JP3165990B2 - スピードスプレーヤ - Google Patents

スピードスプレーヤ

Info

Publication number
JP3165990B2
JP3165990B2 JP22602694A JP22602694A JP3165990B2 JP 3165990 B2 JP3165990 B2 JP 3165990B2 JP 22602694 A JP22602694 A JP 22602694A JP 22602694 A JP22602694 A JP 22602694A JP 3165990 B2 JP3165990 B2 JP 3165990B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
plate
pipe
air guide
guide plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22602694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0866646A (ja
Inventor
勉 金谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruyama Manufacturing Co Inc
Original Assignee
Maruyama Manufacturing Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruyama Manufacturing Co Inc filed Critical Maruyama Manufacturing Co Inc
Priority to JP22602694A priority Critical patent/JP3165990B2/ja
Publication of JPH0866646A publication Critical patent/JPH0866646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3165990B2 publication Critical patent/JP3165990B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Special Spraying Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、改善された噴頭部を
装備するスピードスプレーヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スピードスプレーヤのノズルでは、ノズ
ルの向き、及び吐出風の向きを規定する導風板の向きが
変更自在になっており、それらの向きが散布状況に応じ
て調整される。
【0003】従来のスピードスプレーヤでは(例:実公
昭61−34072号公報、実公昭63−30516号
公報、及び実開平4−70157号公報等)、ノズルパ
イプから分岐する複数個の管路体が、スピードスプレー
ヤの前後方向へ噴頭部内を延び、かつ先端側を基端側に
対して相対回転自在の構造となっており、ノズルは各管
路体の先端部に取付けられ、管路体の先端部と一体的に
回動して、向きを変更自在とされている。そして、導風
板も、ノズルと一緒に各管路体の先端部に取付けられ
て、その先端部と一体的に回動して、向きを変更自在と
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スピードスプレーヤの
従来の噴頭部では、ノズルへ散布液を導く管路体にノズ
ルと導風板とが共通に取付けられているため、ノズルの
個数と導風板の枚数とは等しく、かつノズルの間隔と導
風板の間隔も等しくなるという制約があり、次の問題点
がある。 (a)導風板の間隔が小さいときは、導風板が大きく回
動すると、隣接同士の導風板が干渉し合い、結局、導風
板の向きの変更可能範囲は小さくなってしまうととも
に、十分に長い大型の導風板の採用は困難で、風向制御
の性能が悪化する。 (b)逆に、十分に長い大型の導風板を採用できるよう
に、導風板の間隔を増大すると、ノズルの個数が少なく
なって、散布量が低下する。さらに、導風板の位置がノ
ズルの近辺に制約される。 (c)ノズルと導風板とは一体的に回動されるため、導
風板を、吐出風の風向に対して直角位置へ回動させたと
ても(導風板の長さが十分に短く、隣接同士の導風板
が、相互に干渉することなく、その直角位置への回動が
可能であるとして。)、その直角位置では、導風板が連
