JP3167055B2 - ヒドロキシエチルセルロースの製造方法 - Google Patents

ヒドロキシエチルセルロースの製造方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒドロキシエチルセル
ロースの製造方法に関する。ヒドロキシエチルセルロー
スは天然セルロースを原料として工業的に製造され、増
粘剤、乳化重合用安定剤、分散剤、保水剤、保護コロイ
ド等、種々の用途に使用されている半合成高分子であ
る。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】従来、ヒ
ドロキシエチルセルロースの製造において、易水溶性有
機溶媒が反応溶媒として用いられている。例えば、イソ
プロピルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブ
チルアルコール、イソアミルアルコール等の第2級また
は第3級脂肪族アルコール類、ジオキサン、1,2−ジ
メトキシエタン等のエーテル類、またはアセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類を溶媒とし、セルロースを
アルカリで処理して得られるアルカリセルロースと酸化
エチレンとを該溶媒中に混合せしめ反応させる方法が公
知である(特公昭37−99号公報、特開平1−165
601号公報、特開平1−123801号公報等)。
【0003】上記の第2級又は第3級脂肪族アルコール
類、エーテル類及びケトン類は、水に易溶性であり、ア
ルカリに対しても溶解性を示す溶媒である。そのため、
反応に際しては、アルカリセルロースと前記溶媒に溶解
した酸化エチレンとの接触を容易にし、その結果、セル
ロース鎖を構成するアンヒドログルコース単位にくまな
く酸化エチレンが付加したヒドロキシエチルセルロース
を製造することに適している。
【0004】アルカリセルロースと酸化エチレンとを反
応させた後、ヒドロキシエチルセルロースを単離するに
は、反応終了後、反応液中のアルカリを酸で中和した
後、生成物であるヒドロキシエチルセルロースを取得す
るが、このヒドロキシエチルセルロース中には、アルカ
リまたは中和反応により生成した塩が多量に存在するた
め、これらを除去する精製工程が必要である。この精製
工程では、アルカリまたはアルカリを中和することによ
って生成する塩を、水に溶解し易いヒドロキシエチルセ
ルロースから分離するために、反応溶媒として用いた易
水溶性有機溶媒に特定量の水を添加した溶液を用いて洗
浄する。その際、特定の水含有量を選定することが重要
であり、通常5〜20重量%の水を添加することが好ま
しいとされている。しかしながら、水の量が多いとアル
カリまたは塩の除去には効果的であるが、ヒドロキシエ
チルセルロースの収量は減少する。また水の量が少ない
とアルカリまたは塩が十分除去されず、これらの含量の
少ないヒドロキシエチルセルロースを得るためには洗浄
回数を多くする必要があり、工程が長くなり得策でな
い。
【0005】また、精製工程でのアルカリまたは塩を除
去するための洗浄液としては、生成したヒドロキシエチ
ルセルロースの水による膨潤を低減させる目的で前記の
特定量の水を含有する易水溶性有機溶媒溶液にメタノー
ルを添加した混合溶媒を用いる方法がある。その例とし
ては、イソプロピルアルコール/メタノール/水、イソ
ブチルアルコール/メタノール/水、tert−ブチルアル
コール/メタノール/水、イソアミルアルコール/メタ
ノール/水または、アセトン/メタノール/水、メチル
エチルケトン/メタノール/水等が挙げられる。
【0006】これらの反応溶媒および精製工程での洗浄
用に用いられた混合溶媒は、回収され次回の工程にてリ
サイクル再使用されるが、ここで得られる回収溶媒中に
は、該溶媒が水易溶性であるため、水またはメタノール
が含まれることは避けられない。しかしながら、そのよ
うな回収溶媒を、アルカリセルロースと酸化エチレンと
の反応に再使用すると、含まれているメタノールが酸化
