JP3167055U - ジョイント部材 - Google Patents

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譽勝 森元
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元樹 小泉
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Abstract

【課題】左右方向または上下方向に収納スペースを簡易かつ連続的に形成することが可能であって、組み立て工具などを用いることなく簡易に組み立てることが可能なジョイント部材を提供する。【解決手段】本ジョイント部材2は、平行に配設された3枚の平板状部材11と、対向する平板状部材11の間に介在設置されて3枚の平板状部材11の間隙を一定に維持する連結部材12とを有し、3枚の平板状部材11の同一位置に、切欠部10a,10bが連設形成されている。間隙は、平板状部材11に対して平行に配設されるアーチ部材の端部を差し込み可能な間隔に維持され、連結部材12は、間隙に差し込まれたアーチ部材の端部に係止し、切欠部10a,10bは、アーチ部材に対して垂直をなす支持部材を係合することが可能である。【選択図】図1

Description

本考案は、ジョイント部材に関し、より詳細には、左右方向または上下方向に収納スペースを連続的に構成することが可能なジョイント部材に関する。
従来より、品物を収納するための収納ラックが知られている。例えば、前面が解放された矩形の箱体内部に、その内部を上下あるいは左右に仕切るための仕切板が形成された収納ラックが、一般的に知られている。このような収納ラックは、一般にカラーボックスと呼ばれ、比較的安価に販売されている(例えば、非特許文献1参照)。
一般的なカラーボックスは、高さ60cm程度、横幅40cm程度、奥行30cm程度の寸法であって、仕切板によって、内部空間が上下に分割されている。この収納スペースに、品物を収納することにより、効率的に品物の収納を行うことが可能となっている。
また、左右の側面板、底板、天板、裏面板をばらばらに用意し、必要に応じてそれぞれの板材を組み合わせることによって、所望の収納スペースを左右または上下に構成することが可能な収納ラックも存在する(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3057112号公報
株式会社ニトリ 商品名:A4−2段ボックス(MCB-A4-2CB NA) 商品コード:8841006 http://www.nitori-net.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=8841006 (平成23年1月19日現在)
しかしながら、上述したようなカラーボックスは、予め基本的なサイズが規定されて単体で販売されるため、必ずしも、ユーザが望む数の収納スペースを備えた収納ラックが存在するとは限らなかった。例えば、一般的なカラーボックスは、上下3段、あるいは、上下2段の構造であって、3個または2個の収納スペースを備えるものが多い。このため、上下4段以上の構成のカラーボックスや、左右に複数の収納スペースを備えたカラーボックスを入手することは、容易ではなかった。
このため、ユーザが収納スペースを増設させる場合には、複数のカラーボックスを購入して、左右(横方向)に並べたり、上下に重ねる必要があった。しかしながら、カラーボックスを左右に並べる場合には、隣接するカラーボックスの側板が当接されて2枚の板材が並べられた状態となるため、側板の厚みが増して美観が損なわれてしまうおそれがあった。また、カラーボックスを上下に重ねる場合にも、上側のカラーボックスの底面と下側のカラーボックスの天板とが当接されて上下2枚の板材が並べられた状態となり、収納部の美観が損なわれてしまうおそれがあった。
さらに、隣接したカラーボックスを安定させるために、上下あるいは左右のカラーボックスを固定することが望ましいが、複数のカラーボックスを、金具等を用いて連結などすることは容易では無く、実際には、隣接するカラーボックスがそれぞれ不安定な状態で設置されることが多かった。特に、上下に重ねられたカラーボックスにおいて、上下のカラーボックスが固定されていない場合には、上側のカラーボックスの収納物が増えて総重量が増加した場合には、重ね上げられたカラーボックスが崩れてしまうおそれもあった。
一方で、左右の側面板、底板、天板、裏面板を必要に応じて組み合わせる収納ラックの場合には、左右方向の収納スペースの境を1枚の側板で構成することができる。このため、左右あるいは上下に収納スペースが形成されるラックであっても、全体的な美観の維持・向上を図ることが可能である。しかしながら、ばらばらの板材を組み合わせて収納ラックを構成する場合には、L字金具などを用いて直交する各板材を固定する必要が生ずるため、組み立て工具が必要となり、組み立て負担が重いという問題があった。さらに、組み立てられた収納ラックの斜め方向の強度を確保するために、筋交などの補助部材を設ける必要が生じるため、収納ラックの組み立て構造が複雑になるという問題があった。
本考案は上記問題に鑑みてなされたものであって、左右方向または上下方向に収納スペースを簡易かつ連続的に形成することが可能であって、さらに、組み立て工具などを用いることなく簡易に組み立てることが可能なジョイント部材を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案に係るジョイント部材は、平行に配設された3枚の平板状部材と、対向する平板状部材の間に介在設置されて前記3枚の平板状部材の間隙を一定に維持する連結部材とを有し、前記3枚の平板状部材の同一位置に、切欠部が連設形成されたジョイント部材であって、前記間隙は、前記平板状部材に対して平行に配設されるアーチ部材の端部を差し込み可能な間隔に維持され、前記連結部材は、前記間隙に差し込まれた前記アーチ部材の前記端部を係止し、前記切欠部は、前記アーチ部材に対して垂直をなす支持部材に係合することを特徴とする。
