JP3169357U - 鍋等の容器用のシート状保温具 - Google Patents

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Abstract

【課題】鍋等の容器の胴部外周面に巻回し筒状にして、簡単にかつコンパクトに装着でき、製造時の加工が簡単で、あらゆる容器の胴部の直径長さに対応して装着でき、保温性の向上が図れるシート状保温具を提供する。【解決手段】1個または複数個の帯状シート体1は、それぞれ、耐熱性を有する弾性材料で形成すると共に、その両端部には凹凸係合部10を一体に形成してあり、また、帯状シート体1の鍋等の容器に対面する裏面側には、帯状部の上下両端部と凹凸係合部10より内側の左右の両端部との全周に亘り突条リブ20を一体に形成すると共に、突条リブ20に囲繞された全面には、多数の縦方向の凹凸リブ30を一体に形成してある。【選択図】図2

Description

本考案は、普通の鍋、圧力鍋、炊飯器、電気調理器などの鍋等の容器の胴部外周に筒状に巻回して、容器内の内容物を保温するために使用される帯状シート体からなる鍋等の容器用のシート状保温具に関する。
従来、この種の鍋等の容器を保温するものとしては、例えば、特開2010-172517号公報(特許文献1)記載の保温具などが提案されている。
この特許文献1の保温具は、容器の側面を包む帯体からなる胴部保温部と、容器の下面に敷かれる板体からなる底部保温部と、容器の上面を覆う蓋体からなる上部保温部と、前記胴部保温部の内周面の上縁側に周設された襞からなる上部熱遮断部とからなるものである。
特許文献1の保温具によれば、容器の側面だけでなく、上面及び下面の全体を袋状に被覆して保温するものであるので、かなり保温性に優れたものといえよう。
特開2010−172517号公報
しかしながら、前記特許文献1の保温具は、(a) 胴部保温部と底部保温部と上部保温部と上部熱遮断部とを基本的な構成部材としているため、構成部材が多い上に、それらの組付け部材も必要で構造が複雑であった。また、例えば、 胴部保温部は、コットン製生地の裏地にアルミをコーティングしたキルトで形成されているため、ファスナーも取り付ける必要があり、製造時に縫製加工等の手間が掛かるし、セラミックや土鍋等に巻いた状態でレンジに入れ再加熱する場合、使用できないなど使用に制限があった。しかも、この保温具を容器にセットする場合もセット工程数が多いという難点があった。さらに、コットン製生地で形成されているため、水に濡れたり、洗浄するのに手間が掛かった。
(b) また、胴部保温部は、上下両端のみに襞からなる凸部を形成したものであって、
容器の胴部外周面の全面との間で隙間を設ける工夫はされていないため、容器へのセットの仕方により、胴部保温部の内周壁面と容器の外周面とが面接触することがあり、容器から伝導熱により放熱し保温性能が低下することがあった。
(c) さらに、この保温具では、上記特許文献1の図3に示されているように、胴部保温部10に縫着された調節ベルト11と、該胴部保温部10の他端側に縫着された面ファスナーからなる調節ベルト固定部12とからなり、前記調節ベルト11に縫着した面ファスナーを、調節ベルト固定部12の面ファスナーに結合するようにした周長調整部を設け、胴部保温部10の周長を少しは変更できるようにしてある。しかしながら、鍋等の容器の胴部の直径の長さ(つまり筒状にした場合の周長)は、大・中・小と色々と異なるものである。これに対し、上記特許文献1のものでは、胴部の直径長さに応じて、多数の大きさの保温具を用意しなければならず、1個の保温具では対応することができなかった。
(d) さらにまた、上記保温具は、胴部保温部を色彩などの異なるものに着せ替えできるとの開示も示されていないので、胴部の外観をカラフルにすることはできなかった。
