JP3165848U - 荷揚げ機用の安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全装置が装備されていない従来装置であっても、安全装置を簡単に取り付けることができる荷揚げ機用の簡易な安全装置を提供する。【解決手段】梯子の左右のガイドレール10に台車20を組み付け、その台車20の先端部に設けられた連結部に、電動ウインチで牽引されるワイヤーロープ30を着脱自在に取り付けて、台車20をガイドレール10に沿って引き上げるようにした荷揚げ機の安全装置であって、梯子の踏桟11に引っ掛かる形状をした安全装置としてのフック40を、前記連結部に着脱自在に取り付けるとともに、台車20の先端部に、フック40を踏桟11側に押し付けるバネ部材50を取り付け、一方、フック40の先端部には、牽引するワイヤーロープ30に支持されて、フック40が踏桟11側へ倒れるのを阻止するストッパ44を取り付ける。【選択図】図2
Description
この考案は、瓦等の建築資材を台車に積載して屋根まで引き上げる荷揚げ機の安全装置に関する。
瓦等の建築資材を屋根まで搬送する装置として、図7に示すような荷揚げ機が知られている。図7では、荷揚げ機の下半分を示しているが、この装置は、梯子の左右のガイドレール1上に台車2を組み付け、その台車2をワイヤーロープ3で引き上げるようにしたもので、ワイヤーロープ3は、梯子の先端に取り付けられた図示しない滑車を介して、地上の電動ウインチ4に連結される。
こうした構造の荷揚げ機は、周知であるが、特許文献としては、例えば、下記のようなものが知られている。
こうした構造の荷揚げ機は、周知であるが、特許文献としては、例えば、下記のようなものが知られている。
こうした荷揚げ機には、安全装置が装備されたものもあるが、従来から使用されている多くの装置にはそれが装備されていないので、不測にしてワイヤーロープ3が切れると、瓦を積載した台車2が落下して人命に関わる重大事故を起こすことがある。
この考案は、安全装置が装備されていない従来装置であっても、安全装置を簡単に取り付けることができる荷揚げ機用の安全装置を提供することを課題とする。
この考案は、安全装置が装備されていない従来装置であっても、安全装置を簡単に取り付けることができる荷揚げ機用の安全装置を提供することを課題とする。
この考案は、梯子の左右のガイドレールに台車を組み付け、その台車先端部の連結部にワイヤーロープを取り付けるとともに、そのワイヤーロープを電動ウインチで牽引して、前記台車をガイドレールに沿って引き上げるようにした荷揚げ機の安全装置であって、梯子の踏桟に引っ掛かる形状をした安全装置としてのフックを用意し、そのフックを梯子の踏桟側に倒れるように前記連結部に着脱自在に取り付け、前記台車の先端部には、前記フックを踏桟側に押し倒すバネ部材を取り付け、一方、前記フックの先端部には、牽引されたワイヤーロープに支持されて前記フックが踏桟側へ倒れるのを阻止するストッパを取り付けたことを特徴とする。
さらに、前記フックには、それが踏桟に引っ掛かる時の衝撃を緩和するダンパー機構が取り付けられていることを特徴とする。
さらに、前記フックには、それが踏桟に引っ掛かる時の衝撃を緩和するダンパー機構が取り付けられていることを特徴とする。
このような構成としたことにより、台車の連結部に取り付けられたフックは、バネ部材に押し付けられて、常時踏桟側へ倒れようとするが、正常時には、台車を牽引するワイヤーロープがそれを邪魔するので、フックは、踏桟側へは倒れない。しかし、ワイヤーロープが切れると、フックの傾倒を邪魔するものがなくなるので、フックは、踏桟側に倒れて踏桟に引っ掛かる。これにより、台車は、踏桟に引っ掛かって停止する。
また、フックには、それが踏桟に引っ掛かる時の衝撃を緩和するダンパー機構が取り付けられているので、フックが取り付けられた台車は、大きな衝撃を受けることなく停止する。
また、フックには、それが踏桟に引っ掛かる時の衝撃を緩和するダンパー機構が取り付けられているので、フックが取り付けられた台車は、大きな衝撃を受けることなく停止する。
この考案によれば、ワイヤーロープが切れても、台車の連結部に取り付けられたフックが梯子の踏桟に引っ掛かって停止するので、安全性の高い荷揚げ機とすることができる。
また、そのフックには、それが踏桟に引っ掛かる時の衝撃を緩和するダンパー機構が取り付けられているので、瓦が台車に積載されていても、それを破損させずに停止することができる。
