JP3167143U - 太陽電池パネルの取付構造 - Google Patents

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芳則 牧
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紳二 緒方
市川 雅也
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Abstract

【課題】 波板壁等の通常は設置が困難な外面に、簡単、短時間、低コストで確実に太陽電池ぱねるを設置することができる太陽電池パネルの取付構造を提供する。【解決手段】 建物等の骨材部に沿うように、複数の止め具を介して支持される波板壁と、波板壁の外面側に支持される太陽電池パネル枠であり、棒状部材を平面枠状に組み付けた線条フレーム枠に、太陽電池を可撓性シート体に支持させたシート状の太陽電池パネルを張設した太陽電池パネル枠と、建物等の骨材部に脱着自在に取り付けられて波板壁を支持する複数の脱着支持具であり、波板壁を打抜き方向に貫通した突設部に波板壁の外面側に太陽電池パネル枠を着脱自在に連結する着脱連結部を有する脱着支持具と、を備える。波板壁を打抜き方向に貫通した突設部構成を利用することで、波板壁自体や脱着支持具も特殊なものを用いることなく、低コストで太陽電池パネル張設を行なうことができる。【選択図】図1

Description

本考案は、建物の壁等、特に建物等骨材に支持させた波板材の外面側に太陽電池パネルを取り付けるための太陽電池パネルの取付装置に関する。
石油資源の枯渇や地球温暖化等の地球環境の面から、石油資源に替わるクリーンなエネルギーの研究開発が進められている。特に、太陽電池は、エネルギー源となる太陽光を容易に得やすく、温暖化ガスを排出しないうえ、設備の設置も比較的簡単であることから新エネルギーの期待度及び実際の需要も大きい。従来、太陽電池パネルは、太陽電池セルを透明ガラス等で挟持して保護し金属枠材や裏板等に組み付けてパネル化されていたことから、パネル自体の重量が重く、屋根等の構造物に取り付けるための架台も強固な構造とする必要があった。ところで、太陽電池パネルの設置場所については屋根面上に限ることなく、建物の壁面部分についても豊富な太陽光の入射量が望める部分等には設置したい要請がある。そして、平面壁であればその平面壁にアンカー部材その他の何らかの支持部材を固定し、それを用いて太陽電池パネルを支持することが考えられる。一方、平面壁ではなく、既にスレートや耐候性樹脂などによる波板の簡易壁面の外面側には、支持手段がなく、これまではそれらの外面側に太陽電池パネルを取り付けることが困難であった。これに対し、従来、例えば特許文献1の技術が提案されている。
特開2007−192001号公報
特許文献1の太陽電池パネルの取付構造は、太陽電池モジュールの周縁に周枠を設けて太陽電池パネルを形成し、前記周枠に挿通孔付きのフランジを設け、フランジを介して建物の屋根に直接ビス等で固定するものであった。このため、特許文献1の太陽電池パネルの取り付け構造では、太陽電池パネル自体及びそれを囲む周枠等各部材の重量が重く、建物の壁等に設置する際には壁側に大きな負荷がかかるものであった。さらに、1つの太陽電池パネルについて、確実に固定するために多数のビスを壁に固定する必要があり、軽量な波板材の外面側に支持することは困難であった。また、この特許文献1の装置では、多数のビス孔等を穿孔することで躯体壁面等に多数の傷を付けるとともに、一度に取り付けできる太陽電池パネルの面積も比較的狭くなり、取付作業が煩雑で作業効率も悪く、労力、時間がかかっていた。さらに、建物の壁のメンテナンスの際に、太陽電池パネルを取り外す必要がある際にも作業が煩雑で労力、時間がかかるうえ、壁側にビス孔が残るので、一旦取り外した後に再び同じ位置に取り付けるのが困難となったり、壁を早期に劣化させる等の問題を生じるものであった。