本考案に係るジョイント部材では、3枚の平板状部材が、連結部材によって間隙を一定に維持した状態で連結され、この間隙に、平板状部材に平行に配設されるアーチ部材の端部を差し込むことができ、差し込まれたアーチ部材の端部を連結部材で係止することができる。ここで、ジョイント部材は3枚の平板状部材を有しており、3枚の平板状部材により2つの間隙が形成されるので、2つのアーチ部材の端部をそれぞれの間隙に嵌入させて、連結部材で係止することが可能となる。このため、1つのジョイント部材で、平板状部材に平行に配設された異なるアーチ部材をそれぞれ係止させることができ、異なるアーチ部材の連結を行うことが可能となる。
さらに、3枚の平板状部材には、連設された切欠部が形成され、この切欠部に支持部材を嵌め込む(係合させる)ことにより、アーチ部材に対して垂直に支持部材を支持することが可能となる。このため、本考案に係るジョイント部材を用いることにより、異なるアーチ部材の連結を行うことが可能になると共に、アーチ部材に対して直交する支持部材を支持することが可能となる。また、このようにジョイント部材によって直交する部材を連結・支持することができるので、従来のようなL字金具などを用いる必要がなくなる。
また、間隙に差し込まれたアーチ部材は、平板状部材によって両側面が当接されて強固に支持され、さらに、切欠部に嵌入された支持部材は、一定の間隙をあげて平行に配設された平板状部材における切欠部の内側面によって、等間隔に支持されるため、直交するそれぞれの部材における十分な支持強度を確保することが可能となる。
また、上述したジョイント部材は、前記アーチ部材が、前記連結部材によって係止された状態において、前記切欠部に係合された支持部材の側面に当接する当接部を有するものであってもよい。
このように、本考案に係るジョイント部材は、アーチ部材が切欠部に係合された支持部材の側面に当接する当接部を有するため、アーチ部材と支持部材とがジョイント部材によって直交した状態で連結されるだけではなく、アーチ部材の当接部が直接的に支持部材の側面に当接して支持部材を支持することになる。このため、支持部材は、ジョイント部材だけでなく、当接部を介してアーチ部材にも支持されることになるため、支持部材に対するアーチ部材の支持強度を高めることが可能となる。
本考案に係るジョイント部材では、1つのジョイント部材で、平板状部材に平行に配設された異なるアーチ部材をそれぞれ係止させることができ、異なるアーチ部材の連結を行うことが可能となる。
さらに、本考案に係るジョイント部材を用いることにより、異なるアーチ部材の連結を行うことが可能になると共に、アーチ部材に対して直交する支持部材を支持することが可能となるので、従来のようなL字金具などを用いることなく直交する部材の連結・支持を行うことが可能となる。
また、間隙に嵌入されたアーチ部材は、平板状部材により両側面に当接されて強固に支持され、さらに、切欠部に嵌入された支持部材は、一定の間隙をあげて平行に配設された平板状部材における切欠部の内側面によって、等間隔に支持されるため、直交するそれぞれの部材における十分な支持強度を確保することが可能となる。
図1は、ジョイント部材を示した図であって、(a)は、ジョイント部材の斜視図を示し、(b)は、ジョイント部材の側面図を示している。 図2は、ジョイント部材を示した図であって、(a)は、ジョイント部材の平面図を示し、(b)は、ジョイント部材の正面図を示している。 図3は、下アーチ部材を示した図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図を示している。 図4は、中アーチ部材を示した図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図を示している。 図5は、上アーチ部材を示した図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図を示している。 図6は、上アーチ部材を示した図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図を示している。 図7は、側板を示した図であって、(a)は正面図、(b)は、側面図、(c)は平面図を示している。 図8は、背面板を示した図であって、(a)は正面図、(b)は、側面図、(c)は平面図を示している。 図9(a)は、本実施の形態に係る収納ラックセットを組み立てる手順を示した第1の図であり、(b)は、同手順を示した第2の図である。 図10(a)は、本実施の形態に係る収納ラックセットを組み立てる手順を示した第3の図であり、(b)は、同手順を示した第4の図である。 図11(a)は、本実施の形態に係る収納ラックセットを組み立てる手順を示した第5の図であり、(b)は、同手順を示した第6の図である。 図12(a)は、本実施の形態に係る収納ラックセットを組み立てる手順を示した第7の図であり、(b)は、同手順を示した第8の図である。
以下、本考案に係るジョイント部材を備えた収納ラックセットを一例として示して、詳細に説明を行う。なお、本実施の形態に示した収納ラックセットは、本考案に係るジョイント部材の一例を示したに過ぎず、ジョイント部材の用途は、収納ラックセットの一部品だけに限定されるものではない。例えば、倉庫等の大きな収納スペースを構成する構造体等に対しても本考案に係るジョイント部材を使用することができ、その場合に使用されるジョイント部材の寸法は、倉庫等などの大きさに対応して適宜変更・決定される。