(e) しかも、上記保温具では、胴部保温部を取り外して鍋等の容器の鍋敷きに使用することもできなかった。
本考案は、従来例の上記(a)〜(e)の如き問題を解消しようとするものであり、一体的に成形された弾性材料からなる帯状シート体を鍋等の容器の胴部外周面に巻回し筒状にして、簡単にかつコンパクトに装着できるほか、帯状シート体にシリコンゴム等の弾性材料を使用して、凹凸係合部や突条リブや多数の縦方向の凹凸リブや切欠き部や横方向リブ等の構成要素を金型を使用して成形機で一体成形加工できるので、製造時の加工が簡単にできるし、その帯状シート体を1個又は複数個設けることにより、あらゆる容器の胴部の直径長さに対応して装着できる。さらに、容器の胴部の外周面に対して巻回した帯状シート体の内周面を線接触させ、該胴部の外周面と帯状シート体の内周面との間に断熱空間を形成することによって、保温性の向上が図れる。と共に、帯状シート体を異なる色彩で施色するとか、図柄や絵柄等を画くことにより、これを巻回装着した容器の胴部の外観をカラフルにすることができる。しかも、帯状シート体を1個又は2個以上を広げた状態で鍋敷きにも使用することができるなど、実用的効果を達成したものを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考察の請求項1の鍋等の容器用のシート状保温具は、保温すべき鍋等の容器の胴部外周面に筒状に巻回して前記容器内の内容物を保温する、保温性を有する1個または複数個の帯状シート体からなる鍋等の容器用のシート状保温具であって、
前記1個または複数個の帯状シート体は、それぞれ、耐熱性を有する弾性材料で形成すると共に、その両端部には凹凸係合部を一体に形成してあり、
また、前記1個または複数個の帯状シート体は、少なくとも、鍋等の容器に対面する裏面側には、帯状部の上下両端部と前記凹凸係合部より内側の左右の両端部との全周に亘り突条リブを一体に形成すると共に、前記突条リブに囲繞された全面には、多数の縦方向の凹凸リブを一体に形成してあり、
1個の帯状シートを使用する場合には、鍋等の容器の胴部外周面に巻回し、自身の凹凸係合部同士を係合して筒状に装着するか、あるいは1個の帯状シート自身の凹凸係合部同士を係合して筒状にした状態で、鍋等の容器の胴部を挿入するようにし、複数個の帯状シート体を使用する場合には、帯状シート体の少なくとも1組の凹凸係合部を係合して連結した状態で鍋等の容器の胴部外周面に巻回して、残余の相隣る帯状シート体の凹凸係合部同士を係合して筒状に装着するか、または、それぞれの帯状シート体を鍋等の容器の胴部外周面に巻回して相隣る帯状シート体の凹凸係合部同士を係合して筒状に装着するか、あるいは、相隣る帯状シート体の凹凸係合部同士を全部係合して筒状にした状態で、これに鍋等の容器の胴部を挿入するように構成してあることを特徴とする。
ここで、「鍋等の容器」とは、圧力鍋、電気調理器、炊飯器、携帯式魔法瓶などの如く保温の対象となる容器をいう。また、「帯状シート体」とは、前記容器の胴部の外周面に筒状に巻回する前の状態で適宜長さのシート体を言い、対象となる容器の胴部外周面の直径長さに対応して、1個の帯状シート体を用いたり、或いは2個以上の帯状シート体を用いたりする。この帯状シート体の長さは、容器の胴部外周面の直径長さとの相対比により決定することができる。例えば、容器の胴部外周面の直径長さが短い携帯式魔法瓶等の容器の場合には、全長が短い帯状シート体でよく、逆に、容器の胴部外周面の直径長さが長い圧力鍋等の容器の場合には、全長が長い帯状シート体を例えば2個以上使用するとよい。勿論、後者の場合、全長が更に長い帯状シート体を1個使用することもできる。このように、帯状シート体の長さと個数は、対象となる容器の胴部の直径に対応して、適宜に選定できる。また、帯状シート体の材質は、シリコンゴムのように、耐熱性や保温性や一体成形性や加工性等に優れたものを使用する。