本考案は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、通常は設置が困難な波板壁等の外面に太陽電池パネルを簡単、短時間で確実に設置でき、かつ低コストで太陽電池パネルを設置することができる太陽電池パネルの取付構造を提供することにある。
上記課題を解決するために本考案は、建物等の骨材部12に沿うように、複数の止め具20を介して支持される波板壁14と、波板壁の外面側に支持される太陽電池パネル枠であり、棒状部材を平面枠状に組み付けた線条フレーム枠27に、太陽電池32を可撓性シート体34に支持させたシート状の太陽電池パネル17を張設した太陽電池パネル枠16と、建物等の骨材部12に脱着自在に取り付けられて波板壁14を支持する複数の脱着支持具であり、波板壁14を打抜き方向に貫通した突設部42に波板壁14の外面側に太陽電池パネル枠16を着脱自在に連結する着脱連結部44を有する脱着支持具18と、を備えた太陽電池パネルの取付構造10から構成される。
その際、着脱連結部44は、太陽電池パネル枠16の横フレーム271,272と連結して太陽電池パネル枠16を着脱自在に連結支持する構成とするとよい。
また、着脱連結部44は脱着支持具18本体に対して着脱自在に取り付けられた構成とするよい。
また、着脱連結部44は波板壁14の外面側に面合わせ状に架設される太陽電池パネル枠16の横フレーム271、272に沿う孔芯200を有するリング部材46からなるようにすると良い。
また、リング部材46の孔47に挿通される支持棒50と、該支持棒に沿わせて配置した太陽電池パネル枠16の横フレーム271、272を支持棒50とともに結束固定させる結束部材30と、を含むとよい。
また、着脱連結部44は、太陽電池パネル枠16の横フレーム271、272を載置支持する上部開口のC形又はフック形部材からなることとするとよい。
また、脱着支持具18は、波板壁14を支持する複数の止め具2に代えて波板壁14への既設の貫通孔141を利用してその突設部42の着脱連結部44に太陽電池パネル枠16を支持させるようにするとよい。
本考案の太陽電池パネルの取付構造によれば、建物等の骨材部に沿うように、複数の止め具を介して支持される波板壁と、波板壁の外面側に支持される太陽電池パネル枠であり、棒状部材を平面枠状に組み付けた線条フレーム枠に、太陽電池を可撓性シート体に支持させたシート状の太陽電池パネルを張設した太陽電池パネル枠と、建物等の骨材部に脱着自在に取り付けられて波板壁を支持する複数の脱着支持具であり、波板壁を打抜き方向に貫通した突設部に波板壁の外面側に太陽電池パネル枠を着脱自在に連結する着脱連結部を有する脱着支持具と、を備えた構成であるから、波板壁を支持する骨材を用い、さらに波板壁を打抜き方向に貫通支持させた脱着支持具を用い、かつ、波板壁自体を既存あるいは新設で設置保持させた状態を保ちながら、簡単、短時間の操作と軽量、低コスト施工により波板壁外面に確実に太陽電池パネルを取り付けることが可能である。
また、着脱連結部は、太陽電池パネル枠の横フレームと連結して太陽電池パネル枠を着脱自在に連結支持する構成であるから、例えばリング形やC字あるいはフック形などの簡単な形状の構造部品のみで太陽電池パネル枠との連結構成を形成することができ、支持部分の軽量化、作業の簡単化、低コスト化に資する。
また、着脱連結部は脱着支持具本体に対して着脱自在に取り付けられている構成とすることにより、脱着支持具を波板壁を貫通して突設させ、その突設端側に着脱連結部を取り付ける構造を具体的あるいは円滑に実現することができる。また、太陽電池パネル枠の着脱を実現でき、波板壁の表面側への取り付けあるいは取り外し作業を具体的に実現することができる。
また、着脱連結部は波板壁の外面側に面合わせ状に架設される太陽電池パネル枠の横フレームに沿う孔芯を有するリング部材からなる構成であるから、結束部材などを用いて太陽電池パネル枠の横フレームに直接に連結させ得るばかりでなく、支持棒を同芯で離隔した複数のリング孔に挿通させて支持させることにより、横フレームとの結束位置を数多く、かつ任意の位置に設定することができ、連結操作の自由性が確保されて結束容易、作業時間短縮を達成し得る。