収納ラックセット1(図12参照)は、図1〜図8に示すように、ジョイント部材2、下アーチ部材(アーチ部材)3、中アーチ部材(アーチ部材)4、上アーチ部材(アーチ部材)5、床板6、側板(支持部材)7、背面板8を有している。収納ラックセット1を用いて、収納スペースを形成するためには、必要に応じて複数のジョイント部材2、アーチ部材3〜5、床板6、側板7および背面板8を用いて組み立てを行うことによって、左右方向または上下方向に収納スペースを形成することが可能となっている。
図1および図2は、ジョイント部材2を示した図であって、図1(a)は、ジョイント部材2を示した斜視図であり、図1(b)は、ジョイント部材2の側面(図1(a)において矢印A方向から示した図)を示している。また、図2(a)は、ジョイント部材2の平面図(図1(a)において矢印B方向から示した図)を示し、図2(b)は、ジョイント部材2の正面図(図1(a)において矢印C方向から示した図)を示している。
ジョイント部材2は、2カ所の切欠部(切欠部)10a、10bが形成された平板状の板材(平板状部材)11を、直方体を呈する肉厚部材(連結部材)12を介して、3層に重ねあわせることにより構成されている。重ね合わされた板材11は、所定の間隙を維持した状態で、平行に配設された状態となっている。また、切欠部10aおよび切欠部10bは、各板材11の同一位置に形成されており、平行に配設されることによって、切欠部10aまたは切欠部10bが同一位置に連設形成された状態となっている。
本実施の形態に係る板材11および肉厚部材12は、ABS樹脂をはじめとする合成樹脂により形成されている。本実施の形態に係る収納ラックセット1では、説明の便宜上、板材11および肉厚部材12は別部材が連結された構造として説明を行うが、板材11と肉厚部材12とは、必ずしも別部材として構成される必要はなく、板材11と肉厚部材12とが同一の合成樹脂により一体に形成されるものであってもよい。
さらに、板材11および肉厚部材12は、合成樹脂により形成されるものには限定されず、金属部材の溶接加工などによって構成されるものであってもよい。例えば、ジョイント部材2を用いて組み立てられる構造体の大きさや必要とされる強度などに応じて、適宜材質を選択・決定することが可能である。
また、本実施の形態に係る板材11は、図1(b)に示すように、板材11の横幅が36.0mm、高さが69.0mmに規定され、図2(a)(b)に示すように、板材11の板厚が1.5mmに規定されている。なお、この横幅、高さ、板厚は一例であって、必ずしもこの寸法に限定されるものではない。各寸法は、収納ラックセット1により構成される収納ラックの寸法に応じて適宜に変更することが可能である。
また、切欠部10aは、板材11の上端部であって、左右幅の中央位置を基準として、矩形に形成されている。切欠部10aの寸法は、横幅が6.5mm、高さが12.5mmとなっている。また、切欠部10bは、板材11の下端部であって、左右幅の中央位置を基準として、矩形に形成されている。切欠部10bの寸法は、横幅が6.5mm、高さが15.0mmとなっている。
この切欠部10a,10bの横幅は、側板7の板厚に基づいて規定される。本実施の形態に係る側板7は後述するように6mm程度の肉厚となっているため、この側板7を切欠部10a,10bに導き入れることができるように、遊びを考慮して、本実施の形態に係る切欠部10a,10bは、横幅が6.5mmに規定されている。
ジョイント部材2は、板材11が肉厚部材12を介して三層に連結されているため、その厚み寸法が、図2(a)に示すように18.1mm程度となっている。またジョイント部材2のそれぞれの板材11には、切欠部10a、切欠部10bが同一位置に連接形成されているため、切欠部10aまたは切欠部10bに側板7を導き入れることにより、側板7が板材11に対して直角の状態を維持したまま、切欠部10a,10bに嵌め込まれる(係合される)ことになる。
また、切欠部10a,10bに側板7が嵌め込まれた場合には、切欠部10a,10bの内壁面、具体的には、板材11の板厚1.5mmの断面部分が、側板7の側面に当接することなるため、側板7の側面方向への強度を補強する効果を奏することになる。このため、切欠部10a,10bの高さ寸法は、側板7の側面に当接した切欠部10a,10bの内面の面積に応じて決定される。本実施の形態では、一例として、切欠部10aの高さ寸法として12.5mm、切欠部10bの高さ寸法として15.0mmに規定されているが、この寸法は適宜、調整・変更することが可能である。
例えば、板材11の板厚が共通する場合には、切欠部10a,10bの高さが高い方が、低い場合よりも、内面の当接面積が広くなるため、強度の補強効果を高めることが可能となる。一方で、板材11の切欠部10a,10b側方の板面(例えば、図2(a)におけるD部分)は、収納スペースの開口部を正面方向から遮るおそれがあり、切欠部10a,10bの高さが高い場合には、その遮断面積が広くなってしまう可能性が高くなる。このため、切欠部10a,10bの高さは、必ずしも高ければ高いほどよいとはいえない。
また、切欠部10a,10bの高さが共通する場合であっても、板材11の板厚が薄い場合に比べて厚い場合の方が当接する内面の面積を広くすることができる。このため、板材11における強度の補強効果を考慮して、切欠部10a,10bの高さ寸法は、板材11の板厚と、切欠部10a,10b側方の板面による遮断面積とを考慮して決定される。