さらに、帯状シート体の両端部に形成した「凹凸係合部」とは、例えば、図3に示すように、帯状シート体1の正面側の端部を凸係合部12とし、背面(裏面)側を凹係合部11とし、1個の帯状シート体1を使用する場合には、鍋等の容器の胴部外周面に巻回し、自身の凸係合部12を凹係合部11に圧入嵌合して筒状に装着する。または、1個の帯状シート体1自身の凹凸係合部10,10(11,12)同士を係合(圧入嵌合)して筒状にした状態で、鍋等の容器の胴部を挿入する。
また、図4〜8に示すように、2個の帯状シート体1,1を使用する場合には、一方の帯状シート体1の凸係合部12を他方の帯状シート体1の凹係合部11に係合(圧入嵌合)し連結して、図4に示すようにする。次に、この状態で、鍋等の容器90の胴部外周面に巻回して、残余の相隣る帯状シート体1,1の凹凸係合部10,10(11,12)同士を係合して、図6〜図8に示すように、筒状に装着する。または、それぞれの帯状シート体1,1を鍋等の容器90の胴部外周面に巻回して相隣る帯状シート体1,1の凹凸係合部10,10(11,12)同士を係合して筒状に装着する。あるいは相隣る帯状シート体1…1の凹凸係合部10,10(11,12)同士を係合して、図8に示すように筒状にした状態で、これに前記容器90の胴部を挿入する方法でもよい。
3個以上の帯状シート体1…1を使用する場合も上記と同様にするとよい。
なお、2個以上の帯状シート体1…1を使用する場合には、それぞれの帯状シート体1…1を鍋等の容器の胴部外周面に巻回して、相隣る帯状シート体1,1の凹凸係合部10,10(11,12)同士を係合して筒状に装着することもできる。
請求項2の鍋等の容器用のシート状保温具は、請求項1において、前記帯状シート体の上部には、鍋等の容器に設けられた把手を回避できる切欠き部が形成してあることを特徴とする。これにより、把手つきの鍋等の容器に対しても,本考案のシート状保温具が支障なく巻回し筒状に装着できる。把手のない鍋等の容器の場合には、前記切欠き部は不要である。
請求項3の鍋等の容器用のシート状保温具は、請求項1または請求項2において、前記帯状シート体の裏面側には、前記多数の縦方向の凹凸リブに対して交差するように横方向のリブを離間して複数設け、前記上下及び左右の端部の突条リブと前記多数の縦方向の凹凸リブと横方向のリブとで多数の断熱空間が形成してあることを特徴とする。これによれば、多数の断熱空間が形成されるので、保温性が格段に向上される。
帯状シート体の裏面側において、前記断熱空間を形成する構造としては、上記の方法のほか、請求項1に記載しているように前記突条リブと多数の縦方向の凹凸リブとによる方法、突条リブだけによる方法、その他、適宜に選定できる。
請求項4の鍋等の容器用のシート状保温具は、請求項1、2、3のいずれか1項において、前記帯状シート体の裏面側には、長手方向に複数の突起が形成してあることを特徴とする。これにより、帯状シート体を鍋等の容器に巻回して筒状に装着したときに、該帯状シート体が、この突起と容器外周壁面の摩擦抵抗により落下防止の役割を有する。この突起の形成位置は、実施例では横方向のリブに形成しているが、縦方向の凹凸リブなどにも形成できる。また、この突起は無い構成も採り得るもので必須なものではない。
請求項5の鍋等の容器用のシート状保温具は、請求項1、2、3、4において、前記帯状シート体は、シリコンゴムを材料としたことを特徴とする。
シリコンゴムは、耐熱性、保温性、非粘着性、耐候性、無臭性等に優れて食品衛生法にも適しているので、この材料を使用するのが好適である。そして、この材料を使用して、帯状シート体の凹凸係合部、突条リブ、多数の縦方向の凹凸リブ、切欠き部、横方向のリブ並びに突起等を、成形機で一体成型品として簡単に製造することができる。
