JP3165972U - 傘骨構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】傘に無理な負担をかけない構造で、ファッション的に優れた外観を有し、消費者に対して購買意欲をわかせて産業の発達に寄与することができる傘骨構造を提供する。【解決手段】複数の親骨144a,144bで形成される傘骨構造において、所定の親骨の長さが他の所定の親骨の長さと異なり、前記複数の親骨に生地を張り、該親骨に張った生地によって形状を変化させるものであって、前記生地は、前記親骨と隣接する親骨との間に張られたとき、該親骨の長さ方向には伸縮せず、該親骨の長さ方向以外の方向には伸縮可能なものであることを特徴とする。【選択図】図32

Description

本考案は傘骨構造に関し、詳しくは、親骨および親骨に張られた生地によって形成される形状に特徴を有する傘骨構造に関する。
従来から、日傘や雨傘として、雨よけの生地に様々なデザインが描かれたものが提供されている。また、傘の形状としても長傘や折りたたみ傘など、雨よけとしての機能を優先したものや、携帯のし易さを優先したものなど、様々なものが提供されている。
特許文献1には、従来の洋傘において、たとえば強風などの外力を受けたときに、中棒を軸に傘が回転することによって衝撃を緩和吸収し、傘が破損してしまうことを避けることができるようにした発明が開示されている。
特開2003−153717号公報
ところが、従来の傘においては以下のような問題があった。
すなわち、従来は、中棒を軸として円形に生地が張られ、その生地には様々なデザインが描かれてはいるものの、その形状はありきたりのものしかなく、デザイン的に平凡であり、ファッション的な観点からも劣り、消費者の購買意欲をわかせることができないものであった。この点は、特許文献1に記載の傘であっても同様であり、傘の形状に消費者の購買意欲をわかせるような工夫はない。
このような状況に際して、単純にいろいろな形状の傘を作ろうとしても、所望の形状を作り出すことは難しく、従来、なされていなかったのが現状である。
本考案は上記の点にかんがみてなされたもので、傘に無理な負担をかけない構造で、ファッション的に優れた外観を有し、消費者に対して購買意欲をわかせて産業の発達に寄与することができる傘骨構造を提供することを目的とする。
本考案は上記の目的を達成するために、複数の親骨で形成される傘骨構造において、所定の親骨の長さが他の所定の親骨の長さと異なり、前記複数の親骨に生地を張り、該親骨に張った生地によって形状を変化させるものであって、前記生地は、前記親骨と隣接する親骨との間に張られたとき、該親骨の長さ方向には伸縮せず、該親骨の長さ方向以外の方向には伸縮可能なものであることを特徴とする。
また、本考案は、前記複数の親骨が一端を上ロクロに接続され、前記親骨の前記上ロクロへの接続位置での、所定の親骨の可動範囲が他の所定の親骨の可動範囲よりも上下方向で広いことを特徴とする。
また、本考案は、前記複数の親骨のそれぞれと下ロクロとを接続する複数の受骨において、所定の受骨の長さが他の所定の受骨の長さと異なり、長さの異なる複数の親骨のうち、長い親骨には長い受骨を接続し、短い親骨には短い受骨を接続することを特徴とする。
本考案によれば、傘に無理な負担をかけない構造で、ファッション的に優れた外観を有し、消費者に対して購買意欲をわかせて産業の発達に寄与することができる傘を提供することができる。
本考案による傘の一実施の形態の外観を示す斜視図である。 図1に示した傘1を手元9の方向から見た底面図である。 本考案による傘の、図1とは別の実施の形態の外観を示す斜視図である。 図3に示した傘11の受骨20dの構造を説明する図であって、受骨20dの周辺を拡大して示す側面図であり、(a)は傘11を閉じた状態での受骨20dの周辺を示す側面図であり、(b)は傘11開いた状態での受骨20dの周辺を示す側面図である。 本考案による傘の、図1および図3とは別の実施の形態の外観を示す斜視図である。 図5に示した傘31の上ロクロ33の構造を説明する図であって上ロクロ33の周辺を拡大して示す図であり、(a)は上ロクロ33の周辺を石突32の方向から見た平面図であり、(b)は傘31を開いた状態で上ロクロ33の周辺を示す側面図である。 図5に示した傘31の下ロクロ41の構造を説明する図であって下ロクロ41の周辺を拡大して示す図であり、(a)は下ロクロ41の周辺を石突32の方向から中棒38を切断した状態で見た平面図であり、(b)は傘31を開いた状態で下ロクロ41の周辺を示す側面図である。 図5に示した傘31の親骨と受骨との位置関係について説明する図であって親骨と受骨との接続位置の周辺を拡大して示す側面図であり、(a)は親骨34aと受骨40aとについて示す図であり、(b)は親骨34bと受骨40bとについて示す図であり、(c)は親骨34cと受骨40cとについて示す図であり、(d)は親骨34dと受骨40dとについて示す図である。 本考案による傘の第4の実施の形態の外観を示す斜視図である。 図7(a)および図7(b)に示した下ロクロの別の例を示す図であり、(a)は下ロクロの周辺を石突の方向から中棒を切断した状態で見た平面図であり、(b)は傘を開いた状態で下ロクロの周辺を示す側面図である。 図6(a)および図6(b)に示した上ロクロの別の例を示す図であり、(a)は上ロクロの第2の例を示す側面図、(b)は上ロクロの第3の例を示す側面図、(c)は上ロクロの第4の例を示す側面図である。 上ロクロの第5の例を示す図であり、(a)は上ロクロ93の周辺を石突92の方向から見た平面図であり、(b)は傘を開いた状態で上ロクロ93の周辺を示す側面図である。 本考案による傘の第5の実施の形態を手元の方向から見た底面図である。 本考案による傘の第6の実施の形態の外観を示す斜視図である。 図14に示した傘201を手元209の方向から見た底面図である。 図14に示した傘201の上ロクロ203の部分の側面図である。 本考案による傘の第7の実施の形態の外観を示す斜視図である。 図17に示した傘111を手元119の方向から見た底面図である。 図17に示した傘111の側面図であって、親骨の高さについて見やすいように、糸117および生地116や余計な親骨を除いた状態で示す図である。 図17に示した傘111の各親骨の高さをグラフに表した図である。 本考案による傘の親骨の高さの例をグラフに表した図である。 本考案による傘の親骨の高さの例をグラフに表した図である。 本考案による傘の親骨の高さの例をグラフに表した図である。 本考案による傘の親骨の高さの例をグラフに表した図である。 本考案による傘の親骨の高さの例をグラフに表した図である。 本考案による傘の親骨の高さの例をグラフに表した図である。 本考案による傘の親骨の高さの例をグラフに表した図である。 本考案による傘の親骨の高さの例をグラフに表した図である。 本考案による傘の親骨の高さの例をグラフに表した図である。 本考案による傘の親骨の高さの例をグラフに表した図である。 本考案による傘の第8の実施の形態を石突の方向から見た平面図である。 本考案による傘の第9の実施の形態の外観を示す斜視図であって傘を開いた状態を示す図である。 図32に示す傘141の親骨の間に張ってある生地を取り除いて示す斜視図である。 図32に示す傘141の正面図である。 図32に示す傘141の平面図である。 図32に示す傘141の生地を示す平面図であって、(a)は生地146aの平面図であり、(b)は生地146bの平面図である。
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。
本考案の目的、作用、効果、そのほかの目的、特徴および動作上の利点が、好適な実施の形態の説明によって明確になるであろう。
参考としてここに開示される実施の形態は、様々な実施可能な例の中から当業者の理解を助けるために最も好適な実施の形態を選定して提示したものに過ぎず、本考案の技術的思想が必ずしもこの実施の形態に限定あるいは制限されるものではない。本考案の技術的思想から逸脱することなく、様々な変化、付加および変更が可能なのは勿論、均等な他の実施も可能であり、これらも本考案に含まれることを明らかにしておく。
