JP3169270B2 - 抗菌性無臭化清浄剤組成物 - Google Patents

抗菌性無臭化清浄剤組成物

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JP3169270B2 JP21521492A JP21521492A JP3169270B2 JP 3169270 B2 JP3169270 B2 JP 3169270B2 JP 21521492 A JP21521492 A JP 21521492A JP 21521492 A JP21521492 A JP 21521492A JP 3169270 B2 JP3169270 B2 JP 3169270B2
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博義 浜中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、清浄剤組成物に係り、
特に抗菌性能と無臭化機能を具備し得るようにした清浄
剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】身体の各部位や周りの生活環境を清浄化
するために使用される清浄剤は、それ自身が清潔である
ことはもちろんのこと、対象部位(人体、物等)を清浄
化させる能力を具備させるべく種々の機能薬剤を共存さ
せる必要がある。
【0003】従来より行われていた公知の洗剤によるふ
き掃除の形態に加えて、最近では、予め洗剤を木綿、不
織布等に含浸させたウェットタオル(ウェットティッシ
ュともいう)を使用して行うことも増えてきており、そ
れと共に、含浸薬剤の役目も汚れ除去だけでなく、除菌
目的や消臭目的等に多様化されている。また、一方で、
繰り返し使用されるタオル自体に対しても同様に、清潔
洗浄以外に、除菌、殺菌、消臭等の処理を行い、維持面
と機能面の両方から、より清浄化されたタオルをつくろ
うとする試みがなされ、それぞれに展着用の清浄剤が用
いられてきている。さらには、水素ゲルタイプを利用し
た静置型の除菌清浄剤、脱臭清浄剤も種々使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、公知の
清浄剤は、例えば、除菌と清浄を複合させたものにする
と、消臭効果を付与することが著しくは困難になった
り、一方で、消臭機能を優先させようとすると、洗剤成
分等の添加量を抑える必要があり、除菌と消臭の両機能
を満足させつつ、清浄化作用を行ったり、また、それら
の機能を確実にタオルに具備させ得るようなものは無か
った。
【0005】そのため、タオル自体の清浄化に対して
は、2種類以上の展着薬剤を別々に、幾段階かに分けて
使用する不合理さがあったり、また、タオル自身の機能
に関して、多数のものを揃えなければならないという不
便さがあった。さらには、より広い生活環境を清浄化し
ようとする場合には、それぞれの機能を相互に減退させ
ないように注意しながら、各薬剤間の影響を避けつつ、
用いなければならないという繁雑さがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するべくなされたもので、清浄化を行い得る対象箇所
に対して、それぞれの機能を相殺させることなく充分な
抗菌機能と無臭化機能を同時に付与させ得る新規な清浄
剤の提供を行うものある。
【0007】すなわち、本発明は、一般式I
【0008】
【化3】 (但し、X1 ,X2 ,X3 及びX4 は、水素若しくはメ
チル基であり、Y1 ,Y2 ,Y3 及びY4 は水素、ヒド
ロキシメチル基若しくはヒドロキシエチル基であり、
0.0001≦a≦0.4999、0.0001≦b≦
0.4999で、しかも0.01≦a+b≦0.5、0
≦c≦0.99、0≦d≦0.99で、しかも0.5≦
c+d≦0.99で、かつ、a+b+c+d=1であ
り、10000≦n≦300000である。)にて表わ
される複合塩型高分子電解質(以下、所定の高分子電解
質と称する)の1種若しくは2種以上と、一般式II
【0009】
【化4】 (但し、R1 及びR2 は水素若しくは炭素数合計8〜2
2のアシル基であり、0≦l≦40、0≦m≦40で、
かつ、0≦l+m≦40である。)にて表わされる半極
性有機ホウ素化合物(以下、所定の半極性有機ホウ素化
合物と称する)の1種若しくは2種以上とを水系媒体中
で均一混合させてなる抗菌性無臭化清浄剤組成物であ
る。
【0010】ここで、本発明の清浄剤を構成する所定の
高分子電解質について説明すると、所定の高分子電解質
は、アクリルアミド、N−ヒドロキシメチルアクリルア
ミド、N,N−ジ(ヒドロキシメチル)アクリルアミ
ド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N,N−ジ
(ヒドロキシエチル)アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−ヒドロキシメチルメタクリルアミド、N,N−
ジ(ヒドロキシメチル)メタクリルアミド、N−ヒドロ
キシエチルメタクリルアミド、N,N−ジ(ヒドロキシ
エチル)メタクリルアミドのホモポリマー若しくはコポ
リマーを水酸化カリウム及び水酸化ナトリウムで部分加
水分解させるか(製法1)、または、上述のモノマーの
うちの1種若しくは2種と、アクリル酸カリウム、メタ
クリル酸カリウムのうちの1種及びアクリル酸ナトリウ
ム、メタクリル酸ナトリウムのうちの1種とを共重合さ
せること(製法2)によって、製造するが、その際、一
般式I中のa+bが0.01未満である場合、a若しく
はbが0.0001未満である場合、及びc+dが0.
