JP3165068B2 - 豆乳製造用煮沸装置 - Google Patents
豆乳製造用煮沸装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、豆乳の製造方法に
使用される煮沸装置に関する。
使用される煮沸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、豆腐の製造工程では、水に所定
時間浸漬された大豆を、水を加えながら粉砕しゴを製造
し、このゴを煮沸した後、ゴを絞ってオカラを除去し、
豆乳を製造することが行われている。図2は、従来の豆
腐の製造方法を示すもので、この製造方法では、先ず、
浸漬槽11において、大豆が水に所定時間浸漬される。
時間浸漬された大豆を、水を加えながら粉砕しゴを製造
し、このゴを煮沸した後、ゴを絞ってオカラを除去し、
豆乳を製造することが行われている。図2は、従来の豆
腐の製造方法を示すもので、この製造方法では、先ず、
浸漬槽11において、大豆が水に所定時間浸漬される。
【0003】この後、水に所定時間浸漬された大豆が、
加水とともにグラインダーユニット13により粉砕され
ゴが製造される。このゴは、煮釜ユニット15により所
定時間加熱され、加熱されたゴは、絞り機ユニット17
により絞られ、オカラが除去され豆乳とされる。
加水とともにグラインダーユニット13により粉砕され
ゴが製造される。このゴは、煮釜ユニット15により所
定時間加熱され、加熱されたゴは、絞り機ユニット17
により絞られ、オカラが除去され豆乳とされる。
【0004】オカラが除去された豆乳は、例えば、豆乳
冷却装置19により冷却され、冷却された豆乳に、自動
ミキシング装置21により、例えば、ニガリ等が混入さ
れる。ニガリ等が混入された豆乳は、豆乳充填装置23
により、所定のパック25に充填され、自動ボイルクー
ル装置27で豆腐とされる。この豆腐は、金属探知機2
9,スタッカー31を経て、コンテナ段積み装置33の
所定位置に収納される。
冷却装置19により冷却され、冷却された豆乳に、自動
ミキシング装置21により、例えば、ニガリ等が混入さ
れる。ニガリ等が混入された豆乳は、豆乳充填装置23
により、所定のパック25に充填され、自動ボイルクー
ル装置27で豆腐とされる。この豆腐は、金属探知機2
9,スタッカー31を経て、コンテナ段積み装置33の
所定位置に収納される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の豆腐の製造方法では、煮釜ユニット15にお
いて、ゴを、スチームにより直接的に加熱しているた
め、スチームのドレンが、ゴに、大量に混入し、大豆を
グラインダーユニット13により粉砕する時に、充分な
量の水を添加することができず、蛋白質が、熱変性する
という問題があった。
うな従来の豆腐の製造方法では、煮釜ユニット15にお
いて、ゴを、スチームにより直接的に加熱しているた
め、スチームのドレンが、ゴに、大量に混入し、大豆を
グラインダーユニット13により粉砕する時に、充分な
量の水を添加することができず、蛋白質が、熱変性する
という問題があった。
【0006】すなわち、従来の煮釜ユニット15におけ
る煮沸では、例えば、スチームのドレンの混入が、生大
豆1kgに対して、毎分1リットル程度あり、この煮釜ユ
ニット15において、18〜20%のスチームドレンが
混入していた。また、従来の豆腐の製造方法では、ゴに
直接高温をかけるため、ゴがゲル化をおこし、蛋白質の
抽出がうまくいかず、蛋白質の弾力性がなくなり、豆腐
の日持ちが悪くなるという問題があった。
る煮沸では、例えば、スチームのドレンの混入が、生大
豆1kgに対して、毎分1リットル程度あり、この煮釜ユ
ニット15において、18〜20%のスチームドレンが
混入していた。また、従来の豆腐の製造方法では、ゴに
直接高温をかけるため、ゴがゲル化をおこし、蛋白質の
抽出がうまくいかず、蛋白質の弾力性がなくなり、豆腐
の日持ちが悪くなるという問題があった。
【0007】本発明は、上記のような問題を解決したも
ので、ゴにスチームドレンを混合することなく、ゴを確
実に煮沸することができるとともに、蛋白質の抽出を良
好に行うことのできる豆乳の製造方法に使用される煮沸
装置を提供することを目的とする。
ので、ゴにスチームドレンを混合することなく、ゴを確
実に煮沸することができるとともに、蛋白質の抽出を良
好に行うことのできる豆乳の製造方法に使用される煮沸
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、生ゴ
が流通される管路を有し、生ゴを流通させることにより