なお、本考案による傘は、日傘であってもよいし雨傘であってもかまわない。また、本考案による傘の形状、構造は、長傘にも適用できるし、折りたたみ傘にも適用できることは言うまでもない。
図1は、本考案による傘の一実施の形態の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態の傘1は、従来の傘と同様に、中棒8の先端に石突2が設けられ、中棒8の下端には手元9が設けられている。
中棒8のうち石突2の直下には上ロクロ3が設けられ、この上ロクロ3には親骨4a、4b、4c、4d、4e、4fおよび4gが接続されている。中棒8には、中棒8に沿って移動可能な下ロクロ(図示せず)が外挿され、この下ロクロに接続された受骨10a、10b、10c、10d、10e、10fおよび10g(図2に示す)のそれぞれが親骨4a、4b、4c、4d、4e、4fおよび4gのそれぞれを支え、下ロクロを中棒8に沿って移動させることによって、傘1の開閉が行われる。
親骨4a、4b、4c、4d、4e、4fおよび4gのそれぞれには、上ロクロ3に接続された端とは別の端に露先5a、5b、5c、5d、5e、5fおよび5g(5fおよび5gは図1では見えない位置にあるため、図2を参照)のそれぞれが設けられ、雨のしずくの誘導や各親骨の先端の危険の緩和の役割を果たしている。
親骨4a、4b、4c、4d、4e、4fおよび4gのそれぞれの先端に設けられた露先5a、5b、5c、5d、5e、5fおよび5gのそれぞれは、糸7によって隣接する露先と接続される。すなわち、隣接する露先どうしを接続する糸7の長さを調節することによって、隣接する露先どうしの距離を調節し、その露先が設けられた親骨の形状を調整することができる。
糸7の材質は特に問わず、結んだ露先から外れたりせず、また糸7が切れてしまったりすることがない程度の強度を有すればよく、たとえば、釣り糸、ナイロン糸、化学繊維の糸、ピアノ線、金属の糸、そのほか綿糸、絹糸等であってもかまわない。
また糸7は、露先どうしを結ぶものに限らず、親骨の所定位置と隣接する親骨の所定位置とを結ぶものであってもかまわない。
このように本実施の形態では、傘の露先どうしを糸で結んで各親骨によって形成される形状を定めるようにしたので、任意の形状を容易に実現することができる。
また、図1に示すように、傘1では、親骨4a、4b、4c、4d、4e、4fおよび4gの上には、生地6が張られ、雨よけ、日よけの役割を果たしている。この生地6の材質は、布であっても、ビニールであっても、紙であってもよいことはいうまでもない。また、レースや網のように隙間があるもの(隙間があっても日よけとしての役割やファッション装身具としての役割は十分に担うことができる。)であってもかまわない。
生地6は、各骨や糸7によって傘の形状が定まった後に張りつけるだけのものであってもよいし、逆に生地6に各骨を固定する(糸で結わえ付けたり、接着剤で接着することもできる)際に各骨の位置を定める、すなわち、生地6によって傘の形状を定めるようにしてもよい。この場合、糸7は設けなくてもよく、また、図1では隣り合う露先どうしを糸7によって直線的に繋いでいるが、糸7で形状を定めるのでなければ、隣り合う露先どうしを繋ぐ生地6を曲線にするなど任意にカットして生地6による美しさが出るようにしてもよい。
また、図1では、生地6の上に上ロクロ3が見えているが、生地6は上ロクロ3の上から覆うものであってもよい。
図2は、図1に示した傘1を手元9の方向から見た底面図である。
本実施の形態の傘1は、親骨4a、4b、4c、4d、4e、4fおよび4gのうち隣り合う親骨どうしがなす角度を、所定の個所で異ならせている。すなわち、図2の例では、親骨4eと親骨4dとがなす角の角度θを、他の所定の親骨どうしがなす角の角度(θ〜θ)と異ならせている。これは、傘の親骨の数が8本で等角度間隔のものから、親骨および受骨を1本取り除いて(親骨4eと親骨4dとの間の親骨および受骨を取り除いて)実現することもできる。
このように本実施の形態の傘1では、傘の隣り合う親骨どうしがなす角の角度を、所定の親骨において異ならせるようにしたので、傘の親骨とそれに張られた生地によって様々な形状たとえば貝殻の形状を実現することができるという効果がある。また、従来の傘の親骨のうちの何本かを取り除くようにすれば、容易に、傘の隣り合う親骨どうしがなす角の角度を、所定の親骨において異なるという構造を実現することができる。
また、本実施の形態の傘1では、親骨4a、4b、4c、4d、4e、4fおよび4gのうち所定の親骨の長さを他の所定の親骨の長さと異ならせるようにしている。すなわち、図2の例では、親骨4aが最も長く、親骨4bと親骨4gとが同じ長さであって親骨4aの次に長く、親骨4cと親骨4fとが同じ長さであって親骨4bと親骨4gの次に長く、親骨4dと親骨4eとが同じ長さであって最も短い。
このように本実施の形態の傘1では、所定の親骨の長さを他の所定の親骨の長さと異ならせるようにしたので、傘の親骨とそれに張られた生地によって様々な形状たとえば貝殻の形状を実現することができるという効果がある。
なお、本実施の形態の傘1では、親骨の数を7本にしているが、本考案はこれに限られるものではなく、9本、11本でもよく、さらには他の数でもよく、また、偶数でも奇数でもよい。
次に、本考案による傘の第2の実施の形態について説明する。
図3は、本考案による傘の第2の実施の形態の外観を示す斜視図である。
図3においては、この実施の形態に係る傘11の構造の見易さのため、雨よけや日よけのための生地を取り除いた状態で示している。
本実施の形態の傘11は、中棒18の先端に石突12が設けられ、中棒18の下端には手元19が設けられている。
中棒18のうち石突12の直下には上ロクロ13が設けられ、この上ロクロ13には親骨14a、14b、14c、14d、14e、14fおよび14gが接続されている。また、中棒18には、中棒18に沿って移動可能な下ロクロ21が外挿され、この下ロクロ21に接続された受骨20a、20b、20c、20d、20e、20fおよび20gのそれぞれが親骨14a、14b、14c、14d、14e、14fおよび14gのそれぞれを支え、下ロクロ21を中棒18に沿って移動させることによって、傘11の開閉が行われる。
中棒18には、さらに上はじき22が設けられ、傘11を開いた状態において、下ロクロ21を上はじき22で留めて、傘11が閉じてしまうのを防止するようにしている。閉じている傘が開いてしまうのを防ぐためには、下はじきが用いられるが、本実施の形態では省略する。
また、親骨14a、14b、14c、14d、14e、14fおよび14gのそれぞれには、上ロクロ13に接続された端とは別の端に露先15a、15b、15c、15d、15e、15fおよび15gのそれぞれが設けられ、雨のしずくの誘導や各親骨の先端の危険の緩和の役割を果たしている。
親骨14a、14b、14c、14d、14e、14fおよび14gのそれぞれの先端に設けられた露先15a、15b、15c、15d、15e、15fおよび15gのそれぞれは、糸17によって隣接する露先と接続される。さらに傘11の親骨14a、14b、14c、14d、14e、14fおよび14gの上には、生地(図示せず)が張られる。
この図3に示す実施の形態においては受骨に特徴を有する。すなわち、図3に示す例では、受骨20dおよび受骨20eが、他の受骨と異なる構造を有している。この点について図4を参照して説明する。
図4は、図3に示した傘11の受骨20dの構造を説明する図であって、受骨20dの周辺を拡大して示す側面図であり、(a)は傘11を閉じた状態での受骨20dの周辺を示す側面図であり、(b)は傘11開いた状態での受骨20dの周辺を示す側面図である。
本実施の形態では、受骨20dおよび受骨20eが他の受骨と異なる構造を有しているが、受骨20eは受骨20dと同じ構造であるので、ここでは、代表して受骨20dについて説明する。