続せず、すなわち、導風板とノズルとが交互に並んで、
導風板の間に所定の隙間が存在するため、導風板を風遮
風部材として利用できない。なお、片側散布の場合や、
非上側散布の場合では、散布しない側のノズルからの散
布液の噴出を止めるだけでなく、遮風部材により風の吐
出も中止した方が、散布側のノズルから噴出した散布液
が非散布側へ回り込んで非散布方向へ散布されず、有利
である。
【0005】請求項1の発明の目的は、従来技術の上述
の不具合を解消できるスピードスプレーヤを提供するこ
とである。請求項2の発明の目的は、請求項1の発明に
おいて、さらに、ノズル及び導風板の向き変更の駆動手
段を簡略化できるスピードスプレーヤを提供することで
ある。請求項3の発明の目的は、さらに、ノズルの向き
の変更量と導風板の向きの変更量との比を適宜変更でき
るスピードスプレーヤを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。請求項1のスピ
ードスプレーヤ(10)は次の(a)〜(d)の構成要素を
有している。 (a)噴頭部(28)内において前後方向の回動軸線(50)の
周りに回動自在に配設されるとともに噴頭部(28)の周方
向へ配列され散布液を噴出する複数個のノズル(26) (b)ノズル(26)の回動軸線(50)とは別の前後方向の回
動軸線(56)の周りに回動自在にノズル(26)より放射方向
内側に配設されている複数個の導風板(60) (c)複数個のノズル(26)を連動して回動させるノズル
用リンク手段(94) (d)複数個の導風板(60)を連動して回動させる導風板
用リンク手段(86)
【0007】請求項2のスピードスプレーヤ(10)は、請
求項1のスピードスプレーヤ(10)において、さらに、次
の(e)の構成要素を有している。 (e)ノズル用リンク手段(94)及び導風板用リンク手段
(86)を相互に連結する連動用リンク手段(96)
【0008】請求項3のスピードスプレーヤ(10)では、
請求項2のスピードスプレーヤ(10)において、さらに、
連動用リンク手段(96)は、長さの異なるものへ交換自在
となっている。
【0009】
【作用】請求項1のスピードスプレーヤ(10)では、ノズ
ル(26)及び導風板(60)は、それぞれ別の回動軸線(50)及
び回動軸線(56)の周りに回動自在になっており、それぞ
れノズル用リンク手段(94)及び導風板用リンク手段(86)
の変位に応じて回動して、向きを変更される。導風板(6
0)は、ノズル(26)との干渉を回避されて、十分に広範囲
にわたり回動可能となり、吐出風に対して直角位置への
回動も可能になる。
【0010】請求項2のスピードスプレーヤ(10)では、
連動用リンク手段(96)がノズル用リンク手段(94)及び導
風板用リンク手段(86)を連結する結果、ノズル(26)及び
導風板(60)は、連動して回動し、向きを変更する。
【0011】請求項3のスピードスプレーヤ(10)では、
連動用リンク手段(96)の長さが変更されることにより、
ノズル(26)及び導風板(60)は、連動的な回動の際の回動
量の比を変更される。この結果、ノズル(26)の向きとノ
ズル用リンク手段(94)の向きの変化量の比が変化する。
【0012】
【実施例】以下、この発明を図面の実施例について説明
する。図8はスピードスプレーヤ10の概略側面図であ
る。フレーム12は、前輪14及び後輪16により支持されつ
つ、自走可能になっている。フレーム12の上部には前側
から順番に、ハンドル18を備える運転席20、薬液等の散
布液を貯留する散布液タンク22、エンジンやポンプ等の
機械を内部に収容している機械室24、放射方向外方へ向
けられて周辺部に沿って配列されている複数個のノズル
26を備える噴頭部28、及び後方から吸入した空気を噴頭
部28へ吐出する送風機30が、配設されている。
【0013】図1は噴頭装置32の斜視図である。噴頭
装置32は、ユニットとして製作され、フレーム12の
上に載置される。噴頭板34及び防渦板36は、それぞ
れ前後に配設されて、噴頭部28の前後を画定してい
る。左左ノズルパイプ38、左中ノズルパイプ40、右
中ノズルパイプ42、及び右右ノズルパイプ44は、防
渦板36の後面側、すなわち送風機30側において防渦
板36に取付けられ、左左ノズルパイプ38は防渦板3
6の左辺部に沿って延び、左中ノズルパイプ40は防渦
板36の上辺部の左半部に沿って延び、右中ノズルパイ
プ42は防渦板36の上辺部の右半部に沿って延び、右
右ノズルパイプ44は防渦板36の右辺部に沿って延び
ている。仕切り板46は、噴頭部28を前後に仕切り、
