JP3167642U - ロープガイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造のロープ保持機構により、動作不良や故障が発生し難く、省スペース性、メンテナンス性に優れ、操作が容易で、動作の確実性、安定性に優れ、作業者1人でもロープの繰出し作業や収納作業を行うことができ、作業人員を削減でき、省力性、使用性に優れ、低原価で量産性に優れたロープガイド装置の提供。【解決手段】甲板に固設される架台と、架台に形設されウインチから繰出されるロープを案内するロープ挿通孔と、ロープ挿通孔の入口側に配設される左右一対のローラと、ローラの水平方向間隔を調整する開閉駆動部と、架台のロープ挿通孔の入口側又は出口側の少なくとも一方に配設されるロープ保持機構と、を備え、ロープ保持機構が、架台に摺動自在又は回動自在に配設され先端側がロープ挿通孔の側方からロープ挿通孔の上縁とローラの上端との間に突出してロープ挿通孔の上部を通過するロープを支持するロープ載置バーを備えている。【選択図】図1

Description

本考案は、港湾内での大型の船舶の岸壁・桟橋への離着岸の補助をする小型のタグボートや外洋での曳航作業、アンカー設置などの係留作業などを行う大型のタグボート(オーシャンタグ)を初め、商船、客船、貨物船、フェリーボート、タンカー船、コンテナ船、漁船、調査船、官公庁船などの各種船舶に搭載される船舶用ウインチと共に使用されるロープガイド装置に関するものである。
タグボート等で他の船を牽引する場合などは、通常、ウインチに巻回されたロープを使用するが、ロープの引出しや収納は、ウインチの前方に配置されたガイド孔装置を介して行われている。
例えば、曳航作業を行う場合には、その準備作業として、ウインチから繰り出されたロープの一端を曳航船に渡して固定しなければならないが、通常、ウインチとガイド孔装置との間隔が大きいため、ウインチから繰り出されたロープがウインチとガイド孔装置との間で垂れ下がっていた。
従来は、垂れ下がったロープをガイド孔装置の船首側から人力によって引き出していたが、ロープの質量が大きく重労働であるため、作業者の負担が増大し、省力性、作業性に欠けるという問題があった。
この問題を解決するために、対向する駆動ローラ間にロープを挟持して繰り出すロープ案内装置が提案されている。
例えば、(特許文献1)には、「船上の所定の場所に固定される架台と、架台に設けられ、引き出されるロープを案内する縦長の挿通孔と、横方向から移動し、挿通孔の下半分に両側から突出可能に設けられ、ロープを挟持する対となる駆動ローラと、対となる駆動ローラのそれぞれの横方向移動手段と、それぞれの駆動ローラの上部に設けられ、挿通孔の上部を通過するロープを乗せる開閉式のロープ載置台と、挿通孔の入口及び出口側に設けられ、外方向に拡大するロープガイドとを有してなることを特徴とするロープ案内装置。」が開示されている。
特開平10−120299号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1)開閉式のロープ載置台を備えているが、駆動ローラの開閉と同期して開閉するので、1本のロープを人力で持ち上げた状態で、もう1本のロープを挿通孔に通し、駆動ローラ及びロープ載置台が閉じるまで待たなければならず、省力性、作業性に欠けるという課題を有していた。
(2)挿通孔に挿通したロープをロープ載置台に載置するまでの間に、ロープが垂れ下がって駆動ローラ等に引っ掛かることを防止するために、ロープ案内装置の船尾側と船首側(挿通孔の入口側と出口側)でロープを持ち上げなければならず、2人の作業員が必要となり、省力性、使用性に欠けるという課題を有していた。
本考案は上記課題を解決するもので、簡素な構造のロープ保持機構を備えることにより、動作不良や故障などが発生し難く、省スペース性、メンテナンス性に優れ、操作が容易で、動作の確実性、安定性に優れ、作業者1人でもロープの繰り出し作業や収納作業を行うことができ、作業人員を削減することができ、省力性、使用性に優れ、低原価で量産性に優れたロープガイド装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために本考案のロープガイド装置は、以下の構成を有している。