5未満である場合には所定の半極性有機ホウ素化合物と
相互作用を行って、悪臭、異臭を抑える効力が極めて弱
くなり、さらに、nが10000未満及び300000
より大きい場合には、所定の半極性有機ホウ素化合物の
共存下での溶解状態が適切性を欠き清浄効果が不足して
しまうので、共に望ましくない。
【0011】表1、表2及び表3に、所定の高分子電解
質の代表例を示した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】 次に、所定の半極性有機ホウ素化合物について説明する
と、所定の半極性有機ホウ素化合物は、グリセリン2モ
ルとホウ酸若しくは低級アルコールのホウ酸トリエステ
ル1モルとを接触させて、エステル化反応若しくはエス
テル交換反応を行って得たジ(グリセリン)ボラート1
モルに対して、炭素数合計8〜22のカルボン酸を1〜
2モル反応させるか(製法A)、または、ジ(グリセリ
ン)ボラート1モルに対して1〜40モルのエチレンオ
キシドを付加させた後に、炭素数合計8〜22のカルボ
ン酸を1〜2モル反応させること(製法B)によって、
製造するが(油化学、第22巻、426頁及び油化学、
第28巻、285頁参照)、その際、一般式II中のR1
及びR2 がアシル基である時に、アシル基の炭素数合計
が8未満かまたは23以上である場合、及びl+mが4
0より大きい場合には、上述の所定の高分子電解質と水
系溶液中で混合させた状態での悪臭、異臭を抑える効力
が弱まることに加えて、抗菌性能及び清浄性能が著しく
低下してしまうので、好ましくない。
【0015】表4、表5及び表6に、所定の半極性有機
ホウ素化合物の代表例を示した。
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】 つづいて、所定の高分子電解質と所定の半極性有機ホウ
素化合物とを組み合わせてなる本発明の抗菌性悪臭化清
浄剤組成物について説明すると、本発明の清浄剤組成物
は、水または水とメタノール、エタノール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、エチレングリ
コール、エチレングリコール−モノメチルエーテル、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、アセトン、ジオキサン等の親水性溶媒との混合溶液
(以下、所定の水系媒体と称する)中に所定の高分子電
解質の1種若しくは2種以上を常圧下、0〜100℃、
好ましくは20〜50℃にて均一溶解させた後、所定の
半極性有機ホウ素化合物の1種若しくは2種以上を添加
し、常圧下、0〜100℃、好ましくは20〜50℃に
て混合を行い、均一溶液若しくは均一乳化液とするか、
上述の所定の水系媒体中に所定の高分子電解質の1種若
しくは2種以上と所定の半極性有機ホウ素化合物の1種
若しくは2種以上を同時に添加した後、常圧下、0〜1
00℃、好ましくは20〜50℃にて混合を行い、均一
溶液若しくは均一乳化液とするか、または、上述の所定
の水系媒体中に所定の高分子電解質の1種若しくは2種
以上を均一溶解させた溶液と、上述の所定の水系媒体中
に所定の半極性有機ホウ素化合物の1種若しくは2種以
上を均一溶解若しくは均一乳化させた溶液とを、常圧
下、0〜100℃、好ましくは20〜50℃にて混合さ
せ、均一溶液若しくは均一乳化液とすることより得られ
る。
【0019】この場合、本発明の清浄剤組成物として
は、所定の水系媒体中に所定の高分子電解質が0.00
00001〜10(重量)%、好ましくは0.0001
〜0.1(重量)%含有され、また、所定の半極性有機
ホウ素化合物が0.00001〜50(重量)%、好ま
しくは0.01〜5(重量)%含有された状態である
