JP3164610U - シャックル - Google Patents

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正雄 松岡
正雄 松岡
祐康 水谷
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【課題】第1操作ワイヤ及び第2操作ワイヤを誤って同時に操作しても吊りピースからシャックルが外れることがないシャックルを提供する。【解決手段】外筒体に11に、第2操作ワイヤW2により操作されてシャックルピン7が後退する際に突出片9が通る第1軸方向溝11A、第1軸方向溝11Aの後端部から周方向に延び、第3操作ワイヤW3により操作されてシャックルピン7がその軸芯まわりに回動する際に突出片9が通る周方向溝11B、周方向溝11Bの端部から後方へ延び、第2操作ワイヤW2により操作されてシャックルピン7が後退する際に突出片9が通る第2軸方向溝11Cを形成した。第1操作ワイヤW1を操作してシャックルピン7の係止を解除し、第2操作ワイヤW2を操作してシャックルピン7を後退させると、突出片9が第1軸方向溝11A後側の外筒体壁面に当止されるため閉鎖状態CLが保持される。【選択図】図2

Description

本考案は、鋼構造物や鉄骨コラム等の重量鋼材をクレーンにより吊り上げる際に使用されるシャックルに関わり、さらに詳しくは、作業者が地上から操作ワイヤを牽引して行う遠隔操作により鋼構造物や鉄骨コラム等の重量鋼材から取り外すことができるシャックルに関するものである。
鋼構造物や鉄骨コラム等の重量鋼材は、それに溶接固定された吊りピースに取り付けたシャックルを用いてクレーンにより吊り上げられ、重量鋼材がクレーンにより運搬された後には、シャックルは吊りピースから取り外される。
このような従来のシャックルとして、吊りピースが入るように下方に開口するスリットを有するとともに該スリットの対向面に直交する水平方向のピン穴が設けられたシャックル本体と、前記ピン穴に挿入されて水平方向へスライドすることにより、前記スリットを閉鎖又は開放可能なシャックルピンと、該シャックルピンが前記スリットを閉鎖した状態で、弾性付勢力により前記シャックルピン側面の嵌合溝に嵌合して前記シャックルピンのスライドを規制する係止ピンと、該係止ピンの一端に取り付けられた、前記弾性付勢力に抗して引き抜くように前記係止ピンを操作可能な第1操作ワイヤと、前記シャックルピンの一端に取り付けられた、前記スリットを開放する方向に引き抜くように前記シャックルピンを操作可能な第2操作ワイヤとを備え、前記第1操作ワイヤを牽引して前記係止ピンを操作した後に前記第2操作ワイヤを牽引して前記シャックルピンを操作する、操作ワイヤを牽引して行う遠隔操作により前記吊りピースから取り外すことができるようにしたシャックルがある(例えば、特許文献1参照。)。
実公昭52−9755号公報
特許文献1のようなシャックルによれば、作業者が地上から操作ワイヤを牽引して行う遠隔操作により吊りピースから取り外すことができることから、作業者が工具を用いて吊りピースからシャックルを直接取り外す高所作業がなくなるため、高所からの墜落災害の危険をなくすことができるとともに、吊りピースからシャックルを取り外す作業時間を短縮することができる。
しかしながら、遠隔操作を行う際に、第1操作ワイヤ及び第2操作ワイヤを誤って同時に操作してしまう場合があり、そのような場合には、重量鋼材の吊りピースからシャックルが不意に外れることから、支持状態によっては重量鋼材が落下する場合や倒れる場合があるため、より安全性を高めるという観点からは改良の余地がある。
そこで本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、操作ワイヤを牽引して行う遠隔操作により重量鋼材から取り外すことができるものでありながら、第1操作ワイヤ及び第2操作ワイヤを誤って同時に操作しても重量鋼材の吊りピースからシャックルが外れることがないシャックルを提供する点にある。