周縁を噴頭板34及び防渦板36の周縁から放射方向内
側へ引き込ませている。
【0014】図2は噴頭装置32を側方から見た構造図で
ある。図2では、右右ノズルパイプ44に関して図示され
ているが、左左ノズルパイプ38、左中ノズルパイプ40、
及び右中ノズルパイプ42に関する構造も同一である。ホ
ルダ48は、左左ノズルパイプ38、左中ノズルパイプ40、
右中ノズルパイプ42、及び右右ノズルパイプ44の各々に
沿って適宜間隔で配列され、それらノズルパイプ38,4
0,42,44を把持し、防渦板36に固定する。図1及び図
2において、左左ノズルパイプ38、左中ノズルパイプ4
0、右中ノズルパイプ42、及び右右ノズルパイプ44の各
々には、複数個の管路体50が、接続され、スピードスプ
レーヤ10の前後方向前方へ水平に延び、防渦板36を貫通
して、噴頭部28内の仕切り板46の近辺へ達している。各
管路体50は、基部側にある固定的な基部管54と、基部管
54と中心線を揃えて基部管54の先端側に軸線の周りに回
転自在に結合する撚り戻し管52とを有している。ノズル
26は、ナット27を介して撚り戻し管52の先端部に固定さ
れ、撚り戻し管52と回転方向へ一体化される。支持管56
は、スピードスプレーヤ10の前後方向へ水平に延び、中
間部において仕切り板46を貫通し、両端部を噴頭板34及
び防渦板36に回転自在に軸支され、軸方向の所定位置に
は、導風板60の取付けのためのピン挿通孔58を有してい
る。支持管56は、左左ノズルパイプ38、左中ノズルパイ
プ40、右中ノズルパイプ42、及び右右ノズルパイプ44の
各々に対応して複数個ずつ群を構成し、各群において、
支持管56の総本数はノズル26の総個数以下とされてい
る。各支持管56には、仕切り板46に対して噴頭板34側及
び防渦板36側に導風板60をそれぞれ取付けられ、送風機
30からの風の流れ方向に関して、各導風板60の下流側縁
は、導風板60の任意の回動位置で仕切り板46の周縁を下
流側へ越えて突出しないようにされている。
【0015】図4及び図5は異なる回動位置で導風板60
の取付状態を示している。1対のピン挿通孔58は、相互
に90°の交差関係で支持管56に形成されている。導風
板60は支持管56に相対回転自在に嵌合し、クレビスピン
62により相対回転位置を拘束されるとともに、クレビス
ピン62を挿通させるピン挿通孔58を変更させることによ
り、支持管56に対する導風板60の回動位置を90°切替
自在になっている。
【0016】図3は噴頭装置32を噴頭板34側から見た部
分図である。図1〜図3において、正逆転自在のモータ
64a-d(一部のみ図示)は、それぞれ左左ノズルパイプ3
8、左中ノズルパイプ40、右中ノズルパイプ42、及び右
右ノズルパイプ44に対応して設けられ、噴頭板34の機械
室24側の面に固定されている。ピニオン66はモータ64a-
dの出力軸に取付けられ、セクタギヤ68は、噴頭板34の
機械室24側に配設されて、噴頭板34に回転自在に支持さ
れ、ピニオン66にかみ合っている。ポテンショメータ80
a-dは、モータ64a-dに対応して噴頭板34の機械室24側に
配設され、セクタギヤ68の支軸の回転に関係して抵抗を
変化させ、その抵抗に関係する電圧、すなわちノズル26
及び導風板60の回動位置と関数関係にある電圧を出力す
る。導風板用駆動リンクレバー82は、各群の支持管56の
中央の支持管56に回転方向へ一体的に取付けられ、導風
板用被駆動リンクアーム84は、他の支持管56に回転方向
へ一体的に取付けられている。左左ノズルパイプ38及び
右右ノズルパイプ44に属する群では、リンクロッド86は
両端部において隣接同士の導風板用駆動リンクレバー82
又は導風板用被駆動リンクアーム84へ回転自在に連結
し、また、左中ノズルパイプ40及び右中ノズルパイプ42
に属する群では、共通のリンクロッド86が導風板用駆動
リンクレバー82と全部の導風板用被駆動リンクアーム84
とへ回転自在に連結し、これにより、各群では、支持管
56は連動して回動する。操作ロッド88は、両端部におい
てセクタギヤ68及び導風板用駆動リンクレバー82へ回転
自在に連結し、セクタギヤ68の回転に伴って、導風板用
駆動リンクレバー82を回転させる。ノズル用駆動リンク
レバー90は、噴頭部28内に配設され、各群の管路体50の
中央の管路体50の撚り戻し管52に回転方向へ一体的に取
付けられ、ノズル用被駆動リンクアーム92は他の管路体
50の撚り戻し管52に回転方向へ一体的に取付けられてい
る。左左ノズルパイプ38及び右右ノズルパイプ44の属す
る群では、リンクロッド94は隣接同士の導風板用駆動リ
