JP3164689B2 - トライステートバッファ回路 - Google Patents

トライステートバッファ回路

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JP3164689B2
JP3164689B2 JP07469893A JP7469893A JP3164689B2 JP 3164689 B2 JP3164689 B2 JP 3164689B2 JP 07469893 A JP07469893 A JP 07469893A JP 7469893 A JP7469893 A JP 7469893A JP 3164689 B2 JP3164689 B2 JP 3164689B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バス・インターフェー
ス回路に係り、特に、高負荷を駆動するトライステート
バッファ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図8はこの種の従来のトライステートバ
ッファ回路の構成を示す回路図である。同図において、
ショットキー形のバイポーラトランジスタQ10及びQ11
(以下、Q10をトランジスタ、Q11をトランジスタ又は
プルアップ用トランジスタと言う)は周知のダーリント
ン回路を構成し、各トランジスタのコレクタが高電位電
源線VCCに接続され、トランジスタQ10のエミッタがト
ランジスタQ11のベースに接続されている。ここで、ト
ランジスタQ11のベース・エミッタ間には抵抗器R11
接続されている。そして、トランジスタQ10のベースに
出力プルアップ信号PUを供給するようになっている。
トランジスタQ11のエミッタには、同じく、ショットキ
ー形のバイポーラトランジスタ(以下、トランジスタ又
はプルダウン用トランジスタと言う)Q12のコレクタが
接続され、このトランジスタQ12のエミッタは低電位電
源線としての接地点GNDに接続され、そのベース・エ
ミッタ間には抵抗器R12が接続されている。そして、ト
ランジスタQ12のベースに出力プルダウン信号PDを供
給するようになっている。また、トランジスタQ11のエ
ミッタとトランジスタQ12のコレクタの相互接続点が出
力端子EXに接続されている。
【0003】また、トランジスタQ11のベースにはショ
ットキーバリア形のダイオード(以下、単にダイオード
と言う)SBD1 のアノードが接続され、トランジスタ
11のエミッタにはダイオードSBD2 のアノードが接
続され、これらのダイオードのカソードは共通接続され
ると共に、Nチャネル形のMOSトランジスタN10のド
レインに接続されている。このMOSトランジスタN10
のソースにはもう一つのNチャネル形のMOSトランジ
スタN11のドレインが接続され、このMOSトランジス
タN11のソースはトランジスタQ12のベースに接続され
ている。そして、MOSトランジスタN10のゲートには
位相信号PHが供給され、MOSトランジスタN11のゲ
ートにはイネーブル信号ENが供給されるようになって
いる。
【0004】図8に示したトライステートバッファ回路
において、プルアップ信号PU及びプルダウン信号PD
の全てを「L」レベルにすれば、トランジスタQ10,Q
11,Q12は全てオフ状態で、出力端子EXはハイインピ
ーダンス「Z」状態となる。
【0005】ここで、プルアップ信号PUを「H」レベ
ルに変化させると、トランジスタQ10、プルアップ用の
トランジスタQ11は共にオン状態に変化する。したがっ
て、出力端子EXは「H」状態に変化する。
【0006】出力端子EXが「H」状態にあるとき、位
相信号PH、イネーブル信号ENを「H」レベルにし、
プルアップ信号PUを「H」レベルから「L」レベルに
変化させ、これと同時にプルダウン信号PDを「L」レ
ベルから「H」レベルに変化させると、トランジスタQ
10、プルアップ用のトランジスタQ11はオフ状態に、プ
ルダウン用のトランジスタQ12はオン状態にそれぞれ変
化し、しかも、MOSトランジスタN10,N11は共にオ
ン状態となるため、出力端子EXの電圧がプルダウン用
のトランジスタQ12のベースに印加される。
【0007】また、出力端子EXがハイインピーダンス
「Z」状態にあり、かつ、出力端子EXに接続された容
量性負荷(図示を省略)が充電状態にあるとき、位相信