また、シリコンゴムによれば、帯状シート体を着色したり、絵付けしたりなど色々の製品化を実現することができる。
請求項1に記載の考案によれば、1個または複数個の帯状シート体は耐熱性を有する弾性材料で形成してあるから、荷造り時や未使用時には平板状態で保管できるため、収納場所を取らず保管に便利であるとともに、使用時には、帯状シート体を鍋等の容器の胴部外周面に巻回し筒状にして、両端部に一体形成した凹凸係合部を係合するだけでセットできるので、簡単にかつコンパクトに装着できる。また、帯状シート体を1個又は複数個設けることにより、あらゆる容器の胴部の直径長さに対応して装着できる。例えば、胴の直径長さが大きい容器の場合は複数個使用して、互いに形成した凹凸係合部を係合し連結して筒状にすることができる。
また、前記1個または複数個の帯状シート体の裏面側には、上下両端部と左右両端部との全周に亘り形成した突条リブと、該突条リブに囲繞されて全面に形成された多数の縦方向の凹凸リブを一体に形成しているから、この帯状シート体を容器の胴部外周面に巻回し筒状にしたとき、前記突条リブと多数の縦方向の凹凸リブとが、容器の胴部外周面に対して線接触し、該突条リブと多数の縦方向の凹凸リブと、容器の胴部外周面との間に多数の独立した空気層(断熱空間)が形成され、各断熱空間内での熱の対流を最小限に抑えることができるため、容器の熱が外部へ放散され難くなり、保温性能が向上される。さらに、多数の縦方向の凹凸リブを形成してあるため、筒状にした場合に、この凹凸リブが容器の胴部外周面に対して吸盤作用で保持され、筒型形状が保持される。
さらに、前記帯状シート体は、特に複数の場合には、異なる色彩や模様や図柄や絵柄などを描くことにより、これを巻回装着した容器の外観がカラフル化されて、外観美をかもしだすことができるし、異なる帯状シート体と着せ替えすることもできる。それゆえ、例えば、コンロで煮炊きした鍋を、そのまま食卓テーブル上に移動してテーブルウエア鍋としても使用することができる。
しかも、前記帯状シート体は、平板状態において、その大きさにもよるが、1個又は2個以上で組み合わせることにより、鍋敷きとしても使用できる。そのほか、この帯状シート体を容器に巻回し筒状にした場合には、容器の胴部を被覆しているので、火傷防止にもなる。本考案の帯状シート体は、セラミックや土鍋等に巻いた状態でレンジに入れて再加熱することもできるし、IH調理器の上で容器に巻いた状態で加熱することもできる。
請求項2に記載の考案によれば、前記帯状シート体の上部には、鍋等の容器に設けられた把手を回避できる切欠き部が形成してあるから、把手つきの鍋等の容器に対しても,本考案の帯状シート体が支障なく巻回し筒状に装着できる。
請求項3に記載の考案によれば、横方向のリブを複数設けているので、前記突条リブと多数の縦方向の凹凸リブとの相乗効果により、容器の保温性能が一層向上される。すなわち、前述した突条リブと多数の縦方向の凹凸リブとによる断熱空間の形成の場合に比べ、横方向のリブが付加されたことで、それ以上の多数の独立した断熱空間が形成されるので、各断熱空間内での熱の対流が更に一層最小限度に抑えられる結果、最大の保温性の向上が計られる。
請求項4に記載の考案によれば、前記帯状シート体の裏面側には、長手方向に複数の突起が形成してあるから、帯状シート体を鍋等の容器に巻回して筒状に装着したときに、該帯状シート体が、この突起と容器の胴部外周面の摩擦抵抗により落下しない利点がある。
請求項5に記載の考案によれば、前記帯状シート体は、シリコンゴムを材料として、少なくとも該帯状シート体の両端部の前記凹凸係合部と、前記突条リブと、前記多数の縦方向の凹凸リブとを一体に成形するか、それに加えて、前記切欠き部と前記横方向のリブと前記複数の突起との少なくとも1つ以上とを一体に成形してあるから、上記各構成部分が、成形機で一体成型品として簡単に製造することができる。