また、リング部材の孔に挿通される支持棒と、該支持棒に沿わせて配置した太陽電池パネル枠の横フレームを支持棒とともに結束固定させる結束部材と、を含む構成であるから、
結束構成についての構造の軽量化を実現し得るとともに、構造が簡単、低コスト、作業性向上を達成し得る。
また、着脱連結部は、太陽電池パネル枠の横フレームを載置支持する上部開口のC形又はフック形部材からなる構成であるから、高所位置等でのパネル枠の架設作業時に太陽電池パネル枠の横フレームをC形あるいはフック形の受部にいったん載置させた状態で係止できるので、その状態で直接に各横フレームとC形部分あるいはフック形部分を結束部材で結束でき、太陽電池パネル枠の取付作業を円滑、短時間に完了させることができる。
また、脱着支持具は、波板壁を支持する複数の止め具に代えて波板壁への既設の貫通孔を利用してその突設部の着脱連結部に太陽電池パネル枠を支持させる構成とすることにより、既設の波板壁取付位置の外面に簡単に太陽電池パネル枠を支持させることができる。特に、既設の止め具の残ねじ部に螺合するねじ形状のリング部材や上向き開口部材を用いることにより、大幅な施工コストダウンを達成することが可能である。
本考案の第1の実施形態に係る太陽電池パネルの取付構造の一部省略要部拡大斜視図である。 図1の太陽電池パネル枠の正面図である。 図1の太陽電池パネル枠の背面図である。 図2の太陽電池パネル枠のA−A線拡大断面図である。 図1の太陽電池パネル枠と脱着支持具との結合関係を示す概略斜視説明図である。 図5の脱着支持具の分解斜視図である。 図1の太陽電池パネル枠と着脱連結部との連結状態を示す一部省略拡大斜視図である。 第2実施形態に係る太陽電池パネル枠と脱着支持具との連結関係を示す概略斜視説明図である。 第2実施形態に係る脱着支持具の分解斜視図である。
以下、添付図面を参照しつつ本考案の太陽電池パネルの取付構造の実施の形態について説明する。本実施形態の太陽電池パネルの取付構造は、例えば、建物の壁や屋根面等で鉄骨、鋼板材、木材などに波板材を支持させて張架させた部分の外面側に太陽電池を設置する手段である。図1ないし図7は、本考案の太陽電池パネルの取付構造の第1の実施形態を示している。図1ないし図4に示すように、本実施形態において、太陽電池パネルの取付構造10は、建物等の骨材部12に支持される波板壁14と波板壁14の外面側に支持される太陽電池パネル枠16と、骨材部12を介して太陽電池パネル枠16を着脱自在に支持する脱着支持具18と、を備えている。
本実施形態において、太陽電池パネルの取付場所は、特に、建物等の骨材部に支持されて設けられた波板壁の外面側に設置されるものであり、表面がコルゲート状に凹凸部を繰り返して形成された、通常は平板状の太陽電池パネルを架設することが困難な簡易壁面や屋根面等の外面側である。建物等の骨材部は、例えば躯体自体の構造材の露出部分、農業用ハウスの壁面、家畜の飼育小屋等の壁面、その他の小屋、建物のベランダやテラス等の付設部分で組み立てた骨組み部分などがある。波板壁は、波状の凹凸部分を連続して形成した薄板部材であり例えば骨材で囲まれた部分の外面側に例えば垂直状に支持して骨材内部空間等を被覆する。波板壁14の波板材としては、例えば亜鉛メッキ鋼板からなるトタン、ポリカーボネイト、ガラス繊維入り硬質塩化ビニル等の合成樹脂製の波板材、スレート材などがある。本実施形態においてはポリカーボネイト製の合成樹脂製の波板材による波板壁が例えば垂直状壁面を形成するように張架されている。