さらに、安全装置としてのフックは、ワイヤーロープとともに着脱自在に連結部に連結することができるので、安全装置が装備されていない従来の荷揚げ機であっても簡単に安全装置を取り付けることができる。
また、そのフックには、それが踏桟に引っ掛かる時の衝撃を緩和するダンパー機構が取り付けられているので、瓦が台車に積載されていても、それを破損させずに停止することができる。
さらに、安全装置としてのフックは、ワイヤーロープとともに着脱自在に連結部に連結することができるので、安全装置が装備されていない従来の荷揚げ機であっても簡単に安全装置を取り付けることができる。
以下、この考案の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、台車20は、鉄製のフレーム21でもって堅牢に造られ、その側部に設けられた4本の脚部22には、図2に示すように、梯子のガイドレール10を上下から挟み込む一対のコロ23、24がそれぞれ取り付けられている。
図1の手前側のノブ25は、手前側下側コロ24と連結され、台車20をガイドレール10に組み付けるときに、ノブ25を回して下側コロ24を移動させることにより、上下のコロ23、24を梯子のガイドレール10に噛み合せることができる。
図1に示すように、台車20は、鉄製のフレーム21でもって堅牢に造られ、その側部に設けられた4本の脚部22には、図2に示すように、梯子のガイドレール10を上下から挟み込む一対のコロ23、24がそれぞれ取り付けられている。
図1の手前側のノブ25は、手前側下側コロ24と連結され、台車20をガイドレール10に組み付けるときに、ノブ25を回して下側コロ24を移動させることにより、上下のコロ23、24を梯子のガイドレール10に噛み合せることができる。
台車20の底面先端部には、ワイヤーロープ30を連結する連結部Aが設けられている。この連結部Aは、フレーム21に溶接された一対の並行プレート26で構成され、その両プレート26の先端部には、貫通孔27が形成され、その貫通孔27にワイヤーロープ30の先端折返し部31に形成された輪を重ね、それらに連結ピン32を通すことにより、ワイヤーロープ30を並行プレート26に連結できるようになっている。また、この連結ピン32の先端部には、抜止め板33が取り付けられ、その抜止め板33を、図3に示すように、軸方向に向けると、連結ピン32を貫通孔27に挿通することができ、それを軸と直行する方向に倒すと、図1に示すように、抜止め姿勢となる。
フック40は、図2或いは図3に示すように、並行な一対の鎌型をした剛性のある金属で形成され、その各基端部41には、貫通孔42が形成されている。また、各フック40の先端部43間には、ピン44が架橋され、そのピン44がワイヤーロープ30に支持されて、各フック40が踏桟11側へ倒れるのを阻止する。したがって、このピン44がフック40の踏桟側への傾倒を阻止するストッパとして機能する。
また、平行なフック40の間には、図3に示すように、ワイヤーロープ30の先端折返し部31が挿入できる間隙が形成され、その間隙にワイヤーロープ30の先端折返し部31を挟んだ状態で並行プレート26間に挿入し、その状態で連結ピン32を各貫通孔27,42と先端折返し部31に形成された輪に通すことにより、ワイヤーロープ30とフック40とを台車20の連結部A(平行プレート26)に連結することができるようになっている。
図4の底面図は、ワイヤーロープ30とフック40とが連結ピン32で連結部A(平行プレート26)に連結された状態を示す。
図4の底面図は、ワイヤーロープ30とフック40とが連結ピン32で連結部A(平行プレート26)に連結された状態を示す。
一方、台車20の前面フレームには、図2に示すように、フック40を常時下向きに押し付けるL字型のバネ部材50が取り付けられている。このバネ部材50の押し付け作用により、フック40は矢印で示すB方向に倒れようとするが、フック40の先端に取り付けられたピン44(ストッパ)がワイヤーロープ30に支持されてフック40の回転を阻止するので、正常時には、フック40は、常にワイヤーロープ30によって跳ね上げ状態となる。しかし、ワイヤーロープ30が切れると、フック40を支えるものがなくなるので、フック40は、バネ部材50に押されてB方向に回転し、1点鎖線で示すように、踏桟11側に倒れる。と同時に、台車20も下降するので、フック40は、踏桟11に引っ掛かって止まる。