非加熱状態で蛋白質を抽出する抽出装置と、抽出装置の
生ゴが流通される管路の出口に直結し、ゴ流通管路内に
生ゴを流通させるとともにゴ流通管路を介して生ゴと温
水とを熱交換させる温水式の熱交換器からなる第1の加
熱装置と、第1の加熱装置のゴ流通管路の出口に直結
し、ゴ流通管路内に生ゴを流通させるとともにゴ流通管
路を介して生ゴと第1の加熱装置の温水より高温の温水
とを温水式の熱交換器からなる第2の加熱装置と、排出
管路を第2の熱交換器のゴ流通管路の出口に直結し、煮
ゴを加熱する熱成装置とを直列状態で連結してなること
を特徴とするものである。
が流通される管路を有し、生ゴを流通させることにより
非加熱状態で蛋白質を抽出する抽出装置と、抽出装置の
生ゴが流通される管路の出口に直結し、ゴ流通管路内に
生ゴを流通させるとともにゴ流通管路を介して生ゴと温
水とを熱交換させる温水式の熱交換器からなる第1の加
熱装置と、第1の加熱装置のゴ流通管路の出口に直結
し、ゴ流通管路内に生ゴを流通させるとともにゴ流通管
路を介して生ゴと第1の加熱装置の温水より高温の温水
とを温水式の熱交換器からなる第2の加熱装置と、排出
管路を第2の熱交換器のゴ流通管路の出口に直結し、煮
ゴを加熱する熱成装置とを直列状態で連結してなること
を特徴とするものである。
【0009】請求項2の発明は、生ゴが流通される管路
を有し、生ゴを流通させることにより非加熱状態で蛋白
質を抽出する抽出装置と、抽出装置の生ゴが流通される
管路の出口に直結し、ゴ流通管路内に生ゴを流通させる
とともにゴ流通管路を介して 生ゴと温水とを熱交換させ
る温水式の熱交換器からなる第1の加熱装置と、第1の
加熱装置のゴ流通管路の出口に直結し、ゴ流通管路内に
生ゴを流通させるとともにゴ流通管路を介して生ゴと第
1の加熱装置の温水より高温の温水とを温水式の熱交換
器からなる第2の加熱装置と、排出管路を第2の熱交換
器のゴ流通管路の出口に直結し、煮ゴをスチームにより
直接加熱する熱成装置とを直列状態で連結してなること
を特徴とする生ゴが流通される管路を有し、生ゴを流通
させることにより蛋白質を抽出するものである。請求項
3の発明は、請求項1または請求項2記載の豆乳製造用
煮沸装置において、抽出装置の管路と熱交換器のゴ流通
管路および排出管路とがほぼ同一口径となっていること
を特徴とするものである。
を有し、生ゴを流通させることにより非加熱状態で蛋白
質を抽出する抽出装置と、抽出装置の生ゴが流通される
管路の出口に直結し、ゴ流通管路内に生ゴを流通させる
とともにゴ流通管路を介して 生ゴと温水とを熱交換させ
る温水式の熱交換器からなる第1の加熱装置と、第1の
加熱装置のゴ流通管路の出口に直結し、ゴ流通管路内に
生ゴを流通させるとともにゴ流通管路を介して生ゴと第
1の加熱装置の温水より高温の温水とを温水式の熱交換
器からなる第2の加熱装置と、排出管路を第2の熱交換
器のゴ流通管路の出口に直結し、煮ゴをスチームにより
直接加熱する熱成装置とを直列状態で連結してなること
を特徴とする生ゴが流通される管路を有し、生ゴを流通
させることにより蛋白質を抽出するものである。請求項
3の発明は、請求項1または請求項2記載の豆乳製造用
煮沸装置において、抽出装置の管路と熱交換器のゴ流通
管路および排出管路とがほぼ同一口径となっていること
を特徴とするものである。
【0010】(作用)請求項1ないし請求項3の発明に
よれば、生ゴの煮沸を、管路内に生ゴを流通することに
より蛋白質を抽出する抽出工程と、この抽出工程の後、
熱交換器のゴ流通管路に生ゴを流通させながら温水と熱
交換させる加熱工程と、この加熱工程の後、加熱された
煮ゴを熱成する熱成工程とに分離して行うようにしたの
で、生ゴにスチームドレンを混合することなく、生ゴを
確実に煮沸することができるとともに、蛋白質の抽出を
良好に行うことが可能となる。
よれば、生ゴの煮沸を、管路内に生ゴを流通することに
より蛋白質を抽出する抽出工程と、この抽出工程の後、
熱交換器のゴ流通管路に生ゴを流通させながら温水と熱
交換させる加熱工程と、この加熱工程の後、加熱された
煮ゴを熱成する熱成工程とに分離して行うようにしたの
で、生ゴにスチームドレンを混合することなく、生ゴを
確実に煮沸することができるとともに、蛋白質の抽出を
良好に行うことが可能となる。
【0011】請求項3の発明によれば、抽出装置から熱
成工程の直前まで生ゴを搬送する管路がほぼ同一口径で
あるから、生ゴの先入れ、先出しが確実に行われ、生ゴ
の加熱ムラを防止することができる。
成工程の直前まで生ゴを搬送する管路がほぼ同一口径で
あるから、生ゴの先入れ、先出しが確実に行われ、生ゴ