ンクレバー82へ回転自在に連結し、左中ノズルパイプ40
及び右中ノズルパイプ42の属する群では、共通のリンク
ロッド94がノズル用駆動リンクレバー90と全部のノズル
用被駆動リンクアーム92とへ回転自在に連結し、これに
より、各群のノズル26は連動して回動する。揺動板98
(図1)は、噴頭部28の周縁から放射方向外方への突出
を回避されつつ、噴頭部28の左右の最下端部に配設さ
れ、左左ノズルパイプ38及び右右ノズルパイプ44に属す
る導風板60へリンクロッド86を介して連結して、それら
の回動と連動して揺動するようになっており、噴頭部28
の最下端部から周囲へ放出される風の向きを規定する。
ステー100は、導風板用駆動リンクレバー82を取付けら
れている支持管56の防渦板36側の導風板60に固定され、
連動ロッド96は、ステー100とノズル用駆動リンクレバ
ー90とへ両端部を回転自在に連結し、これにより、導風
板60の回動に連動して、ノズル26が回動するようにな
る。
【0017】図6は操作パネル102の正面図である。操
作パネル102は、運転席20において、速度計等の他の計
器と同様に、運転者の前方に運転者に対峙して設けられ
ている。ポテンショメータ106a-dは、それぞれ左左ノズ
ルパイプ38、左中ノズルパイプ40、右中ノズルパイプ4
2、及び右右ノズルパイプ44に対応して設けられ、ポテ
ンショメータ106a-dのダイヤル104が操作パネル102に配
置され、各ダイヤル104の回転によりポテンショメータ1
06a-dの抵抗値、したがって出力電圧が変化するように
なっている。各ダイヤル104は、運転者が希望するノズ
ル26の向きに向きを合わせられる突起105を有し、ダイ
ヤル104の各々の周囲には複数個のノズル向きマーク108
a-dが示されている。突起105の向き及び各ノズル向きマ
ーク108a-dの向きは、ダイヤル104の操作の結果として
制御されるノズル26の実際の向き、すなわち散布方向に
等しく設定されている。運転者は、ダイヤル104を手動
で回して、ノズル向きマーク108a-dを参考にしつつ、突
起105を所望の向きへ合わせる。
【0018】図7はノズル26及び導風板60の回動位置を
制御する制御装置の構成図である。運転席20のエンジン
スイッチ114がオンにされると、制御器110は、例えば両
端電圧12Vのバッテリ112から電力を受け、作動状態
になる。ポテンショメータ80a-d,106a-dの両端には予
め所定電圧が印加され、制御器110は、ポテンショメー
タ80a-d,106a-dの抵抗値に関係する電圧を入力され、
各ポテンショメータ80a-dからの入力電圧が各ポテンシ
ョメータ106a-dからの入力電圧に等しくなるように、各
モータ64a-dを駆動する。制御器110は、バッテリ112か
らの入力電圧12Vを変換して、ポテンショ用出力116
へ5Vで出力し、ポテンショ用出力116の5Vの出力
は、ポテンショメータ80a-d,106a-dの両端端子へ印加
されるようになっている。
【0019】実施例の作用について説明する。スピード
スプレーヤ10の機械室24内のポンプ(図示せず)は、散
布液タンク22内の散布液を吸入して、吐出し、吐出され
た散布液は、左左ノズルパイプ38、左中ノズルパイプ4
0、右中ノズルパイプ42、及び右右ノズルパイプ44を経
て、各管路体50を通り、ノズル26へ至り、ノズル26から
噴頭部28の放射方向外方へ向けて噴出される。また、送
風機30は、後方から吸入した空気を噴頭部28へ吐出し、
風は、噴頭部28の噴頭板34及び防渦板36により方向をス
ピードスプレーヤ10の前後方向から噴頭部28の放射方向
へ転換され、噴頭部28より放射方向外方へ放出される。
【0020】各ノズル26及び導風板60の向きを調整する
場合は、運転者は、運転席20において、前方の操作パネ
ル102へ手を伸ばして、ダイヤル104を回動させて、突起
105を、ノズル26及び導風板60を向かせたい向きに合わ
せる。制御器110は、各ポテンショメータ80a-dからの入
力電圧が各ポテンショメータ106a-dからの入力電圧に等
しくなるように、モータ64a-dへ電流を送って、モータ6
4a-dを正逆転させる。モータ64a-dの回転動力は、セク
タギヤ68及び操作ロッド88を介して導風板用駆動リンク
レバー82へ伝達されて、各群の支持管56を回動させて、
導風板60の向きを操作パネル102における突起105の向き
に合わさせる。さらに、導風板用駆動リンクレバー82の
揺動が連動ロッド96を介してノズル用駆動リンクレバー
90へ伝達され、各群の管路体50の撚り戻し管52を回動さ
せて、ノズル26の向きを操作パネル102における突起105