肉厚部材12は、板材11の間に設けられて板材11の間隙を一定幅に確保する役割を有している。具体的には、横幅6.5mm、高さ27.0mm、厚さ6.8mmを呈する直方体であって、板材11における切欠部10aの下縁部の位置と、直方体の上面(肉厚部材12の上面)とが、面一となるようにして、肉厚部材12が2枚の板材11の間に形成されている。
このようにして肉厚部材12が板材11の間に形成されることにより、3枚の板材11が2つの肉厚部材12を介して互いに平行に維持されることになる。2枚の板材11の間には、後述するように、アーチ部材3〜5が差し込まれることになる。このため、肉厚部材12の肉厚は、アーチ部材3〜5の板厚に基づいて決定される。本実施の形態に係るアーチ部材3〜5の肉厚は、後述するように6mm程度に規定されるため、このアーチ部材3〜5を2枚の板材11の間に差し込むことができるように、本実施の形態に係る肉厚部材12では、遊び寸法を考慮して、横幅が6.8mmに規定されている。
さらに、本実施の形態に係るアーチ部材3〜5には、図3〜図5に示すように、切欠部30〜35が形成されている。このため、板材11と板材11との間にアーチ部材3〜5を差し込む際に、アーチ部材3〜5の切欠部30〜35に、肉厚部材12が導入された状態となる。このように、肉厚部材12が切欠部30〜35に導き入れられることにより、アーチ部材3〜5がジョイント部材2に係止されるので、アーチ部材3〜5がジョイント部材2から簡単に外れてしまったり、ぐらついたりすることを防止することが可能となる。
このため、肉厚部材12の横幅は、アーチ部材3〜5の切欠部30〜35の横幅寸法に基づいて決定される。本実施の形態に係る肉厚部材12では、後述するように、アーチ部材3〜5の切欠部30〜35の横幅寸法が6.7mmに規定されているため、この6.7mm幅の切欠部30〜35に嵌入できるように、6.5mmの幅寸法に規定されている。
また、肉厚部材12の高さ寸法は、図1(b)および図2(b)に示すように、27.0mmに規定されているが、この高さ寸法は、板材11における高さ寸法と切欠部10a,10bの高さ寸法を考慮して決定される。具体的には、肉厚部材12の高さ寸法と、上下に位置する切欠部10a,10bの高さ寸法との和が、板材11の高さ寸法を超えないような寸法に、肉厚部材12の高さ寸法が決定される。このように肉厚部材12の高さ寸法を規定することにより、肉厚部材12の端部が、切欠部10bの開口部に露呈してしまい、切欠部10aの開口部を塞いでしまうことを防止することができる。また、肉厚部材12の高さ寸法は、後述するアーチ部材3〜5の切欠部30〜35の形成位置に基づいて決定される。
次に、アーチ部材3〜5について説明を行う。図3は、下アーチ部材3を示した図であって、(a)は正面図、(b)は、側面図、(c)は平面図を示している。また、図4は、中アーチ部材4を示した図であって、(a)は正面図、(b)は、側面図、(c)は平面図を示している。さらに、図5は、上アーチ部材5を示した図であって、(a)は正面図、(b)は、側面図、(c)は平面図を示している。各アーチ部材3〜5は、厚さ6mm程度の板材を切り抜くことにより構成されている。
また、アーチ部材3〜5は、水平方向に伸びる本体部14,16,18とその両端において上下方向に伸びる柱板部(当接部)15,17,19とを有し、各柱板部15,17,19の上端部15a,17a,19aおよび下端部15b,17b,19bにおいて、上下に対をなす切欠部30〜35が形成される点で共通している。なお、アーチ部材3〜5は、その横幅が400.0mmに規定されており、さらに、全ての切欠部の横幅が6.7mmに規定されている点で共通する。
また、切欠部30〜35が形成された各柱板部15,17,19は、側板7を導き入れる(嵌め込む)ことにより、側板7を支持する役割を有している。このため、切欠部30〜35の横幅は、側板7を嵌め込むことができるように、側板7の板厚に基づいて規定される。本実施の形態に係るアーチ部材3〜5では、後述するように側板7の板厚が6mm程度に規定されているため、遊び寸法を考慮して、切欠部30〜35の横幅が、6.7mmに規定されている。
また、ジョイント部材2は、上述したように切欠部30〜35に、肉厚部材12が嵌め込まれることにより、左右に隣接配置される一のアーチ部材3〜5と他のアーチ部材3〜5とを固定する役割を有している。このため、アーチ部材3〜5の切欠部30〜35の横幅は、肉厚部材12の横幅寸法を考慮して決定される。ジョイント部材2の肉厚部材12の横幅寸法は、6.5mmに規定されているため、この肉厚部材12が切欠部30〜35に嵌合されるように、遊び寸法を考慮して6.7mmに規定されている。
下アーチ部材3は、図3(a)に示すように、横コ字状を呈する板材により形成されている。より具体的に説明すると、下アーチ部材3は、左右方向に水平に延設される本体部14と、その両端から上方向に延設された柱板部15、15とを有している。左右の柱板部15,15のそれぞれの上端部15aおよび下端部15bには、それぞれの端部の横幅方向の中央部において上下方向に延設形成された切欠部30、31が形成されている。
柱板部15は、本体部14の両端部において上方へと延設されているため、柱板部15の上端部15aに形成される切欠部30の長さは、柱板部15の下端部15bに形成される切欠部31の長さよりも長い寸法に規定されている。具体的には、柱板部15は、横幅36.0mm高さ130.0mmに規定されているのに対して、切欠部30は横幅6.7mm、高さ100.5mmの寸法で形成され、切欠部31は、横幅6.7mm、高さ15.0mmの寸法で形成されている。また、切欠部30と切欠部31との間の間隔は、14.5mm程度に規定されている。