と、抗菌性無臭化清浄作用が特に効果的に働くものとな
る。
【0020】なお、本発明の清浄剤組成物に対して、さ
らに、天然水溶性高分子材料を添加して、ゲル状物質と
し、静置型の抗菌性無臭化清浄剤として使用することも
一向に差しつかえない。
【0021】
【作用】本発明では、次のように水系媒体中で所定の高
分子電解質と所定の半極性有機ホウ素化合物とが構造変
位及びイオン交換反応を行うことにより、
【0022】
【化5】 水素イオン(H+ )が介在する殺菌、抗菌効果を伴ない
つつ、包接並びに化学反応を通して臭い粒子を捕捉し、
無臭物へと変化させるという作用機構に基き、抗菌性無
臭化清浄剤組成物が組み立てられている。
【0023】それにより、種々、雑多な悪臭、異臭を含
む複合臭を完全に無臭化させつつ、一方で、悪臭、異臭
の発生を助長させる腐敗菌の繁殖を抑制させる能力がも
たらされるので、人及び物を含めた環境の整備、清浄化
に大いに役立つものとなる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。こ
れらの例において記載された「%」は重量%を意味し、
「部」は重量部を意味する。また使用された所定の高分
子電解質および所定の半極性有機ホウ素化合物のそれぞ
れの構造式は上掲の表1〜3および表4〜6をそれぞれ
参照されたい。
【0025】実施例1 回転式全自動洗濯機(但し、東京洗染機械株式会社製T
W−120型を使用)に水600kgと所定の高分子電
解質(1)0.6gを投入し、60℃にて10分間、振
とうさせて、均一水溶液とした。つづいて、所定の半極
性有機ホウ素化合物(5)60gを投入して、さらに3
0分間、振とうさせて、均一水溶液を作成し、抗菌性無
臭化清浄剤とした後、その中に未使用の木綿製白色タオ
ル(但し、28cm×28cm、重量21gのもの)5
990個と、灯油1gを付着させた同種の白色タオル1
0個を浸漬させて、20℃で30分間、回転式全自動洗
濯機を稼動させた。次いで、試験に供した全タオルを取
り出し、灯油臭残量の有無を確認した後、ポリエチレン
袋の中に密閉し、23℃、50%RH(相対湿度)の条
件下に6ケ月間保管し、6ケ月経過後の付着菌の有無を
調べた。
【0026】また、比較試験用として、次の3種類の清
浄剤を同時に作成して同様の試験に供した。
【0027】比較試験例Iの清浄剤…所定の高分子電解
質(1)の0.0001部を水100部に溶解させたも
の。
【0028】比較試験例IIの清浄剤…所定の半極性有機
ホウ素化合物(5)の0.01部を水100部に溶解さ
せたもの。
【0029】 比較試験例III の清浄剤…所定の高分子
電解質(1)の0.0001部と、ポリ(12モル)オ
キシエチレングリコール−モノラウラートの0.01部
を水100部に溶解させたもの。
【0030】結果を表7に示したが、本発明実施例1の
清浄剤が良好な抗菌性能と無臭化性能を発揮するという
ことが確かめられた。
【0031】
【表7】 実施例2 実施例1と同様の装置に、水570kgとエチルアルー
コール30kgと所定の高分子電解質(2)1.5gと
半極性有機ホウ素化合物(6)180gを投入して、均
一溶液を作成し、清浄剤とした後、その中に未使用の木
綿製白色タオル(但し、28cm×28cm、重量21
gのもの)5000個と、途中で洗顔せずに、延10時
間、タクシー運転勤務を行った直後に顔面部を拭いた木
綿製白色タオル(但し、28cm×28cmの大きさ
で、含水状態で、重量60gのもの)1000個を浸漬
させて、20℃で5分間、回転式全自動洗濯機を稼動さ
せた。次いで、試験に供した全タオルを取り出し、人体
臭残存の有無を確認した後、ポリエチレン袋の中に密閉
し、23℃、50%RH(相対湿度)の条件下に2ケ月