号PH、イネーブル信号ENを「H」レベルにし、プル
アップ信号PUを「H」レベルから「L」レベルに変化
させ、これと同時にプルダウン信号PDを「L」レベル
から「H」レベルに変化させたときも、負荷の電圧がプ
ルダウン用のトランジスタQ12のベースに印加される。
【0008】なお、抵抗器R11は出力端子EXに容量性
負荷が接続され、かつ、トランジスタQ11,Q12がオフ
状態である時、トランジスタQ11のベース電位を負荷電
圧によって上昇させる機能と、出力端子EXの電位が
「L」から「H」に上昇するに際し、トランジスタQ10
のエミッタ電流を抑制する機能とを有している。また、
抵抗器R12はプルダウン用トランジスタQ12のオフ動作
時にベース電流を過渡的に減少させ、かつ、MOSトラ
ンジスタN11及びトランジスタQ12の両方がオフ状態に
ある時、トランジスタQ12のベース電位を接地点GND
のレベルに保持する機能を有している。
【0009】一方、ダイオードSBD2 は出力端子EX
のレベルを「H」状態から「L」状態に、あるいは、
「Z」状態から「L」状態に切換える過渡期に、負荷の
電圧を利用してプルダウン用トランジスタQ12のベース
電流を増加させてオン動作時間を短縮する機能を有し、
ダイオードSBD1 はプルダウン用トランジスタQ12
オン動作時に、トランジスタQ11のベース電位をこのト
ランジスタのエミッタ電位と一致させてトランジスタQ
11のオン状態を早期に解消する機能を有している。
【0010】かくして、このトライステートバッファ回
路は、ダイオードSBD2 を介して負荷電圧をトランジ
スタQ12のベースに印加することにより、出力端子EX
のレベルを「H」状態から「L」状態に切換える時間t
pHL、及び、「Z」状態から「L」状態に切換える時
間tpZLを短縮すると共に、スタティック電流の最小
化を図り、さらに、ダイオードSBD1 を併せ用いたこ
とにより、プルアップ用トランジスタQ11のベースとエ
ミッタとを同電位にしてこのトランジスタQ11を迅速に
オン状態からオフ状態に切換えて、トランジスタQ11
びQ12の両者がオン状態になる、いわゆる、出力段の貫
通を防ぎ、消費電流の低減を図っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のトライ
ステートバッファ回路は、出力端子EXとプルダウン用
トランジスタQ12のベースとの間に、ダイオードSBD
1 ,活性領域でオン抵抗特性を示すMOSトランジスタ
10,N11という三つの素子が介在し、それらの直列接
続回路の抵抗値が大きくなっている。このため、出力端
子EXの電圧を利用してのスイッチング速度の増大にも
限度があり、ファンアウト及びトレードオフを考慮した
最適設計が難しくなるという問題があった。
【0012】また、出力端子EXの電圧を利用してプル
ダウン用トランジスタQ12のベースに電流を供給すると
いえども、プルアップ用トランジスタQ11のコレクタ・
ベース間容量CCB及びベース・エミッタ間容量CBEに蓄
積された電荷がダイオードSBD1 を介して先に流れ、
実用上はダイオードSBD2 を介しての電流供給は少な
く、したがって、出力端子EXの電圧利用効率は低いと
いう問題もあった。
【0013】なお、出力端子EXがハイインピータンス
「Z」状態にあるときに、出力端子EXに接続されるバ
ス・ラインが「H」レベルにあれば、ダイオードSBD
2 を介して電流が供給されるが、この電流もダイオード
SBD2 の順方向抵抗値と、MOSトランジスタN10
11の活性領域のオン抵抗値RONとの合成抵抗値によっ
てスイッチング速度の増大を図り難いことに変わりはな
かった。
【0014】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、出力端子の電圧を利用した迅速なスイッ
チング動作を実現すると共に、出力端子電圧の有効利用
を図ることのできるトライステートバッファ回路を得る
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の解決手段
は、プルアップ用の第1のトランジスタとプルダウン用
の第2のトランジスタとを直列接続したトランジスタ直
列接続回路が高電位電源と低電位電源間に接続され、第
1及び第2のトランジスタの相互接続点を出力端とし、
第1のトランジスタにベース電流を供給して出力端のレ
ベルをプルアップさせ、出力イネーブル信号及び位相制
