JP3239455U - 新規な保温製品 - Google Patents

Abstract

【課題】ダウン製品の表生地と裏生地が直接キルティングされ、キルティング部によりダウン製品のダウン充填空間が減少し、ダウン製品の保温性が悪くなるという技術的課題を解決するための新規な保温製品を提供する。【解決手段】新規な保温製品は、３層構造の製品本体を含み、製品本体は第１表層１、第２表層２および充填層を含み、その中で、充填層は中間接続部３および充填物を含み、第１表層と第２表層との間に間隔を空けて分布している複数の中間接続部が形成され、中間接続部の一端が第１表層に接続され、中間接続部の他端が第２表層に接続され、中間接続部は、第１表層と第２表層との間の空間を、充填物を収容するための複数の独立収容空洞に分割する。ダウン製品内部のダウン充填空間を増大させ、ダウン製品の保温性を効果的に向上させることができる。【選択図】図１

Description

本考案は、服装と家庭用繊維製品の技術分野に関し、特に新規な保温製品に関する。

ダウンとは、ガチョウやアヒルの腹部に生える羽毛のことで、ルタバガの形をした羽毛と呼ばれている。ダウンは動物性タンパク質繊維の一種であるため、球状の羽毛繊維には数百万個の小さな三角形の孔が密集しており、この孔が温度変化により収縮・拡張して温度調節機能を発揮し、人体から発する熱を吸収し、外からの冷気の侵入を隔離する。

ダウンは保温性が高く、軽い素材でもあるため、衣服や寝具の材料として使われることが多い。寒い冬には、ダウンジャケットやダウン布団は必需品であり、人々の生活の質の向上とともに、ダウン製品（ダウンジャケット、ダウン布団など）の暖かさや美しさへの要求も高まっている。

従来技術において、ダウン製品は、表生地と裏生地とを直接または手縫いでキルティングして縫製することが主流であるが、本出願者は、従来技術には少なくとも以下の技術的問題があることを見だした。

キルティング部によりダウン製品のダウン充填空間およびダウンの立体空間が減少するため、ダウン製品の保温性を低下させる同時に労働力を浪費することにもなる。

これに鑑み、本考案の目的は、従来技術におけるダウン製品の表生地と裏生地が直接キルティングされ、キルティング部によりダウン製品のダウン充填空間が減少し、ダウン製品の保温性が悪くなるという技術的課題を解決するための新規な保温製品を提供することである。

上記の目的を達成するために、本考案は、新規な保温製品を提供し、３層構造の製品本体を含み、前記製品本体は第１表層、第２表層および充填層を含み、前記充填層は中間接続部および充填物を含み、前記第１表層と前記第２表層との間に間隔を空けて分布している複数の中間接続部が設けられ、前記中間接続部の一端が前記第１表層に接続され、前記中間接続部の他端が前記第２表層に接続され、前記中間接続部は、前記第１表層と前記第２表層との間の空間を、前記充填物を収容するための複数の独立収容空洞に分割する。

本考案のさらなる改良として、前記第１表層はカバー本体と通気層を含み、前記カバー本体の前記収容空洞の内部に向かって設けられた表面に前記通気層が設けられる。

本考案のさらなる改良として、前記通気層は通気層本体、耐油防汚層およびシリコーン高弾性被膜を含み、前記通気層本体の前記カバー本体に近い表面に前記耐油防汚層が設けられ、前記耐油防汚層の前記通気層本体から離れる表面に前記シリコーン高弾性被膜が設けられる。

本考案のさらなる改良として、隣接する２つの前記中間接続部の間の間隔は５～４０ｃｍである。

本考案のさらなる改良として、前記製品本体はダウン布団であり、前記充填物はダウンである。

本考案のさらなる改良として、前記カバー本体の外面に足保温部が設けられ、前記足保温部は前記カバー本体に縫合によって固定され、または前記足保温部と前記カバー本体は着脱可能に接続される。

本考案のさらなる改良として、前記製品本体上で対向して設けられた両側にそれぞれ紐状ロープが設けられ、人間が座った状態では前記製品本体両側の前記紐状ロープを連結して人間の背中部を包み込む。

