JP3167636U - 歯科用フェイスカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】治療の際に発生する水分や粉塵等が患者顔面に付着するのを十分に防ぐことができ、しかも患者の顔からのずれを抑えることができる歯科用フェイスカバーを提供する。【解決手段】患者の顔面の少なくとも目から口までを覆う大きさのシート2に、患者の口を露出させるための開口部3が形成されてなる歯科用フェイスカバー1において、シート2における患者の鼻に対応する部位に開口部3から鼻筋に沿うように所定長さの切込み4を設けるものとする。【選択図】図1
Description
本考案は、歯科治療の際に飛散する水分や粉塵等が患者の顔面に付着するのを防止する歯科用フェイスカバーに関するものである。
歯科治療の際には、歯科治療用器具の使用や口腔内の洗浄により、水分や粉塵等が口腔外へ飛散することがある。このような粉塵等の飛散を防止するために、一般的には、歯科用吸引装置(バキューム装置)が使用されている。
バキューム装置は、口腔の深い所、例えば奥歯の治療では極めて有効である。しかし、口腔の浅い所、例えば前歯群の治療に際しては、バキューム装置の効果の範囲を超えて、水分や粉塵等が口腔外へ飛散してしまう。このとき、飛散した水分や粉塵等は、患者の口腔周辺の顔面に飛び散って顔面を汚染する。
このことは、治療を受ける患者にとって不快であるばかりでなく、治療する歯科医の側にとっても患者顔面への飛散と汚染防止に気を遣うことで余分なストレスとなる。特に、化粧にこだわる女性患者にとって歯科受診の際の悩みともなる。
このような不快な現象を改善するものとして、例えば特許文献1,2にて提案されている歯科用フェイスカバーがある。
特許文献1に係る歯科用フェイスカバー51は、図4(a)に示されるように、患者の顔面のほぼ下半分を覆う大きさのシート52に、口部を露出させるための開窓部53を形成してなるものである。この歯科用フェイスカバー51においては、患者の顔面のほぼ下半分を覆い、開窓部53を通して治療が行われることで、治療の際に発生する水分や粉塵等が患者顔面に付着するのを防ぐようにされている。
特許文献2に係る歯科用フェイスカバー61は、図4(b)に示されるように、患者の顔面の少なくとも目から口までを覆う大きさのフェイスカバー本体62に開口部63を形成してなるものであって、開口部63は、口および鼻を露出させることができ、かつ鼻に掛けることが可能な開口形状とされている。この歯科用フェイスカバー61においては、開口部63を鼻に掛けるようにして患者の顔面の少なくとも目から口までを覆い、開口部63を通して治療が行われる。
しかしながら、図4(a)に示される歯科用フェイスカバー51では、シート52が顔面にただ載っているだけであり、また特にシート52が鼻にフィットしないため、治療の際、患者の顔からずれやすいという問題点がある。
これに対し、図4(b)に示される歯科用フェイスカバー61においては、開口部63を鼻に掛けるようにされているので、治療の際、患者の顔からずれにいという利点がある。ところが、開口部63を鼻に掛けるようにするために、開口部63は鼻に掛けることが可能な開口形状とされている。このため、鼻が露出されることになり、治療の際に発生する水分や粉塵等の患者顔面への付着を十分に防ぐことができないという問題点がある。
これに対し、図4(b)に示される歯科用フェイスカバー61においては、開口部63を鼻に掛けるようにされているので、治療の際、患者の顔からずれにいという利点がある。ところが、開口部63を鼻に掛けるようにするために、開口部63は鼻に掛けることが可能な開口形状とされている。このため、鼻が露出されることになり、治療の際に発生する水分や粉塵等の患者顔面への付着を十分に防ぐことができないという問題点がある。
本考案は、治療の際に発生する水分や粉塵等が患者顔面に付着するのを十分に防ぐことができ、しかも患者の顔からのずれを抑えることができる歯科用フェイスカバーを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本考案による歯科用フェイスカバーは、