御信号が共にアクティブであることを条件に、第2のト
ランジスタにベース電流を供給して出力端のレベルをプ
ルダウンさせるトライステートバッファ回路において、
出力端と第2のトランジスタのベースとの間に接続さ
れ、アクティブ状態の出力イネーブル信号によってオン
動作させる第3のトランジスタと、第3のトランジスタ
と第2のトランジスタのベースとの間に接続され、アク
ティブ状態の位相制御信号によってオン動作させるスイ
ッチング素子とを備えたものである。
【0016】本発明の第2の解決手段は、第3のトラン
ジスタとしてショットキーバリア形のものを用いたと
き、この第3のトランジスタから出力端へ電流が流れる
ことを阻止するように、出力端と第3のトランジスタと
の間に接続されたSBダイオードを備えたものである。
【0017】本発明の第3の解決手段は、プルアップ用
の第1のトランジスタとプルダウン用の第2のトランジ
スタとを直列接続したトランジスタ直列接続回路が高電
位電源と低電位電源間に接続され、第1及び第2のトラ
ンジスタの相互接続点を出力端とし、第1のトランジス
タにベース電流を供給して出力端のレベルをプルアップ
させ、出力イネーブル信号及び位相制御信号が共にアク
ティブであることを条件に、第2のトランジスタにベー
ス電流を供給して出力端のレベルをプルダウンさせるト
ライステートバッファ回路において、出力端と第2のト
ランジスタのベースとの間に接続された第3のトランジ
スタと、出力イネーブル信号及び位相制御信号が共にア
クティブであることを条件に、第3のトランジスタに所
定のベース電流を供給するベース電流供給手段と、第2
のトランジスタのベース・エミッタ間電圧が所定値を超
えないように第3のトランジスタのベース電流を分流さ
せるレベル変換要素とを備えたものである。
【0018】
【作用】本発明の第1の解決手段によれば、出力端子か
らプルダウン用トランジスタのベースまでの電流経路に
介在し、活性領域で抵抗特性を示す素子数を減じたの
で、出力端子の電圧を利用した迅速なスイッチング動作
を実現すると共に、出力端子電圧の有効利用を図ること
ができる。
【0019】また、本発明の第2の解決手段によれば、
第3のトランジスタのベースに流れ込み得る電流の全て
をこの第3のトランジスタに注入するので、ダイオード
の挿入に伴って抵抗値が増大しても、さらに、プルダウ
ン用トランジスタのオン動作を速めることができる。
【0020】さらにまた、第3の解決手段によれば、出
力端子からプルダウン用トランジスタのベースまでの電
流経路に介在する素子数の減少と併せて、プルダウン用
ベース電位が所定値を超えないようにしたので、出力端
子の電圧を利用した迅速なスイッチング動作を実現し、
かつ、この状態で発生しやすいレベルの大きいノイズを
未然に防止することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例によって詳
細に説明する。
【0022】図1はこの発明の第1実施例の構成を示す
回路図であり、図中、図8と同一の符号を付したものは
それぞれ同一の要素を示している。これは、図8中のM
OSトランジスタN11、ダイオードSBD1 、SBD2
を除去し、その代わりにシヨットキー形のバイポーラト
ランジスタQ13、P形のMOSトランジスタP10,P11
を加入したものである。
【0023】ここで、抵抗器R11の一端はトランジスタ
10のエミッタに接続され、その他端はMOSトランジ
スタN10のドレインに接続されている。トランジスタQ
13のコレクタは出力端子EXに接続され、エミッタはM
OSトランジスタN10のドレインに接続されている。M
OSトランジスタP10のドレインはトランジスタQ13
ベースに接続され、ソースは高電位電源線VCCに接続さ
れている。また、MOSトランジスタP11のソースはト
ランジスタQ11のベースに接続され、ドレインは出力端
子EXに接続されている。そして、MOSトランジスタ
10,P11はゲートどうしが接続され、これらのゲート
に出力イネーブル信号ENを加える構成になっている。
【0024】上記のように構成された第1実施例の動作
を、特に、従来例と構成を異にする部分を中心にして以
下に説明する。
【0025】いま、プルアップ信号PUが「H」レベル
で、プルダウン信号PDが「L」レベルにあれば、プル
アップ用トランジスタQ11はオン状態で、プルダウン用