本考案に係るシャックルは、前記課題解決のために、下方に開口するスリットが形成されるとともに該スリットの前後の対向面に直交する水平方向のピン穴が設けられたシャックル本体と、前記ピン穴に嵌合して前後方向へ進退可能に支持され、最前進位置では前記スリットを閉鎖し、最後退位置では前記スリットを開放するシャックルピンと、該シャックルピンが前記スリットを閉鎖した閉鎖状態で、弾性付勢力により前記シャックルピン側面の係合溝又は穴に係合して前記シャックルピンを係止する係止片と、前記シャックルピンの最前進位置で、前記シャックル本体よりも後側に位置し、前記シャックルピンの径方向へ突出する突出片と、前記シャックルピンの最後退位置で、前記シャックルピンを被うように前記シャックルピンの外側に位置する、前記シャックル本体に取り付けられた外筒体と、前記係止片の一端に取り付けられた、牽引することにより前記係止片を前記弾性付勢力に抗して引き抜くように操作可能な第1操作ワイヤと、前記シャックルピンの後端に取り付けられた、牽引することにより前記シャックルピンを後退させる方向へ操作可能な第2操作ワイヤと、前記突出片の前記外筒体外面よりも外側に取り付けられた、牽引することにより前記シャックルピンをその軸芯まわりに回動させるように操作可能な第3操作ワイヤとを備え、前記外筒体に、前記突出片が通過可能なように連続する溝である、前端部から後方へ延び、前記第2操作ワイヤにより操作されて前記シャックルピンが後退する際に前記突出片が通る第1軸方向溝、該第1軸方向溝の後端部から周方向に延び、前記第3操作ワイヤにより操作されて前記シャックルピンがその軸芯まわりに回動する際に前記突出片が通る周方向溝、及び、該周方向溝の端部から後方へ延び、前記第2操作ワイヤにより操作されて前記シャックルピンが後退する際に前記突出片が通る第2軸方向溝を形成してなり、前記第1操作ワイヤを操作して前記係止片を引き抜いて前記シャックルピンの係止を解除し、前記第2操作ワイヤを操作して前記シャックルピンを後退させると、前記突出片が前記第1軸方向溝後側の前記外筒体壁面に当止されるため前記シャックルピンのそれ以上の後退が規制され、この状態では、前記シャックルピンの係止が解除され且つ前記閉鎖状態が保持されることを特徴とする。
このような構成によれば、シャックルピンがシャックル本体のスリットの前後の対向面間にわたってスリットを閉鎖した閉鎖状態において、第1操作ワイヤを操作してシャックルピンの係止を解除し、第2操作ワイヤを操作して突出片を第1軸方向溝に沿わせながらシャックルピンを後退させ、第3操作ワイヤを操作して突出片を周方向溝に沿わせながらシャックルピンを回動させた後に、第2操作ワイヤを操作して突出片を第2軸方向溝に沿わせながらシャックルピンを後退させることにより、スリットの前後の対向面間にシャックルピンがなくなった開放状態になる。
したがって、このような作業者が地上から操作ワイヤを牽引して行う遠隔操作によりシャックルを重量鋼材から取り外すことができることから、作業者が工具を用いて吊りピースからシャックルを直接取り外す高所作業がなくなるため、高所からの墜落災害の危険をなくすことができるとともに、吊りピースからシャックルを取り外す作業時間を短縮することができる。
その上、第1操作ワイヤを操作してシャックルピンの係止を解除し、第2操作ワイヤを操作して突出片を第1軸方向溝に沿わせながらシャックルピンを後退させた状態では、突出片が第1軸方向溝後側の外筒体壁面に当止されてシャックルピンのそれ以上の後退が規制され、この状態では閉鎖状態が保持されることから、第1操作ワイヤ及び第2操作ワイヤを誤って同時に操作しても重量鋼材の吊りピースからシャックルが外れることがないため、より安全性を向上することができる
そして、このように第1操作ワイヤを操作してシャックルピンの係止を解除し、第2操作ワイヤを操作してシャックルピンを後退させた状態では、シャックルピンの係止が解除されていることから、第3操作ワイヤを操作して突出片を周方向溝に沿わせながらシャックルピンを回動させた後に、第2操作ワイヤを操作して突出片を第2軸方向溝に沿わせながらシャックルピンを後退させることができるため、このような第3操作ワイヤ及び第2操作ワイヤを牽引して行う遠隔操作によりシャックルを重量鋼材から取り外すことができる。