エチレンと反応してポリエチレングリコールメチルエー
テルが生成し、酸化エチレンが無駄に消費される。その
うえ、副生するポリエチレングリコールメチルエーテル
を分離しなければならず工程の増加につながり、経済的
でない。また、反応溶媒中に水が存在すると、アルカリ
セルロースと酸化エチレンとの反応が進行しにくくなる
ことが知られている。それ故、蒸留等により回収される
前記回収溶媒は、反応溶媒としては使用し難く、洗浄用
溶媒としてしか使用できない。従って、易水溶性有機溶
媒を反応溶媒として用いる場合は、常に新しい溶媒の使
用が必要とされ、工業的に有利な方法とはいえない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
状況に鑑み、アルカリセルロースと酸化エチレンを反応
させてヒドロキシエチルセルロースを製造するに適した
反応溶媒の探索を行った。その結果、反応溶媒としてあ
る種の難水溶性有機溶媒を用い、アルカリまたはアルカ
リ中和により生成する塩の洗浄用溶媒には前記難水溶性
有機溶媒にメタノールおよび水を添加した混合溶媒を用
いれば、従来、易水溶性有機溶媒で得られていたものと
同様の品質を有するヒドロキシエチルセルロースを効率
よく製造することができ、更にこの場合、反応溶媒およ
び洗浄用に用いた混合溶媒から蒸留により回収された溶
媒は、前期留分は洗浄用に、後期留分は分液後反応溶媒
として再使用できるため工業的に有利にヒドロキシエチ
ルセルロースを製造することができることを見出し本発
明に到達した。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、(1)セルロ
ースにアルカリを作用させて得られるアルカリセルロー
スを酸化エチレンと反応させるヒドロキシエチルセルロ
ースの製造方法において、反応溶媒として難水溶性有機
溶媒を用いることを特徴とするヒドロキシエチルセルロ
ースの製造方法、および(2)セルロースにアルカリを
作用させて得られるアルカリセルロースを酸化エチレン
と反応させるヒドロキシエチルセルロースの製造方法に
おいて、反応溶媒として難水溶性有機溶媒を用い、生成
したヒドロキシエチルセルロースの洗浄溶液として該難
水溶性有機溶媒、メタノールおよび水からなる混合溶媒
を用いることを特徴とするヒドロキシエチルセルロース
の製造方法に関する。
【0009】本発明で用いる難水溶性有機溶媒とは、水
への溶解度が0〜3%程度のものであり、炭素数6〜1
0の脂肪族ケトンの中から選択される。炭素数が5以下
の脂肪族ケトンでは水への溶解度が大きくなり、溶媒回
収に際し、水との分離が困難となる。また、炭素数が1
1以上の脂肪族ケトンでは、メタノールおよび水との親
和性が乏しくなり、メタノールおよび水と混合しアルカ
リまたはアルカリ中和により生成する塩の洗浄溶媒とし
て用いた場合、洗浄効果が十分得られない。
【0010】本発明で用いることのできる脂肪族ケトン
の具体例をあげればメチルイソブチルケトン、メチル−
n−アミルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、エチ
ル−n−ブチルケトン、ジ−n−プロピルケトン、ジイ
ソブチルケトン等である。なかでもメチルイソブチルケ
トンは比較的低沸点であり、蒸留回収が容易であること
から好ましく用いられる。
【0011】本発明は、セルロースにアルカリを作用さ
せて得られるアルカリセルロースを酸化エチレンと反応
させてヒドロキシエチルセルロースを製造する方法であ
るが、ここで用いるアルカリセルロースは、セルロース
として微細に粉砕されたパルプおよびアルカリ水溶液を
混合することにより調製することができる。アルカリ種
としてはとくに限定されず、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物
が挙げられるが、通常水酸化ナトリウムが用いられる。
その使用量は水酸化ナトリウムとセルロースの重量比が
セルロース1に対して水酸化ナトリウム0.2〜0.