また、帯状シート体は、シリコンゴムで製造するので、特に複数の場合には、異なる色彩や模様や図柄や絵柄などを画くことができ、色々の製品化ができる。そのため、異なる帯状シート体を着せ替えすることもできる。さらに、帯状シート体は、シリコンゴム等の弾性材料を金型で一体成形加工ができるので、製造時の加工が簡単であるばかりか、直接水につけても、食器洗浄器に入れても洗浄することができる。
本考案に係る容器用のシート状保温具(帯状シート体)の正面図である。 本考案に係る容器用のシート状保温具(帯状シート体)の背面図である。 図1のA−A断面図である。 帯状シート体2個を連結した状態の正面図である。 図4のB−B線縦断面図である。 図4の2個の帯状シート体を円筒状に巻回した状態を示す平面図である。 図4の2個の帯状シート体を圧力鍋の胴部外周面に巻回し筒状とした状態を示す斜視図である。 図7における帯状シート体を圧力鍋より取り外した状態を示す参考斜視図である。
本考案の好適な実施形態を以下に説明する。
本考案の鍋等の容器用のシート状保温具は、保温すべき鍋等の容器の胴部外周面に筒状に巻回して前記容器内の内容物を保温する、1個または複数個の帯状シート体からなるものである。
前記1個または複数個の帯状シート体は、それぞれ、耐熱性や保温性や無臭性や一体
成形性に優れたシリコンゴム等の弾性材料で形成してある。そして、該帯状シート体の両端部に形成される凹凸係合部と、裏面側の上下両端部と左右両端部との全周に亘り形成した突条リブと、前記突条リブに囲繞されて全面に形成された多数の縦方向の凹凸リブと、該多数の縦方向の凹凸リブに対し交差するように形成された横方向リブと、同帯状シート体の上部に形成された切欠き部と、帯状シート体の裏面側に形成された複数の突起とは、上記シリコンゴムの一体成型品として簡単に一体成形できる(請求項5参照)。
詳しくは、以下の実施例1を参照するとよい。
本考案の実施例1を図1〜図8に基づいて以下に説明する。
図1は本考案に係る容器用のシート状保温具を構成する1個(単位)の帯状シート体の正面図、図2は図1の背面図、図3は図1のA−A線断面図である。帯状シート体1は、1個で保温すべき鍋等の容器(以下、「容器」と略称する。)の胴部外周面を筒状に巻回して装着することができる(図示せず)。容器90の胴部の直径長さが長い大きな容器(例えば圧力鍋、図7参照)の場合には、帯状シート体1の2個を例えば図4に示すように連結して、両帯状シート体1,1で容器90の胴部外周面を筒状に巻回して装着することができる(図5〜図8参照)。容器90の胴部直径長さと該帯状シート体1の長さとの相関関係にもよるが、帯状シート体1を3個以上使用して、相互に連結して、上記と同様に容器90の胴部外周面を筒状に巻回して装着することもできる(図示せず)。
前記1個または複数個の帯状シート体1は、この実施例では、それぞれ、耐熱性や保温性や無臭性や一体成形性に優れたシリコンゴム等の弾性材料で形成してある。そして、該帯状シート体1の左右両端部に形成される凹凸係合部10,10と、容器に対面する裏面側の上下両端部と左右両端部との全周に亘り形成した突条リブ20と、前記突条リブ20に囲繞されて全面に形成された多数の縦方向の凹凸リブ30と、該多数の縦方向の凹凸リブ30に対し交差するように形成された横方向リブ40と、同帯状シート体1の上部に形成された切欠き部50とは、上記シリコンゴムの一体成型品として成形機で簡単に一体成形できる(請求項5参照)。
この帯状シート体1は、図1及び図2に示されているように帯状のものであり、その左端部及び右端部に形成された凹凸係合部10…10は、本実施例では、縦方向に4個所ずつ間隔をおいて左右に形成しているが、この形成個数には限定されない。そして、図3において、左端部に形成された凹凸係合部10…10は、該帯状シート体1の裏面側に形成されているように円形状に窪ませた凹係合部11…11としてあり、右端部に形成された凹凸係合部10…10は、該帯状シート体1の表面側に円筒状に突出した凸係合部12…12としてある。この場合、凸係合部12…12は凹係合部11…11より直径を少し長くして、両者が係脱(嵌脱)自在に抜き差しできる程度で圧入嵌合(係合)できるように工夫してある。