のトランジスタQ12はオフ状態で出力端子EXのレベル
は「H」状態にある。ここで、位相信号PHを「H」レ
ベルに、イネーブル信号ENを「L」レベルにし、か
つ、プルアップ信号PUを「H」レベルから「L」レベ
ルに変化させ、これと同時にプルダウン信号PDを
「L」レベルから「H」レベルに変化させると、MOS
トランジスタP10,P11,N11はオン状態に変化し、プ
ルアップ用のトランジスタQ11はオフ状態に、プルダウ
ン用のトランジスタQ12はオン状態にそれぞれ変化す
る。
【0026】この場合、MOSトランジスタP10はトラ
ンジスタQ13にベース電流を供給してこれをオン状態に
させると共に、出力端子EXの電圧を利用して強力な電
流をプルダウン用のトランジスタQ12のベースに供給さ
せる。従って、図8の従来の回路において、活性領域で
オン抵抗特性を示したMOSトランジスタN11を除去し
た分だけプルダウン用のトランジスタQ12の動作時間を
短縮することができる。
【0027】また、イネーブル信号ENによってMOS
トランジスタP11がオン状態になったことにより、プル
アップ用トランジスタQ11のベース・エミッタ間が同電
位に保たれ、このトランジスタQ11のオン状態からオフ
状態への動作も速められる。
【0028】また、プルアップ用トランジスタQ11及び
プルダウン用トランジスタQ12の両方がオフ状態である
出力ハイインピーダンス「Z」状態で、出力端子EXに
接続されるバス・ラインが「H」レベルにあったときも
同様に、図8中のMOSトランジスタN11が除去された
分だけプルダウン用トランジスタQ12の動作時間を短縮
することができる。
【0029】図2は本発明の第2実施例の構成を示す回
路図である。これは、図1に示した第1実施例のうち、
トランジスタQ13のコレクタと出力端子EX間にショッ
トキーバリア形のダイオードSBD3 を接続したもので
ある。このダイオードSBD3 のアノードが出力端子E
Xに、カソードがトランジスタQ13のコレクタにそれ接
続されている。このように、ダイオードSBD3 を追加
したことにより、MOSトランジスタP10を介してトラ
ンジスタQ13のベースに流れ込み得る電流iBEの全てを
トランジスタQ13に注入することができる。この第2実
施例はダイオードSBD3 を設けた分だけ抵抗値は増え
るが、ベースに流れ込み得る電流iBEの全てをトランジ
スタQ13に注入することにより、抵抗値の増大分を補償
して第1実施例以上に、プルダウン用トランジスタQ12
のオン動作を速めることができる。
【0030】図3は本発明の第3実施例の概略構成図で
ある。ここでは、説明及び図面の繁雑化を避けるため
に、プルアップ側の回路を除去すると共に、一部の構成
要素を簡略化して表している。高電位電源線VCCに接続
される定電流源Iはイネーブル信号ENによって所定の
電流をトランジスタQ13に供給するものであり、スイッ
チSは位相信号PHによってオン動作する前述のMOS
トランジスタN11に対応するものである。そして、位相
信号PHによりスイッチSを閉じれば、定電流源Iの電
流はトランジスタQ13のベースに供給され、出力端子E
Xの電圧を利用してトランジスタQ13のベースに電流を
供給することができる。このように、出力端子EXとト
ランジスタQ12との間にトランジスタQ13だけが接続さ
れた回路は、図1に示した回路と比較すれば明らかなよ
うに、図1中のMOSトランジスタN10を除去した分だ
け電流が流れ易くなっている。しかしながら、出力端子
EXの出力の急激な変化に伴うスイッチングノイズが発
生し易くなる。以下、このことを簡単に説明する。
【0031】出力端子EXに大きな負荷を接続しなけれ
ばならないトライステートバッファ回路にあって、プル
アップ用トランジスタ及びプルダウン用トランジスタの
サイズは大きくなる。すなわち、図3に示すプルダウン
用トランジスタQ12のサイズは大きくなる。トランジス
タのサイズが大きくなれば、そのコレクタ・ベース間の
寄生容量CCB及びベース・エミッタ間の寄生容量CBE
大きくなる。従って、トランジスタQ12のベースに、信
号を加えても寄生容量CCB,CBEの充電に時間を要する
ためにオン動作が遅れる。そこで、出力端子EXの電圧
を利用して、寄生容量CCB,CBEを早期充電することに
より、トランジスタQ12のスイッチング速度を速めると
共に、第1実施例では電流経路の素子数を削減し、第2
実施例では素子の動作特性を改善してより一層スイッチ
