JP3164596U - テーブルリフト - Google Patents

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Abstract

【課題】載置される農産物の増減に伴う作業位置の変化を防止し、洗浄、乾燥、箱詰めの作業工程において同一の高さで積み下ろし作業を可能し、軽量で取り回しの良いテーブルリフトを提供する。【解決手段】重量物を載置する載置部2と、移動用の複数の車輪18を具備する台座部10と、載置部2と台座部10とに一方の端部が回転自在に係止され、他方の端部は載置部2と台座部10に形成された水平方向に移動可能なガイドに係止され、且つX形状に交差した対構造の複数のアームと、台座部10に一方の端部の基台部34が回転可能に係止され、他方の端部の押圧駆動部35が複数のアームを押圧するローラを具備する菱形状の駆動用ネジ式ジャッキ30とから成る。【選択図】図1

Description

本考案は、昇降機能の無い台車の下に設置して、台車の高さを自由に調整できるテーブルリフトに関する。
農作業において大根や南瓜、スイカなどの農産物を収穫する際、収穫、洗浄、乾燥、箱詰めするため作業用の台車に載置して作業を行うのが一般的である。図5に示す従来の台車50は、車輪53を備えた台座部51の三方を荷崩れ防止用の保護枠52で囲まれた構造で台座部51の高さを変更する機能はなく、収穫、洗浄、乾燥、箱詰めの作業工程において載置された野菜の量の増減に従い作業位置が変化し、作業者に負担を強いる構造であった。
そのため農業用の台車には特定作業に特化した台車が多く、果樹園などの果実の採取に適した操縦性を付与した手押し台車が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、収穫、洗浄、乾燥、箱詰めの作業にも使用する従来の台車を載置、或いは小型の耕運機をトラックの荷台に乗せるため、載置台の高さが変更できる汎用のテーブルリフトとして、例えば作業台に重量物を載置した際に作業台の剛性不足により作業台の高さが変動するのを抑えた電動式テーブルリフト装置が開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2005−75156号公報 特開平10−114497号公報
しかし従来の台車では、洗浄、乾燥、箱詰めなどの定位置で行う作業工程において載置された農産物の量の増減に従い作業位置が変化するため、作業者にとって腰や腕に負担がかかるという問題を解決する作業位置を一定の高さに保つための台車がなかった。
農業用の特定作業に特化した台車で洗浄、乾燥、箱詰めなどの定位置で行う作業工程に使用する場合には、かえって不便な作業を強いるという問題がある。
また、作業位置を一定にするため高さが調整できる汎用のテーブルリフトは、電動式モータや油圧などの重量のある装置を使用するため重量がかさみ、取り回しが不便になるという問題があった。
本考案は、収穫された農産物を載置し、洗浄、乾燥、箱詰めの作業工程において使用される従来の台車を載置し、台車に載置された農産物の取り下ろし作業位置の変化に合わせて高さを調整して同一の高さで積み下ろし作業を可能し、且つ軽量で取り回しの良いテーブルリフトを提供することを目的とする。
本考案は上記の目的を達成するため、以下(1)〜(4)の構成を備えるものである。
(1)重量物を載置する載置部と、移動用の複数の車輪を具備する台座部と、前記載置部と前記台座部とに一方の端部が回転自在に係止され、他方の端部は前記載置部と前記台座部に形成された水平方向に移動可能なガイドに係止され、且つX形状に交差した対構造の複数のアームと、前記台座部に一方の端部の基台部が回転可能に係止され、他方の端部の押圧駆動部が前記複数のアームを押圧するローラを具備する菱形状の駆動用ネジ式ジャッキとから成ることを特徴とするテーブルリフト。
(2)前記駆動用ネジ式ジャッキは、菱形状に接続された複数のリンクと、該リンクの対角位置に回転可能に取り付けられたネジシャフトとを有し、前記ネジシャフトを回転させることで前記ローラを具備する前記押圧駆動部が前記複数のアームを押圧する際、前記菱形状に接続された前記複数のリンクの形状を変形させて伸縮する構造を有することを特徴とする前記(1)記載のテーブルリフト。