患者の顔面の少なくとも目から口までを覆う大きさのシートに、患者の口を露出させるための開口部が形成されてなる歯科用フェイスカバーにおいて、
前記シートにおける患者の鼻に対応する部位に前記開口部から鼻筋に沿うように所定長さの切込みを設けることを特徴とするものである(第1考案)。
患者の顔面の少なくとも目から口までを覆う大きさのシートに、患者の口を露出させるための開口部が形成されてなる歯科用フェイスカバーにおいて、
前記シートにおける患者の鼻に対応する部位に前記開口部から鼻筋に沿うように所定長さの切込みを設けることを特徴とするものである(第1考案)。
本考案において、
前記シートの両側部にそれぞれ患者の耳に掛けるための耳掛け部が設けられるのが好ましい(第2考案)。
前記シートの両側部にそれぞれ患者の耳に掛けるための耳掛け部が設けられるのが好ましい(第2考案)。
本考案において、
前記耳掛け部は、前記シートにおける患者の耳に対応する部位に、上下に所定長さの切れ目が設けられることで形成されるものであるとすることができる(第3考案)。
前記耳掛け部は、前記シートにおける患者の耳に対応する部位に、上下に所定長さの切れ目が設けられることで形成されるものであるとすることができる(第3考案)。
本考案において、
前記耳掛け部は、前記シートにおける患者の耳に対応する部位に、上部が下部に比べて幅が広い長孔が設けられることで形成されるものであるとすることができる(第4考案)。
前記耳掛け部は、前記シートにおける患者の耳に対応する部位に、上部が下部に比べて幅が広い長孔が設けられることで形成されるものであるとすることができる(第4考案)。
本考案の歯科用フェイスカバーにおいては、患者の顔面の少なくとも目から口までを覆う大きさのシートに患者の口を露出させるために設けられる開口部を通して歯科治療が行われる。
患者の顔面を覆うシートには、患者の鼻に対応する部位に、開口部から鼻筋に沿うように所定長さの切込みが設けられる。シートを顔の上に載せると、シートにおける切込みの両側部分が、鼻の形状に合わせて撓み、鼻の表面に密着する。
本考案の歯科用フェイスカバーによれば、患者の顔面の口を除くほぼ全面がシートによって覆われるので、開口部を通して歯科治療が行われる際に発生する水分や粉塵等が患者の顔面に付着するのを十分に防ぐことができる。また、シートにおける切込みの両側部分が鼻に掛け止められるので、患者の顔からのずれを抑えることができる。
患者の顔面を覆うシートには、患者の鼻に対応する部位に、開口部から鼻筋に沿うように所定長さの切込みが設けられる。シートを顔の上に載せると、シートにおける切込みの両側部分が、鼻の形状に合わせて撓み、鼻の表面に密着する。
本考案の歯科用フェイスカバーによれば、患者の顔面の口を除くほぼ全面がシートによって覆われるので、開口部を通して歯科治療が行われる際に発生する水分や粉塵等が患者の顔面に付着するのを十分に防ぐことができる。また、シートにおける切込みの両側部分が鼻に掛け止められるので、患者の顔からのずれを抑えることができる。
第2考案においては、シートの両側部にそれぞれ患者の耳に掛けるための耳掛け部が設けられる。これにより、歯科用フェイスカバーが患者の顔からずれるのを確実に防ぐことができる。
第3考案においては、シートにおける患者の耳に対応する部位に、上下に所定長さの切れ目が設けられることで耳掛け部が形成される。これにより、極めて簡易な構成で耳掛け部を設けることができる。
第4考案においては、シートにおける患者の耳に対応する部位に、上部が下部に比べて幅が広い細長の開口が設けられることで耳掛け部が形成される。これにより、耳掛け部を容易に耳に掛け止めることができる。また、耳掛け部を形成するための開口の形を見ることにより、シートの上下方向を容易に判断することができる。
次に、本考案よる歯科用フェイスカバーの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
〔第1の実施形態〕