ここで、前記外筒体の前記第1軸方向溝後側壁面に、前記周方向溝後側壁面よりも後側に窪んだ凹部を形成してなると好ましい。
このような構成によれば、第2操作ワイヤを操作して突出片を第1軸方向溝に沿わせながらシャックルピンを後退させて突出片が外筒体壁面に当止された状態では、突出片が凹部に係合することから、第3操作ワイヤを牽引して突出片を周方向溝に沿わせるようにシャックルピンを回動させる際には、突出片を凹部から外す操作力が必要になるため、さらに安全性を向上することができる。
以上のように、本考案に係るシャックルによれば、作業者が地上から第1操作ワイヤ、第2操作ワイヤ及び第3操作ワイヤを牽引して行う遠隔操作により重量鋼材から取り外すことができることから、作業者が工具を用いて吊りピースからシャックルを直接取り外す高所作業がなくなるため、高所からの墜落災害の危険をなくすことができるとともに、吊りピースからシャックルを取り外す作業時間を短縮することができ、第1操作ワイヤを操作してシャックルピンの係止を解除し、第2操作ワイヤを操作して突出片を第1軸方向溝に沿わせながらシャックルピンを後退させた状態では、突出片が第1軸方向溝後側の外筒体壁面に当止されてシャックルピンのそれ以上の後退が規制され、この状態では閉鎖状態が保持されることから、第1操作ワイヤ及び第2操作ワイヤを誤って同時に操作しても重量鋼材の吊りピースからシャックルが外れることがないため、より安全性を向上することができるという顕著な効果を奏する。
本考案の実施の形態に係るシャックルを用いて重量鋼材をクレーンに吊り下げた状態を示す斜視図である。 本考案の実施の形態に係るシャックルの斜視図であり、シャックルピンがスリット前後の対向面間にわたった閉鎖状態を示している。 同じく部分縦断正面図である。 (a)は外筒体の平面図、(b)は外筒体の正面図である。 (a)は突出片が外筒体壁面に当止された状態を示すシャックルの部分縦断正面図、(b)は(a)の矢視X1−X1断面図である。 (a)は第3操作ワイヤによる操作により突出片を周方向溝に沿わせながらシャックルピンをその軸芯まわりに回動させた状態を示すシャックルの部分縦断正面図、(b)は(a)の矢視X2−X2断面図である。 第2操作ワイヤよる操作により突出片を第2軸方向溝に沿わせながらシャックルピンを後退させてシャックルピンがスリット前後の対向面間からなくなった開放状態を示すシャックルの部分縦断正面図である。
次に本考案の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本考案は、添付図面に示された形態に限定されず実用新案登録請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
ここで、本明細書において、シャックルピンがシャックル本体のスリットの対向面間にわたるように前進する方向(図中矢印F参照。)を前、その反対方向(シャックルピンがシャックル本体のスリットから抜けるように後退する方向)を後とする。また、前方に向かって左右をいい、この右方から見た図を正面図とする。
図1に示すように、本考案の実施の形態に係るシャックル1は、例えばクレーンフックCFに吊り下げられたクレーンワイヤCWの下端に取り付けられ、鋼構造物や鉄骨コラム等の重量鋼材WPに溶接固定された吊りピースHPの穴にシャックルピンを挿通した状態で重量鋼材WPに取り付けられ、この状態でクレーンにより重量鋼材WPを運搬した後に、後述する手順で操作ワイヤW1,W2,W3を牽引することより吊りピースHPの穴からシャックルピンを抜くことができるため、作業者が地上から操作ワイヤW1,W2,W3を牽引して行う遠隔操作により吊りピースHPから取り外すことができる。