(3)前記ローラが、押圧する前記複数のアームの成す角度が所定の角度に達する位置で、前記ローラを係止するストッパを前記複数のアームが有することを特徴とする前記(1)または(2)記載のテーブルリフト。
(4)前記複数の車輪は、一方の端部が前記台座部に回転可能に係止され且つ前記車輪を他方の端部に回転可能に係止する支持部材と、該支持部材を押圧しテーブルリフトの重量を保持するスプリングを介して台座部に固定するダンパー機構を有することを特徴とする前記(1)乃至(3)いずれか1項に記載のテーブルリフト。
本考案によれば、農産物を満載した従来の台車の下に設置して、洗浄、乾燥、箱詰めの作業工程において載置された農産物の量が増減しても台車の作業位置を任意の位置に変更することが可能で、作業者の腰や腕の負担を軽減するため作業位置が常に同一の高さで積み下ろし作業ができ、また重量のある小型の耕運機などを載置して車の荷台の高さまで昇降させ耕運機を荷台に移動させることが可能で、且つ重量も軽量で取り回しの良いテーブルリフトを提供することができる。
本実施例に係るテーブルリフトの斜視図 (a)駆動ネジ式ジャッキの特性を示す図、(b)トルクと軸力のグラフ、(c)リンク角度による軸力と荷重との比のグラフ (a)テーブルリフトのアーム角度17度、(b)テーブルリフトのアーム角度60度、(c)テーブルリフトのアーム角度85度を示す側面図 本実施例に係るテーブルリフトの使用例を示す図 従来の台車を示す斜視図
以下、本考案を実施するための形態を、実施例により詳しく説明する。
図1に示す本実施例に係るテーブルリフトの斜視図により、その構成及び機能を説明する。テーブルリフト1の構成は、大根や南瓜などの農産物を満載した重量のある従来の台車を、その台車ごと載置する載置部2と、テーブルリフト1の移動を可能にするための車輪18を有する台座部10、載置部2を台座部10から上下に昇降可能に接続するアームとしてインナーアーム20a,20bとアウターアーム21a,21b、及びインナーアーム20a,20bとアウターアーム21a,21bを押圧駆動するローラ31a,31bを有する駆動用ネジ式ジャッキ30、駆動用ネジ式ジャッキ30のハンドル継手37を回転させる、フック或いは六角ピットなどの継手端子41を備えた電動ドリル40から構成されている。
テーブルリフト1に使用される構造材は、圧縮材などの木製フレームや、金属ではアルミフレーム、防水性に優れたステンレスフレームなどの剛性の高い素材を顧客の用途に応じて組み合わせて使用することができるため特に限定しない。
テーブルリフト1の載置部2は、従来の台車50の台座部51の下に設置する場合に使用される方形状のフレーム2a,2b,2c,2dと、該フレーム2a,2b,2c,2dの上面に取り付けられ、収穫した農産物或いは小型の耕運機などの作業機械などを載置することを可能にする天板の載置台2eから構成されている。載置部2の長手方向のフレーム2c,2dの一方の端部には、インナーアーム20a,20bを連結し且つフレーム2c,2dに回転可能に固定する軸7で取り付けられ、他方の端部にはアウターアーム21a,21bのガイド3a,3bが取り付けられている。尚、載置台2eと方形状のフレーム2a,2b,2c,2dは一体構造であっても良い。
テーブルリフト1の台座部10は、方形状のフレーム10a,10b,10c,10dで構成され、長手方向のフレーム10c,10dの片方の端部にはアウターアーム21a,21bを連結する軸17が固定され、他方の端部にはインナーアーム20a,20bのガイド13a,13bが取り付けられている。フレーム10a,10bの両端部の四箇所には、無載置の状態でのテーブルリフト1を移動可能にするため、ゴムなどの弾性体で形成された車輪18とダンパー機構19が取り付けられ、またフレーム10aには、駆動用ネジ式ジャッキ30の基台部34を回転自在に固定する固定軸12の左右の軸受け材12a,12bが設置されている。