突条リブ20は、帯状シート体1の帯状部1aの上下両端部と前記凹凸係合部10より内側の左右の両端部との全周に亘り形成されている。すなわち、突条リブ20は、図2において、上端部の突条リブ21と下端部の突条リブ22と左端部の突条リブ23と右端部の突条リブ24とで形成されている。この突条リブ20は、容器90の胴部外周面に巻回し装着したときに、容器90の胴部外周面との間で断熱空間(空気層)を形成し、容器90の熱を外部に逃がさないように保温効果を高めるものである。
縦方向の凹凸リブ30…30は、図2に示されているように、上端部の突条リブ21と下端部の突条リブ22との間に、縦(上下)方向に縦方向の凹リブ31と縦方向の凸リブ32とを交互に多数形成している(図3参照)。
横方向リブ40は、図2に示されているように、左端部の突条リブ23と右端部の突条リブ24間に、前記多数の縦方向の凹凸リブ30…30(31…32)に対し交差(図2では直交しているが、これに限定されない。)するように、複数個(図2では3個であるが、これに限定されない。)を横設している。
切欠き部50は、帯状シート体1の上部に形成したものであって、鍋等の容器90の把手91を回避するものである(図7,図8参照)。図7に示した両手鍋等の容器90は一対の把手91,91を有しているので、切欠き部50は図8に示すように一対を形成している。この切欠き部50の形状は、保温対象となる容器90の把手の形状を考慮して形成される。
また、片手鍋等の容器90の場合には、1個の切欠き部50だけでよい。把手のない鍋等の容器90の場合には切欠き部50は不要である。
前記帯状シート体の裏面側には、長手方向に複数の突起60が形成して、これにより帯状シート体1が容器90より落下しないようにしている。この実施例では、図2と図3に示されているように、最上段の横方向リブ40の左右2個所に一体形成しているが、その形成位置や個数や形状等は適宜設計変更できる。
帯状シート体1は、この実施例では、[0033]で説明したように、シリコンゴムの弾性材料で形成し、その構成要素である、凹凸係合部10,突条リブ20,縦方向の凹凸リブ30,横方向のリブ40、切欠き部50並びに突起60とは、シリコンゴムの一体成型品として簡単に一体成形している。
このようにする方が、加工の容易性、生産効率、生産コスト等を考慮すれば、好適である。しかし、本考案は、上記構成要素のうち、凹凸係合部10,突条リブ20及び多数の縦方向の凹凸リブ30のみ(請求項1参照)、これに加えて切欠き部50のみ(請求項2参照)、又は上記に加えて横方向のリブ40(請求項3参照)を一体成型品として成形機で一体成形することもできる。、
本考案の鍋等の容器用のシート状保温具の使用方法について以下に説明する。
図1〜図3に示すように1個の帯状シート体1を使用する場合には、鍋等の容器の胴部外周面に巻回し、自身の凹凸係合部10,10(11,12)同士を係合して筒状に装着するか、あるいは、1個の帯状シート体1自身の凹凸係合部10,10(11,12)同士を係合して筒状にした状態で、これに前記容器の胴部を挿入する。
複数個の帯状シート体1…1を使用するの場合には、帯状シート体1…1の少なくとも1組の凹凸係合部10,10(11,12)を係合し連結した状態で鍋等の容器90の胴部外周面に巻回して、残余の相隣る帯状シート体の凹凸係合部10,10(11,12)同士を係合して筒状に装着するか、または、それぞれの帯状シート体1…1を鍋等の容器90の胴部外周面に巻回して相隣る帯状シート体1…1の凹凸係合部10,10(11,12)同士を係合して筒状に装着するか、あるい相隣る帯状シート体1…1の凹凸係合部10,10(11,12)同士を係合して、図8に示すように筒状にした状態で、これに前記容器90の胴部を挿入するとよい。