図2及び図3に示すように、シャックル1のシャックル本体2は、吊りピースHPが入るように下方に開口するスリット5が形成されるとともにスリット5の前後の対向面5A,5Bに直交する水平方向(前後方向)のピン穴6A,6Bが設けられた基部3と、その上側のクレーンワイヤ取付部4からなり、クレーンワイヤ取付部4のボルト19及びナット20を緩めて取り外し、ボルト19に遊嵌されるカラー21にクレーンワイヤCW(図1参照。)を掛けた状態でボルト19及びナット20を螺合させて取り付けることにより、上述のようにクレーンワイヤCWの下端に取り付けられる。
略円柱状のシャックルピン7は、シャックル本体2の基部3の前後のピン穴6A,6Bに嵌合し、基部3により前後方向へ進退可能に支持されており、シャックルピン7後端部の頭部には、シャックルピン7の最前進位置P1でシャックル本体2よりも後側に位置する突出片9,10が径方向へ突設され、シャックルピン7前端部には後述する係止片8が係合する係合溝7Aが形成される。
ここで、図3に示すようにシャックルピン7後端頭部側面の対向位置から軸芯(径方向内側)に向かってボルト17A,17Bを螺合することにより、図5(b)のようにボルト17A,17Bの先端で第2操作ワイヤW2を挟み込んで固定した状態で、シャックルピン7の後端部に突出片9,10を径方向へ突設することができる。
また、シャックルピン7の最前進位置P1では、吊りピースHPの穴にシャックルピン7を挿通した状態でシャックルピン7がスリット5前後の対向面5A,5B間にわたった閉鎖状態CLとなっており、シャックル本体2の基部3に形成されたガイド溝3A及び基部3にボルト8C,8Cにより取り付けられたガイド板8Bにより上下方向にスライド可能に支持され、圧縮コイルばね8Aにより下方へ(シャックルピン7へ向かう方向へ)弾性付勢された係止片8が、シャックルピン7前端部の係合溝7Aに係合するため、シャックルピン7は係止される。
さらに、図7に示すシャックルピン7の最後退位置P4でシャックルピン7を被うようにシャックルピン7の外側に位置する略円筒状の外筒体11が、その前端フランジ13の後側からボルト13A,13A,…を螺合することによりシャックル本体2の基部3に取り付けられる。
図3に示すように、係止片8の上端には、牽引することにより係止片8を圧縮コイルばね8Aの弾性付勢力に抗して上方へ引き抜くように操作可能な第1操作ワイヤW1が取り付けられており、シャックル本体2の前後方向の通孔であるワイヤガイド14及び外筒体11後端部上側の前後方向の通孔であるワイヤガイド15を通るように引き回される。
また、シャックルピン7の後端には、牽引することによりシャックルピン7を後退させる方向へ操作可能な第2操作ワイヤW2が取り付けられており、外筒体11後端の前後方向の通孔であるワイヤガイド16から引き出される。
さらに、シャックルピン7に突設された突出片9には、その外筒体11外面よりも外側に、牽引することによりシャックルピン7をその軸芯まわりに回動させるように操作可能な第3操作ワイヤW3が、例えばボルト17Aの頭部とその内側のダブルナット18A,18Bとの間に端末を掛止して取り付けられる。
図2〜図4に示すように、外筒体11には、最前進位置P1から最後退位置P4までシャックルピン7が移動する際に、突出片9,10が通過可能なように連続する溝が形成される。
すなわち、外筒体11には、その前端部から後方へ延び、第2操作ワイヤW2により操作されてシャックルピン7が後退する際に突出片9,10が通る第1軸方向溝11A,11A、該第1軸方向溝111,11Aの後端部から周方向に延び、第3操作ワイヤW3により操作されてシャックルピン7がその軸芯まわりに回動する際に突出片9,10が通る周方向溝11B,11B、及び、周方向溝11B,11Bの端部から後方へ延び、第2操作ワイヤW2により操作されてシャックルピン7が後退する際に突出片9,10が通る第2軸方向溝11C,11Cが形成される。
また、外筒体11の第1軸方向溝11A,11A後側壁面12,12(図4参照。)には、周方向溝11B,11B後側壁面よりも後側に窪んだ凹部12A,12Aが形成される。
