JP3165954U - プラグ固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】抜け止め機構を備えていないプラグに使用できるとともに、取り扱いに優れ、しっかりとプラグの抜けを防止することが可能なプラグ固定装置を提供する。【解決手段】中央に切欠き13が形成され、かつ、両端に長孔15が平行に形成された2つの保持板11を設けた。2つの保持板11は、切欠き13がプラグケーブルのプラグ部分の根元に掛け止めされることで、互いに対向するように一対のプラグケーブルに取り付けられるものであって、一方の保持板11aの長孔15には、フックとループとが1つの面に混在した面ファスナー16が予め取り付けられており、この面ファスナー16は、対向する他方の保持板11aの長孔15に挿通されて折り返されて固定されるようにした。【選択図】図1

Description

この考案は、プラグ固定装置に関し、特に、ケーブルを延長などするために接続した一対のプラグケーブルの抜けを防止するためのプラグ固定装置に関するものである。
従来、接続したプラグが誤って抜けてしまう問題の対策として、抜け止め機構を設けたプラグが存在する。
例えば特許文献1記載の発明においては、コネクタ部にねじ穴を設け、このねじ穴に支柱を螺合させ、この支柱によって回動可能に支持された係止片がプラグに掛け止めされることで、ケーブルの抜けを阻止するようにしている。
特開2005−93290号公報
しかし、上記した特許文献1記載の発明は、プラグ自体に抜け止め機構を設けたものであるため、一般に流通しているプラグに対して適用できるものではなかった。すなわち、コネクタ部にねじ穴が設けられていることが前提となっており、抜け止め機構を備えていないプラグに対して適用できるものではなかった。このため、例えばケーブルを延長するために市販の延長プラグを使用した場合、中継部分のプラグを抜け止めすることはできなかった。
また、上記した特許文献1記載の発明は、係止位置をねじで調整するため、使い勝手が悪く、ねじが緩んで抜け止めが機能しない可能性もあった。
そこで、本考案は、抜け止め機構を備えていない通常のプラグ(例えば、プラグを延長するための中継部分のプラグ)に使用できるとともに、取り扱いに優れ、しっかりとプラグの抜けを防止することが可能なプラグ固定装置を提供することを課題とする。
本考案は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
(請求項1)
請求項1に記載の考案は、以下の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載のプラグ固定装置は、接続した一対のプラグケーブルの抜けを防止するためのプラグ固定装置であって、中央に切欠きが形成され、かつ、両端に長孔が平行に形成された2つの保持板を備え、前記2つの保持板は、前記切欠きがプラグケーブルのプラグ部分の根元に掛け止めされることで、互いに対向するように一対のプラグケーブルに取り付けられるものであって、一方の前記保持板の前記長孔には、フックとループとが1つの面に混在した面ファスナーが予め取り付けられており、この面ファスナーは、対向する他方の前記保持板の前記長孔に挿通されて折り返されて固定されることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2に記載の考案は、上記した請求項1記載の考案の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記2つの保持板は、前記切欠きの開口部分が逆向きとなるようにプラグケーブルに取り付けられることを特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の考案は、上記した請求項1又は2記載の考案の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記切欠きは、開口部分が幅狭に形成され、この開口部分は、プラグケーブルのケーブル部分が通過可能であるとともに、プラグケーブルのプラグ部分が通過できない幅で形成されていることを特徴とする。
本考案は上記の通りであり、2つの保持板をプラグケーブルのプラグ部分の根元に掛け止めすることで固定するため、抜け止め機構を備えていない通常のプラグであっても抜け止めを施すことができる。