の加熱ムラを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0013】図1は、請求項1ないし請求項3の豆乳製
造用煮沸装置の一実施の形態を示すもので、図において
符号41は、浸漬槽で水に所定時間浸漬された大豆を粉
砕し、生ゴにするグラインダーを示している。
造用煮沸装置の一実施の形態を示すもので、図において
符号41は、浸漬槽で水に所定時間浸漬された大豆を粉
砕し、生ゴにするグラインダーを示している。
【0014】このグラインダー41には、抽出装置44
が連絡している。グラインダー41の吐出口側には、粉
砕された生ゴを受ける容器42が配置されている。この
容器42には、ポンプ46が設けられている。抽出装置
44は、容器45内に折曲した管路47を配設すること
により構成されている。管路47は、ポンプ46に連絡
しており、ポンプ46により生ゴが圧送される。
が連絡している。グラインダー41の吐出口側には、粉
砕された生ゴを受ける容器42が配置されている。この
容器42には、ポンプ46が設けられている。抽出装置
44は、容器45内に折曲した管路47を配設すること
により構成されている。管路47は、ポンプ46に連絡
しており、ポンプ46により生ゴが圧送される。
【0015】抽出装置44の下流側には、温水式の熱交
換器51からなる第1の加熱装置49が配置されてい
る。第1の加熱装置49は、熱交換器51と、この熱交
換器51のシェル53に、例えば、75℃の温水を供給
するポンプ55と、温水を75℃で貯溜するタンク57
とを有している。
換器51からなる第1の加熱装置49が配置されてい
る。第1の加熱装置49は、熱交換器51と、この熱交
換器51のシェル53に、例えば、75℃の温水を供給
するポンプ55と、温水を75℃で貯溜するタンク57
とを有している。
【0016】シェル53の一側には、温水流入口が形成
され、他側には、温水流出口が形成されている。シェル
53内には、ゴ流通管路69を形成する、例えば、19
本のチューブ71が挿通され、これ等のチューブ71
は、直列に連通するように接続されている。19本のチ
ューブのうち1本のチューブ71には、ゴ流入口が形成
され、1本のチューブ71には、ゴ流出口が形成されて
いる。
され、他側には、温水流出口が形成されている。シェル
53内には、ゴ流通管路69を形成する、例えば、19
本のチューブ71が挿通され、これ等のチューブ71
は、直列に連通するように接続されている。19本のチ
ューブのうち1本のチューブ71には、ゴ流入口が形成
され、1本のチューブ71には、ゴ流出口が形成されて
いる。
【0017】ゴ流出口は、管路47と連絡している。こ
こで、ゴ流通管路69を形成するチューブ71と管路4
7とは、その口径がほぼ同一とされている。なお、図面
では、チューブ71の形状を表すために管路47より大
きく示されている。この第1の加熱装置49の下流側に
は、容器81内に配設される折曲した管路83が配置さ
れている。この管路83とゴ流通管路69を形成するチ
ューブ71とは、その口径がほぼ同一とされている。
こで、ゴ流通管路69を形成するチューブ71と管路4
7とは、その口径がほぼ同一とされている。なお、図面
では、チューブ71の形状を表すために管路47より大
きく示されている。この第1の加熱装置49の下流側に
は、容器81内に配設される折曲した管路83が配置さ
れている。この管路83とゴ流通管路69を形成するチ
ューブ71とは、その口径がほぼ同一とされている。
【0018】この管路83の下流側には、第2の加熱装
置85が配置されている。なお、第2の加熱装置85
は、第1の加熱装置49とほぼ同様に構成されているた
め、同一部材には、同一符号を付して詳細な説明を省略
する。第2の加熱装置85の下流側には、排出管路86
を介して熱成装置87が配置されている。ここで、排出
管路86とゴ流通管路69を形成するチューブ71と管
路47とは、その口径がほぼ同一とされている。
置85が配置されている。なお、第2の加熱装置85
は、第1の加熱装置49とほぼ同様に構成されているた
め、同一部材には、同一符号を付して詳細な説明を省略
する。第2の加熱装置85の下流側には、排出管路86
を介して熱成装置87が配置されている。ここで、排出
管路86とゴ流通管路69を形成するチューブ71と管
路47とは、その口径がほぼ同一とされている。
【0019】熱成装置87は、排出管路86を介して供
給された煮ゴを、スチームによる直接加熱にするもので
ある。次に、この実施の形態の豆乳の製造方法について
説明する。まず、浸漬槽で水に所定時間浸漬された大豆