ング速度を上げている。しかし、出力端子EXの電圧を
利用して寄生容量を充電してしまった後もこの電圧の影
響を及ぼし過ぎると、出力端子EXの電圧の降下速度が
大きくなり、さらに、アンダーシュート現象も発生して
ノイズが増大する。しかして、出力端子電圧を利用する
としても、寄生容量CCB,CBEを充電するまではトラン
ジスタQ12のベース電圧を急激に増大させる必要性があ
るが、その後はその変化を抑制することがノイズの低減
に有効である。
【0032】図3に示した実施例はプルダウン用トラン
ジスタQ12のベース電位を急速に高め、このベース電位
がある値を超えないように、レベル変換要素CONによ
りベース電流を逃がして、出力電圧の変化率dV/dt
を低く抑えるものである。
【0033】図4は第3実施例の具体的な構成を示す回
路図であり、レベル変換要素CONとしてのNチャネル
MOSトランジスタN12のソースを接地点GNDに、ド
レインをトランジスタQ13のベースに、ゲートをプルダ
ウン用トランジスタQ12のベースにそれぞれ接続してい
る。この実施例にあっては、位相信号PHがアクティブ
「H」でスイッチSが閉じると、イネーブル信号のアク
ティブに対応して定電流源Iから所定の電流がトランジ
スタQ13のベースに供給される。これによってトランジ
スタQ13がオン動作し、出力端子EXの電圧を利用して
定電流源Iのβ倍の電流がプルダウン用トランジスタQ
12のベースに供給される。この電流はプルダウン用トラ
ンジスタQ12の寄生容量を充電し、その電圧がトランジ
スタQ12のVBE以上に増大したとき、増大分+αを検知
してMOSトランジスタN12がオン動作してトランジス
タQ12のベース・エミッタ間電圧が所定のVBEに落ち着
くようにベース電流を引き抜く。
【0034】図5は第1乃至第3実施例及び従来例との
関連を説明するために、時間tと電圧Eとの関係を示し
た線図である。同図において、時刻t0 にて位相信号P
HによりスイッチSが閉じたとする。従来例は一点鎖線
の曲線A0 に示すように出力端子EXの電圧は時刻t0
よりもかなり遅れて降下し始めていた。第1及び第2実
施例は出力端子EXの電圧を、実線の曲線Aに近似させ
てその降下点を速めている。しかるに、出力端子EXと
プルダウン用トランジスタQ12のベースとの間に介在す
る要素の抵抗が小さ過ぎたり、あるいは、出力端子EX
の電圧の影響が大き過ぎると、出力端子EXの電圧は破
線の曲線A1 に示すように急速に降下し、しかも、アン
ダーシュートを生じたりしてノイズを増大させる。この
とき、プルダウン用トランジスタQ12のベース電圧は破
線の曲線C1 に示すように一旦増大した以降の減少の度
合いは小さいものであった。第3実施例にあっては、プ
ルダウン用トランジスタのベース電圧によってMOSト
ランジスタN12をオン動作させると共に、トランジスタ
13のベースの一部を引き抜くことによって、実線の曲
線Bに示したように、そのベース電圧が一旦増大した後
の減少度合いを大きくすることにより、プルダウン用ト
ランジスタQ12のベース電圧を実線の曲線Cに示すよう
に、一旦増大した後の減少度合いを大きくし、これによ
って出力端子EXの電圧を実線の曲線Aに示すように穏
やかに減少させている。これによって、出力端子EXの
電圧の降下開始点を速め、かつ、ノイズの低減を図って
いる。
【0035】図6は本発明の第4実施例の構成を示す回
路図であり、レベル変換要素CONとしてバイポーラト
ランジスタQ14を用いると共に、そのエミッタと接地点
GNDとの間にシヨットキーバリアダイオードSBD4
を接続することによって、接地点GNDに対してプルダ
ウン用トランジスタQ12のベース電圧が所定値を超えて
いる間、バイポーラトランジスタQ14をオン状態にする
ものである。
【0036】図7は本発明の第5実施例の構成を示す部
分回路図であり、特に、レベル変換要素CONとしてバ
イポーラトランジスタQ14を用いると共に、そのエミッ
タと接地点GNDとの間に抵抗器R13を接続したもので
ある。これらの実施例においても、出力端子EXの電圧
の降下開始点を速め、かつ、ノイズの低減を図り得ると
いう効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本
発明によれば、出力端子の電圧を利用した迅速なスイッ
チング動作を実現すると共に、出力端子電圧の有効利用
