JP3167717U - 折り畳みフライトテーブル - Google Patents

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敏男 奥山
敏男 奥山
勇 川▲崎▼
勇 川▲崎▼
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Abstract

【課題】テーブルを折り畳み或いは開脚する作業をする際に、安全でかつ操作性に優れた折り畳みテーブルを提供する。【解決手段】折り畳みフライトテーブルTは、天板1を真ん中から左右に開き、かつ、二重のロックをセットしてからテーブルとして使用する。このため、仮に一方のロックが外れるようなことがあっても、他方のロックが掛っているので振動によって突然ロックが外れるようなことがなく、天板が傾いて上の物が落下しない。また、天板が左右に開く時に、一時停止用のストッパーを設けたので、天板の隙間に手を挟む恐れがない。その他、大きなサイズの天板を開閉する場合でも、レバーシャフト71,81を手元まで延長して操作レバー7,8を設けたので、操作性が良好であり、かつ、安全作業が可能となった。【選択図】図1

Description

この考案は、天板を真ん中で折り畳んで省スペース収納を可能にした高級感のあるフライトテーブルであって、天板を二つ割りにして折り畳むとともに脚部を垂下可能にした折り畳みフライトテーブルに関する。詳しくは、幼稚園等で学習に使用するために脚の高さを低くした幼児用の折り畳みテーブルであって、天板を折り畳み或いは起立させる時に、バネの付勢力を利用して突然開脚する恐れの無いように工夫し、また、脚部を折り畳み或いは開脚する際に、天板の二つ割りの隙間に指を挟むことの無いように安全ストッパー機能を備えた折り畳みフライトテーブルに関する。
従来、事務机、座卓、経机等は通常は天板の裏側に固定の脚が設けられており、立ち机又は座り机として専用されている。しかしながら、このような固定脚を有する机は使用時には座りが安定しているが、机を使用しないときには脚の長さ及び天板の広さ分収納スペースを余分に必要とする。収納スペースを確保できない場合は、机のために他の物を収納することできず、或いは事務所、展示場、又は居住の空間を狭めることになる。他に、運搬通路が狭い場合、立ち机の脚が嵩張るため壁等にぶつけて傷付けることもある。
従来の折り畳みテーブルの例を図10に示す。天板が円形状の折り畳みテーブルTの例である。同図(a)では立脚して立ち机として使用する状態を示し、四本の脚5の上に折り曲げ自在にヒンジや蝶番を介して天板が設けられる。天板は左右中央の天板の対向端面間の隙間S隙間を境に左右に天板1、1に分割される。同図(b)では、天板1を隙間Gの部位から折り畳み、四本の脚5をこれらの間に挟んで収めた状態をします。このように、立ち机として使用しないときは、天板を折畳んでコンパクトに収めることができるので収納スペースが少なくて済む。事務所要。他の例を図11に示す。天板が矩形状の折り畳みテーブルTの場合で、同図(a)に示すように天板1は左右中央の隙間Sを境に左右に天板1、1に分割される。同様に、同図(b)では、天板を隙間Sの部位から折り畳み、四本の脚5をこれらの間に挟むように収めることができる。これらの折り畳みテーブルは、事務所、展示場又はレストラン等で使用される。
その他、折り畳み、展開が簡単な折り畳みテーブルが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の折り畳みテーブルは、連結手段で折り畳み且つ展開自在に連結された複数の板部材からなる天板と、これら天板の下部へ折り畳み可能に中心の板部材に各々取り付けられる一対のテーブル用脚構造とから構成されている。そして、それぞれ一対のテーブル用脚構造は、2本の脚からなり、一端が一方の脚に固定され、他端が他方の脚に摺動可能に取り付けられる部材が、対称的に2本の脚に取り付けられるリンク構造により、それぞれ脚は、略平行状態の閉脚状態と、上端が近接したまま、かつ着地部分が離れる開脚状態との間で開閉可能に構成されている。