また、下アーチ部材3の横幅が400.0mmであるのに対して、左右の柱板部15,15の横幅が36.0mmに規定されているため、2つの柱板部15,15の間隔は328.0mmに規定されており、本体部14の上下寸法は33.0mmに規定されている。なお、本体部14、柱板部15、および切欠部30,31の寸法は一例であって、上述した寸法に限定されるものではない。
中アーチ部材4は、図4(a)に示すように、H字状を呈する板材により形成されている。より具体的に説明すると、中アーチ部材4は、左右方向に水平に延設される本体部16と、その両端から上下方向に延設された柱板部17、17とを有している。左右の柱板部17,17のそれぞれの上端部17aおよび下端部17bには、それぞれの端部17a、17bの横幅方向の中央部において上下方向に延設形成された切欠部32、33が形成されている。
柱板部17は、本体部16の両端部において上下方向へと延設されており、柱板部17の上端部17aに形成される切欠部32の長さは105.0mmに規定され、柱板部17の下端部17bに形成される切欠部33の長さは100.5mmに規定されている。さらに、柱板部17は、横幅36.0mm、高さ220.0mmに規定されており、切欠部32と切欠部33との間の間隔は、14.5mm程度に規定されている。
また、中アーチ部材4の横幅が400.0mmであるのに対して、左右の柱板部17,17の横幅が36.0mmに規定されているため、2つの柱板部17,17の間隔は328.0mmに規定されており、柱板部17の上端部17aから本体部16の上縁部までの寸法が、90.0mm、柱板部17の下端部17bから本体部16の下縁部までの寸法が86.0mmに規定されている。なお、上述した本体部16、柱板部17、および切欠部32,33の寸法は一例であって、上述した寸法に限定されるものではない。
上アーチ部材5は、図5(a)に示すように、H字状を呈する板材により形成されている。より具体的に説明すると、上アーチ部材5は、左右方向に水平に延設される本体部18と、その両端から上下方向に延設された柱板部19、19とを有している。左右の柱板部19,19のそれぞれの上端部19aおよび下端部19bには、それぞれの端部19a、19bの横幅方向の中央部において上下方向に延設形成された切欠部34、35が形成されている。
柱板部19は、本体部18の両端部において上下方向へと延設されており、柱板部19の上端部19aに形成される切欠部34の長さは40.0mmに規定され、柱板部19の下端部19bに形成される切欠部35の長さは100.5mmに規定されている。さらに、柱板部19は、横幅36.0mm、高さ155.0mmに規定されており、切欠部34と切欠部35との間の間隔は、14.5mm程度に規定されている。
また、上アーチ部材5の横幅が400.0mmであるのに対して、左右の柱板部19,19の横幅が36.0mmに規定されているため、2つの柱板部19,19の間隔は328.0mmに規定されており、柱板部19の上端部19aから本体部18の上縁部までの寸法が、25.0mm、柱板部19の下端部19bから本体部18の下縁部までの寸法が86.0mmに規定されている。なお、上述した本体部18、柱板部19、および切欠部34,35の寸法は一例であって、上述した寸法に限定されるものではない。
次に、床板6について説明する。図6は、床板6を示した図であって、(a)は正面図、(b)は、側面図、(c)は平面図を示している。床板6は、横幅355.0mm、高さ298.0mmに規定された長方形状を呈する、厚み6mm程度の板材によって形成されている。
図6(a)に示すように、床板6の左右側縁部6a,6bの四隅近傍位置には、切欠部36〜39が形成されている。切欠部36〜39は、図6(a)に示すように、横幅14.5mm、高さ18.4mmの寸法で形成されており、上下端部から13.8mm程度の位置に形成されている。本実施の形態に係る床板6の切欠部36〜39には、ジョイント部材2が嵌め込まれる。このため、切欠部36〜39の高さ寸法は、ジョイント部材2の厚み寸法に基づいて決定される。本実施の形態に係るジョイント部材2では、図2(a)に示すように、厚み寸法が18.1mmに規定されているため、遊び寸法を考慮して、切欠部36〜39の寸法が18.4mmに規定されている。
次に、側板7について説明する。図7は、側板7を示した図であって、(a)は正面図、(b)は、側面図、(c)は平面図を示している。側板7は、横幅300.0mm、高さ400.0mmに規定された長方形状を呈する、厚み6mm程度の板材によって形成されている。
図7(a)に示すように、側板7の上下側縁部7a,7bの四隅近傍位置には、切欠部40〜43が形成されている。切欠部40,42は、図7(a)に示すように、横幅18.4mm、高さ32.0mmの寸法で形成されており、左右端部から14.8mm程度の位置に形成されている。また、切欠部41,43は、図7(a)に示すように、横幅18.4mm、高さ20.0mmの寸法で形成されており、左右端部から14.8mm程度の位置に形成されている。
本実施の形態に係る側板7の切欠部40〜43には、ジョイント部材2が嵌め込まれる。このため、切欠部40〜43の横幅は、ジョイント部材2の厚み寸法に基づいて決定される。本実施の形態に係るジョイント部材2では、図2(a)に示すように、厚み寸法が18.1mmに規定されているため、遊び寸法を考慮して、切欠部40〜43の横幅寸法が18.4mmに規定されている。