本考案の請求項1に記載のロープガイド装置は、船舶の甲板上に設置されるウインチのロープ繰り出し方向に配設されるロープガイド装置であって、前記甲板に固設される架台と、前記架台に形設され前記ウインチから繰り出されるロープを案内するロープ挿通孔と、前記ロープ挿通孔の入口側に配設される左右一対のローラと、前記ローラの水平方向間隔を調整する開閉駆動部と、前記架台の前記ロープ挿通孔の入口側又は出口側の少なくとも一方に配設されるロープ保持機構と、を備え、前記ロープ保持機構が、前記架台に摺動自在又は回動自在に配設され先端側が前記ロープ挿通孔の側方から前記ロープ挿通孔の上縁と前記ローラの上端との間に突出して前記ロープ挿通孔の上部を通過するロープを支持するロープ載置バーを備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)架台のロープ挿通孔の入口側又は出口側の少なくとも一方に配設されるロープ保持機構を有するので、繰り出しが完了したロープをロープ保持機構に保持した状態で、もう1本のロープをロープ挿通孔に挿通し、左右一対のローラで挟持して繰り出し作業を行うことができ、作業性に優れる。
(2)ロープ保持機構が、前記架台に摺動自在又は回動自在に配設され先端側が前記ロープ挿通孔の側方から前記ロープ挿通孔の上縁と前記ローラの上端との間に突出して前記ロープ挿通孔の上部を通過するロープを支持するロープ載置バーを有することにより、開閉駆動部によるローラの開閉と独立してロープ載置バーを摺動又は回動させ、その先端側をロープ挿通孔の側方からロープ挿通孔の上縁とローラの上端との間に突出させてロープを支持することができるので、作業者が人力でロープを抱える時間を短縮して、作業者の負担を軽減することができ、動作の安定性、省力性に優れる。
(3)ロープ保持機構のロープ載置バーが、架台に摺動自在又は回動自在に配設されているので、使用しない時はロープ載置バーの先端側がロープ挿通孔側に突出しないように移動させることができ、ロープ挿通孔へのロープの挿通作業やロープの回収作業の邪魔になることがなく、汎用性、取扱い性に優れる。
(4)ロープ保持機構が架台のロープ挿通孔の入口側又は出口側のいずれか一方のみに配設されている場合は、ロープ挿通孔の入口側又は出口側でロープをロープ保持機構に保持した後、作業者がロープ挿通孔の出口側又は入口側で垂れたロープを抱えてローラを移動させることができるので、作業者1人で一連の作業を行うことができ、作業人員を削減して省人化を図ることが可能で、省力性に優れる。
(5)ロープ保持機構が架台のロープ挿通孔の入口側及び出口側に配設されている場合は、ロープ挿通孔の入口側又は出口側でロープを一方のロープ保持機構に保持した後、ロープ挿通孔の出口側又は入口側でロープを他方のロープ保持機構に保持してローラを移動させることができるので、作業者が人力でロープを抱える必要がほとんどなく、作業者の負担を大幅に軽減することができ、作業性、利便性に優れる。
ここで、架台としては、鋼製やステンレス製などの金属製で、門型に形成されたもの等が好適に用いられる。ロープ挿通孔は、縦長に形成されたものが好適に用いられるが、角部分が丸い長方形状や楕円形状などに形成されたものが好ましい。ロープを滑らかに移動させることができ、破損を防止できるためである。また、ロープ挿通孔の周縁には、断面半円状などに形成された曲面状のロープガイドを設けることが好ましい。ロープが様々な方向に引っ張られても、ロープ挿通孔の縁で傷付くことがなく、安全性に優れるためである。
架台には、ローラや開閉駆動部を保護するカバー部を設けることが好ましい。カバー部によってローラや開閉駆動部の船尾側(ウインチ側)を保護する場合は、ロープ挿通孔と対応する位置にロープ挿入孔が穿設される。
ローラは、ゴム製であることが好ましく、ゴムタイヤが好適に用いられる。ローラは、駆動モータによって駆動することにより、確実にロープの繰り出しを行うことができる。尚、駆動モータは油圧モータでも電動モータでもよい。