間保管し、2ケ月後のカビの発生の有無を調べた。
【0032】また、比較試験用として、次の3種類の清
浄剤を同時に作成して、同様の試験に供した。
【0033】比較試験例IVの清浄剤…所定の高分子電解
質(2)の0.00025部を水95%、エタノール5
%よりなる液100部に溶解させたもの。
【0034】比較試験例Vの清浄剤…所定の半極性有機
ホウ素化合物(6)の0.03部を水95%、エタノー
ル5%よりなる液100部に溶解させたもの。
【0035】比較試験例VIの清浄剤…所定の高分子電解
質(2)の0.00025部とポリ(16モル)オキシ
エチレン−ソルビタン−モノパルミタートの0.03部
を水95%、エタノール5%よりなる液100部に溶解
させたもの。
【0036】結果を表8に示したが、本発明実施例2の
清浄剤が優れた抗菌性無臭化清浄剤であることが確認さ
れた。
【0037】
【表8】 実施例3〜7 実施例1及び2と同様にして、所定の高分子電解質と所
定の半極性有機ホウ素化合物とを水系媒体に溶解させた
液よりなる清浄剤を表9に示す割合でそれぞれ作成した
後、それらの中に、寿司店より回収した使用済みお手拭
きタオル(但し、28cm×28cmの大きさで、含水
状態で重量50gのもの)1500個を浸漬させて、6
0℃で15分間、回転式全自動洗濯機を稼動させた。次
いで、排水し、20℃の水150kgを新らたに注入し
て、5分間、回転式全自動洗濯機を稼動させて、すすぎ
洗浄を計4回行った。
【0038】しかる後、試験に供した全タオルを取り出
し、ナマ物臭の有無を確認した後、ポリエチレン袋の中
に密閉し、23℃、50%RH(相対湿度)の条件下に
6ケ月間保管し、6ケ月経過後のカビの発生の有無を調
べた。
【0039】
【表9】 試験結果を表10に示したが、本発明実施例3〜7の清
浄剤はいずれも良好な抗菌性能と無臭化性能を示してお
り、本発明の有益性が確認された。
【0040】
【表10】 実施例8 家庭用小型回転子式洗濯機(但し、三菱電機株式会社製
CW−C42S2型を使用)に水40kgと所定の高分
子電解質(3)4gと所定の半極性有機ホウ素化合物
(2)2g及び所定の半極性有機ホウ素化合物(7)6
gを仕込み、60℃で30分間均一混合させて、抗菌性
無臭化清浄剤とした後、30℃に冷却し、1日の平均就
業時間8時間で延6日間、食用牛の解体作業に従事した
人のつなぎ型作業服(但し、血痕及び体液が付着してい
るもの)1着を投入し、30℃で15分間、洗濯機を稼
動させた。次いで、排水し、20℃の水60kgを新ら
たに注入して、6分間づつ、計2回、すすぎ洗浄操作を
行った。しかる後、取り出し、平均気温15℃のところ
へ干し、8時間を要して天日乾燥させたものについて、
有機臭残存の有無を確認した。一方、排水した洗濯処理
液を採集し、37℃で7日間静置させた後、光学顕微鏡
で観察し、腐敗菌発生の有無を確認した。
【0041】また、比較試験用として、次の3種類の清
浄剤を同時に作成して、同様の試験に供した。
【0042】比較試験例VII の清浄剤…所定の高分子電
解質(3)の0.01部を水100部に溶解させたも
の。
【0043】比較試験例VIIIの清浄剤…所定の半極性有
機ホウ素化合物(2)の0.005部と所定の半極性有
機ホウ素化合物(7)の0.015部を水100部に溶
解させたもの。
【0044】比較試験例IXの清浄剤…所定の高分子電解
質(3)の0.01部とポリ(30モル)オキシエチレ
ングリコール−モノオレアートの0.02部を水100
部に溶解させたもの。
【0045】試験結果を表11に示したが、本発明の抗
菌性無臭化清浄剤の有益性が十分に認められた。
【0046】
【表11】 実施例9〜12 実施例8と同様にして、所定の高分子電解質と所定の半