図4(a)および図4(b)に示すように、受骨20dは下端が下ロクロ21に接続され、上端に中子23dが挿入された中空の円筒状の構造を有している。また、中子23dは上端が親骨14dの所定位置(中央よりやや中棒18寄り)に接続され、下端は中空の受骨20dの中に挿し込んだ状態になっている。
図4(a)に示すように、傘11を閉じた状態では、受骨20dから中子23dが所定の長さだけ出てきて、親骨14dと下ロクロ21とを接続する部材すなわち受骨20dと中子23dとがなす長さが長くなって受骨20dと中子23dとが共働して受骨となり、一方、図4(b)に示すように、傘11を開いた状態では、受骨20dの中に中子23dがスライドして挿し込まれ、親骨14dと下ロクロ21とを接続する部材すなわち受骨20dと中子23dとがなす長さが短くなって受骨20dと中子23dとが受骨となる。
なお、本実施の形態では、受骨20dおよび受骨20eが他の受骨と異なる中子式の構造(テレスコープ構造)を有しているが、本考案はこれに限られるものではなく、複数の受骨のうちの所定の数の受骨が中子式の構造を有するものであってかまわない。
このように本実施の形態によれば、親骨に接続された受骨のうち所定の受骨の長さを変化させることができるようにしたので、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができる。
また、親骨の長さに応じてその親骨に接続された受骨の長さを変化させることもでき、その場合にも、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができる。
また本実施の形態によれば、所定の受骨をスライド可能な中子式にしたので、傘の開閉の状態に応じてその受骨の長さが変化し、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができる。
次に、本考案による傘の第3の実施の形態について説明する。
図5は、本考案による傘の第3の実施の形態の外観を示す斜視図である。
図5においては、この実施の形態に係る傘31の構造の見易さのため、雨よけや日よけのため、また形状を作り出すための生地を取り除いた状態で示している。
本実施の形態の傘31は、中棒38の先端に石突32が設けられ、中棒38の下端には手元39が設けられている。
中棒38のうち石突32の直下には上ロクロ33が設けられ、この上ロクロ33には親骨34a、34b、34c、34d、34e、34fおよび34gが接続されている。また、中棒38には、中棒38に沿って移動可能な下ロクロ41が外挿され、この下ロクロ41に接続された受骨40a、40b、40c、40d、40e、40fおよび40gのそれぞれが親骨34a、34b、34c、34d、34e、34fおよび34gのそれぞれを支え、下ロクロ41を中棒38に沿って移動させることによって、傘31の開閉が行われる。
中棒38には、さらに上はじき42が設けられ、傘31を開いた状態において、下ロクロ41を上はじき42で留めて、傘31が閉じてしまうのを防止するようにしている。
また、親骨34a、34b、34c、34d、34e、34fおよび34gのそれぞれには、上ロクロ33に接続された端とは別の端に露先35a、35b、35c、35d、35e、35fおよび35gのそれぞれが設けられ、雨のしずくの誘導や各親骨の先端の危険の緩和の役割を果たしている。
親骨34a、34b、34c、34d、34e、34fおよび34gのそれぞれの先端に設けられた露先35a、35b、35c、35d、35e、35fおよび35gのそれぞれは、糸37によって隣接する露先と接続される。さらに傘31の親骨34a、34b、34c、34d、34e、34fおよび34gの上には、生地(図示せず)が張られる。
この図5に示す実施の形態においては上ロクロおよび下ロクロに特徴を有する。すなわち、この点について図6および図7を参照して説明する。
図6は、図5に示した傘31の上ロクロ33の構造を説明する図であって上ロクロ33の周辺を拡大して示す図であり、(a)は上ロクロ33の周辺を石突32の方向から見た平面図であり、(b)は傘31を開いた状態で上ロクロ33の周辺を示す側面図である。
図6(a)に示すように、本実施の形態の上ロクロ33は、親骨34a、34bおよび34gの接続位置において上ロクロ33の上部がカットしてあり、これらの親骨の上下方向の可動範囲を広げてある。このようにすることによって、図6(b)に示すように、親骨34a、34bおよび34gを、中棒38の軸方向と垂直な面のうち上ロクロ33の位置の面よりも上側まで持ち上げることができるようになる。
すなわち、本実施の形態によれば、上ロクロに親骨が接続された位置において、所定の親骨の可動範囲を上方向に広げるようにしたので、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができ、傘の開閉操作をスムーズに行うことができ、また親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
図7は、図5に示した傘31の下ロクロ41の構造を説明する図であって下ロクロ41の周辺を拡大して示す図であり、(a)は下ロクロ41の周辺を石突32の方向から中棒38を切断した状態で見た平面図であり、(b)は傘31を開いた状態で下ロクロ41の周辺を示す側面図である。
図7(a)に示すように、本実施の形態の下ロクロ41は、受骨40c、40d、40eおよび40fの接続位置において下ロクロ41の周辺がカットしてあり、左右方向すなわち図において水平両方向への可動範囲を広げてある。このようにすることによって、図7(a)および図7(b)に示すように、受骨40c、40d、40eおよび40fが、中棒38を軸とした軸回転方向で動くことができるようになる。
すなわち、本実施の形態によれば、下ロクロに受骨が接続された位置において、所定の受骨の水平両方向への可動範囲を広げるようにしたので、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができ、傘の開閉操作をスムーズに行うことができ、また親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
また、このような構造のロクロは、従来の傘の上ロクロや下ロクロの所定個所をカットするようにすれば、容易に、各骨の可動範囲を広げることができる。
また、図6(a)および図6(b)に示した例では、上ロクロ33における左右方向での可動範囲は広げていないが、上ロクロ33においても下ロクロ41と同様に、左右方向の可動範囲を広げるようにしてもよい。
ところで、図5に示した実施の形態では、親骨と受骨との位置関係においても特徴を有する。この点について図8を参照して説明する。
図8は、図5に示した傘31の親骨と受骨との位置関係について説明する図であって、親骨と受骨との接続位置の周辺を拡大して示す側面図であり、(a)は親骨34aと受骨40aとについて示す図であり、(b)は親骨34bと受骨40bとについて示す図であり、(c)は親骨34cと受骨40cとについて示す図であり、(d)は親骨34dと受骨40dとについて示す図である。
なお、図5に示した実施の形態では、親骨34gと受骨40gとの位置関係は親骨34bと受骨40bとの位置関係と同じであり、親骨34fと受骨40fとの位置関係は親骨34cと受骨40cとの位置関係と同じであり、親骨34eと受骨40eとの位置関係は親骨34dと受骨40dとの位置関係と同じであるため、親骨34gと受骨40gとの位置関係、親骨34fと受骨40fとの位置関係および親骨34eと受骨40eとの位置関係は図示を省略する。
図5に示した実施の形態では、傘31の複数の受骨のうち所定の受骨の長さが他の所定の受骨の長さと異なることを特徴としている。ここでは、図8(a)〜図8(d)に示すように、受骨40aが最も長く、受骨40bと受骨40gとが同じ長さであって受骨40aの次に長く、受骨40cと受骨40fとが同じ長さであって受骨40bと受骨40gの次に長く、受骨40dと受骨40eとが同じ長さであって最も短い。
