JP3168278U - 寝具 - Google Patents

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Abstract

【課題】時間が経過しても寝具の繊維等の隙間から熱が外部へ漏れにくく、寝具内の空間の温度が低下しにくい寝具を提供する。【解決手段】毛布1は、第一の毛布生地10と第二の毛布生地10の間に、中綿12、断熱材20、織生地30の順番で挟みこんで内包している。断熱材20は、第一層である熱反射部21と、第二層である熱反射部裏地23とを圧着し、一体に形成されたシート状物である。熱反射部21は、アルミニウムの微細粉とバインダーを不織布に付着させるか又は含浸させて形成されたシートであって、表面から裏面に貫通する多数の小孔22が設けられている。熱反射部裏地23は、熱反射部21の片面を覆い且つ各小孔22を塞ぐように配置された不織布であって、熱反射部21と一体となるように圧着されている。【選択図】図1

Description

本考案は、寝具に関する。
更に詳しくは、熱反射性及び通気性を備える断熱材を備えた掛布団、毛布等の寝具であって、寝具の繊維等の隙間から熱が外部へ漏れにくく且つ寝具内の温度が低下しにくいものに関する。
近年、販売されている寝具(例えば毛布)は、羊毛や化学繊維等で形成した布地を二重に重ね、縁を閉じて形成されている構造のものが多く見受けられる。
しかし、前記のような毛布を使用した場合、毛布と敷布団との間の内の空間は外気から遮断され使用者から放射される体温(熱)が該空間内に蓄積されるため、しばらくの間は暖かいが、時間の経過と共に毛布の繊維の隙間から熱が外部へ漏れて毛布内の温度が低下し、使用者が肌寒さを感じることがあった。また、他の寝具(例えば羽毛布団)においても同様の現象が生じることがあった。
(考案の目的)
そこで、本考案の目的は、時間が経過しても寝具の繊維等の隙間から熱が外部へ漏れにくく、寝具内の空間の温度が低下しにくい寝具を提供することにある。
上記目的を達成するために講じた本考案の手段は次のとおりである。
本考案は、
断熱材を備える寝具であって、
前記寝具は、起毛させた織物と、織物の裏側に取着されたシート状の断熱材と、を備えており、
前記断熱材は、通気性を有し、少なくとも使用に際して使用者に面する側へ熱を反射する層が形成されたものである、
寝具である。
本考案は、
断熱材を備える寝具であって、
前記寝具は、二以上のシート状物と、各シート状物の間に配置されたシート状の断熱材と、を備えており、
前記二以上のシート状物は、同種の又は異種の起毛させた織物を組み合わせたもの、起毛されていない繊維シートを組み合わせたもの、または、起毛させた織物と起毛されていない繊維シートとを組み合わせたもの、のいずれかの一つであり、
前記断熱材は、通気性を有し、少なくとも使用に際して使用者に面する側へ熱を反射する層が形成されたものである、
寝具である。
前記の寝具は、起毛させた織物と該織物の裏側に取着されたシート状の断熱材との間の箇所に、または、二以上のシート状物の間の箇所であって該箇所に配置されたシート状の断熱材と共に、保温性を有する部材或いはクッション性を有する部材のいずれかの一つ又はこれらを組み合わせたものを内包しているものであってもよい。
本考案は、
断熱材を備える寝具であって、
前記寝具は、カバーと、カバー内に内包された保温性を有する部材及びシート状の断熱材と、を備えており、
前記カバーは、起毛されていない繊維シートを袋状に形成しているか又は起毛されていない繊維シートを2枚重ねて周縁部を閉じることにより形成されており、
前記断熱材は、通気性を有し、少なくとも使用に際して使用者に面する側へ熱を反射する層が形成されたものであり、使用時において上側に位置するカバーの内側へ、熱を反射する層が使用者に面するように配置され、カバーと断熱材の間に保温性を有する部材が紛れ込まないように断熱材周縁を閉じるか又は断熱材裏面を接着して取着されており、
前記保温性を有する部材は、天然繊維又は化学繊維により形成された中綿、動物の体毛又は鳥の羽のいずれかの一つ又はこれらを組み合わせたものであり、断熱材の熱を反射する層と使用時において下側に位置するカバーとの間に位置するよう封入されている、
寝具である。
断熱材を備える寝具であって、
前記寝具は、カバーと、カバー内に内包された保温性を有する部材及びシート状の断熱材と、を備えており、
前記カバーは、起毛されていない繊維シートを袋状に形成しているか又は起毛されていない繊維シートを2枚重ねて周縁部を閉じることにより形成されており、
前記断熱材は、通気性を有し、少なくとも使用に際して使用者に面する側へ熱を反射する層が形成されたものであって、使用時において上側に位置するカバーと下側に位置するカバーの間に配置されており、
前記保温性を有する部材は、天然繊維又は化学繊維により形成された中綿、動物の体毛又は鳥の羽のいずれかの一つ又はこれらを組み合わせたものであり、該保温性を有する部材が断熱材の上面側及び下面側に位置するようにカバー内へ封入されている、
寝具である。
前記いずれか一の寝具の断熱材は、不織布又はナイロンタフタにアルミニウムを付着、塗布又は含浸させて形成した第一層と、第一層の裏に設けられた第二層を備えており、前記第一層には、表面から裏面に貫通する多数の小孔が設けられており、前記第二層は、不織布を第一層の片面の面を覆うように付着し、前記小孔を塞ぐように設けられているものであってもよい。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲にいう「寝具」は、掛布団、敷布団、毛布又はタオルケットその他の肌布団、敷パッド、マットレスを含む意味で使用している。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲にいう「起毛させた織物」は、天然繊維又は化学繊維により形成された織物を起毛したものであって、例えば、綿、絹、ウール、カシミヤ、キャメル等の植物又は獣毛の天然繊維、ポリエステル、アクリル等の合成繊維であってもよい。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲にいう「シート状の断熱材」は、通気性を有し、少なくとも使用に際して使用者に面する側へ熱を反射する層が形成されたものであればよく、例えば、不織布又はナイロンタフタにアルミニウムを塗布、付着又は含浸等させて形成され、層の表面から裏面に貫通する多数の小孔が設けられた第一層と、該第一層の裏に設けられ、不織布を第一層の全面を覆うように付着して前記小孔を塞ぐように設けた第二層とを付着したものが好適に使用されるが、これに限定するものではなく、例えば、金、銀、銅、錫、真鍮等その他の金属或いはこれらの合金であって、通気孔が設けられた金属箔等により形成された第一層(熱反射部)と、綿、絹、麻、ウール、レーヨン、アクリル、ナイロン、ポリエステルの布地、不織布等あるいはこれらを組み合わせたものにより形成された通気性を有する布地である第二層とを付着したものであってもよい。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲にいう「同種の又は異種の起毛させた織物を組み合わせたもの」は、同種の素材により形成された起毛させた織物の組み合わせ、または、異種の素材により形成された起毛させた織物の組み合わせ(二以上の異なる素材により形成された織物を組み合わせたもの)、を含む意味で使用している。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲にいう「起毛されていない繊維シート」は、例えば、綿、絹、麻、ウール、レーヨン、アクリル、ナイロン、ポリエステルの布地、不織布等あるいはこれらを組み合わせたものにより形成された通気性を有するものが好適に使用される。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲にいう「保温性を有する部材」は、例えば、綿等の天然繊維あるいはポリエステル等の化学繊維により形成された中綿、羊等の動物の体毛、又は水鳥等の羽、または、これらを組み合わせたものであってもよい。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲にいう「クッション性を有する部材」は、例えば、綿等の天然繊維あるいはポリエステル等の化学繊維により形成された中綿、羊等の動物の体毛、又は水鳥等の羽、天然スポンジあるいはポリウレタン等の合成樹脂を発泡成形して作られた合成スポンジ、または、これらを組み合わせたものであってもよい。
「カバーと、カバー内に内包された保温性を有する部材及びシート状の断熱材と、を備えた前記寝具」においては、カバーと断熱材の間に保温性を有する部材が紛れ込まないようにしてあればよく、例えば、カバーと断熱材裏面の全部又は一部が接着してあってもよいし、または、カバーと断熱材の周縁を糸で縫いつけるようにして閉じてカバーへ取着していてもよい。
(作 用)
本考案に係る寝具の作用を説明する。
寝具を利用するに際しては、寝具の断熱材の熱を反射する層が使用者に面するようにして使用する。
すると、従来の寝具と同様に寝具内の空間が外気から遮断され、使用者から放射される体温(熱)が該空間内に蓄積されるため暖かく、更に、起毛させた織物あるいは起毛されていない繊維シートの繊維の隙間から熱が外部へ漏れようとするときには、断熱材が熱を反射して熱の漏出を抑制する。この結果、漏出しようとした熱が寝具内の空間へ戻り、寝具内の空間の温度が低下しにくく保温効果が高い。
また、前記の寝具の所要箇所に保温性を有する部材或いはクッション性を有する部材のいずれか又はこれらを組み合わせたものを内包しているものは、保温性又はクッション性、保温性及びクッション性のいずれかの向上が期待でき、より快適な使用感が得られる。
更に、本考案に係る寝具の断熱材は通気性を有しているので、使用者の体から発散される水蒸気(汗)が寝具を通過して大気に放出されるので、寝具の中の湿度が適度に保たれる。
本考案によれば、時間が経過しても寝具の繊維等の隙間から熱が外部へ漏れにくく、寝具内の空間の温度が低下しにくい寝具を提供できる。また、通気性を有する断熱材により、使用者の体から発散される水蒸気(汗)が寝具を通過して、寝具から大気に放出され、寝具の中の湿度が適度に保たれる。
また、前記の寝具の所要箇所に保温性を有する部材或いはクッション性を有する部材のいずれか又はこれらを組み合わせたものを内包しているものは、保温性又はクッション性の向上が期待でき、より快適な使用感が得られる。
本考案の第1実施形態に係る毛布の一部を切り欠いた斜視説明図(A)、該毛布の断面の拡大図(B)及び断熱材の斜視説明図(C)。 本考案の第2実施形態に係る敷毛布の一部を切り欠いた斜視説明図(A)、該敷毛布の断面の拡大図(B)及び断熱材の斜視説明図(C)。 本考案の第3実施形態に係る掛布団の斜視図。 図3に示す掛布団の厚み方向の断面図(A)と、該断面図の一部を拡大して示した説明図(B)。 本考案の第4実施形態に係る掛布団の厚み方向の断面図(A)と、該断面図の一部を拡大して示した説明図(B)。
〔第1実施形態〕
本考案の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1の(A)を参照する。図1に示す寝具は毛布1であって、該毛布1は、起毛させた織物である所要大きさの一対の毛布生地10と、毛布生地10の各短辺を閉じた縁部11を備えている。
図1の(B)を参照する。該図面は、毛布1を厚み方向に縦断した断面を説明的に示している。
前記毛布1は、第一の毛布生地10と第二の毛布生地10の間に、保温性又はクッション性を備えた中綿12と、断熱材20と、起毛されていない繊維シートである織生地30を内包している。
図1(C)を参照して、断熱材20について説明する。断熱材20は、第一層である熱反射部21と、第二層である熱反射部裏地23とを圧着し、一体に形成されたシート状物である。
熱反射部21は、バインダーの中にアルミニウムの微細粉を分散させたものを不織布に付着させるか又は含浸させて形成されたシートであって、表面から裏面に貫通する多数の小孔22が設けられている。
熱反射部裏地23は、熱反射部21の片面を覆い且つ前記各小孔22を塞ぐように配置された不織布であって、熱反射部21と一体となるように圧着されている。
本実施の形態において、毛布は、長辺が約200cm、短辺が約140cmであるが、当該寸法は適宜変更可能である。
また、本実施の形態において、毛布生地は起毛したポリエステルの生地で形成され、中綿はポリエステル繊維で形成されているが、当該素材に限定するものではなく、毛布生地及び中綿は、他の公知の合成繊維又は天然繊維により形成してもよい。
本実施の形態において、熱反射部及び熱反射部裏地は不織布により形成されているが、これに限定するものではなく、例えばナイロンタフタ等の他の公知の合成繊維又は天然繊維により熱反射部及び熱反射部裏地を形成してもよいし、また、これらの組み合わせ(反射部及び反射部裏地のいずれか一方を不織布とし、他方を他の公知の合成繊維又は天然繊維により形成する。)であってもよい。
また、熱反射部に付着等させるバインダーに混合する微細分は、アルミニウム以外の他の金属(例えば、金、銀、銅、錫、真鍮等その他の金属或いはこれらの合金)を用いてもよい。
更に、熱反射部の他の構成として、アルミニウム等の金属の箔片と、不織布或いは布地を圧着したものを用いることもできる。
更にまた、熱反射部が良好な通気性を有する素材で形成されている場合は、熱反射部裏地を特に設けずに熱反射部のみの単層とすることもできる。
(作 用)
毛布1の作用を説明する。
毛布1を利用するに際して、毛布1の断熱材20の熱を反射する側(熱反射部21)が使用者に面するようにして使用する。
すると、毛布1内側の空間(毛布と敷布団により区切られた空間)は外気から遮断され、使用者から放射される体温(熱)が該空間内に蓄積されるため、従来の毛布と同様に暖かい。更に、毛布生地10の繊維の隙間から熱が外部へ漏れようとするときには、断熱材20の熱反射部21が熱を反射し、反射した熱は毛布1内側の空間へ戻るので、熱の漏出が抑制され、毛布1内側の空間の温度が低下しにくい。前記作用により、毛布1は保温効果が高い。
また、断熱材20は、不織布である熱反射部裏地23で塞がれた小孔22が形成され、通気性を有しているので、該小孔22を介して、発汗により使用者の体から生じた水蒸気が毛布1を通過して、毛布1から大気に放出されるので、毛布内側の空間の湿度が適度に保たれる。
〔第2実施形態〕
本考案の第2実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態に係る断熱材20の作用、構造については、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図2の(A)を参照する。図2に示す寝具は敷毛布1aであって、該敷毛布1aは、起毛させた織物である所要大きさの毛布生地10と、その他の生地である織生地30と、毛布生地10及び織生地30の各短辺を綴じた縁部11を備えている。なお、織生地30は、起毛されていない繊維シートであって、毛布生地10の背面側に配置されているために図2の(A)には表されておらず、図2の(B)にのみ表れている。
また、毛布1aは、敷毛布又は敷パッドとして使用するのに好適であるが、通常の掛毛布として使用することもできる。
図2の(B)を参照する。該図面は、敷毛布1aを厚み方向に縦断した断面を説明的に示している。
前記敷毛布1aは、毛布生地10と織生地30の間に、保温性又はクッション性を備えた中綿12、断熱材20の順番で挟みこんで内包している。
(作 用)
敷毛布1aの作用を説明する。
敷毛布1aを利用するに際して、敷毛布1aの断熱材20の熱を反射する側(熱反射部21)が使用者に面するようにして(つまり、敷毛布1aの毛布生地10を上側にし、織生地30を下側にして)使用する。
すると、使用者から放射される体温(熱)が毛布生地10の繊維の隙間を通過して外部(下方)へ漏れようとするときには、断熱材20の熱反射部21が熱を反射し、反射された熱が上方の空間(掛布団等と敷毛布の間に生じた空間)へ戻るので、熱の漏出が抑制され、前記敷毛布1a上方の空間内の温度が低下しにくい。前記作用により、敷毛布1aは保温効果が高い。
〔第3実施形態〕
本考案の第3実施形態を図面に基づいて説明する。図3及び図4に示す寝具は掛布団4である。なお、掛布団の寸法は適宜変更可能である。また、本実施形態に係る断熱材20の作用、構造については、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図3及び図4を参照する。掛布団4は、起毛されていない繊維シートにより形成されたカバー41と、カバー41に内包される保温性を有する部材である羽毛430及び断熱材20を備えている。
カバー41は、所要大きさの綿布であるカバー表地410とカバー裏地411を2枚重ね、外周縁部を縫着して閉じることにより形成された袋状体である(図3及び図4の(A)左側を参照。以下、該縫着箇所を縫着部412と称する。)。
また、掛布団4にはカバー41の所要箇所に縦横のキルティング加工がなされており、該加工によりカバー41には長手方向に5列、短手方向に4列のブロック状の内部空間がそれぞれ形成され、各空間内に羽毛430が内包されている(図3及び図4の(A)参照)。
更に詳しくは、前記ブロック状の内部空間は、それぞれカバー41内に設けられたマチ(襠)420により区切られ、該マチ420はカバー表地410及びカバー裏地411にそれぞれ縫着されている(図4の(A)参照。)。なお、カバー41のカバー表地410側の表面に現れたマチ420の縫着箇所は、短手方向の縫着箇所が縫着部413、長手方向の縫着箇所が縫着部414aとなる(図3参照)。
前記の通り、マチ420はカバー裏地411にも縫着されており、図4の(A)に示すように、縫着部414bは、カバー裏地411側から内部側へ貫通し、マチ420を縫着している。
断熱材20は、カバー表地410の裏側(即ち、カバー41の内側)に配置されており、断熱材20の熱反射部21が下向きに(即ち、熱反射部21がカバー裏地411の方へ向くように)取着されている(図4の(B)参照)。
また、断熱材20は、その周縁部がカバー41の周縁において重なるように配置され、カバー表地410とカバー裏地411と共に縫着部412において縫着されている(図4の(A)左側を参照)。
更に、断熱材20は、前記縫着部413及び縫着部414aにより、カバー表地410に縫着されている(図4の(A)参照)。より詳しくは、縫着部413及び縫着部414aは、糸をカバー表地410及び断熱材20を貫通させてマチ420を縫着することを連続して形成されている。この結果、断熱材20周縁は閉じられることとなり、カバー41と断熱材20の間に羽毛430が紛れ込まないように処理されている。
なお、本実施形態では、保温性を有する部材として羽毛を使用しているが、これに限定するものではなく、例えば、綿等の天然繊維あるいはポリエステル等の化学繊維により形成された中綿、羊等の動物の体毛等を使用することもできる。
また、本実施形態では、掛布団は、カバーの縦横にキルティング加工がなされているが、当該形態に限定するものではなく、例えば、縦のみ又は横のみにキルティング加工を行って保温性を有する部材を内包できる区画空間(ブロック状ではなく、例えば筒状の空間)が形成されるようにしてもよいし、キルティング加工以外の方法で前記のような区画空間が形成されたものであってもよい。更に、掛布団内に前記のような区画空間が形成されないようにすることもできる。
(作 用)
掛布団4の作用を説明する。
掛布団4を利用するに際しては、掛布団4の断熱材20の反射部21が使用者の方に面するようにして(つまり、掛布団4のカバー表地410を上側にし、カバー裏地411を下側にして)使用する。
すると、掛布団4内側の空間(掛布団と敷布団により区切られた空間)は外気から遮断され、使用者から放射される体温(熱)が該空間内に蓄積され、更に、該体温(熱)がカバー裏地411の繊維の隙間から掛布団4内部に伝わって羽毛430が一旦熱を含むので、従来の掛布団と同様に暖かい。
そして、羽毛430に含まれた熱がカバー表地410の繊維の隙間から外部(上方)へ漏れようとするときには、断熱材20の熱反射部21が熱を反射し、反射した熱は掛布団4下方の空間(羽毛430、及び、掛布団等と敷布団の間に生じた空間)へ戻るので、熱の漏出が抑制され、掛布団4内側の空間の温度が低下しにくい。前記作用により、掛布団4は保温効果が高い。
〔第4実施形態〕
本考案の第4実施形態を図面に基づいて説明する。
図5に示す寝具は掛布団4aであって、起毛されていない繊維シートにより形成されたカバー41と、カバー41に内包される保温性を有する部材である羽毛430及び断熱材20を備えている。掛布団4aは、図3に示す掛布団4と外見において同じであるため、図示を省略する。
なお、掛布団4aについては、第3実施形態にかかる掛布団4と共通する構造には同じ符号を付し、当該箇所の共通する作用、構造については、その説明を省略する。また、本実施形態に係る断熱材20の作用、構造については、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
断熱材20は、断面視で掛布団4aの厚み方向略中央へ配置されており、カバー41内の空間を上下に仕切るようにして水平方向に設けられている(図5の(A)参照)。
断熱材20は、熱反射部21が下向きに(即ち、熱反射部21がカバー裏地411の方へ向くように)配置されており(図5の(B)参照)、その周縁部がカバー41の周縁において縫着部412により縫着されている(図5左側を参照)。
前記の断熱材20により仕切られた上下の各空間内には、羽毛430が内包されている(図5の(A)及び(B)参照)。
(作 用)
掛布団4aの作用を説明する。
掛布団4aを利用するに際しては、掛布団4aの断熱材20の反射部21が使用者の方に面するようにして(つまり、掛布団4aのカバー表地410を上側にし、カバー裏地411を下側にして)使用する。
すると、掛布団4a内側の空間(掛布団と敷布団により区切られた空間)は外気から遮断され、使用者から放射される体温(熱)が該空間内に蓄積され、更に、該体温(熱)がカバー裏地411の繊維の隙間から掛布団4a内の下面側空間(図5においてカバー41内の断熱材20よりも下側の空間)に伝わって該空間内の羽毛430が一旦熱を含むので、従来の掛布団と同様に暖かい。
そして、羽毛430に含まれた熱は、断熱材20の熱反射部21により下方へ反射され、反射された熱は掛布団4a下方の空間(前記掛布団4a内の下面側空間、及び、掛布団等と敷布団の間に生じた空間)へ戻るので、熱の漏出が抑制され、掛布団4a内側の空間の温度が低下しにくい。前記作用により、掛布団4aは保温効果が高い。
そのほか、図示及び符号は省略するが、他の実施形態として、以下の構成の寝具も提案する。
〔マットレス〕
マットレスは、起毛されていない繊維シートである綿布により形成されたカバーと、カバー内に内包されるクッション性を有する部材であるマット及び断熱材とを備えている。なお、断熱材の構造については、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
カバーは、綿布を袋状に形成しているか又は綿布を2枚重ねて周縁部を閉じることにより形成されている。断熱材は、前記したものと同じもの(断熱材20)を使用している。マットは、合成樹脂を発泡成形して作られた合成スポンジである。
前記マットレスは、厚み方向に縦断した場合、上部と下部に位置するカバーの間に、マットレス、断熱材の順番となるように内包している。
(作 用)
マットレスを利用するに際しては、断熱材の熱を反射する側(反射部)が使用者に面するようにして使用する。すると、第2実施形態に係る敷毛布と同様に、使用者から放射される体温(熱)がカバーの繊維の隙間から外部(下方)へ漏れようとするときには、断熱材の反射部が熱を反射して熱の漏出を抑制するので、漏出しようとした熱が上方の空間(掛布団等とマットレスの間に生じた空間)へ戻り、該空間内の温度が低下しにくく保温効果が高い。
〔タオルケット又は肌布団〕
タオルケット又は肌布団は、起毛させた繊維シートにより形成されたタオル地等のカバーと、カバー内に内包される断熱材を備えている。なお、断熱材の構造については、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
カバーは、綿布を袋状に形成しているか又は綿布を2枚重ねて周縁部を閉じることにより形成されている。断熱材は、前記したものと同じもの(断熱材20)を使用している。
前記タオルケット又は肌布団は、厚み方向に縦断した場合、上部と下部に位置するカバーの間に断熱材を挟んで内包している。
(作 用)
タオルケット又は肌布団を利用するに際しては、断熱材の熱を反射する側(反射部)が使用者に面するようにして使用する。すると、第1実施形態に係る毛布と同様に、使用者から放射される体温(熱)がカバーの繊維の隙間から外部へ漏れようとするときには、断熱材の反射部が熱を反射して熱の漏出を抑制するので、漏出しようとした熱がタオルケット又は肌布団内部の空間へ戻り、該空間内の温度が低下しにくく保温効果が高い。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び実用新案登録請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本考案の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
1 毛布
1a 敷毛布
10 毛布生地
11 縁部
12 中綿
20 断熱材
21 熱反射部
22 小孔
23 熱反射部裏地
30 織生地
4,4a 掛布団
41 カバー
410 カバー表地
411 カバー裏地
412 縫着部
413 縫着部
414a 縫着部
414b 縫着部
420 マチ
430 羽毛

Claims (6)

  1. 断熱材を備える寝具であって、
    前記寝具は、起毛させた織物と、織物の裏側に取着されたシート状の断熱材と、を備えており、
    前記断熱材は、通気性を有し、少なくとも使用に際して使用者に面する側へ熱を反射する層が形成されたものである、
    寝具。
  2. 断熱材を備える寝具であって、
    前記寝具は、二以上のシート状物と、各シート状物の間に配置されたシート状の断熱材と、を備えており、
    前記二以上のシート状物は、同種の又は異種の起毛させた織物を組み合わせたもの、起毛されていない繊維シートを組み合わせたもの、または、起毛させた織物と起毛されていない繊維シートとを組み合わせたもの、のいずれかの一つであり、
    前記断熱材は、通気性を有し、少なくとも使用に際して使用者に面する側へ熱を反射する層が形成されたものである、
    寝具。
  3. 起毛させた織物と該織物の裏側に取着されたシート状の断熱材との間の箇所に、または、二以上のシート状物の間の箇所であって該箇所に配置されたシート状の断熱材と共に、
    保温性を有する部材或いはクッション性を有する部材のいずれかの一つ又はこれらを組み合わせたものを内包している、
    請求項1又は2記載の寝具。
  4. 断熱材を備える寝具であって、
    前記寝具は、カバーと、カバー内に内包された保温性を有する部材及びシート状の断熱材と、を備えており、
    前記カバーは、起毛されていない繊維シートを袋状に形成しているか又は起毛されていない繊維シートを2枚重ねて周縁部を閉じることにより形成されており、
    前記断熱材は、通気性を有し、少なくとも使用に際して使用者に面する側へ熱を反射する層が形成されたものであり、使用時において上側に位置するカバーの内側へ、熱を反射する層が使用者に面するように配置され、カバーと断熱材の間に保温性を有する部材が紛れ込まないように断熱材周縁を閉じるか又は断熱材裏面を接着して取着されており、
    前記保温性を有する部材は、天然繊維又は化学繊維により形成された中綿、動物の体毛又は鳥の羽のいずれかの一つ又はこれらを組み合わせたものであり、断熱材の熱を反射する層と使用時において下側に位置するカバーとの間に位置するよう封入されている、
    寝具。
  5. 断熱材を備える寝具であって、
    前記寝具は、カバーと、カバー内に内包された保温性を有する部材及びシート状の断熱材と、を備えており、
    前記カバーは、起毛されていない繊維シートを袋状に形成しているか又は起毛されていない繊維シートを2枚重ねて周縁部を閉じることにより形成されており、
    前記断熱材は、通気性を有し、少なくとも使用に際して使用者に面する側へ熱を反射する層が形成されたものであって、使用時において上側に位置するカバーと下側に位置するカバーの間に配置されており、
    前記保温性を有する部材は、天然繊維又は化学繊維により形成された中綿、動物の体毛又は鳥の羽のいずれかの一つ又はこれらを組み合わせたものであり、該保温性を有する部材が断熱材の上面側及び下面側に位置するようにカバー内へ封入されている、
    寝具。
  6. 断熱材は、不織布又はナイロンタフタにアルミニウムを付着、塗布又は含浸させて形成した第一層と、第一層の裏に設けられた第二層を備えており、
    前記第一層には、表面から裏面に貫通する多数の小孔が設けられており、
    前記第二層は、不織布を第一層の片面を覆うように付着し、前記小孔を塞ぐように設けられている、
    請求項1乃至5のいずれかの一に記載の寝具。
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