また、一方の保持板に取り付けられた面ファスナーが、対向する他方の保持板の長孔に挿通されて折り返されて固定されるようになっているため、容易かつしっかりとプラグの抜けを防止することができる。
また、面ファスナーとしてフックとループとが1つの面に混在したものを使用しているため、プラグの大きさや形状に合わせて折り返し位置を調節することで、様々な大きさや形状のプラグに対応することができる。
なお、上記した2つの保持板は、切欠きの開口部分が逆向きとなるようにプラグケーブルに取り付けることが望ましい。このように取り付ければ、振動にも強く抜けにくくすることができる。
プラグ固定装置の外観図である。 第2保持板への面ファスナーの固定方法を説明する図である。 プラグ固定装置をプラグケーブルに取り付ける様子を示す図である。 プラグ固定装置でプラグを固定する様子を示す図である。 プラグ固定装置の他の態様を説明する図であって、USBプラグケーブル用のプラグ固定装置を示す図である。 プラグ固定装置の他の態様を説明する図であって、RCAピンジャック用のプラグ固定装置を示す図である。
本考案の実施形態について、図を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るプラグ固定装置10は、一対のプラグケーブル20を接続した際にプラグの抜けを防止するためのものであり、図1に示すように、2つの保持板11を備えている。
2つの保持板11は、図1に示すように、金属や樹脂で略方形状に形成された部材であり、プラグの背面に係合させる中央部12と、この中央部12の両側をやや内側に屈折させた側部14と、からなる。中央部12には、プラグケーブル20を通すための略円形の切欠き13が形成されている。この切欠き13は、幅狭に形成された開口部分13aにより外部に向けて開放されており、この開口部分13aを介してプラグケーブル20を切欠き13の内側に案内できるように形成されている。また、両側の側部14には、面ファスナー16を通すための長孔15が平行に形成されている。
この保持板11は、図1に示すように、面ファスナー16が取り付けられていない第1保持板11aと、両側の側部14の長孔15に面ファスナー16が予め取り付けられた第2保持板11bと、の2つが1組となって使用される。
第2保持板11bに取り付けられる面ファスナー16は、フックとループとが接着面16aに混在した面ファスナー(例えば、株式会社クラレ製の「フリーマジック」(登録商標))であり、面ファスナー16を折り返して接着面16aを重ね合わせることで、フックがループに引っ掛かって互いに係止し合うようになっている。
この面ファスナー16は、図2に示すように、フックとループとが形成された接着面16aが表となるように、第2保持板11bの両端の長孔15に挿通され、挿通した先端を折り返して裏面同士を重ね合わせて溶着等で固定される。これにより、図1に示すような、保持板11に面ファスナー16が取り付けられた第2保持板11bを形成している。
次に、このプラグ固定装置10の使用方法について説明する。本実施形態においては、AC100V用のケーブルを延長するための中継部分のプラグの抜け止めを防止するために、接続した一対のプラグケーブル20を固定する例について説明する。
本実施形態に係るプラグ固定装置10は、図3に示すように、切欠き13がプラグケーブル20のプラグ部分21の根元21aに掛け止めされることで、2つの保持板11が互いに対向するように一対のプラグケーブル20に取り付けられる。
すなわち、一対のプラグケーブル20を互いに接続させたのちに、それぞれのプラグケーブル20に対して、第1保持板11aと第2保持板11bとを取り付ける。このとき、2つの保持板11は、切欠き13の開口部分13aが逆向きとなるようにプラグケーブル20に取り付けられる。例えば、図3に示すように、第1保持板11aは、上からプラグケーブル20に通し、第2保持板11bは、下からプラグケーブル20に通すようにする。このように取り付けることで、第1保持板11aと第2保持板11bとを組み合わせたときにガタつきにくくなるので、振動にも強く、抜けにくくすることができる。