さらに、この実施の形態では、受骨の長さに応じて、親骨と受骨との接続位置も異ならせている。
すなわち、ここでは、図8(a)に示すように、最も長い受骨40aでは、受骨40aが親骨34aに接続される位置が上ロクロ33に最も近い。すなわち親骨34a上で、親骨34aが上ロクロ33に接続されている位置Aaから、受骨40aが親骨34aに接続されている位置Baまでの長さが、他のものよりも最も短い。
また、図8(b)に示すように、2番目に長い受骨40bでは、受骨40bが親骨34bに接続される位置が上ロクロ33に2番目に近い。すなわち親骨34b上で、親骨34bが上ロクロ33に接続されている位置Abから、受骨40bが親骨34bに接続されている位置Bbまでの長さが、受骨40aの場合の次に短い。
また、図8(c)に示すように、3番目に長い受骨40cでは、受骨40cが親骨34cに接続される位置が上ロクロ33に3番目に近い。すなわち親骨34c上で、親骨34cが上ロクロ33に接続されている位置Acから、受骨40cが親骨34cに接続されている位置Bcまでの長さが、受骨40bの場合の次に短い。
また、図8(d)に示すように、最も短い受骨40dでは、受骨40dが親骨34dに接続される位置が上ロクロ33から最も遠い。すなわち親骨34d上で、親骨34dが上ロクロ33に接続されている位置Adから、受骨40dが親骨34dに接続されている位置Bdまでの長さが、他のものよりも最も長い。
すなわち、傘をスムーズに開閉できるようにするためには、位置Aaから位置Baまでの距離をAa〜Baと表すものとしたとき、(Aa〜Ba+Ba〜Ca)=(Ab〜Bb+Bb〜Cb)=(Ac〜Bc+Bc〜Cc)=(Ad〜Bd+Bd〜Cd)であることが望ましい。
本実施の形態によれば、親骨に接続された受骨の長さを異ならせ、また、それに応じて親骨と受骨との接続位置を調節するようにしたので、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができ、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
本実施の形態によれば、親骨の長さに応じてその親骨に接続された受骨の長さも異ならせ、また、それに応じて親骨と受骨との接続位置を調節するようにしたので、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができ、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
ところで、図1に示した傘1の手元9や、図3に示した傘11の手元19や、図5に示した傘31の手元39は、まっすぐな棒状の形状であるが、本願考案はこれに限られるものではなく、手元の形状はこれと異なるものであってもよい。その一例を図9に示す。
図9は、本考案による傘の第4の実施の形態の外観を示す斜視図である。
図9に示すように、本実施の形態の傘51は、中棒58の先端に石突52が設けられ、中棒58の下端には手元59が設けられている。
この手元59は先端がカーブしており、手元59がこのような形状をしていることによって、傘51が中棒58を軸として回転してしまうのを手元59で抑えやすくなるという効果がある。また、手元59のうち中棒58と平行でない部分を持てば、傘51の開閉をスムーズに行うことができるという効果がある。
また、ファッション性からいうと、傘51の複数の親骨のうち一番長いもの(図9では親骨55a)と軸対称な向き(中棒58を軸として)に、手元59の先端がカーブするようにするのが、見た目の美しさからして望ましい。
図10は、図7(a)および図7(b)に示した下ロクロの別の例を示す図であり、(a)は下ロクロの周辺を石突の方向から中棒を切断した状態で見た平面図であり、(b)は傘を開いた状態で下ロクロの周辺を示す側面図である。
図7(a)および図7(b)に示した例では、受骨40c、40d、40eおよび40fの接続位置において下ロクロ41の周辺がカットしてあり、左右方向すなわち図において水平両方向への可動範囲を広げるようにしたが、図10(a)および図10(b)に示す例では、受骨60a〜60gの下ロクロ61への接続位置での水平両方向への可動範囲を広げるものではなく、受骨60a〜60gの下ロクロ61への接続位置での水平方向の向きを通常と異ならせている。
従来の傘では、受骨の下ロクロへの接続位置での水平方向の向きは、下ロクロの中心から放射される向きと同じにされている。ところが、この図10(a)および図10(b)に示す例では、たとえば図7(a)において実線で示した受骨40a〜40gと同じ向きで、受骨60a〜60gが下ロクロ61に接続されており、しかも下ロクロ61には、図7(a)の下ロクロ41のような水平方向での可動幅は設けられていない。すなわち、図10(a)および図10(b)に示す例では、複数の受骨のうちの所定の受骨(60c、60d、60e、60f)が下ロクロ61の中心以外を向いて接続されている。
この図10(a)および図10(b)に示す例のようにした場合においても、また親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
この図10(a)および図10(b)に示した例では、受骨の下ロクロへの接続位置での水平方向の向きについて説明したが、これは上ロクロにおいても適用することができる。すなわち、親骨の上ロクロへの接続位置での水平方向の向きを従来と異ならせることによっても、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
図11は、図6(a)および図6(b)に示した上ロクロの別の例を示す図であり、(a)は上ロクロの第2の例を示す側面図、(b)は上ロクロの第3の例を示す側面図、(c)は上ロクロの第4の例を示す側面図である。
図6(a)および図6(b)に示した例では、上ロクロ33のうち親骨34a、34bおよび34gを接続した部分の上部を完全にカットしてしまい、親骨34a、34bおよび34gの上下方向での可動範囲を広げるようにしたが、本考案は、この図6(a)および図6(b)に示した例に限られるものではなく、上ロクロと親骨との接続形態を様々に従来と異ならせることによって、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
たとえば、図11(a)に示す例では、中棒75と石突72との間に設けた上ロクロ73は、図6(b)に示した上ロクロ33と違って、上部を完全にカットするのではなく溝を長くして、これによってたとえば親骨74の上下方向での可動範囲を従来よりも広げるようにしている。この場合にも、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
また、図11(b)に示す例では、中棒79と石突76との間に設けた上ロクロ77は、図11(a)に示した上ロクロ73のように溝を長くするのではなく、複数の親骨のうち所定の親骨の上ロクロ77への接続位置を、他の所定の親骨の接続位置と上下方向で異ならせるようにしている。この場合にも、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
また、図11(c)に示す例では、中棒83と石突80との間に設けた上ロクロ81は、図11(a)に示した上ロクロ73のように溝を長くするとともに、親骨の上ロクロへの接続位置を、図11(b)に示した例と同様に異ならせている。この場合にも、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
図11(a)、図11(b)、図11(c)は上ロクロの形状の例を示したが、本考案はこれに限られるものではなく、下ロクロを図11(a)、図11(b)、図11(c)に示した上ロクロと同様の形状にしてもよい。
図12は上ロクロの第5の例を示す図であり、(a)は上ロクロ93の周辺を石突92の方向から見た平面図であり、(b)は傘を開いた状態で上ロクロ93の周辺を示す側面図である。