次に、背面板8について説明する。図8は、背面板8を示した図であって、(a)は正面図、(b)は、側面図、(c)は平面図を示している。背面板8は、横幅354.0mm、高さ388mmに規定された長方形状を呈する、厚み6mm程度の板材によって形成されている。背面板8は、収納ラックセット1に形成される収納スペースにおいて、背面を塞ぐ役割を有している。背面を塞ぐことができれば、その機能を確保することができるため、背面板8の板材の板厚は、必ずしも6mmに限定されるものではなく、適宜、変更することが可能である。
次に、図9〜図12を参照することにより、上述したジョイント部材2、下アーチ部材3、中アーチ部材4、上アーチ部材5、床板6、側板7、背面板8を用いて、収納ラックセット1を組み立てる手順について説明を行う。図9〜図12に示すようにして組み立てられる収納ラックセット1は、左右および上下に2つずつの収納スペースを備えている。収納ラックセット1を形成するためには、ジョイント部材2が18個、下アーチ部材3が4本、中アーチ部材4が4本、上アーチ部材5が4本、床板6が6枚、側板7が6枚、背面板8が4枚必要とされる。
まず、図9(a)に示すように、一の下アーチ部材3の右側端部の柱板部15と、他の下アーチ部材3の左側端部の柱板部15とが正面視で重なるようにして配置し、それぞれの柱板部15,15の切欠部30に、ジョイント部材2の肉厚部材12をそれぞれ導き入れる。なお、ジョイント部材2の肉厚部材12を切欠部30に導き入れる場合には、板材11の切欠部10bを下に向けた状態で嵌入させる。このようにして、肉厚部材12を切欠部30に係合させることにより、左右に隣接された下アーチ部材3を、1つのジョイント部材2で連結させることが可能となる。
さらに、一の下アーチ部材3の左側端部の柱板部15と、他の下アーチ部材3の右側端部の柱板部15とに対して、同様にしてジョイント部材2をそれぞれ取り付ける。このようにして、3個のジョイント部材2と2本の下アーチ部材3とにより組み立てられた部材を2組用意し、図9(a)に示すよう、前後に所定間隔(だいたい30cm程度の間隔)を空けて配置する。下アーチ部材3の左右の柱板部15にジョイント部材2が取り付けられているため、図9(a)に示すように、それぞれの下アーチ部材3を起立させることが可能となる。
なお、本実施の形態に係る収納ラックセット1では、左右に2つの収納スペースを備える構造について説明を行うため、上述したように、3個のジョイント部材2と2本の下アーチ部材3とによって組み立てられた構成を説明した。しかしながら、収納ラックセット1に対して、左右に3つ以上の収納スペースを設ける場合には、さらに下アーチ部材3を用意して、端部のジョイント部材2に新たな下アーチ部材3の端部を取り付けることにより、収納スペースを左右方向に拡張することが可能となる。
次に、図9(b)に示すように、3枚の側板7を用いて、対応する前後のジョイント部材2の切欠部10aに、側板7の切欠部41および切欠部43を嵌め込むことにより、側板7を下アーチ部材3に対して直角に固定する。既に説明したように、切欠部41および切欠部43の横幅寸法が18.4mmに規定され、ジョイント部材2を導き入れることが可能となっている。さらに、ジョイント部材2の切欠部10aの横幅は、6.5mmに規定されており、側板7を導き入れることが可能となっている。このため、対応する前後のジョイント部材2の切欠部10aに、側板7の切欠部41および切欠部43を嵌め込むことにより、ジョイント部材2の切欠部10aと側板7の切欠部41,42とが互いに係合されて固く連結された状態となり、がたつきなどを防止することが可能となる。
とくに、ジョイント部材2の板材11は、肉厚部材12を介して等間隔に三層に配設され、それぞれの内面において側板7の側面に当接して側板7を等間隔に支持し、さらに下アーチ部材3の柱板部15における切欠部30の内面が、同様に側板7の側面に当接して側板7を支持するため、対向する側板7が下アーチ部材3の延設方向に倒れにくくなり、筋交などを設けることなく、十分な斜め方向強度を確保することが可能となる。
続いて、図10(a)に示すように、対向する前後の下アーチ部材3に架設するようにして床板6を設置する。床板6の左右側縁部6a,6bの四隅近傍位置には、切欠部36〜39が形成されており、切欠部36〜39は、図6(a)に示すように、奥行き寸法が18.4mmに規定されているので、切欠部36〜39にジョイント部材2を嵌め込むことができる。このため、四隅の切欠部36〜39に嵌入された4つのジョイント部材2によって、床板6の架設位置(設置位置)が固定されることになり、床板6のがたつきなどを抑えることが可能となる。
次に、対向する側板7の切欠部40同士、および切欠部42同士に対して、中アーチ部材4の柱板部17における切欠部33を嵌め込ませて、対向する側板7の間に、中アーチ部材4を架設させる。そして、架設された中アーチ部材4に対して、一の中アーチ部材4の右側端部の柱板部17と、他の中アーチ部材4の左側端部の柱板部17とが正面視で重なるような状態で、ジョイント部材2の板材11と板材11との間に、中アーチ部材4を導き入れて、中アーチ部材4の切欠部32に肉厚部材12を係止させる。さらに、図10(b)に示すように、一の中アーチ部材4の左側端部の柱板部17と、他の中アーチ部材4の右側端部の柱板部17とに対して、同様にジョイント部材2をそれぞれ取り付ける。
このようにして、中アーチ部材4と側板7との連結部分にジョイント部材2を取り付けることにより、まず、左右に配設される中アーチ部材4同士の連結をジョイント部材2で行うことができる。さらに、側板7の切欠部40および切欠部42は、横幅寸法が18.4mmに規定され、ジョイント部材2を導き入れることが可能となっており、ジョイント部材2の切欠部10bの横幅は、6.5mmに規定されて、側板7を導き入れることが可能となっている。このため、ジョイント部材2の切欠部10bに、側板7の切欠部40および切欠部42を嵌め込むことにより、ジョイント部材2の切欠部10bと側板7の切欠部40,42とが互いに係合されて固く連結された状態となるため、がたつきなどを防止することが可能となる。