載置部2を上下に昇降可能にするアームは、インナーアーム20a,20bとアウターアーム21a,21bの其々2本で構成され、インナーアーム20a,20bとアウターアーム21a,21bはその中央を支点軸5に回転自在に係止され、該支点軸5を中心に交差するX形状を成し、インナーアーム20a,20bの一方の端部は、載置部2の長手方向のフレーム2c,2dの端部に軸7で回転可能に係止され、アウターアーム21a,21bの一方の端部は、台座部10の長手方向のフレーム10c,10dの端部に軸17で回転可能に係止されている。
インナーアーム20a,20bの他方の端部は軸16で接続され、台座部10のフレーム10c,10dに設けられたガイド13a,13bに水平方向に移動可能に取り付けられ、更にインナーアーム20a,20bの途中に駆動用ネジ式ジャッキ30の左右のローラ31a,31bの伸縮を受止めるストッパ20c,20dが形成されている。ゴムなどの弾性体で形成されたローラ31a,31bを受止めるストッパ20c,20dの位置は、駆動用ネジ式ジャッキ30の伸縮力を最も効率良くインナーアーム20とアウターアーム21に伝達するため、両方のアームの駆動からインナーアーム20a,20bのみの駆動に切替える最適な位置に設定されている。
アウターアーム21a,21bの他方の端部は軸6で接続され、載置部2のフレーム2c,2dに設けられたガイド3a,3bに水平方向に移動可能に取り付けられて、ガイド3a,3b上を摺動して載置部2を保持している。
台座部10のフレーム10a,10bの両端部に取り付けられた四箇所の車輪18は、載置台2e上に何も載置されていない場合、一方の端部が台座部10に回転可能に係止され、他方の端部に車輪18が回転可能に係止された支持部材18aをテーブルリフト1の重量を保持するスプリング19aによるダンパー機構19がスプリング19aの抗力によりテーブルリフト1を保持するため、車輪18が接地してテーブルリフト1は移動可能となる。
しかし、載置台2eに農産物を積んだ従来の台車50を載置し昇降させると、従来の台車50の重量が加わり、車輪18の支持部材18aがスプリング19aの抗力に逆らって押し上げられて台座部10の方形状のフレーム10a,10b,10c,10dが接地する。台座部10が接地することでテーブルリフト1が安定し、且つ移動ができない状態となる。
即ち、本実施例に係るテーブルリフト1は、定位置で行われる洗浄、乾燥、箱詰めの作業に使用される従来の台車50の下に設置することを目的とし、洗浄、乾燥、箱詰めの作業中はテーブルリフト1の台座部10が接地して安定した状態を確保し、安全に従来の台車50の高さを上下に変更するための構造を有している。
駆動用ネジ式ジャッキ30は、基台部34と押圧駆動部35との間に菱形状に伸縮する左右のリンク32,33と、該リンク32,33の中央の連結部38,39を連結するネジシャフト36で構成された市販のスクリュージャッキで、パンクなどでタイヤ交換する際、一般の自動車に装備されている最大荷重が1〜3トンまでの車両を安全に持ち上げる性能を有したスクリュージャッキを使用している。そのため重量が変動しても伸縮することなく位置を確保する性能に優れ、駆動用ネジ式ジャッキ30の安全性、耐荷重性能に関しては、農産物を満載した従来の台車50或いは小型の耕運機など積載して安全に昇降させるのに十分な性能を兼備えた製品であると言える。
基台部34は、テーブルリフト1の台座部10のフレーム10aに設置された軸受け部12a,12bに固定された固定軸12に回転可能に取り付けられ、基台部34と押圧駆動部35とはリンク32,33で接続されている。押圧駆動部35の両端には、テーブルリフト1の左右のインナーアーム20a,20bとアウターアーム21a,21bに摺動し押圧駆動する弾性体からなるローラ31a,31bを備えている。
左右のインナーアーム20a,20bとアウターアーム21a,21bに挟み込まれる構造のローラ31a,31bは、その弾性体の弾力により両方のアームの滑り防止機能を有し荷重が変動してもテーブルリフト1の高さが変動することはない。
伸縮する駆動用ネジ式ジャッキ30の左右のリンク32,33の構成は、対構造のトップリンク32a,33aとボトムリンク32b,33bを接続して菱形状に構成されている。リンク32を構成するトップリンク32aとボトムリンク32bの一端が連結部38を介し接続され、またリンク33を構成するトップリンク33aとボトムリンク33bの一端も連結部39を介して接続されている。更にボトムリンク32b,33bの他方の端部は基台部34に、トップリンク32a,33aの他方の端部は押圧駆動部35に其々回転可能に接続されている。