図1、図4において、骨材部12の骨材121として本実施形態では、Cチャネル型鋼が用いられており、このCチャネル型鋼を縦横に組み付けてその一部の3本の横長骨材121A、121B、121Cが相互に上下方向に略等間隔位置で設置されている。そして、波板壁14は、建物等の骨材部14に面状に沿うように配置された状態で複数の止め具20で骨材部を支持基部として係止されている。複数の止め具20は相互の横方向間隔を20cm〜30cm程度で設置されている。すなわち、図1において、止め具20は、例えば図6のフックボルト22と締着ナット24で間に波板壁14を挟み込んで締め付けることにより、骨材部12に沿って波板壁14を地面上方位置で地面に略垂直状態として太陽電池パネルを支持する。これらの止め具20は、波板壁14全体にわたって相互に略一定間隔で多数個が縦横整列位置に取り付けられており、これらの全体の止め具20の係止力により波板壁14全体が板面を横に向けた縦方向に支持されている。
波板壁14の外面側において地面に対して垂直状に支持される太陽電池パネル枠16は、
薄くて軽量で可撓性を有するシート状に形成された太陽電池パネル17を線条枠に支持させて軽量でコンパクトな太陽電池パネル張設用の線条枠体として構成したものであり、図3(背面図)に示すように、例えば上下の横フレーム271,272,左右のたてフレーム273,274からなる線条の四周フレーム枠27の内部を1つの縦フレーム275と、2つの横フレーム276,277で6等分割するように線条フレームを組み付け、表面側に3個の横長の可撓製太陽電池パネル17を上下方向に並列させ相互に密接状に取り付けている。各太陽電池パネル17の四周フレーム枠27への取り付けは、図7に示すように、四周フレーム枠27の内側に太陽電池パネル17を配置し、該太陽電池パネル17の周縁部分に設けた支持用孔28を通して結束部材30で四周フレーム枠27に巻き付け連結されて取り付けられる。四周フレーム枠27及び縦横の内側各フレーム275〜277は、鉄筋等の棒状部材を平面枠状に組み付けたものであり、太陽電池パネル17の支持体全体として軽量化が図られている。実施形態において、四周フレーム枠27は、例えば、3枚の横長太陽電池パネル12を縦に並べた矩形状の大きさに対応して、縦方向の長さが約1.5m程度、横方向の長さが約2m程度の外枠を形成するように構成されている。
図1、図4、図7に示すように、太陽電池パネル17は、太陽電池32を可撓性シート体に支持させてシート状に設けられている。本実施形態では、太陽電池パネルは、例えば、プラスチック製薄膜フィルム等からなる可撓性を有する絶縁性基板上にアモルファスシリコン系太陽電池を形成したものが利用される。例えば、太陽電池パネル17は、太陽電池32の裏面(非受光面)側に該太陽電池32が配置される部分より若干大きな横長矩形状のプラスチック等の合成繊維からなる可撓性シート体34が固定されることにより、太陽電池32が可撓性シート体34に担持されている。本実施形態では、例えば、3枚の横長の太陽電池パネル17を並列させた状態で四周フレーム枠27に支持されて、一つのユニットを構成している。それぞれの太陽電池パネル17は、例えば、縦幅が約50cm程度、横幅が約2m程度の大きさの横長矩形状に形成されている。3枚の太陽電池パネル17を縦に並列させた状態では、縦幅が約1.5m程度、横幅が約2m程度の大きさの矩形状となる。それぞれの太陽電池パネル17には、可撓性シート体34の長手方向の両端部側に正極(+)と負極(−)の端子部36P、36Mが設けられており、電気的に直列接続となるように太陽電池パネル17の裏面側で図示しないコードを介して接続されている。さらに、太陽電池パネル17の可撓性シート体34の外縁側には、所定間隔で複数の支持用孔28が形成されている。支持用孔28は、例えば、円形孔からなり、横長矩形状の可撓性シート体26の4つの隅部位置にそれぞれ1個、短辺側の中間位置に1個、長辺側の中間位置に略等間隔で離隔して3個ずつ形成されている。