極性有機ホウ素化合物とを水系媒体に溶解させた液より
なる清浄剤を表12に示す割合でそれぞれ作成した後、
それらの中に、1日の平均就業時間8時間で延6日間、
食用牛の解体作業に従事した人のつなぎ型作業服(但
し、サンホライズド社製、#1800、綿100%で、
血痕及び体液が付着しているもの)を各1着づつ投入
し、30℃で15分間、洗濯機を稼動させた。つづい
て、水でのすすぎ洗浄を2回行い、天日乾燥させたもの
について、有機臭残存の有無を確認し、さらに、排水し
た洗濯処理液について、37℃で7日間静置させたもの
について、腐敗菌発生の有無を確認した。
【0047】
【表12】 試験結果を表13に示したが、本発明実施例9〜12の
清浄剤はいずれも良好な抗菌性能と無臭性能を示してお
り、有益性が認められた。
【0048】
【表13】 実施例13〜16 二村化学工業(株)製太閤TCF#404(但し、標準
目付40kg/m2 のもの)を吸水性不能織布材料とし
て使用し、16cm×20cmの大きさに裁断した上
に、表14に示す割合で作成した本発明の清浄剤をそれ
ぞれ3gづつ展着させ、つづいて、アルミニウムを内側
に蒸着させたナイロン製の密閉袋の中に保管して、ポケ
ット型のウェットタオルを製造した後、25歳から50
歳までの女性の中から無作為に選んだ200人を対象者
として、4人家族分のギョウザ材料(但し、豚ひき肉1
50g、ゆでた白菜4葉、ニラ15本、ニンニク2片、
鶏卵1個、食塩及びコショウ若干量を調合してなるも
の)を上部直径20cm、底部直径10cm、深さ8c
mのホーロー処理金属ボールに入れ、素手で15分間混
練してもらった直後に、本発明の清浄剤をそれぞれ含浸
させたウェットタオルで手を1分間処理してもらい、さ
らにに、1分間、水洗して、乾かした後のニンニク臭の
残存の有無を調べた。一方、製造したウェットタオルを
23℃、50%RH(相対湿度)の条件下に2年間保管
し、2年経過後のカビ発生の有無を観察した。
【0049】
【表14】 また、比較試験用として、次の3種類の清浄剤を同時に
作成して、同様の試験に供した。
【0050】比較試験例Xの清浄剤…所定の高分子電解
質(1)の0.1部を水100部に溶解させたもの。
【0051】比較試験例XIの清浄剤…所定の半極性有機
ホウ素化合物(2)の0.5部と所定の半極性有機ホウ
素化合物(5)の0.5部を水100部に溶解させたも
の。
【0052】比較試験例XII の清浄剤…所定の高分子電
解質(1)の0.1部とソルビタン−モノラウラートの
0.5部及びポリ(24モル)オキシエチレンソルビタ
ン−ジラウラートの0.5部を水100部に溶解させた
もの。
【0053】試験結果を表15に示したが、本発明の抗
菌性無臭化清浄剤の有益性が十分に認められた。
【0054】
【表15】 実施例17〜18 表16に示す割合で作成した本発明の清浄剤各100部
に対して、天然水溶性高分子のソアギーナWX−560
(但し、三菱レイヨン株式会社製品)を2.5部づつ添
加して、均一混合し、ゲル化させて、固形型の清浄剤と
した。つづいて、上部に開閉コックを取り付けた底部取
りはずし可能ガラス製装置(但し、3リットル用のも
の)に、2cm×2cm×2cmとした上記固形型清浄
剤を別々に1個づつ封入した後、コックを開いて別途用
意した二酸化イオウを200ppm含んだ空気2リット
ルを1リットル/minの流量で2分間接触させ、さら
に1時間そのままの状態で静置させた後、北川式検知管
法によって、内部の空気中の二酸化イオウの減衰率を測
定した。
【0055】
【表16】 また、比較試験用として、次の4種類の固形型洗浄剤を
同時に作成して、同様の試験に供した。
【0056】比較試験例Aの固形型清浄剤…所定の高分