連結部38の軸にはネジシャフト36と連結するナット機構が形成され、ネジシャフト36の回転によりネジシャフト36に沿って移動し、また連結部39にはネジシャフト36が回転可能に固定されている。連結部39に固定されているネジシャフト36の先端には環状或いは六角ソケットのハンドル継手37が形成され、ハンドル継手37を回転させることでネジシャフト36が回転し、連結部38のナット機構との噛み合わせにより駆動用ネジ式ジャッキ30の左右のリンク32,33を菱形状に変形させ、上下に伸縮させる構造となっている。
駆動用ネジ式ジャッキ30を組み込むことで汎用のテーブルリフトのように、重量のある電気モータや油圧装置を必要としないため、テーブルリフト1の重量を軽くすることが可能で、移動などに労力を必要としない軽量で取り回しの良いテーブルリフト1を提供することができる。
尚、テーブルリフト1の回転軸材には、樹脂製のオイルレスベアリングを使用することで、スムーズな動きと耐水性を備えている。
<駆動用ネジ式ジャッキの機能>
本実施例の駆動用ネジ式ジャッキ30の課題は、左右のリンク32,33が最大に開いた状態、即ちテーブルリフト1が最下位の状態から駆動する際、左右のリンク32,33のトップリンクとボトムリンクの成す角度が20度以下の場合は、駆動トルクが最も大きくなる点である。重量のある大根や南瓜、スイカなどの農産物を大量に載置した場合、或いは小型耕運機などの重量物を載置した場合には、駆動トルクが大きくなり過ぎてネジシャフト36を回すことができず、テーブルリフト1の載置部2を上昇できない場合が考えられる。
図2(a)に示すように、駆動用ネジ式ジャッキ30はトップリンク33aとネジシャフト36との成す角をθとすると、駆動用ネジ式ジャッキ30に加わる載置物の重量などの荷重のNが作用すると、ネジシャフト36に加わる軸力をF、ネジシャフト36を回転させるトルクをTとした場合、角度θが小さい場合はネジシャフト36に加わる軸力Fが大きくなり、ネジシャフト36を回すトルクTも大きくなる。逆に角度θが大きくなるとネジシャフト36に加わる軸力Fが小さくなり、ネジシャフト36を回すトルクTも小さくなる。
その際のネジシャフト36を回転させるトルクTと送りねじにより生成される軸力Fとの間には、図2(b)のトルクと軸力を示すグラフのように、T=C×F(Cは定数)なる関係が成り立つ。即ち、ネジシャフト36を回転させるトルクTの大きさは、軸力Fの定数倍の力が必要となり、定数Cは駆動用ネジ式ジャッキ30に使用される市販のスクリュージャッキの仕様によって異なる。
また、荷重Nと軸力Fとの間には、F/N=1/tanθ の関係が成り立ち、軸力Fは、F=N/tanθ となり載置物の重量などの荷重のNとトップリンク33aとネジシャフト36との成す角θが作用するため、この時のトルクTは、T=C×N/tanθ と表すことができる。即ち、図2(c)のリンク角による軸力と荷重との比を示すグラフより、角度θが10度より小さいと1/tanθの値は急激に大きくなるため、最下位においてテーブルリフト1の載置台2eに載せられた大根や南瓜などの重量のある農産物を満載した従来の台車50の重量などの荷重Nが大きい程、ネジシャフト36を回転させるのに必要なトルクTは限りなく大きくなり、ネジシャフト36を回すことができなくなる。
この過大なトルクTを軽減するため、テーブルジャッキ1が最下位の状態において、駆動用ネジ式ジャッキ30の左右のリンク32,33のトップリンクとボトムリンクの間の角度が20度以上(リンクとネジシャフトの成す角度θが10度以上)になるように設定し、20度以下(角度θが10度以下)の場合はテーブルリフト1の載置部2の昇降に関与しない遊び領域として設定し、過大なトルクTを必要としないように駆動用ネジ式ジャッキ30は構成されている。
テーブルリフト1の昇降は、電動ドリル40の先端に取り付けられたフック或いは六角ピットの継手端子41を、駆動用ネジ式ジャッキ30のネジシャフト36の先端に環状或いは六角ソケットが形成されたハンドル継手37に係合させ、駆動用ネジ式ジャッキ30の左右のリンク32,33中央の連結部38,39を連結するネジシャフト36を回転させて左右のリンク32,33を菱形状に変形させることでアームを駆動して載置部2の高さの上げ下げを行う。