図1には、本考案の第1の実施形態に係る歯科用フェイスカバーの平面図が示されている。
図1には、本考案の第1の実施形態に係る歯科用フェイスカバーの平面図が示されている。
<第1の実施形態の歯科用フェイスカバーの概略説明>
図1に示される歯科用フェイスカバー1は、シート2に開口部3、切込み4および耳掛け部5,5がそれぞれ形成されてなるものである。
図1に示される歯科用フェイスカバー1は、シート2に開口部3、切込み4および耳掛け部5,5がそれぞれ形成されてなるものである。
<シートの説明>
シート2は、患者の顔面の少なくとも目から口までを覆う大きさの四角形状の可撓性シートである。
シート2の素材としては、例えば紙、布、不織布などが挙げられる。好ましくは、若干透き通った不織布や、メッシュ状の不織布を用いるのがよい。このような不織布を素材とするシート2で目が覆われることにより、患者はシート2の小さな間隙から外部を見ることができる。これにより、患者は医師が治療している様子を見ることができるので、治療中でも不安を感じにくく、また医師の指示に対して適切に対応することができる。一方、患者の目から離れた外部の位置からでは上記の不織布を素材とするシート2で覆われた患者の目を実質的に見ることができない。これにより、医師等の外部にいる者と患者とは直接的に目と目が合うことがないので、お互いが治療中にストレスを感じることがない。つまり、治療中に患者および医師へ無駄な負担をかけることなく患者と医師とのコミュニケーションを図りやすくすることができる。
シート2は、患者の顔面の少なくとも目から口までを覆う大きさの四角形状の可撓性シートである。
シート2の素材としては、例えば紙、布、不織布などが挙げられる。好ましくは、若干透き通った不織布や、メッシュ状の不織布を用いるのがよい。このような不織布を素材とするシート2で目が覆われることにより、患者はシート2の小さな間隙から外部を見ることができる。これにより、患者は医師が治療している様子を見ることができるので、治療中でも不安を感じにくく、また医師の指示に対して適切に対応することができる。一方、患者の目から離れた外部の位置からでは上記の不織布を素材とするシート2で覆われた患者の目を実質的に見ることができない。これにより、医師等の外部にいる者と患者とは直接的に目と目が合うことがないので、お互いが治療中にストレスを感じることがない。つまり、治療中に患者および医師へ無駄な負担をかけることなく患者と医師とのコミュニケーションを図りやすくすることができる。
シート2の材料として、異なる材質の複数のシート材を積層したものを使用してもよい。この場合、少なくとも片面が患者の顔面に馴染む柔軟性のある素材からなるものであるのが好ましい。
例えば、シート2の材料として柔軟性の二層構造を有するものを採用する場合、非吸水性層を患者顔面側に、吸水性層を外部側にして使用するのがよい。こうすることで、歯科治療中に飛散した水分が比較的多量である場合でも吸水性層がその水分を吸収し、かつ非吸水性層がその水分の患者顔面への到達を阻止することが可能である。
また、非吸水性層を挟むようにその表面および裏面に吸水性層をそれぞれ積層した三層構造のものをシート2の材料として採用すれば、患者の顔面にシート2を被せる際、シート2の表面と裏面のかけ間違えを気にすることなく使用することができる。
なお、非吸水性層としては、例えばポリプロピレン(PP)層やポリビニルクロライド(PVC)層、ポリエチレンテレフタレート(PET)層などが挙げられる。また、吸水性層としては、紙層や織布層、不織布層などが挙げられる。
例えば、シート2の材料として柔軟性の二層構造を有するものを採用する場合、非吸水性層を患者顔面側に、吸水性層を外部側にして使用するのがよい。こうすることで、歯科治療中に飛散した水分が比較的多量である場合でも吸水性層がその水分を吸収し、かつ非吸水性層がその水分の患者顔面への到達を阻止することが可能である。
また、非吸水性層を挟むようにその表面および裏面に吸水性層をそれぞれ積層した三層構造のものをシート2の材料として採用すれば、患者の顔面にシート2を被せる際、シート2の表面と裏面のかけ間違えを気にすることなく使用することができる。
