JP3169615U - 傘収納箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】雨天時の自動車乗降に際し、乗降者の濡れおよび車内への雨の降り込みがなく傘の取り出しあるいは収納が容易に行える傘収納箱を提供する。【解決手段】ロールスプリング等による展開・巻き戻し機能のあるシートを備え、箱の長手方向一側面が開いており、それを覆うようにシートが展開・収納される。【選択図】図4

Description

本考案は、自動車用傘収納箱に関するものである。
雨天時、自動車からの降車に際し、ドアを開けるとともに傘を車外に出し即座に広げ、雨が車内に降り込むのを避け、降車者が濡れないように配慮するものの意図通りにはいかない。また、乗車時、傘を閉じるときには、閉じた傘を車内に取り込むまでドアを閉じられないため乗車者、車内部が濡れてしまう。また濡れた傘の置き場に関しても収納・取り出しが容易でかつ乗車者に邪魔とならない方法がない。
カーポート等自動車が屋根や庇で覆われる場所では問題ないのであるが、自動車からの乗降場所は多くの場合、屋根や庇はなく、雨天時の自動車使用に関しては、雨濡れ対策、傘の処置に窮する。
この改善策として、自動車の乗降口に庇を取り付ければよいが、雨除けとして機能させるほどに大きな固定庇は運用上取りつけることはできない。この課題に対し、下記先行技術文献1では、収納可能な庇案を考案している。ただ、当該考案は庇としての考案であり傘の収納に関しては、考案されていない。一方、先行技術文献2は収納に関し考案しているが庇の考案はない。
実用上は、庇の機能と適切な収納が同時に実現される必要がある。
特開2003−120244号 特開平9−188200
解決しようとする問題点は、雨天時、自動車乗降に際し、乗降者の濡れおよび車内への雨の降り込みがなく傘の取り出しあるいは収納が容易に行える手段のないことである。自動車使用者にとって、濡れた傘を車内に持ち込むことは避けたいし、車内への持ち込みはその分車内が狭くなる。この点から、収納場所を車外にすることが対策であり、先行技術文献2の方法は車外に置く方法であるが、雨中で収納作業中濡れずに筒状の一端側から傘を出し入れするのは容易ではない。
本考案は、自動車ドア用庇機能と、傘収納機能を併せ持った収納ボックスの考案により課題解決を図る。
本考案の収納ボックス使用により、雨天時の自動車乗降に際し、傘取り出しあるいは収納および開閉の一連の動作を雨に濡れることなく行うことが出来る。
図1は自動車に本考案の傘収納箱を取付け機能させた状態の説明図(実施例1) 図2は本考案で、庇シートが引き出された状態および収納された状態図 図3は本考案の傘収納箱の構成図 図4は本考案の傘収納箱の断面図 図5は本考案の傘収納箱の実施例2
傘収納場所を車外とし、かつ傘収納・取り出しを収納箱の側面から行うことにより、自動車乗降に際して傘の取り出しあるいは収納が容易であり、かつ傘取り出し・収納の一連の動作を雨に濡れることなく行うことを実現した。
図1は、本考案の1実施例である。片側はドア2を開けた状態を、他の側はドア2を閉じた状態を示す。
既存の自動車屋根に取り付けるキャリアー同様の取付により傘収納箱5を自動車の屋根部に取り付け、シート3端を、たとえばドアガラスで挟む等により、ドア上端に固定することにより、ドアを開くとシートがケーシング5より引き出されドア上をシートが覆う。
また、ドアが閉じられるとケーシング5内に、たとえばロールスプリング等を用いた市販の遮光ブラインドと同様な機構でシートを巻き込むことにより、シート3は収納され6のような状態となる。ただし、遮光ブラインドは一方向にのみ引き出されるのでブラインド形状は矩形でよいが、本シートはドア回転軸周りの回転軸周りに引き出されるため、シート形状は扇型にする必要があり、ロールスプリングによる巻き取り機構は、たとえば径の異なる複数個のロールスプリングで円錐状にする必要がある。
ロールスプリングの巻き取り力が十分に調整されていれば、広がったシートが垂れ下がることはないが、垂れ下がりを少しでも防ぐために、シートに巻き取り可能な薄板鋼板等弾性体を取付、シートに上に凸となるように成形することによりドアからの出入りはより容易になる。
シート3が開いた状態ではシートが庇の役割となり、雨にあたることなくケーシング5内の傘を取り出し、傘を広げ車外に出ることが出来る。その後ドアを閉めればシートも収納される。、
乗車するときには、ドアを開けるとシートが開き、シートの下に入ることにより雨をよけることができ、閉じた傘をシートの下でケーシング5に収納しドアを閉めれば、シート3の収納と同時にシートが傘を覆うので傘がケーシングから飛び出すこと防ぐことが出来る。しかしながら、自動車の運動は緩急自在であるので傘は十分に固定されることが望ましいが、これはケーシング内に固定用ベルト等を設置すれば容易に実現できる。シート3が開いている状態でシートの下でベルトによる傘固定をするので雨にぬれずに行うことが出来る。
図3は傘収納箱の構成を示す。ケーシング5は、たとえば断面が図4のように仕切り壁8を設けることで、シート巻き取り機構7と収納傘6とが干渉することなく機能できる。なお、傘あるいはシートは雨滴が着いているので収納後にこれらの雨滴がケーシング内に溜まる可能性があるが、ケーシング底面にスリットあるいは穴などを設けておけば、これら雨滴はケーシング外に排除できる。
自動車の前方ドア(運転席、助手席)に対して扇形状のシート3では、図1からも分かるように、ドア上部全体を覆うことが出来ない場合がある。この場合は延長シート9を設けるか、大きめのバイザ10の使用が有効である。
自動車走行時にはシートは4のように収納されるが、一部はケーシング外にあるため、走行風のためはためく可能性がある。はためき防止のために、シート端を厚くして剛性を増すか、11のような補強材をシートに取り付けることによりはためきは防止できる。また、ケーシング端面を紡錘形等にして空気抵抗を減らす工夫も有効である。
1 自動車
2 ドア
3 シート(開状態)
4 シート(収納状態)
5 傘収納箱
6 傘
7 シート巻き取り機構
8 仕切り
9 延長シート
10 バイザー
11 シート補強材

Claims (1)

  1. 自動車の屋根部に取り付ける傘収納箱で、ドア開閉に応じ引き出しあるいは引き込み可能なシートを備え、傘収納箱長手方向側面から箱内に傘を収納あるいは取り出すことができることを特徴とした傘収納箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108068600A (zh) * 2016-11-16 2018-05-25 浙江群实王网络科技有限公司 一种车用防雨置伞系统
CN116279192A (zh) * 2023-03-17 2023-06-23 南京林业大学 一种车载雨伞自适应控制装置及其使用方法

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