をグラインダー41で粉砕し、生ゴにする。
給された煮ゴを、スチームによる直接加熱にするもので
ある。次に、この実施の形態の豆乳の製造方法について
説明する。まず、浸漬槽で水に所定時間浸漬された大豆
をグラインダー41で粉砕し、生ゴにする。
【0020】このグラインダー41による大豆の粉砕時
には、水供給管43から所定量の水が供給される。グラ
インダー41で粉砕された生ゴは、例えば、20℃の温
度であり、抽出装置44の容器45内に配設される折曲
した管路47を、例えば、2分間通過させることによ
り、蛋白質の抽出効果が向上される。
には、水供給管43から所定量の水が供給される。グラ
インダー41で粉砕された生ゴは、例えば、20℃の温
度であり、抽出装置44の容器45内に配設される折曲
した管路47を、例えば、2分間通過させることによ
り、蛋白質の抽出効果が向上される。
【0021】管路47を通過した生ゴは、第1の加熱装
置49に供給され、この第1の加熱装置49において、
例えば、2分間加熱され、70℃まで昇温される。この
第1の加熱装置49では、シェル53内に形成されるゴ
流通管路69のゴ流入口からゴ流出口に向けて、生ゴを
連続的に流通させ、一方、シェル53内に、シェル53
の温水流入口から温水流出口に向けて、温水を連続的に
流通させ、この温水と生ゴとを熱交換させることにより
生ゴが加熱される。
置49に供給され、この第1の加熱装置49において、
例えば、2分間加熱され、70℃まで昇温される。この
第1の加熱装置49では、シェル53内に形成されるゴ
流通管路69のゴ流入口からゴ流出口に向けて、生ゴを
連続的に流通させ、一方、シェル53内に、シェル53
の温水流入口から温水流出口に向けて、温水を連続的に
流通させ、この温水と生ゴとを熱交換させることにより
生ゴが加熱される。
【0022】第1の加熱装置49により、例えば、70
℃に加熱された生ゴは、容器81内に配設される折曲し
た管路83を、例えば、2分間通過され、これにより、
蛋白質の抽出効果が向上され、また、蛋白質の熱変性が
調整される。この後、70℃に加熱された生ゴは、第2
の加熱装置85に供給され、90℃に加熱される。
℃に加熱された生ゴは、容器81内に配設される折曲し
た管路83を、例えば、2分間通過され、これにより、
蛋白質の抽出効果が向上され、また、蛋白質の熱変性が
調整される。この後、70℃に加熱された生ゴは、第2
の加熱装置85に供給され、90℃に加熱される。
【0023】なお、第2の加熱装置85は、温水の温度
が、例えば、95℃に設定されていることを除いて、第
1の加熱装置49とほぼ同様に構成されているため、同
一部材には、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この後、90℃に加熱された煮ゴは、排出管路86を介
して熱成装置87の煮釜内に供給され、スチームによる
直接加熱により、煮込み(豆腐の製造業界においては沸
騰と見なされている)の状態を目視しながら、例えば、
5分間熱成され、ゴの加熱工程が終了する。
が、例えば、95℃に設定されていることを除いて、第
1の加熱装置49とほぼ同様に構成されているため、同
一部材には、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この後、90℃に加熱された煮ゴは、排出管路86を介
して熱成装置87の煮釜内に供給され、スチームによる
直接加熱により、煮込み(豆腐の製造業界においては沸
騰と見なされている)の状態を目視しながら、例えば、
5分間熱成され、ゴの加熱工程が終了する。
【0024】加熱の終了した煮ゴは、この後、絞り機ユ
ニット(図示せず)において、絞られオカラが除去さ
れ、豆乳が製造される。しかして、上述した豆乳の製造
方法では、生ゴの煮沸を、管路47内に生ゴを流通する
ことにより蛋白質を抽出する抽出工程と、この抽出工程
の後、熱交換器51のゴ流通管路69に生ゴを流通させ
ながら温水と熱交換させて、昇温するとともに蛋白質の
抽出を行う加熱工程と、この加熱工程の後、加熱された
煮ゴをスチームによる直接加熱により熱成する熱成工程
とに分離して行うようにしたので、生ゴにスチームドレ
ンを混合することなく、生ゴを確実に煮沸することがで
きるとともに、蛋白質の抽出を良好に行うことが可能と
なる。
ニット(図示せず)において、絞られオカラが除去さ
れ、豆乳が製造される。しかして、上述した豆乳の製造
方法では、生ゴの煮沸を、管路47内に生ゴを流通する
ことにより蛋白質を抽出する抽出工程と、この抽出工程
の後、熱交換器51のゴ流通管路69に生ゴを流通させ
ながら温水と熱交換させて、昇温するとともに蛋白質の