次に、操作ワイヤW1,W2,W3の操作手順及びそれによる動作について説明する。
図3に示す閉鎖状態CL(シャックルピン7の位置は最前進位置P1)では、上述のとおり係止片8が係合溝7Aに係合しており、シャックルピン7は係止されている。
この状態から、図3中の矢印Aのように第1操作ワイヤW1を牽引すると、図5(a)に示すように係止片8が圧縮コイルばね8Aの弾性付勢力に抗して上方へ移動して係止片8による係止が解除されるため、図3中の矢印Bに示すように第2操作ワイヤW2を牽引すると、突出片9,10を第1軸方向溝11A,11Aに沿わせながら図5(a)に示すようにシャックルピン7が第1中間位置P2まで後退し、突出片9,10が第1軸方向溝11A,11A後側の外筒体壁面12,12(凹部12A,12A)に当止される。この状態では、シャックルピン7は未だスリット5前後の対向面5A,5B間にわたっており、閉鎖状態CLのままとなっている。
なお、図5(a)に示す閉鎖状態CL(シャックルピン7の位置は第1中間位置P2)では、第1操作ワイヤW1の牽引を解除しても係止片8がシャックルピン7前端部の係合溝7Aに係合しないため、シャックルピン7は係止されない。
図5に示す状態から、図中矢印Cのように第3操作ワイヤW3を牽引すると、突出片9,10が周方向溝11B,11Bに沿うようにシャックルピン7はその軸芯まわりに例えば90°回動して図6に示す閉鎖状態CL(シャックルピン7の位置は第2中間位置P3)になり、この状態から図6中の矢印Dのように第2操作ワイヤW2を牽引すると、突出片9,10を第2軸方向溝11C,11Cに沿わせながら図7に示すようにシャックルピン7が最後退位置P4まで後退し、シャックルピン7がスリット5前後の対向面5A,5B間からなくなった開放状態OPになる。
以上のような構成のシャックル1によれば、シャックルピン7がスリット5の前後の対向面5A,5B間にわたってスリット5を閉鎖した閉鎖状態CLにおいて、第1操作ワイヤW1を操作してシャックルピン7の係止を解除し、第2操作ワイヤW2を操作して突出片9,10を第1軸方向溝11A,11Aに沿わせながらシャックルピン7を後退させ、第3操作ワイヤW3を操作して突出片9,10を周方向溝11B,11Bに沿わせながらシャックルピン7を回動させた後に、第2操作ワイヤW2を操作して突出片9,10を第2軸方向溝11C,11Cに沿わせながらシャックルピン7を後退させることにより、スリット5の前後の対向面5A,5B間にシャックルピン7がなくなった開放状態OPになる。
したがって、このような作業者が地上から操作ワイヤW1,W2,W3を牽引して行う遠隔操作により、シャックル1を重量鋼材WPから取り外すことができることから、作業者が工具を用いて吊りピースHPからシャックルを直接取り外す高所作業がなくなるため、高所からの墜落災害の危険をなくすことができるとともに、吊りピースHPからシャックルを取り外す作業時間を短縮することができる。
また、第1操作ワイヤW1を操作してシャックルピン7の係止を解除し、第2操作ワイヤW2を操作して突出片9,10を第1軸方向溝11A,11Aに沿わせながらシャックルピン7を後退させた状態(シャックルピン7の位置は第1中間位置P2)では、突出片9,10が第1軸方向溝11A,11A後側の外筒体壁面12,12に当止されてシャックルピン7のそれ以上の後退が規制され、この状態では閉鎖状態CLが保持されることから、第1操作ワイヤW1及び第2操作ワイヤW2を作業者が誤って同時に操作しても重量鋼材WPの吊りピースHPからシャックル1が外れることがないため、より安全性を向上することができる。
さらに、作業者が第2操作ワイヤW2を操作して突出片9,10を第1軸方向溝11A,11Aに沿わせながらシャックルピン7を後退させて突出片9,10が第1軸方向溝11A,11A後側の外筒体壁面12,12に当止された状態では、外筒体11の第1軸方向溝11A,11A後側壁面12,12の凹部12A,12Aに突出片9,10が係合することから、第3操作ワイヤW3を牽引して突出片9,10を周方向溝11B,11Bに沿わせるようにシャックルピン7を回動させる際には、突出片9,10を凹部12A,12Aから外す操作力が必要になるため、さらに安全性を向上することができる。