子電解質(1)0.1部、水84.9部、エタノール5
部、グリセリン10部及びソアギーナWX−560
2.5部の組成よりなるもの。
【0057】比較試験例Bの固形型清浄剤…所定の半極
性有機ホウ素化合物(2)1部、所定の半極性有機ホウ
素化合物(5)4部、水80部、エタノール5部、グリ
セリン10部及びソアギーナWX−560 2.5部の
組成よりなるもの。
【0058】比較試験例Cの固形型清浄剤…所定の高分
子電解質(2)0.1部、水84.9部、エタノール5
部、グリセリン10部及びソアギーナWX−560
2.5部の組成よりなるもの。
【0059】比較試験例Dの固形型清浄剤…所定の半極
性有機ホウ素化合物(1)0.7部、所定の半極性有機
ホウ素化合物(4)0.3部、所定の半極性有機ホウ素
化合物(6)2部、所定の有機ホウ素化合物(7)1
部、所定の有機ホウ素化合物(8)1部、水80部、エ
タノール5部、グリセリン10部及びソアギーナWX−
560 2.5部の組成よりなるもの。
【0060】試験結果を表17に示したが、本発明の固
形型清浄剤は二酸化イオウ臭の捕捉効果において非常に
すぐれたものであることがわかった。
【0061】
【表17】 実施例19〜20 実施例17,18で使用した本発明の固形型清浄剤と同
等のものをそれぞれ、2cm×2cm×2cmの大きさ
とした後、上部に開閉コックを取り付けた底部取りはず
し可能ガラス製装置(但し、3リットル用のもの)に封
入し、コックを開いて別途用意したたアンモニアを20
0ppm含んだ空気2リットルを1リットル/minの
流量で2分間接触させ、さらに1時間、そのままの状態
で静置させた。
【0062】しかる後、北川式検知管法によって、内部
の空気中のアンモニアの減衰率を測定した。
【0063】また、比較試験用として、実施例17,1
8で使用したものと同様の比較試験例A、B、C及びD
の固形型清浄剤を用意し、同様の試験に供した。
【0064】試験結果を表18に示したが、本発明の固
形型清浄剤はアンモニアの捕捉効果においても非常にす
ぐれているものであることがわかった。
【0065】
【表18】 実施例21〜22 日本化学療法学会標準法にしたがって、37℃において
ハートインフュージョン寒天培地で培養された大腸菌
(Escherichia coli NIHJ)に対
して、実施例17,18及び実施例19,20で使用し
た本発明の固形型清浄剤と同等なものをそれぞれ、2c
m×2cm×2cmの大きさとして添加し、24時間後
の菌の発育阻止の有無を観察した。
【0066】また、比較試験用として、実施例17,1
8及び実施例19,20で使用したものと同等の比較試
験例A、B、C及びDの固形型清浄剤を用意し、同様の
試験に供した。
【0067】試験結果を表19に示したが、本発明の固
形型清浄剤は大腸菌の発育阻止能力が充分に認められ
た。
【0068】
【表19】 実施例23〜24 実施例21,22と同様に、日本化学療法学会標準法に
したがって、37℃においてハートインフュージョン寒
天培地で培養された黄色ブドウ球菌(Staphylo
coccus aureus 209P)に対して、実
施例17,18及び実施例19,20で使用した本発明
の固形型清浄剤と同等なものをそれぞれ、2cm×2c
m×2cmの大きさとして添加し、24時間後の菌の発
育阻止の有無を観察した。
【0069】また、比較試験用として、実施例17,1
8及び実施例19,20で使用したものと同等の比較試
験例A、B、C及びDの固形型清浄剤を用意し、同様の
試験に供した。
【0070】試験結果を表20に示したが、本発明の固
形型清浄剤は黄色ブドウ球菌の発育阻止能力が充分に認
められた。
【0071】
【表20】