なお、非吸水性層としては、例えばポリプロピレン(PP)層やポリビニルクロライド(PVC)層、ポリエチレンテレフタレート(PET)層などが挙げられる。また、吸水性層としては、紙層や織布層、不織布層などが挙げられる。
<開口部の説明>
開口部3は、患者の口を露出させるためのものであり、シート2のほぼ中央に円形の孔を設けることで形成されるものである。孔の形状は、円形に限られず、楕円形、正方形、長方形、菱形、それらの組み合わせ形状、およびその他の形状であってもよい。
開口部3は、患者の口を露出させるためのものであり、シート2のほぼ中央に円形の孔を設けることで形成されるものである。孔の形状は、円形に限られず、楕円形、正方形、長方形、菱形、それらの組み合わせ形状、およびその他の形状であってもよい。
<切込みの説明>
切込み4は、シート2における患者の鼻に対応する部位に開口部3から鼻筋に沿うように上下方向に所定長さ切り込まれることで形成されるものである。
切込み4は、一直線状に完全に切り込まれて形成されるものであっても、点線状に断続的に切り込まれて形成されるものであってもよい。なお、切込み4として、点線状に切り込まれたものを採用する場合、患者の鼻の形状、大きさ等に合わせて、点線状の部分に沿って所要長さ分だけ引き裂いて使用される。
切込み4は、シート2における患者の鼻に対応する部位に開口部3から鼻筋に沿うように上下方向に所定長さ切り込まれることで形成されるものである。
切込み4は、一直線状に完全に切り込まれて形成されるものであっても、点線状に断続的に切り込まれて形成されるものであってもよい。なお、切込み4として、点線状に切り込まれたものを採用する場合、患者の鼻の形状、大きさ等に合わせて、点線状の部分に沿って所要長さ分だけ引き裂いて使用される。
<耳掛け部の説明>
耳掛け部5,5は、患者の耳に掛けるためのものであって、シート2の両側部にそれぞれ設けられている。
耳掛け部5,5は、シート2における患者の左右の耳に対応する部位に、上下に所定長さの切れ目6,6が設けられることで形成されるものである。
シート2における各切れ目6の両端位置には、一対の円形状の孔7,7が設けられている。これら孔7,7を設けることにより、シート2上における耳掛け部5の位置が一目で分かるという利点がある。
ところで、耳掛け部5を耳に掛け止める際には、切れ目6を広げて挿入口を形成し、この挿入口に耳を入れる操作が行われる。この際、切れ目6の両端には、切れ目6を裂くような応力集中が生じるが、切れ目6の両端位置に一対の孔7,7を設けることにより、かかる応力集中を緩和することができ、切れ目6の端が裂けてしまうのを防ぐことができる。
耳掛け部5,5は、患者の耳に掛けるためのものであって、シート2の両側部にそれぞれ設けられている。
耳掛け部5,5は、シート2における患者の左右の耳に対応する部位に、上下に所定長さの切れ目6,6が設けられることで形成されるものである。
シート2における各切れ目6の両端位置には、一対の円形状の孔7,7が設けられている。これら孔7,7を設けることにより、シート2上における耳掛け部5の位置が一目で分かるという利点がある。
ところで、耳掛け部5を耳に掛け止める際には、切れ目6を広げて挿入口を形成し、この挿入口に耳を入れる操作が行われる。この際、切れ目6の両端には、切れ目6を裂くような応力集中が生じるが、切れ目6の両端位置に一対の孔7,7を設けることにより、かかる応力集中を緩和することができ、切れ目6の端が裂けてしまうのを防ぐことができる。
<歯科用フェイスカバーの装着方法の説明>
以上に述べたように構成される歯科用フェイスカバー1の使用の際には、図2に示されるように、切込み4が設けられている側を患者の顔面の上側にして、患者の口に開口部3が、患者の鼻筋に切込み4がそれぞれ対応するように、シート2を患者の顔の上に載せる。次いで、切れ目6を広げて挿入口を形成し、この挿入口に耳を入れて耳掛け部5を耳に掛け止める。こうして、患者の顔面への歯科用フェイスカバー1の装着が完了する。
