JP3166960U - 育苗トレイ用表示シート - Google Patents

Abstract

【課題】育苗トレイに差し込み片を受け入れる表示板受け溝を設ける必要がなくて、育苗トレイの製造が簡単で製造コストが安価になり、しかも、育苗トレイの前側に確実かつ簡単に装着することができる育苗トレイ用表示シートを提供する。【解決手段】シート本体７の裏面側に、育苗トレイ１の上側前面壁１ａに接着される接着剤を左右方向に設け、接着剤の裏面側に剥離紙を左右方向に設ける。さらに、シート本体７の左右方向一方側に、育苗トレイ１の上端よりも上方に突出した突出表示部９を設け、シート本体７の左右方向他方側に、育苗トレイ１のポット収納部３の内側に折り込まれてシート本体７をポット収納部３に対して上下方向及び左右方向に移動規制する係合片１０を突出させる。【選択図】図１

Description

本考案は、育苗ポットに植栽される植物に関する情報を表示する育苗トレイ用表示シートに関するものである。

育苗トレイ用表示シートには、育苗ポットを収容する複数のポット収納部を前後左右に有する育苗トレイの前側に配置されて、育苗ポットに植栽される植物に関する情報を表示するものがある。
この種の従来の育苗トレイ用表示シートには、差し込み片が、シート本体の適所に前記差し込み片の基部を残した切り溝で形成され、この差し込み片を育苗トレイの表示板受け溝に差し込んで育苗トレイ用表示シートを育苗トレイの前側に支持するようにしたものがある（例えば、特許文献１、２）。

特開２０１０−２９１００号公報 特開２０１０−１７２２９２号公報

しかし、従来は、育苗トレイ用表示シートを育苗トレイに装着する際に、差し込み片を育苗トレイの表示板受け溝に差し込む作業が必要であり、育苗トレイ用表示シートの育苗トレイへの装着が面倒であった。また、育苗トレイの前側上面壁等に差し込み片を受け入れる表示板受け溝を設ける必要があり、育苗トレイの製造が面倒で育苗トレイの製造コストが高く付いた。

本考案は上記問題点に鑑み、育苗トレイに差し込み片を受け入れる表示板受け溝を設ける必要がなくて、育苗トレイの製造が簡単で製造コストが安価になり、しかも、育苗トレイの前側に確実かつ簡単に装着することができる育苗トレイ用表示シートを提供することを目的としている。

本考案における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
この技術的課題を解決する本考案の技術的手段は、育苗ポット２を収容する複数のポット収納部３を前後左右に有する育苗トレイ１の前側に配置されて、育苗ポット２に植栽される植物に関する情報１１を表示する育苗トレイ用表示シートであって、
シート本体７の裏面側に、育苗トレイ１の上側前面壁１ａに接着される接着剤１３が左右方向に設けられ、接着剤１３の裏面側に剥離紙１４が左右方向に設けられ、シート本体７の左右方向一方側に、育苗トレイ１の上端よりも上方に突出した突出表示部９が設けられ、シート本体７の左右方向他方側に、育苗トレイ１のポット収納部３の内側に折り込まれてシート本体７をポット収納部３に対して上下方向及び左右方向に移動規制する係合片１０が突出されている点にある。

また、本考案の他の技術的手段は、前記係合片１０は、シート本体７から後方に折り曲げられて育苗トレイ１の前側上面壁１ｂに添う天壁部１７と、天壁部１７から下方に折り曲げられて最前列のポット収納部３の前側に挿入される挿入壁部１８とを有し、
シート本体７と天壁部１７との境界部分にシート本体７に対して天壁部１７を後方に折り曲げるためのミシン目２１が施され、天壁部１７と挿入壁部１８との境界部分に天壁部１７に対して挿入壁部１８を下方に折り曲げるためのミシン目２２が施されている点にある。

また、本考案の他の技術的手段は、前記係合片１０は、最前列でかつ左右方向他方側のポット収納部３の１つに対応して１つ設けられ、又は、最前列でかつ左右方向他方側の複数のポット収納部３に対応して複数設けられている点にある。
また、本考案の他の技術的手段は、前記係合片１０の挿入壁部１８に、係合片１０が対応するポット収納部３から左右方向に隣合うポット収納部３に突出するようにポット収納部３の上部側壁３ａに下側から係合する係合部２４が左右方向両側に突設されている点にある。