前記バネ部材50は、台車20の前面フレームに溶接されるが、それに代えてボルト51で固定してもよい。
前記バネ部材50は、台車20の前面フレームに溶接されるが、それに代えてボルト51で固定してもよい。
図5は、フック40が踏桟11に引っ掛かる時の衝撃を緩和するダンパー機構45をフック40の胴体部に取り付けた一実施形態の外観斜視図である。このダンパー機構45は、衝撃に耐え得る強力なスプリングで構成され、その外側にスプリングを被う入れ子式の外套46が被せられている。
このダンパー機構45は、前述のスプリング式に代えて、エアーダンパー式にすることもできる。また、その取り付け位置は、図5に示すフック40の胴体部だけでなく、例えば、鉤型に曲がった先端部にクッション性の高い弾性部材を取り付けたものであってもよい。また、これらを複合させたものであってもよい。
図6は、ダンパー機構45を取り付けたフック40を台車の連結部Aに取り付けた状態の部分底面図である。
このダンパー機構45は、前述のスプリング式に代えて、エアーダンパー式にすることもできる。また、その取り付け位置は、図5に示すフック40の胴体部だけでなく、例えば、鉤型に曲がった先端部にクッション性の高い弾性部材を取り付けたものであってもよい。また、これらを複合させたものであってもよい。
図6は、ダンパー機構45を取り付けたフック40を台車の連結部Aに取り付けた状態の部分底面図である。
4 電動ウインチ
10 梯子のガイドレール
11 踏桟
20 台車
26 平行プレート(連結部A)
30 ワイヤーロープ
40 フック
50 バネ部材
44 ピン(ストッパ)
45 ダンパー機構
10 梯子のガイドレール
11 踏桟
20 台車
26 平行プレート(連結部A)
30 ワイヤーロープ
40 フック
50 バネ部材
44 ピン(ストッパ)
45 ダンパー機構
Claims (2)
- 梯子の左右のガイドレールに台車を組み付け、その台車先端部の連結部にワイヤーロープを取り付けるとともに、そのワイヤーロープを電動ウインチで牽引して、前記台車をガイドレールに沿って引き上げるようにした荷揚げ機の安全装置であって、梯子の踏桟に引っ掛かる形状をした安全装置としてのフックを用意し、そのフックを梯子の踏桟側に倒れるように前記連結部に着脱自在に取り付け、前記台車の先端部には、前記フックを踏桟側に押し倒すバネ部材を取り付け、一方、前記フックの先端部には、牽引されたワイヤーロープに支持されて前記フックが踏桟側へ倒れるのを阻止するストッパを取り付けたことを特徴とする荷揚げ機の安全装置。
- 前記フックには、それが踏桟に引っ掛かる時の衝撃を緩和するダンパー機構が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の荷揚げ機の安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010007728U JP3165848U (ja) | 2010-11-08 | 2010-11-08 | 荷揚げ機用の安全装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010007728U JP3165848U (ja) | 2010-11-08 | 2010-11-08 | 荷揚げ機用の安全装置 |
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JP3165848U true JP3165848U (ja) | 2011-02-10 |
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JP (1) | JP3165848U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113928948A (zh) * | 2021-11-19 | 2022-01-14 | 佛山市创联科技有限公司 | 一种电梯轿厢的安全防坠系统 |
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2010
- 2010-11-08 JP JP2010007728U patent/JP3165848U/ja not_active Expired - Fee Related
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