8、好ましくは、0.25〜0.5の範囲で用いるのが
よい。両者を常法により浸漬、または混合してアルカリ
セルロースを得る。
【0012】上記で得られたアルカリセルロースに酸化
エチレンを溶解させたメチルイソブチルケトン等の前記
の難水溶性有機溶媒を添加し反応させる。酸化エチレン
の使用量は目的とする酸化エチレンの付加モル数により
決定されるが通常、使用するセルロースに対する重量比
が0.6〜1.4の範囲で使用する。
【0013】メチルイソブチルケトン等の難水溶性有機
溶媒の使用量は、セルロース重量の0.6〜20倍重
量、好ましくは0.6〜15倍重量の範囲である。難水
溶性有機溶媒の使用量が0.6倍重量より少ないと、酸
化エチレンのセルロース鎖への付加がアンヒドログルコ
ース単位にくまなく付加せず不均一になり、20倍重量
より多いと容積効率が低下するため好ましくない。反応
温度は通常40〜80℃、好ましくは40〜60℃の範
囲である。
【0014】反応終了後、反応液中のアルカリを中和し
反応液のpHを5〜7にする。中和には硫酸、硝酸、酢
酸等の通常の酸を用いる。次いで、アルカリまたは中和
反応により生成する塩を目的のヒドロキシエチルセルロ
ースと分離するため、本発明の方法では、前記の反応に
用いた難水溶性有機溶媒であるメチルイソブチルケトン
等にメタノールおよび水を添加した混合溶媒を反応後の
反応液に添加し、ヒドロキシエチルセルロースを洗浄
し、濾別する。
【0015】洗浄溶液として用いる混合溶媒は、難水溶
性有機溶媒:30〜50重量%、メタノール:20〜6
0重量%、水:10〜30重量%の組成からなるものが
好適に使用される。反応液に上記組成の混合溶媒を添加
し、ヒドロキシエチルセルロースを洗浄、濾別すること
により、アルカリまたは塩の含有量の少ないヒドロキシ
エチルセルロースを得ることができる。
【0016】通常、ヒドロキシエチルセルロースの品質
は、その水溶液の粘度および透視度により評価される
が、本発明の方法により得られるヒドロキシエチルセル
ロースの水溶液の粘度および透視度は従来法により得ら
れたものと変わらない高いものである。
【0017】ヒドロキシエチルセルロースを濾別した後
の反応溶媒および洗浄に用いた混合溶媒は蒸留により分
離回収される。例えば、難水溶性有機溶媒としてメチル
イソブチルケトンを用いた場合、65〜88℃の低沸点
留分としてはメチルイソブチルケトン、メタノールおよ
び水を含む留分が得られ、88〜100℃の高沸点留分
としてはメチルイソブチルケトンおよび水を含む留分が
得られる。特にメチルイソブチルケトンおよび水は沸点
88℃で重量比がメチルイソブチルケトン/水=3/1
の共沸組成で留分が得られ、2層に分離する。この2層
分離した上層のみを次回の反応溶媒として使用すれば、
含有されるメチルイソブチルケトン中の水は約2%と少
ない量であるため酸化エチレンとの反応にも悪影響をお
よぼすことなく再使用でき、良好な結果が得られる。
【0018】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によ
りなんら限定されるものではない。 実施例1 微細に粉砕されたパルプ50gおよび20%水酸化ナト
リウム100gを30℃で30分間混合し、アルカリセ
ルロース150gを得た。1リットルニーダーに、上記
アルカリセルロース150g、酸化エチレン50g及び
メチルイソブチルケトン50gを仕込み、50℃で3時
間加温した。ついで反応混合物に酢酸30gを添加する
ことによって反応混合液のpHを6に調整した。得られ
た中和混合物中にメチルイソブチルケトン200g、メ
タノール200gおよび水100gからなる混合溶媒を
加えて、スラリー液とし、このスラリー液からヒドロキ
シエチルセルロースを濾別した。上記組成の混合溶媒で
の洗浄及び濾別を合計3回繰り返して、湿潤ヒドロキシ
エチルセルロース250gと、中和塩等を含む濾過液1
530gを取得した。乾燥によるヒドロキシエチルセル
ロースの収量は82gであった。
【0019】得られたヒドロキシエチルセルロース2%
水溶液の20℃での粘度は、1000cps(BM型粘
度計)であり、透視度(JIS K0102)は50c
m以上であった。前記、濾過液には、メチルイソブチル
ケトン585g、メタノール540g、水344gが含
まれていた。この濾過液から蒸留により、65〜88℃
の低沸点留分1332g、88〜100℃の高沸点留分
67gを得た。各組成は、低沸点留分が、メチルイソブ
チルケトン535g、メタノール540g、水257g
で、高沸点留分が、メチルイソブチルケトン50g、水
17gであった。高沸点留分を層分離し、上層のメチル
イソブチルケトン50gを回収した。メチルイソブチル
ケトン中の水の含有量は1gであった。
【0020】実施例2 実施例1において蒸留回収されたメチルイソブチルケト
ン50g(水含有量2重量%)を反応溶媒として用い実
施例1と同一条件で反応を行った。反応後の洗浄液とし
て実施例1にて回収したメチルイソブチルケトン/メタ
ノール/水からなる低沸点留分を併用して、実施例1と
同様組成の混合溶媒を用い洗浄、濾過を行った。その結
果、ヒドロキシエチルセルロース80gを得た。得られ