本考案によれば、育苗トレイに差し込み片を受け入れる表示板受け溝を設ける必要がなくなり、育苗トレイの製造が簡単で育苗トレイの製造コストが安価になる。また、育苗トレイ用表示シートを育苗トレイに装着する際に、差し込み片を育苗トレイの表示板受け溝に差し込む作業が不要になる。しかも、育苗トレイ用表示シートを育苗トレイに装着する場合、係合片を対応する育苗トレイのポット収納部の内側に折り込んで、シート本体をポット収納部に対して上下方向及び左右方向に移動規制することができるため、シート本体から剥離紙をはぎ取って、シート本体の裏面側の上端部を育苗トレイの前側上端部に押し付けて、シート本体の裏面側の上端部を接着剤で育苗トレイの前側上端部に簡単に貼り付けることができるし、シート本体の接着剤による貼り付けと、係合片のポット収納部への折り込みによって、育苗トレイ用表示シートが育苗トレイに対してガタ付いたり不測に外れたりするおそれなく確実に装着することができる。

本考案の第１実施形態を示す同育苗トレイ用表示シートを育苗トレイに装着した状態の斜視図である。 同育苗トレイ用表示シートを裏面側から見た斜視図である。 同育苗トレイ用表示シートの正面図である。 同育苗トレイ用表示シートの背面図である。 同図２のＡ−Ａ線断面図である。 第２実施形態を示す育苗トレイ用表示シートの正面図である。

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図１〜図５は本考案の第１実施形態を示している。図１〜図５において、育苗トレイ１は、合成樹脂により一体形成されており、育苗ポット２を収容する複数のポット収納部３を前後左右に有している。この育苗ポット２は、フルーツトマト、ミニトマト、レタス、パセリ、イチゴ等の苗を植え付けたものである。

育苗トレイ用表示シート６は、厚紙又は合成樹脂等により形成され、育苗トレイ１の前側に配置されている。
育苗トレイ用表示シート６のシート本体７の左右方向一方側（図例では右側）に、育苗トレイ１の上端よりも上方に突出した突出表示部９が設けられている。シート本体７の左右方向他方側（図例では左側）に係合片１０が上方に突出されている。

育苗トレイ用表示シート６のシート本体７及び突出表示部９の前面側に育苗ポット２に植栽される植物に関する情報１１が表示されている。
シート本体７の上端部裏面側に、育苗トレイ１の上側前面壁１ａに接着される接着剤１３が左右方向に略全長に亘って設けられ、接着剤１３の裏面側に剥離紙１４が左右方向に設けられている。

前記係合片１０は、育苗トレイ１のポット収納部３の内側に折り込まれてシート本体７をポット収納部３に対して上下方向及び左右方向に移動規制しており、育苗トレイ１の最前列でかつ左右方向他方側のポット収納部３の１つに対応して１つ設けられている。この係合片１０は、シート本体７から後方に折り曲げられて育苗トレイ１の前側上面壁１ｂに添う天壁部１７と、天壁部１７から下方に折り曲げられて最前列のポット収納部３の前側に挿入される挿入壁部１８とを有している。

シート本体７と天壁部１７との境界部分にシート本体７に対して天壁部１７を後方に折り曲げるための第１ミシン目２１が施され、天壁部１７と挿入壁部１８との境界部分に天壁部１７に対して挿入壁部１８を下方に折り曲げるための第２ミシン目２２が施されている。
係合片１０の挿入壁部１８に、係合片１０が対応するポット収納部３から左右方向に隣合うポット収納部３に突出してポット収納部３の上部側壁３ａに下側から係合する係合部２４が左右方向両側に突設されている。

上記実施形態によれば、育苗トレイ用表示シート６を育苗トレイ１の前側に装着する場合、例えば、シート本体７から剥離紙１４をはぎ取って、係合片１０をミシン目２１，２２を介して係合片１０に対応する育苗トレイ１のポット収納部３（図例では左から２番目のポット収納部３）の内側に折り込んで、シート本体７をポット収納部３に対して上下方向及び左右方向に移動規制し、シート本体７の裏面側の上端部を育苗トレイ１の上側前面壁１ａに沿わせる。この状態で、シート本体７の裏面側の上端部を育苗トレイ１の上側前面壁１ａに押し付けて、シート本体７の裏面側の上端部を接着剤１３で育苗トレイ１の上側前面壁１ａに貼り付ければよく、簡単に装着することができる。そして、係合片１０を折り込んだポット収納部３（左から２番目のポット収納部３）に育苗ポット２を収容することにより、育苗ポット２で係合片１０の挿入壁部１８をポット収納部３の前壁３ｂ側に押さえ付けておくことができる。

従って、育苗トレイ用表示シート６を育苗トレイ１の前側に装着した後は、シート本体７の裏面側の上端部が左右方向の略全長に亘って接着剤１３で育苗トレイ１の上側前面壁１ａに貼り付けられ、係合片１０の挿入壁部１８が育苗ポット２でポット収納部３の前壁３ｂ側に押さえ付けられるので、育苗トレイ用表示シート６を育苗トレイ１の前側にガタ付いたり不測に外れたりするおそれなく確実かつ強固に支持することができる。

