JP3168132B2 - 防音板 - Google Patents

防音板

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JP3168132B2 JP30195694A JP30195694A JP3168132B2 JP 3168132 B2 JP3168132 B2 JP 3168132B2 JP 30195694 A JP30195694 A JP 30195694A JP 30195694 A JP30195694 A JP 30195694A JP 3168132 B2 JP3168132 B2 JP 3168132B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防音特性に優れた透明
防音板に関する。特に、透明で透光性や視認性、かつ防
音特性に優れているため、沿線に民家が近接している地
域や、不透明な防音壁によって景観等が著しく損なわれ
る地域での道路用防音板や鉄道軌道用防音板として好適
に使用できる透明防音板に関する。
【0002】
【従来の技術】道路や鉄道軌道での騒音は近年益々増大
しており、沿線住民等へ重大な影響を与えている。この
騒音を減少するために自動車や鉄道車両の低騒音化を進
行しているが、未だ不十分であり、その対策として道路
や鉄道軌道に沿って防音壁が設置されている。
【0003】従来、防音壁としては、コンクリートやス
レート板等の不透明な無機材料が主流であったが、近年
は透明性・透光性に優れ、美観性のある防音板素材とし
て、ポリカーボネート(以下、PCと略す。)シートが
広く使用されるようになってきた。これは、PCシート
が透明性に優れるばかりでなく、耐衝撃性が抜群に優
れ、しかも現場施工性が良好なためである。一方、近
年、通行車両の増大や大型化、さらに高速化による道路
等の騒音環境問題の高まりや、鉄道においての高速化と
騒音問題の高まりから、PCシートよりも防音特性が優
れた防音壁用透明素材への要求が増大している。しかし
ながら、いくつかの素材が提案されているが、現状では
上記の要求を満足する素材はない。
【0004】例えば、2枚のガラス板の間にガラス転移
温度(Tg)が20℃以下の特定の高分子物質を介在さ
せた遮音性複層ガラス(特開昭56ー54259号公
報)が提案されているが、ガラスを用いているため、高
重量で現場施工性に乏しく、割れやすいという欠点を有
している。また、軽量なプラスチック素材からなるもの
としては、アクリル樹脂やPCシートなどの透明板の間
に限定された重合性接着剤組成物を注入し、重合して一
体化させる方法(特公昭59−45509号公報)が提
案されている。この方法では、確かに防音性を向上させ
ることが可能である。しかし、例えば、PCをこの接着
剤で接合しようとすると、PCに著しい白化が発生し、
透明性が失われてしまう。また、限定された接着剤組成
物を用いることが必須であるため、コスト的にも問題点
が残されている。
【0005】一方、合わせガラスが、ガラス単体より遮
音特性に優れていることより、その中間層として用いら
れているポリビニルブチラール(以下、PVBと略
す。)が遮音性に寄与していることが知られている。し
かしながら、合わせガラスに用いられているPVB中間
膜を用いてPCを積層一体化しようとすると、PCに著
しい白化が発生し、透明性が失われてしまう。そのた
め、PCの白化を防止するため多くの研究がなされてき
た。
【0006】例えば、PVBの可塑剤としてPCの白濁
が少ない可塑剤を用いる方法が提案されており、スルホ
ンアミド(特公昭46ー35156号公報)、ホスフェ
ート(USP3406086号明細書)、一価アルコー
ルのエチレンオキサイド付加物(特開昭59ー1119
54号公報)、高級不飽和脂肪酸のマルチエステル(特
開昭60ー64848号公報)、プロピレンオキサイド
オリゴマー(特公昭63ー33455号公報)等の可塑
剤が検討されている。また、PVB層とPC層の間に中
間層を形成して白濁を防止する方法も検討されており、
例えば、中間層として熱硬化性塗料層(特開昭53ー1
2920号公報)やアクリル樹脂層(実公昭62−18
452号公報)等が検討されている。しかしながら、前
者ではPVBシート製造時に可塑剤が分解したり、特殊
な可塑剤を用いなければならないという問題点を有して
いる。また、後者においては、ピンホールからの白濁が
おこったり、新たな中間層を必要とすることで製造工程
が煩雑になるという問題があった。以上のように、上記
要求を満足する軽量なプラスチックを用いた透明な防音
素材は、未だ開発されていない。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、これまで
に使用されているPCシート単体からなる防音板よりも
優れた防音性能を有し、かつ透光性に優れた透明な防音
板を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、軽量で取