(変形例等)
帯状シート体1の鍋等の容器への使用方法については、請求項1に記載されたものに限らず、任意である。
また、帯状シート体1の弾性材料として、実施例1ではシリコンゴムを採用したが、シリコンゴム以外の弾性ゴム材でもよいし、シリコンゴムと同様に折り曲げ自在で耐熱性や無臭性等に優れた材料も用いることもできる。
さらに、複数の帯状シート体1…1の場合、全部が同一長さでも良いが、一部又は全部が異なる長さのものでもよく任意である。
1 帯状シート体
10 凹凸係合部
11 凹係合部
12 凸係合部
20 突条リブ
21 上端部の突条リブ
22 下端部の突条リブ
23 左端部の突条リブ
24 右端部の突条リブ
30 縦方向の凹凸リブ
31 縦方向の凹リブ
32 縦方向の凸リブ
40 横方向のリブ
50 切欠き部
60 突起
90 鍋等の容器(容器)
91 把手

Claims (5)

  1. 保温すべき鍋等の容器の胴部外周面に筒状に巻回して前記容器内の内容物を保温する、保温性を有する1個または複数個の帯状シート体からなる鍋等の容器用のシート状保温具であって、
    前記1個または複数個の帯状シート体は、それぞれ、耐熱性を有する弾性材料で形成すると共に、その両端部には凹凸係合部を一体に形成してあり、
    また、前記1個または複数個の帯状シート体は、少なくとも、鍋等の容器に対面する裏面側には、帯状部の上下両端部と前記凹凸係合部より内側の左右の両端部との全周に亘り突条リブを一体に形成すると共に、前記突条リブに囲繞された全面には、多数の縦方向の凹凸リブを一体に形成してあり、
    1個の帯状シートを使用する場合には、鍋等の容器の胴部外周面に巻回し、自身の凹凸係合部同士を係合して筒状に装着するか、あるいは1個の帯状シート自身の凹凸係合部同士を係合して筒状にした状態で、鍋等の容器の胴部を挿入するようにし、複数個の帯状シート体を使用する場合には、帯状シート体の少なくとも1組の凹凸係合部を係合して連結した状態で鍋等の容器の胴部外周面に巻回して、残余の相隣る帯状シート体の凹凸係合部同士を係合して筒状に装着するか、または、それぞれの帯状シート体を鍋等の容器の胴部外周面に巻回して相隣る帯状シート体の凹凸係合部同士を係合して筒状に装着するか、あるいは、相隣る帯状シート体の凹凸係合部同士を全部係合して筒状にした状態で、これに鍋等の容器の胴部を挿入するように構成としてあることを特徴とする鍋等の容器用のシート状保温具。
  2. 前記帯状シート体の上部には、鍋等の容器に設けられた把手を回避できる切欠き部が形成してあることを特徴とする請求項1に記載の鍋等の容器用のシート状保温具。
  3. 前記帯状シート体の裏面側には、前記多数の縦方向の凹凸リブに対して交差するように横方向のリブを離間して複数設け、前記上下及び左右の端部の突条リブと前記多数の縦方向の凹凸リブと横方向のリブとで多数の断熱空間が形成してあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鍋等の容器用のシート状保温具。
  4. 前記帯状シート体の裏面側には、長手方向に複数の突起が形成してあることを特徴とする請求項1、2,3のいずれか1項に記載の鍋等の容器用のシート状保温具。
  5. 前記帯状シート体は、シリコンゴムを材料としたことを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1項に記載の鍋等の容器用のシート状保温具。
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