結束部材30は、支持用孔16を介して太陽電池パネル12と線条フレーム14とを結束する軽量の結束手段である。すなわち、結束部材30は、ビス等を使わずに太陽電池パネル17を四周フレーム枠27に簡単に支持させるための支持手段となっている。本実施形態では、図7に示すように、結束部材30は、例えば、耐候性のある樹脂で形成されるとともにある程度自在に撓む、インシュロック等の結束バンドからなる。なお、金属線などを用いても良い。結束部材30は、図7に示すように、太陽電池パネル17の支持用孔28を挿通させるとともに四周フレーム枠27の棒状部材の周りに巻回した状態で、そのバンド両端部を接続して環状に回して結束される。
図4ないし図6において、太陽電池パネル枠16は、複数の脱着支持具18を介して波板壁14の外面側において波板壁14と少しの間隙をあけて面合わせ状に取付支持される。脱着支持具18は、それ自体は骨材部12に脱着自在に取り付けられるとともに、波板壁14を貫通した突設部42に太陽電池パネル枠16を着脱自在に連結支持する部位を有する太陽電池パネル枠16の支持手段であり、特に、本実施形態においては波板壁14自体の支持を同時に行なって波板壁の止め具20と意匠上違和感なく適用しうるとともに、波板壁の止め具20による支持力を利用して太陽電池パネル枠16の支持を行なう。脱着支持具18は、既存の骨材などに後付で取り付けることができる。さらに、本実施形態では後述するように、骨材に孔明けや溶接等により骨材自体を加工したり材料付加することなく、簡単に脱着することができる。
図1ないし図4の実施形態では、脱着支持具18は、上横フレーム271に5個、下横フレームに3個取り付けられて、これらにより1つの太陽電池パネル枠16を支持している。なお、1つの太陽電池パネル枠16を支持するための脱着支持具18の個数は適宜四周フレーム枠27の支持強度を考慮して任意に設定することができる。
実施形態において、脱着支持具18は、それ自体を骨材部12に脱着自在に取り付ける脱着基体40と、突設部42と、着脱連結部44とを含む。本実施形態において脱着基体40は、全体としては軸体の一部を曲げて形成されており、具体的には図6に示すように棒材の一端側のフック部401と、他端側にねじ部402を形成した突設部42と、ねじ部402に螺合する締着ナット24と、を有している。図4,5に示すように、骨材としてのCチャネル部材121の開口側の1つの対向片にフック部401を引っ掛け、他端のねじ部402を、波板壁の所要位置に穿孔した孔141を通して打抜き方向に貫通させ、突出したねじ部に締着ナット24を螺着させて締着ナット24とCチャネル部材121との間に波板壁14を挟み付けて締着固定する。なお、405,406はワッシャとスペーサである。波板壁14の孔141とCチャネル部材121との高さをあわせれば、任意の位置に脱着支持具18をCチャネル部材を傷つけたり材料付加したりすることなく取り付けることができ、また、離脱も簡単に行なえるので、支持位置の変更も簡単に行なうことができる。本実施形態において、脱着支持具18は、いわゆるJタイプのボルト・ナットであり、これに限らずその他直角状に曲げられたフックボルト・ナット等も同様の操作で用いることができる。波板壁14を締着ナット24とCチャネル部材121間に挟み付けた状態で締着ナット24をねじ部402に螺着させ、締め付けると、さらに波板壁14の打抜き方向に突設部42の先端部に残ねじ部407が形成される。脱着支持具18は、骨材を支持の足がかりとして波板壁14の貫通先端側に着脱連結部44を設けるものであれば良く、骨材に孔を開孔し(例えばCチャネル部材の波板壁寄りの立ち上がり片)ておいて通常のボルトナットで締結する構成としてもよい。脱着支持具18は、波板壁14を支持する複数の止め具20を取り外し、その際の波板壁14への既設の貫通孔141を利用してその突設部42の着脱連結部44に太陽電池パネル枠16を支持させると、既設の波板壁の設置箇所の外面部分に簡単、短時間でさらに低コストで太陽電池パネルを懸架支持することができる。なお、意匠上などにおいて支障がなければ波板壁14に新たに貫通用の孔141を穿孔して四周フレーム枠27の支持を行なわせてもよい。