とくに、ジョイント部材2の板材11は、肉厚部材12を介して等間隔に三層に配設され、それぞれの内面において側板7の側面に当接して側板7を等間隔に支持し、さらに中アーチ部材4の柱板部17における切欠部33の内面が、同様に側板7の側面に当接して側板7を支持するため、対向する側板7が中アーチ部材4の延設方向に倒れにくくなり、筋交などを設けることなく、十分な斜め方向強度を確保することが可能となる。
次に、図11(a)に示すように、対向する前後の中アーチ部材4に架設するようにして床板6を設置する。上述したように、床板6の左右側縁部6a,6bの四隅近傍位置には、切欠部36〜39が形成されており、切欠部36〜39にジョイント部材2を嵌め込むことが可能となっている。このため、四隅の切欠部36〜39に嵌め込まれた4つのジョイント部材2によって、床板6の架設位置が固定されることになり、床板6のがたつきなどを抑えることが可能となる。
続いて、図11(b)に示すように、3枚の側板7を用いて、対向する前後のジョイント部材2の切欠部10aに、側板7の切欠部41および切欠部43を嵌め込むことにより、側板7を中アーチ部材4に対して直角に固定する。既に説明したように、切欠部41および切欠部43の横幅寸法が18.4mmに規定され、ジョイント部材2を導き入れることが可能となっている。さらに、ジョイント部材2の切欠部10aの横幅は、6.5mmに規定されており、側板7を嵌め込むことが可能となっている。このため、対応する前後のジョイント部材2の切欠部10aに、側板7の切欠部41および切欠部43を嵌め込むことにより、ジョイント部材2の切欠部10aと側板7の切欠部41,42とが互いに係合されて固く連結された状態となるため、がたつきなどを防止することが可能となる。
とくに、ジョイント部材2の板材11は、肉厚部材12を介して等間隔に三層に配設され、それぞれの内面において側板7の側面に当接して側板7を等間隔に支持し、さらに中アーチ部材4の柱板部17における切欠部32の内面が、同様に側板7の側面に当接して側板7を支持するため、対向する側板7が中アーチ部材4の延設方向に倒れにくくなり、筋交などを設けることなく、十分な斜め方向強度を確保することが可能となる。
次に、対向する側板7の切欠部40同士、および切欠部42同士に対して、上アーチ部材5の柱板部19における切欠部35を導くことにより、対向する側板7の間に、上アーチ部材5を架設させる。そして、架設された上アーチ部材5に対して、一の上アーチ部材5の右側端部の柱板部19と、他の上アーチ部材5の左側端部の柱板部19とが正面視で重なるような状態で、ジョイント部材2の板材11と板材11との間に、上アーチ部材5を導き入れて、上アーチ部材5の切欠部34に肉厚部材12を導き入れる。さらに、図12(a)に示すように、一の上アーチ部材5の左側端部の柱板部19と、他の上アーチ部材5の右側端部の柱板部19とに対して、同様にジョイント部材2をそれぞれ取り付ける。
このようにして、上アーチ部材5と側板7との連結部分にジョイント部材2を取り付けることにより、まず、左右に配設される上アーチ部材5同士の連結をジョイント部材2で行うことができる。さらに、側板7の切欠部40および切欠部42は、横幅寸法が18.4mmに規定され、ジョイント部材2を導き入れることが可能となっており、ジョイント部材2の切欠部10bの横幅は、6.5mmに規定されて、側板7を導き入れることが可能となっている。このため、ジョイント部材2の切欠部10bに、側板7の切欠部40および切欠部42を嵌め込むことにより、ジョイント部材2の切欠部10bと側板7の切欠部40,42とが互いに係合されて固く連結された状態となるため、がたつきなどを防止することが可能となる。
とくに、ジョイント部材2の板材11は、肉厚部材12を介して等間隔に三層に配設され、それぞれの内面において側板7の側面に当接して側板7を等間隔に支持し、さらに上アーチ部材5の柱板部19における切欠部35の内面が、同様に側板7の側面に当接して側板7を支持するため、対向する側板7が上アーチ部材5の延設方向に倒れにくくなり、筋交などを設けることなく、十分な斜め方向強度を確保することが可能となる。
なお、本実施の形態に係る収納ラックセット1では、上下2段の収納スペースを備える構造について説明を行うため、上述したように、上アーチ部材5を側板7に取り付ける構成の説明を行った。しかしながら、上下に3段以上の収納スペースを設ける場合には、上アーチ部材5の代わりに中アーチ部材4を設けて、さらに側板7の組み立てを行うことによって、収納スペースを上下方向に拡張することが可能となる。
次に、図12(a)に示すように、対向する前後の上アーチ部材5に架設するようにして床板6を設置する。上述したように、床板6の左右側縁部6a,6bの四隅近傍位置には、切欠部36〜39が形成されており、切欠部36〜39にジョイント部材2を嵌め込むことが可能となっている。このため、四隅の切欠部36〜39に嵌入された4つのジョイント部材2によって、床板6の架設位置が固定されることになり、床板6のがたつきなどを抑えることが可能となる。
そして、最後に、それぞれの収納スペースの背面を覆うようにして、背面板8を取り付ける。このように背面板8を取り付けることにより、4つの収納スペースを形成することが可能となる。さらに、必要に応じて前面に開閉扉を設ける構造とすることも可能である。