以上に述べたように構成される歯科用フェイスカバー1の使用の際には、図2に示されるように、切込み4が設けられている側を患者の顔面の上側にして、患者の口に開口部3が、患者の鼻筋に切込み4がそれぞれ対応するように、シート2を患者の顔の上に載せる。次いで、切れ目6を広げて挿入口を形成し、この挿入口に耳を入れて耳掛け部5を耳に掛け止める。こうして、患者の顔面への歯科用フェイスカバー1の装着が完了する。
<第1の実施形態の歯科用フェイスカバーの作用効果の説明>
上記の装着方法にて患者の顔面に装着された歯科用フェイスカバー1により、患者の顔面は口を除くほぼ全面がシート2によって覆われる。患者の顔面を覆うシート2には、患者の鼻に対応する部位に、開口部3から鼻筋に沿うように所定長さの切込み4が設けられているので、シート2を顔の上に載せると、シート2における切込み4の両側部分が、鼻の形状に合わせて撓み、鼻の表面に密着する。
本考案の歯科用フェイスカバー1によれば、患者の顔面の口を除くほぼ全面がシート2によって覆われるので、開口部3を通して歯科治療が行われる際に発生する水分や粉塵等が患者の顔面に付着するのを十分に防ぐことができる。また、シート2における切込み4の両側部分が鼻に掛け止められるので、患者の顔からのずれを抑えることができる。
上記の装着方法にて患者の顔面に装着された歯科用フェイスカバー1により、患者の顔面は口を除くほぼ全面がシート2によって覆われる。患者の顔面を覆うシート2には、患者の鼻に対応する部位に、開口部3から鼻筋に沿うように所定長さの切込み4が設けられているので、シート2を顔の上に載せると、シート2における切込み4の両側部分が、鼻の形状に合わせて撓み、鼻の表面に密着する。
本考案の歯科用フェイスカバー1によれば、患者の顔面の口を除くほぼ全面がシート2によって覆われるので、開口部3を通して歯科治療が行われる際に発生する水分や粉塵等が患者の顔面に付着するのを十分に防ぐことができる。また、シート2における切込み4の両側部分が鼻に掛け止められるので、患者の顔からのずれを抑えることができる。
〔第2の実施形態〕
図3には、本考案の第2の実施形態に係る歯科用フェイスカバーの平面図が示されている。なお、この第2の実施形態において、第1の実施形態と同一または同様のものについては図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとする。
図3には、本考案の第2の実施形態に係る歯科用フェイスカバーの平面図が示されている。なお、この第2の実施形態において、第1の実施形態と同一または同様のものについては図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとする。
<第2の実施形態の歯科用フェイスカバーの概略説明>
第2の実施形態の歯科用フェイスカバー1Aにおいては、耳掛け部5A,5Aが、シート2における患者の耳に対応する部位に、上部が下部に比べて幅が広い長孔8,8が設けられることで形成されている。それ以外の構成については、第1の実施形態の歯科用フェイスカバー1と同じである。
第2の実施形態の歯科用フェイスカバー1Aにおいては、耳掛け部5A,5Aが、シート2における患者の耳に対応する部位に、上部が下部に比べて幅が広い長孔8,8が設けられることで形成されている。それ以外の構成については、第1の実施形態の歯科用フェイスカバー1と同じである。
<第2の実施形態の歯科用フェイスカバーの作用効果の説明>
第2の実施形態の歯科用フェイスカバー1Aによれば、第1の実施形態の歯科用フェイスカバー1と同様の作用効果を得ることができるのは言うまでもない。さらに、第2の実施形態の歯科用フェイスカバー1Aによれば、耳掛け部5Aを形成するための長孔8の上部の横幅が下部の横幅よりも広くされているので、耳掛け部5Aを容易に耳に掛け止めることができる。また、長孔8の形を見ることにより、長孔8の幅の広い側の方が上であるといった具合に、シート2の上下方向を容易に判断することができる。