抽出を行う加熱工程と、この加熱工程の後、加熱された
煮ゴをスチームによる直接加熱により熱成する熱成工程
とに分離して行うようにしたので、生ゴにスチームドレ
ンを混合することなく、生ゴを確実に煮沸することがで
きるとともに、蛋白質の抽出を良好に行うことが可能と
なる。
【0025】すなわち、この実施の形態の豆乳の製造方
法では、生ゴを、抽出工程,熱水による加熱工程および
熱成工程の3工程により徐々に加熱するようにしたの
で、従来のように、生ゴに直接高温が作用することがな
くなり、この結果、生ゴがゲル化をおこし、蛋白質の抽
出がうまくいかず、蛋白質の弾力性がなくなり、豆腐の
日持ちが悪くなるという従来の問題を確実に解消するこ
とが可能となる。
法では、生ゴを、抽出工程,熱水による加熱工程および
熱成工程の3工程により徐々に加熱するようにしたの
で、従来のように、生ゴに直接高温が作用することがな
くなり、この結果、生ゴがゲル化をおこし、蛋白質の抽
出がうまくいかず、蛋白質の弾力性がなくなり、豆腐の
日持ちが悪くなるという従来の問題を確実に解消するこ
とが可能となる。
【0026】また、上述した豆乳の製造方法では、ゴ流
通管路69内に生ゴが連続的に流通され、この生ゴが、
シェル53内を連続的に流れる温水により間接的に加熱
されるため、生ゴにスチームドレンが混合することがな
くなり、従って、大豆をグラインダーユニット41によ
り粉砕する時に、従来スチームドレンが混入していた量
だけの水分を増加することが可能となり、蛋白質の熱変
性を低減し、また、蛋白質の抽出を向上することが可能
となる。
通管路69内に生ゴが連続的に流通され、この生ゴが、
シェル53内を連続的に流れる温水により間接的に加熱
されるため、生ゴにスチームドレンが混合することがな
くなり、従って、大豆をグラインダーユニット41によ
り粉砕する時に、従来スチームドレンが混入していた量
だけの水分を増加することが可能となり、蛋白質の熱変
性を低減し、また、蛋白質の抽出を向上することが可能
となる。
【0027】この結果、製造された豆腐の歩留りを、従
来より10%程度向上することができる。また、抽出装
置44の管路47からゴ流通管路69に生ゴを流通さ
せ、さらにゴ流通管路69に生ゴを流通させながら生ゴ
を加熱するため、先入れ、先出しが完全になり、ムラの
ない確実な煮沸を行うことが可能となり、煮ゴからのオ
カラの分離性が向上し、また、分離されたオカラが非常
に白くなる。
来より10%程度向上することができる。また、抽出装
置44の管路47からゴ流通管路69に生ゴを流通さ
せ、さらにゴ流通管路69に生ゴを流通させながら生ゴ
を加熱するため、先入れ、先出しが完全になり、ムラの
ない確実な煮沸を行うことが可能となり、煮ゴからのオ
カラの分離性が向上し、また、分離されたオカラが非常
に白くなる。
【0028】さらに、この実施の形態では、第1の加熱
装置49と第2の加熱装置85により、2段階で生ゴを
加熱するようにしたので、焦げ付きがなくなり、また、
豆乳が非常に均質になる。また、この実施の形態では、
熱成装置87の煮釜内において、スチームによる直接加
熱により、煮ゴを熱成するようにしたので、煮ゴの煮込
みが完全となり、製造された豆腐の色、艶、弾力等が向
上する。
装置49と第2の加熱装置85により、2段階で生ゴを
加熱するようにしたので、焦げ付きがなくなり、また、
豆乳が非常に均質になる。また、この実施の形態では、
熱成装置87の煮釜内において、スチームによる直接加
熱により、煮ゴを熱成するようにしたので、煮ゴの煮込
みが完全となり、製造された豆腐の色、艶、弾力等が向
上する。
【0029】そして、この実施の形態の豆乳製造用煮沸
装置では、生ゴが流通される管路47を有する抽出装置
44と、生ゴと温水とを熱交換させながら蛋白質の抽出
をさらに行う熱交換器51と、生ゴをスチームにより直
接加熱する熱成装置87とで構成したので、豆乳の製造
方法を簡易,確実に、かつ容易に行うことが可能とな
る。
装置では、生ゴが流通される管路47を有する抽出装置
44と、生ゴと温水とを熱交換させながら蛋白質の抽出
をさらに行う熱交換器51と、生ゴをスチームにより直
接加熱する熱成装置87とで構成したので、豆乳の製造
方法を簡易,確実に、かつ容易に行うことが可能とな
る。
【0030】また、以上述べた実施の形態では、第1の
加熱装置49と第2の加熱装置85との間に折曲した管
路83を配置した例について説明したが、本発明はかか
る実施の形態に限定されるものではなく、折曲した管路
83は必ずしもなくても良いことは勿論である。
加熱装置49と第2の加熱装置85との間に折曲した管