また、育苗トレイ用表示シート６のシート本体７の左右方向一方側に、育苗トレイ１の上端よりも上方に突出した突出表示部９が設けられているので、突出表示部９とシート本体７とによって、育苗ポット２に植栽される植物に関する情報１１を大きくかつ見栄えよく表示することができると共に、シート本体７の左右方向他方側には育苗トレイ１の上端よりも上方に突出した突出表示部９がないため、この部分から育苗トレイ１の複数のポット収納部３に収容した育苗ポット２を良好に見ることができ、育苗ポット２の購買意欲を高めることができる。

なお、図４に示すように、係合片１０の裏面側に接着剤２７を左右方向に設けると共に、接着剤２７の裏面側に剥離紙２８を左右方向に設け、係合片１０を接着剤２７でポット収納部３の前壁３ｂ側に貼り付けるようにしてもよい。
図６は第２実施形態を示し、係合片１０が育苗トレイ１の最前列でかつ左右方向他方側の左側から３個のポット収納部３に対応して３個設けられ、各係合片１０は育苗トレイ１の前側上面壁１ｂに添う天壁部１７と、最前列のポット収納部３の前側に挿入される挿入壁部１８とを有し、育苗トレイ１のポット収納部３の内側に折り込まれてシート本体７をポット収納部３に対して上下方向及び左右方向に移動規制している。その他の点は前記実施形態と同様の構成である。

なお、前記実施形態では、シート本体７の上端部裏面側に接着剤１３が左右方向に略全長に亘って設けられているが、これに代え、シート本体７の上端部裏面側に接着剤１３を間欠状又は破線状に設けるようにしてもよい。また、シート本体７の左右方向他方側に係合片１０を２個又は４個以上設けるようにしてもよい。さらに、シート本体７と天壁部１７との境界部分及び天壁部１７と挿入壁部１８との境界部分に、ミシン目に代えて折り溝や折り目を左右方向に形成するようにしてもよい。

１ 育苗トレイ
１ａ 前側上端部
２ 育苗ポット
３ ポット収納部
３ａ 上部側壁
６ 育苗トレイ用表示シート
７ シート本体
９ 突出表示部
１０ 係合部
１１ 情報
１３ 接着剤
１４ 剥離紙
２１ 第１ミシン目
２２ 第２ミシン目
２４ 係合部

Claims (4)

1. 育苗ポット（２）を収容する複数のポット収納部（３）を前後左右に有する育苗トレイ（１）の前側に配置されて、育苗ポット（２）に植栽される植物に関する情報（１１）を表示する育苗トレイ用表示シートであって、
   シート本体（７）の裏面側に、育苗トレイ（１）の上側前面壁（１ａ）に接着される接着剤（１３）が左右方向に設けられ、接着剤（１３）の裏面側に剥離紙（１４）が左右方向に設けられ、シート本体（７）の左右方向一方側に、育苗トレイ（１）の上端よりも上方に突出した突出表示部（９）が設けられ、シート本体（７）の左右方向他方側に、育苗トレイ（１）のポット収納部（３）の内側に折り込まれてシート本体（７）をポット収納部（３）に対して上下方向及び左右方向に移動規制する係合片（１０）が突出されていることを特徴とする育苗トレイ用表示シート。
2. 前記係合片（１０）は、シート本体（７）から後方に折り曲げられて育苗トレイ（１）の前側上面壁（１ｂ）に添う天壁部（１７）と、天壁部（１７）から下方に折り曲げられて最前列のポット収納部（３）の前側に挿入される挿入壁部（１８）とを有し、
   シート本体（７）と天壁部（１７）との境界部分にシート本体（７）に対して天壁部（１７）を後方に折り曲げるためのミシン目（２１）が施され、天壁部（１７）と挿入壁部（１８）との境界部分に天壁部（１７）に対して挿入壁部（１８）を下方に折り曲げるためのミシン目（２２）が施されていることを特徴とする請求項１に記載の育苗トレイ用表示シート。
3. 前記係合片（１０）は、最前列でかつ左右方向他方側のポット収納部（３）の１つに対応して１つ設けられ、又は、最前列でかつ左右方向他方側の複数のポット収納部（３）に対応して複数設けられていることを特徴とする請求項１又は２に記載の育苗トレイ用表示シート。
4. 前記係合片（１０）の挿入壁部（１８）に、係合片（１０）が対応するポット収納部（３）から左右方向に隣合うポット収納部（３）に突出するようにポット収納部（３）の上部側壁（３ａ）に下側から係合する係合部（２４）が左右方向両側に突設されていることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の育苗トレイ用表示シート。