上述のように、実施形態において、脱着支持具18の突設先端部に着脱連結部44が設けられている。着脱連結部44は、脱着基体40に一体化して設けることもできるが、本実施形態においては、脱着支持具18の突設先端部に着脱自在に取り付けられている。着脱連結部44は、太陽電池パネル枠16を着脱自在に連結する支持体となる部位であり、着脱連結部自体が脱着基体40に着脱自在であるということではない。
本実施形態において着脱連結部44は、図5に示すように、突設部42の残ねじ部407に螺着するリング部材46(例えばアイナット)から構成されている。リング部材46は、波板壁14の外面側に面合わせ状に架設される太陽電池パネル枠16の横フレーム271、272に沿う孔芯200を有する孔47を設けたリング部48を有する部材からなり、このリング部材46のリング部48を基礎として太陽電池パネル枠16をそのシート状の面を横向きとするように支持させる。
本実施形態において、着脱連結部44は太陽電池パネル枠16の上下横フレーム271、272と連結して太陽電池パネル枠を着脱自在に連結支持するようになっている。太陽電池パネル枠16の上下横フレーム271、272と、リング部材46との連結は、具体的には、リング部材46の孔47に挿通される支持棒50が効果的に用いられる。横一列状の位置に離隔して設置された脱着支持具18に対応するリング部材46の同一芯孔位置の孔47を横通しで挿通して鉄筋などの支持棒50を係止させる。そして、この支持棒50に沿って太陽電池パネル枠の上下横フレームを配置させ、その状態で各上下横フレーム271、272と、支持棒50の胴側部を結束部材30により束ねるようにして巻き付けて締着する。太陽電池パネル枠16の上下横フレーム271、272をリング部48に結束部材30により直接に結束させてもよいが、高所位置での作業の際には、孔芯線と上下横フレーム271、272が直交状態となっているため、ねじれ状態となり結束作業がしにくい点から、支持棒50を介して連結するほうが作業性に優れる。
次に、本実施形態に係る太陽電池パネルの取付構造10により太陽電池パネル12を波板壁14の外面側に支持する作業の工程について説明する。例えば、予め工場又は現場の地上側において、結束部材30を介して太陽電池パネル17を四周フレーム枠27に支持し太陽電池パネル枠16を構成しておく。例えば、建物の南側(南側には限られない)の波板壁14の外面側において太陽電池パネル枠16の設置位置に対応する位置であって骨材部12の骨材121からの支持が得られる位置の波板壁14に貫通孔141を穿孔する。この場合、波板壁14の背後の骨材121による支持を得やすくしかも太陽電池パネル枠との連結を行なえる位置に既設の止め具20などで取り付けられた既設の波板壁外面へ太陽電池パネルの取付を行なう場合には、対応する箇所の止め具20を取り外し、当該既設の止め具の孔を利用することもできる。それらの止め具と交換に本実施形態の脱着支持具18を取り付けるようにしても良い。脱着支持具18は脱着基体40の突設部側で波板壁14に形成した貫通孔141を貫通させて、突設部42を波板壁の外面側に突出させる。このとき、フック部401をCチャネル部材121の対向片に引っ掛けるとともに間に波板壁14を挟み付けた状態で締着ナット24で締着させ、外面側に残ねじ部407を形成させる。残ねじ部407に着脱連結部44としてのアイナットを螺着し孔芯200が横方向を向くようにリング部48を複数列固定させる。すなわち、複数の着脱連結部44を一列状に並べて同一の孔芯200を設定して横方向に向けて上下離隔した位置に複数列を配置する。この状態で、複数のリング部4の孔47を挿通してそれぞれ上下一対の支持棒50を係止させる。現実には、太陽電池パネル枠16の大きさに応じて複数対の支持棒50が横長状態で架設される。そして、地上側等で組み付けておいた太陽電池パネル17を支持した太陽電池パネル枠16を上空に移動して、波板壁14の外面側での設置位置まで移動させる。