以上説明したように、本実施の形態に係る収納ラックセット1では、ジョイント部材2の板材11が、肉厚部材12を介してアーチ部材3〜5を挟み込むことが可能な間隔を均等に維持した状態で三層に配設されているので、一のアーチ部材3〜5の右側端部の柱板部15,17,19と、他のアーチ部材3〜5の左側端部の柱板部15,17,19とを正面視で重なるようにして配置した状態で、それぞれの柱板部の切欠部30〜35に、ジョイント部材2の肉厚部材12をそれぞれ係止させることができる。このようにして、肉厚部材12を切欠部30〜35に係止させることにより、左右に隣接されたアーチ部材3〜5を、1つのジョイント部材2で連結させることが可能となる。
さらに、ジョイント部材2の板材11には、切欠部10a,10bが形成されており、この切欠部10a,10bに、側板7を嵌め込むことが可能となっている。このため、左右に隣接されたアーチ部材3〜5をジョイント部材2で連結させた状態において、側板7をアーチ部材3〜5に対して直角にして固定することが可能となる。
特に、ジョイント部材2は、板材11が、肉厚部材12を介して等間隔を空けた状態で三層に配設されているので、板材11における切欠部10a,10bのそれぞれの内面で、側板7の側面に当接して側板7を支持することが可能になっている。さらに、各アーチ部材3〜5の柱板部15,17,19においても切欠部30〜35が形成されているため、それぞれの切欠部30〜35の内面で、同様に側板7の側面に当接して側板7を支持することが可能である。このため、対向する側板7をアーチ部材3〜5の延設方向に倒れにくくすることが可能となり、筋交などを設けることなく、十分な斜め方向強度を確保することが可能となる。
さらに、本実施の形態に係るジョイント部材2を用いることにより、L字金具などを用いて側板7とアーチ部材3〜5とを固定する必要がなく、ジョイント部材2に対して、アーチ部材3〜5、床板6、側板7などを嵌め込むことによって収納ラックセット1を組み立てることができるので、特別な組立工具などを用いる必要がなくなり、組み立て負担を軽減することが可能になる。
さらに、ジョイント部材2を用いてアーチ部材3〜5を横方向に連結させることによって、収納スペースを容易に左右方向へ拡張することができ、さらに、側板7をジョイント部材2を介して縦方向に組み立てることにより、収納スペースを容易に上下方向へ拡張することが可能となる。
以上、本考案に係るジョイント部材について、図面を用いて一例を示して説明を行ったが、本考案に係るジョイント部材は、上述した実施の形態に限定されるものではない。当業者であれば、実用新案登録請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本考案の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、図1〜図8に示した各部材の寸法などは、一例であって、これらの寸法に限定されるものではない。例えば、ガレージ用の収納倉庫や、簡易倉庫などを目的とする場合には、各部材の寸法をより大きくすることにより、様々な用途に応用することが可能である。このように単なる小物用の収納ラックだけでなく、大きな倉庫などを目的とした場合であっても、本考案に係るジョイント部材を用いることにより、組み立て工具などを用いることなく、簡易かつ迅速に倉庫などを組み立てることが可能となり、本考案特有の効果を奏することが可能である。
1 …収納ラックセット
2 …ジョイント部材
3 …下アーチ部材(アーチ部材)
4 …中アーチ部材(アーチ部材)
5 …上アーチ部材(アーチ部材)
6 …床板
6a …(床板の)左側縁部
6b …(床板の)右側縁部
7 …側板(支持部材)
7a …(側板の)上側縁部
7b …(側板の)下側縁部
8 …背面板
10a …(ジョイント部材の上端部の)切欠部(切欠部)
10b …(ジョイント部材の下端部の)切欠部(切欠部)
11 …(ジョイント部材の)板材(平板状部材)
12 …(ジョイント部材の)肉厚部材(連結部材)
14 …(下アーチ部材の)本体部
15 …(下アーチ部材の)柱板部(当接部)
15a …(下アーチ部材の柱板部の)上端部
15b …(下アーチ部材の柱板部の)下端部
16 …(中アーチ部材の)本体部
17 …(中アーチ部材の)柱板部(当接部)
17a …(中アーチ部材の柱板部)上端部
17b …(中アーチ部材の柱板部)下端部
18 …(上アーチ部材の)本体部
19 …(上アーチ部材の)柱板部(当接部)
19a …(上アーチ部材の柱板部の)上端部
19b …(上アーチ部材の柱板部の)下端部
30、31 …(下アーチ部材の柱板部における)切欠部
32、33 …(中アーチ部材の柱板部における)切欠部
34、35 …(上アーチ部材の柱板部における)切欠部
36〜39 …(床板の)切欠部
40〜43 …(側板の)切欠部

Claims (2)

  1. 平行に配設された3枚の平板状部材と、
    対向する平板状部材の間に介在設置されて前記3枚の平板状部材の間隙を一定に維持する連結部材とを有し、
    前記3枚の平板状部材の同一位置に、切欠部が連設形成されたジョイント部材であって、
    前記間隙は、前記平板状部材に対して平行に配設されるアーチ部材の端部を差し込み可能な間隔に維持され、
    前記連結部材は、前記間隙に差し込まれた前記アーチ部材の前記端部を係止し、
    前記切欠部は、前記アーチ部材に対して垂直をなす支持部材に係合すること
    を特徴とするジョイント部材。
  2. 前記アーチ部材は、前記連結部材によって係止された状態において、前記切欠部に係合された支持部材の側面に当接する当接部を有すること
    を特徴とする請求項1に記載のジョイント部材。
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