第2の実施形態の歯科用フェイスカバー1Aによれば、第1の実施形態の歯科用フェイスカバー1と同様の作用効果を得ることができるのは言うまでもない。さらに、第2の実施形態の歯科用フェイスカバー1Aによれば、耳掛け部5Aを形成するための長孔8の上部の横幅が下部の横幅よりも広くされているので、耳掛け部5Aを容易に耳に掛け止めることができる。また、長孔8の形を見ることにより、長孔8の幅の広い側の方が上であるといった具合に、シート2の上下方向を容易に判断することができる。
以上、本考案の歯科用フェイスカバーについて、複数の実施形態に基づいて説明したが、本考案は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、各実施形態に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
各実施形態の歯科用フェイスカバー1,1Aにおいて、上下に対称な形状に形成することにより、患者の顔面にシート2を被せる際、シート2の上側と下側のかけ間違えを気にすることなく使用することができる。
各実施形態の歯科用フェイスカバー1,1Aと、歯科治療の際に胴部に被せられる前掛けとを一体的に構成してもよい。
各実施形態の歯科用フェイスカバー1,1Aと、歯科治療の際に胴部に被せられる前掛けとを一体的に構成してもよい。
本考案の歯科用フェイスカバーは、治療の際に発生する水分や粉塵等が患者顔面に付着するのを十分に防ぐことができ、しかも患者の顔からのずれを抑えることができるという特性を有していることから、歯科治療の際の顔面汚染の防具の用途に好適に用いることができる。
1,1A 歯科用フェイスカバー
2 シート
3 開口部
4 切込み
5,5A 耳掛け部
6 切れ目
7 孔
8 長孔
2 シート
3 開口部
4 切込み
5,5A 耳掛け部
6 切れ目
7 孔
8 長孔
Claims (4)
- 患者の顔面の少なくとも目から口までを覆う大きさのシートに、患者の口を露出させるための開口部が形成されてなる歯科用フェイスカバーにおいて、
前記シートにおける患者の鼻に対応する部位に前記開口部から鼻筋に沿うように所定長さの切込みを設けることを特徴とする歯科用フェイスカバー。 - 前記シートの両側部にそれぞれ患者の耳に掛けるための耳掛け部が設けられる請求項1に記載の歯科用フェイスカバー。
- 前記耳掛け部は、前記シートにおける患者の耳に対応する部位に、上下に所定長さの切れ目が設けられることで形成されるものである請求項2に記載の歯科用フェイスカバー。
- 前記耳掛け部は、前記シートにおける患者の耳に対応する部位に、上部が下部に比べて幅が広い長孔が設けられることで形成されるものである請求項2に記載の歯科用フェイスカバー。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016050366A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 株式会社アートネイチャー | かつら止着部材、かつら、かつらの修繕方法及びかつらの装着方法 |
JPWO2015001586A1 (ja) * | 2013-07-03 | 2017-02-23 | 株式会社日本歯科商社 | 施術用エプロンシート |
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2011
- 2011-02-18 JP JP2011000834U patent/JP3167636U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2015001586A1 (ja) * | 2013-07-03 | 2017-02-23 | 株式会社日本歯科商社 | 施術用エプロンシート |
JP2016050366A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 株式会社アートネイチャー | かつら止着部材、かつら、かつらの修繕方法及びかつらの装着方法 |
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