この第5の例による上ロクロ93はツバ部95を有しており、このツバ部95は、上ロクロ93のうち親骨94a、94bおよび94gが接続される溝の上に設けられている。
このツバ部95は、親骨94a、94b、94gのそれぞれが傘を開く操作につれて上がった際に、その親骨94a、94b、94gを支えて傘を補強する役割を果たすものである。ツバ部95は、傘を開いたときに親骨94a、94b、94gを固定したい位置で、親骨94a、94b、94gを面で支えることができる形状となっており、これによって、傘を開いたときに補強され安定した状態で傘を使用することができるという効果がある。
次に、本考案のさらに別の実施の形態について説明する。
図13は、本考案による傘の第5の実施の形態を手元の方向から見た底面図である。
本実施の形態の傘101は、中棒の先端に石突が設けられ、中棒の下端には手元109が設けられている。なお、図13では、石突および中棒は、手元109の陰になり図示されない。
石突の直下には上ロクロ(図13においては図示せず)が設けられ、この上ロクロには親骨104a、104b、104c、104d、104e、104fおよび104gが接続されている。また、中棒には、中棒に沿って移動可能な下ロクロ(図13においては図示せず)が外挿され、この下ロクロに接続された受骨110a、110b、110c、110d、110e、110fおよび110gのそれぞれが親骨104a、104b、104c、104d、104e、104fおよび104gのそれぞれを支え、下ロクロを中棒に沿って移動させることによって、傘101の開閉が行われる。
また、親骨104a、104b、104c、104d、104e、104fおよび104gのそれぞれには、上ロクロに接続された端とは別の端に露先105a、105b、105c、105d、105e、105fおよび105gのそれぞれが設けられ、雨のしずくの誘導や各親骨の先端の危険の緩和の役割を果たしている。
親骨104a、104b、104c、104d、104e、104fおよび104gのそれぞれの先端に設けられた露先105a、105b、105c、105d、105e、105fおよび105gのそれぞれは、糸107によって隣接する露先と接続される。さらに傘101の親骨104a、104b、104c、104d、104e、104fおよび104gの上には、生地106が張られる。
本実施の形態の傘101は、親骨104a、104b、104c、104d、104e、104fおよび104gのうちの所定の親骨を、中棒の軸方向と垂直な面方向において湾曲させることに特徴を有する。すなわち、傘の開閉動作の際に各親骨が移動する方向とは異なる方向に、傘を開いたときの親骨が湾曲している。
図13に示した例では、親骨104cの先端の露先105cが露先105bの側に向かうように、親骨104cを湾曲させ、また、親骨104fの先端の露先105fが露先105gの側に向かうように、親骨104fを湾曲させ、また、親骨104bの先端の露先105bが露先105aの側に向かうように、親骨104bを湾曲させ、また、親骨104gの先端の露先105gが露先105aの側に向かうように、親骨104gを湾曲させている。また、傘101をとじた場合には、各親骨は中棒に沿ってまっすぐな状態に戻ることが望ましい。
これらの親骨の湾曲は、露先どうしを接続する糸107の張力によって形成してもよい。また、各親骨と生地106とを所定位置(たとえば図13の点Aや点B)で固着させ、生地106の張力によって親骨を湾曲させるようにしてもよい。各親骨の所定位置と生地106の所定位置とを固着させるには、糸でくくりつけるようにしてもよいし、必要な強度を有する接着剤で固着させるようにしてもよい。
各親骨の材質は、プラスチック、メタル、カーボンファイバー、グラスファイバーなど湾曲可能なものであればよく、軽量化のためにはカーボンファイバーやグラスファイバーなどが望ましい。また、親骨の可撓性の大きさすなわちたわみ易さ(湾曲のし易さ)を必要に応じて選択することによって、任意の形状を作り出すことができる。この親骨の可撓性の大きさは材質を変えることによって選択することもできるし、親骨の太さを変えることによって選択することもできる。また、1つの傘の複数の親骨においてそれぞれで可撓性の大きさが異なるものを用いて傘の形状を作り出すようにしてもよい。また、短い親骨を可撓性の大きいものにしてもよいし、長い親骨を可撓性の大きいものにしてもよいし、短い親骨を可撓性の小さいものにしてもよいし、長い親骨を可撓性の小さいものにしてもよいし、可撓性の大きさの段階を複数段階設けてもよい。
生地106の材質は、コットン、リネン、シルク、そのほか既知のあらゆる天然繊維、化学繊維を用いることができ、日傘として用いる場合にはUV加工(紫外線遮断加工)を施すのが望ましい。また、生地106としては、伸縮性のある材質の生地を用いてもよいし、伸縮性の比較的小さい生地でもよく、傘を開いたときの形状の美しさが表せるのが望ましい。
また、生地106は、1枚の布ですべての露先にわたる傘全体を覆う生地であってもよいし、所定の親骨とその隣の親骨との間を覆う布を複数枚(親骨の数と同じ枚数)用意し、これを縫い合わせるようにしてもよい。また、たとえば親骨104cと104aとの間を1枚の布で覆うように、縫い合わせる布の枚数を調節してもよい。
このように本実施の形態の傘101では、所定の親骨を、中棒と垂直な面方向において湾曲させるようにしたので、傘の親骨とそれに張られた生地によってより美しい形状を実現することができるという効果がある。
次に、本考案のさらに別の実施の形態について説明する。
図14は、本考案による傘の第6の実施の形態の外観を示す斜視図である。
また図15は、図14に示した傘201を手元209の方向から見た底面図である。
図14に示すように、本実施の形態の傘201は、従来の傘と同様に、中棒208の先端に石突202が設けられ、中棒208の下端には手元209が設けられている。
中棒208のうち石突202の直下には上ロクロ203が設けられ、この上ロクロ203には親骨204a、204b、204c、204d、204e、204f、204g、204h、204i、204jおよび204kが接続されている。中棒208には、中棒208に沿って移動可能な下ロクロ(図示せず)が外挿され、この下ロクロに接続された受骨210a、210b、210c、210d、210e、210f、210g、210h、210i、210jおよび210k(図15に示す)のそれぞれが親骨204a、204b、204c、204d、204e、204f、204g、204h、204i、204jおよび204kのそれぞれを支え、下ロクロを中棒208に沿って移動させることによって、傘201の開閉が行われる。
親骨204a、204b、204c、204d、204e、204f、204g、204h、204i、204jおよび204kのそれぞれには、上ロクロ203に接続された端とは別の端に露先205a、205b、205c、205d、205e、205f、205g、205h、205i、205jおよび205k(図15参照)のそれぞれが設けられ、雨のしずくの誘導や各親骨の先端の危険の緩和の役割を果たしている。
親骨204a〜204kのそれぞれの先端に設けられた露先205a〜205kのそれぞれは、糸207によって隣接する露先と接続される。すなわち、隣接する露先どうしを接続する糸207の長さを調節することによって、隣接する露先どうしの距離を調節し、その露先が設けられた親骨の形状(湾曲の程度)を調整することができる。
また、図14に示すように、傘201では、親骨204a〜204kの上には、生地206が張られ、雨よけ、日よけの役割を果たしている。この生地206によって親骨の形状(湾曲の程度)を調整することもできる。
この傘201では、親骨の数を11本にし、貝殻のような形状をより細かく表現している。
また、たとえば親骨204eや親骨204hを可撓性の小さい(stiff)ものにすることによって、傘201を開いたときの、露先205eから露先205hまでの長さを長くし、ワイドな形状を実現することもできる。
