JP3167825U - 目皿並びに蒸気調理器 - Google Patents

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【課題】蒸気調理用でありながら、例えばポテトチップスなどを調理できるチップスメーカーの機能も具備する目皿を提供する。【解決手段】上面に食材1を載置可能な目皿体2に、この目皿体2を上下方向に貫通する通過孔3を多数散在状態に設け、この目皿体2の下面に、この目皿体2を鍋などの加熱調理容器4内の底面に対して浮上状態で載置するための脚部5を突設して目皿Aを形成する。また、前記脚部5は、前記目皿体2の下面に多数散在状態に垂下突設すると共に、この多数の脚部5は、前記目皿体2の上面を載置面としてこの脚部5を上に向けて目皿Aを載置した際に、各脚部5間にスライス食材を挿入配置可能な構成とする。【選択図】図2

Description

本考案は、鍋などの加熱調理容器内に載置して使用する蒸気調理用の目皿並びにこの目皿を備えた蒸気調理器に関するものである。
従来から、蒸気調理用の目皿を備えた鍋が実施されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来のこの種目皿は、目皿体を上下方向に貫通する通過孔が多数散在状態に設けられ、この目皿体の下面に、この目皿体を鍋などの加熱調理容器内の底面に対して浮上状態で載置するための脚部が突設されたものが一般的である。
特開平11−151164号公報
本考案は、蒸気調理用の目皿でありながら、例えばジャガイモをスライスしたスライス食材を用いて電子レンジで簡単にポテトチップスを調理できるチップスメーカーとしての機能も具備する目皿並びにこの目皿を備えた蒸気調理器を提案するものである。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
上面に食材1を載置可能な目皿体2に、この目皿体2を上下方向に貫通する通過孔3を多数散在状態に設け、この目皿体2の下面に、この目皿体2を鍋などの加熱調理容器4内の底面に対して浮上状態で載置するための脚部5を突設した目皿Aにおいて、前記脚部5は、前記目皿体2の下面に多数散在状態に垂下突設すると共に、この多数の脚部5は、前記目皿体2の上面を載置面としてこの脚部5を上に向けて目皿Aを載置した際に、各脚部5間にスライス食材6を挿入配置可能な構成としたことを特徴とする目皿に係るものである。
また、前記多数の脚部5は、この各脚部5間に前記スライス食材6の厚さ以上の間隙を介在するように散在せしめてこの各脚部5間の間隙をスライス食材6挿入用の挿入間隙7とし、この挿入間隙7に挿入した前記スライス食材6を前記脚部5に立て掛けて配置し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の目皿に係るものである。
また、前記目皿体2の下面に棒状の前記脚部5を多数散在状態に垂下突設したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の目皿に係るものである。
また、前記目皿体2と前記脚部5とをシリコン樹脂製として一体成形したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の目皿に係るものである。
また、加熱調理容器4と、この加熱調理容器4の上部開口部を閉塞する蓋体8と、前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の目皿Aとから成ることを特徴とする蒸気調理器に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、蒸気調理用の目皿でありながら、上下反転させることにより電子レンジで簡単にポテトチップスなどを調理するチップスメーカーとしても使用可能となる極めて実用性に優れた目皿となる。
また、請求項2記載の考案においては、チップスメーカーとして使用する際に各脚部間の挿入間隙に容易にスライス食材を挿入できると共に、この挿入間隙に挿入したスライス食材を脚部に立て掛けて安定的に配置できる一層実用性に優れた構成の目皿となる。