たヒドロキシエチルセルロース2%水溶液の20℃での
粘度および透視度は、実施例1で得たヒドロキシエチル
セルロースのものと同程度のものであった。
【0021】実施例3 パルプ50gを20%水酸化ナトリウム中に浸漬し、圧
搾後粉砕してアルカリセルロース150gを得た。上記
で得られたアルカリセルロース150gおよび酸化エチ
レン50gをメチルイソブチルケトン750gに溶解し
て用い、実施例1と同様な条件で反応、精製を行い、ヒ
ドロキシエチルセルロース80gを得た。得られたヒド
ロキシエチルセルロース2%水溶液の20℃での粘度お
よび透視度は実施例1で得たヒドロキシエチルセルロー
スのものと同程度であった。
【0022】実施例4 実施例1においてメチルイソブチルケトンに代えてジイ
ソブチルケトンを用いた以外は、実施例1と同様に反
応、精製を行い、ヒドロキシエチルセルロース83gを
得た。得られたヒドロキシエチルセルロース2%水溶液
の20℃での粘度および透視度は、実施例1で得たヒド
ロキシエチルセルロースのものと同程度のものであっ
た。
【0023】比較例1 実施例1においてメチルイソブチルケトンをアセトンに
代えて反応、洗浄および濾過を行いヒドロキシエチルセ
ルロース82gを得た。得られたヒドロキシエチルセル
ロース2%水溶液の20℃での粘度および透視度は、実
施例1で得たヒドロキシエチルセルロースのものと同程
度のものであった。濾過液には、アセトン585g、メ
タノール540g、水344gが含まれていた。この濾
過液から蒸留により、メタノールを含まないアセトン留
分の取得を試みたが、得ることができなかった。
【0024】比較例2 実施例1のメチルイソブチルケトンをイソプロピルアル
コールに代えて反応を行った。ついで反応混合物に酢酸
30gを添加することによってpH6にし、得られた中
和混合物にイソプロピルアルコール350gおよび水1
50gの組成からなる混合溶媒を加えて、スラリー液と
した。このスラリー液からヒドロキシエチルセルロース
を濾別した。混合溶媒での洗浄および濾別を合計3回繰
り返し、乾燥してヒドロキシエチルセルロース82gを
得た。
【0025】得られたヒドロキシエチルセルロース2%
水溶液の20℃での粘度および透視度は、実施例1で得
たヒドロキシエチルセルロースのものと同程度のもので
あった。濾過液には、イソプロピルアルコール975
g、水494gが含まれていた。この濾過液から蒸留に
より得た留分の各組成は、イソプロピルアルコール97
5g、水135g(IPA/水の共沸組成)であった。
該留分は、均一溶液であるのでイソプロピルアルコール
のみを分離することはできなかった。
【0026】
【発明の効果】本発明は、アルカリセルロースと酸化エ
チレンとの反応によるヒドロキシエチルセルロースの製
造方法において、従来反応溶媒として用いられていた易
水溶性有機溶媒に代えて難水溶性有機溶媒を用いること
を特徴とする。本発明で用いられる難水溶性有機溶媒
は、水との分離性が良好であるため反応液から蒸留によ
り容易に回収され、次回のアルカリセルロースと酸化エ
チレンとの反応における反応溶媒としてリサイクル再使
用することができる。そのため工業的に有利にヒドロキ
シエチルセルロースを製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 貞樹 兵庫県姫路市飾磨区入船町1番地 住友 精化株式会社第2研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08B 11/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースにアルカリを作用させて得ら
    れるアルカリセルロースを酸化エチレンと反応させるヒ
    ドロキシエチルセルロースの製造方法において、反応溶
    媒として難水溶性有機溶媒を用いることを特徴とするヒ
    ドロキシエチルセルロースの製造方法。
  2. 【請求項2】 セルロースにアルカリを作用させて得ら
    れるアルカリセルロースを酸化エチレンと反応させるヒ
    ドロキシエチルセルロースの製造方法において、反応溶
    媒として難水溶性有機溶媒を用い、生成したヒドロキシ
    エチルセルロースの洗浄溶液として該難水溶性有機溶
    媒、メタノールおよび水からなる混合溶媒を用いること
    を特徴とするヒドロキシエチルセルロースの製造方法。
  3. 【請求項3】 洗浄溶液として用いる混合溶媒が、難水
    溶性有機溶媒:30〜50重量%、メタノール:20〜
    60重量%、水:10〜30重量%の組成からなるもの
    である請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 難水溶性有機溶媒が、炭素数6〜10の
    脂肪族ケトンである請求項1、2または3記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 脂肪族ケトンがメチルイソブチルケトン
    である請求項4記載の製造方法。
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