駆動用ネジ式ジャッキ30を駆動する電動ドリル40は、市販されている有線或いは充電式電動ドリルで、家庭用の100VACコンセント或いは車両のシガーライターソケットの12Vまたは24Vのバッテリー電源を利用することが可能で、回転方向の切り替、トルクリミット機能を備えた電動ドリルであり、最大トルク50N・m程度の駆動力が有れば、重量のある大根などを満載した従来の台車50を載置した状態でテーブルリフト1の昇降操作を十分賄える性能を有している。
駆動用ネジ式ジャッキ30を駆動する電動ドリル40を設置する場合、駆動用ネジ式ジャッキ30のハンドル継手37にフック或いは六角ピットの継手端子41を係止し、継手端子41と電動ドリル40を自由に折れ曲がるフレキシブルシャフトで接続した状態で、電動ドリル40をテーブルリフト1の載置台の横枠に吊り下げることで、高さ調整が必要なときに素早く対処できる設置方法もある。
尚、駆動用ネジ式ジャッキ30を駆動する工具として、作業が効率的に行える電動ドリル40で説明したが、トルクの大きいインパクト電動ドリル或いはスピーダーハンドルなどの手動操作で行うハンドルであっても良く、本考案を制限するものではない。
また、駆動用ネジ式ジャッキ30のハンドル継手37も環状或いは六角ソケットなどの種類がさまざまで、継手端子41もハンドル継手37の種類に対応した物を使用するため、本考案を限定するものではない。
<テーブルリフトの動作>
図3に示すテーブルリフト1の動作について説明する。図3(a)はテーブルリフト1が最下位の状態を示し、この時の高さは従来の台車の下に設置可能な高さを有し、交差するテーブルリフト1のインナーアーム20aとアウターアーム21aとの角度αは約17度である。両アームの成す角度αが17〜60度の間は、回転トルクTで駆動される駆動用ネジ式ジャッキ30の押圧駆動部35の左右のローラ31a,31bが、両方のアームに当接して摺動しながら交差したインナーアーム20aとアウターアーム21aを押し開くように押圧駆動する。この時、駆動用ネジ式ジャッキ30の伸長力を伝えるローラ31aの押圧力が両側のインナーアーム20aとアウターアーム21aに均等に加わり、最も効率よくテーブルリフト1の載置部2を押し上げる。
図3(b)に示す交差するインナーアーム20aとアウターアーム21aの成す角度αが、約60度の位置(駆動用ネジ式ジャッキの伸長力に対し両方のアームに働く押圧力が伸長力の1/2となる位置)でインナーアーム20a,20bのストッパ20c,20dに当たり、それ以降の回転トルクTで駆動される駆動用ネジ式ジャッキ30の伸長力は、全てインナーアーム20a,20bにのみ加わり、アウターアーム21a,21bは従属的に駆動される。この駆動用ネジ式ジャッキ30の伸長力の伝達方法を二段階にすることで、効率よくテーブルリフト1の伸長力が載置部2を押し上げる駆動力に変換されるための工夫である。
図3(c)に示す交差するインナーアーム20aとアウターアーム21aの成す角度αが約85度の位置でテーブルリフト1の高さが最高点に達するように、駆動用ネジ式ジャッキ30の伸縮が最大となるように設定されている。これは載置部2に積載される台車などの重量物の重心と、載置部2を支えるインナーアーム20とアウターアーム21の位置関係により、テーブルリフト1の安定性が失われないように安全性を重視したものである。
尚、テーブルリフト1の高さは、交差するアームの長さにより調整するが可能で、載置台2eのサイズやテーブルリフト1の安定性を考慮し設定されるため、必ずしも交差するアームの角度が約85度の位置でテーブルリフト1の高さが必ず最高点に達するという角度を限定するものではない。
図4は、テーブルリフト1の載置台2eに載せた従来の台車50に例えば大根を載置し、洗浄、乾燥、箱詰めの作業工程において載置された大根の量が増減した際のテーブルリフト1の高さを調整して作業位置を一定に保つ使用例を示すものである。