路83を配置した例について説明したが、本発明はかか
る実施の形態に限定されるものではなく、折曲した管路
83は必ずしもなくても良いことは勿論である。
【0031】さらに、以上述べた実施の形態では、熱成
工程をスチームによる直接加熱による場合について説明
したが、本発明はかかる実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明はこれに限らず、煮ゴの加熱を完了する
ことができるものであれば加熱手段は任意である。
工程をスチームによる直接加熱による場合について説明
したが、本発明はかかる実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明はこれに限らず、煮ゴの加熱を完了する
ことができるものであれば加熱手段は任意である。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1ないし請求
項3の発明では、生ゴにスチームドレンを混合すること
なく、生ゴを確実に煮沸することができるとともに、蛋
白質の抽出を良好に行うことができる。
項3の発明では、生ゴにスチームドレンを混合すること
なく、生ゴを確実に煮沸することができるとともに、蛋
白質の抽出を良好に行うことができる。
【0033】また、請求項1ないし請求項3の発明で
は、ゴ流通管路に生ゴを流通させながら生ゴを加熱する
ため、先入れ、先出しが完全になり、ムラのない確実な
煮沸を行うことができる。さらに、請求項1ないし請求
項3の発明では、ゴ流通管路に生ゴを流通させながら生
ゴを温水と熱交換により加熱するため、生ゴを焦げ付か
せることがなくなり、豆乳が非常に均質となる。また、
請求項1ないし請求項3の発明では、豆乳の製造方法を
簡易,確実に行うことができるという利点がある。
は、ゴ流通管路に生ゴを流通させながら生ゴを加熱する
ため、先入れ、先出しが完全になり、ムラのない確実な
煮沸を行うことができる。さらに、請求項1ないし請求
項3の発明では、ゴ流通管路に生ゴを流通させながら生
ゴを温水と熱交換により加熱するため、生ゴを焦げ付か
せることがなくなり、豆乳が非常に均質となる。また、
請求項1ないし請求項3の発明では、豆乳の製造方法を
簡易,確実に行うことができるという利点がある。
【図1】請求項1ないし請求項3の豆乳製造用煮沸装置
の一実施の形態を示す説明図である。
の一実施の形態を示す説明図である。
【図2】従来の豆腐の製造方法を示す説明図である。
44 抽出装置 47 管路 51 熱交換器 69 ゴ流通管路 87 熱成装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/20 - 1/202 A23L 1/211
Claims (3)
- 【請求項1】 生ゴが流通される管路を有し、生ゴを流
通させることにより非加熱状態で蛋白質を抽出する抽出
装置と、抽出装置の生ゴが流通される管路の出口に直結し、 ゴ流
通管路内に生ゴを流通させるとともにゴ流通管路を介し
て生ゴと温水とを熱交換させる温水式の熱交換器からな
る第1の加熱装置と、第1の加熱装置のゴ流通管路の出口に直結し、ゴ流通管
路内に生ゴを流通させるとともにゴ流通管路を介して生
ゴと第1の加熱装置の温水より高温の温水とを温水式の
熱交換器からなる第2の加熱装置 と、排出管路を第2の熱交換器のゴ流通管路の出口に直結
し、煮 ゴを加熱する熱成装置とを直列状態で連結してな
ることを特徴とする豆乳製造用煮沸装置。 - 【請求項2】 生ゴが流通される管路を有し、生ゴを流
通させることにより非加熱状態で蛋白質を抽出する抽出
装置と、抽出装置の生ゴが流通される管路の出口に直結し、 ゴ流
通管路内に生ゴを流通させるとともにゴ流通管路を介し
て生ゴと温水とを熱交換させる温水式の熱交換器からな
る第1の加熱装置と、第1の加熱装置のゴ流通管路の出口に直結し、ゴ流通管
路内に生ゴを流通させるとともにゴ流通管路を介して生
ゴと第1の加熱装置の温水より高温の温水とを温水式の
熱交換器からなる第2の加熱装置 と、排出管路を第2の熱交換器のゴ流通管路の出口に直結
し、煮 ゴをスチームにより直接加熱する熱成装置とを直
列状態で連結してなることを特徴とする豆乳製造用煮沸
装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の豆乳製造
用煮沸装置において、 抽出装置の管路と熱交換器のゴ流通管路および排出管路
とがほぼ同一口径となっていることを特徴とする豆乳製