扱性に優れた透明プラスチックであるPCに、PVBを
透明性を損なうことなく積層一体化することで、防音特
性に優れ、かつ透光性に優れた透明な防音板を得るべ
く、鋭意研究を重ねた。その結果、可塑剤として特定の
フタル酸ジエステル類をPVBの可塑剤として用いる
と、比較的低分子量のPCでも全く白化されることなく
積層一体化され、かつ優れた防音特性を示すことを見い
出し、本発明に到達した。
【0009】すなわち本発明は、 [1](A)重量平均分子量(以下、Mwと略す。)3
5,000未満のPC単体層もしくはそれを含む透明な
積層体層、(B)炭素数9〜30の脂肪族アルコールか
ら誘導されるフタル酸ジエステル類により可塑化された
PVB層、(C)透明層の少なくとも3層を一体化され
てなる防音板 [2](A)層、および(C)層がMw35,000未
満のPC層を含む透明な積層体層である[1]記載の防
音板 [3]PC層を含む透明な積層体層が、PC層の片側も
しくは両側にアクリル系樹脂層および/またはハードコ
ート層を有する積層体層である[1]、または[2]記
載の防音板 [4]PC層を含む透明な積層体層が共押出による積層
体層である[1]〜[3]のいずれかからなる防音板。 [5][1]〜[4]のいずれかからなる道路用または
鉄道用透明防音壁 を提供するものである。
【0010】本発明における透明防音板とは、防音、遮
音を主目的に設置される透明板であり、具体的な例とし
ては、高速道路に設置される防音板(壁)、鉄道軌道に
設置される防音板(壁)、建設等の騒音発生工事に設置
される防音板(壁)、スタジオや防音室等に設置される
防音窓ガラス、駅構内やホール等での防音用間仕切等が
挙げられる。
【0011】以下、本発明を構成する各層について詳細
に説明する。本発明を構成する透明なPC単体層は、M
w35,000未満、好ましくは25,000以上3
5,000未満であり、押出シート成形、プレス成形、
キャスト成形等の方法によって板状に成形された透明P
C板全てが使用できる。また、PCの分子構造は特に限
定されず、透明であれば、各種単独重合体や共重合体が
使用できる。なかでも、ビスフェノールAを主成分とす
るものが簡単に入手できるので好ましい。また、本発明
で用いられるPCのまた、熱安定剤、着色剤、帯電防止
剤、難燃剤、耐候剤、紫外線吸収剤等が含有されていて
も良い。
【0012】また、透明なPC積層体は、前記PC板の
片側もしくは両側に他の透明樹脂層を積層したものや、
ハードコート等の表面処理層層を有するものである。他
樹脂層の例としては、例えば耐候性付与PC、アクリル
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、透明ABS、塩化ビニル
樹脂、ポリエステル系樹脂等を積層したものが挙げられ
る。その最外層にハードコートや、防汚処理等がなされ
ていても良い。また、表面処理層としては、シリコーン
系、アクリル系、ウレタン系等のハードコート処理や、
防汚処理等が挙げられる。なかでも、PCの擦傷性や耐
候性を改善するために、前記の透明なPC板の片側もし
くは両側に耐候剤を含有するアクリル系樹脂層、および
/またはハードコート層を有するものが好ましく、特に
共押出法により製造されたものが好ましい。
【0013】本発明の(B)層に用いられるPVBは、
下記一般式(1)で表される。各構造単位o,p,qの
割合は特に限定されない。ただし、pの割合が増加する
ほど接着強度が大きくなるため、2.5モル%以上が好
ましく、5.5%以上が特に好ましい。また、一般に、
oの構造が増えるほど強度が向上する。
【0014】
【化1】
【0015】PVB重合度は、中間膜としての性能を保
持できるものであれば良く特に限定されない。一般に平
均重合度は200以上であり、重合度が高いほどPVB
の強度が高くなる。PVBには、熱安定剤、紫外線吸収
剤、着色剤、べたつき防止剤、帯電防止剤、防曇剤、難
燃剤、蛍光剤、架橋剤等が添加されていても良い。ま
た、本発明に用いられるPVBの可塑剤としては、炭素
数9〜30の脂肪族アルコールから誘導されるフタル酸
ジエステル類を用いる。該可塑剤を用いることにより、
初めて本発明の白化のない積層体が完成される。炭素数
が上記範囲より小さい場合、本発明に用いられるPCは
白化するため好ましくない。上記範囲より大きい場合
は、PVBに配合した際に低温特性の低下を引き起こす
ので好ましくない。炭素数9〜30の脂肪族アルコール
としては、例えば、ノニルアルコール、デシルアルコー
ル、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール、トリ
ドデシルアルコール、ミリスシルアルコール、ペンタデ
シルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアル
コール、ステアリルアルコール、ナノデシルアルコー
ル、エイコシルアルコール、セリルアルコール、メリシ
リアルコール等の直鎖アルコールやこれらの異性体が挙