太陽電池パネル枠16を波板壁14と対向するように立てた状態で壁側に向けて移動し太陽電池パネル枠16の上横フレーム271と下横フレーム272の適宜複数箇所を結束部材30により支持棒50と上下横フレームを掛け回して巻き付けて結束し固定させる。なお、図4に示すように脱着支持具18の着脱連結部44と四周フレーム枠27との連結は、例えば止め具のピッチ間隔が四周フレーム枠の横フレーム271,272の長さに割り切れる程度の長さに設定されている場合には、横フレームの両端位置に一致してそれらの位置に対応する止め具位置が設定されるから、左右縦フレーム273,274の任意の高さ位置で脱着支持具18との連結が可能となり、この場合には左右縦フレームの任意の高さ中間位置でも結束部材を介して簡単に連結させることができる。なお、図4の例では、左右縦フレーム273,274の下端位置で連結される場合を示しており、この場合、支持棒50と縦フレーム273,274とが結束部材30により締着固定される。このようにして、地上から高い取付位置において、比較的軽量の太陽電池パネル枠16について、支持棒50の芯孔への挿通と、結束部材による横フレームと支持棒との結束作業のみで太陽電池パネル枠の取付支持作業を完了するから、波板壁の表面側において、簡単かつスムーズな作業で、短時間であり、しかも安全に施工することができる。同様に、上記作業を繰り返して、建物の壁の所定の範囲に複数の太陽電池パネルを取り付けていき、太陽電池パネルどうしは電気的に直列で接続しつつ、パワーコンディショナや電力制御装置に接続される。太陽電池パネル枠16を波板壁14の表面側に架設した状態では、太陽光パネル枠及び脱着支持具を含む支持のための取付装置全体が軽量であるので、建物の壁側への負荷が比較的小さく、補強や複雑な構造を用いなくても取り付けを可能としうる。また、太陽電池パネル枠又は建物の骨材等の点検やメンテナンス等で太陽電池パネル枠を取り外す際には、上記とは逆の手順で簡単に取り外すことができるとともに、点検、メンテナンス終了後には同様に簡単に取り付けることができる。
次に、図8、図9を参照しつつ、本発明の第2実施形態の太陽電池パネルの取付構造について説明するが、上記した第1実施形態と同一構成、同一部材には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図8、9に示すように、本実施形態に係る太陽電池パネルの取付構造10−2では、脱着支持具18の着脱連結部44の構成が第1実施形態とは異なっている。本実施形態では、脱着基体40と締着ナット24で波板壁14を挟み付けた状態の残ねじ部407にねじ込み連結される着脱連結部44は、リング部48を有するリング部材ではなく、上向き開口のC字形あるいはフック形(図示せず)等の上向き開口部材52から構成されている。この場合、太陽電池パネル枠16を着脱連結部44に連結させる作業を行なう際には、図8に示すように、太陽電池パネル枠の線条フレーム26である上下横フレーム271,272を、いったん、これらのC字形あるいはフック形の開口から載せ掛けて支持させた状態とし、この状態で結束部材30による結束作業を行なえるので、作業者は簡単な操作で安全に、少ない労力で、しかも短時間に太陽電池パネル枠の取り付け支持を行なうことができる。この場合、結束部材による結束箇所は、これらの着脱連結部44のC字あるいはフック部分と上下の各横フレームを巻き付けて行なわれる。太陽電池パネル枠16の内側に張設された太陽電池パネル17は可撓性を有するシート内に太陽電池モジュールを組み込んだものであるから、結束部材で結束させる際に各横フレーム271,272を少し撓ませて結束させることについては支障なく行なうことができる。この実施形態においても脱連結部44は脱着支持具に一体構成させてもよいが、C字あるいはフック形の大きさを波板壁の貫通孔141を通過させやすいようにある程度小型化するか、あるいは通りやすい形状に加工することが必要となる。