図16は、図14に示した傘201の上ロクロ203の部分の側面図であり、見やすさのために、複数の親骨のうちの2本のみを示した図である。
図14に示す傘201では、図16に示すように、中棒208と石突202との間に設けた上ロクロ203は、複数の親骨のうち所定の親骨(図16では親骨204a)の上ロクロ203への接続位置を、他の所定の親骨(図16では親骨204f)の接続位置と上下方向で異ならせるようにしている。
また、この傘201においては、傘201を開いたときに、露先方向が上に向く親骨204aと、上ロクロ203と、親骨204aにほぼ対向する位置の親骨である親骨204fとが、ほぼ凹凸のないスムーズなラインを形成するようにしており、たとえば親骨204aと石突202とが成す角度をたとえば45度などの任意の角度にし、上記スムーズなラインによって、傘201を開いたときの形状を美しくすることができる。
次に、本考案のさらに別の実施の形態について説明する。
図17は、本考案による傘の第7の実施の形態の外観を示す斜視図である。
図18は、図17に示した傘111を手元119の方向から見た底面図である。
本実施の形態の傘111は、従来の傘と同様に、中棒118の先端に石突112が設けられ、中棒118の下端には手元119が設けられている。
中棒118のうち石突112の直下には上ロクロ113(図19に示す)が設けられ、この上ロクロ113には親骨114a、114b、114c、114d、114e、114f、114g、114h、114i、114j、114k、114l、114m、114n、114oおよび114p(図18も参照)が接続されている。中棒118には、中棒118に沿って移動可能な下ロクロ121(図19に示す)が外挿され、この下ロクロに接続された受骨120a、120b、120c、120d、120e、120f、120g、120h、120i、120j、120k、120l、120m、120n、120oおよび120p(図18に示す)のそれぞれが親骨114a、114b、114c、114d、114e、114f、114g、114h、114i、114j、114k、114l、114m、114n、114oおよび114pのそれぞれを支え、下ロクロを中棒118に沿って移動させることによって、傘111の開閉が行われる。
中棒118には、さらに上はじき122(図19に示す)が設けられ、傘111を開いた状態において、下ロクロ121を上はじき122で留めて、傘111が閉じてしまうのを防止するようにしている。
親骨114a、114b、114c、114d、114e、114f、114g、114h、114i、114j、114k、114l、114m、114n、114oおよび114pのそれぞれには、上ロクロ113に接続された端とは別の端に露先115a、115b、115c、115d、115e、115f、115g、115h、115i、115j、115k、115l、115m、115n、115oおよび115p(図18も参照)のそれぞれが設けられ、雨のしずくの誘導や各親骨の先端の危険の緩和の役割を果たしている。
親骨114a〜114pのそれぞれの先端に設けられた露先115a〜115pのそれぞれは、糸117によって隣接する露先と接続される。
また、図17に示すように、傘111では、親骨114a〜114pの上には、生地116が張られ、雨よけ、日よけの役割を果たしている。
傘111の形状は、糸117の張力によって形成するものでもよいし、糸117および生地116の張力によって形成するものでもよいし、糸117を設けずに、生地116の張力によって形成するものでもよい。
本実施の形態の傘111は、傘を開いて横から見たときに、親骨の高さが均一ではない点に特徴を有する。この点について、図19および図20も参照して詳しく説明する。
図19は、図17に示した傘111の側面図であって、親骨の上下の高さの違いが見やすいように、糸117および生地116や余計な親骨を除いた状態で示す図である。
図20は、図17に示した傘111の各親骨の高さをグラフに表した図であり、縦軸は親骨の上下の高さであり、横軸は中棒の軸回りの位置である。
この傘111の場合、図19に示すように、親骨114bの高さが最も高く、その高さは図に示すハイポイントであり、親骨114cの高さがその次に高く、その高さは図に示すミドルポイントであり、親骨114aの高さが最も低く、その高さは図に示すローポイントである。
このような傘111の形状は、図6、図8、図11、図12等を参照して上述した技術を用いて実現することができる。
図18に示した傘111のすべての親骨の高さが、図20に表されている。
この図20では、図18に示す親骨とその隣の親骨との間の距離Dを、横軸の中棒の軸回りの位置として表しており、順々に各親骨の高さを表し、各親骨を生地116で繋いでいる。
このように本実施の形態の傘111では、所定の親骨の高さを他の所定の親骨の高さと異ならせるようにしたので、傘の親骨とそれに張られた生地によって、また、親骨の長さ、親骨の可撓性の大きさ等によって、図17および図18に示す花びらのような形状を実現することができる。
なお、この親骨の高さを異ならせる技術を用いれば、様々な形状の傘を提供することができる。親骨の高さのパターンの例を図21〜図30に示す。
図21、図25および図30は親骨の数が16本の傘の場合の例であり、図22、図23、図26、図27、図28および図29は親骨の数が12本の傘の場合の例であり、図24は親骨の数が8本の傘の場合の例である。
本考案による傘における親骨の高さのパターンは、図示したものに限られるものではなく、如何なる組み合わせであってもかまわない。また、親骨の数も何本であってもかまわない。
図31は、本考案による傘の第8の実施の形態を石突の方向から見た平面図である。
本実施の形態の傘131は、従来の傘と同様に、中棒(図示せず)の先端に石突132が設けられ、中棒の下端には手元(図示せず)が設けられている。
中棒のうち石突132の直下には上ロクロ133が設けられ、この上ロクロ133には親骨134a、134b、134c、134d、134e、134f、134g、134h、134i、134j、134k、134l、134m、134n、134oおよび134pが接続されている。
親骨134a、134b、134c、134d、134e、134f、134g、134h、134i、134j、134k、134l、134m、134n、134oおよび134pのそれぞれには、上ロクロ133に接続された端とは別の端に露先135a、135b、135c、135d、135e、135f、135g、135h、135i、135j、135k、135l、135m、135n、135oおよび135pのそれぞれが設けられ、雨のしずくの誘導や各親骨の先端の危険の緩和の役割を果たしている。
親骨134a〜134pのそれぞれの先端に設けられた露先135a〜135pのそれぞれは、糸137によって隣接する露先と接続される。
また、傘131では、親骨134a〜134pの上には、生地136が張られ、雨よけ、日よけの役割を果たしている。
他の構成については、図17に示した傘111と同様であるので、詳しい説明は省略する。
この図31に示した傘131では、図18の傘111と比較して、糸137によって形成される外形が凹凸の少ないものとなっている。このように、本考案による傘では露先やそれに張られる糸や親骨やそれに張られる生地によって様々な形状を作り出すことができる。
図32は、本考案による傘の第9の実施の形態の外観を示す斜視図であって傘を開いた状態を示す図である。
また図33は、図32に示す傘141の親骨の間に張ってある生地を取り除いて示す斜視図である。
図32および図33に示すように、本実施の形態の傘141は、従来の傘と同様に、中棒148の先端に石突142が設けられ、中棒148の下端には手元149が設けられている。