特許第3599724号公報
以上の通りであって、特許文献1に代表されるように、従来の折り畳みテーブルには、まとめると次のような問題点がある。
従来の折り畳みフライトテーブルでは、天板を真ん中から左右に開いて一重のロックをする。この場合、ロックが一重なので振動によってロックが外れて天板に載った物が落下する恐れがあった。また、天板を真ん中から左右に開く際に、ストッパーを有しないので一時ストップをしない。そのため、一気に左右の天板の隙間Gが狭まり、この隙間Gに手を挟む恐れがあった。その他、天板のサイズが大きい場合、操作レバーの位置が手元から距離があるので天板を開閉する際に操作し難く、安全作業ができなかった。換言すると、テーブルとして用済み後、左右の天板を隙間Gの部位から折り畳んで垂直状態にしたり、あるいは立ち机として使用するために左右の天板を水平状態にしたりする必要から、これらの作業中に二つ割りの対向隙間Gに指を挟んで思わぬ怪我をしてしまうという問題があった。また、天板を折り畳み或いは開脚作業のために、安全を考慮して直接手を使うこと無く操作レバーを用いる工夫がなされるが、片手で操作レバーを操作する際に、遊んでいるもう一方の手を左右の天板の対向端面Sの間に挾んでしまい、思わぬ怪我をしてしまうという問題があった。その他、天板の裏側の鉄骨構造のため重量がかさみ、脚を折り畳む作業の際に、鉄骨フレームの重量で脚が突然開いて作業がやり難く、或いは脚が突然開いたために、机の全重量をとっさに支える際に手首を捻る等怪我する恐れがある。以上のように、製造者がPL法に基づく安全基準を順守する配慮に欠け、使用者の安全を十分守ることができなかった。
そこで、本考案の折り畳みテーブルは、このような従来の抱える問題点を解決するためになされたもので、二重ロックにすることによって振動によって突然ロックが外れて脚が開き天板上の物が落下する恐れがなく、また、一時停止用のストッパーを設けることによって天板の開閉作業中に天板の隙間に手を挟む恐れがなく、その他、大きなサイズの天板を開閉する場合でも操作レバーを手元に設けることによって操作を容易にし、PL法に基づく安全基準をクリヤするようにした折り畳みフライトテーブルを提供することを目的としている。換言すると、テーブルを折り畳み或いは開脚する作業をする際に、天板の対向端面間に指を挾んでしまい、思わぬ怪我をすることの無いように、両方の手を使わないと操作レバーを回動することができないように工夫することによって、安全、かつ操作性に優れた折り畳みフライトテーブルを提供することを目的としている。
そこで、本考案者等は、天板を折り畳み或いは開脚作業の際に両手を使わって操作することに着目し、この着想に基づき天板を折り畳み或いは開脚作業を安全に行うことができるという知見を得た。本考案の折り畳みテーブルはかかる知見を基に具現化したもので、請求項1の考案は、左右1対の天板の裏面側に、これらに対応する左右1対のフレーム体を設け、これらのフレーム体は左右方向のケタ及び前後方向の複数の梁を骨格として構成され、前記天板を水平状態又は起立した垂直状態へと回動可能にし、かつ、前記左右1対のフレーム体の四隅に脚を回動自在に立設した折り畳みテーブルにおいて、前記左右1対のフレーム体同士が対向する部位に夫々ラッチホルダを設けるとともに、これらのラッチホルダ同士が枢軸を介して枢結され、一方のラッチホルダには、ラッチピンを介してラッチが枢支されるとともに前記ラッチピンに捩りバネが貫設され、他方のラッチホルダには、ローラーを軸支し、かつ、これらのラッチホルダを貫通して夫々レバーシャフトが枢着され、これらの一端部の操作レバーを回動することによってその回動力がレバーシャフトを介して前記ラッチに伝達され、次いで、前記捩りバネの付勢力に抗して前記ラッチが回動し、このラッチに備える爪に前記ローラーが係止されることを特徴とする折り畳みテーブルである。請求項2の考案は、請求項1の特徴に加えて、前記左右1対のフレーム体同士が対向する前後方向中央部において、左右1対の前後方向の梁に制動装置が吊設され、この制動装置は、シリンダーケースとこの内周側のシリンダーから構成されるとともに、前記シリンダーケースの中に圧縮バネが自由長さを上下方向にして伸縮自在に装着され、この圧縮バネの付勢力に抗して前記シリンダーが上下方向に摺動することを特徴とする折り畳みテーブルである。
本考案の折り畳みフライトテーブルによると、天板を真ん中から左右に開き、かつ、二重のロックをセットしてからテーブルとして使用する。このため、仮に一方のロックが外れるようなことがあっても、他方のロックが掛っているので振動によって突然ロックが外れるようなことがなく、天板が傾いて上の物が落下しない。また、天板が左右に開く時に、一時停止用のストッパーを設けたので、天板の隙間に手を挟む恐れがない。その他、大きなサイズの天板を開閉する場合でも、レバーシャフトを手元まで延長して操作レバーを設けたので、操作性が良好であり、かつ、安全作業を可能となった。換言すると、折り畳みテーブルの用済み後天板を折り畳み或いは開脚する際に、天板の前縁側で二つ割りの対向隙間近くに設けた左右の操作レバーを、作業者が必ず両手で把持しながら同時に操作しなければならない機構なので、片手操作の場合のように作業者が天板の対向端部に他方の遊んでいる手を挾まれるようにことがなく、折り畳み或いは開脚作業上きわめて安全である。その際、天板の裏側の鉄骨フレームの重量のため、突然開脚した拍子に天板を含む全重量を手で支えきれずに怪我するようなことがない。折り畳み或いは開脚作業の操作性が良いので、一人作業で、その安全作業を妨げるようなことがない。
本考案に係る折り畳みテーブルの全体斜視図である。 同上、左右一対のフレーム体を起立した垂直状態に折り畳み、これらの間に脚を収めた状態の全体斜視図である。 同上、左右一対のフレーム体を折り畳んだ状態から、開脚する状態を示す全体斜視図である。 同上、左右一対のフレーム体を裏側から見た全体斜視図である。 同上、ラッチの詳細図である。 同上、制動装置を示す斜視図である。 同上、断面図である。 同上、左右一対のフレーム体を左右に開き、ラッチが当接した状態を示す状態図である。 同上、ラッチを乗り越えて左右のフレーム体が開く状態を示す斜視図である。 従来例に係る折り畳み矩形テーブルの全体斜視図である。 同上、折り畳み円形テーブルの全体斜視図である。
本考案の実施の形態を、添付図面に示した本考案の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
先ず、本考案の実施例について、図1〜図9を参照しながら説明する。図1は、折り畳みテーブルの全体斜視図である。図2は、左右一対のフレーム体を起立した垂直状態に折り畳み、これらの間に脚を収めた状態の全体斜視図である。図3は、左右一対のフレーム体を折り畳んだ状態から、開脚する状態を示す全体斜視図である。図4は、左右一対のフレーム体を裏側から見た全体斜視図である。図5は、ラッチの詳細図である。図6は、制動装置を示す斜視図である。図7は、断面図である。図8は、左右一対のフレーム体を左右に開き、ラッチが当接した状態を示す状態図である。図9は、ラッチを乗り越えて左右のフレーム体が開く状態を示す斜視図である。本実施例の折り畳みテーブルの天板は左右に長い矩形状であり、図1に示すように天板の形状に伴って裏側のフレーム体も左右に長い。折り畳みテーブルTは、二点鎖線で示す矩形状の化粧板からなり隙間Sを介して二つ割りの左右一対の天板1、1及びその裏面側に天板1、1を載せるための左右一対のフレーム体F、Fを設けて構成される。そして、左右一対のフレーム体F、Fの四隅に脚5が立脚される。以下、折り畳みテーブルTは天板1、1の長辺に沿って左右方向と称し、短辺に沿って前後方向と称し、脚と天板の方向を上下方向と称する。なお、図2以下では天板を省略して示す。
天板を取り外したフレーム構造について図1(a)を参照しながら説明する。フレーム体F、Fは中央の隙間Sを境にして左右に分割され、隙間Sを軸として左右対称であり、ここでは左半分のフレーム体Fについてのみ構成を説明する。前後のケタ2、2が左右方向に延び、これらの間に左端部に梁3が架設され、これと平行に右側に梁4が架設され、かつ、左右中央の隙間Sの左側に幅広の梁6が架設され、これらの複数のケタ及び複数の梁を骨格として左半分のフレーム体Fが構成される。これらのケタ2、梁3、4及び6が枠を構成し、この枠の上に天板1、1が固着される。ここで、梁4の前後端に、端片41が溶着され、この端片41に軸ピン42が設けられ、この軸ピン42を介して梁4がケタ2に枢着される。このような構成によって、梁4は、前後の軸ピン42、42を介して前後のケタ2、2に回動自在に架設される。梁4の左右には、下方から脚5が基脚51を介して固着され、脚5の先端に移動自在にキャスター53が設けられる。そして、梁6の手前側に操作レバー7、8が左右のフレーム体F、F毎に設けられ、これらの先は夫々レバーシャフト71、81が梁6の裏側に沿って後方へ伸びる。次に、同図(b)は、量産品に採用したもので、脚部を改良したものである。改良前の同図(a)では、L字状に曲がった脚5に基脚51を連結し、その先端を梁4を介してケタ2に回動自在に枢設した。一方、改良後の同図(b)では、L字状に曲がった脚5を上方に長く延長し、脚5がケタ2に回動自在に枢設される。なお、この長い脚5は、一本の丸パイプから製作し、そのキャスター53側をL字状に曲げたものである。このように、量産品ではL字状に曲がった脚5を上方に長く延長したものを採用したが、図2以下では延長脚の図を省略した。
図2では、左右のフレーム体F、Fが隙間Sを境にして左右下側へ折り畳まれた状態を示す。上方は隙間S(図1参照)が開き、その左右に幅広の梁6、6が下に向き、この前後端において梁2、2が垂直に下がる。梁2の下端近傍には梁4が軸ピン42を介して回動自在に枢着される。そのため、脚5が溶着された梁4が、軸ピン42を介してケタ2に対して回動自在なので、ケタ2が折り畳まれる動作に合わせて脚5も折り畳まれ下に向く。図示のとおり、脚5が下方に向けて基脚51を介して梁4に設けられ、その先端にキャスター53が設けられる。このようにして、左右のフレーム体F、Fが隙間Sを境にして左右下側へ折り畳まれた状態になるので、左右の幅が狭待ってコンパクトに立った状態になる。左右のフレーム体F、Fが対向する部位になる幅広の梁6、6の背面には、左右に断面コの字状のラッチホルダ61、61が夫々対向して固設され、これらが隙間Sの間で向き合っている。そして、ラッチホルダ61、61同士が中央の枢軸62を介して回動自在に枢結される。また、これらのラッチホルダ61、61にはレバーシャフト71、81が後方へ貫通し、手前の一方端部に操作レバー7、8が位置する。下方に向いた梁2、2の中程に閉止部材9が設けられ、この一方の係止具92は右方の桁2に固着され、他方のU字具93が左方の梁2に溶着されている。本図では、一方の係止具92に他方のU字具93が交差して係止されるので、左右のフレーム体F、Fが外側へ開くことがない。以上の構成によって、折り畳みテーブルTの天板を、水平状態或いは起立した垂直状態へと回動可能にする。
図2に示す左右のフレーム体F、Fが下方に折り畳まれた閉じた状態から、開脚する状態を図3に示す。閉止部材9(図2参照)のつまみ91を手前に引いて係止部92とU字部93との係止を解除すると、左右のフレーム体F、Fの重みによって脚5のキャスター53が転がるのでフレーム体F、Fが左右に開き、この状態を図3に示す。上部の隙間Sの左右に梁6、6が設けられ、これらの前後端部においてこれらの背面にラッチホルダ61、61が夫々固着されており、これらが隙間Sの中央で向き合い、その部位において前後の枢軸62、62を介して回動自在に枢着され、これらの枢軸62、62によって左右のフレーム体F、Fが連結される。このような構成により、枢軸62及び軸ピン42が回動自在に枢着されているので、フレーム体F、Fが左右へ開くとともに、脚5、5、5、5も梁2、2、2、2の動きに追随して左右に開く。ここで、ケタ2に枢着された軸ピン42を軸として脚5が回動する。この左右のフレーム体F、Fの裏側から見た状態を図4に示す。なお、操作レバー7、8において、左側のレバーシャフト71は手前のラッチホルダ61で行き止まり、右方のレバーシャフト81は手前のラッチホルダ61を通り越して奥側対のラッチホルダ61まで延びる。
フレーム体F、Fが左右に開き、梁6、6の間が所定の間隔になったところで開脚が止まり、この状態を図5に示す。同図(a)は隙間Sの部位を拡大して示し、同図(b)では、フレーム体F、Fの裏側においてこれらの開きをストップさせる機能を有するラッチの構成を示す。同図(a)に示すように、フレーム体F、Fが左右へ開くとともに梁6、6の間の隙間Sが小さくなり、右方の梁6側のラッチホルダ61に軸支されたローラー64が、左方の梁6側のラッチホルダ61のラッチ63に当接すると、フレーム体F、Fの開きが止まる。この状態のラッチ63の構成を同図(a)の矢視A―Aの断面を示した同図(b)を参照して説明する。ラッチホルダ61には、ラッチピン66を介して異形状のラッチ63が回動自在に枢支されるとともに、ラッチピン66に捩りバネ65が貫設される。捩りバネ65一方の端651はラッチ63に係止され、他方の端652はラッチホルダ61に当接する。従って、ラッチ63は捩りバネ65により付勢されながら、先端の点Pにおいてラッチ63のラッチピン66を中心として矢印C方向の回動を制している。この状態において、ラッチ63の頭部631には、左方のフレーム体側のローラー64が当接し、左右のフレーム体F、Fの開きがこの部位において止まる。一方、ラッチ63の尾端部632は、レバーシャフト71と一体で回動するレバー腕711の穴712に貫設されている。従って、操作レバー7を左回りに回動すると、その回動力がレバーシャフト71に伝達され、捩りバネ65の付勢力に抗してラッチ63が回動し、このラッチ63に備える爪633の凹みにローラー64が係止められる。
フレーム体F、Fが左右へ開き、梁6、6の間が所定の隙間Sになったところで開きが止まるが、その間鋼製のフレーム体Fの重量が掛って急に開くので危険である。その開きのスピードを緩和するためにフレーム体F、Fの前後方向の中心部に制動装置を設け、この詳細を図6に示す。同図(a)は隙間Sの後方斜め上から見た図であり、同図(b)はフレーム体F、Fの後方裏側から見た図であり、図7は制動装置の断面図である。左右の取付部材101、101が梁6、6の背面に溶着され、これらの取付部材が対向する箇所に角筒状のシリンダーケース103が挟着される。これらを枢軸102が貫通するとともに、取付部材101、101同士及びこれらに挟着されたシリンダーケース103が、枢軸102を介して回動自在に枢結される。シリンダーケース103の下端部に枢軸105が枢着され、この枢軸105を左右から上腕部材106、106が支持し、上腕部材106に下腕部材107が連接され、その端部は軸ピン1071を介して基脚梁52に枢着される(図6a参照)。一方、シリンダーケース103の内周を摺動自在に角筒状のシリンダー104が設けられ、この下端部に枢軸109が回動自在に枢着される。この枢軸109を前方左右から腕部材108、108が向い合うようにして支持し、腕部材108の上方は取付部材101に軸ピン1011を介して枢着される(図6b参照)。制動装置10の断面を図7に示し、シリンダーケース104とシリンダー103の中に、圧縮バネ1031が自由長さを上下方向にして伸縮自在に装着される。即ち、制動装置10は、シリンダーケース103とこの内周を摺動するシリンダー104から構成されるとともに、シリンダーケース103の中に圧縮バネ1031が装着される。以上、制動装置10は、左右一対のフレーム体F、Fの対向する中央部において、取付部材101、101及び各所の枢軸、腕部材を介して前後方向の梁6、6に吊設され、シリンダー104が圧縮バネ1031の付勢力に抗して上下方向に摺動する。
図5(a)に示したように、フレーム体F、Fが左右へ開くとともに梁6、6の間の隙間Sが小さくなり、右方の梁6側のラッチホルダ61のローラー64が、左方の梁6側のラッチホルダ61のラッチ63に当接するので、フレーム体F、Fの開きが止まる。このラッチホルダ61がラッチ63に当接することは、天板が左右に開く時に一時停止用のストッパーを意味し、天板の隙間に手を挟むことがなくなる。この状態から、フレーム体F、Fが左右へ更に開く状態を図8(a)に示し、ラッチ63にローラー64が当接し、点P(図5b参照)を乗り越える状態を拡大して同図(b)に示す。操作レバー7、8を操作することによって、ローラー64がラッチ3を転動しながら点Pを乗り越え、左右のフレーム体F、Fが水平に拡がりながら隙間Sが縮小される。
図8(a)の状態から、フレーム体F、Fを左右へ更に開き続け、左右の梁6、6が水平に近づきながら向き合って隙間Sが減少する。この状態を図9に示し、隙間Sの周りを拡大して示す。操作レバー7を左周りに回すと、左側フレーム体F側の手前のラッチ63の点Pを、右側のフレーム体F側のローラー64が転動しながら乗り越える。同時に、操作レバー8を左に回すと、同様に右フレーム体F側の奥前のラッチ63の点Pを、左側フレーム体F側のローラー64が転動しながら乗り越える。同図(a)では、左右の操作レバー7、8の操作状態を示す。続けると、フレーム体F、Fが水平に近づき、梁6、6間の隙間Sが更に縮小する。同図(b)ではラッチ63の点Pをローラー64が乗り越え終わりフレームF、Fが水平に開いた状態を示す。同時に、梁6、6間の隙間Sが更に縮小する。この状態を同図(a)の矢視B―Bの断面として示し、同図(b)を参照して説明する。異形状のラッチ63は、ラッチピン66に回動自在に枢軸され、このラッチピン66には捩りバネ65が貫設され、この一方の端651はラッチ63に係止され、他方の端652はラッチホルダ61に当接する。ラッチ63は捩りバネ65により付勢されながら、ラッチ63の頭部631を経て点Pを乗り越えたローラー64が爪633の凹みに係止される。
以上のように折り畳み机が構成され、以下に各部材の作用について、先ず、操作レバーの作動について説明する。左右のフレーム体F、Fを折り畳んだ図2の状態から、フレーム体F、Fを左右へ開くに際し、閉止部材9(図2参照)のつまみ91を手前に引いて係止部92とU字部93との係止を解除する。すると、左右のフレーム体F、Fの重みによって脚5、5、5、5のキャスター53、53、53、53が左右へ転がるのでフレーム体F、Fが左右に開く(図3参照)。上部の隙間Sの左右梁6、6にラッチホルダ61、61が夫々固着されており、これらが隙間Sの中央で向き合いながら、ラッチホルダ61、61がその部位において前後の枢軸62を介して回動自在に枢着され、これらの軸ピンによって左右のフレーム体F、Fが連結されている。このような構成により、枢軸62及び軸ピン42が回動自在に枢着されているので、フレーム体F、Fが左右へ開くとともに、脚5も梁2、2、2、2の動きに追随して左右に開く。ここで、脚5はケタ2に枢着された軸ピン42を軸として回動する。次いで、フレーム体F、Fが左右に開き、梁6、6の間が所定の間隔になったところで一方のフレーム体F側のラッチホルダ61に軸支されたローラー64が、他方のフレーム体F側のラッチホルダ61のラッチ63に当接してフレーム体F、Fの開きが止まる(図8a参照)。このラッチホルダ61がラッチ63に当接することは、天板が左右に開く時に一時停止用のストッパーを意味する。このように、梁6、6間の所定の隙間を保ってフレーム体F、Fの開きが止まるので、隙間に手を挟んでも指を切断する等怪我することがない。次に、操作レバー7を左周りに回動すると、左側フレーム体F側の手前のラッチ63の点Pを右側のフレーム体F側のローラー64が乗り越える。同時に、操作レバー8を左周りに回動すると、同様に右フレーム体F側の奥前のラッチ63の点Pを、左側フレーム体F側のローラー64が転動しながら乗り越える。続けると、フレーム体F、Fが水平に近づき、遂にフレーム体F、Fが水平になると同時に開脚が完了する(図1参照)。この時、ラッチ63は捩りバネ65により付勢されながら、ラッチ63の頭部631を経て点Pを乗り越えたローラー64が爪633の凹みに係止、ロックされ、天板を水平状態に保持する。詳しくは、ラッチ63の頭部631には、左方のフレーム体側のローラー64が当接し、左右のフレーム体F、Fの開きがこの部位において止まる。一方、ラッチ63の尾端部632は、レバーシャフト71と一体で回動するレバー腕711の穴712に貫設されている。(図5b参照)従って、操作レバー7を左回りに回動すると、その回動力がレバーシャフト71に伝達され、捩りバネ65の付勢力に抗してラッチ63が回動し、このラッチ63に備える爪633の凹みにローラー64が係止、されロックされる。この結果、フレーム体F、Fに対して裏側から表側へ力を加えない限り、フレーム体F、Fは水平を保つ。操作では、天板の前縁側で二つ割りの対向隙間近くに設けた左右の操作レバー7、8を、作業者が必ず両手で把持しながら同時に操作しなければならない機構なので、片手操作の場合のように作業者が天板の対向端部に他方の遊んでいる手を挾まれるようなことがなく、折り畳み或いは開脚作業上きわめて安全である。逆に、開脚した状態から折り畳む場合は、左右の操作レバー7、8を持ち上げる。すると、一方のフレーム体F側のラッチホルダ61に軸支されたローラー64が、他方のフレーム体F側のラッチホルダ61に枢支されたラッチ63の爪633の凹みから外れ、更に左右の操作レバー7、8を持ち上げると、左右のフレーム体F、Fが追随して垂直状態へと折り畳むことができる。
次に、制動装置の作動について説明する。左右のフレーム体F、Fを折り畳んだ図2の状態から、閉止部材9(図2参照)のつまみ91を手前に引いて係止部92とU字部93との係止を解除すると、左右のフレーム体F、Fの重みによって脚5のキャスター53が左右へ転がるのでフレーム体F、Fが開脚しながら下がる。この時、フレーム体F、Fが左右へ開き、梁6、6の間が所定の隙間Sになったところで開きが止まるが、その間鋼製のフレーム体Fの重量が掛って急に開くので危険である。その開きのスピードを緩和するためにフレーム体F、Fの前後方向の中心部に制動装置を設けた。制動装置10のシリンダーケース103は、枢軸105を介して左右の上腕部材106の上方端部が回動自在に支持され、一方、上腕部材106の下方端は左右の下腕部材107に連結され、下腕部材107は軸ピン1071を介して回動自在に基脚梁52に枢着される。一方、シリンダーケース103の内周を摺動するシリンダー104は、軸ピン109を介して左右の腕部材108の下方端が回動自在に支持され、一方、腕部材108の上方端は軸ピン1011を介して回動自在に取付部材101に枢着される(図6b参照)。制動装置10のこのような構成によって、左右のフレーム体F、Fの重量を集約してシリンダーケース103の枢軸102の部位で支承する。一方、シリンダーケース103の中には、圧縮バネ1031が自由長さを上下方向に合わせて伸縮自在に装着されている。そして、圧縮バネ1031の下端はシリンダー104によって支持されている。従って、左右のフレーム体F、Fの重量を枢軸102を介しながら圧縮バネ1031の付勢力を支承しながら、シリンダー104がシリンダーケース103の中を摺動して上昇する。このシリンダー104の制動によって、相対的にフレーム体Fがブレークを掛けながらゆっくり下がり、脚5も追随して動きゆっくり開く。このような、制動装置10のもたらすブレーキ作用によって、鋼製のフレーム体Fの重量が掛って急に開くそのスピードが緩和されるので、開脚操作を安全に行うことができる。
なお、本考案の折り畳みテーブルの使途は、幼稚園の幼児用として脚の高さが低い用途の他、脚を長くして事務所や店頭のカウンター等で使用する立ち机の他、デパート、スーパーマーケット等の店頭で、商品を陳列するテーブルとしても使用することができる。テーブルとして用済み後、折り畳んで収納することができるので事務所、展示場、レストラン等の用途に有効である。
A、B 矢視
C 回転方向
P 点
S 隙間
T 折り畳みテーブル
F フレーム体
1 天板
2 ケタ
3、4、6 梁
41 端片、42 軸ピン
5 脚、51 基脚、52 基脚梁、53 キャスター
61 ラッチホルダ、62 枢軸
63 ラッチ、631 頭部、632 尾端部、633 爪
64 ローラー
65 捩りバネ、651 一方端、652 他方端
66 ラッチピン
7、8 操作レバー
71、81 レバーシャフト
711 レバー腕、712 穴
9 閉止部材、91 つまみ、92 係止部材、93 U字部材
10 制動装置
101 取付部材、1011 軸ピン
102 枢軸
103 シリンダーケース、1031 圧縮バネ
104 シリンダー、105 枢軸、106 上腕部材、
107 下腕部材、1071 軸ピン、108 腕部材
109 枢軸

Claims (2)

  1. 左右1対の天板の裏面側に、これらに対応する左右1対のフレーム体を設け、
    これらのフレーム体は左右方向のケタ及び前後方向の複数の梁を骨格として構成され、
    前記天板を水平状態又は起立した垂直状態へと回動可能にし、
    かつ、前記左右1対のフレーム体の四隅に脚を回動自在に立設した折り畳みテーブルにおいて、
    前記左右1対のフレーム体同士が対向する部位に、夫々ラッチホルダを設けるとともに、
    これらのラッチホルダ同士が枢軸を介して枢結され、
    一方のラッチホルダには、ラッチピンを介してラッチが枢支されるとともに、前記ラッチピンに捩りバネが貫設され、
    他方のラッチホルダには、ローラーを軸支し、
    かつ、これらのラッチホルダを貫通して夫々レバーシャフトが枢着され、
    これらの一端部の操作レバーを回動することによってその回動力がレバーシャフトを介して前記ラッチに伝達され、
    次いで、前記捩りバネの付勢力に抗して前記ラッチが回動し、
    このラッチに備える爪に前記ローラーが係止されることを特徴とする折り畳みテーブル。
  2. 前記左右1対のフレーム体同士が対向する前後方向中央部において、左右1対の前後方向の梁に制動装置が吊設され、
    この制動装置は、シリンダーケースとこの内周側のシリンダーから構成されるとともに、
    前記シリンダーケースの中に圧縮バネが自由長さを上下方向にして伸縮自在に装着され、
    この圧縮バネの付勢力に抗して前記シリンダーが上下方向に摺動することを特徴とする請求項1記載の折り畳みテーブル。
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