の向きに合わさせる。モータ64a-dへの給電電流の向き
及びオン、オフは制御器110により自動的に行われるの
で、作業者は、操作パネル102の突起105を所望の向きに
合わせるだけであり、後ろを振り返って、噴頭部28から
吐出されて来る噴霧の方向を確認しながら、モータ64a-
dの給電電流の切替、及びオン、オフを操作する手間を
省略される。
【0021】ノズル26及び導風板60は、それぞれ管路体
50及び支持管56に取付けられているので、ノズル26の個
数及び導風板60の枚数は、相互に従属することなく、適
切な数に設定できる。また、噴頭部28の周方向における
ノズル26の間隔及び導風板60の間隔も、相互に従属する
ことなく、それぞれ個々に適切な値を設定でき、導風板
60は、十分に長い大型のものを採用することができ、風
向制御の性能が向上する。支持管56には、管路体50の撚
り戻し管52のような撚り戻し部が不要であり、支持管56
は片持ち式ではなく、両端部をそれぞれ噴頭板34及び防
渦板36に回動自在に軸支され、支持を安定化される。さ
らに、管路体50は、重い導風板60を取付けられないの
で、必要な耐久性を確保しつつ、強度を低くできる。
【0022】左左ノズルパイプ38、左中ノズルパイプ4
0、右中ノズルパイプ42、及び右右ノズルパイプ44ごと
に開閉コック(図示せず)が設けられ、各開閉コックの
操作により、左左ノズルパイプ38、左中ノズルパイプ4
0、右中ノズルパイプ42、及び右右ノズルパイプ44ごと
に散布、及び散布中止を切替えることができる。これに
より、左側散布する場合は、左左ノズルパイプ38及び左
中ノズルパイプ40用の開弁コックのみを開き、左左ノズ
ルパイプ38及び左中ノズルパイプ40に属するノズル26か
らのみ散布液を散布する。同様に、上方へ散布する場合
は、左中ノズルパイプ40及び右中ノズルパイプ42用の開
閉コックのみを開き、右側散布する場合は、右中ノズル
パイプ42及び右右ノズルパイプ44用の開閉コックのみを
開く。
【0023】上方への散布を中止する場合、左中ノズル
パイプ40及び右中ノズルパイプ42用の開閉コックを閉じ
て、左中ノズルパイプ40及び右中ノズルパイプ42への散
布液の供給を中止するだけでなく、左中ノズルパイプ40
及び右中ノズルパイプ42の群に属する各導風板60は、水
平向きとなるまで回動される。左中ノズルパイプ40及び
右中ノズルパイプ42の群に属する全部の導風板60が水平
向きとされる結果、噴頭部28の上辺部では、その上辺に
沿って複数枚の導風板60は、隣接同士が間にほぼ間隙を
残すことなく連続して並び、噴頭部28の上辺部を遮断
し、すなわち、遮風板として作用し、上方への風の吐出
を停止させる。これにより、左左ノズルパイプ38及び/
又は右右ノズルパイプ44に属するノズル26から噴出され
た散布液が、上方へ回り込んで、吐出風により上方へ搬
送されるのが阻止される。なお、導風板60を遮風板とし
て機能させるために、導風板60の各長さは、導風板60が
噴頭部28の放射方向へ直角の回動位置となったとき、相
互に隣接する導風板60の端縁の間に間隙がほぼ残らない
ように、設定される。
【0024】同様に、片側散布の場合も、散布を中止す
る方の側の群に属する導風板60は、噴頭部28の放射方向
に対して直角となる回動位置まで回動され、それら複数
の導風板60が、噴頭部28の周方向へ連続して並び、散布
を中止する側の周辺部を遮断し、すなわち、遮風板とし
て作用し、非散布方向への風の吐出を停止させ、散布側
から回り込んだ噴出散布液が非散布方向へ放出されない
ようにする。
【0025】このように、導風板60は遮風板としての機
能を果たす。そして、導風板60は、噴頭部28においてノ
ズル26より放射方向内側に配設され、回動位置に関係な
く噴頭部28内に完全に没しているので、導風板60から成
る遮風板は、噴頭部28から放射方向外側へ突出して、ス
ピードスプレーヤ10の走行中、被散布対象の枝葉等を引
っ掛けるのを防止される。
【0026】ノズル26の向きを個々に調整するときは、
ナット27を緩めて、管路体50の撚り戻し管52に対するノ
ズル26の回動位置を変更して、行われる。また、導風板
60の向きを個々に調整するときは、クレビスピン62を支
持管56のピン挿通孔58から抜いて、別のピン挿通孔58へ
挿入することにより行われ、ほぼ90°向きを切替える
ことができ、この切替には工具が不要である。
【0027】ステー100とノズル用駆動リンクレバー90
とを連結するリンクロッド86は交換自在であり、リンク
ロッド86を、長さの異なるリンクロッド86へ変更するこ