また、請求項3記載の考案においては、多数の棒状の脚部は、その全周囲にスライス食材を挿入配置可能となるので、チップスメーカーとして使用する際にスライス食材を効率良く配置できる一層実用性に優れた構成の目皿となる。
また、請求項4記載の考案においては、電子レンジでの使用に適した構成となる上、前記作用・効果を確実に発揮する耐熱性の目皿を樹脂成形によって簡易に設計実現可能となる一層実用性に優れた構成の目皿となる。
また、請求項5記載の考案においては上述のように構成したから、蒸気調理器でありながら、目皿を電子レンジで簡単にポテトチップスなどを調理するチップスメーカーとしても使用できる極めて実用性に優れた蒸気調理器となる。
本実施例の目皿を示す斜視図である。 本実施例の使用状態を示す説明斜視図である。 本実施例の上下反転した目皿(チップスメーカー)を示す斜視図である。 本実施例のチップスメーカーとしての使用状態を示す説明斜視図である。
好適と考える本考案の実施形態を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
鍋などの加熱調理容器4内の底面に、多数の脚部5を介して本考案の目皿Aを載置すると、目皿体2が加熱調理容器4の底面に対して浮上状態となる。また、この際、多数散在する脚部5により目皿体2は、加熱調理容器4の底面に対して安定的に載置できる。
この加熱調理容器4内に目皿体2より水位が低くなるようにして水9を入れ、目皿体2の上面に食材1を載置し、加熱調理容器4の上部開口部に蓋体8をセットして加熱調理容器4を加熱すると、加熱調理容器4内で蒸気が発生し、この蒸気が多数散在する通過孔3を介して食材1に接触して食材1が蒸気調理されることになる。
また、本考案の目皿Aは、チップスメーカーとしての機能も備えている。
チップスメーカーとして使用する場合は、前記目皿体2の上面を載置面とし、前記脚部5を上に向けて目皿Aを載置する。
例えば、ジャガイモをスライスしたスライス食材6を多数の脚部5間に挿入配置し、このスライス食材6を配置した本考案の目皿Aを電子レンジで加熱すると、ポテトチップスができあがる。
また、例えば、前記多数の脚部5は、この各脚部5間に前記スライス食材6の厚さ以上の間隙を介在するように散在せしめてこの各脚部5間の間隙をスライス食材6挿入用の挿入間隙7とし、この挿入間隙7に挿入した前記スライス食材6を前記脚部5に立て掛けて配置し得るように構成した場合には、各脚部5間の挿入間隙7に造作なくスライス食材6を挿入できる上、この挿入間隙7に挿入したスライス食材6を脚部5に立て掛けて安定的に配置できる。
また、例えば、前記目皿体2の下面に棒状の前記脚部5を多数散在状態に垂下突設した場合には、多数の棒状の脚部5の全周囲にスライス食材6を挿入配置可能となる。
また、例えば、前記目皿体2と前記脚部5とをシリコン樹脂製として一体成形した場合には、本考案の目皿Aを問題なく電子レンジで使用できると共に、本考案の目皿Aを樹脂成形によって簡易に設計実現可能となる。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、タジン鍋様の外観を呈する蒸気調理器に係るものであり、加熱調理容器4(鍋)と、この加熱調理容器4の上部開口部を閉塞する蓋体8と、加熱調理容器4内に載置可能な目皿Aとから成る構成としている。
また、本実施例では、加熱調理容器4と、蓋体8と、目皿Aとを耐熱性のシリコン樹脂製としている。即ち、本実施例は、電子レンジで使用できる蒸気調理器に適用したものである。
本実施例の要部である目皿Aを説明する。
上面に食材1を載置可能な目皿体2に、この目皿体2を上下方向に貫通する通過孔3を多数散在状態に設け、この目皿体2の下面に、この目皿体2を鍋などの加熱調理容器4内の底面に対して浮上状態で載置するための脚部5を突設している。
具体的には、目皿体2は、図1に示すような加熱調理容器4より一回り径小な平円板形に構成している。
また、この目皿体2に設ける前記通過孔3は、スリット状の貫通孔に形成して目皿体2上面に載置した食材1がこの通過孔3から落下しないようにしている。
また、脚部5は、棒状に形成し、この棒状の脚部5を前記目皿体2の下面であって前記多数の通過孔3を避けた位置に多数散在状態に垂下突設している。