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水系媒体中で複合塩型の高分子電解質と半極性構造を呈
する有機ホウ素化合物との間で化学反応的相互作用を行
う系を清浄剤組成物とすることにより、清浄化を行おう
とする対象箇所に対して、それぞれの機能を相殺させる
ことなく、簡便な方法で充分な抗菌機能と無臭化機能を
同時に付与させることができる。
【0073】したがって、本発明を実施することによ
り、生活環境の安全性と快適性の一層の改善並びに保持
がなされ得る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 1/722 C11D 1/722 1/74 1/74 3/37 3/37 3/48 3/48 7/60 7/60 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 1/00 - 17/08 A61K 7/50 A61L 9/01 - 9/014 A01N 55/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 (但し、X1 ,X2 ,X3 及びX4 は、水素若しくはメ
    チル基であり、Y1 ,Y2 ,Y3 及びY4 は水素、ヒド
    ロキシメチル基若しくはヒドロキシエチル基であり、
    0.0001≦a≦0.4999、0.0001≦b≦
    0.4999で、しかも0.01≦a+b≦0.5、0
    ≦c≦0.99、0≦d≦0.99で、しかも0.5≦
    c+d≦0.99で、かつ、a+b+c+d=1であ
    り、10000≦n≦300000である。)にて表わ
    される複合塩型高分子電解質の1種若しくは2種以上
    と、一般式II 【化2】 (但し、R1 及びR2 は水素若しくは炭素数合計8〜2
    2のアシル基であり、0≦l≦40、0≦m≦40で、
    かつ、0≦l+m≦40である。)にて表わされる半極
    性有機ホウ素化合物の1種若しくは2種以上とを水系媒
    体中で均一混合させてなる抗菌性無臭化清浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 高分子電解質が、平均重合度20000
    0のポリアクリルアミドを加水分解させて得られる、ア
    クリル酸カリウムセグメント20%、アクリル酸ナトリ
    ウムセグメント5%及びアクリルアミドセグメント75
    %よりなる共重合体である請求項1に記載の抗菌性無臭
    化清浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 高分子電解質が、平均重合度30000
    0のポリアクリルアミドを加水分解させて得られる、ア
    クリル酸カリウムセグメント10%、アクリル酸ナトリ
    ウムセグメント10%及びアクリルアミドセグメント8
    0%よりなる共重合体である請求項1に記載の抗菌性無
    臭化清浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 半極性有機ホウ素化合物が、(グリセリ
    ン−モノラウロイルグリセリン)ボラートである請求項
    1に記載の抗菌性無臭化清浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 半極性有機ホウ素化合物が、ジ(グリセ
    リン)ボラートの24モルエチレンオキシド付加体のラ
    ウリン酸ジエステルである請求項1に記載の抗菌性無臭
    化清浄剤組成物。
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