げられる。これらの中で、特にノニルアルコール、イソ
ノニルアルコール、デシルアルコール、イソデシルアル
コール、ドデシルアルコール、イソドデシルアルコール
が好ましく用いられる。フタル酸ジエステルは、これら
のアルコールとフタル酸から誘導されるが、ノニルデシ
ルフタレートのように異なるアルコールから誘導される
フタル酸ジエステルでも良い。なかでも、ジノニルフタ
レート、ジイソノニルフタレート、ジデシルフタレー
ト、ジイソデシルフタレート、ジドデシルフタレート、
ジイソドデシルフタレートが好ましい。
【0016】PVBに対する可塑剤の配合割合は特に限
定されないが、通常10〜70重量%の範囲にあり、特
に20〜60重量%の範囲が好ましく用いられる。可塑
剤の量を多くすると最適な防音温度領域が低下する傾向
にあるので、必要に応じて決定する。本発明において
は、上記可塑剤を主可塑剤とし、PCの白化やクレーズ
を発生させない範囲で、少量の他の可塑剤、例えばリン
酸エステル系、脂肪酸エステル系、グリコール誘導体系
等の可塑剤を併用することは可能である。特に少量の脂
肪酸エステル系やグリコール誘導体系の可塑剤との併用
は低温特性に優れるので、好ましい。
【0017】本発明の(C)透明層としては、透明な板
であればよく、特に限定されない。例えば、ガラス板、
アクリル系樹脂シート、PCシート、塩化ビニル板、ポ
リエチレンテレフタレートシート等の単体や積層体が使
用できる。これら透明板には熱安定剤、離型剤、着色
剤、紫外線吸収剤、可塑剤等が含有されていても良い。
なかでも、アクリル系樹脂シートやPCシートが透明
性、現場作業性の面から特に好ましく、特に(A)層と
同一のものが好ましい。
【0018】本発明の透明性防音板は、PVBが軟化す
る約80℃以上の温度で加圧下に各層を張り合わせて容
易に製造できる。例えば、シート状の各層を重ね合わせ
た後、減圧下に置いて層間の空気を充分に除去した後、
加熱加圧して接着する方法がある。PCやアクリル系樹
脂を侵さない溶媒(例えば、イソプロピルアルコール
等)で希釈したPVBをこれらシート上にコーティング
して乾燥する方法で製造することもできる。また、共押
出による積層シート化や、シート上へのPVBのラミネ
ート等の方法も可能である。また、シート状の各層を重
ね合わせる場合、PVBシートの表面をシボ加工してお
くことは接着界面の空気を抜くために有効である。
【0019】本発明の透明性防音板の各層の好ましい組
み合わせとしては、PC層/PVB層/PC層、アクリ
ル系樹脂積層PC層/PVB層/アクリル系樹脂積層P
C層、ハードコートPC層/PVB層/ハードコートP
C層、PC層/PVB層/アクリル系樹脂層、アクリル
系樹脂積層PC層/PVB層/アクリル系樹脂層、ハー
ドコートPC層/PVB層/アクリル系樹脂層、ハード
コートPC層/PVB層/ハードコートアクリル系樹脂
層、アクリル系樹脂層/PVB層/アクリル系樹脂層、
ハードコートアクリル系樹脂層/PVB層/ハードコー
トアクリル系樹脂層、アクリル系樹脂積層PC層/PV
B層/ガラス、ハードコートPC層/PVB層/ガラス
等が挙げられ、更に表面を防汚処理しているものも好ま
しい。
【0020】本発明防音板の厚さは、要求防音性能によ
って異なるので、特に限定されない。通常1〜50mm
程度であり、好ましくは3〜20mmである。また各層
の構成比も、要求される防音性能や防音板の肉厚、使用
中間層および透明板の種類によって異なり、特に限定さ
れない。特に防音性能を重視する場合は、防音板全体の
厚さを厚くするとともに、中間層の厚みを厚くすること
が好ましい。一般に、防音板全体に対する中間層の厚み
比が5〜60%の範囲にあるものが防音効果と強度のバ
ランスが良く使用しやすい。中間層の厚みが小さいほど
防音効果が小さくなる傾向にあり、厚みが大きいほど、
損失係数は大きくなるものの防音板全体の剛性が低下す
る傾向にある。
【0021】本発明防音板の防音性能としては、0℃〜
50℃の温度範囲での損失係数(tanδ)の最大値
が、0.05以上を有し、特に0.1以上が好ましい。
この範囲より小さい場合は、防音性能が不十分である。
また、窓を開ける機会の多い夏場に騒音防止効果を大き
くする為には、30℃〜50℃の温度範囲での損失係数
を大きくすることが好ましい。本発明防音板は、全光線
透過率70%〜95%、ヘイズ値0.1〜20%以下を
有する。好ましくは全光線透過率80%以上、かつヘイ
ズ値5%以下、さらに好ましくは全光線透過率85%以
上、かつヘイズ値3%以下の範囲である。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例にて詳細に説明する
が、これに限定されない。まず、本発明の実施例で使用
した各測定方法について述べる。 損失係数(tanδ) 各シートから長さ40mm、幅6mmの試験片を切り出
し、動的粘弾性測定装置(レオロジー社、FTレオスペ
クトラーDVE−V4)を用いて、曲げモード振動周波