を図ることができる。
【0038】また、プルダウン用トランジスタのベース
電圧を制御することによって、出力端子電圧の変化率を
抑えることができ、これによって、ノイズを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す回路図。
【図2】本発明の第2実施例の構成を示す回路図。
【図3】本発明の第3実施例の概略構成を、部分的にブ
ロックで示した回路図。
【図4】本発明の第3実施例の詳細な構成を示す回路
図。
【図5】本発明の第1乃至第3実施例及び従来例との関
連を説明するために、時間と電圧との関係を示した線
図。
【図6】本発明の第4実施例の構成を示す回路図。
【図7】本発明の第5実施例の構成を示す部分回路図。
【図8】従来のトライステートバッファ回路の構成を示
す回路図。
【符号の説明】
10,Q11,Q12,Q13,Q14 バイポーラトランジス
タ P10,P11,N10, N11,N12 MOSトランジスタ SBD1 ,SBD2 ,SBD3 SBダイオード R11,R12,R13 抵抗器 S スイッチ I 定電流源 EX 出力端子 CON レベル変換要素
フロントページの続き (72)発明者 野 稲 泰 一 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会 社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 19/0175

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プルアップ用の第1のトランジスタとプル
    ダウン用の第2のトランジスタとを直列接続したトラン
    ジスタ直列接続回路が高電位電源と低電位電源間に接続
    され、前記第1及び第2のトランジスタの相互接続点を
    出力端とし、前記第1のトランジスタにベース電流を供
    給して前記出力端のレベルをプルアップさせ、出力イネ
    ーブル信号及び位相制御信号が共にアクティブであるこ
    とを条件に、前記第2のトランジスタにベース電流を供
    給して前記出力端のレベルをプルダウンさせるトライス
    テートバッファ回路において、 前記出力端と前記第2のトランジスタのベースとの間に
    接続され、アクティブ状態の前記出力イネーブル信号に
    よってオン動作させる第3のトランジスタと、 前記第3のトランジスタと前記第2のトランジスタのベ
    ースとの間に接続され、アクティブ状態の前記位相制御
    信号によってオン動作させるスイッチング素子と、 を備えたことを特徴とするトライステートバッファ回
    路。
  2. 【請求項2】前記第3のトランジスタとしてショットキ
    ーバリア形のものを用いたとき、前記第3のトランジス
    タから前記出力端へ電流が流れることを阻止するよう
    に、前記出力端と前記第3のトランジスタとの間に接続
    されたSBダイオードを備えたことを特徴とする請求項
    1に記載のトライステートバッファ回路。
  3. 【請求項3】プルアップ用の第1のトランジスタとプル
    ダウン用の第2のトランジスタとを直列接続したトラン
    ジスタ直列接続回路が高電位電源と低電位電源間に接続
    され、前記第1及び第2のトランジスタの相互接続点を
    出力端とし、前記第1のトランジスタにベース電流を供
    給して前記出力端のレベルをプルアップさせ、出力イネ
    ーブル信号及び位相制御信号が共にアクティブであるこ
    とを条件に、前記第2のトランジスタにベース電流を供
    給して前記出力端のレベルをプルダウンさせるトライス
    テートバッファ回路において、 前記出力端と前記第2のトランジスタのベースとの間に
    接続された第3のトランジスタと、 前記出力イネーブル信号及び位相制御信号が共にアクテ
    ィブであることを条件に、前記第3のトランジスタに所
    定のベース電流を供給するベース電流供給手段と、 前記第2のトランジスタのベース・エミッタ間電圧が所
    定値を超えないように前記第3のトランジスタのベース
    電流を分流させるレベル変換要素と、 を備えたことを特徴とするトライステートバッフア回
    路。
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