造用煮沸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10187597A JP3165068B2 (ja) | 1991-06-17 | 1997-04-18 | 豆乳製造用煮沸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10187597A JP3165068B2 (ja) | 1991-06-17 | 1997-04-18 | 豆乳製造用煮沸装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3144856A Division JP2697968B2 (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 豆乳の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1028544A JPH1028544A (ja) | 1998-02-03 |
JP3165068B2 true JP3165068B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=14312150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10187597A Expired - Fee Related JP3165068B2 (ja) | 1991-06-17 | 1997-04-18 | 豆乳製造用煮沸装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3165068B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9491388B2 (en) | 2010-06-08 | 2016-11-08 | Invisage Technologies, Inc. | Photodetector comprising a pinned photodiode that is formed by an optically sensitive layer and a silicon diode |
US9691931B2 (en) | 2008-04-18 | 2017-06-27 | Invisage Technologies, Inc. | Materials, fabrication equipment, and methods for stable, sensitive photodetectors and image sensors made therefrom |
US9735384B2 (en) | 2007-04-18 | 2017-08-15 | Invisage Technologies, Inc. | Photodetectors and photovoltaics based on semiconductor nanocrystals |
US9871160B2 (en) | 2007-04-18 | 2018-01-16 | Invisage Technologies, Inc. | Materials, systems and methods for optoelectronic devices |
-
1997
- 1997-04-18 JP JP10187597A patent/JP3165068B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9691931B2 (en) | 2008-04-18 | 2017-06-27 | Invisage Technologies, Inc. | Materials, fabrication equipment, and methods for stable, sensitive photodetectors and image sensors made therefrom |
US9491388B2 (en) | 2010-06-08 | 2016-11-08 | Invisage Technologies, Inc. | Photodetector comprising a pinned photodiode that is formed by an optically sensitive layer and a silicon diode |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1028544A (ja) | 1998-02-03 |
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