中棒148の先端部分の石突142の直下には上ロクロ143が設けられ、この上ロクロ143には親骨144aおよび144bが接続されている。中棒148には、中棒148に沿って移動可能な下ロクロ221が外挿され、この下ロクロ221に接続された受骨220aおよび220bのそれぞれが親骨144aおよび144bのそれぞれを支え、下ロクロ221を中棒148に沿って移動させることによって、傘141の開閉が行われる。
本実施の形態では、5本の親骨144aと5本の親骨144bとを交互に設け、合計10本の親骨を有して構成される。親骨144aは親骨144bよりも長い。また親骨144aに接続される受骨220aは、親骨144bに接続される受骨220bよりも長い。
親骨144aおよび144bのそれぞれには、上ロクロ143に接続された端とは別の端に露先145aおよび145bのそれぞれが設けられ、雨のしずくの誘導や各親骨の先端の危険の緩和の役割を果たしている。
親骨144aとその右隣の親骨144bとの間には生地146aが張られ、親骨144bとその右隣の親骨144aとの間には生地146bが張られる。隣接する親骨どうしの間に張られた生地146aおよび146bの形状や材質を調整することによって、傘141を開いたときの、隣接する親骨どうしの距離を調節し、その親骨の形状を調整することができる。
図34は、図32に示す傘141の正面図である。
本実施の形態の傘141では、傘141を閉じたときに受骨220aおよび220bの両方が中棒148とほぼ平行になり、この状態で、長い親骨144aには長い受骨220aが接続され、短い親骨144bには短い受骨220bが接続されるので、傘141を開くと、図34に示すように横から見たときに、長い親骨144aは長い受骨220aによってより高く持ち上げられ、短い親骨144bは短い受骨220bによってより低く持ち上げられ、これによって生地146aおよび146bの凹凸形状が形成される。
図35は、図32に示す傘141の平面図である。
また、図36は、図32に示す傘141の生地を示す平面図であって、(a)は生地146aの平面図であり、(b)は生地146bの平面図である。
本実施の形態の傘141は、親骨どうしの間に設ける生地に特徴を有する。
図36(a)に示す生地146aは、親骨144aとその右隣の親骨144bとの間に張られる。このとき、生地146aの点Aと点Bとの間の辺は親骨144aの位置に配置され、生地146aの点Aと点Cとの間の辺は親骨144bの位置に配置される。
また、図36(b)に示す生地146bは、親骨144bとその右隣の親骨144aとの間に張られる。このとき、生地146bの点A’と点C’との間の辺は親骨144bの位置に配置され、生地146bの点A’と点B’との間の辺は親骨144aの位置に配置される。
生地146aは、図36(a)に示すX軸方向(生地146aの点Aと点Cとの間の辺と平行な方向)には伸縮せず、図36(a)に示すY軸方向(生地146aの点Aと点Cとの間の辺と垂直な方向)には伸縮可能な素材を用いている。生地146aは、Y軸方向のみならず、生地146aの点Aと点Cとの間の辺と平行以外のいずれかの方向に、伸縮可能なものであってもよい。本実施の形態では、点Cと点Bとは、X軸方向において距離Dだけ離間している。
また、生地146aは、親骨144aと親骨144bとの間に張られたとき、親骨144aや親骨144bの長さ方向には伸縮せず、親骨144aや親骨144bの長さ方向以外の方向には伸縮可能なものであってもよい。
生地146bも同様に、図36(b)に示すX軸方向(生地146bの点A’と点C’との間の辺と平行な方向)には伸縮せず、図36(b)に示すY軸方向(生地146bの点A’と点C’との間の辺と垂直な方向)には伸縮可能な素材を用いている。生地146bは、Y軸方向のみならず、生地146bの点A’と点C’との間の辺と平行以外のいずれかの方向に、伸縮可能なものであってもよい。本実施の形態では、点C’と点B’とは、X軸方向において距離D’だけ離間している。
また、生地146bは、親骨144aと親骨144bとの間に張られたとき、親骨144aや親骨144bの長さ方向には伸縮せず、親骨144aや親骨144bの長さ方向以外の方向には伸縮可能なものであってもよい。
生地146aや生地146bの材質は、ポリエステルやナイロン等を用いてもよく、裁断の向きにより、バイアス裁断などを行うことによって、生地の伸縮しやすさ、伸縮しにくさを規定することができる。
本実施の形態では、このような生地146aおよび146bを、親骨144aと親骨144bとの間に張ることによって、傘141を開いたときに、図32や図34等に示すような美しい形状とすることができる。
ところで、上述の各実施の形態では本考案の特徴をそれぞれ説明したが、上述の各実施の形態の特徴部分を取りだし、必要に応じてそれぞれを組み合わせたものも、本考案であることはいうまでもない。
また、上述の各実施の形態において、親骨の長さ、親骨どうしが成す角度、親骨の湾曲の向き、親骨の湾曲の度合いなどの各変位量は、傘骨構造によって形成される形状をどのようなものにしたいか、その要望に応じて調整することができ、どのような値であってもかまわない。
また、本考案は、上述したように傘骨構造によって実現されるものであるため、たとえば傘の中棒の有無は本考案の実現、実施に影響を与えるものではない。すなわち、本考案はいわゆる傘に限られるものではなく、傘骨を有するすべてのものに適用することができ、たとえば、建物(特に美的な外観によって集客力の向上が期待できるアパレル店舗やレストラン、カフェ等)や、ベビーカーやそのほか乗り物の日よけ部分、雨よけ部分にも適用することができるし、ビーチパラソル、ビーチアンブレラ、電燈の傘(ランプシェイド)といったものにも適用することができる。また、蚊帳や、食器等にハエなどの虫が集るのを防ぐための虫よけ傘などにも適用することができる。
また本考案の傘骨構造は、たとえば犬や猫など動物用の傘にも適用することができるし、パラボラアンテナの形状を本考案によって実現される形状にしてもよいし、扇子や団扇の形状を本考案によって実現される形状にしてもよい。
さらに、本考案の傘骨構造によれば、メイプルリーフなど植物の葉の形も実現することができ、美的に優れた形状を提供することができる。
また、傘の場合には開閉動作を伴うが、本考案による傘骨構造は、必ずしも開閉動作を必要とせず、常時、開状態のようなものにも適用可能である。
本考案の傘骨構造によれば、上述したようにファッション性に富んだ様々な形状の傘骨構造を提供することができる。その形状としては、たとえば傘の親骨とそれに張られた生地によって貝殻の形状を提供することや、そのほか、メイプルリーフなどの葉の形、花の形、雪の結晶など、様々な幾何学的模様を提供することができる。
以上説明したように、本考案によれば、傘に無理な負担をかけない構造で、ファッション的に優れた外観を有し、消費者に対して購買意欲をわかせて産業の発達に寄与することができる傘を提供することができる。
すなわち本考案によれば、傘の露先どうしを糸で結んで各親骨によって形成される形状を定めるようにしたので、任意の形状を容易に実現することができる。
また複数の親骨で形成される傘骨構造において、前記複数の親骨に生地を張り、該親骨に張った生地によって形状を変化させるようにしたので、任意の形状を容易に実現することができる。
また傘の隣り合う親骨どうしがなす角の角度を、所定の親骨において異ならせるようにしたので、傘の親骨とそれに張られた生地によって様々な形状たとえば貝殻の形状を実現することができるという効果がある。また、従来の傘の親骨のうちの何本かを取り除くようにすれば、容易に、傘の隣り合う親骨どうしがなす角の角度を、所定の親骨において異なるという構造を実現することができる。
また本考案によれば、複数の親骨のうちの所定の親骨の長さを他の所定の親骨の長さと異ならせるようにしたので、傘の親骨とそれに張られた生地によって様々な形状たとえば貝殻の形状を実現することができるという効果がある。
また本考案によれば、親骨に接続された受骨のうち所定の受骨の長さを変化させることができるようにしたので、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができる。