数110Hz、測定温度範囲−120〜180℃の条件
で測定、0〜50℃のtanδ値を読みとった。 全光線透過率、ヘイズ値 JIS K7105に準じて測定した。 防音性の測定 遮音効果測定システム(測定周波数範囲=50Hz〜1
0kHz、試料サイズ=20cm角)を用いて、音源側
および試料透過後の1/3オクターブ毎の各レンジの音
圧レベルを測定し、その差を遮音効果(単位=dB)と
した。周波数100Hzの値を代表値として用いた。 接着強度 PCとPVBとの接着力を引張試験機を用いて、180
度剥離、剥離幅10mm、剥離速度50mm/minで
測定した。
【0023】
【実施例1、比較例1】一般式(1)におけるo:p:
q比が63.9:6.3:29.8のPVB100重量
部と、可塑剤としてジイソデシルフタレート(DID
P)40重量部を、ミキシングロールを用いて70℃で
5分間混練し、次いで110℃、150kg/cm2
条件で5分間プレス成形して、縦500mm×横500
mm×厚さ2mmのPVBシートを得た。
【0024】次に、得られたPVBシートと、Mw2
9,000の市販のPCシート(縦500mm×横50
0mm×厚さ2.5mm)を、PC/PVB/PCの順
に重ね合わせた。全体を真空バック袋にいれ、該真空バ
ック袋内を真空にした後、真空バックを封止した。次い
で、真空バッグごとテフロン板と鉄板で挟み、圧力10
kg/cm2 、120℃で約20分間プレスして接着
し、防音板を得た。得られた防音板は透明で、各層は接
着強度2.3kg/10mm幅で強固に一体化されてい
た。また、表1に示したように、透明防音板としての優
れた特性を有していた。比較例1として、PCシート単
体での特性を評価し、評価結果を表1に示した。
【0025】
【実施例2】市販のハードコート処理PCシート(Mw
=29,000)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て防音板を得た。得られた防音板は透明で、各層は強固
に接着しており、優れた防音性能を有していた。評価結
果を表1に示した。
【0026】
【実施例3】Mw31,000のPCシートとアクリル
樹脂(旭化成LP−1)を用いて、共押出法によって製
造された厚み2.5mmの両面アクリル樹脂の共押出P
Cシート(アクリル樹脂層の厚みは100μm)を用
い、100℃で接着した以外は実施例1と同様にして防
音板を得た。得られた防音板は透明で、各層は強固に接
着しており、優れた防音性能を有していた。評価結果を
表1に示した。
【0027】
【実施例4】市販のアクリル樹脂シート(厚さ2.5m
m)を用いて、PC/PVB/アクリル樹脂シートの順
に積層し、110℃で接着した以外は、実施例1と同様
にして防音板を得た。得られた防音板は透明で、各層は
強固に接着しており、優れた防音性能を有していた。評
価結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】以上、実施例に示したように、本発明の
防音板は従来防音板として用いられているPCシートよ
り損失係数が大きく、防音性能に優れたものであり、透
明性と防音性能の両方が要求される道路用防音板や鉄道
軌道用防音板に好適に使用することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04B 1/86 G10K 11/16 A G10K 11/162 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 G10K 11/00 - 13/00 C03C 27/00 - 29/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)重量平均分子量35,000未満
    のポリカーボネート単体層もしくはそれを含む透明な積
    層体層、(B)炭素数9〜30の脂肪族アルコールから
    誘導されるフタル酸ジエステル類により可塑化されたポ
    リビニルブチラール層、(C)透明層の少なくとも3層
    が一体化されてなる防音板。
  2. 【請求項2】 (C)層が重量平均分子量35,000
    未満のポリカーボネート層を含む透明な積層体層である
    請求項1記載の防音板。
  3. 【請求項3】 ポリカーボネート層を含む透明な積層体
    層がポリカーボネート層の片側もしくは両側にアクリル
    系樹脂層および/またはハードコート層を有する積層体
    層である請求項1、または請求項2記載の防音板。
  4. 【請求項4】 ポリカーボネート層を含む透明な積層体
    層が共押出による積層体層である請求項1〜3のいずれ
    かからなる防音板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかからなる道路用
    または鉄道用透明防音壁。
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