以上説明した本考案の太陽電池パネルの取付構造は特に、通常は取り付けることが困難な波板壁の外面側に太陽電池パネルを取り付けるものであり、波板壁を貫通する脱着支持具を用いて効率的に太陽電池パネルの取付支持を行なうことができる。本考案の太陽電池パネルの取付構造は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。例えば、骨材はT形、H形、I形鋼材、木材、強化プラスチックなどもある。また、骨材を用いる建物、躯体の用途も住居用、事務所、動物飼育舎、運動場等々問われない。脱着支持具は、フックボルト・ナット機構に限らず、骨材への嵌合、カシメ固定、チェーン、ワイヤ締結固定態様のものを用いることもできる。また、着脱連結部の構造についても、上記実施形態に限られるものではない。また、波板壁は建物側面を囲周する縦壁に限らず、傾斜屋根の外面側に太陽電池パネルを取り付ける場合についても適用することができる。
本考案の太陽電池パネルの取付構造は、例えば、薄くて軽いシート状の太陽電池パネルを建物等の波板壁の外面側に簡単、短時間の作業で確実に取り付けて、効果的に太陽光発電を行うことができる。
10、10−1 取付構造
12 骨材部
14 波板壁
16 太陽電池パネル枠
18 脱着支持具
20 止め具
24 締着ナット
27 四周フレーム枠
32 太陽電池
40 脱着基体
42 突設部
44 着脱連結部
46 リング部材
47 孔
48 リング部
50 支持棒
121 Cチャネル部材
200 孔芯
271,272 上下横フレーム
401 フック部
402 ねじ部

Claims (7)

  1. 建物等の骨材部に沿うように、複数の止め具を介して支持される波板壁と、
    波板壁の外面側に支持される太陽電池パネル枠であり、棒状部材を平面枠状に組み付けた線条フレーム枠に、太陽電池を可撓性シート体に支持させたシート状の太陽電池パネルを張設した太陽電池パネル枠と、
    建物等の骨材部に脱着自在に取り付けられて波板壁を支持する複数の脱着支持具であり、波板壁を打抜き方向に貫通した突設部に波板壁の外面側に太陽電池パネル枠を着脱自在に連結する着脱連結部を有する脱着支持具と、を備えたことを特徴とする太陽電池パネルの取付構造。
  2. 着脱連結部は、太陽電池パネル枠の横フレームと連結して太陽電池パネル枠を着脱自在に連結支持することを特徴とする請求項1記載の太陽電池パネルの取付構造。
  3. 着脱連結部は脱着支持具本体に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の太陽電池パネルの取付構造。
  4. 着脱連結部は波板壁の外面側に面合わせ状に架設される太陽電池パネル枠の横フレームに沿う孔芯を有するリング部材からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の太陽電池パネルの取付構造。
  5. リング部材の孔に挿通される支持棒と、該支持棒に沿わせて配置した太陽電池パネル枠の横フレームを支持棒とともに結束固定させる結束部材と、を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の太陽電池パネルの取付構造。
  6. 着脱連結部は、太陽電池パネル枠の横フレームを載置支持する上部開口のC形又はフック形部材からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の太陽電池パネルの取付構造。
  7. 脱着支持具は、波板壁を支持する複数の止め具に代えて波板壁への既設の貫通孔を利用してその突設部の着脱連結部に太陽電池パネル枠を支持させてなることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の太陽電池パネルの取付構造。
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