また本考案によれば、親骨の長さに応じてその親骨に接続された受骨の長さを変化させることができるようにしたので、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができる。
また本考案によれば、所定の受骨をスライド可能な中子式にしたので、傘の開閉の状態に応じてその受骨の長さが変化し、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができる。
また本考案によれば、上ロクロに親骨が接続された位置において、所定の親骨の可動範囲を広げ、また、下ロクロに受骨が接続された位置において、所定の受骨の可動範囲を広げるようにしたので、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができ、傘の開閉操作をスムーズに行うことができ、また親骨によって所望の形状を作り出すことができる。また、従来の傘の上ロクロや下ロクロの所定個所をカットするようにすれば、容易に、各骨の可動範囲を広げることができる。
また本考案によれば、親骨に接続された受骨の長さを異ならせ、また、それに応じて親骨と受骨との接続位置を調節するようにしたので、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができ、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
また本考案によれば、親骨の長さに応じてその親骨に接続された受骨の長さも異ならせ、また、それに応じて親骨と受骨との接続位置を調節するようにしたので、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができ、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
また本考案によれば、複数の親骨が一端を上ロクロに接続される際、複数の親骨のうちの所定の親骨が上ロクロの中心以外を向いて接続されるようにしたので、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
また本考案によれば、複数の受骨が一端を下ロクロに接続される際、複数の受骨のうちの所定の受骨が下ロクロの中心以外を向いて接続されるようにしたので、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
また本考案によれば、複数の親骨が一端を上ロクロに接続され、複数の親骨のうち所定の親骨の上ロクロへの接続位置が、他の所定の親骨の接続位置と上下方向で異なるようにしたので、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
また本考案によれば、複数の親骨が一端を上ロクロに接続され、複数の親骨の他端を上げて開いたときに親骨のうちの所定の親骨を支持するツバ部を前記上ロクロに備えたので、傘に無理な力がかからず、傘の破損を防ぐことができ、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
また本考案によれば、前記複数の親骨に生地を張って成るようにしたので、親骨に張った生地によって所望の形状を作り出すことができる。
また本考案によれば、複数の親骨のうちの所定の親骨が、傘の開閉動作の際にその親骨が移動する方向とは異なる方向に、傘を開いたときに湾曲するようにしたので、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
また本考案によれば、複数の親骨のうちの所定の親骨の可撓性の大きさが他の所定の親骨の可撓性の大きさと異なるようにしたので、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
また本考案によれば、傘を開いて横から見たときに、記複数の親骨のうちの所定の親骨の高さが他の所定の親骨の高さと異なるようにしたので、親骨によって所望の形状を作り出すことができる。
上述した考案の実施の形態は、傘の外観形状に対して美的向上を実現するものであるが、本考案はこれに限られるものではなく、たとえば、雨傘や日傘に限らず、建物(特に美的な外観によって集客力の向上が期待できるアパレル店舗やレストラン、カフェ等)や、ベビーカーやそのほか乗り物の日よけ部分、雨よけ部分にも適用することができるし、ビーチパラソル、ビーチアンブレラ、電燈の傘(ランプシェイド)といったものにも適用することができる。また、蚊帳や、食器等にハエなどの虫が集るのを防ぐための虫よけ傘などにも適用することができる。
また本考案の傘骨構造は、たとえば犬や猫など動物用の傘にも適用することができるし、パラボラアンテナの形状を本考案によって実現される形状にしてもよいし、扇子や団扇の形状を本考案によって実現される形状にしてもよい。
さらに、本考案の傘骨構造によれば、メイプルリーフなど植物の葉の形も実現することができ、美的に優れた形状を提供することができる。
また、傘の場合には開閉動作を伴なうが、本考案による傘骨構造は、必ずしも開閉動作を必要とせず、常時、開状態のようなものにも適用可能である。
本考案によれば、上述のような美的形状を提供することができるので、購買意欲の向上、集客力の向上等が期待でき、産業の発達に寄与することができる。
上述した考案の実施の形態は、傘の外観形状に対して美的向上を実現するものであるが、本考案はこれに限られるものではなく、たとえば、雨傘や日傘に限らず、建物(特に美的な外観によって集客力の向上が期待できるアパレル店舗やレストラン、カフェ等)や、ベビーカーやそのほか乗り物の日よけ部分、雨よけ部分にも適用することができるし、ビーチパラソル、ビーチアンブレラ電燈の傘(ランプシェイド)といったものにも適用することができる。また、蚊帳や、食器等にハエなどの虫が集るのを防ぐための虫よけ傘などにも適用することができる。
1、11、31、51、141 傘
2、12、32、52、72、76、80、92、142 石突
3、13、33、73、77、81、93、143 上ロクロ
4a〜4g、14a〜14g、34a〜34g、54a〜54g、74、78、82、94a〜94g、144a、144b 親骨
5a〜5g、15a〜15g、35a〜35g、55a〜55e、145a、145b 露先
6、56、146a、146b 生地
7、17、37、57 糸
8、18、38、58、68、75、79、83、98、148 中棒
9、19、39、59、149 手元
20a〜20g、40a〜40g、60a〜60g、220a、220b 受骨
21、41、61、221 下ロクロ
22、42 上はじき
23d 中子
95 ツバ部

Claims (3)

  1. 複数の親骨で形成される傘骨構造において、
    所定の親骨の長さが他の所定の親骨の長さと異なり、
    前記複数の親骨に生地を張り、該親骨に張った生地によって形状を変化させるものであって、
    前記生地は、前記親骨と隣接する親骨との間に張られたとき、該親骨の長さ方向には伸縮せず、該親骨の長さ方向以外の方向には伸縮可能なものである
    ことを特徴とする傘骨構造。
  2. 前記複数の親骨が一端を上ロクロに接続され、前記親骨の前記上ロクロへの接続位置での、所定の親骨の可動範囲が他の所定の親骨の可動範囲よりも上下方向で広い
    ことを特徴とする請求項1に記載の傘骨構造。
  3. 前記複数の親骨のそれぞれと下ロクロとを接続する複数の受骨において、所定の受骨の長さが他の所定の受骨の長さと異なり、
    長さの異なる複数の親骨のうち、長い親骨には長い受骨を接続し、短い親骨には短い受骨を接続する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の傘骨構造。
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