開閉駆動部はローラの水平方向間隔を調整できものであればよい。各々のローラを保持するアームを水平面内や垂直面内で回動させてもよいし、水平に配置されたボールネジなどに沿ってローラを左右方向に摺動(移動)させてもよい。それぞれの機構に応じて、油圧シリンダ、電動シリンダ、油圧モータ、電動モータなどを適宜、選択して用いることができる。
尚、駆動モータや開閉駆動部などの駆動部を全て電動化した場合、油圧配管工事が不要で、イニシャルコスト、ランニングコストを大幅に削減することができると共に、設置スペースを大幅に低減して、甲板上のスペースを有効利用することができ、コンパクト性、設計自在性に優れる。また、故障時のメンテナンスが容易で、省資源性、環境保護性、低騒音性にも優れる。
ロープ保持機構は、架台のロープ挿通孔の入口側又は出口側の少なくとも一方に配設することができるが、架台が前述のカバー部を有する場合には、出口側のロープ保持機構は、カバー部に設けることができる。
また、ロープ保持機構のロープ載置バーは、ロープ挿通孔の上縁とローラの上端との間に突出するが、ロープ挿通孔の上縁とロープ支持部の上面との間には、1本のロープを挿通できる程度の隙間があればよい。ロープ保持機構を高さ調整自在に配設すれば、ロープの太さなどに応じてロープ載置バーの高さ方向位置を調整することができ、汎用性に優れる。
尚、ロープ保持機構のロープ載置バーは、使用時に先端側をロープ挿通孔の開口部の範囲内に突出させることができればよいので、ロープ載置バーを回動させる方向や摺動させる方向は水平方向でも垂直方向でもよい。
ロープ載置バーの形状は適宜、選択することができ、棒状でも平板状でもよい。ロープを確実に保持できるように、ロープの載置部を凹状に湾曲させたり、表面に凹凸を形成したり、或いは合成ゴムなどで形成した滑り止めを表面に貼着したりしてもよい。
ロープ載置バーは、人が手動で操作してもよいし、エアシリンダ、電動シリンダ、油圧シリンダ、油圧モータ、電動モータなどの駆動部を用いて自動で操作してもよい。自動で操作する場合は、遠隔からも操作することができ、作業性、省力性に優れる。尚、駆動部とロープ載置バーとの間には各種リンク機構を組み込むこともできる。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のロープガイド装置であって、前記ロープ保持機構が、前記架台に固設された基部を有し、前記ロープ載置バーの回動部が、前記基部に回動自在に保持された構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)ロープ保持機構が、架台に固設された基部を有し、ロープ載置バーの回動部が、基部に回動自在に保持されることにより、使用しない時はロープ載置バーを回動させてロープ挿通孔の範囲外に移動させることができ、ロープ載置バーがロープ挿通孔側や架台の外方に突出せず、コンパクト性、安全性に優れる。
(2)ロープ載置バーが、基部に回動自在に保持される回動部を有するので、作業者が必要に応じて手動操作や遠隔操作で簡便に回動させることができ、特に手動操作の場合は、動力が不要で、動作不良や故障が発生せず、動作の確実性、省エネルギー性、量産性に優れる。
ここで、ロープ載置バーの回動部は、基部に対して回動自在であればよく、基部側に回動軸を形設してもよいし、ロープ載置バーの根元側に回動軸を形設してもよい。
ロープ保持機構を使用しない時には、ロープ載置バーを水平方向や垂直方向に回動させて、ロープ挿通孔側に突出しない位置に移動させるが、船舶の揺れなどによってロープ載置バーがロープ挿通孔側に回動しないように、架台側(カバー部や基部など)にロープ載置バーを固定する固定部を設けてもよい。固定部としては、嵌合や係合などによってロープ載置バーを着脱自在に固定できるものが好適に用いられる。
請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載のロープガイド装置であって、前記ロープ保持機構の前記ロープ載置バーに屈曲又は湾曲して形設された落下防止部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)ロープ保持機構のロープ載置バーに屈曲又は湾曲して形設された落下防止部を備えているので、ロープをより確実に保持することができ、船舶の揺れなどによるロープの落下を防止でき、ロープ保持の安定性に優れる。