図4(a)に示す積み重ねられた大根の最上部の位置を作業位置として、大根が、洗浄、箱詰めの作業で取り降ろされて作業位置の高さが変化しても対応できるように、電動ドリル40に継手端子41を接続する際、自由に折れ曲がるフレキシブルシャフト42で接続し、テーブルリフト1の駆動用ネジ式ジャッキ30のハンドル継手37と電動ドリル40の継手端子41を係止する。電動ドリル40をテーブルリフト1の載置台の横枠に吊り下げた状態で設置すれば、必要に応じ電動ドリル40を駆動してテーブルリフト1の作業位置の高さを調整することができる。
図4(b)に示すように載置された大根の最下部の位置に来ても電動ドリル40を駆動することで、作業位置が変らないようにテーブルリフト1の駆動用ネジ式ジャッキ30を操作することが容易にできる。洗浄、箱詰めの作業工程で載置された大根などの野菜の量が増減した場合に対応して、吊り下げられた電動ドリル40を操作し載置部2の高さを任意に変更することで、作業者の腰や腕の負担を軽減して作業位置を常に同一の高さで積み下ろし作業が可能となるテーブルリフトを提供することができる。
以上、本考案によれば、洗浄、乾燥、箱詰めの作業工程において、従来の台車に載置された農産物の量が増減しても作業位置を任意に変更することが可能で、作業者の腰や腕の負担を軽減するために、作業位置が常に同一の高さで積み下ろし作業ができ、且つ重量も軽量で取り回しの良いテーブルリフトを提供することができる。
尚、この実施例に記載されているテーブルリフトの構成部品の寸法、材質については顧客の要求により仕様を変更し作成されるため、テーブルリフトの寸法、材質については変更可能であり本考案を限定する趣旨のものではない。
1 テーブルリフト
2 載置部
3 ガイド
5 支点軸
6 軸
7 軸
10 台座部
12 軸
13 ガイド
16 軸
17 軸
18 車輪
19 ダンパー機構
20 インナーアーム(アームに対応)
21 アウターアーム(アームに対応)
30 駆動用ネジ式ジャッキ
32 リンク
33 リンク
34 基台部
35 押圧駆動部
36 ネジシャフト
37 ハンドル継手
38 連結部
39 連結部
40 電動ドリル
41 継手端子
42 フレキシブルシャフト
50 台車
51 台座部
52 保護枠
53 車輪

Claims (4)

  1. 重量物を載置する載置部と、
    移動用の複数の車輪を具備する台座部と、
    前記載置部と前記台座部とに一方の端部が回転自在に係止され、他方の端部は前記載置部と前記台座部に形成された水平方向に移動可能なガイドに係止され、且つX形状に交差した対構造の複数のアームと、
    前記台座部に一方の端部の基台部が回転可能に係止され、他方の端部の押圧駆動部が前記複数のアームを押圧するローラを具備する菱形状の駆動用ネジ式ジャッキとから成ることを特徴とするテーブルリフト。
  2. 前記駆動用ネジ式ジャッキは、菱形状に接続された複数のリンクと、該リンクの対角位置に回転可能に取り付けられたネジシャフトとを有し、
    前記ネジシャフトを回転させることで前記ローラを具備する前記押圧駆動部が前記複数のアームを押圧する際、前記菱形状に接続された前記複数のリンクの形状を変形させて伸縮する構造を有することを特徴とする請求項1記載のテーブルリフト。
  3. 前記ローラが、押圧する前記複数のアームの成す角度が所定の角度に達する位置で、前記ローラを係止するストッパを前記複数のアームが有することを特徴とする請求項1または請求項2記載のテーブルリフト。
  4. 前記複数の車輪は、一方の端部が前記台座部に回転可能に係止され且つ前記車輪を他方の端部に回転可能に係止する支持部材と、該支持部材を押圧しテーブルリフトの重量を保持するスプリングを介して台座部に固定するダンパー機構を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載のテーブルリフト。
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JP2018526218A (ja) * 2015-07-14 2018-09-13 プリント キャスト エルティーディー 一体形複合鋳型の積層造形によって鋳物部品を直接鋳造するための方法及びシステム

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