なお、2つの保持板11の切欠き13は、幅狭の開口部分13aが、プラグケーブル20のケーブル部分22が通過可能な幅に形成されている。また、この開口部分13aは、プラグケーブル20のプラグ部分21が通過できない幅で形成されている。このため、プラグケーブル20を保持板11の切欠き13に通すときには、図3に示すように、ケーブル部分22を開口部分13aに通すようにする。その後、保持板11をプラグケーブル20のプラグ部分21の方向にスライドさせ、切欠き13がプラグ部分21の根元21aにくる位置まで移動させる。これにより、保持板11がプラグ部分21の根元21aに押し当てられるようにする。
そして、このように保持板11をプラグ部分21の根元21aに押し当てた状態で、図4(a)に示すように、第2保持板11bに固定された面ファスナー16の先端部を、対向する第1保持板11aの長孔15に挿通する。なお、本実施形態においては、長孔15に挿通しやすいように、面ファスナー16の先端部が斜めにカットされている。
第1保持板11aの長孔15に面ファスナー16を挿通したら、図4(b)に示すように、接着面16aが重合するように面ファスナー16を折り返す。
折り返した面ファスナー16の接着面16aにはフックとループとが混在しているので接着面16a同士を重ね合わせれば結合させることができ、図4(c)に示すように、プラグケーブル20のプラグ部分21を根元21aから挟み込むように保持板11が互いに固定される。これにより、プラグ部分21が保持板11に挟み込まれて固定されるようになっている。
なお、固定後に面ファスナー16の余長がある場合には、この余長は鋏などで切断すればよい。
上記したように、本実施形態に係るプラグ固定装置10によれば、2つの保持板11をプラグケーブル20のプラグ部分21の根元21aに掛け止めすることで固定するため、プラグケーブル20等に予めケーブル抜け止め構造が設けられていなくても抜け止めをすることができる。
しかも、このようなプラグの固定が面ファスナー16を接着するだけで実現できるため、容易かつしっかりとプラグの抜けを防止することができる。また、面ファスナー16を使用しているため、何度でも繰り返し使用することができる。
なお、上記した実施形態においては、プラグケーブル20としてAC100V用のプラグケーブルを例に挙げて説明したが、これに限らない。すなわち、保持板11や切欠き13の大きさをプラグの大きさやケーブルの太さに合わせることで、様々なタイプのプラグケーブルに応用することができる。例えば、図4に示すように、USB用のプラグケーブルの抜け止めに使用することもできる。また、図5に示すように、RCAピンジャック用のプラグケーブルの抜け止めに使用することもできる。
また、ある程度の大きさの違いであれば、保持板11や切欠き13の大きさを変更しなくても、面ファスナー16の折り返し位置を調節することで対応することも可能である。すなわち、面ファスナー16としてフックとループとが接着面16aに混在したものを使用しているため、プラグの大きさや形状に合わせて折り返し位置を調節することで、異なる大きさや形状のプラグに対応することもできる。
10 プラグ固定装置
11 保持板
11a 第1保持板
11b 第2保持板
12 中央部
13 切欠き
13a 開口部分
14 側部
15 長孔
16 面ファスナー
16a 接着面
20 プラグケーブル
21 プラグ部分
21a 根元
22 ケーブル部分

Claims (3)

  1. 接続した一対のプラグケーブルの抜けを防止するためのプラグ固定装置であって、
    中央に切欠きが形成され、かつ、両端に長孔が平行に形成された2つの保持板を備え、
    前記2つの保持板は、前記切欠きがプラグケーブルのプラグ部分の根元に掛け止めされることで、互いに対向するように一対のプラグケーブルに取り付けられるものであって、
    一方の前記保持板の前記長孔には、フックとループとが1つの面に混在した面ファスナーが予め取り付けられており、この面ファスナーは、対向する他方の前記保持板の前記長孔に挿通されて折り返されて固定されることを特徴とする、プラグ固定装置。
  2. 前記2つの保持板は、前記切欠きの開口部分が逆向きとなるようにプラグケーブルに取り付けられることを特徴とする、請求項1記載のプラグ固定装置。
  3. 前記切欠きは、開口部分が幅狭に形成され、この開口部分は、プラグケーブルのケーブル部分が通過可能であるとともに、プラグケーブルのプラグ部分が通過できない幅で形成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載のプラグ固定装置。
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