本考案のさらなる改良として、前記中間接続部は前記第１表層と前記第２表層との間に垂直に設けられる高さが０．２～５ｃｍである。

本考案のさらなる改良として、前記製品本体はダウンジャケットである。

本考案で提供される新規な保温製品は、３層構造の製品本体を含み、製品本体は第１表層、第２表層および充填層を含み、充填層は中間接続部および充填物を含み、第１表層と第２表層間に間隔を空けて分布している複数の中間接続部が設けられ、中間接続部は第１表層と第２表層間の空間を、充填物を収容するための複数の独立収容空洞に分割する。本考案のダウン製品は従来のダウン製品と比較すると、中間接続部を追加し、第１表層と第２表層の直接縫合を避け、ダウン製品内部のダウン充填空間を増やし、ダウン製品の保温性を効果的に向上させることができる。

本考案の実施例または従来技術の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下実施例または従来技術の説明において使用される図面を簡単に説明するが、明らかに、以下で説明される図面は本考案のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
本考案の実施例によって提供される第１表層と第２表層の接続概略図である。 本考案の実施例によって提供される製品本体の部分概略図である。 本考案の実施例によって提供される第１表層の断面図である。 本考案の実施例によって提供されるダウン布団の構造概略図である。

本考案の目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下、本考案の技術的解決手段を詳細に説明する。明らかに、説明される実施例は本考案の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本考案の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施形態は、すべて本考案の保護範囲に含まれる。

なお、本考案の説明において、特に明記しない限り、「複数」とは２つまたは２つ以上を意味し、「上」、「下」、「左」、「右」、「内」、「外」、「前端」、「後端」、「頭部」、「尾部」などの用語で示される方位または位置関係は、図面に示す方位または位置関係に基づくものであり、本考案の説明や説明の簡略化の目的でのみ使用され、かかる装置またはデバイスが必ずしも特定の方位を有し、特定の方位で構成および操作されることを指示または暗示するものではないため、本考案の制限として解釈されない。また、「第１」、「第２」、「第３」などの用語は説明の目的でのみ使用され、相対的な重要性を指示または暗示するものとして解釈されない。

なお、本考案の説明において、特に明記および限定しない限り、「取付」、「連結」、「接続」などの用語は広義的に理解されたく、例えば、固定的に接続してもよいし、着脱可能に接続してもよいし、一体的に接続してもよく、機械的に接続してもよいし、電気的に接続してもよく、直接に連結してもよいし、中間媒体を介して間接的に連結してもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて本考案における上記の用語の具体的な意味を理解されたい。

図１～図３を参照すると、本考案は新規な保温製品を提供し、新規な保温製品を提供し、３層構造の製品本体を含み、前記製品本体は第１表層１、第２表層２および充填層を含み、前記充填層は中間接続部３および充填物を含み、前記第１表層１と前記第２表層２との間に間隔を空けて分布している複数の中間接続部３が設けられ、前記中間接続部３の一端が前記第１表層１に接続され、前記中間接続部３の他端が前記第２表層２に接続され、前記中間接続部３は、前記第１表層１と前記第２表層２との間の空間を、前記充填物を収容するための複数の独立収容空洞に分割する。

本考案の新規な保温製品は従来のダウン製品と比較すると、中間接続部３を追加し、第１表層１と第２表層２の直接縫合を避け、ダウン製品内部のダウン充填空間を増やし、ダウン製品の保温性を効果的に向上させることができる。

本実施例の第１表層１はカバー本体１１および通気層１２を含み、カバー本体１１の収容空洞内部に向かって設けられた表面に通気層１２が設けられ、収容空洞内部の充填物が通気できる。

また、本実施例の通気層１２は通気層本体１２１、耐油防汚層１２３およびシリコーン高弾性被膜１２２を含み、通気層本体１２１のカバー本体１１に近い表面に耐油防汚層１２３が設けられ、油分が内部に浸透して充填物を汚し、保温効果を低下させることを防止する。耐油防汚層１２３の通気層本体１２１から離れる表面にシリコーン高弾性被膜１２２が設けられ、カバー本体１１は優れた弾性、良好な堅牢性と耐シワ性を有する。

本実施例の選択可能な実施形態として、隣接する２つの中間接続部３の間隔は５～４０ｃｍであり、好ましくは、中間接続部３は第１表層１と第２表層２によって形成された空間内に等間隔で分布している。中間接続部３は第１表層１と第２表層２間に垂直に設けられた高さが０．２～５ｃｍである。

本考案の製品本体はダウン布団であってもよいし、ダウンジャケットであってもよく、その充填物はダウンである。超微細、超長、超柔らかい繊維や粒子などを充填物とするいくつかの他の製品、例えば枕、クッション、背もたれクッション、投げ枕、マットレスなどに適用され得る。

本実施例の製品本体はダウン布団である場合、充填物ダウンは動物性タンパク質繊維の一種で、綿（植物性セルロース）よりも保温性が高く、ダウン球状繊維は数百万個の小さな三角形の孔で密に覆われており、温度変化により収縮・拡張して温度調節機能を生み出し、人体から発する熱を吸収して冷気の侵入を隔離することができる。

図４に示すように、本実施例の製品本体はダウン布団である場合、カバー本体１１の外面に足保温部４が設けられ、ユーザが座った状態で、足を単独に足保温部４の内部に届いて保温できる。足保温部４はカバー本体１１に縫合によって固定され、もちろん、足保温部４とカバー本体１１は着脱可能に接続されてもよく、例えば、足保温部４とカバー本体１１はファスナーを介して接続され、足保温部４の着脱がより便利である。

本実施例の選択可能な実施形態として、製品本体上で対向して設けられた両側にそれぞれ紐状ロープ５が設けられ、人間が座った状態では、ダウン布団両側の紐状ロープ５を連結し、人間の背中部を筒込み、人間の背中部を保温し、寒さから背中部を守る。

本実施例の製品本体はダウン布団である場合、第１表層１と第２表層２は縫合によって接続され、第１表層１と第２表層２間に開口が設けられ、開口にファスナーが設けられ、ファスナーは両開きファスナーであり、使用しやすく、かつファスナーを開けて内部を確認しやすい。

本考案によって提供される新規な保温製品の第１表層１と第２表層２の生地はいずれも反応性プリント生地であり、優れた防塵性、高い清潔性、長期間洗濯しても色落ちしなく、明るい色を有する。

以上、本考案の具体的な実施形態を説明したが、本考案の保護範囲はここに限定されなく、当業者は、本考案の技術範囲内で容易に想到した変更や置換は、すべて本考案の保護範囲に含まれるべきである。したがって、本考案の保護範囲は実用新案登録請求の範囲に従うものとする。

１ 第１表層
１１ カバー本体
１２ 通気層
１２１ 通気層本体
１２２ シリコーン高弾性被膜
１２３ 耐油防汚層
２ 第２表層
３ 中間接続部
４ 足保温部
５ 紐状ロープ

Claims (9)

1. ３層構造の製品本体を含み、前記製品本体は第１表層、第２表層および充填層を含み、
   前記充填層は中間接続部および充填物を含み、前記第１表層と前記第２表層との間に間隔を空けて分布している複数の中間接続部が設けられ、前記中間接続部の一端が前記第１表層に接続され、前記中間接続部の他端が前記第２表層に接続され、前記中間接続部は、前記第１表層と前記第２表層との間の空間を、前記充填物を収容するための複数の独立収容空洞に分割する、ことを特徴とする新規な保温製品。
2. 前記第１表層はカバー本体と通気層を含み、前記カバー本体の前記収容空洞の内部に向かって設けられた表面に前記通気層が設けられる、ことを特徴とする請求項１に記載の新規な保温製品。
3. 前記通気層は通気層本体、耐油防汚層およびシリコーン高弾性被膜を含み、前記通気層本体の前記カバー本体に近い表面に前記耐油防汚層が設けられ、前記耐油防汚層の前記通気層本体から離れる表面に前記シリコーン高弾性被膜が設けられる、ことを特徴とする請求項２に記載の新規な保温製品。
4. 隣接する２つの前記中間接続部の間の間隔は５～４０ｃｍである、ことを特徴とする請求項１に記載の新規な保温製品。
5. 前記製品本体はダウン布団であり、前記充填物はダウンである、ことを特徴とする請求項２に記載の新規な保温製品。
6. 前記カバー本体の外面に足保温部が設けられ、前記足保温部は前記カバー本体に縫合によって固定され、または前記足保温部と前記カバー本体は着脱可能に接続される、ことを特徴とする請求項５に記載の新規な保温製品。
7. 前記製品本体上で対向して設けられた両側にそれぞれ紐状ロープが設けられ、人間が座った状態では前記製品本体両側の前記紐状ロープを連結して人間の背中部を包み込む、ことを特徴とする請求項６に記載の新規な保温製品。
8. 前記中間接続部は前記第１表層と前記第２表層との間に垂直に設けられる高さが０．２～５ｃｍである、ことを特徴とする請求項１に記載の新規な保温製品。
9. 前記製品本体はダウンジャケットである、ことを特徴とする請求項１に記載の新規な保温製品。

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