とにより、操作ロッド88の変位量に対する導風板用駆動
リンクレバー82及びノズル用駆動リンクレバー90の揺動
量の変化量の比が変化し、この結果、ノズル26の回動量
に対する導風板60の回動量の比を適宜変更できる。
【0028】ポテンショメータ106a-dの出力電圧を変化
させるダイヤル104の回転範囲を増減させ、それに合わ
せてダイヤル104の突起105が向けられる角度範囲を増減
させれば、ノズル26及び導風板60の回動位置の制御可能
な角度範囲も任意に変更できる。
【0029】噴頭装置32は、各ノズル26へ散布液を導く
左左ノズルパイプ38、左中ノズルパイプ40、右中ノズル
パイプ42、及び右右ノズルパイプ44からノズル26までの
管路系が噴頭板34及び防渦板36へ直接又は間接的に組付
けられる。また、ノズル26及び導風板60の向きを制御す
るための機械運動部分としての支持管56、モータ64a-
d、セクタギヤ68、リンクロッド86、操作ロッド88、リ
ンクロッド94、及び連動ロッド96もまた、ノズル26及び
導風板60、並びにノズル26のための管路系と共に噴頭板
34及び防渦板36へ直接又は間接的に組付けられる。した
がって、噴頭装置32は、フレーム12上で組付けたり、送
風機30と一緒に製造する制約は解消され、ユニットとし
て、製造され、フレーム12上に載置される。また、噴頭
装置32はフレーム12上で組み立てられたり、送風機30と
一緒に組み立てられたりする制約はないので、同じ噴頭
装置32を種々の機種のスピードスプレーヤ10へ組付ける
ことができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明の効果は以下のとおりで
ある。 (a)ノズルと導風板とは前後方向のそれぞれ別の回動
軸線の周りに回動するようになっているので、導風板の
間隔がノズルの間隔と等しくされなければならない制約
から解放され、十分に長い大型の導風板を採用して、風
向制御の性能を向上できる。 (b)ノズルの個数と導風板の枚数とを、相互に従属す
ることなく、それぞれ適切な数に設定できる。 (c)導風板を噴頭部の放射方向に対して直角の回動位
置とし、複数個の導風板を、噴頭部の放射方向に対して
直角方向へほぼ間断なく連続して並べて、遮風板として
代用することが可能となる。また、この遮風板は、噴頭
部より放射方向外方へ突出して、被散布対象物を引っ掛
けることを防止できる。
【0031】請求項2の発明では、ノズル用リンク手段
及び導風板用リンク手段を連動用リンク手段により連結
する結果、共通の駆動手段でノズル及び導風板の向きを
制御でき、全体の駆動手段を簡略化できる。
【0032】請求項3の発明では、連動用リンク手段を
長さの異なるものへ変更自在になっているので、連動用
リンク手段を交換することにより、連動して回動するノ
ズル及び導風板用リンク手段の向きの変化量の比を適切
なものへ選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】噴頭装置の斜視図である。
【図2】噴頭装置を側方から見た構造図である。
【図3】噴頭装置を噴頭板側から見た部分図である。
【図4】所定の回動位置で導風板の取付状態を示す図で
ある。
【図5】図4とは別の回動位置で導風板の取付状態を示
す図である。
【図6】操作パネルの正面図である。
【図7】ノズル及び導風板の回動位置を制御する制御装
置の構成図である。
【図8】スピードスプレーヤの概略側面図である。
【符号の説明】
10 スピードスプレーヤ 26 ノズル 28 噴頭部 50 管路体(回動軸線) 56 支持管(回動軸線) 60 導風板 86 リンクロッド 94 リンクロッド(ノズル用リンク手段) 96 連動ロッド(連動用リンク手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)噴頭部(28)内において前後方向の
    回動軸線(50)の周りに回動自在に配設されるとともに前
    記噴頭部(28)の周方向へ配列され散布液を噴出する複数
    個のノズル(26)、(b)前記ノズル(26)の回動軸線(50)
    とは別の前後方向の回動軸線(56)の周りに回動自在に前
    記ノズル(26)より放射方向内側に配設されている複数個
    の導風板(60)、(c)前記複数個のノズル(26)を連動し
    て回動させるノズル用リンク手段(94)、(d)前記複数
    個の導風板(60)を連動して回動させる導風板用リンク手
    段(86)、を有していることを特徴とするスピードスプレ
    ーヤ。