ここで、落下防止部の位置や長さ、角度、曲率などの形状は、使用するロープの太さなどに応じて、適宜、選択することができるが、使用する最大径のロープを保持できる形状に形成しておけば、それよりも小径のロープにも対応することができる。
尚、ロープ載置バーの先端部などに1つだけ落下防止部を形成してもよいが、太さの異なるロープに確実に対応できるように、ロープ載置バーの長手方向に形状の異なる複数の落下防止部を並べて配置してもよい。
請求項4に記載の考案は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のロープガイド装置であって、前記ロープ保持機構が、前記ロープ挿通孔を挟んで対向配置された構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)ロープ保持機構が、ロープ挿通孔を挟んで対向配置されるので、ロープ挿通孔の両外側から突出するロープ載置バーによって、確実にロープを保持することができ、ロープがロープ載置バーから落下するおそれがなく、ロープ保持の確実性、作業の安全性に優れる。
ここで、ロープ挿通孔の両外側に配設される左右のロープ保持機構は、必ずしも同一の構成、形状である必要はない。また、ロープ挿通孔に対する各々のロープ載置バーの突出量も同一(左右対称)である必要はない。尚、使用時に左右のロープ載置バーをロープ挿通孔側に突出させた際に、先端と先端の間に形成される隙間が、使用するロープの最小径よりも小さくなるように、先端同士を近接させることにより、隙間からロープが落下することを防止できる。
本考案のロープガイド装置によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の考案によれば、以下のような効果を有する。
(1)開閉駆動部によるローラの開閉と無関係に、ロープ載置バーを摺動又は回動させ、ロープ挿通孔の上部を通過するロープを支持することができ、作業者の負担軽減、省人化を図ることができる動作の安定性、省力性、作業性に優れたロープガイド装置を提供することができる。
請求項2に記載の考案によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)作業者が必要に応じて簡便にロープ載置バーを回動させることができ、動作不良や故障が発生し難く、動作の確実性、省エネルギー性、量産性に優れたロープガイド装置を提供することができる。
請求項3に記載の考案によれば、請求項1又は2の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)ロープをより確実に保持することができ、船舶の揺れなどによるロープの落下を防止できるロープ保持の安定性に優れたロープガイド装置を提供することができる。
請求項4に記載の考案によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)ロープ挿通孔の両外側から確実にロープを保持することができ、ロープがロープ載置バーから落下するおそれがなく、ロープ保持の確実性、作業の安全性に優れたロープガイド装置を提供することができる。
実施の形態1のロープガイド装置の部分断面側面模式図 実施の形態1のロープガイド装置の部分断面正面模式図 (a)図1のA−A線矢視断面模式図(b)実施の形態1のロープガイド装置のロープ保持機構の動作を示す要部正面模式図 実施の形態2のロープガイド装置のロープ保持機構の動作を示す要部正面模式図 実施の形態3のロープガイド装置のロープ保持機構の動作を示す要部正面模式図 実施の形態4のロープガイド装置のロープ保持機構の動作を示す要部正面模式図
(実施の形態1)
本考案の実施の形態1におけるロープガイド装置について、以下図面を参照しながら説明する。
図1は実施の形態1のロープガイド装置の部分断面側面模式図であり、図2は実施の形態1のロープガイド装置の部分断面正面模式図であり、図3(a)は図1のA−A線矢視断面模式図であり、図3(b)は実施の形態1のロープガイド装置のロープ保持機構の動作を示す要部正面模式図である。
図1及び図2中、1は実施の形態1におけるロープガイド装置、2は鋼製やステンレス製などの金属製で門型に形成され船舶の甲板に固設されるロープガイド装置1の架台、2aは架台2の左右の支柱、2bは架台2の背面側(ウインチ設置側)に開閉自在に配設されロープガイド装置1の機構部を保護するカバー部、2cは架台2のカバー部2bにロープ挿通孔3の位置に対応して穿設されたロープ挿入孔(図3(b)参照)、3は架台2の中央部に角部分が丸い縦長の長方形状に形設されウインチから繰り出されるロープ30を案内するロープ挿通孔、3aはロープ挿通孔3の内周縁に断面半円弧状に形成されたロープガイド、4は上下2枚の支持プレート4a,4bで形成されロープ挿通孔3を挟んで架台2の両側部に配設された左右一対の支持フレーム(図2)、4cは各々の支持フレーム4に配設された軸支部、5は上下2枚の回動プレート5a,5bで形成され軸支部4cによって各々の支持フレーム4に水平面内で回動自在に保持された回動アーム、5cは各々の回動アーム5のロープ挿通孔3側の端部に形設された回動軸保持部、5dは各々の回動アーム5の回動プレート5a,5bからロープ挿通孔3側と反対側に延設された延設部、6は各々の回動アーム5の回動軸保持部5cに回動自在に保持された垂直回動軸、7は各々の垂直回動軸6の外周に貫設されたゴムタイヤを用いたローラ、7aは各々のローラ7の上方及び側方を覆うローラカバー(図2)、8は両端部が各々の回動アーム5の延設部5dに配設された軸支部8a,8b(図2)によって回動自在に保持され延設部5d同士を連結し水平方向に伸縮自在な電動シリンダを用いた開閉駆動部、9は各々の垂直回動軸6に連結された電動モータを用いた駆動モータ、10はロープ挿通孔3の入口側(カバー部2bのロープ挿入孔2c)の左側部に配設されたロープガイド装置1のロープ保持機構、30はロープ挿入孔2cからロープ挿通孔3に挿通されるロープである。尚、図1ではローラカバー7aを省略した。
以上のように構成された実施の形態1のロープガイド装置の開閉駆動部の動作について説明する。
図3(a)の左右のローラ7を閉じた状態から開閉駆動部8を縮めると、左右の回動アーム5が軸支部4cを中心に水平面内で回動し、左右のローラ7が外方に開く。
左右のローラ7が開いた状態でロープ挿入孔2cからロープ挿通孔3にロープを挿通し、開閉駆動部8を伸ばして図3(a)の左右のローラ7を閉じた状態に移行することにより、左右のローラ7でロープ30を挟持することができ、駆動モータ9を駆動してロープ30の繰り出しを行うことができる。
尚、各々の駆動モータ9にロータリエンコーダを配設すれば、各々の垂直回動軸6の回転変位を検出して、左右の垂直回動軸6の回転を電気的に同期させることができる。
本実施の形態では、ロープ挿通孔3は角部分が丸い長方形状に形成し(図2)、ロープ挿通孔3の内周縁には、断面半円状(曲面状)のロープガイド(図1)を形成した。ロープ30が様々な方向に引っ張られても、ロープ挿通孔3の縁で傷付くことがなく、ロープ30を滑らかに移動させることができ、安全性に優れるためである。
尚、支持フレーム4,回動アーム5,開閉駆動部8の形状や構造は本実施の形態に限定されるものではなく、適宜、選択することができる。ローラ7の開閉機構は、本実施の形態のように、回動アーム5を水平面内で回動させるものに限定されるものではなく、従来の油圧駆動方式のロープ案内装置(例えば特開平10−120299号公報)のように、ローラを保持するアームを垂直面内で回動させてローラを横方向に移動させるものでもよい。また、回動アーム5を回動させてローラ7を開閉する以外に、水平に配置されたボールネジなどに沿ってローラ7を左右方向に摺動(移動)させて開閉してもよい。
次に、実施の形態1のロープガイド装置のロープ保持機構について説明する。
図3中、11は架台2のカバー部2bに固設されたロープ保持機構10の基部、12aは回動軸によりロープ載置バー12の一端部(根元側)を基部11に回動自在に保持する回動部、12bはロープ載置バー12の先端部(他端部)を上方に屈曲又は湾曲させて形成した落下防止部である。尚、図3(a)ではローラカバー7aを省略した。
以上のように構成された実施の形態1のロープガイド装置のロープ保持機構の動作について説明する。
ローラ7によるロープ30の繰り出しが完了した後、先に説明したように、開閉駆動部8を駆動して左右のローラを外方に開き、ロープ30を開放する。
作業者はロープ30を人力で持ち上げた後、図3の実線で示すように、ロープ載置バー12をロープ挿通孔3側に回動させることにより、先端側がロープ挿通孔3の側方からロープ挿通孔3の上縁とローラ7の上端との間に突出してロープ挿通孔3の上部を通過するロープ30を支持することができる。
作業者はロープ挿通孔3の出口側に移動し、垂れたロープ30を人力で持ち上げた状態で、ローラ7を閉じることにより、2本目のロープをローラ7で挟持することができる。ローラ7を閉じた後は、図2に示したように、左右のローラ7はローラカバー7a(図2参照)により覆われているので、ロープ30を人力で持ち上げておく必要はなく、直ちに2本目のロープの繰り出し作業を行うことができる。
本実施の形態では、ロープ挿通孔3の入口側(カバー部2bのロープ挿入孔2c側)のみにロープ保持機構10を設けたが、ロープ挿通孔3の出口側のみに設けてもよいし、ロープ挿通孔3の入口側と出口側の両方に設けてもよい。また、ロープ保持機構10の取り付け位置は、ロープ挿通孔3の左側部でなく、右側部でもよい。
ロープ載置バー12は、必要に応じて、先端側をロープ挿通孔3側に突出させることができればよいので、垂直方向に回動させてもよいし、水平方向や垂直方向に摺動させてもよい。尚、ロープ載置バー12は、人が手動で操作する代わりに、エアシリンダ、電動シリンダ、油圧シリンダ、油圧モータ、電動モータなどの駆動部を用いて自動で操作するようにしてもよい。自動で操作する場合は、遠隔からも操作することができ、作業性、省力性に優れる。特に、ロープ載置バー12を基部11と共に上下方向に摺動させる構成とした場合は、ロープ載置バー12によってロープ30を下方から持ち上げるようにして確実に保持することができ、動作の安定性に優れ、遠隔制御に好適である。尚、駆動部とロープ載置バー12との間には必要に応じて、各種リンク機構を組み込んでもよい。
また、ロープ載置バー12の落下防止部12bの形状は、本実施の形態に限定されるものではなく、位置や長さ、角度、曲率などの形状は、使用するロープ30の太さなどに応じて、適宜、選択することができる。尚、太さの異なるロープ30に確実に対応できるように、ロープ載置バー12の長手方向に形状の異なる複数の落下防止部12bを並べて配置してもよい。
開閉駆動部8及び駆動モータ9は、いずれも油圧式でも電動式でもよいが、これらの駆動部を電動化した場合、油圧配管工事が不要で、イニシャルコスト、ランニングコストを大幅に削減することができると共に、設置スペースを大幅に低減して、甲板上のスペースを有効利用することができ、コンパクト性、設計自在性に優れる。また、故障時のメンテナンスが容易で、省資源性、環境保護性、低騒音性にも優れる。
ロープ載置バー12でロープ30を支持するときに、ロープ載置バー12の揺動等によるロープ30の落下を防止するために、基部11(又はカバー部2b)とロープ載置バー12に互いに嵌合する嵌合凹部と凸部等のストッパー手段を設けてもよい。
実施の形態1のロープガイド装置は以上のように構成されているので、以下の作用を有する。
(1)架台のロープ挿通孔の入口側又は出口側の少なくとも一方に配設されるロープ保持機構を有するので、繰り出しが完了したロープをロープ保持機構に保持した状態で、もう1本のロープをロープ挿通孔に挿通し、左右一対のローラで挟持して繰り出し作業を行うことができ、作業性に優れる。
(2)ロープ保持機構が、架台に固設された基部と、基部に回動自在に配設され先端側がロープ挿通孔の側方からロープ挿通孔の上縁とローラの上端との間に突出してロープ挿通孔の上部を通過するロープを支持するロープ載置バーを有することにより、開閉駆動部によるローラの開閉と独立してロープ載置バーを回動させ、その先端側をロープ挿通孔の側方からロープ挿通孔の上縁とローラの上端との間に突出させてロープを支持することができるので、作業者が人力でロープを抱える時間を短縮して、作業者の負担を軽減することができ、動作の安定性、省力性に優れる。