以上の説明においては、シャックルピン7前端部の係合溝7Aに係止片8が係合する場合を示したが、係合溝7Aに代えて係合穴としてこの係合穴に係止片8を係合させるように係止片8の形状を定めてもよい。
また、以上の説明においては、外筒体11が略円筒状である場合を示したが、外筒体11は略角筒状等、略円筒状以外の形状であってもよい。
F 前方
CL 閉鎖状態
OP 開放状態
P1 最前進位置
P2 第1中間位置
P3 第2中間位置
P4 最後退位置
W1 第1操作ワイヤ
W2 第2操作ワイヤ
W3 第3操作ワイヤ
CF クレーンフック
CW クレーンワイヤ
HP 吊りピース
WP 重量鋼材
1 シャックル
2 シャックル本体
3 基部
3A ガイド溝
4 クレーンワイヤ取付部
5 スリット
5A,5B 対向面
6A,6B ピン穴
7 シャックルピン
7A 係合溝
8 係止片
8A 圧縮コイルばね
8B ガイド板
8C ボルト
9,10 突出片
11 外筒体
11A 第1軸方向溝
11B 周方向溝
11C 第2軸方向溝
12 壁面
12A 凹部
13 前端フランジ
13A ボルト
14,15,16 ワイヤガイド
17A,17B ボルト
18A,18B ナット
19 ボルト
20 ナット
21 カラー

Claims (2)

  1. 下方に開口するスリットが形成されるとともに該スリットの前後の対向面に直交する水平方向のピン穴が設けられたシャックル本体と、
    前記ピン穴に嵌合して前後方向へ進退可能に支持され、最前進位置では前記スリットを閉鎖し、最後退位置では前記スリットを開放するシャックルピンと、
    該シャックルピンが前記スリットを閉鎖した閉鎖状態で、弾性付勢力により前記シャックルピン側面の係合溝又は穴に係合して前記シャックルピンを係止する係止片と、
    前記シャックルピンの最前進位置で、前記シャックル本体よりも後側に位置し、前記シャックルピンの径方向へ突出する突出片と、
    前記シャックルピンの最後退位置で、前記シャックルピンを被うように前記シャックルピンの外側に位置する、前記シャックル本体に取り付けられた外筒体と、
    前記係止片の一端に取り付けられた、牽引することにより前記係止片を前記弾性付勢力に抗して引き抜くように操作可能な第1操作ワイヤと、
    前記シャックルピンの後端に取り付けられた、牽引することにより前記シャックルピンを後退させる方向へ操作可能な第2操作ワイヤと、
    前記突出片の前記外筒体外面よりも外側に取り付けられた、牽引することにより前記シャックルピンをその軸芯まわりに回動させるように操作可能な第3操作ワイヤとを備え、
    前記外筒体に、前記突出片が通過可能なように連続する溝である、前端部から後方へ延び、前記第2操作ワイヤにより操作されて前記シャックルピンが後退する際に前記突出片が通る第1軸方向溝、該第1軸方向溝の後端部から周方向に延び、前記第3操作ワイヤにより操作されて前記シャックルピンがその軸芯まわりに回動する際に前記突出片が通る周方向溝、及び、該周方向溝の端部から後方へ延び、前記第2操作ワイヤにより操作されて前記シャックルピンが後退する際に前記突出片が通る第2軸方向溝を形成してなり、
    前記第1操作ワイヤを操作して前記係止片を引き抜いて前記シャックルピンの係止を解除し、前記第2操作ワイヤを操作して前記シャックルピンを後退させると、前記突出片が前記第1軸方向溝後側の前記外筒体壁面に当止されるため前記シャックルピンのそれ以上の後退が規制され、この状態では、前記シャックルピンの係止が解除され且つ前記閉鎖状態が保持されることを特徴とするシャックル。
  2. 前記外筒体の前記第1軸方向溝後側壁面に、前記周方向溝後側壁面よりも後側に窪んだ凹部を形成してなる請求項1記載のシャックル。
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