、開閉部
2の回動方向に交叉する方向であって且つ開閉部2を図
7で示すように閉じた時に、記録ヘッド12の移動方向
とほぼ一致する方向に定められている。
【0020】次に、開閉部2の閉じ動作及び記録ローラ
15の位置決め動作を説明する。図9において、開位置
にある開閉部2を、支軸40を中心として矢印方向に回
動させ二点鎖線で示すように閉じて行く。すると、記録
ローラ軸37の軸受38が係止具35の斜面35dに接
触するが、この軸受38は開閉部2の長穴42内を移動
可能であるので、更に開閉部2を閉じることにより、そ
の軸受38は斜面35d上を移動して突起部35bを乗
り越え、図7に示す位置に入り込み、記録ローラ15は
記録ヘッド12に接触することとなる。この記録ヘッド
12はばね14によって、矢印F方向に押されているの
で、記録ローラ15を矢印F方向に押す。このため、図
8に拡大して示すように、記録ローラ軸37に取り付け
ている軸受38が矢印F方向に押され、係止具35の第
一位置決め面35a及び第二位置決め面35cに押し付
けられ、位置決めされると共に固定される。これによ
り、記録ローラ15が記録ヘッド12に対する所定位置
に位置決めされることとなり、且つ記録ローラ軸37が
定位置に拘束されるため、開閉部2も開かないよう拘束
される。この状態で記録ヘッド12による画像記録が行
われる。
【0021】開閉部2を開く場合には、単に開閉部2を
支軸40を中心として上方に回動させればよい。この
時、開閉部2の先端に保持した記録ローラ軸37が係止
具35で拘束されているが、開閉部2を強く引き上げる
ことにより、その記録ローラ軸37は突起部35bを乗
り越えることができ、これにより、開閉部2を図9に示
す開位置とすることができる。ここで、係止具35に形
成している突起部35bの高さは、通常の記録動作時に
は、記録ローラ軸37が不用意にその突起部35bを乗
り越えて外れるということがないが、開閉部2を開く時
には、開閉部2に適当な力を加えることにより、記録ロ
ーラ軸37を外すことができるように定められるもので
あり、具体的には、1〜3mm程度とすることが好まし
い。
【0022】このように、上記実施例では、ベース8に
固定して設けられる係止具35によって、記録ローラ1
5の位置決めと開閉部2の閉位置への固定を行うことが
でき、従来、開閉部2を閉位置に固定するために用いて
いた回動可能なラッチ爪やラッチばね、解除用のボタン
等を省略できる。
【0023】なお、上記実施例では、記録ヘッド12を
支点軸13aを中心として回動可能に設けているが、こ
の代わりに、記録ヘッド12を図8の矢印F方向に直線
状に移動可能な構成としてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、記録紙収納開閉部に保持しているローラ軸を記録紙
収納開閉部が閉っているとき係止具により固定してお
り、更に、この係止具に突起部を設け、係止具の上面を
傾斜させているため、従来用いていた回動可能なラッチ
爪、ラッチバネ、解除用のボタン等を省略でき、コスト
ダウンを図ることができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による情報通信装置の概略断
面図
【図2】本発明の一実施例による情報通信装置におい
て、ベースに記録ヘッドを取り付ける機構を示す概略斜
視図
【図3】記録ヘッドの取り付けに用いる取付部材の概略
正面図
【図4】図3のA−A矢視断面図
【図5】ベースに固定している取付部材に対してヘッド
取付具を取り付ける途中の状態を示す概略断面図
【図6】ベースに固定している取付部材に対してヘッド
取付具を取り付けた状態を示す概略断面図
【図7】開閉部を閉じ、記録ローラを所定位置に位置決
めした状態を示す概略側面図
【図8】係止具により記録ローラ軸を位置決めした状態
を示す概略断面図
【図9】開閉部を開いた状態を示す概略側面図
【符号の説明】
1 装置本体 2 開閉部 8 ベース 9 記録紙収容部 11 制御基板 12 記録ヘッド 13 ヘッド取付具 13a 回動軸 14 ばね 15 記録ローラ 27 取付部材 35 係止具 35a 第一位置決め面 35b 突起部 35c 第二位置決め面 35d 斜面 37 記録ローラ軸 38 軸受 40 支軸 42 長穴
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 B41J 23/00 - 25/34 B65H 5/02 B65H 5/06 B65H 5/22 B65H 29/12 - 29/24 B65H 29/32 G03G 15/00 510 - 550 G03G 21/16 - 21/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラを保持する記録紙収納開閉部と、
    この記録紙収納開閉部が閉じているとき前記ローラのロ
    ーラ軸を固定する係止具とを有する情報通信装置。
  2. 【請求項2】 記録ローラを保持する記録紙収納開閉部
    と、この記録紙収納開閉部が閉じているとき、前記記録
    ローラを係止する前記記録ローラの上方位置に突起が形
    成された係止具と、この係止具に対して記録紙収納開閉
    部の反対側に位置するとともに前記記録ローラを前記係
    止具に形成される突起に押圧する記録ヘッドとを有する
    情報通信装置。
  3. 【請求項3】 記録ローラを保持する記録紙収納開閉部
    と、この記録紙収納開閉部の開位置から閉位置への回動
    に伴い、前記記録ローラを記録ヘッドの位置する方向へ
    と導く傾斜面を有し、前記記録紙収納開閉部が閉位置に
    達したとき前記記録ローラを係止する係止具とを有する
    情報通信装置。
JP17407993A 1993-04-21 1993-07-14 情報通信装置 Expired - Fee Related JP3169747B2 (ja)

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US08/462,726 US5822081A (en) 1993-04-21 1995-06-05 Facsimile apparatus with improved network control and power supply section arrangement
US08/464,556 US5568277A (en) 1993-04-21 1995-06-06 Facsimile apparatus with improved control board arrangement

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