(3)ロープ保持機構のロープ載置バーが、架台に固設された基部に回動自在に配設されているので、使用しない時はロープ載置バーの先端側がロープ挿通孔側に突出しないように移動させることができ、ロープ挿通孔へのロープの挿通作業やロープの回収作業の邪魔になることがなく、汎用性、取扱い性に優れる。
(4)ロープ保持機構が架台のロープ挿通孔の入口側又は出口側のいずれか一方のみに配設されている場合は、ロープ挿通孔の入口側又は出口側でロープをロープ保持機構に保持した後、作業者がロープ挿通孔の出口側又は入口側で垂れたロープを抱えてローラを移動させることができるので、作業者1人で一連の作業を行うことができ、作業人員を削減して省人化を図ることが可能で、省力性に優れる。
(5)ロープ保持機構が架台のロープ挿通孔の入口側及び出口側に配設されている場合は、ロープ挿通孔の入口側又は出口側でロープを一方のロープ保持機構に保持した後、ロープ挿通孔の出口側又は入口側でロープを他方のロープ保持機構に保持してローラを移動させることができるので、作業者が人力でロープを抱える必要がほとんどなく、作業者の負担を大幅に軽減することができ、作業性、利便性に優れる。
(6)ロープ保持機構のロープ載置バーが、基部に回動自在に保持される回動軸を有し、水平面内で回動自在であることにより、使用しない時はロープ載置バーをロープ挿通孔と反対側に反転させることができ、ロープ載置バーがロープ挿通孔側や架台の外方に突出せず、コンパクト性、安全性に優れる。
(7)ロープ載置バーが、基部に回動自在に保持される回動軸を有するので、作業者が必要に応じて手動で簡便に回動させることができ、動力が不要で、動作不良や故障が発生せず、動作の確実性、省エネルギー性、量産性に優れる。
(8)ロープ保持機構のロープ載置バーの先端部に屈曲して形設された落下防止部を備えているので、ロープをより確実に保持することができ、船舶の揺れなどによるロープの落下を防止でき、ロープ保持の安定性に優れる。
(実施の形態2)
本考案の実施の形態2におけるロープガイド装置について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態1と同様のものには、同じ符号を付して説明を省略する。
図4は実施の形態2のロープガイド装置のロープ保持機構の動作を示す要部正面模式図である。
図4において、実施の形態2のロープガイド装置のロープ保持機構10aが実施の形態1と異なるのは、ロープ載置バー12の先端部に落下防止部12bを備えず、その分、長尺に形成されている点である。
ロープ30の自重及びロープ載置バー12とロープ30との摩擦により、ロープ30の横滑り(移動)や落下を防止できるので、落下防止部12bを省略することができる。
尚、必要に応じて、ロープ載置バー12の表面に凹凸を形成したり、合成ゴムなどで形成した滑り止めを貼着したりしてもよい。
実施の形態2のロープガイド装置は以上のように構成されているので、実施の形態1の(1)乃至(7)と同様の作用を有する。
(実施の形態3)
本考案の実施の形態3におけるロープガイド装置について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態2と同様のものには、同じ符号を付して説明を省略する。
図5は実施の形態3のロープガイド装置のロープ保持機構の動作を示す要部正面模式図である。
図5において、実施の形態3のロープガイド装置が実施の形態2と異なるのは、実施の形態2におけるロープ保持機構10aと同様の2つのロープ保持機構10bが、ロープ挿通孔3を挟んで左右対称に対向配置されている点である。
使用時に左右のロープ載置バー12をロープ挿通孔3側に突出させた際に、先端と先端の間に形成される隙間が、使用するロープ30の最小径よりも小さくなるように、先端同士を近接させることにより、隙間からロープ30が落下することを防止できる。
実施の形態3のロープガイド装置は以上のように構成されているので、実施の形態2と同様の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)ロープ保持機構が、ロープ挿通孔を挟んで対向配置されるので、ロープ挿通孔の両外側から突出するロープ載置バーによって、確実にロープを保持することができ、ロープがロープ載置バーから落下するおそれがなく、ロープ保持の確実性、作業の安全性に優れる。
(実施の形態4)
本考案の実施の形態4におけるロープガイド装置について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態3と同様のものには、同じ符号を付して説明を省略する。
図6は実施の形態4のロープガイド装置のロープ保持機構の動作を示す要部正面模式図である。
図6において、実施の形態4のロープガイド装置が実施の形態3と異なるのは、ロープ挿通孔3を挟んで対向配置されるロープ保持機構10aのロープ載置バー12の長さと、ロープ保持機構10cのロープ載置バー12’の長さが異なっており、ロープ挿通孔3に対する各々のロープ載置バー12,12’の突出量が同一でない(左右非対称となっている)点である。
実施の形態2で説明したように、ロープ保持機構10aのロープ載置バー12のみでもロープ30を保持することができるが、補助的にロープ保持機構10cを備えることにより、実施の形態3と同様に、ロープ30の落下を確実に防止することができる。
実施の形態4のロープガイド装置は以上のように構成されているので、実施の形態3と同様の作用を有する。
本考案は、簡素な構造のロープ保持機構を備えることにより、動作不良や故障などが発生し難く、省スペース性、量産性、メンテナンス性に優れ、操作が容易で、動作の確実性、安定性に優れ、1人でもロープの繰り出し作業や収納作業を行うことができ、作業人員を削減することができる省力性、使用性に優れたロープガイド装置の提供を行うことができ、既存の油圧駆動方式或いは電動のロープガイド装置の普及、発展に貢献することができる。
1 ロープガイド装置
2 架台
2a 支柱
2b カバー部
2c ロープ挿入孔
3 ロープ挿通孔
3a ロープガイド
4 支持フレーム
4a,4b 支持プレート
4c 軸支部
5 回動アーム
5a,5b 回動プレート
5c 回動軸保持部
5d 延設部
6 垂直回動軸
7 ローラ
7a ローラカバー
8 開閉駆動部
8a,8b 軸支部
9 駆動モータ
10,10a,10b,10c ロープ保持機構
11 基部
12,12’ ロープ載置バー
12a 回動部
12b 落下防止部
30 ロープ

Claims (4)

  1. 船舶の甲板上に設置されるウインチのロープ繰り出し方向に配設されるロープガイド装置であって、
    前記甲板に固設される架台と、前記架台に形設され前記ウインチから繰り出されるロープを案内するロープ挿通孔と、前記ロープ挿通孔の入口側に配設される左右一対のローラと、前記ローラの水平方向間隔を調整する開閉駆動部と、前記架台の前記ロープ挿通孔の入口側又は出口側の少なくとも一方に配設されるロープ保持機構と、を備え、
    前記ロープ保持機構が、前記架台に摺動自在又は回動自在に配設され先端側が前記ロープ挿通孔の側方から前記ロープ挿通孔の上縁と前記ローラの上端との間に突出して前記ロープ挿通孔の上部を通過するロープを支持するロープ載置バーを備えたことを特徴とするロープガイド装置。
  2. 前記ロープ保持機構が、前記架台に固設された基部を有し、前記ロープ載置バーの回動部が、前記基部に回動自在に保持されたことを特徴とする請求項1に記載のロープガイド装置。
  3. 前記ロープ保持機構の前記ロープ載置バーに屈曲又は湾曲して形設された落下防止部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のロープガイド装置。
  4. 前記ロープ保持機構が、前記ロープ挿通孔を挟んで対向配置されたことを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のロープガイド装置。
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