また、この多数の脚部5もシリコン樹脂製とし、通過孔3付の前記目皿体2と共に一体成形している。
従って、前記加熱調理容器4内の底面に多数の脚部5を介して本実施例の目皿Aを載置すると、目皿体2が加熱調理容器4の底面に対して浮上状態となるので、図2に示すようにこの加熱調理容器4内に目皿体2より水位が低くなるようにして水9を入れ、目皿体2の上面に食材1を載置し、蓋体8をセットして電子レンジで加熱すると、加熱調理容器4内で蒸気が発生し、この蒸気が多数散在する通過孔3を介して食材1に接触して食材1が蒸気調理されることになる構成としている。
また、本実施例は、図2に示すように前記目皿体2の上面を載置面としてこの脚部5を上に向けて目皿Aを載置すると(目皿Aを上下反転させると)、チップスメーカーとして機能するように構成している。
具体的には、前記多数の脚部5は、各脚部5間にスライス食材6を挿入配置可能な構成としている。
更に詳しくは、各脚部5間にスライス食材6以上の間隙を介在するようにして目皿体2に各脚部5を散在状態に設け、この各脚部5間の間隙をスライス食材6挿入用の挿入間隙7としている。
また、この挿入間隙7は、本実施例ではスライス食材6の厚さより大きくなるように設定し、これによりこの挿入間隙7に抵抗なくスライス食材6を挿入配置できるように構成している。
また、この各脚部5は、前記挿入間隙7に挿入した前記スライス食材6をこの脚部5に立て掛けて挿入配置し得るように前記目皿体2下面からの突設長を設定構成している。
目皿Aのチップスメーカーとしての使用方法を説明すると、例えばジャガイモをスライスしたスライス食材6を多数用意し、このスライス食材6を図4に示すように多数の脚部5間に挿入して立て掛け状態に配置し、このスライス食材6を配置した目皿Aを電子レンジで加熱すると、ポテトチップスができあがる。尚、図4では、目皿Aを加熱調理容器4の底面に載置してこの加熱調理容器4と共に電子レンジ加熱するようにした場合(加熱調理容器4を併用するとスライス食材6が目皿体2に対して動いても簡単には落下しないメリットがある。)を示したが、加熱調理容器4を用いずに目皿Aだけを電子レンジで加熱するようにしても良い。また、ジャガイモ以外のスライス食材6を調理することも可能である。
尚、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 食材
2 目皿体
3 通過孔
4 加熱調理容器
5 脚部
6 スライス食材
7 挿入間隙
8 蓋体
A 目皿

Claims (5)

  1. 上面に食材を載置可能な目皿体に、この目皿体を上下方向に貫通する通過孔を多数散在状態に設け、この目皿体の下面に、この目皿体を鍋などの加熱調理容器内の底面に対して浮上状態で載置するための脚部を突設した目皿において、前記脚部は、前記目皿体の下面に多数散在状態に垂下突設すると共に、この多数の脚部は、前記目皿体の上面を載置面としてこの脚部を上に向けて目皿を載置した際に、各脚部間にスライス食材を挿入配置可能な構成としたことを特徴とする目皿。
  2. 前記多数の脚部は、この各脚部間に前記スライス食材の厚さ以上の間隙を介在するように散在せしめてこの各脚部間の間隙をスライス食材挿入用の挿入間隙とし、この挿入間隙に挿入した前記スライス食材を前記脚部に立て掛けて配置し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の目皿。
  3. 前記目皿体の下面に棒状の前記脚部を多数散在状態に垂下突設したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の目皿。
  4. 前記目皿体と前記脚部とをシリコン樹脂製として一体成形したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の目皿。
  5. 加熱調理容器と、この加熱調理容器の上部開口部を閉塞する蓋体と、前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の目皿とから成ることを特徴とする蒸気調理器。
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