  2. 【請求項2】 (e)前記ノズル用リンク手段(94)及び
    前記導風板用リンク手段(86)を相互に連結する連動用リ
    ンク手段(96)、を有していることを特徴とする請求項1
    記載のスピードスプレーヤ。
  3. 【請求項3】 前記連動用リンク手段(96)が長さの異な
    るものへ交換自在となっていることを特徴とする請求項
    2記載のスピードスプレーヤ。
JP22602694A 1994-08-29 1994-08-29 スピードスプレーヤ Expired - Fee Related JP3165990B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22602694A JP3165990B2 (ja) 1994-08-29 1994-08-29 スピードスプレーヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22602694A JP3165990B2 (ja) 1994-08-29 1994-08-29 スピードスプレーヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0866646A JPH0866646A (ja) 1996-03-12
JP3165990B2 true JP3165990B2 (ja) 2001-05-14

Family

ID=16838626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22602694A Expired - Fee Related JP3165990B2 (ja) 1994-08-29 1994-08-29 スピードスプレーヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3165990B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5734915B2 (ja) * 2012-05-28 2015-06-17 株式会社ショーシン スピードスプレーヤの風量設定装置
CN115968773B (zh) * 2023-02-20 2024-03-08 聊城大学 一种智慧农业用片栽植物授粉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0866646A (ja) 1996-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000198495A (ja) 無線操縦ヘリコプタ―の防除装置
JP3165990B2 (ja) スピードスプレーヤ
GB2326833A (en) Plural color painting apparatus
JP3186465B2 (ja) スピードスプレーヤの噴頭装置
KR200179833Y1 (ko) 방제기
JPH0866645A (ja) スピードスプレーヤ
KR102184434B1 (ko) 다기능 다목적 살수차
JP4989531B2 (ja) 高圧洗浄車
DE19500349A1 (de) Spritzdüsenvorrichtung und Scheibenwaschanlage für ein Fahrzeug, insbesondere Kraftfahrzeug
JP3964955B2 (ja) 送風切換装置
JPH0515972Y2 (ja)
CN216256928U (zh) 一种墙面清洁装置及墙面清洁车
JP3646863B2 (ja) ノズル構造及び該ノズル構造が備えられた薬剤散布車
JP2967549B2 (ja) スピードスプレーヤの散布方向制御装置
JP4222891B2 (ja) スピードスプレーヤ
JP3749619B2 (ja) 噴霧制御装置及び乗用噴霧機
US20060278732A1 (en) Apparatus for dispersing liquids and spray device therefor
JP2531218Y2 (ja) 噴頭の折曲装置
CN218655008U (zh) 一种高效多功能的喷枪
JP2510980Y2 (ja) 粒体散布装置
JP2812387B2 (ja) 回転ノズル装置
WO2022244360A1 (ja) 車載センサ洗浄装置
JPH0538860Y2 (ja)
JP3828244B2 (ja) 塗装装置
JPH09314008A (ja) スピードスプレーヤ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees